企業施設・工場見学」カテゴリーアーカイブ

2023年度学生工場・施設見学報告(2023年9月15日開催)

1.見学趣旨
大学側の教育行事として、応用化学科の学部1、2年生を対象に、工場・施設見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学び、今後の勉学への動機付をしてもらうことを目的とします。開催時期は夏休み中の後半の平日とし、西早稲田キャンパスから日帰りで往復可能な地区の企業事業所・工場・研究所を対象とします。2019年は川崎(エリーパワー株式会社)・足柄(テルモ株式会社)地区でしたが、コロナ禍で3年間リアル開催を休止し、2021年のリモート見学会(DNP)を経て、今年は新型コロナ感染症が5類に移行されたことから再開し、川崎(株式会社レゾナック)・綾瀬(東ソー株式会社)地区を選定しました。本企画の主管は教室でありますが、交流委員が支援にあたり、見学は教員が引率、交流委員は同伴いたします。

2.開催日時

・9月15日(金)

07:45 西早稲田、理工キャンパス63号館ロームスクエア前集合

08:00 バスに乗車・出発

19:15 理工キャンパス帰着・解散(バス内でアンケートフォームに入力。交通渋滞により予定より遅れて帰着)

3.参加者

・応用化学科 B2学生25名、B1学生13名、合計38名、引率・同伴者4名、合計42名
(バスの最大定員は正席49、補助席7、合計56名)

・引率教員 下記担任教員及び指導教員が引率
B2副担任 野田優教授
B1主担任 小堀深専任講師 計2名

・同伴担当交流委員 関谷紘一(新18回)、辻浦久子(新36回)、以上2名

(工場見学にあたっての注意事項)

1.服装:長袖、長ズボン(スラックスやパンツスーツ)の着用(Gパン、スカート不可)など歩きやすい服装。

靴:滑りにくい靴着用(ヒール、サンダル、パンプスは不可)

2.研究施設・工場内でのカメラ・ビデオ撮影禁止、携帯電話の使用禁止。
(見学時は、貴重品・筆記用具以外は、原則、バスに置いていく)

3.見学時は、研究施設設備、プラントエリア・計器室内の機器、計器類等には手を触れないこと。

4.場内は見学先指定の保護具着用。見学時は社員の指示に従い、列を乱さず移動。

4.見学先 (川崎・綾瀬地区)

AM 株式会社レゾナック 川崎事業所(川崎区扇町)(担当・関谷委員)

・住所 〒210-0867 神奈川県川崎市川崎区扇町5-1  電話: 044-322-6813

・事業内容: 無機工業薬品、産業ガス製品、AN・有機工業製品、VC製品、グリシン、クロルプレンゴム、塩素化ポリエチレン製品、半導体様エッチング・クリーニングガス製品、ショウデックス製品、VGCF、及びプラスチック廃棄物のケミカルリサイクルによるアンモニアの製造(KPRプラント)、他、(太字が見学対象プラント)

PM 東ソー株式会社 東京研究センター (綾瀬)(担当・辻浦委員)

・住所 〒252-1123 神奈川県綾瀬市早川2473-1 電話: 0467-77-2211

・事業内容:

① ライフサイエンス(LS)研究所
新たな検査技術や医薬精製用分離技術など健康・医療分野の新材料・技術の創出

② アドバンストマテリアル(AM)研究所
有機・無機融合技術、MI技術をベースとした電子材料及びエネルギー関連の先端材料の研究開発

③ バイオサイエンス(BS)事業部開発部門
計測・診断事業の製品開発及び顧客サポート

(太字が見学対象施設) 

5.見学スケジュール

09:30株式会社レゾナック 川崎事業所(川崎区扇町)到着

09:40〜10:00見学オリエンテーション(スケジュール/会社説明/工程説明)

10:00〜11:15事業所見学
数班に分かれて、KPRプラント(前工程・破砕設備、後工程・ガス化設備)見学
KPRプラント・ガス化設備前で集合写真撮影。

KPRプラント・ガス化設備前で集合写真撮影

11:15〜11:45早稲田応化OB・OGのご挨拶と業務説明、質疑応答

川本 健様 (2010年入社)
西出研究室(高分子化学研究室)
高分子研究所 機能分子化学研究部 クロスファンクショナルグループ川崎チーム

戸田 亜水香様 (2012年入社)
黒田研究室(無機合成化学研究室)
高分子研究所 機能共創化学研究部分 離精製機材グループ

11:45〜12:20昼食(教室形式で着席、弁当による食事)

12:30バスに乗車、東ソー・東京研究所(綾瀬)へ向け出発

14:20~16:20オリエンテーション(企業及び東研紹介、見学スケジュール、注意事項等)

・4班に班分け:1A,1B,2A,2B 4班に分かれて見学と座談会を実施(各班10~11人)
引率教員、同伴交流委員4名も4班に分かれて同行

・全員で記念撮影

東研事務所で集合写真撮影

<座談会に参加いただけた応化OB>

佐々木 勇輔様 (2018年入社)
西出・小柳津・須賀研究室(高分子化学研究室)
バイオサイエンス事業部 第二開発部 臨床液クロG

菅井 啓介様 (2020年入社)
小柳津・須賀研究室(高分子化学研究室)
アドバンストマテリアル研究所 機能複合材G

・見学先 AM研 無機電子材料G
LS研 バイオプロセスG
BS事業部 CSセンター
BS事業部 クロマト分離ゲルの製造工程

16:30東研事務所で集合写真撮影後バスに乗車・出発

6.見学後の学生アンケート結果(自由記述)を含む見学後記

6-1株式会社レゾナック 川崎事業所(川崎区扇町)

結果は総じて好評で、学生は廃プラのケミカルリサイクルの意義を理解出来、その現場を直接確認出来たことに満足していました。廃プラスチックのケミカルリサイクルの仕組み、前工程で原料廃棄プラスチックを金属の分離以外は基本的に混載の状態で破砕/溶融成形して、後工程の還元ガス化工程で水素回収してアンモニアの原料とし、同時に回収される炭酸ガスはコカコーラの原料として消費されるとの説明に、いたく感激した感想を述べており、ケミカルリサイクルの実態が分かり、今後環境対策について興味を持って学べる自信が出来たとのコメントが多くありました。
また、川本先輩、戸田先輩と忌憚なく話し合え、有意義な話を聞けたことに満足していた様子でした。今後の勉学を進める上で大変参考になったことと思います。質疑応答の時間がもう少し欲しかったとのコメントがかなりありましたたが、これはスケジュールの都合で仕方なかったと思います。このほか、昼食の弁当が好評で美味しかったとのコメントが多く、好評でした。
今回の見学を調整頂いた総務G鈴木様、KPRの安部様、OGの戸田様、OBの川本様はじめ、関係された皆様に感謝申しあげます。

6-2 東ソー株式会社 東京研究センター (綾瀬)
B1、B2学生なので、分析化学実験等で使用している器具や種々の検査機と同様な装置が並んでおり、実際に企業で使用されている実態が見えて、親近感と今後の勉学のモチベーションが上がったとの感想や、4班に分かれて見学・懇談出来たので、返って見やすく・分かりやすく、質疑応答もしやすかったとの感想、また、OBとの懇談時間も比較的長く取れたので、公私にわたる質問が出来、丁寧に答えて貰ったので良かったとの感想が多く、好評でした。
さらに、バイオケミストリーの発酵法で創られる酵素や蛋白質等のジャーファーメンターで創られる現場、精製工程で使われるクロマトゲル分離装置の現場を見て、授業では未習のバイオ製品の開発状況が見学でき、今後のバイオケミカル勉学のモチベーションが上がったとの回答もありました。このほか、成分分析技術で多用されている液体クロマトグラフィーゲル・装置開発・使用実態の現場を見学出来、この装置が実際の種々製品評価分析に重要な位置を占めていることが理解できたという感想も多く寄せられました。
見学の際、各現場で親身に懇切ご丁寧にご説明頂いた関係者の皆様に感謝申しあげます。
また、本見学でご対応・ご協力頂いた原様、桐谷様、佐々木様、菅井様に感謝申しあげます。
短い時間の中で充実した見学会、懇談会を行っていただき、本当に有り難うございました。

7. 見学後の学生アンケート結果 (円グラフ) より抜粋

以上

文責 応用化学会交流委員 関谷 紘一

「リモート学生工場・企業施設見学」レポート
(花王エコラボミュージアム)

 

  1. 見学趣旨

大学側の教育行事として、応化学生に対し学部1、2年生を対象に、工場・研究所・企業施設見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学ばせ、今後の勉学への動機付けを行うことを目的とします。
本企画の主管は教室で、交流委員会が支援をしています。
従来、開催時期は夏休み中の後半の平日とし、先生が引率、交流委員は同伴として西早稲田キャンパスからバスを利用し、日帰りで往復可能な地区の工場・研究所および企業施設を見学してきました。
新型コロナウィルス感染拡大により対面方式での工場・研究所および企業施設見学が実施できない状況が続いており、昨年同様リモートツールを利用した企業訪問を行いました。

  1. 概要

【日程】 2022年9月20日(火) 13時30分~16時00分
【リモートツール】 Zoom
【訪問先】 花王(株)和歌山工場内・花王エコラボミュージアム 

  1. 参加者

【参加学生】対象:応用化学科学部1年生、学部2年生の希望者

学部1年生:11名、学部2年生:10名、合計21名

【引率】 梅野 太輔 教授、須賀 健雄 准教授、下嶋 敦 教授、合計3名
【同伴交流委員(Zoom操作、進行担当)】椎名 聡 交流委員長(新36、日本航空)、合計1名

【花王】 研究開発部門 人財開発部 田村 辰仙 様、曽我 聡子 様

花王エコラボミュージアム 細川 泰徳 花王エコラボミュージアム館長

麻田 貴広マネジャー(花王エコラボミュージアム担当)

松田 幸子 様、高橋 雄一 様、梶 敦彦 様

サニタリー研究所(栃木事業所)

安藤 英悟 様(新66:西出、小柳津、須賀研、2018年入社)

辻村 織恵 様(新65:西出、小柳津、須賀研、2017年入社)

スキンケア研究所(栃木事業所)陶山 優 様(新65:細川研、2017年入社)

 

  1. 花王エコラボミュージアム

住所 〒640-8580 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 和歌山工場内 TEL: 073-426-1285
【花王エコラボミュージアム・ホームページより引用】 

https://www.kao.com/jp/corporate/about/tour/museum-tour/eco-museum/

“いっしょにeco”を知る、体験する――
地球環境と花王のエコ技術の情報発信ミュージアム
花王の製品は、ほとんどが毎日のくらしの中で使うものです。だから、花王は、環境に配慮したモノづくりをめざして、原材料選びから、ごみに出すまでのすべてをエコロジー視点で考える、“いっしょにeco”に取り組んでいます。
その一環として、先端のエコ技術を体験していただくために開設したのが、「花王エコラボミュージアム」です。
アタマ・カラダ・ココロを刺激する展示や映像、体験プログラムによって、地球環境のいまや、花王のエコ技術に触れてみませんか?
「花王エコラボミュージアム」での経験や知識をご家庭に持ち帰り、身近なくらしの中で生かしていただけることを願っています。

花王エコラボミュージアム建物全体写真およびエントランス写真

  1. スケジュール

13:30~13:40 オープニング
13:40~15:00 花王エコラボミュージアム見学・Q&A 
15:00~15:05 休憩
15:05~15:55 OB/OG懇談会(ブレークアウトセッション 3回)
15:55~16:00 クロージング

  1. 詳細

【第1部】 花王エコラボミュージアム見学・Q&A

1942年に設立したグループ最大の研究・生産拠点で、シャンプー、リンス、衣料用洗剤と言った家庭用製品から多種多様な工業用製品まで生産する和歌山工場内のエコテクノロジーリサーチセンター1階にある『花王エコラボミュージアム』からZoomによるライブ配信を行い、参加学生と双方向のコミュニケーションをとりながら見学が行われました。
花王の歴史、研究開発部門の説明に続き、1887年の創業以来、「よきモノづくり」を愚直なまでに追求し、暮らしに変化を提供し続ける企業として、花王ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」 に沿った地球環境や社会に配慮した取り組みについて、「地球環境問題」「原材料」「製造工程」「輸送、販売」「製品の使用」「再利用、廃棄」の展示ブースや映像を通じてわかりやすく説明がなされました。
界面活性剤製造における先端のエコ技術など応用化学科の学生にとって興味深い内容も含まれ、原材料選びから、ごみに出すまでの製品のライフサイクルにおけるさまざまな取り組みを理解することが出来ました。

花王エコラボミュージアム

◎ 全体的な見学会の感想、環境問題など印象に残った事について 

・ 製品のライフサイクルにおいて消費者が使用する時に最もCO2が排出されるため、それを減らす商品開発に取り組んでいるという話が印象に残った。一方で詰め替え用の購入や水をこまめに止めるといった自分たちの意識で排出量を減らすことも可能である。そういう所で私たちも意識的に排出量を減らす取り組みに協力していくのも大切だと感じた。

・ 花王は家庭用製品事業のイメージが強く、その他にも多様な工業用製品の製造や研究が行われている事を知ることが出来た。

・ 自社の歴史や商品を伝えるためだけでなく、環境問題を可視化できる展示方法が良かった。

・ 花王製品と環境にも配慮したものづくりについて全体像をバランス良く説明してもらえた。原材料から廃棄までトータルに考えているのが理解できた。

【第2部】 OB/OG懇談会(ブレークアウトセッション 3回)

花王の研究開発部門で活躍している応用化学科OB/OGに自己紹介・業務内容をご説明いただいた後、Zoomブレークアウトルームで3グループに分けて懇談会を行った。 参加学生からの下記の質問を中心に、OB/OG懇談会を実施しました。

・ 学校で勉強した知識の活かし方

・ 学生時代にしておいた方が良いこと

・ 学生時代に取り組んだこと

・ 就職の考え方や準備について

・ 博士の活躍の場について

◎ OB/OG懇談会での感想や今後の学業・研究生活へ受けた影響について

・ 大学での研究がさまざまなところで活かされると聞いて、一つ一つの実験を大切にしようと思った。

・ 今後はデータサイエンスも必須だと知り、勉強の意欲が湧いた。

・ 学生時代に幅広く学習・経験することが大事で、会社に入ってから新たに学ぶことも多い事を知った。

・ 実際に現場で働く人の声を聞く、貴重な機会だった。

・ 学部卒での就職を考えていたが、研究職で活躍している先輩方をみて大学院進学を検討しようと思った。

 

  1. 見学後記

「花王エコラボミュージアム」の施設は素晴らしく、またリモート見学でありながら現地で見学しているかの様にカメラワークを駆使しながら映像も取り入れたプレゼンテーションがなされ、各ブース担当の社員の皆さまも応用化学科の学生に合わせたご説明で大変理解しやすい内容でした。ご準備頂いた花王の皆様の “よきモノづくり” の精神がとても感じられました。
また、花王で活躍される応用化学科OB/OGの皆さまも、参加した学生にとって今後の勉学へのヒントとなるように自己紹介や業務内容について簡潔にお話しされ、懇談会では短い時間でしたが学生の質問に丁寧にご対応いただきました。
この様な貴重な機会に参加学生が21名と少なかったことは残念でしたが、参加した学生にとって興味深い場になったと思われます。
今回ご協力くださいました 花王株式会社様 には、この場を借りて深く御礼申し上げます。

花王エコラボミュージアム見学後の集合写真

以上

(報告:広報学生委員 原田 拳太、小川祐輝、交流委員会 椎名 聡)

「リモート学生企業施設・工場見学(DNP)」レポート

これまで、“バスツアー”で関東近郊の企業の工場を見学する企画で運営してきましたが、コロナ禍の環境で、大学サイド/企業サイドいずれも団体での行動が制限されており、今回は新たな試みとして、大学と企業をリモートで結んだ “企業訪問” を行いました。

以下文中では リモートにおける行動、役割であることを明確にする場合に“ ” を付しています。

リモートの利点を活用し参加者は約50名、また、OB、OG懇談会ではDNP各サイトからの参加がありました。

1.概要

【日程】 2021年6月10日(木) 16時40分~18時40分

【”訪問”先】大日本印刷株式会社:DNP 

1)     パート1;P&Iラボテクノロジー

P&I:Printing Technology & Information Technology
参加学生の個々のデバイス(ノートPC、スマホなど)とDNP五反田をリモート接続ツール:Teamsで接続

2)     パート2:OB、OG懇談会

【参加学生】対象:学部1年生、2年生の希望者
                  (3,4年生、修士学生からも希望者の参加がありました)

参加者:約50名

【”引率”】山口潤一郎教授、須賀健雄准教授

【DNP】ファインオプトロニクス事業部 鈴木智之@五反田 新31 1981年 加藤・黒田研
    研究開発センター 那須慎太郎@つくば 新52 2002年 黒田研
    高機能マテリアル事業部 住田裕代@北九州戸畑 新68 2018年 小柳津・須賀研

2.詳細

1) パート1;P&Iラボテクノロジーの説明(DNP ホームページより)

DNPの技術は、モノづくりの基礎となる「微細加工」「精密塗工」「後加工」と、それを支える「企画・設計」「情報処理」「材料開発」「評価・解析」に大きく分かれ、それぞれの技術が拡がり、高度化することで、さまざまな技術に発展しています。印刷から発展したDNPの技術は、現在も進化を続けています。
しかし、DNPの強みは多くの技術を持っていることだけではありません。これらの複数の技術を掛け合わせ、新しい価値を持つ製品やサービスを生み出せることが特長です。
例えば「本」をつくる際は、基礎となる印刷技術や製本技術を掛け合わせ、さらに素材となる紙を掛け合わせて作られています。その後、素材となる紙をフィルムや金属に置き換え、さらに高度化した技術を掛け合わせることで、パッケージ、建材、エレクトロニクス部材などの製品やサービスを生み出してきました。

◎技術の樹

◎DNPの製品例

  • ICカード
  • フォトブース
  • 食品パッケージ
  • 生活空間関連
  • リチウム電池用バッテリーパウチ
  • 電子デバイス関連

◎参加学生の感想(代表的なものをピックアップ)

  • 印刷事業のみならず、幅広い分野にひろがっており、大日本印刷のイメージが変わった。
  • 印刷と化学との結びつきが想像以上に広範囲であることがわかった。
  • 印刷技術が細胞培養や毛細血管シートなど医療分野にも応用されており驚いた。

2)   パート2:OB、OG懇談会

 参加学生からの下記の質問を中心に、OB、OG懇談会を実施しました。

    • P&Iラボテクノロジーに関連したDNPのビジネス・技術に関するもの
    • 学生時代に取り組んだこと/学生時代にしておいた方が良いこと
    • 仕事の内容/就職の考え方

また、山口先生から下記の質問があり、OB、OGの経験の中から具体的な回答・説明がありました。

    • 海外駐在員の経験について
    • 博士の活躍の場について
    • DNPの魅力について

◎ 参加学生の印象に残ったこと(代表的なものをピックアップ)

    • 1、2年生の勉強が大事であること
    • 機器分析・分析実験を含め基礎的な積み重ねの重要性と、それらが将来に繋がっていくこと
    • 博士課程に進んだことで、研究の段取りやアプローチを決められる仕事についたこと

最後に応化会の活動として

  • 企業ガイダンス/先輩からのメッセージ
  • 交流会講演会

の案内を行いました。

 

以上

2019年度学生工場見学報告

2019年9月19日開催
応用科学科 B2担任准教授 細川 誠二郎
教授 門間 聰之
教授 野田 優
応用化学会 交流委員長 椎名 聡
交流副委員長 関谷 紘一(記)

 

1.見学趣旨

大学側の教育行事として、応化学生に対し学部1、2年生を対象に、工場・研究所見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学ばせ、今後の勉学への動機付を行うことを目的とします。開催時期は夏休み中の後半の平日とし、西早稲田キャンパスから日帰りで往復可能な地区の企業事業所・工場・研究所を対象とします。昨年は神奈川横浜・厚木地区でしたが、今年は川崎・足柄地区を選定しました。本企画の主管は教室、交流委員は支援。見学は先生が引率、交流委員は同伴。
(見学学生対象者は昨年までB2に限定していましたが、今年はB1も含めることを3月度教室会議で了承されました。)

2.開催日時

    • 9月19日(木)

07:45     西早稲田、理工キャンパス63号館ロームスクエア前集合
08:00     バスに乗車・出発
18:45     理工キャンパス帰着・解散(バス内でアンケート記入、下車時回収) 

3.参加者

    • 応用化学科学生B2学生26名、B1学生14名、合計40名、引率・同伴者5名、合計45名
    • 引率教員 下記担任教員及び指導教員が引率
      B2 担任 細川誠 二郎准教授 及び 門間 聰之教授、野田 優教授 以上3名
      同伴交流委員 椎名 聡交流委員長(新36、日本航空)、関谷 紘一交流副委員長(新18、元昭和電工)、以上2名

4.見学先 (川崎・足柄地区)

 AM エリーパワー株式会社 川崎事業所(川崎区水江町)

    • 住所 〒210-0866 神奈川県川崎市川崎区水江町4-7  電話: 044-276-8113
    • 事業内容:家庭用及び産業用の大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発、製造、販売
    • 施設内容:当該事業所は該社の唯一の同上製品の生産工場

 PM テルモ株式会社 テルモ湘南センター内 テルモメディカルプラネックス (足柄)

    • 住所 〒259-0151 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 電話: 0465-81-4112(代) 
    • 事業内容:テルモは「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、3つのカンパニー(①心臓血管カンパニー、②ホスピタルカンパニー、③血液システムカンパニー)と7つ事業領域(①-1TIS事業・①-2ニューロバスキュラー事業・①-3カーディオバスキュラー事業・①-4血管事業、②-1ホスピタルシステム事業・②-2アライアンス事業、③血液システムカンパニー)を展開し、世界の医療現場と患者により良い製品とサービスを提供するために取り組んでいる。安全性や使いやすさを向上させる改良と改善、適正な使用のためのトレーニングの実施、また、医療現場全体の課題に応えられるようなシステムの提案などを通じて、医療の質の向上を追求している。
    • 施設内容:医療現場と同様の手術室やカテーテル室、模擬病室を有する総合医療トレーニング施設。該社製品の使用方法および使用手技の習熟のみならず、医師、看護師など医療従事者の技術向上の支援、顧客ニーズを取り入れた製品開発を進めるための環境・機能を整備している。

5.見学スケジュール

9:10      エリーパワー株式会社川崎事業所(川崎区水江町) 到着
9:10〜9:20   入場・会場誘導
9:20〜9:40   見学オリエンテーション(スケジュール/会社説明/工程説明)
9:40〜10:40   工場見学(2班に分かれて)
・定置用大型リチウムイオン電池工場見学
・停電&蓄電体験ルーム&同社電池の安全性試験見学
10:40〜11:10 早稲田応化を含むOB及び若手社員の方のご挨拶と簡単な業務説明 、及び同社副社長 河上様による該社事業と川崎事業所設備の概要説明

同社出席者(代表取締役副社長執行役員兼CTO 河上清源様*、常務執行役員 今井敏博様(応物OB)、上席執行役員 千葉道郎様、川崎業務部 長藤井康德様、生産技術部 中田様(応化OB)*、國宗様(総合機械OB)*、若手社員3名、人事部次長 玉井亜以子様*、浅井美玖様 (事務局)、以上11名、*印はコメンテーター)

11:10〜12:00 昼食
  ・テーブルに応化学生6名着席
  → 各テーブルに同社社員が1名以上着席し、食事をしながら会話を交わす形式

12:00〜12:15 クロージング、事務所前で集合記念写真撮影

 

12:15        バスに誘導、乗車、テルモ研究開発センター・テルモメディカルプラネックス(足柄)へ向け出発

13:45      テルモ湘南センター内 テルモメディカルプラネックス(足柄) 到着
13:45〜14:00 会場入室、企業及び施設概要説明、見学にあたりスケジュール、注意事項等説明
14:00〜16:00 施設見学・医療体験・最後に集合写真撮影

      プログラムは3グループに分かれて実施

16:00〜16:50 早稲田応化OBを含む先輩社員の方の業務紹介

 同社出席者(テルモメディカルプラネックス・シニアアドバイザー 黒田慎一郎様(応化OB新27回)*、研究開発推進部課長代理兼人事企画採用育成チームリーダー 北村隆始様、ホスピタルカンパニークリニカルサポート部エデュケーションプランニングチーム兼 テルモメディカルプラネックス主任 渡邊憲一様、評価センター 山口高輝様(電気情報生命・高松研、2015入社)*、コーポレートR&Dセンター 杉浦圭一様(2006教育学部生物学卒、2008理工学研究科生命理工専攻・加藤尚志研)*、研究開発推進部 人材育成チーム 綿奈部悠子様*、今泉夏香様*、以上7名、*印はコメンテーター)

16:50〜17:00 質疑応答
17:00〜17:10  バスに乗車・出発
18:45     西早稲田キャンパスに帰還、解散

  1. 見学後記
  • 今年は参加募集対象学生を昨年までのB2限定からB1及びB2に広げたこともあり、学生参加人数は昨年のB2生20名から40名(B1生14名、B2生26名)と大幅に増加しました。
  • エリーパワー川崎事業所、テルモ湘南センター内テルモメディカルプラネックス(足柄)とも見学受け入れには慣れており、かつ事前に当方の学生見学主旨を理解されており、両社の今回の見学ご担当(エリーパワー 玉井亜以子氏、テルモ 今泉夏香氏)はともに該社のご説明者を適切に人選され、会社及び当該事業所の概要説明、見学時の解説、見学終了後の両社技術者の方の業務歴説明も学部1年生、2年生に対し分かりやすい説明をされていました。
  • エリーパワー(川崎)では完全自動化された設備で、水分露点が厳しく管理された条件で、ほぼ無人製造ラインでリチウムイオン電池が製造、パッケージ化される工程を見学でき、事前に行きのバスの中で門間先生よりリチウムイオン電池の製造ラインの使命を制するのは水分濃度を下げること・露点を厳しく管理することとのアドバイス・講義を受けていた学生は、現実の製造ラインを見て納得したものと思われます。
  • 見学終了後のエリーパワー副社長 河上清源氏の、同社の創業、開発から大型リチウムイオン電池製造への経緯の説明で、当初の失敗体験、安全なリチウムイオン電池の製品化に注力し、他社や海外製品に対し優位な立場で事業展開できている等の内容は、学生に取っても大いに参考になったと思われます。
  • テルモメディカルプラネックス(足柄)では3班に分かれて医療現場と同様の手術室やカテーテル室、模擬病室等を見学し、実際の医療機器や医療治具がどの様に使用・操作されているかを確認した後、学生がカテーテル操作で模擬心臓冠動脈・脳冠動脈の梗塞部位をステントで拡大する体験と模擬上腕静脈から注射針で採血する体験ができ、学生に取って興味深い場になったと思われます。
  • 見学終了後のテルモシニアアドバイザー 黒田慎一郎氏(応化OB新27・高分子化学)の学生時代の研究と過ごし方、テルモ入社後の研究開発(血液分離技術)、米国駐在、研究開発・マーケティング、米国駐在、マーケティングに至る経緯でテルモでの業務を通じての経験談は学生に取って大いに参考になったと思われます。特に同氏が2008年~2018年に携わった血液バッグの開発から上市までの経緯で、市場開発→FS→製品開発→臨床試験→薬事申請→生産設計→量産化/製造→販売までのステップを通じ取り組んだ姿勢は参考になったと思います。
  • 但し、今回の見学では企業側の説明、レクチャーに時間が取られ、質疑応答の時間が殆ど取れなかったのは、学生に取って残念でした。
  • 帰りのバスで学生から回収した今回の見学会のアンケート結果も、見学会については実施方法、開催時期、見学先の選定、内容とも概ね好評であり、今後も継続を希望しております。今後の見学先の希望は総合化学(58%)、化粧品(35%)、鉄鋼金属(23%)、食品関係(23%)の順となっています。
  • 今回は参加募集学生対象をB1及びB2に広げ、参加学生が40名(当初申し込みは46名)に達したので、来年以降も対象学生はB1及びB2にしたいと思います。

 

  以上

(文責:交流委員会)

2018年度学生工場見学報告

応用化学科 教授 桐村 光太郎
専任講師 須賀 健雄
応用化学会 交流委員 河野 恭一
椎名 聡 
関谷 紘一(記)

1.見学趣旨
大学側の教育行事として、応化学生に対し学部2年生を対象に、工場・研究所見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学ばせ、今後の勉学への動機付を行うことを目的とします。
開催時期は夏休み中の後半の平日とし、西早稲田キャンパスから日帰りで往復可能な地区の企業事業所・工場・研究所を対象とします。
昨年は千葉君津・富津地区でしたが、今年は横浜・厚木地区を選定しました。本企画の主管は教室、交流委員は支援。見学は先生が引率、交流委員は同伴。

2.開催日時  ・9月18日(火)
                        07:45 西早稲田、理工キャンパス63号館ロームスクエア前集合
                        08:00 バスに乗車・出発         
                       18:30 理工キャンパス帰着・解散(バス内でアンケート記入、下車時回収) 

3.参加者
   ・応用化学科2年生 20名、引率・同伴者5名、合計25名
   ・引率教員 B2担任 須賀健雄専任講師(主)、桐村光太郎教授(副) 
   ・同伴交流委員 河野恭一(新14回、元ニチレキ)、椎名聡(新36回、日本航空)、
           関谷紘一(新18回、元昭和電工)

4.見学先 (横浜・厚木地区)
 AM 日本たばこ産業株式会社(JT)「たばこ中央研究所」(横浜)
   住所 〒227-0052 神奈川県横浜市青葉区梅が丘6-2  電話: 045-973-5611
   研究内容::JTグループのたばこ事業の基礎研究を一手に担う基幹研究所
  PM 日産自動車株式会社「厚木先進技術開発センター」(NATC)(厚木)
   住所 〒243-0123 神奈川県厚木市森の里青山1-1  電話 046-290-0823(代表)
    研究内容:自動運転の研究、EVの先行開発、研究

5.見学スケジュール
9:10     日本たばこ産業株式会社(JT)「たばこ中央研究所」近傍停車場にバス到着
9:10〜10:00 学生到着、会場誘導、見学にあたりスケジュール、注意事項等説明、休憩
10:00〜11:00 会社概要説明、研究所見学
                         (望月大地氏・たばこ事業本部R&D企画部 人財開発チーム)
11:10〜11:30 早稲田応化OB鈴木拓也氏(たばこ中研、新60常田研、2012生命医科・修士 常田研)         より業務紹介と質疑応答
11:30〜11:55 席替え後数組に分かれ、鈴木氏を含む早稲田理工OB技術者/研究者と昼食(弁当)        (参加されたOB社員:鈴木拓也(同上)、中山悠衣(たばこ中研、2013、生命医科)、
       石井徹(製品評価C、2015、生命医科)、熊谷麻美(品質分析C、2015、生命医科、
       以上4名、敬称略) 
11:55〜12:20 同上のメンバーでのフリートーク
12:20〜12:30 クロージング、事務所前で集合記念写真撮影。
12:30            バスに誘導、乗車、日産自動車「厚木先進技術開発センター」(NATC)へ向け出発
13:10   NATC到着
13:10〜13:20 イベントルーム入室
13:20〜14:50 研究所概要説明および設備見学
                             (三浦 創氏・パワーレイン・EV技術開発本部 燃費/動力性能計画・PT性能統括グル 
                              ープ主担、早稲田担当リクルーターリーダー、1993早稲田機械出身)
14:50〜15:10 日産自動車のR&Dのビジョン説明(同上)
15:10〜15:50 日産自動車のバッテリー技術開発紹介(荻原 航氏・総合研究所 先端材料研究
                              所主任研究員 兼 パワートレイン・EV技術開発本部 戦略企画・先行開発グループ主
                             担、農工大生命工学出身)
15:50〜16:00 休憩
16:00〜17:00 応化OBを含む早稲田OB社員との懇談会
        学生5〜6名+OB社員1名のグループで懇談(20分で社員が席替え)
                                               (①16:00〜16:20、②16:20〜16:40、③16:40〜17:00)
(参加されたOBを含む社員:青柳成則(新47逢坂研)、有馬(新66門間研)、宮本(門間研)、鈴木理永(新57桐村研)、真野陽子(新47西出研、応化会理事・広報委員)、福原(金属工学科)、松廣良子、有田雅晴、以上8名、敬称略) 
17:00〜17:10 会議室で 記念写真撮影後バスに乗車・出発
18:30     西早稲田キャンパスに帰還、解散 

たばこ中研集合写真

日産自動車厚木NATC集合写真

6.見学後記
・JT「たばこ中央研究所」、日産自動車「厚木先進技術開発センター」とも事前に当方の学生見学の趣旨をよく理解されており、両社の今回の見学ご担当(J・T望月大地氏、日産自動車・三浦 創氏)は会社及び当該研究所の概要説明、見学解説も学部2年生に対し分かりやすい説明をされていました。
・JTたばこ中研の応化OB鈴木氏は担当業務・職務の説明に加え、大学での研究履歴及び入社後の業務履歴、公私に渡る体験談、業務における化学の重要性、入社の動機、学生時代と入社後の意識の持ち方の違い等が具体的に話され、質疑応答も活発に交わされました。学生にとっては製造に直結する研究開発部門とそこで働く技術者のあるべき姿の一端が認識出来、理解が深まったものと思われます。
・日産自動車の三浦氏、荻原氏も同社の研究開発のコンセプト、電気自動車意義と能力向上の推移、自動運転技術の推移と2020年の市街地自動運転車上市目標、リチウムイオン電池能力(セルコンパクト化、走行距離、充電速度等)向上の推移と目標値、トヨタ中心の国家プロジェクト・次世代固体電池(硫黄利用、電解液不要、10分以下の急速充電で1,000km程度の走行可目標)開発への参加等興味深い説明をされましたが、お二人とも出身学科は機械工学、生命工学であり、入社後自動運転、電気自動車、イオン、バッテリー等をゼロから勉強して業務に取り組んできた経緯の説明は、学生にも充分参考になったことと思われます。
・両社とも応化OBを含む技術系社員とのフリートーク/懇談会では社員を交えた数グループに分かれ、それぞれ公私に渡る質疑応答で活発な意見交換がなされ、学生は大いに満足されたようです。
・今回のバスの移動は、高速、一般道とも非常にスムーズで、午前、午後とも想定より30分程度早く到着したが、両社とも快く受け入れて頂き、余裕のある対応で助かりました。
・帰りのバスで学生から回収した今回の見学会のアンケート結果も、見学会については実施方法、開催時期、内容とも概ね好評であり、今後も継続を希望しております。前回のアンケートでは学生の見学希望先は企業の研究所が多かったのですが、今回は両社とも研究所であり、プレゼンされた応化OBは何れも研究職の方だったので、学生に取って企業の研究の一端が伺える良い機会になったと思います。今後の見学先の希望は総合化学、食品関係、化粧品、鉄鋼金属の順となっています。
・今回の参加学生は20名と予定の40名の半数に留まりました。、昨年36名より16名減です。今年は昨年同様3月に見学先企業工場・研究所の選定・受入可否の確認を行い、見学先、見学日の特定を5月中旬迄に行い、夏休み前に担任の先生方及び学生委員を通じB2学生に周知・募集頂いたのですが、大幅減となりました。今後教室側と想定される原因、理由等を検討し、対策を図る所存です。

 以上

2017年度学生工場見学報告 

                                  第四高炉前で集合写真

千葉木更津・君津地区工場見学(2017年9月21日)

応用化学科   教授 門間 聰之
応用化学会 交流委員 関谷 紘一
保谷 敬夫  

1.見学趣旨

・大学側の教育行事として、応化学生に対し学部2年生を対象に、工場見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学ばせ、今後の勉学への動機付を行うことを目的とする。開催時期は夏休み中の後半の平日とし、西早稲田キャンパスから日帰りで往復可能な地区の企業事業所・工場を対象とする。昨年は湘南、小田原地区であったが、今年は千葉木更津・君津地区を選定した。
・主管は教室、交流委員は支援。先生が引率、交流委員は同伴。

2.開催日時

・9月21日(木) 07:45    西早稲田、理工キャンパス63号館ロームスクエア前集合
                        08:00   バスに乗車・出発
                        18:30   理工キャンパス帰着・解散(バス内でアンケート記入、下車時回収)     

3.参加者

・応用化学科2年生36名(男子20、女子16)、引率・同伴者 3名、合計39名
・引率教員 B2担任 門間 聰之教授 
・同伴交流委員 関谷 紘一(新18、元昭和電工)、保谷 敬夫(新19、元三菱化学)
   

4.工場見学先 (木更津・君津地区)

 新日鐵住金株式会社 君津製鉄所(木更津)・REセンター (富津)
 住所 君津製鉄所(本館)〒292-0835 千葉県木更津市築地1番1 TEL0439-50-2570
    富津 REセンター  〒293-8511 千葉県富津市新富20-1 TEL 0439-80-2793
・製鉄所製品:自動車・家電向けから建築向けまで多様な産業向け鋼板、厚板、ラインパイプ等
・REセンター:基礎基盤研究から、応用開発、エンジニアリング迄の一連研究開発を行う施設 

5.見学スケジュール

10:00 新日鐵住金君津製鉄所にバス到着、本館事務所入場
10:00〜10:30 君津製鉄所概要紹介(技術開発本部人事室 柴田 哲徳様)
・1965年操業開始、敷地面積1,228万㎡(東京ドーム220個分)、直営社員3,511名
見学ルート説明(該社広報ご担当) 
10:30~12:00 君津製鉄所工場見学(移動バスで製作所内移動)
・広報ご担当の解説により、第四高炉(外部より)、厚板工場・圧延工場を中心に見学。
広大な敷地で、東側本館入り口を新宿駅とすると、西側外れの第四高炉は東京駅の距離に相当し、敷地内の中間製品等移動用のレール総長は山手線の2倍に達するとのこと。
途中、第四高炉前で高炉を背景に集合写真撮影
12:00〜13:00 事務所に戻って昼食(新日鐵住金殿ご提供)
・同席応化OBの方は以下の通り、所属は何れも技術開発本部 先端技術研究所
新材料・界面研究部 萩原 快朗様(黒田研、2009年、博士)
無機材料技術部 稲森 裕也様(黒田・下嶋研、2016年、修士)
表面処理研究部 松本 美映様(松方研、2016年、修士)
13:00〜13:30 バスに乗車、富津・REセンターへ移動
13:30〜14:30 技術開発本部(富津REセンター)プレゼン室にて概要紹介(柴田様)
・1991年9月設立、現在研究者 800名在籍
応化OB自己紹介、業務歴・研究内容等説明(萩原様、稲森様、松本様)
学生との質疑応答
14:30〜16:00 技術開発本部(富津REセンター)見学
・3班に分かれ、徒歩で所内見学。製鉄新材料製造小型試験機、評価試験機等見学、本製造前の準備のための広大なセミパイロット設備建屋・パイロット設備建屋等を外部から見学の後、事務所ショウルームにで、これまで開発・商品化した幾多の材料、製品類の陳列サンプル等見学。
終了後、プレゼン室に戻り、演壇前部で集合写真撮影
16;00  バスに乗車、早稲田理工キャンパスに向け出発 
18:30  西早稲田キャンパスに帰還、解散 

 6.見学後記

・新日鐵住金君津製鉄所、富津REセンターとも事前に当方の学生工場見学の趣旨をよく理解されており、人事のご担当、広報の工場見学ご担当の方の工場・研究所の概要説明、見学解説も学部2年生に対し分かりやすい説明をされていました。富津REセンターでの応化OB若手技術者の方のプレゼンも担当業務・職務の説明に加え、入社後の履歴、公私に渡る体験談、製鉄工場における化学の重要性、入社の動機、学生時代と入社後の意識の持ち方の違い等が具体的に話され、質疑応答も活発に交わされました。学生にとっては膨大な規模の企業の製造現場・研究開発部門とそこで働く技術者のあるべき姿の一端が認識出来、理解が深まったものと思われます。

・今回は見学先が千葉君津・富津と首都高・アクアライン経由で木更津から近いこともあり、高速道路のバスの移動はスムーズで、海ほたるで30分時間調整し、予定通り10:00に新日鐵住金君津製鉄所本館事務所に到着出来ました。その後のスケジュールもスムーズに予定通り進められたことに対しましては、新日鐵住金殿の事前のご準備とご配慮によるところが大きく、あらためて同社に感謝いたします。又昼食会の食事はご厚意で、同社負担で賄われたことに関しても感謝いたします。

・帰りのバスで学生から回収した今回の見学会のアンケート結果も、今回の見学会については実施方法、開催時期、内容とも概ね好評であり、今後も継続を希望しております。学生の見学希望先は企業の研究所が多かったのですが、今回は工場と研究所が隣接して配置されており、プレゼンされた応化OBは何れも研究職の方だったので、学生に取って企業の研究の一端が伺える良い機会になったと思います。今後の見学先の希望は食品関係、総合化学、化粧品の順となっています。

・今回の参加学生は36名と予定の40名には届きませんでしたが、昨年より3名増となりました。今年は昨年より2か月早く見学先企業工場・研究所の選定・受入可否の確認を行い、見学先、見学日の特定を5月中旬迄にできたため、夏休み前に担任の先生方からB2学生に周知頂き、昨年の参加者より3名増となりました。来年も同様の準備をして、計画を進める所存です。 

以上

プレゼン室演壇前で

2016年度学生工場見学報告

応用化学科 専任講師 須賀 健雄
応用化学会 交流委員 関谷 紘一
保谷 敬夫

1.見学趣旨

  • 大学側の教育行事として、応化学生に対し学部2年生を対象に、工場見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学ばせ、今後の勉学への動機付を行うことを目的とする。開催時期は夏休み中の後半の平日とし、西早稲田キャンパスから日帰りで往復可能な地区の企業事業所・工場を対象とする。昨年は鹿島地区であったが、今年は湘南・小田原地区を選定した。
  • 主管は教室、交流委員は支援。先生が引率、交流委員は同伴。

2.開催日時

  9月12日(月) 7:45 西早稲田、理工キャンパス63号館カフェテリア前集合
  8:00 バスに乗車・出発
  19:00 理工キャンパス帰着・解散

3.参加者

  • 先進理工学部応用化学科2年生 33名
  • 引率教員 B2担任 須賀健雄専任講師
  • 同伴交流委員 関谷紘一(新18回、元昭和電工)、保谷敬夫(新19回、元三菱化学)

4.工場見学先 (湘南・小田原地区2社)と見学概要

① AM 10:00~13;00 古河電気工業株式会社 平塚事業所・平塚研究所
           住所:〒254-0016 平塚市東八幡5丁目1番9号

 ・事業所製品:巻線、電力機器、システム機器、光機器部品、光ネットワークシステム、
  プラスチック製品、他
 ・研究所:自動車・エレクトロニクス、先端技術、コア技術総合、情報通信・エネルギー

(見学スケジュール)

 9:30 バス到着、入場
 9:30〜10:20 会社・事業所の紹介、見学にあたり注意事項等の説明。
 10:20〜11:30 工場・研究所見学、学生の人数が多いので、2班に分かれて移動。
  Ⅰフォーム製品工場、Ⅱ被覆線工場、Ⅲ自動車・エレクトロニクス研究所
 11:30〜12:00 早稲田応化OB技術者による座談会
 12:00〜12:50 応化OB技術者数名と面談しながらの昼食会、参加OBは以下の3氏
   ・自動車・エレクトロニクス研究所 樹脂製品開発部長 伊藤正康 (新36回、平田研)
   ・生産技術・設備設計部門 足立 賢 (新53回、常田研
   ・先端技術研究所 新素材研究部 関根 可織 (新61回、黒田研)
 12:50〜13:00 事務所前で集合写真撮影。
 13:00 バスに乗車、午後の見学先に向けて出発。

② PM 13:40~16:30富士フイルム株式会社 神奈川工場・小田原サイト
                     住所:〒250-0001 小田原市扇町2-12-1

 ・小田原製品:記録メデイア、データストレージ商品、プラスチック製品、他
 ・小田原研究所:記録メデイア開発

(見学スケジュール)

 13:40 バス到着、入場
 13:40〜13:45 事務所庭で集合写真撮影
 13;45〜14:00 該社及び事業所の紹介、見学工程・見学にあたり注意事項の説明。
 14:00〜15:40 工場見学(3グループに分かれて記録メデイア磁気テープ工場見学)
   AG:塗布工程⇒スリット工程⇒加工工程・ショウルーム⇒人事説明
   BG:加工工程・ショウルーム⇒塗布工程⇒スリット工程⇒人事説明
   CG:人事説明⇒加工工程・ショウルーム⇒塗布工程⇒スリット工程
 15:40〜15:45 休憩
 15:45〜16:35 応化OBを交えた技術者数名と質疑応答、参加者OBは以下の3氏
   ・人事部(異動前は研究開発部門) 澤田 真 (新55回、黒田研)
   ・研究開発部門 石山 淳(新58回、西出・小柳津研)
   ・生産技術部門 成林 美里(新64回、野田研)
 16:35 バスに乗車、西早稲田キャンパスに向け出発
 18:45 西早稲田キャンパスに帰還・解散