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第12回(2016年度)応用化学会給付奨学生

平成28年度(第12回)応用化学会給付奨学生推薦委員会が三浦千太郎会長、松方正彦主任教授、和田宏明庶務理事(教授)ほか学外奨学生推薦委員4名出席のもと5月14日に開催されました。書面と面接による厳正な審査が行われ、下記の1名を教室会議に推薦しました。その後教室会議における承認を受け、今年度の応用化学会給付奨学生が決定しました。 5月28日の応用化学会定期総会で紹介があり、交流会(懇親会)にて出席の諸先輩にお礼のスピーチをしました。
応用化学会給付奨学金にご寄付頂いたOB・OGの皆様に深謝しますとともに、今後とも常時受付していますので更なるご寄付、ご支援をよろしくお願い申しあげます。

平成28年度(2016年度)応化会奨学生

•池勇樹君 池勇樹君

  • 池勇樹君からのメッセージ

この度は、2016年度早稲田応用化学会給付奨学金の奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございます。御多忙の中、選考にあたってお時間を割いて下さった選考委員の皆様方、応用化学科の先生方、ならびに奨学金の設立・維持に御尽力いただいております応用化学会の諸先輩方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。本奨学金が皆様からのご寄付により成り立っていることを念頭に置き、今後とも精進を重ね、皆様のご期待に添えられるよう邁進していく所存です。
現在、私は晶析時における超音波照射による結晶多形の制御をテーマに研究を進めております。 超音波が晶析に影響を与えるメカニズムは未だに不明瞭な部分が多く、その理論体系の構築は多くの困難が伴いますが、未知のものを解き明かしていくことに遣り甲斐を感じています。
博士後期過程進学後は、応用化学会の発展に微力ながら貢献していきたいと考えています。また、社会に貢献できる人材へと成長することを目標に精進して参ります。
最後になりますが、早稲田応用化学会の皆様に重ねて御礼申し上げます。

習志野台洋画サークル作品展

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応化会HP 「趣味のHPリンク」に以前から「私の東欧見聞録」をはじめ、東ヨーロッパ、スペイン、イギリス、アイルランド、北欧四国の紀行文などを掲載したご自身のHP(http://maruyama.la.coocan.jp/)を紹介し、また、新制13回生同期会(http://www.waseda-oukakai.gr.jp/sotsugyousei/doukikai/doukikai-14-12.html)にも静物画を紹介している丸山征四郎画伯?の新しい作品が展示されている定例作品展(5/31~6/5)が船橋市民ギャラリーにて開催されるとの情報に基づき6/1に同僚とともに鑑賞してきましたのでご報告します。

船橋市民ギャラリー3F第一展示室には油絵、水彩画、はがき絵など多数の作品が展示されていました。

会場につくやいなや、ご自身の作品(10号油絵3点)が展示されている場所で集合写真を撮影し、展示作品を鑑賞しました。丸山氏のほかの作品は、水彩画(2号)1点、油絵1点(SM)がそれなりの場所に展示されていました。

いずれの作品も素晴らしく、特に水彩画に関しては指導講師のそれに匹敵するようなタッチで描かれ、印象深かった。kanpai

このように本来の理工系以外の優れた才能を発揮する同期生の作品他を鑑賞し、すがすがしい気分で会場近くの2時間飲み放題食べ放題のビアガーデンで歓談後、解散しました。

来年もほぼ同じ時期に同じ場所で作品展が開催されるとのことですので同期の皆様他近くにお住いの応化会員は素晴らしい作品を是非ご覧いただくようお誘い申し上げます。勿論、入場無料です。

(文と写真:同期会評議員 相馬威宣)

応化38同期生による鎌倉散策の記(2016年)

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新制13回生は、クラス会の他に健康増進と親睦を図るために適宜幹事が計画し、趣味の会的な行事を行っている。今回は、堀井紀良、市川嘉紀の両氏が幹事となり鎌倉散策を計画した(下記スケジュール)。

38会鎌倉散策r

5月25日(水)午前10時北鎌倉駅に12名が元気な顔を揃えた。久し振りの再会だ。早速、円覚寺門前の記念撮影からプログラムが始まる。薄曇りの寒くも暑くもない散策日和に感謝する。

最初に鎌倉五山第1位の建長寺(1253年北条時宗創建)に立ち寄る。禅宗の雰囲気の境内は木々の葉が新緑から濃緑に移る季節である。総門・三門・仏殿・法堂、奥の方丈の名勝庭園を観る。鐘楼の洪鐘は国宝である。私達は年齢相応の厳粛な感慨に浸る。

鶴岡八幡宮

         鶴岡八幡宮

建長寺から巨福呂坂を登る途中道路右側にひっそりと円応寺がある。本尊は閻魔大王、冥界の十王を祀っている。「この際懺悔しておいた方がいいぞ」などと言いながら頭を下げる。坂を登って下ると鶴岡八幡宮の脇に出る。本殿へ登る階段の左側の大銀杏は、残念ながら今はないが、再生した若芽が育っている。境内散策後近くの日本料理屋「あら珠」で昼食を摂る。乾杯で喉を潤し、ゆっくりと箱膳を頂きながら歓談する。

長谷の大仏

         長谷の大仏

 
 

昼食後、若宮大路を歩く。段葛はすっかり改装され、桜並木も若木である。頼朝が政子の安産を願い造営した時の風情ではないか? 鎌倉駅から江ノ電で長谷に向かう。55年振りの点検・クリーニングを終えた露座の大仏が私達の前に姿を見せる。やや前屈みの姿勢に親しみが湧く。

裏道を抜け鎌倉文学館へ行く。ここからは由比が浜の海が望める。元前田侯爵邸であった頃、佐藤栄作元総理が別荘として使用していた。当時近所に住んでいた川端康成とは行き来していたとの事。薔薇祭り開催中の庭園は各種の色が咲き誇っていた。

鎌倉文学館

         鎌倉文学館

幹事が事前に二度コースを調査し、無理のない散策プログラムとしたので一人の落伍者もなく無事終了した。午後3時半頃であった。近くのホテルの喫茶室でお変わり自由のカフェを注文し、談笑後、解散した。

心地良い一日であった。

 

 

川 柳(市川嘉紀作)

「愛憎を刻んだ古都はいま緑」(鶴岡八幡宮)

「大仏は我が愚かさをお見通し」(長谷の大仏)

「人生論鎌倉文士に語り掛け」(鎌倉文学館)

 

(文責:市川嘉紀、編集・写真:相馬威宣)

2016年度定期総会

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開催日時:2016年5月28日(土)13:00~14:15
開催場所:西早稲田キャンパス (57号館2階201教室)
出席者:104名(昨年130名)
議  長:三浦会長
司  会:和田庶務理事

 会長挨拶:

会の運営に現体制メンバーと共に懸命に取り組んできたが、今まで活性化の原動力であったボランティアメンバーの世代交代期と重なり、十分な新体制の作り込みが出来ないまま、早2年が経過したという実感と、本総会で引き続き会長継続のご承認をいただければ、後ほどご紹介する理事および委員とともに、応用化学科そして応用化学会の活力強化のために内部体制の充実そして魅力ある新しい試みに挑戦していくという所信を述べた。

miuras三浦会長の挨拶

一昨年から逢坂、西出そして黒田お三方の高名な教授の主導のもと、3回の講演を実施し、約70社から合計約300名の参加者が集まり、成功裡に実施することが出来た「タスクフォース・未来社会創成の会」をOB・OG会員そして学生諸君にも参加出来るよう発展させ、今年度から応用化学会の正式な活動として取り込み、引き続き教授の皆さんから社会に発信をして頂く場を新規フォーラムとして設けることを報告した。

次いで、学生部会の活発な活動について報告した。

  1.  学生の自主による新しい試みである「新入生歓迎会」を昨年度からスタートさせ4月に新入生100〜120名に対して65名の在学生から応化会活動の啓蒙をしたこと。
  2. 学生の自主企画による講演会も昨年の12月19日に開催し、学生82名、参加総数114名の大盛況であったこと。
  3. 応化会委員会活動への学生参加も、広報委員会の16名をはじめとして多くの学生諸君が委員会に参加し、活躍を始めたこと。

これらの学生による様々な自主活動が盛んになっていくことは応化会活性化のためにも大変喜ばしいことと期待しており、支援を続けていくことを約束した。

応用化学会での2期目の取り組み課題は「改革」の推進にあるが、改革の成果として持続可能な体制整備だけではなく「応化会2011ビジョン」以来営々と取り組んでいるテーマ「現役OB・OG世代の帰属意識の高まり」に繋げていかなければならないと考えていること。そのためにも「魅力ある応用化学会」を進める施策のテーマアップと実施が必要で、先に述べた「新規フォーラム」の再構築と具現化もその一つで、応用化学科の教授を軸として、来年の応用化学科100周年記念を念頭に産学連携そして異業種交流など現役世代に魅力のある場として提供していければ、と考えていることを述べた。

チェック&レビューにより抽出された課題は、評議員制度の検討、従来の印刷による名簿の廃止そしてそれに代わる新名簿システムの開発、学生参加によって新しく加わったホームページの新展開、そしてホームページ上に魅力あるデータ・記事の掲載、既刊会報のアーカイブ化などがテーマアップされ、一部は事業計画にも織り込まれ実現の方向で進み始めていることから、今年度も引き続き、学生や若手現役OB・OGを巻き込んで継続的にチェック&レビューを進めていくことを述べた。

もう一つのテーマであった、「持続性のある体制の構築」は想定通りベテランOBを中心に退任の動きが進んできたが、その後任の勧誘を進めてきた結果、強力な現役OG・OBによる理事陣容が整ってきたこと、各委員会においても委員総数45名中現役が12名、学生18名と現役及び学生比率が7割近くと大変高くなって、世代交代は着実に進んだことを報告した。

さりながらベテラン・ボランティア委員の労務提供によって成り立っていた多くの行事を現業に多忙な現役世代や学生諸君に委ねることには限界があるので、ボランティアの新規参加によるワークシェアが課題となっていると述べた。

2期目を迎え、魅力ある応化会、持続性のある体制構築のための諸施策を強力に進めていくためには、それを支える会費納付率向上と活動に参画していただくボランティアの有志が一人でも増えることが必要なので、会員の皆さまに、ご理解、ご協力そして活動へのご参加をお願いした。

最後に、当会の副会長を始め要職を務めて頂き、会の発展のため多大な貢献をして頂いた逢坂教授、会長退任の後も務めて頂いた特別顧問を退任される河村先輩、河村時代を支えて副会長として会を牽引され、その後監事を努めて頂いた平林先輩に深く感謝申し上げた。

(三浦会長挨拶の全文掲載 ⇒ こちら

 議案:

  • 2015年度事業報告案及び決算案の審議

和田庶務理事及び廣谷会計理事より各々「2015年度事業報告案」及び「決算案」の説明がなされた。特に、収支決算書では、正有志会員会費610万円の予算に対して70万円の未達の影響で収入が510万円未達の1,070万円に終わったが、一方で支出減に努めたため56万円を収支準備補填金に繰り入れすることが出来たことを説明した。

DSC04485和田庶務理事からの説明

引き続き、河野監事より、5月10日に監査を行い、会計部門においては領収書、通帳等の各種帳票を確認した結果、適正に処理されており決算書、貸借対照表は正当であると報告された。また、業務部門においても議事録を精査した結果、三委員会とも、計画通り概ね順調に運営されたと判断したと報告された。

DSC04480河野監事からの報告

以上により、2015年度事業報告案及び決算案が承認された。

 2016年度事業計画案及び予算案の審議

 和田庶務理事より、事業計画(案)について説明がなされ、引き続き廣谷会計理事より、それに伴う予算(案)について説明がなされた。

DSC04490廣谷会計理事からの説明

2016年度は特に、会員のデーターベースの変更・改善を学生部会、若手OB交流会支援を充実させることと、会員と応用化学会との繋がりを維持することと応用化学科100周年に向けそれを周知させるため会報の送付範囲を拡大する。そのために2015年度実績と比較して200万円支出が増加するが、その分は収支準備補填金の取り崩しで手当てすることを説明した。

本内容で2016年事業計画案、予算案は承認された。 

  • 名誉会員推挙の件

倉持副会長より、会則に則り、新制9回の河村宏氏と新制19回の逢坂哲彌氏を名誉会員に推挙したいと提案し、拍手により承認された。

DSC04492倉持副会長からの提案

名誉会員になられた河村宏氏と功労者である平林浩介氏が挨拶に立たれた。

 追加議案:会長の継続承認

 三浦会長より議案より漏れていたことのお詫びがあり、あらためて承認依頼が出され、拍手により承認された。

 報告

  •   2016年役員の体制について

倉持副会長から、2015年総会時から改選された点につき資料に基づき説明した。

新任が窪田信行監事(新制15回)、濱逸夫理事(新制27回)、佐々木一彰理事(新制31回)、斉藤ひとみ理事(新制58回)

退任が河村宏特別顧問(新制9回)、平林浩介監事(新制10回)、逢坂哲彌理事(新制19回)、河野善行理事(新制25回)、藤城光一理事(新制31回)、波多野吾紅(新制35回)、笹目由紀子理事(新制39回)、山田賀子理事(新制44回)。

DSC04506濱新理事の挨拶

代表して濱新理事が挨拶をした。

 給付奨学金受給者の紹介

 奨学生の紹介に先立って三浦奨学生推薦委員長より2016年度より給付を開始する里見奨学金についての説明を行った。

DSC05762橋本副会長からの紹介

引き続き、橋本副会長(奨学生推薦委員)より2016年度応用化学会給付奨学金受給学生と里見奨学金受給学生の紹介がされた。

syo手前:小栗輔矩さん 奥:池勇樹さん

応用化学会給付奨学金受給学生:池勇樹さん(平沢・小堀研)
里見奨学金受給学生:小栗輔矩さん(関根研)、池勇樹さん(平沢・小堀研)

 副会長挨拶:

松方副会長より、応用化学科・応用化学専攻の現状が報告された。

DSC04514松方副会長からの報告

  1. 教室は新任の若手の先生2名を迎えて、新しい体制で動き出したこと、また、ここ2年程あった種々の問題も収束に向かっていることを報告した。
  2. 来年応用化学科は100周年を迎えるので、2017年10月7日リーガロイヤルホテルでOB.OG、学生とみんなで喜び合う会を催すこと。また、その他に西出先生を委員長として種々の記念事業を企画していることを報告するとともに会員の皆様の協力をお願いした。

最後に新任の山口潤一郎准教授と須賀健雄専任講師を紹介して閉会した。

総会会場Gallery  先進研究講演会  懇親会Gallery

(文責;早稲田応化会事務局)

過去の会長挨拶  過去の定期総会議事録

 

 

2016 先進研究講演会

総会Top

「応用化学最前線―教員からのメッセージ」

先進研究講演会「応用化学最前線-教員からのメッセージ」(応用化学科と共催)は、応用化学科の各研究室の教員が、企業の研究者・技術者や学生に、自らの研究分野を紹介し、その先進性、先導性を熱く語りかけるもので、 引き続き開催される交流会(懇親会)で、教員、社会人および学生との交流や懇談をさらに深め、早稲田応用化学科の研究に関する理解を深めていただく企画です。
今年は、講演順に、化学工学分野 野田優教授、無機化学分野 黒田一幸教授、応用物理化学分野 門間聰之教授、高分子化学分野 須賀健雄専任講師の各分野の先生方に語っていただき、OB・OGも学生も理解を深めることが出来たものと確信しています。

15:00-15:30  化学工学部門 野田優 教授

nodas「演題 簡易に速く無駄なくつくる:ナノチューブと各種薄膜」

ナノテクノロジーは広範な技術革新が可能と十数年来期待されてきたが、一方で実用は未だ限定的とされる。素晴らしい材料・デバイスが沢山生み出されており、それら良いモノを上手くつくるのが化学工学の役割である。カーボンナノチューブやシリコン・金属薄膜の高速・高収率合成技術と、蓄電デバイスなどへの応用を紹介する。

15:30-16:00  無機化学部門 黒田一幸 教授

kuros「演題 ケイ酸塩の化学 ~層状ケイ酸塩からメソポーラスシリカまで~」

層状ケイ酸塩の研究は長い歴史があるが、無機化学的観点からも関連研究は大きく発展し、様々な分野に貢献するメソポーラスシリカも得られている。
講演では最近の成果をいくつか紹介し、層状ケイ酸塩とその関連物質の魅力を紹介したい。

16:00-16:30  応用物理化学部門 門間聰之 教授

 mons「演題 電気化学反応場を診る、そして造る ~リチウム電池の診断と高性能化~」

電気化学デバイスの反応場の状態の評価・把握は、デバイスの状態把握、また反応の進行状況を知るうえで重要である。反応系を乱さず、デバイスとしてリチウム電池を非破壊で解析する評価解析手法開発を紹介するとともに、そこで得た知見をもとにした新たな材料の設計開発を紹介する。

16:30-17:00  高分子化学部門 須賀健雄 専任講師

sugas  「演題 精密重合が拓く機能性コーティングの新展開」

光開始ラジカル重合に代表されるUV硬化反応は極めて迅速で(数秒以下で固化)、コーティング、フォトレジストなどに汎用される実用技術である。我々は、迅速なUV硬化反応に敢えて「光駆動型」の精密ラジカル重合機構を組み込み、時間軸を制御することで、硬化と同時に類例のない傾斜ナノ構造の形成を見出した。光重合の精密制御が拓く高分子合成化学の展望・新素材の創出について紹介する。

 

総会会場Gallery  懇親会Gallery

逢坂哲彌先生最終講義および記念会の報告

逢坂哲彌先生には2015年7月にめでたく古希をお迎えになり、2016年3月をもって応用化学科を定年退職されました。4月からは引き続き本学の特任研究教授としてナノ・ライフ創新研究機構にてご活躍ですが、ご退職にあたり、記念行事として去る3月19日土曜日に最終講義および記念会が開催されました。

逢坂先生の最終講義 「早稲田から世界へ-新たな学問の発信-」

最終講義は大隈講堂・大講堂にて14時より開催されました。朝からあいにくの雨模様でしたが、600名を超す参加者が集まり大盛況でした。まず応用化学科主任の松方正彦教授より、逢坂先生のご紹介と永年の教室運営へのご尽力に感謝の意が述べられました。また逢坂先生と特に親しい国内外の先生方から、ご祝辞を兼ねたスピーチを頂きました。東京農工大学の松永是学長、Tel Aviv university(イスラエル)のYosi Shacham-Diamand教授、Daegu Gyeongbuk Institute of Sience and Technology(韓国)のHasuck Kim教授のお三方から、これまでの逢坂先生とのご家族ぐるみでの交流のエピソードなども交えて温かいお言葉を頂きました。
続いて逢坂先生の最終講義「早稲田から世界ヘー新たな学問の発信-」が行われました。吉田忠先生の研究室に入られた学生時代のお話や1979年に専任講師となられてからの研究室の変遷も交え、先生が永年に渡り注力してこられた「電気化学ナノテクノロジーをベースとしだ学”から“産”への技術発信」を軸に、磁気記録、エネルギー・電池、バイオセンサをはじめとした多様な領域に渡り、基礎から応用そして産業化へとつなげた研究の展開と、膨大な成果の一端をまとめてお話し頂きました。またこれらの研究を通して育てられた学生数は、学士487名、修士325名、博士68名におよび、さらに共同研究関係者も56名とのご紹介もありました。

 

 引き続き、記念会がホテル椿山荘東京のオリオンの間にて開催されました。当初は雨で会場間の移動も心配されましたが、幸い昼過ぎには上がって薄日も差し、一同早稲田界隈の春の景色を楽しみながら椿山荘へと向かいました。

記念会は18時より始まりました。逢坂先生ご夫妻がご入場され、まず理工学術院長の大石進一先生からご祝辞を頂きました。統いて記念会の発起人代表である、研究室の同窓会WECS(Waseda Electrochemical Society)の小岩一郎会長(新32)から記念品(バカラクリスタルのセット)目録の贈呈と、研究室学生からご夫妻への花束贈呈、そして逢坂先生にご挨拶を頂きました。続いて早稲田大学前総長の白井克彦先生よりご祝辞ならびに乾杯のご発声を頂き、歓談に移りました。途中、早稲田大学交響楽団メンバーによるフルートとピアノ演奏があり、またご公務のため遅れて到着された早稲田大学鎌田薫総長からご祝辞を頂きました。記念会には400名を超える参加者があり大盛況で、あちこちで何十年ぶり?に旧交を温める話の輪が広がっていました。逢坂先生も会場内を回って多くの卒業生や来賓の皆様と和やかにご歓談されました。さらに早稲田大学ハイソサヱティオーケストラOBの率いるバンドのジャズ演奏と歌も入り、逢坂先生も急きょ加わり熱唱されました。あっという間に2時間余りが過ぎておひらきとなりましたが、とても華やかで楽しい会であり皆名残惜しく、逢坂先生ご夫妻とお話する方々の長い列はずっと続いておりました。

参加者一同と記念撮影

 

 なお、冒頭でもご紹介致しましたように、逢坂先生は引き統き早稲田大学の特任研究教授としてご活躍されていますので、また皆様にもお目にかかつて頂ける機会もあるかと存じます。 最後になりましたが、最終講義および記念会にお越し頂きました皆様方、そして多くの温かいお言葉を下さいました皆様方に心から御礼申し上げます。

(文責:本間敬之教授)

 

第29回 交流会講演会

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講演者 : 河村 宏氏 早稲田応用化学会 前会長 (1959年山本研卒)
演題 : 『商社生活50年間の今昔』
月日 : 2016年 4月23日(土)
場所 : 早稲田大学西早稲田キャンパス  57号館201教室

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応用化学会前会長の河村宏氏を講師にお迎えし、第29回交流会講演会を開催しました。同氏が約半世紀を過ごされた三菱商事での商社マンとしての秘話を「商社生活50年間の今昔」と題して講演いただきました。会場には、現役学部生、大学院生をはじめ、OB・OG、大学関係者、三菱商事の新入社員も集い、総勢二百数十名という過去最大のイベントとなりました。同氏は著名な作家の作品の中にも登場されています。そのご活躍ぶりをご本人から説明いただける栄誉に、集まった方々は食い入るように傾聴されていました。

講演会場のスナップ

結びに、「忙しいとは言わない」、「自分が嫌いと思っている人には積極的に接すること」との言葉をいただきました。現役のOB・OGやこれから社会に出る学生のみなさんには、心に響く言葉であったと思います。講演会のあとの懇親会でもそのことが多く語られていました。

懇親会場のスナップ

ご高齢にもかかわらず、約2時間立たれたまま、当時の写真の紹介、ユーモアを入れながらの熱弁、本当にありがとうございました。今後の交流会講演会の在り方についてもご示唆いただけたものと思います。

(文責:交流委員長 魚森 昌彦)

学生委員会がまとめた本講演会の報告もあります(下記ボタンをクリック)。

学生委員会の講演会報告

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2015年度 学位記・褒賞授与式

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応用化学科および応用化学専攻研究科の2015年度学位記・褒賞授与式は、2016 年3 月24 日(木) 13時半より、西早稲田キャンパス 63号館2F大教室にて式次第に従い本間敬之教授司会で執り行なわれました。

今年も学部卒業生、修士修了生の研究室代表者に学位記が授与されるとともに、続いて昨年度に制定された応用化学科褒賞授与式が行われました。

☆ 学位記授与式

松方正彦主任教授から各研究室代表に学士、修士の学位記が授与されました。

学位記授与

学位記授与

☆ 応用化学科褒賞授与式

引き続き、応用化学科褒賞の授与式が行われました。松方正彦主任教授から以下のような本賞設立の経緯、主旨等の説明があり、本賞および副賞が眞鍋将太君に授与されました。
「優れた業績をあげた学生を表彰して更に人間的な成長を促すことを主旨として設定した褒賞で、学業成績と人物の総合的評価で一人ということになりました。この褒賞は、OBの皆さんと我々教員および教員OBの寄付によって成り立っているもので、私達教員の気持ちを込めて対象の方に授与するものです。おめでとうございます。副賞を用意させていただきました。眞鍋君の名前と先進理工学部応用化学科の名前を刻んだバカラの時計です。」

眞鍋君へ応用化学科褒賞と副賞の授与 眞鍋将太君へ応用化学科褒賞と副賞の授与

このあと、眞鍋将太君は受賞の挨拶を行いました。

授与式のGallery

☆ 祝辞: 松方正彦 主任教授

matsuai祝辞を述べる 松方 正彦主任教授

続いて松方正彦主任教授から以下の祝辞がありました。

「学部生を卒業された皆さん、修士課程を修了された皆さん、おめでとうございます。
応用化学科、応用化学専攻は、「役に立つ化学、役立てる化学」を標榜しております。そして、化学は、物質を司る学問でありますからその応用範囲はとても広く、皆さんの旅立って行く先も様々な分野に広く展開されています。産業界は、皆さんの夢と希望に満ちた世界を提供してくれることを期待したいと思いが、それほど甘いものでもないとことを申し上げておきたいと思います。今から15年後、皆さんは40歳、世の中のことも解り、会社のことも理解し、最前線で責任のある立場で働いていらっしゃる時代かと思います。この2030年頃に化学を取り巻く日本の社会はどうなっているのかというと、例えば2030年には石油精製から製造されるガソリンと軽油との燃料は、凡そ半分になる。また、基礎化学品と呼ばれるエチレンとかプロピレンというような製品群は2030年には日本では生産量がやはりこれも凡そ半分位になるだろうと予測されています。全体の規模がその程度に縮小していく頃に皆さんは社会人としての、企業人としての最前線、責任のある立場に立つということになります。
皆さんは早稲田大学の教旨には、学の独立、学問の活用、等々が書かれています。我々教員は、ことあるごとに皆さんの自立的な成長を促し、自己実現をするということを講義の合間など様々な機会に申し上げてきました。学問の活用というのは新しい社会を創り、新しいシステムを創り、健康で幸福な社会の実現に向かって皆さんが寄与すること、即ち、他者のための学問の活用ということであろうと思います。自ら研鑚して能力を磨き、役に立つ化学、役立てる化学を皆さん自らの力で創り出していく。そしてそれを他者のために活用する、他者が幸せになるために活用する。このことが皆さん自身の未来を、我国の未来を、化学に携わる者として切り拓くことになるのだと信じております。そしてまた、この早稲田の杜に輝かしい姿になって戻ってきていただくことを期待してお祝いの言葉にさせていただきたいと思います。本日はおめでとうございました。」

☆ 祝辞: 三浦千太郎 早稲田応用化学会長

祝辞を述べる 早稲田応用化学会 三浦 千太郎会長 祝辞を述べる 早稲田応用化学会 三浦千太郎会長

ついで、早稲田応用化学会 三浦千太郎会長からは、以下の祝辞がありました。

「皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして学生諸君を育て上げ、送り出される諸先生のご労苦に敬意と謝意を表したいと思います。また、ご家族の皆様も今日の晴れ姿をご覧になり感無量の思いであろうと思います。誠におめでとうございます。
皆さんは本日の卒業を皮切りに学問を継続するもの、あるいは社会に巣立っていくともの、それぞれが新しい人生のスタートラインに立った訳であります。
私も45年前に皆様と同じ立場で、今日のこの日を迎えました。最高学府の卒業は一生のうちで大きなターニングポイントで、私も胸がわくわくしたことを良く覚えています。
社会に出て行くと、今まで皆さんが暮らしてきた学生時代とは違って厳しい局面に直面することも多々出てくるでしょう。その社会に出て、自分が存在した証としては自己実現があると思います。その自己実現はサクセスという形の成果を得ることだと思っています。勿論、サクセスの形はいろいろあるでしょう。
企業においては、なかなか自分の好きな仕事を与えて貰う環境は得られません。しかし、与えられた仕事を好きになり、全力で取り組めばどんな仕事でも魅力はあるもので、その魅力を見出すことはそれほど難しいことではありません。このアドバイスを心してください。
また、もう一つのサクセスへの重要な要素は、同志を作ることだと思います。
相談する仲間、力を合わせて目標に向かう仲間、外部から有益な意見をもらえる仲間、それぞれ大切な仲間です。
そして、皆さんはこの重要な同志、仲間を得るかけがえの無いフィールドを持っています。この応用化学科の卒業生達は素晴らしい人脈の宝庫です。また同じ学舎の中で共通体験をしてきた先輩、後輩、同輩たちが様々な経験知識を持った人脈として応化会に沢山います。応化会には卒業はありません。学生から現役OBに、そして遠い将来にはシニアOBに、と自分の体が動く限りは呼び名が変わっていくだけなのです。社会に出て親身に相談できる先輩が数千人いることを忘れないでください。そして、早稲田応化で得た恩恵を後輩たちに返すことが使命であることを肝に銘じて卒業後も応化会活動に参加して貰うことをお願いして、お祝いの挨拶に代えさせていただきます。
本日は本当におめでとうございました。」

☆ 在校生代表からの送辞

今年の送辞は 在校生を代表して、学部3年生 田中徳裕君が、卒業生に向かってウィットに富んだ感謝の気持ちを伝える送辞を述べました。

tanaai送辞 在校生代表 田中徳裕君

送辞の詳細

 ☆ 学部卒業生の答辞

これに答えて、学部卒業生を代表して浅見幸平君が答辞を述べました。

学部卒業生の答辞 答辞 学部卒業生代表 浅見幸平君

答辞の詳細

☆ 修了生からの答辞

引き続き、修了生を代表して鈴木伸君から在校生に向けて答辞がありました。

syutou 答辞 修了生代表 鈴木伸君

答辞の詳細

☆ 乾杯

応用化学科褒賞授与式及び受賞挨拶を終え、恒例の乾杯へと式が進みました。

nishiaiご挨拶をされる西出教授

☆ 校歌斉唱

卒業生を代表して永田雅人君の指揮による校歌斉唱、と応援部員を彷彿とさせる大声によるエール「フレー、フレー応化」、「フレー、フレー早稲田」でお開きとなりました。

kouka卒業生代表 学部4年 永田雅人君のリードによる校歌斉唱とエール

授与式・会場のGallery

(写真・文責:広報委員会)

2015年度 応用化学専攻 褒賞、奨学金 授与式

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2016年3月3日(木)午後3時30分から理工学術院西早稲田キャンパス55号館N棟1階大会議室にて和田宏教授の司会により式次第に則り2015年度 応用化学専攻 褒賞、奨学金 授与式が執り行われました。

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先ず、開会にあたり松方正彦主任教授から「 応用化学科、応用化学専攻の数多くの諸先輩方のお気持ちによる褒賞、奨学金の重みを、受賞者の皆さんは噛みしめ欲しいと思います。」 との挨拶を頂きました。

引き続き大学院先進理先進理工学研究科長 竹内 淳教授から祝辞として、「皆様本当におめでとうございます。 応用化学科は、1917年に本科として設立してから、間もなく100年を迎える非常に歴史のある学科で伝統の重みがあります。若い方々はこの重みを励みと思って次の世代に是非繋げてもらいたいと思います。」とのお言葉を頂きました  」

第29回水野賞、水野奨励賞、水野敏行奨学金、第11回平田彰奨学金、第2回中曽根荘三奨学金、第11回応用化学会給付奨学金 授与式

大学院研究科長の竹内 淳教授から、第29回水野賞、水野奨励賞、水野敏行奨学金、第11回平田 彰奨学金、第2回中曽根荘三奨学金が、松方主任教授から第11回応用化学会給付奨学金が、各表彰、奨学金受給者一人ひとりに賞状、証書を授与されました。

・水野賞受賞者

北原 真樹 君、木野 はるか 君、Shofarul Wuston 君、中村 竜也 君

・水野奨励賞

戸ヶ崎 徳大 君

・水野敏行奨学金

川井 拓真 君、斎藤 祥平 君、定岡 佑典 君、佐藤 尚人 君、白江 宏之 君
鈴木 伸 君、丸尾 浩史 君、山田 雅之 君

・平田彰奨学金

佐藤 陽日 君

・中曽根荘三奨学金

徳江 洋 君、相田 冬樹 君

・応用化学会給付奨学金

牛木 涼友 君、 Yelchur Venkata Akash 君、 佐藤 陽日 君

受賞者と研究テーマ


来賓ご祝辞  早稲田応用化学会会長 三浦 千太郎 様

祝辞 三浦応化会会長

祝辞 三浦応化会会長

三浦会長からは「本日は本当におめでとうございます。ご案内のように早稲田大学応用化学科には終了したものも含めまして大変多くの褒賞制度が作られてきており、諸先輩達の学生を支援する非常に強いそして稀有な思いがこれらの充実した制度を作り上げてきたものであります。本日受賞された皆さんは早稲田大学の誇るべき人材であり、今日を契機に公認されたものと自覚していただき、日本創成に貢献していく義務があると私は思っておりますし、応化会先輩諸氏の期待でもあると思います。」とのご挨拶を頂きました。

受賞者代表挨拶 北原 真樹 君 

北原 真樹 君

北原 真樹 君

受賞者を代表して、北原真樹君から「このたび水野賞を応用化学専攻より授かる幸運に恵まれ、受賞者一同身に余る光栄でございます。そして今回の受賞および博士の学位の取得は、9年間に亘り化学の面白さをご教授いただいた諸先生方、応用化学科を支えてくださいます諸先輩方のお蔭であり、厚く御礼申し上げます。このような素晴らしい賞をいただいたことに対して、水野敏行様ならびにご遺族の方々に深く感謝し、より一層の精進していくことを誓います。」 との代表挨拶がありました。

記念講演会  秋田大学大学院 工学資源研究科環境応用化学専攻 教授 寺境 光俊 先生(新制38回) 

記念講演 寺境光俊先生

記念講演 寺境光俊先生

 「多分岐構造をもつ高分子の合成と特性」とのタイトルで、比較的新しい系譜の高分子についての合成と特性に関して、分かりやすく解説をしていただきました。

引き続き、各受賞者の対象論文のポスター発表が行われました。

    • 水野賞受賞者
    • 水野奨励賞受賞者
    • 水野敏行奨学金受給者
    • 平田彰奨学金受給者
    • 応用化学会給付奨学金受給者

懇親会 

懇親会は、ポスター発表に引き続き大会議室にて開催されました。記念講演をされた寺境教授を交えて和やかに談笑の輪が広がり、予定通り19時過ぎにお開きとなりました。

 

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「先輩からのメッセージ2016」開催報告

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2016年3月12日(土)第8回フォーラム「先輩からのメッセージ2016」を開催しました。
その概要をここに報告いたします。
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講演会場

講演会場

早稲田応用化学会のホームページには学生向けのコンテンツの一つとして「企業ガイダンス」掲載欄を設けており、新規企業の8社が加わって現在75社に参加いただいている。本年は経団連の「採用選考に関する指針 (2015.12.7改定)」で採用活動の開始時期に変更修正がありましたが、会社説明会等の広報活動開始時期は従前の3月1日と変更はありませんでした。そのため大学側と慎重に協議いたしました結果、開催日を3月12日(土)とし、掲載企業に「先輩からのメッセージ2016」に参加のお願いをしたところ、日本を代表する化学系を中心とした58社から賛同を得て第8回開催の運びとなりました。
環境の変化が一段とスピードアップしているビジネス現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩がそれぞれの企業の特徴、ビジネスモデル、講演者自身のビジネスライフの様態、キャリア開発の実績、求められる人材像など、限られた時間内でコンパクトにまとめて講演いただきました。企業からの参加者は講演者・同行者を合わせて約120名、学生参加者も開催日の年度ごとの度重なる変更による減少が危惧されましたたが、昨年とほぼ同様の228名の大盛会となりました。
フォーラム開始前のオリエンテーションでは、主催者を代表して魚森交流委員長の開会挨拶、教室を代表して和田宏明教授から参加企業への感謝と講演についての注意・お願い事項の説明後、13:00より一斉に講演がスタートが切られました。

会場は参加企業の増加を勘案して昨年より1教室増やして6教室とし、これまでと同様に前半と後半の2部制にして各社2回の講演を行う方式を踏襲、参加学生が希望する企業の講演を出来る限り聴講できるよう配慮しております。また企業控室として使用する教室では特別講演として小柳津研一教授による『理工学術院 先進理工学部応用化学科、大学院のご紹介』 と桐村光太郎教授による『応用化学科の就職関連活動および早稲田応用化学会の活動』 のそれぞれ30分で2回講演いただきました。

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各企業のショート・トークの模様 ⇒  201,203教室 301,303教室 401,403教室

講演会終了後は参加いただいた企業在籍のOB・OGおよび同行者を囲んで懇親会を催しました。今回は同じ時間帯に別の懇親会が入っていたため会場としては若干手狭ではあったものの、その分逆に盛況感が増したものとなりました。主催者を代表して三浦会長から参加企業への御礼の挨拶と、西出教授の乾杯発声をかわきりに懇親を深め、その後もフォーラムの延長となる学生と企業のとの質疑応答を含めて話しが弾み会場は熱気に溢れて談笑が絶えず、今回もこれまでと同様に懇親会の終了予定時間になっても先輩を囲む輪が途切れないため、時間を延長するほど活況を呈しておりました。参加した多くの学生にとっては、昼間のフォーラムそして夕刻からの懇親会を通して日常の学習、研究に加えて将来の進路決定への貴重なアドバイスを先輩諸兄から頂戴し、学ぶべき点が多かったものと確信しています。橋本副会長の中締めの挨拶、西田学生交流委員会代表の一本締めをもって全プログラムを盛況理に終えることが出来ました。

懇親会の模様 (懇親会のスナップ写真) ⇒  懇親会

今回のフォーラムに賛同、ご支援いただいた企業および熱意溢れる講演と、懇親会場における後輩を思いやる親身なアドバイスをいただいた先輩と同行された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

懇親会場

懇親会場

201,203教室 301,303教室 401,403教室  懇親会

「先輩からのメッセージ2016」の報告・感想は学生委員会のHPにも掲載されています。下記のボタンにリンクされていますのでご覧ください。

応化会学生委員会HPでの報告

(文責 交流委員会 写真 広報委員会)

Ⅰ プログラム概要

  1. 日 時    2016年3月12日(土)
  2. 会 場    西早稲田キャンパス 53号館2F・3F・4F教室
  3. 受 付
    企業関係者は講演会場にて11:30から、学生は52号館201教室で12:30から
  4. 内 容
    オリエンテーション    :12:30~12:50 (企業関係者)
    講演会 【第一回】    :13:00~15:28
    講演会 【第二回】    :15:45~18:13
    懇親会                :18:30~20:00  【63号館】
  5. 対象学生
    学部生、大学院生(修士、博士)およびポスドク
    (進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程修了予定者およびポスドクを参加の主体とし、将来へ備えての学部1・2・4年、修士2年生の参加も歓迎)
  6. 対象学科
    応用化学科、応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等    (学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

Ⅱ 「先輩からのメッセージ2016」教室番号・タイムスケジュール 【53号館】

先輩M2016 タイムスケジュール

先輩M2016 タイムスケジュール

Ⅲ 「先輩からのメッセージ2016」 特別講演タイムスケジュール

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Ⅳ  参加した学生 フォーラム参加学生の詳細

集計* それ以外の学生は化学・生命化学、生命医科学、電気情報生命、情報物理システム、他

Ⅴ  アンケート結果を踏まえての総括

1.今回のフォーラムの全体的な評価

学生は満足とほぼ満足を合計すると 100%、企業参加者の回答では満足とほぼ満足を合計すると94.6%で参加者はほぼ満足との評価であった。

質問に対し多岐にわたる回答があったが主なものを挙げると

1) 学生からの回答

 全く知らない企業や今まで興味のなかった業界を知ることができてエントリーの参考になった
② 若手OB・OG が真面目かつ楽しそうにプレゼンしていて好印象だった。
③ 講演者の発表資料が昨年より充実しており、価値ある時間を過ごせた。
④  人事とOB・OG のどちらの話しも聞け、その会社の雰囲気が良く伝わってきた。

2) 企業参加者からの回答

①  非常に運営が丁寧でありがたく思った。学生の意欲が高く質問も積極的だった。
② 先輩社員と直接会話できるイベントとしてはどの大学のものより良いと思った。
③ 他社の講演を聴講できたのは次回に備えて非常に良かった。また、両先生の特別講演は参考になり、特に応用化学科の就活支援の状況が良く判った。
④  応化会と教授の先生方の連携が外からみていても素晴しいと感じた。企業在籍OB・OGがこのような場でプレゼン・歓談が出来るのは貴重な機会。

2. 講演会の運営について

1) 1社当たりの講演時間13分については参加学生、企業ともに70%近くが適当と答えたものの、30%が短すぎるとの回答で、参加企業数と施設規模とを勘案して複数日開催等の改善策を検討する。
2) 何社の講演を聴講しましたかの質問に対する学生の回答は
10社以上 65.0%、7~9社 17.5%、4~6社 17.5%
この回答から7社以上聴講したのは82.5%で自分の関心のある企業はほぼ聴講したと思われる。

3. 経団連通達を遵守すると今後の開催も3月以降となるが、本フォーラムの開催時期は何時頃が良いか。

1) 企業の回答は3月が73.3% と企業広報活動の解禁直後の希望が多数を占め、経団連の意向遵守が伺われる。反面、OB・OGによる講演が主体で採用広報でないため1月開催希望も15.0%あった。
2) 学生は3月が53.4%、次が1月の30.2%となっており、対象学生がB1からD2までと範囲が広かったため、企業の回答よりバラツキが出た。
3) 次年度の開催時期については、新年度経団連方針を確認するとともに今回の結果を踏まえて教室側と十分協議のうえ、参加企業および学生には早めに情報を発信する。

4. 総括と次回開催に向けた課題

現在の開催方式に変えてから8回目を迎え、ここ三年間は参加企業50社、学生の参加も200名を超えて学生・企業・教員・応用化学会との距離が縮まって関係もより深化していることが実感できた。学生は化学系を中心とした優良企業からの新鮮な情報が多数得られ、企業も応化OB・OGの講演を通して自社に対する理解を深めてもらったという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価につながったものと思われる。

改善が求められている点として、学生側では講演時間の延長、会場移動のあわただしさの改善、他学科(化学・生命医科系)との連携を希望。企業側では待ち時間が長い、講演時間が短い、自社の余剰パンフレット返送作業が煩雑、会場によって参加学生数のかなり格差があるのでタイムスケジュール編成に一段の工夫が必要等であつた。毎回同様の要望となっているが、学生はさらなる業種(医薬品・食品・総合商社等)の拡大を、企業はゆとりある講演時間確保および拘束時間の縮小と相反する要望ではあるものの、主要課題として改善を図っていきたい。次回は試行段階の「企業と学生との対話」を加えると開催回数が10回の節目に当たるため、本フォーラムの主旨をより明確にするとともに就活面の充実も配慮したバランスが取れた運営を進め、修士に加えて学部生の参加も積極的に促していくべく新たに体制を整えて取り組みたい。

なお、「先輩からのメッセージ」および「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記メールアドレスに交流委員会または事務局宛てお願いいたします。

E-Mail :guidance@waseda-oukakai.gr.jp
〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会
事務局長 寺嶋正夫
TEL 03-3209-3211 内線 5253
FAX  03-5286-3892
E-Mail : oukakai@kurenai.waseda.jp
URL : http://www.waseda-oukakai.gr.jp

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