第3回早稲田応用化学会シニア会開催報告

早稲田応用化学会シニア会は、最長老の中岡敏雄先輩(旧制17回)を筆頭に太田 昭先輩、中曽根荘三先輩(中曽根荘三奨学金設立者)、加藤忠蔵先生、山本明夫先生など錚々たる顔ぶれがメンバーに名を連ねております。

15年続いた前身のWGS会(早稲田応化会グランドシニア会)の世話役をされた百目鬼清先輩は、応化会行事に積極的にご支援、ご協力を頂き、活動を進め、前会長の河村 宏氏に バトンタッチされました。

さて、第3回会合は、2017年4月19日(水)新宿中村屋ビル8階のGranna(グランナ)にて12時から開催されました。予定では26名の参加でしたが、諸般の事情で3名が急遽欠席で参加者は23名となりました。

下井將惟氏が司会役を務め、本年6月で92歳となられる最長老の百目鬼清先輩にご挨拶をいただき、併せて乾杯のご発声を頂戴し、会がスタートしました。今回は学校側から竜田邦明栄誉フェロー、豊倉 賢名誉教授、逢坂哲彌特任研究教授が参加されました。

引き続き司会者から2017年10月7日(土)にリーガロイヤルホテル東京にて開催予定の応用化学科創立100周年記念事業の進捗状況を実行委員の和田宏明教授から聴取した内容の説明があり、追加として寄付口座*も用意してありますので本会ご参加の皆様方のご理解、寄付、支援を賜りたい旨のお願いと教室側の現況説明がありました。トッピクスとして昨年は山口潤一郎准教授(有機合成、前名古屋大学准教授)及び須賀健雄専任講師(高分子化学、 前早稲田大学高等研究所助教授)が新加入、今年は下嶋敦准教授(無機化学)が教授に昇格、また花田信子講師(化学工学、前筑波大学大学院システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻助教)が新加入し、応用化学科初の女性講師が誕生したとの報告がありました。

 暫しの会食とご歓談を経て司会者の指名により窪田信行氏から応化会の新しい基本方針となる役員改選の方針、会費納入促進、新規評議員選任等について説明があり、続いてHP管理者育成に今も務めている平中勇三郎氏から広報委員会も新体制に移行し、トップページ他をワードプレスの利用によりスマートフォン対応に改訂するとともに学生委員の活動を推進していくようにしたいとの報告がありました(http://www.waseda-oukakai.gr.jp/)。引き続き応化会監事の河野恭一氏から交流委員会業務のうち企業とのコンタクトを綿密にした結果、企業ガイダンス掲載企業が76社に増加、先輩からのメッセージの開催に際し、教室の準備や各企業の発表時間の調整にもうれしい苦労している等の説明がありました。

 世話役から欠席者からのメッセージ数件が披露された後、引き続き会食を進めながら大林秀仁氏からは応化会にはできるだけ奨学金の寄付等で協力したい旨のご奇特なお話があり、逢坂特任研究教授は、総長室参与から身を引き、イノベーションセンターの研究推進に注力しているとのこと。長田義仁氏は、北海道大学副学長を経て、現在理化学研究所で顧問及び文部科学省関係業務に勤しんでいる状況の説明があり、アジアで初めての新元素ニホニウム合成を記念して理化学研究所から和光市駅までニホニウム通りが整備される旨の話がありました。最後に元事務局長の森川忠正氏からは当時の応用化学会の状況を含め近況の報告がありました。

出席者間での懇親が深まるなか、アイスクリームほかの氷菓のデザートをいただいた後、司会者から次回本年10月18日(水)に同じ場所を予約した旨の知らせがあり、お開きとなりました。

今回は、都合により集合写真が撮影できず、下記URLの映像により会の雰囲気をご覧ください。→こちら

 

*寄付口座:ゆうちょ銀行、店番018、普通預金、口座番号78759931、口座名義:「早稲田応化百周年記念事業」

世話役:河村 宏(新9)、下井將惟(新13)、相馬威宣(新13)

(写真:広報委員会 相馬威宣、文責:相馬威宣)

*(発言された方々)⇒ こちら

昭和33年卒業・新制8回同期生クラス会報告(平成29年4月19日開催)

卒業後、毎年1回開催している題記のクラス会を、今年もまた早稲田大学学生会館内の楠亭で開催した。集まった18名の仲間は、皆、相変わらず元気で、和やかな雰囲気であった。

 

交通事故の重症で1ヶ月間、意識不明の後、見事に復活した中野宗太君。数年前、脚立の転倒による頚椎損傷で生死の境にいた小松原道彦君も元気に出席した。運の強い人が多い。我々は81歳を越えた現在も、まだまだ「若」年寄りだと自分では思っているのだが、各人の近況報告の時には、「耳が遠いから大きな声で言ってくれ」との注文もあった。

 それぞれ個性的なスピーチであったが、特に印象に残ったものは、昭和24年(1949年)夏の甲子園で真紅の旗が初めて箱根の山を越えたときの湘南高校野球部のメンバーだった設楽卓也君の話で、同じく当時の野球少年だったクラスメイトたちの興奮を呼び覚ました。

 最後に余語盛男から「般若心経」の新しい解釈についてのエッセイ小冊子が配られた後、柳澤亘君の音頭で「早稲田大学校歌」が歌われ、応化へのエールが挙げられた。
 なお、当日の幹事は平晋作、永井晃一および平子堅一の3君でした。

                      (記;余語盛男、 写真;高橋信男)

第5回 未来社会創成フォーラムのご案内

未来社会創成フォーラムについてご案内いたします。

平成25年度より未来社会創成フォーラムを開催してまいりましたが、今回はその第5回目といたしまして早稲田大学応用化学科と早稲田応用化学会の共催で下記内容のフォーラムを開催いたします。
外部の方、企業の方にも広く参加をお願いするフォーラムです。
 本フォーラムの趣意書につきましては下記ページをご覧ください。
(こちら ⇒ : http://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/2017/04/21/5miraisyusi/

 第5回 来社会創成フォーラム : 低炭素社会に貢献する材料技術の最前線と展望

  • 日時:  平成29年6月2日(金)13:30~19:30 (受付開始 12:30)
  • 場所:  早稲田大学西早稲田キャンパス63号館2F-03, -04, -05 
  • 主催:  早稲田大学先進理工学部応用化学科           
         早稲田大学応用化学会 参加費: 8,000円   
               交流懇親会費を含む (当日会場にてお支払ください)

講演のあとに、講師の先生方と参加された皆様との意見交換の場として、交流会を企画しております。
なお、フォーラムへの参加は定員になり次第締め切りとさせていただきます。

申込みはこちらから

 今回のテーマにつきましては下記ページをご覧ください。
(テーマ ⇒ : http://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/2017/04/21/5miraitheme/ )

プログラム

13:30-14:15   講演1
    東レ株式会社 ACM技術部 航空・宇宙技術室主席部員  大皷 寛 
          航空機用炭素繊維複合材料の開発と多用途展開   

14:15-15:00    講演2 
           日立化成株式会社 機能材料事業部
           開発統括部蓄電摺動材料開発部長 西田 達也 
     リチウムイオン電池黒鉛負極材の開発動向と将来展開 

15:00-15:45   講演3 
           早稲田大学先進理工学部応用化学科教授 野田 優    
           材料とデバイスの革新を目指した萌芽技術:
           カーボンナノチューブ・シリコンと蓄電池・太陽電池 

15:45-16:00   休憩

16:00-16:45    講演4 
           早稲田大学先進理工学部長、同研究科長 若尾 真治
           太陽光発電におけるシステム技術の現状と展望      
           ~さらなる大量導入に向けて~       

16:45-17:30     講演5   
           経済産業省 製造産業局 素材産業課 革新素材室長  井上 悟志 
           低炭素社会創成に向けた新しい素材産業の戦略

17:30 –17:45  おわりに      松方 正彦(早稲田大学教授)

18:00 –19:30  交流会(名刺交換および質問・懇談)   :63号館1Fロームスクウェア

会場へのアクセス

 

多くの方々にご参加いただけることを期待しています。

(未来社会創成フォーラム実行委員会)

 

申込みはこちらから

 

 


 

 

 

未来社会創成フォーラム趣意書

早稲田大学先進理工学部 応用化学科
早稲田応用化学会

平成25年度より早稲田大学応用化学科と早稲田応用化学会が共催して、昨年までに下記4回のフォーラムを開催いたしました。

  • 第1回:蓄電池はこれからの日本産業を救えるか?
  • 第2回:未来社会のエネルギー、環境、医療に貢献する多孔質材料
  • 第3回:新しい価値を生み出す化学と材料・技術)
  • 第4回:ライフサイエンス・バイオが拓く未来社会

このフォーラムには、多くの企業の方々のご参加を戴き、非常に好意的なご評価と、本企画に対する熱いご支持を戴きました。

そこで、本年度に創立100周年という一つの節目を迎える早稲田大学先進理工学部 応用化学科の将来への更なる発展を見据えながら、新らたに早稲田応用化学科と早稲田応用化学会の共催としての未来社会創成フォーラムを、継続開催することといたしました。 そして今回のテーマとして「低炭素社会に貢献する材料技術の最前線と展望」を設定いたしました。

このフォーラムの目的は、特定のテーマごとに、大学、各研究機関、企業の応用化学の研究活動の現状と成果、未来社会に対するその可能性を理解して戴き、またその結果として企業やさまざまな機関の方々と相互の興味や情報、意見の交換を建設的に加速させる場を用意することによって、研究活動のより価値ある展開と研究成果の迅速な社会への還元を期待するものです。そのために、講演の部のあとに、懇親交流の場を設け、新たな繋がりや相互刺激、情報共有の生まれる場とするとともに、新たな共創(Co-creation)の端緒を生み出し、その具現化を効果的に推進する場としたいと考えています。

「知の世紀」といわれる21世紀においては、大学に要求される使命として「教育」「研究」に加えて「研究成果の社会還元」の比重が高まりつつあります。これは学科設立100周年を迎える早稲田大学先進理工学部応用化学科が、一貫して掲げた「役立つ化学」、「役立てる化学」という理念を、一層大きく期待される時代に至ったということを意味しています。 大学や各機関で研究され創出された新しい知識や技術は、産業界と連携を取って、迅速にかつ発展性のある形をとって未来社会で活用されていくことが必要であり、本フォーラムはそのための出会いと対話を生み出す機会になると考えています。 これは未来社会創成のDriving Forceを生み出す場とするとともに、早稲田大学先進理工学部 応用化学科がNext Centuryに歩みだすために、我々の立ち位置を企業やさまざまな機関の方々とともに確認し、拡大させていく場にもさせて戴きたいと考えています。 皆様におかれましては本会の理念にご理解を賜り、ご参集の上活発な意見交換・討議により交流を深め、理念実現の場として本会を育てていただきますようお願い申し上げます。

早稲田大学先進理工学部 応用化学科 主任 松方 正彦
早稲田応用化学会 会長 三浦千太郎

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第5回未来社会創成フォーラムのテーマ

早稲田応用化学科設立100周年記念事業 

「未来社会創成フォーラム」

―低炭素社会に貢献する材料技術の最前線と展望― 

 本フォーラムは、応用化学が扱う分野・領域をテーマごとに切り出し、その研究活動の現状と可能性を広く理解・議論し、我々が望む未来社会の実現に向け、今後の研究の方向性や産学官連携の可能性を探ることを目的にしています。

 今回は、「低炭素社会に貢献する材料技術の最前線と展望」をテーマといたします。地球温暖化の危機感は世界で共有され、パリ協定が発効、低炭素化を本格的に実行するときがきました。我が国は、化学産業での革新素材・部材により、デバイス利用における低炭素化に大きく貢献してきました。低炭素化に対し一部で後退する動きがみられるものの、我々は力強く前進し先行することで、将来の産業の育成と世界への貢献を目指すべきと考えます。限りある研究開発資源で効果的に研究開発を推進するには、従来のロードマップの延長ではなく、急速に変化する現状を正しく認識し、ありたい将来社会のビジョンを描き、そこに至るシナリオを練る必要があります。まず、産から、省エネルギーおよび蓄エネルギーに貢献している材料技術の最先端をご紹介頂きます。また、学からは、次世代材料およびデバイスの萌芽技術と実用化を目指した試みに加え、創エネルギー技術の世界情勢と我が国の課題および展望を紹介致します。さらに、官からは、低炭素化と材料技術に関する我が国の戦略を解説して頂きます。

 最前線に触れ、将来展望を議論し、具体的な協働へとつなげるべく、講演終了後交流の場を設けます。相互刺激や情報共有によって新たなつながりの生まれる場にしたいと考えております。多くの皆さまのご参加をお待ち申し上げています。

早稲田大学応用化学科教授 野田優

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第72回早稲田応用化学会ゴルフ会

 

 4月13日に開催されました72回早稲田応化会のゴルフ会の報告です。東京よりかなり遅く満開を迎えた桜が迎えてくれた千葉県立野クラシックゴルフ倶楽部で、華麗な(加齢な?)プレーが展開されました。

桜をバックにスタート前の参加者

 直前の事情により何人かの不参加がでて総勢9人というやや寂しい陣容でしたが、天候に恵まれたこともあり皆さん好スコアーを残しました。グロスでは9人中6人が92から95打の間にひしめき合うという大混戦になりました。その中で、やや不本意なスコアー(本人の感想)ながら、新々ペリアという今回のハンデ付けの妙もあり、中井基盤委員長が優勝し百目鬼杯を獲得しました。

百目鬼杯は中井さんの手に

 懇親会では、大病を克服しゴルフに復帰できるようになった方々の成功譚や毎年参加者が減少傾向にある本会を今後どうするか等話し合いました。 来年春のゴルフ会は豊田さん中井さんの幹事のもと、4月12日(水)同じ立野クラシックゴルフ倶楽部で開催することとしました。なお、今年秋のゴルフ会は若手も参加しやすくするよう9月9日の土曜日に行うことに決まっております。

(野際 記)