第33回交流会講演会の報告

講演日時:2019 年7月6日(土)15:00~16:45
講演会場:57号館2階201教室  引き続き63号館1階ロームスクエアで懇親会を実施
講演者 :宮坂力先生 (桐蔭横浜大学 医用工学部 特任教授)
演題 :『理工の応用化学科から発展した光発電の研究』
副題 : ーペロブスカイト太陽電池の飛躍的研究展開ー

講演者略歴
1976年 理工学部 応用化学科 卒業(新26回、土田研究室)
1981年 東京大学大学院 工学系研究科 合成化学博士課程 修了
1981~2001年 富士写真フイルム(株) 勤務
2001年 桐蔭横浜大学 工学部 大学院工学研究科 教授就任
2017年1月 日本化学会賞 受賞
2017年4月 桐蔭横浜大学 医用工学部 特任教授就任
2017年9月クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞 受賞
2019年3月 応用物理学会業績賞 受賞

【講演会】
<講演までの会場の様子>
宮坂先生は日独化学会のオーケストラのコンサートマスターの経験があり、会場では講演開始までの間、2011年にブレーメンで開催された学会で演奏されたオーケストラの映像を流し、和らいだ雰囲気になっていました。
また、受付には、宮坂先生に持ってきていただいた1976年の応化卒業アルバムを同世代の参加者は懐かしそうにページを送っていました。

<講演に先立ち>
西出会長から、宮坂先生との長いお付き合いについて、研究室時代の写真やエピソード、また、“将来を予測した”ユニークなスピーチで紹介が行われ、椎名交流委員長の司会で講演会が開催されました。
参加者:教員・OB/OG・講演会関係者74名、学生71名、合計145名(参加者ベース)

スピーチ:西出会長

司会:椎名交流委員長

<大学での研究>
・早稲田大学時代
土田研究室で、「高分子錯体を用いた炭酸ガスの還元」のテーマの研究を行いました。
当時の研究室の写真から、当時は研究室(間)の人間関係についても触れられました。

宮坂力特任教授

・東京大学時代
早稲田大学時代に興味を持った光エネルギーに関するテーマ「光電気化学を用いた光合成の人工モデル」について研究を行いました。具体的には、酸化スズ電極にLB(Langmuir-Blodgett)法を使ってクロロフィルを被覆して光応答を増感電流として取り出す研究でした。

<富士フイルムでの研究>
ハロゲン化銀を使った色素増感太陽電池、バイオセンサー、人工網膜、リチウム二次電池などの研究開発を行いました。
人工網膜の研究では、秋葉原で自ら抵抗、オペアンプなどの部品を買い集めて光電変換を検証するユニットを作成しました。
<桐蔭横浜大学/ペクセル・テクノロジーズ>
桐蔭横浜大学では、最初、DSSC(色素増感型太陽電池)の開発を行いました。
最近ではIoTの動きの中で、室内で使うようなデバイス、アプリケーションが登場し、改めて注目されています。
2004年に設立したベンチャー企業:ペクセル・テクノロジーズでは新規太陽電池の開発と計測機器の開発を行ってきています。ペクセル・テクノロジーズ社にCRESTの研究経験者が加わったことがきっかけで、桐蔭横浜大学でペロブスカイト太陽電池の研究がテーマ化し、その後、グローバルネットワークの研究者の開発により、高効率の太陽電池への実現が加速しました。
ペロブスカイト構造は1839年に発見されており、また、光伝導性が1950年代には調べられていましたが、その後半世紀以上も光電変換に応用する研究が無かったのは驚きと考えます。
効率は、今後25%を超えることが予測されており、今後実用化の点ではIoT分野への応用やフレキシブル化が期待されています。また、効率・耐久性の向上や非Pb系材料の開発も行われています。

ご講演のプレゼン資料は下記「資料庫へ」のボタンからご参照下さい。閲覧には資料庫のパスワードが必要です。
   

 

質疑:神守学生委員長

 

 

<質疑応答>
講演後、宮坂先生と聴講者の間で、ペロブスカイト太陽電池の実用化、日本の強み、人とのつながりの重要性、新しい分野への関心などについての質疑とレスポンスのやりとりが行われました。

 

【懇親会】
講演会終了後、会場を63号館1階ロームスクエアに移して懇親会が開催されました。
参加者;教員・OB/OG・講演会関係者61名、学生39名、合計100名
安達交流委員の司会のもと、応用化学会橋本副会長の挨拶と乾杯のご発声の後、懇親会が始まりました。
講演会後の懇親会では毎回見かける光景ですが、講師を囲んで、あるいはシニアOB/OG、現役OB/OG、教員および学生が入り混じっての懇談の輪が会場のあちこちに開いて、盛大な懇親会となりました。
今回は、応援部学生に協力をお願いし、懇親会後半に校歌、エールで参加者が声をあわせ、よりいっそう応化会での一体感を感じるものとなりました。

応援部学生による校歌、エール

最後に、関谷交流副委員長の中締めと閉会の挨拶の後、神守学生委員長の一本締めにて解散となりました。

 

*懇親会後、宮坂先生を囲んで、同期会も行われていたとのことでした。

(文責:交流委員会)

――― 以上 ―――

第21回 先生への突撃インタビュー(小栁津研一教授)

小栁津研一教授

「先生への突撃インタビュー」に小栁津研一教授にご登場願うことにしました。
今回も学生にインタビュアーとして参加をしてもらい、応化会の本来の姿である先生・学生・OBの3者による合作を目指しました。小栁津先生にも快く賛同していただきましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。

小栁津先生のプロフィール
1990年早稲田大学理工学部応用化学科卒。 
1995年早稲田大学大学院博士後期課程修了。同大学理工学部応用化学科助手。
1997年早稲田大学理工学総合研究センター講師。
2003年東京理科大学総合研究所助教授。
2007年早稲田大学理工学術院准教授。
2012年より早稲田大学理工学術院教授。
2002年日本化学会進歩賞、2013年に文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞。

・先生が研究に本格的に取り組み始めたキッカケはなんですか?  
      ~論文が採択されたとき~

高校生の頃から理科系に好奇心があり、早稲田の応用化学科に入りました。研究室配属から卒業研究を経て修士課程までは特段のエピソードもなく,最も興味のあった高分子を選び、土田英俊先生の研究室で過ごしていました。博士課程に入ってからは,研究そのものだけでなく,研究室生活に関する思い出が数多くあり,それらが研究に取り組むキッカケになったと思います。例えば,博士課程の後半にやっと研究が纏まり、苦労して仕上げた論文原稿を持って夜遅くに吉祥寺の土田先生の御宅までお邪魔して,最終チェックをお願いしたことがあります。米国化学会ACS宛のカバーレターに先生のサインをいただき,「では明朝,郵便局が開いたらすぐ出します」と言ったら先生にひどく叱られました。朝まで時間を無駄にするとは何事かね,東京駅の中央郵便局は24時間開いているから,今すぐ行って投函してきなさいと怒られ慌てて中央線の終電に飛び乗って行きました。当時よく使ったEMS国際郵便のオレンジ色のマークのついた封筒は遠くからでも目立つのですが,深夜の郵便局に行ったら同じ封筒を抱えて青い顔して窓口に並んでいる自分と似たような奴が多勢いまして,何となく彼らと競争しているのだという気持ちが湧いてきました。私はのんびりした学生だったので,今から思えばそれが先生の狙いだったのかも知れません。現在の電子ジャーナルと違って,当時は採否通知も郵便で来ました。ACSからの返事は一目でそれとわかる赤と青の模様のついた封筒に入っていて,恐る恐る開封すると目に飛び込んでくる最初の文章がWe are pleased to accept・・・か,それともWe regret to inform youかで運命が分かれます。何度かリジェクトされても諦めず粘った改訂稿が遂にアクセプトされた日の嬉しさといえば最高で,それが道を決める本当のキッカケになったのかもしれません。

・技術的内容で先生がポイントと考えておられる点はなんですか?
   ~電子移動や電子授受を制御して、エネルギーに関連した新しい高分子を作りたい~

研究のキャリアを積む過程で早稲田から一時期米国CaltechのFred Anson先生の研究室に行かせていただき,その後は東京理科大,早稲田と動いてきました。10年余り前に早稲田へ戻ってきた時,西出宏之先生のラジカル電池に関する大きなプロジェクトの中で、広い意味でのレドックスポリマーに拡張して有機電池に適用する研究を始めたことが現在の研究につながっています。有機(高分子)電池は、環境に優しい、軽い、柔軟性があるなどの大きな特徴があり、有機物のみから構成できる唯一の電源として,実際に用途が広がりつつあります。特に、パワーが大きくとれることが特徴で、エネルギーの貯蓄密度の点でも十分に対応出来る状況になってきました。無機材料との対比で特徴を活かせる高分子材料を,これからも提案していきたいと思っています。現在、研究室ではデータ科学による「マテリアルズ・インフォマティックス」の手法も取り入れて挑戦を続けています。 

・先生の研究理念を教えてください。 
   ~着実な成果を積み上げていけば、新しいことがわかるはず~

研究は地道な積み重ねだと思っています。地味でもいいから確実な研究成果を積み上げていくようなスタイルで、必ず何か新しいことがわかるはずだと思っています。

一つの具体例としては、ある化合物の重合反応が進行する理屈を調べていたとき,多くの実験データを組み合わせたら電子の動きが上手く制御されていることが初めてわかりました。電子移動を制御することで、これまでにない方法で高分子が作れることを知ったことが、有機電池の研究に取り組むきっかけにもなりましたし、そういったやり方は,理念というにはおこがましいですが,少なくても信条にはなっています。

・これからの研究の展望を聞かせてください。
   ~エネルギーに関連した機能性高分子を提案し続けたい~

現在取り組んでいる研究をお話してきましたが、対応する応用分野はかなり広がっています。

対象としている機能物性も電池や水素貯蔵などが当面の領域ですが、新しいイオン伝導体やイオン選択透過膜への展開も視野に入れて取り組んでいます。用途分野の進展は速く,対応する研究領域そのものが拡大しているので、我々の研究もそれを意識して続けたいと思っています。

・応用化学会の活動への期待を聞かせてください。
   ~学生にとって貴重な組織~

応用化学会は、現役学生に対して様々な支援をいただいており、また多様な交流活動の機会を通してエンカレッジしていただき、非常に有り難い組織であると感謝しています。大学の一学科の同窓組織としては国内屈指の活力を有し,教員や学生に絶えず刺激を与えていただいているので,応化会あっての応用化学科でもあります。応化会は,社会で活躍されるOB・OGの皆さんと現役学生,教員間の貴重な架け橋になっています。是非これからも活発な活動を継続していただけたら有り難く思います。

・100周年を迎えた応用化学科についてコメントを聞かせてください。
   ~遠い将来200周年の時に振り返ってもらえるようでありたい~

100周年を機にこれまで応用化学科が歩んできた歴史を振り返り、諸先輩方が積み上げてきた伝統の重みをあらためて感じています。良い伝統はきちんと後世に伝えることが大切です。今から100年後の,応用化学科200周年の時に,現在の応用化学科がどうであったかを振り返ってもらえるようでありたいです。

・21世紀を担う皆さんへのメッセージをお願いします。
   ~新しい方法論を身につけ、新しい価値に適応し,活躍して欲しい~

今の時代は変化がますます加速しています。ビッグデータやAIの活用は当たり前になり,現役学生が社会を支える時代はさらに次の技術や価値観が求められると思います。グローバル化を含め,新しい方法論と自らをバージョンアップする能力を身に着け,是非ともこれからの競争を勝ち抜いて行って欲しいと思います。

参考資料:

インタビュアー&文責: 佐藤 由弥〈学生広報班チーフ)、井上 健(新19回)

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過去の突撃インタビュー

応用化学科百周年記念 会報アーカイブスを掲載しました

 

会報、HP、総会などでご案内していました早稲田応用化学会報のアーカイブの公開準備が整いましたので公開を致します。
(旧会報1号~78号、応化会だより1号~26号、新会報1号~67号)

昨年の応用化学科100周年、3年後の応用化学会100周年、秋の会報が新しい会報として100号の節目を迎えるなど、歴史を振り返る良い時期での公開となります。
会員の皆様におかれましては、それぞれにご活用いただければ幸いです。 

  応用化学会編集理事 兼  広報委員会・会報アーカイブ担当
井上 健(新19回)

 

教室会員受賞

2019年度

2019-06-26掲載

  菅原 義之(理工学術院・各務記念材料技術研究所 教授)

  一般財団法人 粉体粉末冶金協会
  第57回研究功績賞
  2019年度

  手塚 稔季(応用化学専攻・小柳津・須賀研究室・M2)

  IUPAC 18th International Symposium Macromolecular-metal Complexes(MMC)
  BEST POSTER PRESENTATION
  2019年度

  平井 元康(応用化学専攻・小柳津・須賀研究室・M2)

  IUPAC 18th International Symposium Macromolecular-metal Complexes(MMC)
  BEST POSTER PRESENTATION
  2019年度

2019-06-05掲載

  細野 由希子(先進理工学・関根研究室・M1)

  石油学会
  第99回春季年会 学生講演賞
  2019年度

  村松 佳祐(先進理工学専攻・一貫性博士課程 4年・黒田・下嶋・和田研究室)

  日本化学会 第99回春季年会
  第99回春季年会 学生講演賞
  2019年度

      鈴木 伸(先進理工学部・応用化学科・助手・木野研究室)

  公益社団法人日本生物工学会
  第27回生物工学論文賞
  2019年度

  木野 邦器(先進理工学部・応用化学科・教授)

  公益社団法人日本生物工学会
  第27回生物工学論文賞
  2019年度

 

2019-4-23掲載

  山口 潤一郎(理工学術院・先進理工学部・教授)

  文部科学大臣表彰
  科学技術賞(理解増進部門)
  2019年度

  高橋 綾子 (応用化学専攻・関根研究室・M1)

       触媒学会
  学生ポスター発表賞
  2019年度

 

2018年度

2019-04-23掲載

  松野 敬成 (応用化学専攻・黒田・下嶋・和田研究室・M2)

  早大・JXTGエネルギー組織連携運営委員会
  JXTGエネルギー優秀研究賞
  2018年度

       武藤 慶  (応用化学専攻・講師・山口研究室)

  早大・JXTGエネルギー組織連携運営委員会
  JXTGエネルギー優秀研究賞
  2018年度

2019-03-31掲載

  梶原 康輔 (応用化学科・野田・花田研究室・B4)

  化学工学会
  第84年会 優秀学生賞
  2018年度

  宗像 瀬文 (応用化学科・野田・花田研究室・B4)

  化学工学会
  第84年会 優秀学生賞
  2018年度

  吉江 優一 (応用化学科・野田・花田研究室・B4)

  化学工学会
  第84年会 優秀学生賞
  2018年度

  田中 秀明 (応用化学科・野田・花田研究室・B4)

  化学工学会
  第84年会 学生奨励賞
  2018年度

  藤巻 尚志 (応用化学専攻・松方研究室・M2)

  化学工学会
  第84年会 優秀学生賞
  2018年度

2019-03-14掲載

平沢 泉(応用化学専攻・教授)
化学工学会
化学工学会フェロー
2018年度

2019-02-18掲載

杉山 朋陽(応用化学専攻・黒田・下嶋・和田研究室・M2)
The 12th SPSJ international Polymer Conference (IPC2018)
IPC2018 Young Scientist Poster Award
2018年度
佐々木 萌(応用化学専攻・教授)
日本ゼオライト学会
第34回ゼオライト研究発表会
若手優秀講演賞
2018年度

 

2019-02-04掲載

山口 真悠(応用化学専攻・小柳津・須賀研究室・助手・M2)
Asia-Pacific IntemationaI Conference on Perovskite,
Organic Photovoltaics and OptoeIectronics
Poster Award
2018年度(2019年1月受賞)

2019-01-17掲載

町田 慎吾(応用化学専攻・菅原研究室・助手・D3)
日本セラミック協会 第31回秋季シンボジウム
特定セッション「元素ブロツク材料の高機能化への合 成戦略」
学生優秀講演賞
2018年度

岡太 航(応用化学専攻・西出・小柳津・須賀研・修士2年)

12Th Aseanian Conference on Nano-hybrid Solar Cells(NHSC)
Best Poster Award
2018年度
菅井 啓介(応用化学専攻・西出・小柳津・須賀研・修士2年)
12Th Aseanian Conference on Nano-hybrid Solar Cells(NHSC)
Best Poster Award
2018年度

2018-12-17掲載

廣田 佳弥(応用化学専攻・黒田・下嶋・和田 研究室・修士2年)
日本化学会 第8回0SJ化学フェスタ2018

優秀ポスタ一発表賞
2018年度

2018-12-13掲載

女部田勇介(応用化学専攻・本間研究室・修士2年)
電気化学会関東支部
第36回夏の学校
優秀ボスタ一賞
2018年度
女部田勇介(応用化学専攻・本間研究室・修士2年)
6th DGIST-Waseda Workshop on Eleotrochemistry

Best Poster Presentation Award
2018年度

牛木涼友(応用化学専攻・松方研究室・D3)

日本ゼオライト学会
第34回ゼオライト研究発表会
若手優秀講演賞
2018年度

2018-11-23掲載

赤羽 智紀(応用化学専攻・小柳津・須賀研究室・M1)
第8回0SJ化学フェスタ2018 
優秀ボスタ一発表賞
2018年度

2018-11-16掲載

一色 遼大(応用化学専攻・山口潤一郎研究室・M2)
有機合成化学協会
第114回有機合成シンポジウム
優秀ボスタ一賞
2018年度
並木 克也(応用化学専攻・野田・花田研究室・M2)
化学工学会
第50秋季大会反応工学部会 CVD反応分科会
学生奨励賞
2018年度

山片 豪(応用化学専攻・野田・花田研究室・M2)

化学工学会
6th DGIST-WASEDA Workshop on Electrochemistry
Best Poster Presentation Award
2018年度

2018-11-02掲載

阿部 りさこ(応用化学専攻・平沢・小堀研究室・M1)
化学工学会・室蘭大会
学生賞・奨励賞
2018年度
程 鹿々(応用化学専攻・黒田・下嶋・和田研究室・M2)
2018年度・第5回 ZAIKENフェスタ
最優秀ポスター賞
2018年度
古川 周平(応用化学専攻・小栁津・須賀研究室・M1)
The 7th International Seminar on Green Energy Conversion
Poster Award
2018年度
堺 竜哉(応用化学専攻・関根研究室・M1)
石油学会60周年記念大会
優秀ポスター賞
2018年度
山田 研成(応用化学専攻・関根研究室・M1)
石油学会60周年記念大会
優秀ポスター賞
2018年度

2018-09-26掲載

杉山 朋陽(応用化学専攻・黒田・下嶋・和田研究室・M2)
日本ゾル・ゲル学会
第16回討論会 ベストポスター賞
2018年度
廣田 佳弥 (応用化学専攻・黒田・下嶋・和田研究室・M2)
日本ゾル・ゲル学会
第16回討論会 ベストポスター賞
2018年度

2018-08-23掲載

齊籐 杏実(応用化学専攻・山口研究室・M1)
第9回サブウエイセミナー
優秀ポスター賞
2018年8月
矢部 智宏(応用化学専攻・関根研究室・講師(理工総研次席研究員))
TOCATS(触媒学会)
BEST POSTER AWARD
2018年度
堺 竜哉(応用化学専攻・関根研究室・M1)
TOCATS(触媒学会)
Catal. Sci. Technol. Awrd (Royal Society of Chemistry)
2018年度
川上 慧(応用化学専攻・野田・花田研究室・LD1)
化学工学会 北海道支部・東北支部・関東支部
化学工学会室蘭大会2018 学生特別賞 
2018年8月
金澤 優貴(応用化学専攻・野田・花田研究室・M1)
化学工学会 北海道支部・東北支部・関東支部
化学工学会室蘭大会2018 学生奨励賞 
2018年8月
野田 優(野田・花田研究室・教授)
日本学術振興会
特別研究員等審査会専門委員(書面堪能)表彰 
2018年8月

2018-07-22掲載

堤 優也(応用化学専攻・本間研究室 M1)
電子情報通信学会
磁気記録・情報ストレージ研究専門委員長賞 2018年度

2018-07-2 掲載

真鍋 亮(先進理工学専攻・応化 関根研究室 D3修了)
先端技術大賞
フジテレビジョン賞 2018年度
高田 要(応用化学専攻・小栁津・須賀研究室 M2)
The 8th International Symposium on Polymer Chemistry (PC2018)
優秀ポスター発表賞 2018年度

2018-06-04掲載

引間 雅菜(応用化学科・本間研究室 B4)
電気化学会 第85回大会 ポスター賞
2017年度
2017年度の受賞ですが掲載しています。
鳥本 万貴(応用化学専攻・関根研究室 M2)
石油学会 最優秀ポスター賞
2018年度
福田 紘征(応用化学専攻・松方研究室 M2)
日本膜学会 第40回総会学生賞
2018年度
猪村 直子(応用化学専攻・平沢・小堀研究室 博士課程)
化学工学会
「Jouranal of Chemical Engineering of Japan]
 Outstanding Paper Award 2017
2018年度

 

 

 

石川研究室同門会懇親会2019開催報告

  石川研究室同門懇親会は、毎年回を重ねて今年で18回になりました。毎年続いているのは、同門の皆さんが積極的に参加していただいていること、また同門に限らず、城塚研、森田研等の多くの研究室の卒業生の方々が参加していただいている賜物です。

  今年は数寄屋橋のニュートキョービアホールの1階(貸切)に総勢26名が参加しました。東京のど真ん中にありながらも、その会場は参加者の距離感や催し物や料理を楽しむのに程よい空間でした。

  今年の幹事代表 新井信次(s43年卒)さんの開会の挨拶で始まりました。そして今年は関谷さん(s43年卒)司会進行により、恒例により最も年度が早い卒業生の中西昭満さん(s34年卒)の乾杯の音頭となりました。中西さんは本会の発足当初に代表補佐を務められています。今年は参加者の名簿(卒業年次順)の筆頭になっていたので時代の流れを感じている旨の挨拶に続き、乾杯となりました。

  しばらく歓談した後にアトラクションになりました。今年は三上薫さんによるアコーディオン 演奏でした。曲目はほぼシャンソンで、会員のほとんどが口ずさんだり、聞き覚えがあるような懐かしい曲でした。生演奏ですので臨場感を楽しみ、オコーディオンの振動を体で感じつつ、生の音質に聞き惚れながら、お酒も進みました。その後校歌斉唱等で締めくくり、来年の再開を誓いました。

  来年2020年は6月6日(土)を予定していますので、ご都合の許す方はぜひ参加してください。

(大根田 記)

第32回早桜会懇話会の報告

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第32回早桜会懇話会を2019年6月1日(土)15時~17時、中央電気倶楽部(大阪堂島浜)にて開催しました。

今回の講師は髙田隆裕氏(新37回 加藤・黒田研 村田製作所 革新技術開発部 )で「(株)村田製作所の電子部品とそれを支える材料技術」と題して、電子部品の小型・高機能化の開発例として、コンデンサ、多層基板・モジュールのセラミック材料技術を中心にご紹介頂きました。

講師の髙田隆裕氏

講師の髙田隆裕氏

<内容>
1. ファインセラミックス・電子部品業界
2. 村田製作所のご紹介
3. 技術開発の取り組み例
(1) セラミックコンデンサの変遷
(2) 多層セラミックス・モジュール
(3) The Connected World

「よい電子機器はよい電子部品から、よい電子部品はよい材料から」というモットーで、設計から材料の選定、生産全てを一貫して管理し、より薄く、より小さく、より正確なセラミックコンデンサを製造する技術の変遷をご説明頂きました。電子機器内部に搭載され普段目にすることのないセラミックコンデンサや多層セラミックス・モジュールの実サンプルも会場で回覧され、理解を深めることができました。参加者からも質問も活発で、技術的な特徴や課題についても分かり易く解説頂きました。
 最後にあらゆるモノやコトがデシタル化し、インターネットで繋がった「The Connected World」における技術展望についても活発に意見が交わされ、大変盛況でした。
 懇話会終了後は行きつけの食事処で懇親を深め、大変有意義な懇話会となりました。
                                                                                                                       (文責 新53回 澤村)

出席者: 
津田實(新7回)、井上征四郎(新12回)、前田泰昭(新14回)、市橋宏(新17回)、田中航次(新17回)、和田昭英(新34回)、古川直樹(新36回)、脇田克也(新36回)、高田隆裕(新37回)、中野哲也(新37回)、新船幸二(新43回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53年)、陳鴻(新59回)、猪村直子(新61回)、古田武史(新61回)、桜井沙織(新64回)、御手洗健太(新65回)

 

第7回早稲田応用化学会シニア会開催報告

第7回早稲田応用化学会シニア会は、従来のシニア会から趣を変え、前回参加者の賛同が得られたとおり永年応用化学会活動に貢献された65歳以上の方に参加を呼びかけ、また、会場も早稲田大学周辺とすることで準備を進めきました。幸いにも大隈会館内の楠亭(教職員専用レストラン)に予約がとれたで2019年4月17日(水)、会員同士の歓談を重視した立食形式で開催したしました。しかしながら、開始時間は、教職員の昼食終了後の 午後3時、世話役の下井將惟氏の司会によりスタートしました。

初めに昨年逝去された故東野博樹氏のご冥福を祈り1分間の黙祷を捧げたのち、最長老の百目鬼清氏の挨拶と乾杯のご発声をいただきました。

学校関係者は、2名で竜田邦明栄誉フェロー及び応用化学会会長の西出宏之特任研究教授でした。

暫しの会食とご歓談を経て、司会者の指名により今回新たに参加された会員で、最も若い宮坂勇一郎氏(新26)が口火をきり、会長を務める神州一味噌(株)の近況及び味噌の効用をあらためて強調された。次いで河野善行氏(新25)、長谷川悦雄氏(新23)、坪井彦忠氏(新15)、綱島真氏(新12)、帝京平成大学の細村省三氏(新10)に近況報告を頂戴いたしました。話の中でもNPO法人草炭緑化協会(1990年に村井資長先生が設立した草炭研究会)や国民が健康で長生きできるようにと全国の市区町村に少なくとも各一か所設立するようにと国が提唱した「総合型地域スポーツクラブ」という任意団体でご活躍の先輩の話が興味深かった。続いて新応化会会長の西出宏之先生の挨拶では2023年に百周年を迎える応用化学会は、現在卒業生8千人を超える会員がおり、住所が判明できる会員は4千名弱で、今年度は幸いにも黒字決算を纏めることができ、事業としては応化会活性化のために5月の定期総会の時に応化教員が最近の研究を紹介し、7月にはOBの中から今年はペロブスカイト太陽電池の発明者で、その論文が昨年及び一昨年に世界で最も多く引用され、またノーベル賞候補にもなり、有名な桐蔭横浜大学宮坂力先生にご講演いただく話が進んでいる由。また、財政的に1月に先輩からのメッセージで参加費を値上げしたにも拘らず82社のご参加が得られ、また、活性化の新企画として学生時代に奨学金を受けた若手OBが中堅どころとなっており、これらのOB同士の交流を図るためのホームカミングディを昨年秋に実施、二回目の企画が進んでいる由(応化給付奨学金受給者の集い:http://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/2018/12/30/2018syogakusei/)。

最後に世話人代表の河村宏元応化会会長から上記したように新しいシニア会ができた経緯、応用化学会でも種々新しい企画が動き出しており、そのうち本シニア会も応用化学会に合流するような考えも出ているような発言があり、長い間世話人代表をしてきたが、このあたりで後進に道を譲るとの意向が述べられた。

以上の発言の後、司会者から次回第8回会合は、今年10月9日(水)15時にこの場所で行う旨報告があり、集合写真を撮影し散会した。

世話役:河村 宏(新9)、下井將惟(新13)、相馬威宣(新13)

(文責:相馬威宣、写真:広報委員会 相馬威宣)