関西支部では来る7/19に大阪の中央電気倶楽部にて、2025年度welcome partyを開催致します。
詳細は下記のリンクをご確認下さい。
日時:2025年7月19日(土) 16時〜18時
場所:中央電気倶楽部 大食堂
・早稲田の応用化学科を卒業して、現在或いは過去に関西にお住まい、職場、何らかの活動拠点がある(あった)方
・上記の方のご家族
はご参加頂けますので、ご無理の無い範囲で周囲の方にお声掛け頂けますと幸いです。
こちらのサイトでも確認できます。→早桜会(関西支部)
関西支部では来る7/19に大阪の中央電気倶楽部にて、2025年度welcome partyを開催致します。
詳細は下記のリンクをご確認下さい。
日時:2025年7月19日(土) 16時〜18時
場所:中央電気倶楽部 大食堂
・早稲田の応用化学科を卒業して、現在或いは過去に関西にお住まい、職場、何らかの活動拠点がある(あった)方
・上記の方のご家族
はご参加頂けますので、ご無理の無い範囲で周囲の方にお声掛け頂けますと幸いです。
こちらのサイトでも確認できます。→早桜会(関西支部)
2025/5/17・18 軽井沢にてオリエンテーションを行いました!
詳しくは、学生委員会HPをご覧ください→こちら
私達、昭和33年応用化学科入学のクラス会を、学籍番号6桁の内の上4桁を使って「3305クラス会」と呼んでいます。在籍者70名のうち健在者40名で、全員85歳以上になりました。
コロナ肺炎の蔓延時期を除いて、ほぼ毎年実施していますが、今回は久し振りに大学キャンパス内の26号館「森の風」で、2025年5月22日(木)13時30分に開催致しました。参加者は18名です。
久しぶりの大学に、会場の窓から眺めて各々が、懐かしがったり、変貌ぶりに驚いたり、感心したりしていろいろと話し合いました。
志村幹事の司会で会が始まり、昨年亡くなった友人への黙禱、中嶋氏の乾杯音頭の後、各人の近況報告になりましたが、皆さん、話すことが多くて延々と続き、終了の時刻が迫って来ました。
15時30分となり、会場は私達のみとなりましたので、皆で校歌を歌いました。
閉会後、大隈講堂前で記念撮影をしました。
その後解散して、各自キャンパス内を散策したり、帰宅したりと別れました。
懐かしの9号館が未だ現役で、63年前の姿を留めて立派に活躍しているのを見て、大変嬉しく感じました。
[文責:関口、写真:大島]
2025-05-29掲載
渡辺 光亮(関根研 D3)
第20回 日韓触媒シンポジウム
The 20th Japan-Korea Symposium on Catalysis
Young Presentation Award
講演タイトル:
Utilization of In2O3 Bulk Redox for Ethylene Formation Combined with CO2 Splitting via Chemical Looping
2025年度
千島 健伸(関根研 D2)
第20回 日韓触媒シンポジウム
The 20th Japan-Korea Symposium on Catalysis
Young Presentation Award
講演タイトル:
Efficient Acetic Acid Synthesis Pathway Exploration on Rh Surface and Rh/Metal Oxide Interface
2025年度
増田 拓海(関根研 D1)
第20回 日韓触媒シンポジウム
The 20th Japan-Korea Symposium on Catalysis
Young Presentation Award
講演タイトル:
Confinement of Au Nanoparticles in Cage-Siloxane-based Porous Materials via Onsite Reduction
2025年度
趙 帝(山口研 D2)
Symposium on Molecular Chirality 2025
優秀ポスター賞
講演タイトル:
Asymmetric Deoxygenative Amination of Diarylketones
2025年度
2025-04-04掲載
松本 さくら(関根研究室 B4)
第14回 次世代天然ガス利用を考える若手勉強会
学生発表賞
講演タイトル:
Ni-Cu合金修飾In2O3によるケミカルループ型酸化的エタン脱水素
2024年度
沖田 知弘(下嶋研究室 M1)
第14回CSJ化学フェスタ
優秀ポスター発表賞
講演タイトル:
3次元規則性ナノ細孔を有する酸化インジウムスズの合成および細孔径の制御
2024年度
伊藤 萌々花(下嶋研究室 M1)
第14回CSJ化学フェスタ
優秀ポスター発表賞
講演タイトル:
ナノ多孔質ニオブ酸リチウムの細孔径制御と圧電触媒への応用
2024年度
松方正彦(松方研究室 教授)
(Masahiko Matsukata)
石油学会
(Japan Petrolum Institute)
2024年度石油学会賞
(The Japan Petroleum Institute Award)
講演タイトル:
ゼオライト分離膜の合成技術と応用に関する研究
2024年度
剣持薫(松方研究室 M2)
(Kaori Kenmochi)
化学工学会
(The Society of Chemical Engineers, Japan)
第90年会優秀学生賞
(Outstanding Student Award, 90th Annual Meeting)
講演タイトル:
直接転換法における合成条件がMIL-96膜の性能に与える影響
2024年度
久米絋平(松方研究室 D3)
(Kohei Kume)
自動車用内燃機関技術研究組合
(AICE)
2024年度優秀学生表彰
(Outstanding Student Award,2024)
講演タイトル:
水共存下における低温プロピレン吸着材料としてのカチオン担持ゼオライトの検討
2024年度
立花 桜子(野田・花田研究室 B4)
(Sakurako TACHIBANA)”
化学工学会
(The Society of Chemical Engineers, Japan)
第89年会 優秀学生賞
(Excellent Student Award, 89th Annual Meeting)
講演タイトル:
攪拌によるカーボンナノチューブの低損傷分散と透明導電膜への応用
(Low-damage dispersion of carbon nanotubes via stirring for transparent conductive films)
2024年度
澤木 昴(本間研究室 LD2)
トライボロジー会議2024 秋 名護
学生奨励賞
講演タイトル:
荷重が鉄摩擦界面における基油と油性剤の分子構造変化に与える影響のin-situ表面増強ラマン分光解析
2024年度
鈴木 律兵(本間研究室 M1)
表面技術協会
第26回優秀講演賞
講演タイトル:
CoPt極薄電析薄膜の磁気特性と表面形態に対する添加剤効果の解析
2024年度
2024-12-16掲載
鵜飼 千尋(関根研究室 M2)
日本化学会第14回CSJ化学フェスタ
優秀ポスター発表賞
講演タイトル:
電場触媒プロセスを適用した酸素過剰下におけるN2O直接分解
2024年度
横尾 拓哉(小柳津・須賀研究室 M1)
日本化学会秋季事業 第14回 CSJ化学フェスタ2024
最優秀ポスター発表賞(CSJ 化学フェスタ賞)
講演タイトル:
可溶性ポリチオエーテルの合成と固体電解質としての性質
2024年度
大淵 ゆきの(関根研究室 M2)
第44回水素エネルギー協会(HESS)大会
学生優秀発表賞
講演タイトル:
電場印加反応場における低温域アンモニア分解のメカニズム解明
2024年度
2024-12-02掲載
佐藤 翔太(野田・花田研究室・学部4年)
第2回金属学会 水素が関わる材料科学の課題共有研究会
(The Japan Institute of Metals and Materials The 2nd Meeting on Material Science Related to Hydrogen)
優秀若手表彰(ポスターの部)
(Excellent Poster Award for Young Researcher)
講演タイトル:
アーク放電によるMg 微粒子のフロー合成と水素吸蔵特性の評価
2024年度
2024-11-24掲載
野田 優(野田・花田研究室 教授)
早稲田大学ティーチングアワード
総長賞(2023年度開講科目)
2024年度
https://www.waseda.jp/inst/ches/news/2024/11/05/6135/
花田 信子(野田・花田研究室 准教授)
早稲田大学ティーチングアワード
総長賞(2023年度開講科目)
2024年度
https://www.waseda.jp/inst/ches/news/2024/11/05/6135/
2024-11-09掲載
白井 亮太朗(山口研究室 M1)
第14回サブウェイセミナー
優秀ポスター賞
講演タイトル:
パラジウム触媒によるC=C開裂型二官能基化反応
2024年度
増田 拓海(関根研究室 M2)
第11回ZAIKEN Festa
奨励賞
講演タイトル:
ビルディングブロック法による多孔質担体の合成とon-site還元によるAuの担持
2024年度
瓜生 遥希(梅野研究室 M2)
第76回日本生物工学会大会
学生優秀発表賞
講演タイトル:
基質結合安定化を指標としたベタイン合成酵素の基質特異性リデザイン
2024年度
本橋 大輔(野田・花田研究室 M1)
Daisuke MOTOHASHI
化学工学会
The Society of Chemical Engineers, Japan
化学工学会宇都宮大会2024
学生奨励賞
Student Incentive Award, SCEJ Kanto Branch Regional Meeting
講演タイトル:
流通式反応器によるCO2吸収型コンクリートの炭酸化速度測定と水分量に着目した解析
Measurement and analysis of carbonation rate of CO2-absorbing concrete using a flow reactor with a focus on water content
2024年度
2024-10-05掲載
中原 輝(山口研究室 D2)
第40回有機合成化学セミナー
優秀ポスター賞
講演タイトル:
ヘテロ芳香族エステルを用いたケトンとエステルの結合交換反応
Bond Exchange Reaction between Ketones and Esters using Heteroaromatic Esters
2024年度
2024-10-01掲載
並木 克也(野田・花田研究室 研究助手 )
Katsuya NAMIKI
化学工学会
The Society of Chemical Engineers, Japan
化学工学会第55回秋季大会 CCUS検討委員会奨励賞
Encouragement Award, CCUS committee, 55th SCEJ Fall Meeting
講演タイトル:
CO2吸収型コンクリートの炭酸化速度の添加率依存性と速度解析
Conversion dependence and rate analysis of carbonation rate of CO2 absorbing concrete
2024年度
並木 克也(野田・花田研究室・研究助手)
Katsuya NAMIKI
化学工学会
The Society of Chemical Engineers, Japan
化学工学会第55回秋季大会 CCUS検討委員会企業賞(東レ株式会社)
Company Award (Toray), CCUS committee, 55th SCEJ Fall Meeting
講演タイトル:
CO2吸収型コンクリートの炭酸化速度の添加率依存性と速度解析
Conversion dependence and rate analysis of carbonation rate of CO2 absorbing concrete
2024年度
2024-09-24掲載
佐藤 翔太(野田・花田研究室 B4)
第18回水素若手研究会
(The 18th Meeting of hydrogen for Young Researchers)
ポスター優秀賞
(Excellent Poster Award)
講演タイトル:
アーク放電によるMg 微粒子のフロー合成と水素吸蔵特性の評価
2024年度
2024-09-09掲載
重本 彩香(関根研究室 D3)
触媒学会 夏の研修会
優秀口頭講演賞
講演タイトル:
電場アシストによる低温でのNSR プロセス
2024年度
2024-09-02掲載
鈴木 七奈(小柳津・須賀研究室 M2)
The 5th International Symposium on Polymer Ecomaterials
Best Poster Award
講演タイトル:
Synthesis of Polymer RAFT Agents and Improved Adhesion to Copper Interfaces via Controlled UV-curing Process
2024年度
桒原 誉(小柳津・須賀研究室 M1)
The 5th International Symposium on Polymer Ecomaterials
Best Poster Award
講演タイトル:
Hydrophilic, Self-Cleaning Surface Based on Surface-Segregation of Anionic Polymers
2024年度
2024-08-22掲載
吉本 陽菜(木野研究室 M1)
第34回新薬創製談話会
研究奨励賞
講演タイトル:
AIを用いた形態変化データベースの構築とその活用:キノメチオナートの作用機序解析
2024年度
丸山 慶一郎(梅野研究室 M2)
The Protein Society annual symposium 2024
Travel Awards
講演タイトル:
Rapid Search for Functional Protein Sequences by Introducing InDels
2024年度
2024-07-23掲載
石神 航平(小柳津・須賀研究室 M2)
第73回 高分子学会年次大会
高分子学会優秀ポスター賞
講演タイトル:
溶解度とエネルギー密度を両立したポリマー活物質の合成とレドックスフロー電池への適用
2024年度
石神 航平(小柳津・須賀研究室 M2)
Organic Battery Days 2024
Best Poster Award
講演タイトル:
Synthesis of TEMPO-Substituted Polymers with Ammonium Pendant Group and Their Application to Aqueous Redox Flow Batteries
2024年度
小瀧 寛之(小柳津・須賀研究室 M2)
第73回 高分子学会年次大会
高分子学会優秀ポスター賞
講演タイトル:
窒素を水素貯蔵席に含むポリマーの可逆的水素化
2024年度
千葉 秋宜(小柳津・須賀研究室 M2)
Organic Battery Days 2024
Best Poster Award
講演タイトル:
Soft Lewis Base-Containing Aliphatic Polymers for Highly Ionic Conductive Solid Polymer Electrolyte under Polymer-in-Salt Conditions
2024年度
2024-07-16掲載
小野澤 優奈(山口研究室 M1)
第56回有機金属若手の会 夏の学校
BCSJポスター賞
講演タイトル:
触媒的o-キノジメタン生成法を用いた多環式化合物の迅速合成と天然物合成への応用
2024年度
2024-07-06掲載
岡田 篤門(松方研究室 M1)
石油学会(Japan Petroleum Institute)
第66年会JPIJSポスターセッション 優秀ポスター賞
(Outstanding Student Poster Award, JPIJS Poster Session, JPI 66th Annual Meeting)
講演タイトル:
Co 系触媒を用いた CO2 からの Fischer-Tropsch合成における脱水膜反応器の効果の検討
2024年度
岡田 篤門(松方研究室 M1)
日本膜学会(The Membrane Society of Japan)
第46年会学生賞(Outstanding Student Award, 46th Annual Meeting)
講演タイトル:
Co触媒を用いたCO2からのFischer-Tropsch合成におけるゼオライト膜による脱水の効果
2024年度
輿石 優奈(松方研究室 M1)
日本膜学会(The Membrane Society of Japan)
第46年会学生賞(Outstanding Student Award, 46th Annual Meeting)
講演タイトル:
Ag-Beta膜におけるエチレン/エタン透過分離挙動
2024年度
2024-06-28掲載
鈴木 麻由(下嶋研究室 M1)
The 20th International Symposium on Silicon Chemistry (ISOS-20)
THE POSTER-PRESENTATION AWARD (Nanoscale Horizons Poster Prize)
講演タイトル:Synthesis of organically bridged siloxane oligomers with controlled structures by hydrolysis and condensation of bis(triethoxysilyl)benzene
2024年度
白井 亮太朗(山口研究室 M1)
第58回有機反応若手の会
Chemistry Letters Young Researcher Award
講演タイトル:遷移金属触媒によるC=C開裂型二官能基化反応
2024年度
2024-04-29掲載
中原 輝(山口研究室 D2)
日本化学会 第104春季年会
学生優秀講演賞
講演タイトル:Bond Exchange Reaction between Ketones and Esters Using Heteroaromatic Esters
2023年度
山口 潤一郎(山口研究室 教授)
日本植物生理学会
PCP Best Paper award
講演タイトル:Phosphorylation of RNA Polymerase II by CDKC;2 Maintains the Arabidopsis Circadian Clock Period
2023年度
山口 潤一郎(山口研究室 教授)
日本化学連合
化学コミュニケーション賞2023
業績の表題:化学系バーチャルシンポジウムの開拓と実践
2023年度
2024-04-29掲載
渡辺 光亮(関根研究室 D2)
NGCS13 (Natural Gas Conversion Symposium 13rd)
The best poster award
講演タイトル:In2O3-based oxygen carrier materials for chemical-looping oxidative dehydrogenation of ethane with CO2 decomposition at low temperatures
2024年度
七種 紘規(関根研究室 D2)
NGCS13 (Natural Gas Conversion Symposium 13rd)
The best oral presentation award
講演タイトル:Theoretical Study of the Control of CO2 Capture by the Application of an Electric Field
2024年度
(1)定期交流会
若手社会人と学生の交流機会を創出することを目的としてレクリエーションを企画し、花見、BBQ、ボーリングの計3回実施しました(各回、学生社会人合わせて20名程度参加)。定期交流会は毎年複数回実施していますが、学生と社会人が交流する貴重な機会となっております。
(2)社会人同士の交流会
社会人同士で対話することを目的として2回企画しました。
6月に開催された縦割り交流会では事前に社会人のみ早めに集まってもらい、参加者同士で対話しました。仕事やプライベートの悩み、キャリアについての考えを共有し合いあいました(1.5時間、参加人数12名)。参加者の満足度は高く、お互いの対話から仕事やプライベートにおける類似点や相違点を見つけながらそれぞれに気づきがあったようです。
12月に開催された先輩からのメッセージでは登壇の合間を活用して社会人に集まってもらい、対話しました。6月同様の内容で仕事やプライベートの悩み、キャリアについての考えを共有し合いました(約1時間×2回、延べ参加者16名)。社外との交流経験が少ない若手や地方勤務者にとっては卒業生同士の貴重な交流機会となったようです。開催後のアンケートでは今後も継続的にこういったイベントに参加したいと全員回答していました。
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(3)学生企画への参加
6月の縦割り交流会では若手社会人が13名参加しました。
11月下旬の縦割り交流会合宿では若手社会人が10名参加しました。
2025年度も同様に定期交流会や社会人同士の交流会を企画していきます。
若手会の活動に興味がある方は以下までご連絡ください。
(文責:大山)
2025年5月
早稲田応用化学会
会長 濱 逸夫
平素は早稲田応用化学会の活動にご理解を賜り、ご支援・ご尽力を頂き誠に有り難うございます。厚くお礼申し上げます。
出席申込は下記URLより申し込みください。
https://forms.gle/EgiE6j6ri9GWxwrH9
URLでの申し込みは5月22日で締め切りますので、その後急遽、ご参加が出来るようになった方や、参加が出来なくなった方は事務局まで直接メールで連絡下さい。
事務局メールアドレス oukakai@list.waseda.jp
またWEBでの配信を申し込まれた方には前日(5/23まで)にURLをお送りしますのでそこからご視聴ください。
今回のWEB配信は配信のみで会議等への参加、ご質問は出来ませんのでご容赦下さい。
日時:2025年5月24日(土) 13時30分~18時30分
場所:理工学部西早稲田キャンパス(旧称「大久保キャンパス」※)
※副都心線「西早稲田」駅はキャンパスと直結しています。
<スケジュール>:
13時30分~14時30分 定期総会(57号館201教室)
14時45分~16時15分 先進研究講演会(同上)
16時45分~18時30分 交流会(懇親会)(63号館1階)
会費3,000円
■定期総会
議題:1)2024年度事業及び会計報告 2)2025年度事業計画及び予算案 3)執行部体制 4)規約変更 等
■先進研究講演会「応用化学最前線 - 教員からのメッセージ」プログラム
14:45-15:15
|
応用生物化学部門 桐村 光太郎 教授
|
演題 |
「応用生物化学の新展開~クエン酸発酵機構の全容解明への取り組み」
|
15:15-15:45
|
応用物理化学部門 本間 敬之 教授
|
演題 |
「創立150周年に向けて ~早稲田大学の研究教育体制の今とこれから~」
|
15:45-16:15
|
化学工学部門 花田 信子 准教授
|
演題 |
「材料とプロセスの両面からの水素貯蔵技術の開拓」
|
総会会場、懇親会場では応化会ホームページ掲載用の写真を撮影いたしますのでご了承願います。
以上
2025年度早桜会総会を2025年4月26日(土)にWEB形式(Zoom)にて開催し、その後講演会を中央電気倶楽部にて実施いたしました。今回の講師には岡野泰則先生による、「ロートル教授の世界漫遊記-やっぱり日本がサイコーだったー」という演題でご講演して頂きました。
【講師】岡野泰則氏 (大阪大学名誉教授、新33回)
【概要】
2020年以降コロナの影響で様々な活動が制限されていました。その反動で2023年以降、怒涛の国際学会ラッシュとなり、2023年-2024年の2年間で岡野先生が多くの国を学会でご訪問されたので、その時に体験されたことや所感等を色々とお話しして頂きました。
2023年はアルゼンチン、イタリア、南アフリカ共和国、ベトナム、韓国にご出張されました。アルゼンチン、南アフリカ共和国は通常なかなか訪れない国ですが、実際に訪れてみるとやはり日本と比べて安全に気を配る必要があったそうで、街中の移動には基本的にUberで移動されていたようです。しかし良い面も多く、アルゼンチンは食事も美味しく南米のパリと呼ばれるほど街並みが綺麗であり、南アフリカ共和国は喜望峰やテーブルマウンテンなどの観光地はとても良い所だったようです。イタリアは学会の開催地がナポリであり、大変綺麗な港町で食事も美味しく、人々は親切だったようです。スリに注意は必要なものの、さほど治安は悪くなかったようですが、円安による物価高であり、またあまりにも観光地化され過ぎてしまって何かとチップを要求される、といった負の側面もあったようです。ベトナムはホーチミン、韓国はソウルを訪れており、どちらも大都市なので英語も通じるし、日本からのアクセスも良く、あまり不自由は無かったようです。ホーチミンは物価も安く食事も美味しい一方で、バイク(3人乗りが当たり前!!)が多く、大渋滞で空気も悪いといった面もあったようです。これは私の私見ですが、良くも悪くも活気に溢れた都市、ということなのかと思います。ソウルでは高麗大学の学生と会い、色々とお話をされたようですが、韓国では博士課程の学生は学生というより研究者であり、30歳以上が当たり前で家庭持ちも普通、と日本とは大きく異なるとのことです。韓国では博士を取得しているか否かでその後の待遇も大きく異なり、苦労をしてでも博士を取得する価値があるし、採用する側もそれだけの給料を払ってでも雇うだけの価値を博士号取得者が持っている、とのことです。
2024年はポルトガル、シンガポール、ポーランド、ドイツ、インドネシアにご出張されました。ポルトガルではポルトという都市が学会の場所だったとのことで、正直私は初めて聞く都市でした。魔女の宅急便のモデルになるような綺麗な街並みであり、治安も良かったようです。比較的地方である為ヨーロッパの中では物価も安く、食べ物も美味しく、とても楽しい場所で是非また訪れたいとのことでした。シンガポールは安全で衛生的で日本からも近いし、MRSやバスでどこでも行けて利便性が良かったようです。そして、シンガポールの空港は国際的なハブ空港として発達しており、非常に機能的に街が設計されているようです。食事も美味しく、3つの異なる文化(中国系、アラブ系、インド系)が混在する興味深い街とのことでした。ただし物価は高く、とにかく暑いとのことで、必ずしも暮らしやすくはないのかもしれません。ポーランドではワルシャワが学会の場所で、美しい街並みで安全な場所だったようです。というのも、様々な歴史的な背景から移民を徹底的に排除していることが治安が良い要因の1つとのことです。また物価は安いけれども食事は美味しくなかったようです。宿泊したホテルが16世紀のお城でエアコンも冷蔵庫も無かったようで、中々日本では考えられないなと個人的には思いました。ある意味ポーランドと対照的なのが、次にご出張されたドイツ(ミュンヘン、ベルリン)のようです。25年前に岡野先生がご訪問された時は、ベルリンは未だに東西格差が残り、ミュンヘンは日本でいう京都のような伝統的な街だったようですが、現在は東ベルリンは大都市へと変貌を遂げ、一方で西ベルリンは25年前とあまり変わっていなかったようです。ベルリン市内に広大な移民街があり、リトルイスタンブールと呼ばれ、名物はケバブ。ベルリン空港では荷物の受け取りに2時間待たされ、新幹線は30分遅れ。我々のイメージする厳格なドイツとはだいぶ実態は異なるようです。ミュンヘンも市街地は昔と変わらず安全な街並みですが、シラー通りと呼ばれる移民街は英語すら通じず、治安も良くなかったようです。移民問題はキレイごとでは片付けられないというのが実際に現地を訪れた岡野先生の所感とのことで、日本も他人事では済まされないと私も思います。最後にご出張されたのがインドネシアのバリ島で、いつもより多数の日本人が参加しており、比較的日本語も通じる環境で、日本がまだ元気だった頃の海外の感じが残っていたようです。海は綺麗で物価も安く、比較的日本からも行きやすい、というように良い所ですが、学会では日本勢は苦戦していたようです。日本からは比較的多くの人が参加していたものの、賞を獲ったのは北海道大学のみで発表者はベトナム人、というように日本にいる日本人の受賞者は0人。近年はASEANのレベルが向上し、特にエネルギーや環境の分野に力を入れていて、発表のレベルも高いようです。
というように様々な国を訪れた結果、安全で経済も安定しており、サービスの質が高く、公共交通の時間が正確で、多種多様な食事が食べられて、清潔で無料のトイレがどこにでもある日本、というのはやはり素晴らしいと実感されたとのことです。一方で課題もあります。当日の質疑応答の中でも議論が盛り上がった内容ですが、若者が効率化ばかりを求め、とにかくリスクや未知のことを恐れる傾向にある、ということです。もちろん全員ではないですし、チャレンジ精神に溢れた若者もいます。しかし、昔はある一定以上のレベルを目指す若者は、ほぼ100%の人がチャレンジ精神旺盛な人達だったのに対して現在はだいぶ様子が変わってきているようです。
しかし私は思います。子供や若者が失敗するのは当たり前です。だからどんどん失敗して、そこから学べば良いだけです。岡野先生が多くの国を訪れて感じられたことからも分かるように、どの国もみな違いますし、考え方もバラバラです。しかしどこの国も国として成り立っており、学会を誘致出来ている訳です。そう考えると別に正解は1つではなく、それぞれの価値観の数だけ正解があるとも思います。もちろん誰がどう考えても失敗だ、というケースもありますが、若いうちならばいくらでもやり直しはききます。私自身たいそうなことを言えるような身分でもないですが、個人的に思うことは、’’正解することばかりにとらわれなくても良いのではないか’’ということです。
長くなってしまいましたが、通常ではなかなか出来ない貴重な経験についてご講演して下さった岡野先生に改めて感謝の意を示し、報告を締め括りたいと思います。
(文責:三品)
【出席者(13名)】
井上征四郎(新12回),前田泰昭(新14回),市橋宏(新17回),田中航次(新17回),岡野泰則(新33回),斉藤幸一(新33回),和田昭英(新34回),中野哲也(新37回),髙田隆裕(新37回),澤村健一(新53回),三品建吾(新59回),古田武史(新61回),岡義久(新33回)