会員情報」カテゴリーアーカイブ

百目鬼清様のご逝去のお知らせ

早稲田応用化学会において副会長、庶務理事などを歴任され、応化会の活性化に多大な貢献をされた百目鬼清先輩(新制1回)がご逝去されました。ここに、ご冥福をお祈り申し上げます。

百目鬼先輩と深いご縁があった河村元会長より、追悼文を賜りましたので、ご紹介させていただきます。

追悼文(百目鬼清 先輩)

河村 宏(新制9回)

謹んで今年7月19日ご逝去された百目鬼清先輩に対して感謝と哀悼の意を表します。同氏は新制1期の卒業で戦後の応化会の再生に一方ならぬご尽力を遂げられました。

最初にお会いしたのは、私がニューヨーク駐在を終えて帰国して、森田義郎先生(山本研一研究室)の退任慰労パーテイに出席した時でした。祝宴の最後に校歌を斉唱していたところ、突然貧血を起こして倒れた先輩がいて、偶々同期の名手孝之君が居合わせ、彼は救急処置の経験があり、救急車を呼んで病院に搬送されました。大過なく帰宅されましたが、この方が百目鬼さんでした。

その後はお元気で山本研のOBを中心するゴルフ会を纏めておられ、よく誘われました。これには新制1期の先輩を筆頭に20名余りの方々が参加した賑やかな会でした。優勝カップ、レプリカは百目鬼さんの寄贈でした。年2回の開催で10数年續きました。

ある日応化会の仲間と新富町の松志満という小料理屋で会合をしていたとき、父(水野敏行)が応化会の8代目の会長を務めていた際に、献身的に補佐された百目鬼さんへの感謝の意を込めた毛筆の礼状を表装した額を見せられました。これを宝物と思って保管していることを伺い感激しました。また松志満は応化会の役員会の2次会の定宿だったようでした。そのことがあってから事あるごとにいろいろご相談してご指導を頂きました。

応化会の活性化についても絶大のご指導、ご支援をいただきました。又私が里見会長の後任会長を委嘱された際も激励と協力を頂きました。今日の応化会の発展は、百目鬼さんのご支援なくしてはありえないことでした。

応化会のサポートグループとしてグランドシニアー会があって、百目鬼さんが立ち上げ加藤忠蔵先生、中曾根荘三先輩、小林禮次郎氏(元応化会会長)等を中心に開いていました。

私が応化会の会長を退いたのちは世話役をお引き受けして現在のシニアー会百目鬼さんのご意思を引継ぎました。

百歳を目前にして他界されましたが、ご指導いただいた山ほどのご教訓を肝に銘じ、私も命ある限り応化会のサポートを続け百目鬼清先輩のご意思を後世に引き継ぎたいと思いますし、これをもってご恩に報いたいと思います。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。

「早稲田大学名誉教授 宇佐美昭次先生 ご逝去のお知らせ」に関して

宇佐美昭次先生は、8月14日に老衰にて92歳でご逝去されました。
ご家族のご意向により、葬儀はすでに近親者のみで執り行われましたことをご報告申し上げます。お心を寄せてくださっている皆様方には、故人をお心の中で静かにお偲び頂ければと存じます。

※葬儀は家族葬にて8月18日(日)に執り行われました。
※香料・供花・供物・弔問はご辞退されております。

1992.9.16 ~ 2000.9.15   理工学部長
2002.3.31              定年退職
2002.4. 1              名誉教授

豊倉先生のご逝去について

豊倉先生は、ながらくご入院されていましたが、9月8日にご逝去されました。

謹んでお悔やみ申し上げます。

通夜等は行わず、下記の通り、葬儀を執り行いますので、ご参列いただきたく存じます。

 

日時:9月16日 月曜日 11:30から

場所:湘和会堂町田

https://syouwa-kaidou.co.jp/kaido/machida/

平沢泉先生 最終講義および記念会の報告

平沢泉先生におかれましては、本年3月にめでたく古希をお迎えになり、本年度をもって応用化学科を定年退職されました。ご退職にあたり、記念行事として去る3月16日土曜日に最終講義および記念会が開催されました。

最終講義は西早稲田キャンパス57号館201教室で開催されました。雲一つない快晴の中、250名を超す参加者が集まり大盛況でした。14時に開会され、まず応用化学科主任の下嶋敦教授より平沢先生の履歴および業績紹介がありました。また永年にわたる大学および教室運営へのご尽力に感謝の意が述べられました。

平沢先生最終講義

続いて平沢先生の最終講義「先進晶析工学の実践」が始まりました。はじめに、平沢先生の主査で学位を取られた方22名の紹介がありました。感謝の意を表され、平沢先生の学生思いの一端が冒頭より感じられました。晶析工学とは何かから、化学工学的視点からの晶析工学、また、平沢先生が大事にされていた、企業、独立行政法人との共同研究が紹介され、豊倉賢名誉教授から続く、早稲田晶析工学の流れがはっきりしました。

司会 小堀先生

下嶋応用化学科主任

つづく研究紹介では、蓄熱技術(潜熱蓄熱)、環境分野における反応晶析による未利用成分の選択的除去、医薬品食品分野での有機物結晶の品質制御、高分子添加剤による晶癖制御粒径制御、原子力分野におけるスケーリング防止技術などの説明が続きました。特に平沢先生が得意とされていた超音波による核化成長制御のお話は、我々にも分かりやすく説明をしてくださり、その有用性をよく理解することができました。講義の最後にも学生への感謝で締めくくられ、会場全体が温かく一体感のある最終講義となりました。

野田先生 花束贈呈

その後、化学工学部門の代表として野田優教授が感謝の言葉を述べられ、花束贈呈が行われました。

引き続き、記念会がリーガロイヤルホテルのダイヤモンドにて開催されました。18時よりはじまった記念会は、研究室OB・OG会の岸本信一会長の挨拶で始まりました。ご来賓の中井浩巳化学・生命化学科主任、河村宏元応用化学会会長から挨拶を頂いたあと、早稲田応用化学会の濱逸夫会長よりご祝辞ならびに乾杯のご発声を頂き、歓談に移りました。

岸本 OB・OG会会長

中井 化学・生命化学科主任

途中、研究室OB・OGを代表して2007年に学位を取得された宮坂悦子さんに挨拶をお願いし、平沢先生との共著がある久保田徳昭岩手大学名誉教授よりご祝辞を頂きました。最後に、平沢先生にご登壇いただき、挨拶を頂きました。早稲田大学応援部リーダーとチアリーダーによる演目と校歌斉唱が続き、記念撮影を行った後にお開きとなりました。記念会には200名を大幅に超える参加者があり大盛況でした。

河村 元応化会会長

濱 応化会会長

会場のあちこちで旧交を温める話の輪が広がり、平沢先生を囲む方たちも途切れることなく続きました。あっという間の2時間でしたが、平沢先生のお人柄が十分反映されたとても華やかで温かな会となりました。

最後になりましたが、最終講義および記念会にお越し頂きました皆様方、そして多くの温かいお言葉をくださいました皆様方に心から感謝申し上げます。
(文責:小堀 深)

宮坂悦子さん

久保田 岩手大学名誉教授

最終講義・記念祝賀会ギャラリーはこちらから



 

 

 平沢 泉 教授 ご略歴

1976年3月早稲田大学理工学部応用化学科 卒業

1978年3月早稲田大学理工学研究科応用化学 修了

1978年~1989年荏原インフィルコ、荏原総研 主任研究員

1988年10月工学博士授与 (早稲田大学)

1990年4月早稲田大学 助教授

1995年4月早稲田大学 教授 現在に至る

この間

1995年―1996年中央環境対策審議会 委員

2004年―2006年中央環境対策審議会 委員

2008年―2010年化学工学会 関東支部長

2006年―2012年人材育成センター 理科教育委員会 委員長

2006年―2024年国際交流センター 中国委員会 委員長

2009年―2010年化学工学会 材料界面部会 晶析技術分科会 代表

2009年―2011年中央環境対策審議会 委員

2010年―2023年EFCE WPC Scientific Committee member

2014年―2020年早稲田大学環境保全センター 所長

2015年―2020年私立大学環境保全協議会 理事

2021年―2024年早稲田大学 応用化学会 副会長

賞罰:

1982年 下水道協会 優秀論文賞

2000年 化学工学会 技術賞

2000年 分離技術会 ポスター賞

2005年 分離技術会 技術賞

2005年 化学工学会 功労賞

2012年 化学工学会 功労賞

2014年 インド化学工学会 優秀発表賞

2017年 化学工学会 2016年度論文審査貢献賞

2018年 化学工学会 JSCEJ 優秀論文賞

2019年 化学工学会 フェロー

所属学協会:

化学工学会、分離技術会、アメリカ化学工学会、日本化学会、水環境学会、日本結晶成長学会、海水学会、ヨーロッパ化学工学連合、日本原子力学会

2022年 短信


会員の皆様から個人情報の確認・総会出席シートの通信欄に頂きました近況、ご意見を掲載しました。会報誌No.106にも掲載されています。

新制卒業生(1回~10回)

●樋渡 章訓(昭和28年卒・新 3 回)
92才になりました。歩く速度が大分遅くなりましたが、毎朝 2 kmを40分で散歩しております。

●矢部 賢(昭和28年卒・新 3 回)
ご盛会を祈っております。

●杉田 米藏(昭和32年卒・新 7 回)
コロナ禍の一日も早い終息が待たれる昨今ですが、小生お陰様にて相変わらずです。尚、先般同期の中川文博氏のお逝去の訃報に接し、心よりお悔み申し上げると共に、ご冥福をお祈りします。

●安部 建治(昭和34年卒・新 9 回)
1964~66年化学品ビジネスに係わった米国の地で、今、大谷翔平が大活躍しているのをテレビで楽しんでいる。
応用化学の分野でCO 2 等を原料として化学製品、人口木材、人口植物(食物)を作る時代の到来を願っています。

新制卒業生(11回~20回)

●岡野 毅(昭和36年卒・新11回)
この 2 年、殆ど電車に乗ることもない生活、日常凡ミスが増えていますが、まずまず健康に過ごせています。ウクライナのことが心痛むばかりです。

●堀内 弘雄(昭和36年卒・新11回)
84才になって多くの友が彼岸へ。みやげ話に秋の応化祭には一度出かけてみたいものです。若い方の活躍がうれしいです。早大応化の発展を祈ります。

●井上 征四郎(昭和37年卒・新12回)
最近、身体のあちこちで小さな異常を感じますが、年相応の元気さは保っています。関西支部の活動に参加してます。

●加藤 匡紀(昭和43年卒・新18回)
家を新築して今引っ越しの最中です。飼い犬が最近死んだので、本当に一人きりで新居住まいです。でも元気です。

●柿野 滋(昭和44年卒・新19回)
里山生活を楽しみながら元気でやっております。

●原 宗一(昭和45年卒・新20回)
7 月に後期高齢者の仲間入り、記憶力、体力等それなりに衰えていますが、週に一度の陶芸と、ジムで水泳をして、なるべく身体を動かしています。

●福田 雅允(昭和45年卒・新20回)
卒業して50年、まだ60代のつもりで、この夏、北海道に 4 度目のバイクツーリングに行くべく、ワクワクしています。

●山本 浩一(昭和45年卒・新20回)
今年から後期高齢者ですが、週 5 日出社して化学品の輸入の仕事に精を出しおります。2021/10/ 1より顧問になりました。

新制卒業生(21回~30回)

●角 仁(昭和49年卒・新24回)
当方、日々囲碁ざんまい。博士課程(後期)の応援致したく、若干ですが寄付をさせて頂きます。

●植村 順一郎(昭和49年卒・新24回)
コロナで旅行も控え気味で、ゴルフと散歩の日々を送っています。

●馬場 健郎(昭和49年卒・新24回)
お世話様です。高橋研の皆さま、馬場健郎は他界いたしました。生前中は大変お世話になり感謝申し上げます。ありがとうございました。 馬場久子

●前田 哲郎(昭和50年卒・新25回)
YouTubeを見て、30年以上毎週続けている水泳のホームを改造しました。古希を越えても改善の余地があったとは。

●渡辺 明男(昭和51年卒・新26回)
退職しました。

●帯金 芳秀(昭和52年卒・新27回)
早稲田大学高等学院での化学の授業、他に渋谷区代々木中学校で理科の授業、放課後は三鷹市立第二中学校で卓球部の指導をしております。

●井上 和雄(昭和53年卒・新28回)
昨年2021年末退職いたしました。44年よくやったと勝手に思っています。この44年間早稲田を意識して勤務していた感があります。応化会の増々の発展を祈っております。

●吉田 利彦(昭和53年卒・新28回)
元気にしています。高齢者ですが幸いにもお仕事があり、毎日はりきってます。

●木村 賢一(昭和54年卒・新29回)
総会等の盛会を祈念します。親との共同生活を始めています。

●森本 聡(昭和55年卒・新30回)
再生医療製品の開発を行ってきましたが、定年となりコンサルタントを始めました。医薬品のライセンスをお手伝いします。

新制卒業生(31回~40回)

●小澤 喜久夫(昭和57年卒・新32回)
ISO規格の審査、食品安全の研修コース講師などをしています。多くの工場、施設におじゃましています。

●小岩 一郎(昭和57年卒・新32回)
2023年 4 月から表面工学学系が新設されます。そちらに移動します。

●相賀 浩嗣(昭和58年卒・新33回)
単身赴任を61才にして経験しています。

●前田 和哉(昭和59年卒・新34回)
まだ会津でタンタル粉末を作っています。(定年後 3 回目の契約です。)COVID-19、ロシアのウクライナ侵攻と世界が目まぐるしく動いているなか、何とかやっています。

●小林 昭仁(昭和60年卒・新35回)
新コロナの為殆ど在宅勤務です。60才を過ぎエキスパートエンジニアという肩書になりましたが、仕事は変わらず、化学物質のリサイクル法規対応業務を行っています。

●佐久間 雄一郎(昭和60年卒・新35回)
残り少ないサラリーマン生活を楽しんでいます。

●相田 冬樹(昭和61年卒・新36回)
元気で現役研究員としてがんばっています。

●松村 好章(昭和61年卒・新36回)
定年(10月)まで、あと半年を切りましたが、最後まで、頑張って会社に貢献していきたいと思います。

●田坂 東(昭和62年卒・新37回)
元・妻の急逝から 5 年以上、コロナ禍になって 2年以上が経ちました。良い事が無くても「健康に生きていることが重要」と最近は思えるようになりました。

●本田 淳(昭和63年卒・新38回)
アストラゼネカ製ワクチンの製造と供給で忙しくしてましたが、やっと落ち着いてきました。

●三田村 聡(昭和63年卒・新38回)
皆さまお元気でしょうか?令和 4 年 6 月 1 日より、消費者庁にて勤務することとなりました。私にとって第三の人生というべきスタートとなりますが、精一杯頑張ります。

●徳田 幸紀(平成 1 年卒・新39回)
今後のグローバル会社において研究開発力や技術力を支えていかれる学生や会員の皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

●柳沢 真澄(平成 1 年卒・新39回)
会費の支払いがLINEpayとかPaypayなどのスマホ決済に対応していただけると有難いです。支払いにおけるハードルも下がると思います。

●蔵野 裕之(平成 2 年年卒・新40回)
コロナで新しく取り組み始めたこともあり、悪い事ばかりではないと思っています。60才まで頑張ります

新制卒業生(41回~)

●加藤 昌史(平成 3 年卒・新41回)
技術開発を離れ、工場運営に取り組んでいます。老朽化した設備の健全化とGHG削減が課題です。

●佐藤 知子(平成 5 年卒・新43回)
会報もそろそろペーパーレスにしても良いかもしれないですね。昨年久しぶりに西出先生にお会いしました。全くお変わりなくてびっくりです。

●穐山 徹(平成 6 年卒・新44回)
GWに東京の実家に帰省、高校生の息子と理工キャンパスに行きました。残念ながら中には入れませんでしたが正門で記念撮影して帰りました。

●吉澤 恵(平成 6 年卒・新44回)
紙の会報は廃止するのが時代の流れと考えます。ホームページで十分と思います。ご検討下さい。

●重元 亮二(平成 7 年卒・新45回)
コロナ禍の中、リモート参加の機会が増えてきました。大学のOB会もリモート参加という選択肢が出てきたので、大阪に住んでいる私にとっては嬉しい限りです。

●森 昭仁(平成15年卒・新53回)
この返信はインターネット上で行うようにしていただけないでしょうか、手間、コスト利便性の観点からもインターネットで回答できるようにした方がよいと考えています。以上ご確認よろしくお願いいたします。

●乗峯 絵里(平成19年卒・新57回)
新博士紹介の欄に同級生の名前を見つけました。コツコツと頑張っていたのかなと思い刺激をもらいました。

●米山 依慶(平成19年卒・新57回)
事業譲渡により、新会社の一員として業務を遂行しております。

大修修了博取得生

●横田 昌明(昭和54年修・大27回)
同門諸兄の益々のご健康とご活躍を祈念しております。

●十時 信太郎(昭和62年修・大35回)
6 月 1 日付で花王式会社を定年退職いたしました。

●趙 俊相(平成13年修・大46回)
12年間の倉敷での単身赴任を終え、 5 月より東京本社へ移動となりつくば自宅から電車通勤を開始しました。今後共よろしくお願い致します。

新17回城塚研卒、西海英雄法政大学名誉教授が瑞宝中綬章(勲3等)を受章されました。

早稲田大学応用化学科 新17回城塚研卒で、法政大学教授を務められた西海英雄氏(法政大学名誉教授)が、令和4年秋の叙勲において瑞宝中綬章(勲3等)を受章されました。
西海氏は、基礎としての装置物性と反応工学から,その応用としての環境化学工学の分野に貢献されてきました。
謹んでお喜び申し上げます。
伝達式(拝謁式)は、このコロナ禍のため中止されたとの事です(この3年開かれていません)

西海 英雄 (Nishiumi Hideo) – マイポータル – researchmap

令和4年秋の叙勲 瑞宝中綬章 (cao.go.jp)


受賞・褒章ページリニューアルのお知らせ

受賞・褒章ページ勲章・褒章ページとしてリニューアル致しましたので、ご覧ください。
(現在、2000年以降の受章を掲載しています)

ご本人のみならず、応用化学科の同門、同期、先輩後輩が受章したことを知った場合、
勲章褒章受章連絡フォームにて応用化学会に連絡をお願いします。

対象受章者:    早稲田応用化学会会員
対象となる章:政府が与える勲章・褒章、位階、大臣表彰および大隈記念学術褒賞記念賞

2021年度 学位記・褒賞授与式

応用化学科学位記授与式

応用化学科および応用科学専攻研究科の2021年度学位記・褒賞授与式は、2022年3月26日(土)10時より、西早稲田キャンパス57号館202教室にて式次第に従い、細川 誠二郎准教授の司会で執り行なわれました。なお、昨今の新型コロナウィルスによる感染拡大に伴い本会は教職員、主賓及び学部卒業生、修士課程修了生のみ対面での出席とし、父兄らはオンラインでの参加となりました。

式次第(左:応用化学科褒賞授与式  右:学位記・褒賞授与式)

今年も学部卒業生、修士修了生の研究室代表者に学位記が授与されました。

応用化学科褒賞授与式

引き続き、応用化学科褒賞の授与式が行われました。小柳津 研一主任教授から以下のような本賞設立の経緯、主旨等の説明があり、本賞および副賞が菊地 弥温さんに授与されました。

受賞者の菊地 弥温さん

「優れた業績をあげた学生を表彰して更に人間的な成長を促すことを主旨として設定した褒賞で、学業成績と人物の総合的評価で一人ということになりました。この褒賞は、OBの皆さんと我々教員および教員OBの寄付によって成り立っているもので、私達教員の気持ちを込めて対象の方に授与するものです。おめでとうございます。副賞を用意させていただきました。菊地さんの名前と先進理工学部応用化学科の名前を刻んだバカラのグラスです。」

褒賞の授与の後、受賞者の菊地 弥温さんより受賞の挨拶がありました。

褒賞受賞者菊地 弥温さんの挨拶

 

 祝辞 応用化学科主任小柳津 研一教授から祝辞がありました。

祝辞:小柳津 研一主任教授

応用化学科主任小柳津 研一教授の祝辞

 

祝辞:濱 逸夫早稲田応用化学会会長

ついで、早稲田応用化学会濱逸夫会長から祝辞がありました。

早稲田応用化学会 濱逸夫会長の祝辞

濱 逸夫応用化学会会長 祝辞

 

在校生代表からの送辞

今年の送辞は 在校生を代表して、学部3年生 高田 こはるさんが、卒業生に向かって感謝の気持ちを伝える送辞を述べました。

送辞 在校生代表 高田 こはるさん

在校生代表高田 こはるさんの送辞

 

学部卒業生の答辞

これに答えて、学部卒業生を代表して山口 正浩君が答辞を述べました。

学部卒業生 答辞 山口 正浩君

卒業生代表 山口 正浩君の答辞

 

修了生からの答辞

引き続き、修了生を代表して安井 浩太郎君から在校生に向けて答辞がありました。

大学院卒業生 答辞 安井 浩太郎君

答辞 大学院修士課程二年 安井 浩太郎

 

乾杯

乾杯の言葉 平沢 泉教授・応化会副会長

応用化学科褒賞授与式及び受賞挨拶を終え、平沢教授の発声による恒例の乾杯へと式が進みました。
コロナ禍もあり、実際に飲むことはなく乾杯のポーズのみ行いました。
なお、乾杯の缶ビールは応化会から皆さんに進呈されました。

校歌斉唱

校歌斉唱 指揮:武者 樹さん

卒業生を代表して武者 樹さんの指揮によって校歌を斉唱し、お開きとなりました。
なお、コロナ禍でもあり声は出さず、心の中で校歌を斉唱する形となりました。

下記ボタンをクリックすると画像アルバムのページに行きます。

 

(記事・写真:新39.加来恭彦(広報副委員長)、新37佐藤史郎(広報委員長)、文責:広報委員会)

レジス・ゲガン准教授の日本化学会「化学と工業」4月号への寄稿

Regis Guegan 准教授

“The article of Dr. Regis Guegan, entitled “Opinions about the research and education in France and Japan” was published in the Journal of Japan Chemical Society.
He described the organization and structure of the laboratories of research, disavowal of the youth for hard sciences and possible changes to do at an academic level.
He expressed some suggestions to increase the attractiveness of the students to opt for an academic career and shared his opinion based on experience that awakening to science through teaching lectures and active learning starts in elementary schools in Japan in comparison to France where teaching of both hard and natural sciences is only done at junior high school’s level. Education at an early age constitutes the fundamental bases to build up and mold the next generations to science, while making them aware of current societal problems.
(Chemistry and Chemical Industry, 75(4) 296-297, 2022)

レジス・ゲガン先生の「フランスと日本の研究と教育に関する意見」というタイトルの記事が「化学と工業」に掲載されました。
研究室の組織と構造、ハードサイエンスに対する若手の意識などについて言及されており、学生がアカデミックなキャリアを選ぶための提言として、若い年代の自然科学教育とは、現在の社会問題を正しく認識した上に、次世代の科学を築き構成していくことにあるという事を指摘されています。
是非、ご一読ください。
(化学と工業 75(4) 296-297, 2022)

2021年 短信


会員の皆様から個人情報の確認・総会出席シートの通信欄に頂きました近況、ご意見を掲載しました。会報誌No.104にも掲載されています。


旧制・工経・燃料卒業生

●長澤 寛一(昭和25年卒・燃 6 回)
今のところ無事消光いたしております。


新制卒業生(1回~10回)

●樋渡 幸訓(昭和28年卒・新 3 回)
91才になりました。コロナで人混みに行かれませんので自宅から余り遠くない相模川の畔を散策などしております。

●乾 雄成(昭和31年卒・新 6 回)
外出は車椅子、エレベーターのない駅は不自由です。
●八嶋 康(昭和31年卒・新 6 回)
いつも会報をお送りくださり感謝。元気に生活しております。
●杉田 米藏(昭和32年卒・新 7 回)
コロナ禍の一日も早い終息を祈るばかりの日々です。このところ体の衰えを痛感、運転免許の返納と週1回のテニスを取り止めましたが、何とか過ごして居ります。諸兄には充分御自愛の上、ご活躍下さいます様に。
●高柳 晴夫(昭和33年卒・新 8 回)
コロナ巣ごもりで、運動不足・ストレス溜り気味ですが、一人前には生活しております。会員の皆さんもコロナ終結まで身体に気を付けて、頑張りましょう。
●相川 直昭(昭和34年卒・新 9 回)
小林久平先生の講義を聞けなかった事が残念です。石川平七先生のお宅に伺った事がなつかしい思い出です。
●宮﨑 榮三(昭和35年卒・新10回)
Stay homeで毎日自宅に巣ごもりです。最近、「-表面科学と新型コロナウイルス- 新型コロナウイルスの密集感染回避への占有総計理論の応用」と題する論文を発表しました。ご興味のある方は、ご連絡下さい。別刷を差し上げます。


新制卒業生(11回~20回)

●堀内 弘雄(昭和36年卒・新11回)
卒業60年になっても学生時代を思い出します。理工展で泊まり込んで準備を…友人の寝袋姿が写真にあって笑ってしまいます。早慶戦の後の新宿も…今はコロナでダメなのでしょうが…。若い方々の御活躍と応化の発展を祈っています。

●松村 正道(昭和36年卒・新11回)
現在東京工業大学造林学研究室にて森林微生物、特に菌根菌の調査研究を行っています。いくつになっても未知の世界を勉強することは楽しいです。
●西 敏史(昭和37年卒・新12回)
コロナ禍のもと、大学関係の皆様、学生さんも頑張っておられると思います。私も加齢に抵抗しながら何とか頑張っています。
●竹内 莊一郎(昭和40年卒・新15回)
元気で自粛生活しています。月に 1 度低山独歩します。
●宮本 利雄(昭和40年卒・新15回)
コロナにもめげず週 1 のゴルフプレーを楽しんでいます。同期会の開催ができないことが残念です。
●梶原 茂弘(昭和42年卒・新17回)
昭和は遠くなりにけりですが、理由あって生涯現役を貫いています。石川研の皆様とは今も交流が続いています。
●寺田 和彦(昭和44年卒・新19回)
東レに68才までおりましたが、縁あってITベンチャーにいます。会社としての体制が不十分のため手なおしと改善活動です。


新制卒業生(21回~30回)

●飯田 康夫(昭和46年卒・新21回)
人類史への化学寄与が再着目される中、若々しい研究を頼もしく拝見。願わくば、“勿体ない” “お互い様” 等の日本価値観を具現化する発明・発見で社会貢献し、世界で尊敬されるように。概念寄与なければ無視されます。日本は。“排ガスなし”の新幹線が、中国のものと米大統領が引用したように。実体も印象までも。

●勝 孝(昭和46年卒・新21回)
3 密にはならない、近くの里山を歩くことが多くなりました。
●西川 和子(昭和48年卒・新23回)
2021年 2 月に「エル・グレコ祭壇画物語」(彩流社)を刊行しました。16世紀から17世紀にかけてスペインで活躍した画家の話です。お読みいただければ幸いです。
●長谷川 悦雄(昭和48年卒・新23回)
黒田教授が退官となり、私の学生時代からの教官・同僚の方々は学科から全て居なくなりました。新世代の教員の方々の応化会への増す増すの貢献を期待します。
●鳥羽 博司(昭和50年卒・新25回)
文京区の教育委員会のスクール・サポートスタッフとして週4日、勤務しています。
●前田 哲郎(昭和50年卒・新25回)
若い頃に凝っていた俳句とクラシックギターを再開し、若い頃から続けている水泳と併せて、ボケ防止に励んでいます。
●大野 弘幸(昭和51年卒・新26回)
33年勤めた東京農工大学の名誉教授となり、令和2 年から学振で科研費関係の仕事をしています。
●大野 好弘(昭和52年卒・新27回)
セイコーエプソンを定年退職後、マレーシアで日本の大学へ進学するマレーシア人の教育機関(Pre-U)を経営することになりました。早大へ進学する学生もいます。
●帯金 芳秀(昭和52年卒・新27回)
昨年から、早稲田大学高等学院と公立中学で時間講師をしています。化学の基礎を、中学生・高校生にわかりやすく説明しながら、自分でも勉強しています。
●香田 章(昭和52年卒・新27回)
定年退職後、臨床心理士資格を取得し、現在、クリニックや心理相談室に勤務しております。
●飯塚 直人(昭和53年卒・新28回)
大坪研の隣の加藤研だった黒田先生のご退職を知ってまた一つの時代が終わったと感じました。黒田先生はとてもやさしかった思い出があります。
●菅沼 紀之(昭和53年卒・新28回)
65際を区切りに退職しました。今後もボランティア活動などを通じて社会貢献できればと思っています。
●木村 賢一(昭和54年卒・新29回)
コロナ禍の開催に敬意を表します。会社人人生もまもなく終了となります。アッと言う間の40年でした。
●石川 昌平(昭和55年卒・新30回)
2016年 4 月 DIC(株)定年退職、2021年 4 月 三和商工(株)契約期間満了退職、2021年 5 月現在 就職活動中
●高田 典雄(昭和55年卒・新30回)
コロナ禍の中で65才前に退職して、自宅にて、自治会活動のお手伝いをしながら今後について模索中です。
●寺田 淳一(昭和55年卒・新30回)
職場に新入社員がやって来ました。後輩です。40年以上も前を思い出します。
●山下 明泰(昭和55年卒・新30回)
教室や実験室のコロナ対策にも慣れ、講義もハイフレックスが標準化したところへ、新しいキーワード「人流抑制」が加わり、結局講義の大半はオンラインに逆戻り。「理系の先生方は人流抑制に非協力的」(=毎日来ている)と誹りまで受けて、もはや処置なし。


新制卒業生(31回~)

●貝沼 雅人(昭和59年卒・新34回)
5 月より37年間勤務したシチズン時計を退職し、日本時計協会に努めております。

●前田 和哉(昭和59年卒・新34回)
COVID-19で、大変ですが、電子機器については好調です。しかし、米国での、ロジスティックスの混乱の影響で苦労しています。
●小林 昭仁(昭和60年卒・新35回)
新コロナの最中の今秋、還暦を迎えることになりそうです。会社の定年延長制度で、65歳まで働けそうです。
●宮田 浩克(昭和60年卒・新35回)
会社を早期定年退職し、34年ぶりに早稲田に帰って参りました。
●相田 冬樹(昭和61年卒・新36回)
この年齢となっても自分で実験しています。うまくいかないつらさもありますが、基本的に楽しくやめられません。
●堀井 正明(昭和61年卒・新36回)
会報を読んで黒田一幸先生の最終講義を聴講した気持ちになりました。高校教員からスポーツ記者に転職した1989年、黒田先生に「サイエンスもスポーツもデータが大事。理工学部で学んだことが生きるはず」と声をかけていただきました。この言葉がどれだけ励みになったかわかりません。黒田先生のますますのご活躍をお祈りいたします。
●徳田 幸紀(平成 1 年卒・新39回)
新型コロナ感染症の早期収束、会員の皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
●柳澤 暁(平成 2 年卒・新40回)
テレワークの環境がなく、車で通勤の毎日です。
●小澤 進(平成 5 年卒・新43回)
ぜひ対面授業でお願いします。オンラインでは学生がかわいそうでならないです。
●若林 隆太郎(平成19年卒・新57回)
応化会の皆様、コロナ禍で奮闘している現役の学生さんたちへのご支援をどうぞお願いいたします。


大修修了博取得生

●横田 昌明(昭和54年修・大27回)
いま、私たちにとって大切なのは、如何に困難な状況のなかでも平然としてベストをつくし、学問の流れを止めないことだと思います。同窓の諸兄の皆様の健康と、益々のご活躍と、少しばかりの幸運を心より祈念しております。