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2016年度 学位記・褒賞授与式

応用化学科学位記授与式

応用化学科および応用科学専攻研究科の2016年度学位記・褒賞授与式は、2017年3 月24 日(金) 13時半より、西早稲田キャンパス 63号館2F大教室にて式次第に従い野田優教授の司会で執り行なわれました。

写真: 式次第(左:応用化学科褒賞授与式  右:学位記・褒賞授与式)

今年も学部卒業生、修士修了生の研究室代表者に学位記が授与されました。

 

応用化学科褒賞授与式

引き続き、応用化学科褒賞の授与式が行われました。松方正彦主任教授から以下のような本賞設立の経緯、主旨等の説明があり、本賞および副賞が江戸倫子さんよりに授与されました。
「優れた業績をあげた学生を表彰して更に人間的な成長を促すことを主旨として設定した褒賞で、学業成績と人物の総合的評価で一人ということになりました。この褒賞は、OBの皆さんと我々教員および教員OBの寄付によって成り立っているもので、私達教員の気持ちを込めて対象の方に授与するものです。おめでとうございます。副賞を用意させていただきました。江戸さんの名前と先進理工学部応用化学科の名前を刻んだバカラのグラスです。」

褒賞の授与の後、受賞者の江戸倫子さんより受賞の挨拶がありました。

褒賞受賞挨拶 江戸倫子

 

祝辞:松方正彦主任教授

祝辞 応用化学科主任

松方正彦主任教授から祝辞がありました。

 

祝辞:三浦 千太郎早稲田応用化学会長

祝辞 応用化学会会長

ついで、早稲田応用化学会 三浦千太郎会長から祝辞がありました。

 

在校生代表からの送辞

送辞 政本浩幸

今年の送辞は 在校生を代表して、学部3年生 政本浩幸君が、卒業生に向かって感謝の気持ちを伝える送辞を述べました。

 

学部卒業生の答辞

卒業生答辞 春原晴香

これに答えて、学部卒業生を代表して春原晴香さんが答辞を述べました。

 

修了生からの答辞

修了生答辞 大谷貴洋

引き続き、修了生を代表して大谷貴洋君から在校生に向けて答辞がありました。

 

乾杯

乾杯の言葉 西出宏之教授

応用化学科褒賞授与式及び受賞挨拶を終え、恒例の乾杯へと式が進みました。

校歌斉唱

校歌斉唱 指揮:飯島啓太

卒業生を代表して飯島啓太君の指揮による校歌斉唱、と応援部員を彷彿とさせる大声によるエール「フレー、フレー応化」、「フレー、フレー早稲田」でお開きとなりました。

 

 

(文責:広報委員会)

第10回「στの会」開催報告3月18日(土)

 第10回の開催を記念する「στの会」を3月18日(土)に大隈会館教職員食堂「楠亭」で開催しました。早稲田ゆかりの地で気軽に参加できるようにと、立食パーティ形式をとっていますが、今回は初めて楠亭を使用する運びとなり、参加者は30名超となりました。

 多田先生、佐藤先生のご家族をはじめ、幅広い年代層の集いとなりました。佐藤研と多田研は純正有機化学をメインにしていたことから、実験器具や薬品の相互融通、ゼミや卒業旅行の共同開催など、親密な交流と相互啓発が続いた研究室同士であり、出席者はその繋がりを再確認しました。

 会は10回目を数える事となりましたので、従来の話題提供を止め、参加者の近況報告の時間を多くとることで相互の親睦を図ると同時に10回と会を重ねて来られたことを記念しようということにしました。冒頭には多田先生からご挨拶を頂きましたが、先生のご配慮から乾杯を先にし、飲みながらご挨拶を聞くという進行となりました。全員によるスピーチでは、近況報告を含め、趣味や社会貢献、本の出版や、健康維持方法など話題も多彩で、相互刺激にも一役買った時間となりました。この会は新入会員が入らない平行移動で年を重ねる会ですが、社会参加への意欲が強く、そして相変わらず笑顔の多い会で3時間の会食時間もあっという間に過ぎ、集合写真を撮った後、名残惜しげに散会となりました。

 今後も、毎年3月の第3土曜日を開催候補日としますので、是非、会員の皆様におかれましてはスケジュール調整にお含みください。

 末尾になりますが、今回のこの同門会便りで開催を知った方も居られると思いますが、メールアドレスの判明している方々への呼びかけで開催に漕ぎ着けていますので、ご理解を頂きたいと同時に、不備のあったことはお詫びしたいと思います。次回以降に向けてメール連絡網を整備するためにも、会員の方々のアドレス登録を幹事役の井上まで(下記アドレス)お願いいたします。

(文責:幹事役、新制19回井上健:takeshi.inoue@akane.waseda.jp
集合写真

集合写真

笑顔の多い会

多田先生と佐藤先生のご家族


2016年度 総長招待 学生の集い 報告

 左より 安藤英悟、福井宏佳、鎌田薫総長、石原真由

  3月16日、早稲田大学大隈ガーデンハウスにて、2016年度総長招待学生の集いが行われました。200名以上を超える招待者が一堂に会し、早稲田大学の鎌田薫総長を囲んで食事を楽しみました。応用化学会学生委員会からも、3名の学生(M1 安藤英悟、B4 石原真由、B4 福井宏佳) が学術院推薦者として招かれました。

 初めに鎌田総長からのご挨拶があり、乾杯をした後には鎌田総長と写真を撮ろうと長蛇の列ができ、われわれ学生委員もその列に並んで総長と写真を撮らせていただきました。

その後は、普段あまり交流のない様々な学部・学科から招待された学生たちと交流し、有意義な時間を過ごすことができました。

 会も終盤になり、招待された学生たちには記念品として招待者限定のUSBを授与されました。また、早稲田大学応援部の先導で、全員で校歌を1-3番まで斉唱しました。司会者の方の「早稲田大学校歌は第二の国歌である」という言葉が印象的でした。最後に学生部長からのご挨拶で会は締めくくられました。

 応用化学科は今年で100周年ということもあり、今回のイベントにわれわれ学生委員が招待されたことはとても名誉なことで、記念すべき経験だと感じました。

文責 石原 真由

2016年度 応用化学専攻 褒賞、奨学金 授与式

2017年3月9日(木)午後3時30分から理工学術院西早稲田キャンパス62号館W棟1階大会議室にて下嶋敦准教授の司会により式次第に則り2016年度 応用化学専攻 褒賞、奨学金 授与式が執り行われました。

司会 下嶋敦准教授

式次第

先ず、開会にあたり松方正彦主任教授からそれぞれの褒賞・奨学金の成り立ちを説明され、「応用化学科、応用化学専攻の数多くの諸先輩方のお気持ちによる褒賞、奨学金の重みを、受賞者の皆さんには噛みしめ欲しいと思います。」 との挨拶を頂きました。

松方正彦主任教授

引き続き大学院先進理工学研究科長 若尾 真治教授から祝辞として、「応用化学科は、1917年に本科として設立してから、100年を迎える非常に歴史のある学科で、卒業生には世界規模での活躍があるとともに母校への多大な寄与もある伝統の重みがあります。若い方々はこの重みを励みと思って次の100年に是非繋げてもらいたいと思います。」とのお言葉を頂きました。

先進理工学研究科長 若尾真治教授

水野賞、水野敏行奨学金、里見奨学金、中曽根荘三奨学金、応用化学会給付奨学金 授与式

大学院研究科長の若尾 真治教授から、水野賞が、松方主任教授から水野敏行奨学金、里見奨学金、中曽根荘三奨学金、応用化学会給付奨学金が、各表彰、奨学金受給者一人ひとりに賞状、証書を授与されました。

  • 水野賞受賞者

相田 冬樹 君、松田 翔風 君、AHN Seongki 君、伊知地 真澄 君、ヴォダルツ ジギー 君、加藤 遼 君、佐川 直也 君、佐々田 哲人 君、孫 瑩瑩 君、徳江 洋 君、矢部 智宏 君 

  • 水野敏行奨学金

牛木 涼友 君、王 宇 君、佐藤 尚人 君、堀 圭佑 君、

  • 里見奨学金

池 勇樹 君、小栗 輔矩 君

  • 中曽根荘三奨学金

川井 拓真 君、丸尾 浩史 君

  • 応用化学会給付奨学金

池 勇樹 君

 

来賓ご祝辞  早稲田応用化学会会長 三浦 千太郎 様

三浦千太郎 応化会会長

 三浦会長からは「本日は本当におめでとうございます。ご案内のように早稲田大学応用化学科には大変多くの褒賞制度が作られてきており、諸先輩達の学生を支援する非常に強い、そして稀有な思いがこれらの充実した制度を作り上げてきたものであります。本日受賞された皆さんは早稲田大学の誇るべき人材でありますが、この制度の恩恵に預かったお返しに、後輩達への責務を今日から担っていくと言うことをお考え下さい。そして、いずれ皆さんも社会に出て行くわけで、それなりに経済的な自立が出来た折には、是非今日の日を思い起こしてください。」とのご挨拶を頂きました。

受賞者代表挨拶 AHN Seongki君 

AHN Seongki君

受賞者を代表して、AHN Seongki君から「このたび水野賞を応用化学専攻より授かる幸運に恵まれ、受賞者一同身に余る光栄でございます。そして今回の受賞および博士の学位の取得は、9年間に亘り化学の面白さをご教授いただいた諸先生方、応用化学科を支えてくださいます諸先輩方のお蔭であり、厚く御礼申し上げます。このような素晴らしい賞をいただいたことに対して、水野敏行様ならびにご遺族の方々に深く感謝し、より一層の精進していくことを誓います。」 との代表挨拶がありました。

記念講演会  奈良県立医科大学 医学部 教授 酒井 宏水 先生 

奈良県立医科大学 酒井 宏水教授

「備蓄・緊急投与が可能な人工赤血球製剤の実用化を目指す研究」とのタイトルで、ご自身の歩んだ道筋の解説を交え、研究に取り組む姿勢や新しい分野への挑戦について、今後社会に踏み出す学生・研究員に向けて分かりやすく解説をしていただきました。

特に印象に残ったスライドの中の言葉を下記に示します。

  • 「研究に没頭する時間を頂けたことに感謝。
  • 研究室の先生方、先輩、後輩に感謝。
  •  共同研究者に感謝。
  • 両親、家族に感謝。
  • 継続は力なり。
  •  同じ対象でも、視点を変えると色々なことがわかってくる。
  •  同じ対象でも、継続してやると、体系づけることができる。」 

本題の趣意は下記ボタンから

  

引き続き、各受賞者の対象論文のポスター発表が行われました。

    • 水野賞受賞者
    • 水野敏行奨学金受給者
    • 里見奨学金受給者
    • 中曽根荘三奨学金受給者
    • 応用化学会給付奨学金受給者

 懇親会 

懇親会は、ポスター発表に引き続き中会議室にて開催されました。記念講演をされた酒井教授を交えて和やかに談笑の輪が広がり、予定通り19時過ぎにお開きとなりました。

 

文責・広報委員会 井上健(新19回)

 

 

第14回 先生への突撃インタビュー(本間敬之教授)

「先生への突撃インタビュー」の再開の2番バッター(第14回)として本間敬之教授にご登場願うことにしました。

今回は新しい試みとして、学生にもインタビュアーとして参加をしてもらい、応化会の本来の姿である先生・学生・OBの3者による合作を目指しました。
本間先生もこの試みに快く賛同していただきましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。
本間先生は、皆様ご承知のとおり、1987年早稲田大学理工学部卒業、92年同大学院博士後期課程修了・工学博士、1991年早稲田大学助手、同専任講師、助教授を経て2005年より教授、1997年‐1998年スタンフォード大学客員准教授、1998年より米国国立科学財団シリコンウェハ工学研究センター兼任研究員を兼任されています。

先生が研究に本格的に取り組み始めたキッカケはなんですか?

~~~真理を追い求めたいとの気持ちの延長線~~~
少年時代は寧ろ理科少年というよりは、剣道をやったり、文学にも興味を持ったりの時代を過ごしました。高校以降は、答えが決まっているものよりは、わからないものへの興味、特に現象を観察することに強い関心がありました。また、原理を数式化するといった概念的なことより、原子や分子の実際の姿を見てみるような分野に惹かれていきました。その流れの中で、修士から博士に進む際には世界を相手に活躍したいが、実業よりは学究の分野で極めてみたいと思うようになりました。丁度その頃、走査トンネル顕微鏡という新しい手法が発明され、これをツールに固液界面を自分の目で確かめてみようという研究に入り込んだのが現在の道に進む流れとなりました。

先生のご専門の流れとその内容をご紹介いただけませんか?

~~~固液界面反応系が主な対象~~~
いま申し上げたような固液界面反応系が私の主な研究の対象です。バルクにはない特異な性質を持つ固体表面や、その液相側の分子との複雑な相互作用をよく理解することにより、シンプルでありながら非常に高度な制御が可能なプロセス設計と,それによる新しい高機能材料・デバイスの開発を目指しています。併せて、その実現のための実験的、理論的解析のための方法論の確立も進めています。具体的なターゲットは、超高密度データストレージデバイスやセンシングデバイス、太陽電池や熱電変換素子、大規模蓄電池といったエネルギー関連などです。またプラズモンセンサを使った超高感度な顕微ラマン分光や非経験的分子軌道法によるモデリングなど、高度な解析のための実験的、理論的手法の開発にも力を入れています。

先生の研究を進めるうえでのポイントはどういうことをお考えですか?

~~~インターフェース・マルチスケール・理論と実験 がキーワード~~~
化学の世界では個々の原子や分子の様子に目が行きがちですが、実際のものづくりでは、物質と物質を繋ぐ界面も非常に大切です。そして、その界面を理解し、制御することこそが機能や性質を最大限に活かせる道につながると思っています。また、ナノスケールでの精密な理解や制御は重要ですが,これをナノ・マイクロ・ミリからさらに大きなスケールへと理解や現象を繋げる、或いは展開していかないと実際のデバイスなどが上手く動きません。更に、試行錯誤の大切さと共に、得られた実験結果を如何に理論的な裏付けと繋げるか、が大切だと痛感しています。例えば樹脂やセラミックス表面に直接金属薄膜を形成できる無電解析出法は工業的にも広く使われていますが、その反応機構は全くブラックボックスで、プロセス開発は試行錯誤的なアプローチによっています。これを理論的に解明し積極的な反応設計ができるようにしたいと思いましたが世界的にも先行研究がなく、結局自分たちでゼロからモデルを構築して検討を進め、さらに実験結果とのつながりを追及しています。

研究の今後の展開に向けてのお考えは?

~~~自分たちの分野での大規模なスケールでの応用展開を~~~
ナノの精密な設計・制御をマクロに展開可能なマルチスケールなプロセスを実現し、現在使われている太陽電池や二次電池、データストレージデバイスなどの限界を超えるような新しい材料やデバイスに展開していきたいと思っています。

応用化学科の世代による見方がいろいろありそうですが?

~~~今の学生は真面目?~~~
大学の重要な使命である、社会への人材の提供という役割を果たしていきたいと思っています。特に、まっさらな白紙に自在に絵を描けるような人や、学生時代に学んだことを応用展開できるような人材を育てたいと考えています。一方、昨今は幼少期から学ぶことが多くなり、また常に失敗をしないようにという意識で育ってくる学生が増えているようにも思います。時代背景や社会の要請等により色々な違いもありますが、失敗を恐れず、修士課程や博士課程でより多くの経験を積んで欲しいとも思います。

応用化学会の活動への期待

~~~不変のネットワーク~~~
学校本体では人が入れ替わりネットワークも変化していく訳ですが、不変のネットワークという面での応用化学会は非常に重要な組織だと思います。また、最近現役学生の活動も活発になっているようで、ネットワークの質も上がってくるものと期待しています。

21世紀を担う皆さんへ、メッセージをお願いします。

~~~ツールをきちんと使い、フェイス・トゥ・フェイスを大切に~~~
ハードウェアという意味では、生身の人間の身体能力や感性は、ここ数千年というオーダーではあまり進化していないのだと思います。目覚ましい発展を遂げたのは、様々なツールを発達させてきたからに他なりません。化学の世界でも、かつては難しかった精密な実験や計測が簡単にできるようになっています。ツールは発達し、データはどんどん取れるようになりますが、プロフェッショナルになるにはツールの単なるユーザーでなく、原理や背景、そして得られたデータの意味するところを十分理解できる力がますます問われるようになっています。道具に頼り過ぎると頭も身体も鈍るともいわれています。是非自分の頭と身体を使って体得して欲しいと思います。また、コミュニケーションもツールが発達していますが、矢張り、フェイス・トゥ・フェイス(FtoF)の場面は重要です。例えば過去数十年に渡り、常に世界最先端の技術革新を生み出す中心となっているシリコンバレーでも、FtoFを可能にするコミュニティがあってこそ成り立っているということも、そこに住んで仕事をした経験から実感として認識しています。加えて、時間軸のスケールも良く考える必要があります。これから生まれる子どもたちは22世紀を生きることになります。ですから今の学生さんたちは、21世紀をどう支えるかはもちろん、22世紀をどうつくっていくか、という意識で頑張って欲しいと思います。                        ―了―

2月3日インタビュー(聞き手&文責:広報委員会 井上 健(新19回)・神守広一郎(広報班学部2年))

研究概要紹介
 シリーズ未来の早稲田を担う研究者 第4回
   https://www.waseda.jp/inst/nanolife/news/2016/11/14/1145/
 キャンパスナウ
   http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/campus/class_1104.html

研究プロジェクト紹介
 JST-CREST「太陽光を利用した独創的クリーンエネルギー生成技術の創出」
   http://www.jst.go.jp/crest/pv/research/h23_index.html#23_honma

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過去の突撃インタビュー

「先輩からのメッセージ2017」開催報告

フォーラム 第9回「先輩からのメッセージ2017」 を2017年1月21日(土)に開催致しました。
その概要をここに報告いたします。
 

 早稲田応用化学会のホームページには学生向けのコンテンツの一つとして「企業ガイダンス」掲載欄を設けており、新規企業7社が加わって76社に参加いただいている。本年の経団連の「採用選考に関する指針(2016.9.20改訂)」は昨年と変わらず、会社説明会等の広報活動開始時期は3月とされましたが、本セミナーは、採用に向けた会社説明会とは異なり、先輩の眼を通じた各企業のアクティヴィティ、社会人としての過ごし方や後輩への期待等を話していただく、学生の進路選定の一助、キャリア教育の一環であることから、大学側と慎重に協議いたしました結果、開催日を1月21日(土)といたしました。これに基づき、掲載企業に「先輩からのメッセージ2017」への参加をお願いしたところ、64社からご賛同をいただき第9回の開催の運びとなりました。

挨拶 魚森交流委員長

ビジネス現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩がそれぞれの企業の特徴、ビジネスモデル、講演者自身のビジネスライフの様態、キャリア開発の実績、求められる人材像など、限られた時間内でコンパクトにまとめて講演いただきました。企業からの参加者は講演者、同行者を合わせて約130名に参加いただきました。学生の参加数は年度ごとの修士人数変動もあり総数は209名と昨年比92%となりましたが、昨年に比し早目の1月の開催ということもあり、10社以上の講演を聴講した学生比率が増え、1社あたりの講演聴講者数は昨年の120%と大盛会となりました。この中には学部1、2、3年生および他学部・他学科の参加も多く見られました。  

オリエンテーション 和田宏明教授

 

フォーラム開始前のオリエンテーションで主催者を代表して魚森交流委員長の開会挨拶、教室を代表して和田宏明教授から参加企業への感謝とご挨拶、保谷交流副委員長から講演についての注意・お願い事項の説明後、12:30より一斉に講演のスタートが切られました。会場は6教室で、これまでと同様に前半と後半の2部制として各社2回の講演を行っていただき、参加学生が希望する企業の講演をできる限り聴講できるようにしております。また、企業控室として使用の教室では、特別講演として桐村光太郎教授による「応用化学科・応用化学専攻の現状とこれから(創立100周年を迎えて)」と和田宏明教授による「応用化学科の就職関連活動および早稲田応用化学会の活動」をそれぞれ30分で2回講演いただきました。

特別講演 桐村光太郎教授

特別講演 和田宏明教授

(各企業のショートトークのGalleryは下のボタンから)

201、202教室 203、301教室  302、303教室

 講演会終了後は参加いただきました企業在籍のOB・OGおよび同行者を囲んで懇談会を催しました。企業側、学生出席者多数で大盛況の懇談会となりました。主催者を代表して三浦会長から参加企業への御礼挨拶、西出教授の乾杯発声をかわきりに懇親を深め、フォーラムの延長となる学生と企業との質疑応答を含めて話が弾み、会場は熱気にあふれました。学生にとっては昼間のフォーラム、夕刻からの懇談会を通して、日常の学習、研究に加えて、将来の進路選定への貴重なアドバイスを先輩諸兄から頂戴し、学んだことも多かったものと確信しています。橋本副会長の中締めの挨拶、田中学生交流委員長の一本締めをもって全プログラムを盛況のうちに終了いたしました。

懇談会の模様(懇談会のスナップ写真は下のボタンから)

  懇談会場 

今回のフォーラムにご賛同、ご支援いただきました企業、および熱気溢れる講演、懇談会における後輩を思いやる親身なアドバイスをいただきました先輩と、同行された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

(文責 交流委員会 写真 広報委員会)

 

 

Ⅰ プログラム概要

  1. 日時  2017年1月21日(土) 
  2. 会場  西早稲田キャンパス54号館2F、3F、4F教室
  3. 受付  企業関係者は講演会場にて11:00から、学生は54号館101教室で12:00から
  4. 内容  オリエンテーション    12:00~12:20(企業関係者)
          講演会(第1部)     12:30~15:13
          講演会(第2部)     15:30~18:13
          懇談会          18:30~20;00(63号館)
  5. 対象学生 学部生、大学院生(修士、博士)およびポスドク
    (進路選定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程修了予定者およびポスドクを参加の主体とし、将来へ備えての学部1,2,4年、修士2年の参加も歓迎)
  6. 対象学科 応用化学科、応用化学専攻、化学・生命科学科および専攻、生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等(学部、研究科、学科、専攻を問いません)

Ⅱ 「先輩からのメッセージ2017」教室番号、タイムスケジュール(54号館)

Ⅲ 「先輩からのメッセージ2017」特別講演スケジュール

Ⅳ 参加した学生(フォーラム参加学生の詳細)

それ以外の学生は化学・生命化学専攻、生命医科学専攻、ナノ理工学専攻、先進理工学部研究科、地球・環境資源理工学専攻、電気・情報生命工学科、人間科学研究科、理学科

Ⅴ アンケート」を踏まえての総括

1.今回のフォーラムの全体的な評価

学生は満足とほぼ満足を合計すると98%、企業参加者の回答では満足とほぼ満足の合計で97%と 参加者はほぼ満足との評価であった。
質問に対し多岐にわたる回答があったが多かったものをまとめると次の通りである。

1) 学生からの回答

  1. いろいろな企業が一堂に会していて業界を知ることができてよかった。  また知らなかった企業、化学系以外の企業も知ることができた。
  2. OB・OGから仕事や生活の具体的な話が聞けて参考になった。

2) 企業参加者からの回答

  1. 1月開催で、学生が就職先を絞り込む前に聞いてもらえて良かった。学生にとっても業界研究の時間が確保されると思う。
  2. 学生が積極的に話しかけてきたこと、志望度の高い学生と話せたことなどが好印象であった。

2.運営について

  1. 講演時間の13分/社については企業の76%、学生の72%が適当と答えたものの、短いとの回答が1/4程度ある。また、学生の入れ替え時間が短いとの意見も多い。参加企業数も増えてきており、施設規模、運営陣容を含め今後の課題となる。
  2. 会場については学生の26%が講演企業によるが狭いと回答しており、オリエンテーション会場も含めて改善が必要と思われる。
  3. 開催時期は、学生の70%が1月開催で良かったと回答。企業からも、絞り込む前に幅広く知ってもらうということを評価する声も多い。 本フォーラムは、経団連指針による会社説明会と趣旨を分けていることもあり、来年の開催時期については教室側と充分協議のうえ早めに情報発信したい。
  4. 懇談会は年々参加者が増え、会場が狭いという意見が多いが、学校側の方針でロームスクエア全部を懇談会に使えないことで今後の課題となる。

3.まとめと次回開催に向けた課題

  本年は教室からの積極的な紹介もあり新規参加7社を加え64社と最大の参加となった。学生も200名を超え、1月開催ということもあり、83%が10社以上を聴講するという熱気にあふれたフォーラムとなった。学生は優良企業からの具体的な情報が得られ、企業側も自社に対する理解を深めてもらうという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価につながったものと思われる。

  学生側からは講演時間が短い、会場移動があわただしい、企業によっては会場が狭い、企業側からは講演時間が短い、待機時間が長いといった相反する改善希望点も指摘されている。

  今後の参加企業として、食品・飲料、医薬・化粧品、自動車などが希望されており、また電機やITなど現在参加が少ない業種へのアプローチも課題となる。一方、今回のオブザーバ参加会社を含め、次年度の参加を検討いただいている企業もあり、講演時間の要望も考慮すると、施設面、運営人員面での課題も大きく、複数日開催も視野に、教室側と連携をとって次年度の運営を早めに議論していくことが求められている。

なお、「先輩からのメッセージ」及び「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記メールアドレスに交流委員会または事務局宛お願いいたします。

  E-Mail :guidance@waseda-oukakai.gr.jp
    〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
  早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会 事務局長 寺嶋正夫
  TEL 03-3209-3211 内線 5253
  FAX 03-5286-3892
  E-Mail: oukakai@kurenai.waseda.jp
     URL  http://www.waseda-oukakai.gr.jp

(文責 交流委員会)

「朋有会:清水先生の思い出を語る会」開催報告

朋有会幹事 末木 俊輔 (新56回卒)

 「朋有会」は2010年に開催された清水研究室25周年記念パーティーの場にて、清水功雄先生により考案・命名されました、清水研究室卒業生並びに関係者から構成される同窓会の名称です。朋有会の由来につきましては、2014年開催の朋有会開催報告をご参照いただけると幸いでございます。以前より本会は定期開催しておりましたが、2014年に清水先生がご逝去され、開催を延期されましたが、昨年12月17日に2年振りに「朋有会:清水先生の思い出を語る会」をリーガロイヤルホテル東京にて開催致し、慌しい年末にも関わらず卒業生・関係者、また清水先生の奥様の清水信子様と清水先生のご子息ご家族の方々にもご参加いただき、総勢約90名の出席者となりました。

 開会に際して、佐竹彰治様(新40回卒)より開会のご挨拶を頂戴し、相田冬樹様(新37回卒)より、湿っぽいことがお嫌いだった清水先生のご意向に従って「献杯ではなく乾杯」のご発声により、会がスタート致しました。しばらくの歓談の後、各代の卒業生の方から研究室や清水先生との思い出について、スピーチをいただきました。石井宏寿様(新38回卒)からは、若くして早稲田大学に赴任された清水先生は、研究室では厳しくも熱のこもった研究指導をされていた一方で、学生とともにスキー旅行に行かれたというエピソードを拝聴し、この頃から積極的に学生との交流を持たれる先生のご様子を伺うことができました。鳴海哲夫様(新52回卒)からは、清水先生に教えていただいたことが大学教員としての現在の自分を形作っているとのスピーチをいただき、また大学院を修了された比較的若い世代の方である水戸部博和様(新59回卒)からも、研究室時代に清水先生より「どういうミッションで研究をしているのか、良い研究をするとはどういうことなのか」という研究者としての哲学・姿勢を叩き込まれ、教育者としての清水先生を思い出すことが出来ました。最後に現役の学生である芝山啓允様(新65回卒)からは、清水先生の難解な講義に苦戦したという学生らしいエピソードを伺うことができ、一方で研究室では自由に研究をさせていただいたことから、清水先生が大学教員として一貫として大事にされていた、学生の自主性を重んじられるご様子が思い起こされました。

 最後に清水信子様よりご挨拶を頂戴し、このような会を開いていただき、感謝しているとのお礼の言葉を述べられました。清水先生が研究室の学生や卒業生たちのことを片時も忘れず、親身に考えておられたことをお話し下さり、病床で口にされた「ありがとう」というお言葉でご挨拶を締めくくられました。清水先生より教えをいただいた者として、胸が熱くなりました。また本会の開催に際し、幹事団が中心となって清水先生のご略歴、図・アブストラクト付にてまとめた研究業績集を作成し、長澤和夫様(新39回卒)より清水信子様に贈呈されました。この業績集は参加者全員にも配布され、それを眺めて研究室時代を懐かしく思い返す一幕もありました。さらに清水信子様からも心のこもった記念品を参加者全員にご用意いただき、参加者一同、とても感動致しました。最後に全員で校歌斉唱を行い、記念写真撮影後に閉会となり、その後は第2、第3の同窓会に三々五々繰り出しました。

 本会の開催にあたっては、学内には既に研究室はないために当日準備などに苦労することも多々ありました。しかしながら卒業生の皆様にも旧交を温めていただき、また清水先生の奥様・ご家族の方々にも喜んでいただけましたことは、幹事団としては望外の喜びでありました。おそらく清水先生も会場のどこかにいらして、懐かしい顔ぶれと卒業生が楽しく過ごしている様子をご覧になり、喜んでおられたのではと想像しております。最後になりましたが、本会を盛会のうちに終えることができましたのも、ご参加いただきました卒業生の皆様と、当日受付などをお手伝いいただいた現役の学生たちのおかげだと思っております。幹事を代表致しまして、厚く御礼申し上げます。今後もぜひ清水先生が遺してくださったこの会を、大切にしていきたいと考えております。

2017 新21回、22回城塚研同門会開催報告

城塚先生がお亡くなりになって以来、城塚研の集まりはほとんど定期的に行われなくなりました。昨年、一昨年は新20回、21回の有志であつまり、世代を跨いでの集まりもなかなか良いなということがわかりました。なにしろ大学院時代も含めれば同じ研究室で一年以上は共に研究生活を送ったのですから。
そこで今度は21回の長瀬君が声をかけてくれて新21回、22回の同門の集まりを日比谷の「うすけぼー」で行いました(平成29年1月19日)。集まったのは5名と少なかったですが、これがきっかけでまた盛大になりそうな気がしました。
21回:長瀬穂積、上野裕人、橋本正明、22回:辻傑、倉地京平、40年ぶりに会った仲間も居りました。まだ元の会社に縛られているもの、乞われて安全操業の指導をしているもの、ビルマやベトナムで操業のアドバイスをしているもの、悠々自適で高尾山や小仏などの山歩きを楽しんでいるもの、それぞれが充実した生活をEnjoy しているようでした。
今年秋は応用化学科創設100周年でもありますし、来年はもっと大規模に集まりたいと話しました。

 

 

 

 

 

 

(文責:橋本正明)

第8回フォーラム「企業が求める人材像」 2016年11月26日(土)

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今回は、応化会学生会員と若手OB・OGを主体とする「縦割り交流会」に参加されるメンバーにも呼びかけ、学生会員と若手からシニアまでのOB・OGらが一堂に会し、第8回フォーラム「企業が求める人材像」を開催した。
三浦会長の挨拶、魚森交流委員会委員長の主旨説明の後、応用化学科の和田教授を司会としてフォーラムが開始された。
wadaフォーラムの方式は、「今語るべきテーマとは」と題し、例年とは異なりパネリストを置かず、今後取り上げてみたいテーマ候補群の中から興味あるテーマを学生がピックアップし、社会人側が意見を述べる形を採った。そのやりとりを通じ、今後本フォーラムにて深く討議すべきテーマを浮き彫りにするという試みである。
特に「学生が自ら発信をする」場とするため、学生自ら開発した「ランダム指名ソフトウェア」も活用し、学生らに疑問に思うことや討議したいテーマの提案を促したが、当初は戸惑っていた学生たちもすぐに慣れ、挙手する姿が多く見られたのは頼もしい限りである。学生にも社会人にとっても「発信をする」形のイベントは初めてであり、当意即妙にとはいかず、まだまだ互いにぎこちないところも多々あったが、参加者が自ら意見を述べ合うイベントは珍しいものであり、時間が短く感じられる楽しいイベントであった。
討議では、英語を巡る実情、リーダーシップとフォロワーシップ、個の力と組織の力、企画力と実行力(イノベーションについて)、人脈作り、失敗から学ぶ事、学士・修士・博士のこと、大学の研究と企業の研究、人間力を磨く、ワークライフバランス、早稲田らしさとは、など幅広く多岐に渡ったテーマに関して学生たちから具体的かつ的確な質問が提示された。本フォーラムの内容を吟味検討し、今後のテーマを策定していく糧としたい。
今回は時間も限られており、浅く広くという当初の目的があるため、深い討論を繰り広げる訳にはいかなかったし、すべての質問と回答が噛み合っていたとは言えないが、今回のようなチャレンジを通じ、将来はさらに活発な双方向型の討論会が実現できればと願う次第である。尚、引き続き学生部会主催の「縦割り交流会」(⇒ こちら)が行われ、「企業が求める人材像」で論議されたテーマについて意見交換がなされた。
その後合同の懇親会が開かれ、学生とOB・OGとの和やかな交流会となった。年末の多忙な時期に参集下さった多くの学生諸君並びに諸先輩方に厚く御礼を申し上げる次第です。

 

(文責:交流委員 神崎恭一)

新19回・同期会報告(平成28年11月25日)

(写真は、クリックすると拡大表示されます)

  1. 集合写真

 11月25日(金)に卒業後第2回目の同期会を早稲田リサーチパークでの見学会と大隈タワーでの懇親会として開催し、参加者は約20名となりました。
 同期で大学に残られた逢坂特任研究教授のスマートエナジーシステム・イノベーションセンターの研究室などを見学し、最先端の研究内容の一端に触れると同時に、年月を経た大学の姿に、それぞれが隔世の感を禁じ得ませんでした。
 会食は昔の学生会館跡の大隈タワー内にあるレストラン「森の風」で和気藹々と楽しく賑やかに行われました。前回と同様に、各人の1分間スピーチで近況などを報告しあいました。遠方から駆け付けた旧友もいて、久方ぶりの再会に、熱の入った議論や旧交を温めるシーンがあちこちで飛び交っていました。
 名残惜しい気持ちが多くの人にあり、2次会には殆どの出席者が残り、高田牧舎で更に盛り上がりました。参会者の多くから、是非とも継続したいとの声が上がっていましたので今後も企画をしたいと考えています。この報告で開催を知った方もいると思いますが、是非とも連絡先の整備をしたいのでメールアドレスを下記の井上までご連絡いただくか、応化会事務局にご一報ください。同期会、及び応用化学会を今後とも宜しく応援ください。

(文責・井上 健) 
takeshi.inoue@akane.waseda.jp