応化会活動」カテゴリーアーカイブ

「第3回先端化学知の社会実装コロキウム」開催のご案内


10月24日の開催は、やむを得ない事情によりまして延期させて頂きます。開催の日程が決まり次第、改めてご案内を掲載いたします。

 

 

本コロキウムでは、科学技術の社会実装の方法論や化学が貢献できる社会的課題および化学技術の社会実装例を学ぶとともに、具体的なテーマを設定しながら、課題解決のシナリオを議論し社会との連携・協働を図る事を目的とします。今回は、化学分野でSDGsに先導的に取り組まれている東京大学・平尾雅彦教授にご講演頂き、SDGsに向けた化学の役割を議論します。

【開催概要】

日時:2018年10月24日(水) 16:00~17:30

会場:早稲田大学西早稲田キャンパス  55号館N棟1F 大会議室
<キャンパスマップ>
  https://www.waseda.jp/top/access/nishiwaseda-campus
講師:東京大学 平尾雅彦氏(工学系研究科・教授)
演題:SDGs達成に向けた化学技術への期待

「持続可能な開発目標」(SDGs)は、17の目標からなり、People, Planet, Prosperity,Peaceのための目標をPartnershipで実現することを目指している。SDGsは、すべての関係者の行動を求めているが、産業に対しては課題解決のための創造性とイノベーションの発揮を期待している。化学産業の社会貢献は、産業活動にともなう環境負荷の補償という発想から、イノベーション、すなわち化学知によってソリューションを提供する形に転換することが求められている。コロキウムでは、どのように転換できるか、どのようにSDGsに貢献できるかを議論したい。

主催:理工・重点研究領域 先端化学知の社会実装研究所
共催:化学工学会 社会実装学研究会
   化学工学会 SDGs検討委員会
後援:理工学術院総合研究所 早稲田地球再生塾

参加費:無料

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お問合せ先:早稲田大学 応用化学科  野田 優
 E-Mail:noda◎waseda.jp
※「◎」を「@」に置き換えてお送りください。
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早稲田応用化学会中部支部第15回交流会開催のご案内

早稲田大学先進理工学部応用化学科教授 松方正彦氏
“2050年を目指した炭素循環型化学産業について”

   第15回中部支部交流会は、母校の松方正彦教授をお招き致します。
日本は、2030年に26%、2050年には80%のC02削減目標を国際的約束としております。C02削減80%を目指すには、製造業の全CO2排出量の20%を占める化学産業において、C02を回収して水素化し、化学製品製造の原料とする炭素循環型の化学産業を創造することが必要と考えられていす。
講演では、炭素循環型化学産業の内容とこの産業の創造に向けての種々の研究テーマにつき、その最先端を紹介いただきます。
仕事で何らかの形でCO2削減研究に取り組んでおられる現役会員をはじめ、会員皆様にとっては大変切実な内容で興味深い講演となっております。
講演後は松方教授との懇談会も予定しておりまので、お誘いあわせの上、多数ご出席下さいますようご案内致します。
                             早稲田応用化学会中部支部
                             支部長 三島 邦男

1.演題  “2050年を目指した炭素循環型化学産業について”

2.講師  松方正彦教授

3.日時  2018年11月10日(土) 受付16:00より
       講演会 16:30~18:00
       懇親会 18:00~20:00

4.場所  名古屋ダイヤビル1号館 (JR名古屋駅桜通口より徒歩3分)
      講演会 133号室
      懇談会 同ビル1階喫茶「サンディア」

5.会費  講演会 無料
                     懇談会 3,000円

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参加申し込みは、こちらから

準備の都合上、来る11月2日(金)までに申し込み願います。
お問い合わせ先:応化会中部支部代表幹事 堤 正之
Tel. ;059-353-7639
E-mail; m.tsutsumi @fuga.ocn.ne.jp

第10回早桜会講演会のご案内

 

 毎年秋に開催している早桜会講演会を第10回として、下記要領で開催します。今回の講師は、企業研究者・技術者としてご活躍中の(株)カネカ 古川直樹氏です。

 本会員の多くは、企業研究者・技術者として仕事をしておられることと思います。いろいろ参考になることがあろうかと思います。ぜひ奮ってご出席ください。

 本講演会には、応用化学科西出宏之教授(早稲田応用化学会会長)が出席されます。西出先生は、懇親会にも出席いただきます。

第10回早桜会講演会

日時

2018年9月22日(土)15:00~17:00

場所

 

中央電気倶楽部(大阪・堂島浜)
大阪市北区堂島浜2-1-25  06‐6345‐6351

講師

古川直樹(新36回)氏 (株)カネカ 常務理事 R&D企画部長

演題

「Big Projectを動かせ!」

懇親会

17:00~19:00
中央電気倶楽部特別食堂
会費 5,000円

講師からのメッセージ:

1988年3月 博士前期課程(城塚研究室)を修了後、同年4月に(株)カネカに入社。生産技術R&D、技術行政、製造ライン長等のキャリアを歩む。
本会では、若手時代の研究開発Projectでの経験を中心に話題提供させていただきます。

「第2回先端化学知の社会実装コロキウム」開催のご案内

この度、早稲田地球再生塾(WERS)が開催するコロキウムでは、科学技術の社会実装の方法論や化学が貢献できる社会的課題および化学技術の社会実装例を学ぶとともに、具体的なテーマを設定しながら、課題解決のシナリオを議論し社会との連携・協働を図る事を目的とします。
今回は、SDGsに積極的に取り組まれている住友化学株式会社様に先進事例をご紹介いただき議論をいたします。

【開催概要】

日時:2018年8月30日(木) 16:00~17:30
会場:早稲田大学西早稲田キャンパス 52号館2F 202講義室

   <キャンパスマップ>   https://www.waseda.jp/top/access/nishiwaseda-campus

講師:住友化学株式会社・赤堀金吾氏

(常務執行役員就任 エネルギー・機能材料品質保証室、無機材料事業部 機能樹脂事業部、電池部材事業部 担当)

演題:住友化学のSDGsの取り組み
   「リチウムイオン二次電池用耐熱セパレータ『ペルヴィオ®』の事業化」

 住友化学は、企業理念の中心をなす「自利利他公私一如」(住友の事業は自らを 利するとともに社会を利するものでなければならない)という住友の事業精神をDNAとして地球課題を解決するソリューションの提供に取り組んできました。
今回は、その事例として耐熱セパレータの事業化についてご紹介いただきたいと思います。耐熱セパレータは、リチウムイオン二次電池の高容量化と安全性を両立し、電気自動車の普及に貢献する素材であり、クリーンエネルギー社会の実現と いうSDGsの達成にもつながるものです。

  • 主催:理工・重点研究領域 先端化学知の社会実装研究所
  • 共催:化学工学会 社会実装学研究会
       化学工学会 SDGs検討委員会
       理工学術院総合研究所 早稲田地球再生塾

費用:無料

お申込み:下記URLの申し込みフォームよりお申し込みください。

     http://bit.ly/2M72xW4

     定員になり次第、お申し込み終了とさせていただきます。

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※お問合せ:理工学術院総合研究所・早稲田地球再生塾(WERS)事務局
 E-Mail:wers@list.waseda.jp
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第32回交流会講演会の報告

講演日時:2018年6月30日(土)15:30~18:00(学生代表とのパネルディスカッションを含む)
講演会場:57号館2階201教室  引き続き63号館1階ロームスクエアで懇親会を実施
講演者:小野崎正樹氏 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 研究顧問
演題 :『シンクタンクのお仕事』
副題 : -研究から政策立案まで-

町野交流委員長の開会宣言、橋本副会長の講師紹介や略歴紹介等を含む開会挨拶の後、教員・OB/OG・講演会関係者40名、学生36名、合計76名(来場者ベース)の聴講者を対象に講演が始まった。

なお、講師からは事前にプレゼンテーション資料を記録した電子ファイルを提供して頂いた。講演は基本的にこのプレゼンファイルの内容に沿って行われ、以下に記載した講演の概要は、作成に当たりこのプレゼンファイルの利用もさせて頂いた。このプレゼンファイルは応化会HP内の資料庫(入室にはパスワードが必要です)に格納されているので、是非参照して頂きたい。

<講演の概要>

1.シンクタンクとは

まずシンクタンク(英語: think tank)という言葉の定義であるが、「諸分野に関する政策立案・政策提言を主たる業務とする研究機関」(出典;Wikipedia)である。

小野崎正樹講師

また、ニッセイ基礎研究所 経営企画部 鈴木慎司氏によれば「さまざまな領域の専門家を集めて諸種の調査・研究を行い、政策への提言などをしている研究機関」を指す。米・ペンシルバニア大学ローダー・インスティテュートのシンクタンクが毎年発表する『世界有力シンクタンク評価報告書』によれば、世界でシンクタンクの数が最も多い国は米国で1815機関を有し、日本は第9位で103機関がある。また同報告書によればエネルギー・資源政策分野のシンクタンクにおいて、世界のTop 10のうち2つが日本のシンクタンクである。(日本エネルギー経済研究所、及び慶應義塾大学大学院 理工学研究科 解放環境科学専攻 環境エネルギー科学専修)日本のシンクタンクについては、1970年頃から高度成長期を迎え、社会的に問題を研究する機関が求められた。系列で分類すると企業系、政府系、財団系、その他各種あるが、私が所属するシンクタンクは財団系である。因みにコンサルは「客先の課題を解決する」、シンクタンクは「社会・経済・技術の調査・分析・研究を通して問題解決、将来予測、政策提言を行う」という違いがある。

私は1975年に理工学研究科修士課程を修了して千代田化工建設株式会社に入社後、排煙脱硫装置、重質油の直接脱硫装置、石炭液化パイロットプラントの設計、建設に関わるプロセス設計等に従事してきた。その後2000年に一般財団法人 エネルギー総合工学研究所に移り、エネルギー技術戦略、プロセス開発、火力発電や石炭ガス化を始めとする各種調査研究等を行い、現在に至っている。当シンクタンクは総合工学の視点に立ち、産・学・官の連携の下、幅広いエネルギー分野の調査研究を実施している。例えば風力発電の予測情報に基づく制御技術を用いた圧縮空気エネルギー貯蔵システムの実証試験を、当シンクタンクとNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、及び早稲田大学で協力して実施中である。

私としては、石油精製、石炭液化の設計・建設の業務経験が、非在来原油の調査や石油動向調査に役立ち、また新規プロセスの構築、概念設計、経済性評価においても役に立った。また、エンジニアリング会社での業務経験や留学経験は、エネルギー技術の把握や海外での業務遂行に役立った。

2.半端でない海外

海外では下記のような検討業務や調査を行った。

1)インドネシア

炭鉱で鉄鋼用コークス製造バインダーの製造技術を検討した。また、バイオマスの利用調査を行った。

2)中国

沿岸部から離れた産炭地では鉄鋼用コークスを製造し、その時に発生するコークス炉ガスからメタノールを製造している。メタノールはガソリンと混合し、車の燃料としている。沿岸部と西部の違いを理解。

3)中央アジア

ウズベキスタンやキルギスタンの旧ソ連製発電所改修などを検討した。余りの古い装置に愕然。

4)オーストラリア

メルボルン郊外の褐炭の有効利用を検討した。空から見た露天掘り炭鉱の規模に圧倒される。

5)パキスタン

東部には未開発の石炭が多量に賦存している。この石炭の有効利用を検討した。セキュリティーの確保が重要。研究所の所長や大学の学部長が女性であることに驚き。

上記のような業務を海外で行う中で、日本国内と比べて政治、経済、文化、自然環境等における違いから国内では有り得ないような経験をすることがある。

3.研究開発

1)次世代火力発電技術

会場

  • 高効率化、低炭素化の達成手段として、LNG火力では超高温ガスタービン複合発電、及びガスタービン燃料電池複合発電が計画されている。一方、石炭火力では石炭ガス化複合発電(IGCC、CO2約2割減)、及びIGFC(CO2約3割減)が研究されており、これら技術のロードマップの策定を行ってきた。
  • 同様に、次世代のCO2回収関連技術開発のロードマップも策定してきた。
  • 更には燃焼とともにCO2回収を同時に行うCO2分離型化学燃焼石炭利用技術(Chemical Looping)の開発を実施してきた。

2)ソーラーフューエル

  • 1990年代から、再生可能エネルギーを用いて低炭素燃料製造を模索している。
  • 2000~2004年度にNEDO/METI(経済産業省)から当シンクタンクが受託し、産業技術総合研究所、東京工業大学、RITE(地球環境産業技術研究機構)、東洋エンジニアリング株式会社等と実施 した。

3)CCU (Carbon Capture and Utilization)

  • 再生可能エネルギー(変動電源)、石炭利用産業、及び火力発電(ベースロード電源)の各分野が連携することにより、CO2の有効利用システムを構築することが出来る。特に、豪州など、太陽電池による電力が安価な地域との連携が重要。

4.超長期エネルギー技術戦略

小野崎正樹講師

1)2005年には、2100年までのエネルギービジョンの策定を目指して、超長期エネルギー技術戦略プロジェクトを実施した。

2)2100年スパンで見た資源制約として、2060年頃に石油生産量がピークを迎え、2090年頃に天然ガス生産量がピークを迎える。また同スパンで見た環境制約として、CO2排出量を、2050年;現状程度、2100年;現状程度以下に抑える必要があるとした。世界のGDPの伸びを考慮すると、CO2/GDPを世界全体で、2050年;1/3、2100年;1/10以下となる。2005年の時点では画期的な発想であった。

3)持続可能なエネルギー需給構造に裏打ちされた社会を実現するための鍵となるエネルギー技術について、2100年までの長期的視野から、地球的規模で将来顕在化することが懸念される資源制約、環境制約を乗り越えるために求められる技術の姿を描き出した。

4)これには、①リスク増大の連鎖を断ち切る技術、②制約克服のための連鎖から脱却する技術、③エネルギー需要に係る連鎖を断ち切る技術、が必要となる。

5)技術は下記の3つの極端なケースに分けてそれぞれの特徴を考察した。

ケースA:石炭等の化石資源とCO2回収・隔離の最大利用ケース
ケースB:原子力の最大利用ケース
ケースC:再生可能エネルギーの最大利用と究極の省エネルギー実施ケース

実際には上記の3つのケースが融合した社会がイメージされるが、各ケースの評価、組み合わせは今後の情勢等によって変わり得るものであり、技術的な備えとしては、将来の各時点における社会経済情勢、技術の進展状況等を見つつそれぞれの開発を進めてゆくことが重要である。

6)超長期エネルギー技術戦略として、下記のような方向で各種ロードマップを描いた。

産業分野のロードマップ (5.これからの絵姿 でも紹介)
民生分野のロードマップ ― 省エネ及びエネルギーマネージメントにより自立化
転換分野のロードマップ ― ゼロ・エミッション・エネルギー供給
運輸分野のロードマップ ― 自動車はゼロ・エミッション化

5.これからの絵姿

1)応用化学科の松方教授、関根教授も参画した、内閣府「ボトルネック課題研究会」;CO2利用に当たってのボトルネック課題及び研究開発の方向性 において、「エネルギーレベルの低いCO2から上記中間物質を合成するためには水素源及びエネルギー源としての「水素」が必要」との方向性が示された。

2)シンクタンクから見て、化学分野で行うべき項目について、下記の2つを指摘したい。

①高付加価値製品を産み出す(素材の高機能、高性能、高強度化)
②サステイナブル・カーボン・サイクル(資源循環、物質再生、CO2有効利用)

<質疑応答>

講演終了後、聴講者からの質問を受け付け、2名から質問があった。

[質問者1] 今まで経験してきた業務に関し、その発端となったのはシンクタンクとしての自発的な方針からか、あるいは何らかの要請を受けてのものなのか、との問いに対し、その両方があったとの回答が講師からあった。

[質問者2(野田教授)] プレゼン資料のP.62に記載されたグラフに関し、一次エネルギーと二次エネルギーの観点から講師との間で質疑応答がなされた。

<パネルディスカッション>

パネルディスカッション

学生主催のパネルディスカッションの内容については、学生委員会のページに掲載されています。下のボタンをクリックしてご参照ください。

 

 

<懇親会>

パネルディスカッションの後、会場を63号館1階ロームスクエアに移して懇親会を開催した。(懇親会参加者;教員・OB/OG・講演会関係者31名、学生33名、合計64名)

安達交流委員の司会のもと、応用化学会西出会長の挨拶と乾杯のご発声の後、懇親会が始まった。

交流会講演会後の懇親会では毎回見かける光景であるが、講師を囲んで、あるいはシニアOB/OG、現役OB/OG、教員、及び学生が入り混じっての懇談の輪が会場のあちこちに開いて、盛大な懇親会となった。会場内の学生の中には就職先がコンサル系の会社に内定し、その関係で今回の講演会に興味を持ち、参加したと言う人がおり、主催者側としても今回の講演会を開催した意義を感じ取ることが出来た。また、都合により講演会には参加不可であったが懇親会には参加出来て懇談の輪に入り、後片付け等を手伝ってくれた学生もおり、止むを得ない事情があればこうした学生も参加可であり歓迎したい。

関谷交流副委員長の中締めと閉会の挨拶の後、神守次期学生委員長の一本締めにて解散となった。

〔文責:交流委員会〕

 

第11回中部支部総会と交流会の報告

 2018年4月14日(土)「北京料理百楽名古屋店」にて、第11回中部支部総会と交流会を開催しました。東北大学名誉教授有山達郎氏をお招きし、関西支部よりは市橋宏副支部長と前田泰昭理事に参加して頂きました。

第11回支部総会

 三島支部長の開会挨拶に引き続き。堤幹事より、2017年度の中部支部の活動および経費実績と来年度の活動計画の報告があり、参加者の賛同を頂いた。
報告内容の抜粋を別紙-1に添付する。(別紙-1はこちらから)

 


有山達郎氏による講演
「鉄の生い立ちと歴史との関わり、そしてこれからの鉄鋼業の将来」

講演する有山東北大学名誉教授

日本鋼管(株)からJFEスチール(株)を経て、その後 東北大学で高炉など鉄鋼の上工程プロセスの研究開発、 加えてエネルギー、Co2削減、廃棄物リサイクルなど 環境技術の研究に携わって来られた有山達郎氏に講演 を頂いた。
講演は、製鉄技術の開発史、世界の製鉄産業の変遷、環境問題(CO2削減)の各国の取組み状況および素材 産業の将来について、多くのデータや写真・イラスト や映像を用い、種々のエピソードを含めた解り易く興 味尽きないものであった。
最後に大学の研究環境や海外との交流を含めた活動内 容と氏が新しく開発した溶鉱炉のシミュレーション モデルの動画による紹介があった。
基幹素材産業である製鉄業に関する講演は、今回初めての事であり、参加会員の関心は高く大変満足した様子であった。 講演の要点の纏めを、別紙-2に添付する。(こちらから→)(別紙-2)講演の要点のまとめ(PDF)


懇談会

近藤顧問の挨拶と乾杯の音頭で懇談会に入った。関西支部の市橋宏副支部長と海外プロジェクトに取り組んでいる前田理事、シンガポールで事業展開されている伊藤理氏および台湾で仕事をされていた友野博美理事より海外事情や外から見た日本観等のスピーチを頂いた。テーブル毎の懇談が盛んで、2時間があっという間に過ぎてしまいました。
全員写真を撮った後、フィナーレは木内幹事の「1本締め」で、母校および早化会の発展と各位のご活躍を期し散会しました。

参加者(敬称略)

(講 師)有山達郎(新23回)
(関西支部会員)市橋宏(新17回)、前田泰昭(新14回)
(中部支部会員)近藤昌浩(新9回)、三島邦彦(新17回)、堤正之(新17回)、後藤栄三(新19回)、小林俊夫(新19回)、柿野滋(新19回)、秋山健(新19回)、谷口至(新22回)、須藤雅夫(新22回)、友野博美(新22回)、木内一壽(新24回)、山崎隆史(新25回)、名塚達男(新26回)、伊藤理(新26回)、服部雅幸(新32回)、金原和秀(新32回)、大高康裕(新41回)、植村裕司(新44回)

(文責:大高、堤)



早稲田応用化学会 交流委員会主催 第32回交流会講演会案内

2018年6月30日(土)15:30~18:00
於:早稲田大学 西早稲田キャンパス 57号館201教室

講演者:小野崎正樹氏 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 研究顧問
演題 :『シンクタンクのお仕事』
副題 : -研究から政策立案まで-

小野崎正樹氏 (応化新23回城塚研)

今回は、政府系のシンクタンクである上記の研究所において、永年エネルギー関連の仕事をしてこられた小野崎正樹氏をお迎えし、『シンクタンクのお仕事』というテーマにてご講演をして頂きます。
参加申し込みは本ページ下段のボタンをクリックして申し込みページよりお願いいたします。

本講演の概要

エンジニアリング会社で、石油、化学の研究開発、プロセス設計、プロジェクトマネージメントに携わった後に、政府系のエネルギー技術を専門とするシンクタンクである本研究所に移って、18年。大学との研究開発、海外調査、プロジェクト立ち上げ、長期見通しの作成、など幅広い業務に携わってきた。特に、2100年に向けた超長期エネルギー技術戦略策定のように、企業ではできない長期の視点からの検討はシンクタンクならではの仕事であり、その目指すところと実像を紹介する。(講演者から寄せられた紹介文より)

講演者略歴

1975年3月  早稲田大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 化学工学専修 修了(城塚研究室出身)
1975年4月  千代田化工建設株式会社 入社
1980年6月~ 1981年8月 米国ウェストバージニア州立大学大学院留学
1989年5月~ 同11月 オランダ、Stamicarbon社駐在
1992年11月 同社 石油プロジェクト部エンジニアリングマネージャー
1996年8月  日本コールオイル株式会社 出向
2000年5月  九州大学大学院工学研究院材料物性工学専攻 博士(工学)授与
2000年6月  財団法人エネルギー総合工学研究所 入所 プロジェクト試験研究部専門役
2003年4月  同所 プロジェクト試験研究部部長(副主席研究員)
2013年6月  一般財団法人エネルギー総合工学研究所 理事兼プロジェクト試験研究部長(主席研究員)
2018年4月  同所 研究顧問 現在に至る。
 併せて、一般社団法人 火力原子力発電技術協会理事、経済産業省/NEDOの各種委員兼任。

一般財団法人 エネルギー総合工学研究所の概要

1)沿革

1978年4月1日 財団法人として通商産業省より設立許可を受ける
2008年4月1日 原子力工学センターを開設
2013年4月1日 一般財団法人へ移行
2015年4月1日 技術開発支援センターを開設

2)事業内容

総合工学の視点に立ち、産・学・官の連携の下、再生可能エネルギー、化石燃料、新エネルギー、電力システム、地球環境、原子力など、幅広いエネルギー分野について、技術面から下記の調査研究を実施している。

①エネルギー基本戦略に関する調査研究
②長期エネルギー技術ビジョンに関する調査研究
③エネルギーモデルに関する研究
④エネルギー技術開発動向及び将来性評価の調査研究

100名弱の専門分野の研究員を擁しており、経済産業省、環境省、NEDO、JST、エネルギー系民間企業を中心に年間70件程度を受託している。

講演者のこれまでの主な講演実績(2013年以降、共同講演を含む)

  • CO2分離型化学燃焼石炭利用技術(ケミカルルーピング燃焼技術)の開発 
    日本機械学会2017年度年次大会(埼玉大学) 2017年9月4日
  • Feasibility of Thar Coal Utilization for Fuels and Chemicals
    Symposium on “Innovative Thar Coal Value Chain”、Karachi、パキスタン 2017年2月4日
  • 火力発電におけるCO2削減の道筋
    日本化学会秋季事業-第6回CSJ化学フェスタ2016  2016年11月14日
  • Japanese Technologies on CTL
    Symposium on COAL TO LIQUIDS、Karachi、パキスタン 2016年1月30日
  • 新プロセス開発における物性の重要性
    -石炭液化プロセスの設計・運転の経験から-
    「化学工学物性定数の最近の動向」講演会 2015年3月13日
  • 非在来型エネルギーによって何が変わるか―至近のシェールガスなどエネルギー動向の変化と将来―
    日本鉄鋼協会、高温プロセス部会シンポジウム 2014年9月24日
  • 2050年に向けたエネルギー技術開発とそのあり方
    日本鉄鋼協会、グリーンマテリアルフォーラム:「エネルギーシフトと高効率転換に向けた鉄鋼材料研究の最前線」シンポジウム 2013年9月17日
  • 高効率石炭火力の将来動向
    JCOAL CCTワークショップ2013  2013年8月7日
  • 我が国の将来に向けたエネルギーとその技術開発
    三重県メタンハイドレート地域活性化研究会 2013年3月28日
  • Japanese Technologies on Coal Combustion
    Symposium on Coal Utilization in Kyrgyz、 Bishkek、キルギス 2013年3月12日

皆様お誘いの上、是非奮ってご参加下さい。

講演期日:2018年6月30日(土)
講演会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 57号館201教室
講演時間:15:30~17:00(受付開始 15:00、無料)
学生代表とのパネルディスカッション:17:15~18:00
懇親会:18:15~20:00(63号館1階ロームスクエア)

講演者を囲んで懇親会を開催します。(懇親会費:3千円、学生無料)

申込みはこちらから

事前登録を6月26日(火)までに頂いた方には、当日受付で名札をお渡し致します。
それ以降の登録の場合は、名札の準備が出来ませんので自筆でお書き頂く事になりますことをご了解下さい。
講演会場、懇親会場では応化会ホームページ掲載用の写真を撮影致しますのでご了承願います。また講演会場ではビデオ撮影も予定しております。

――― 以上 ―――

早稲田地球再生塾(WERS)開設記念シンポジウム報告


去る4月6日(金)に「-知の結集から新たな再生の道を探る- 日本版バイオエコノミーとSDGsの推進」と銘打った早稲田地球再生塾(WERS)開設記念のシンポジウムが55号館N棟1F 第2会議室で開催され、産官学から多くの方々が参加されました。応化会からも三浦会長、橋本副会長らが参加致しました。
経産省、NEDO、東大などの講演に加え応用化学科からは松方先生も講演者として「原料多様化時代、炭素循環型社会における科学プロセスの展望」との題で話されました。最後にWERSの活動計画が示され、シンポジウムを閉じ引き続き交流会へと流れ込みました。

理工学術院総合研究所のシンポジュウム報告

シンポジウムのプログラム

  • 開会挨拶
    13:00~13:10   早稲田大学 理工学術院総合研究所 所長 木野 邦器
  • 基調講演
    13:10~13:30 基調講演1 
     「農工連携による維持性社会構築に向けて」
           経済産業省 産業技術環境局 局長 末松 広行 氏
    13:30~13:50 基調講演2 
      「SDGsをイノベーション活動に活かす」
           Japan Innovation Network  専務理事 西口 尚宏 氏
  • 講演
    13:50~14:35 講演1
     「バイオエコノミー:日本の苦手意識をどう克服するか」
            東京大学大学院農学生命化学研究科 准教授 五十嵐 圭日子 氏
    14:35~14:50 休憩
    14:50~15:35 講演2 
      「原料多様化時代、炭素循環型社会における化学プロセスの展望」
           早稲田大学先進理工学部応用化学科 教授 松方 正彦
  • 15:35~16:20 講演3 
    「バイオエコノミー創出のための技術開発-NEDOスマートセルプロジェクト-」
          新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 主査 林 智佳子 氏
  • 16:20~17:05 講演4 
    「デジタルとの融合による新たなバイオ戦略の取組み」
           三菱ケミカル横浜研究所 室長 水無 渉 氏
  • 活動計画
    17:05~17:10 早稲田大学理工学術院総合研究所 上級研究員 荒 勝俊
  • 閉会挨拶
    17:10~17:20 早稲田大学研究院 副研究院長 小林 直人
  • 交流会
    17:30~19:00 

このような取り組みは、東大でも始めたようでもあり将来に向けた学の発信として期待をしたいと思います。

 

(文責:応化会広報委員会・井上)

2018年度関西支部(早桜会)総会・懇親会の開催報告

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   2018年度関西支部(早桜会)総会・懇親会を3月30日(金)に開催しました。

   来賓として、中部支部から監事の白川浩様、理事の友野博美様にご出席いただきました。岡野支部長の開会挨拶に続いて2017年度事業実績報告、会計報告、2018年度事業計画、予算案が上程され何れも提案どおり承認されました。役員の任期は2年のため、今年度も引き続いて昨年と同じメンバーで会の運営に当たります。

   第二部懇親会は中野監事の司会で始まり、中部支部からのご来賓はじめ出席者全員が近況などを話して懇親を深めました。出席者は14名と少なかったのですが、密度の濃い懇親会になったように思います。

 

参加者:14名
(中部支部来賓)
白川 浩 中部支部監事(新18回)、友野 博美 中部支部理事(新22回)
(関西支部会員)
津田 實(新 7回)、井上 征四郎(新12回)、市橋 宏(新17回)、 田中 航次 (新17回)、岡野 泰則 (新33回)、斎藤幸一(新33回)、齋藤広美(新35回)、桜井秀彦(新35回)、中野 哲也 (新37回)、數田 昭典(新51回)、澤村 健一(新53回)、桜井 沙織(新64回)、

 

2017年度 学位記・褒賞授与式

応用化学科学位記授与式

応用化学科および応用科学専攻研究科の2017年度学位記・褒賞授与式は、2018年3 月24 日(土) 13時半より、西早稲田キャンパス 63号館2F大教室にて式次第に従い細川誠二郎准教授の司会で執り行なわれました。

式次第(左:応用化学科褒賞授与式  右:学位記・褒賞授与式)

今年も学部卒業生、修士修了生の研究室代表者に学位記が授与されました。

応用化学科褒賞授与式

引き続き、応用化学科褒賞の授与式が行われました。松方正彦主任教授から以下のような本賞設立の経緯、主旨等の説明があり、本賞および副賞が金子健太郎さんに授与されました。
「優れた業績をあげた学生を表彰して更に人間的な成長を促すことを主旨として設定した褒賞で、学業成績と人物の総合的評価で一人ということになりました。この褒賞は、OBの皆さんと我々教員および教員OBの寄付によって成り立っているもので、私達教員の気持ちを込めて対象の方に授与するものです。おめでとうございます。副賞を用意させていただきました。金子さんの名前と先進理工学部応用化学科の名前を刻んだバカラのグラスです。」

褒賞の授与の後、受賞者の金子健太郎さんより受賞の挨拶がありました。

褒賞受賞者挨拶 金子 健太郎君


祝辞:松方正彦主任教授

祝辞 応用化学科主任 松方正彦教授

松方正彦主任教授から祝辞がありました。

 

祝辞:三浦 千太郎早稲田応用化学会長

三浦応用化学会会長祝辞

ついで、早稲田応用化学会 三浦千太郎会長から祝辞がありました。

 

在校生代表からの送辞

在校生代表 学部3年生 上宇宿雄哉君

今年の送辞は 在校生を代表して、学部3年生 上宇宿雄哉君が、卒業生に向かって感謝の気持ちを伝える送辞を述べました。

 

学部卒業生の答辞

学部卒業生 答辞 久田 智也 君

これに答えて、学部卒業生を代表して久田智也君が答辞を述べました。

 

修了生からの答辞

大学院卒業生 答辞 増井 友美 さん

引き続き、修了生を代表して増井友美さんから在校生に向けて答辞がありました。

 

乾杯

乾杯の言葉 西出宏之教授

応用化学科褒賞授与式及び受賞挨拶を終え、西出宏之教授の発声による恒例の乾杯へと式が進みました。
 

校歌斉唱

校歌斉唱 指揮:田中雄大君

卒業生を代表して田中雄大君の指揮によって校歌を斉唱しお開きとなりました。

 

(文責:広報委員会)