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「先輩からのメッセージ2018」開催報告

2018年1月20日(土)第10回フォーラム「先輩からのメッセージ2018」を開催しました。その概要をここに報告いたします。

本年の経団連の「採用選考に関する指針(2017.4.10公表)」は昨年と変わらず、会社説明会等の広報活動開始時期は3月とされましたが、本フォーラムは、採用に向けた会社説明会とは異なり、先輩の眼を通じた各企業のアクティヴィティ、社会人としての過ごし方や後輩への期待等を話していただく、学生の進路選定の一助、キャリア教育の一環であることから、大学側と慎重に協議いたしました結果、開催日を1月20日(土)といたしました。これに基づき、掲載企業に「先輩からのメッセージ2018」への参加をお願いしたところ、61社からご賛同をいただき第10回の開催の運びとなりました。
また、早稲田応用化学会のホームページには学生向けのコンテンツの一つとして「企業ガイダンス」掲載欄を設けており、新規企業4社が加わって74社に参加いただいています。

 ビジネス現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩がそれぞれの企業の特徴、ビジネスモデル、講演者自身のビジネスライフの様態、キャリア開発の実績、求められる人材像など、限られた時間内でコンパクトにまとめて講演いただきました。企業からの参加者は講演者、同行者を合わせて約140名に参加いただきました。学生の参加数は年度ごとの修士人数変動もありますが、本年は総数216名と昨年比103%となりました。また参加学生の86%が10社以上の講演を聴講したと回答しており、企業や先輩の動向への関心の高さがうかがわれます。

 フォーラム開始前のオリエンテーションでは、教室を代表して松方主任教授、菅原教授からご挨拶と特別講演のご案内、主催側として和田教授から参加企業への感謝とご挨拶、保谷交流副委員長から講演についての注意・お願い事項の説明がありました。

 

その後、12:30より一斉に講演がスタートしました。会場は6教室で、これまでと同様に前半と後半の2部制として各社2回の講演を行っていただき、参加学生が希望する企業の講演をできる限り聴講できるようにしております。
(各会場の講演スナップは下記ボタンをクリックしてご参照ください)

201、202教室  203、301教室  302、303教室

また、企業控室として使用の教室では、特別講演として松方主任教授による「百周年を迎えた早稲田大学応用化学科」と菅原教授による「早稲田大学応用化学科の就職活動概要」をそれぞれ30分で2回講演いただきました。

特別講演:菅原教授

特別講演:松方主任教授

講演会終了後は参加いただきました企業在籍OB・OGおよび同行者を囲んで懇談会を催しました。企業側、学生出席者多数で大盛況の懇談会となりました。町野交流委員長の司会のもと、主催者を代表して三浦会長から参加企業への御礼挨拶、松方主任教授の乾杯発声をかわきりに懇親を深め、フォーラムの延長となる学生と企業との質疑応答を含めて話が弾み、会場は熱気にあふれました。学生にとっては昼間のフォーラム、夕刻からの懇談会を通して、日常の学習、研究に加えて、将来の進路選定への貴重なアドバイスを先輩諸兄から頂戴し、学んだことも多かったものと確信しています。橋本副会長の中締めの挨拶、政本学生委員長の一本締めをもって全プログラムを盛況のうちに終了いたしました。

懇談会の模様(懇談会のスナップは下記ボタンをクリックしてご参照ください)

 

今回のフォーラムにご賛同、ご支援いただきました企業、および熱気溢れる講演、懇談会における後輩を思いやる親身なアドバイスをいただきました諸先輩と、同行された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

(文責 交流委員会 写真 広報委員会)

Ⅰ プログラム概要

  1. 日時  2018年1月20日(土)
  2. 会場  西早稲田キャンパス54号館2F、3F教室
  3. 受付  企業関係者は講演会場にて11:00から、学生は54号館101教室で12:00から
  4. 内容  オリエンテーション     12:00~12:20(企業関係者)
        講演会(第1部)     12:30~15:13
        講演会(第2部)     15:30~18:13
        懇談会           18:30~20;00(56号館BF理工カフェテリア)
  5. 対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫性博士)およびポスドク
    (進路選定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程、一貫性博士課程修了予定者およびポスドクを参加の主体とし、将来へ備えての学部1,2,4年、修士2年の参加も歓迎)
  6. 対象学科 応用化学科、応用化学専攻、化学・生命科学科および専攻、生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等(学部、研究科、学科、専攻を問いません)

Ⅱ 「先輩からのメッセージ2017」教室番号、タイムスケジュール(54号館)

Ⅲ 「先輩からのメッセージ2017」特別講演スケジュール

  1. 百周年を迎えた早稲田大学応用化学科   講師:松方正彦          
      13:30~13:58 @54号館204号室   17:15~17:43 @54号館304号室      
  2. 早稲田大学応用化学科の就職活動概要   講師:菅原義之          
           14:30~14:58 @54号館304号室   16:15~16:43 @54号館204号室

Ⅳ 参加した学生(フォーラム参加学生の詳細)

※ それ以外の学生は化学・生命化学専攻、生命医科学専攻、ナノ理工学専攻、先進理工学部研究科、生命理工学専攻、電気・情報生命工学科、電気・情報生命工学専攻、機械科学専攻

Ⅴ アンケートを踏まえての総括

  1.今回のフォーラムの全体的な評価

アンケート回答者では、参加企業、学生とも全員が、「満足」「ほぼ満足」と回答しており、フォーラムは評価された。
質問に対し多岐にわたる回答があったが多かったものをまとめると次の通りである。

1)学生からの回答

①いろいろな企業が一堂に会していて、業界を知ることができてよかった。
②OB・OGからは、仕事や生活の具体的な話が聞けて参考になった。就活のアドバイスをもらうこともできた。

2)企業参加者からの回答

①学生の熱心さ
② 特別講演
③ 他社聴講やスケジュール通りの進行などの運営が評価された。

  2.運営について

1)講演時間の13分/社については企業の82%、学生の88%が適当と回答した。但し学生の入れ替え時間が短いとの意見も多い。参加企業数も増えてきており、施設規模、運営陣容を含め今後の課題となる。
2)会場については本年度は学生の14%が企業によっては狭いと回答したものの、講演企業では97%が適当と回答されており、部屋割りは比較的順調にいったと考えられる。オリエンテーション会場を建屋はかわるものの52号館302教室と広い教室としたことも企業側には評価された。
3)開催時期は、学生の75%が1月開催で良かったと回答。企業からも、絞り込む前に幅広く知ってもらうということを評価する声も多い。 本フォーラムは、経団連指針による会社説明会と趣旨を分けていることもあり、来年の開催時期については教室側と充分協議のうえ早めに情報発信したい。
4)懇談会は年々参加者が増え、会場が狭いという意見が多いが、今後の課題となる。

  3.まとめと次回開催に向けた課題

 本年は教室からの積極的な紹介もあり新規参加4社を加えた一方、日程的に都合がつかない企業もあり、61社の参加となった。学生も200名を超え、1月開催ということもあり、86%が10社以上を聴講するという熱気にあふれたフォーラムとなった。学生は優良企業からの具体的な情報が得られ、企業側も自社に対する理解を深めてもらうという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価につながったものと思われる。
 学生側からは講演時間が短い、会場移動があわただしい、企業によっては会場が狭い、企業側からは講演時間が短い、同一時間帯での企業割り振りなど改善希望点も指摘されている。今後とも参加企業を増やしていくことと、日程を含めた運営方法との調整が課題となる。
 今後の参加企業として、食品・飲料、医薬などが希望されており、また電機やIT、自動車など現在参加が少ない業種へのアプローチも課題となる。一方、次年度の参加を検討いただいている企業もあり、講演時間の要望も考慮すると、施設面、運営人員面での課題も大きく、教室側と連携をとって次年度の運営を早めに議論していくことが求められている。

なお、「先輩からのメッセージ」及び「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記メールアドレスに交流委員会または事務局宛お願いいたします。

  E-Mail :guidance@waseda-oukakai.gr.jp
       〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
  早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会 事務局長 寺嶋正夫
  TEL 03-3209-3211 内線 5253
  FAX 03-5286-3892
  E-Mail: oukakai@kurenai.waseda.jp
       URL http://www.waseda-oukakai.gr.jp

第13回評議員会報告(2017年11月11日開催)

第13回評議員会が2017年11月11日(土)14時より理工学部55号館1階第2会議室で開催されました。評議員34名、関係者含め総勢47名の出席をいただきました。本年は昨年よりは若干多い出席者でした。


  三浦会長挨拶

初めに、三浦会長から「本年度は応用化学科創設100周年になり、10月7日記念式典に300名以上の参加を頂き盛大に開催され、成功して終了することができた。
『運用の円滑化と体制改革について』の方針を示し、今年で3年になる、現役OB・OGの委員会への参加、学生委員会の自主企画運営による活性化、ホームページの大幅刷新、産学連携推進のための4回に亘る『未来社会創成フォーラム』の実施など、現役若手、学生にも魅力ある企画とその遂行を推進してきた。活動を通じての課題はリソースの欠如、すなわち『人、金』の不足であり、これは未改善。


   審査風景

  和田先生より報告

『人』のリソース欠如については、シニアOB・OGの参加は高齢者就労環境の大幅な変化で厳しい環境にあり、主要メンバーの現役シフトをおこなった。現役・シニアOB及び学生委 員とのコラボによる運営への転換は喫緊の課題である。現役およびシニアの両輪によるワークシェアリングへの思い切った挑戦をするのは、まさに今、是非本方針を理解の上、皆様のご支援を引き続きお願いしたい。『金』のリソース欠如については、会費納付は長期的に漸減傾向になっており、イベント収入に依存する状況は、財務的には不都合な状況になっている。この漸減傾向は、特に現役若手の無関心化に起因している。まずは現役若手の所在確定し、接触することから始めたい。同門会や同期或いは企業の中からの信頼関係の下の情報が頼りになります。引き続き皆様からの情報提供をお願いする。現役若手、学生にも魅力ある企画とその遂行を推進してきた結果、学生委員会卒業の若手現役は応用化学会への帰属意識が高くなっている。本年度は、学生委員会および教室側の協力を得てこの世代のオルグ化を進めて行く。今後の応化会の改革のため、評議員の皆様の活発な議論をお願いしたい」と挨拶がありました。 続いて応用化学科100周年記念事業について和田先生より報告がありました。早稲田応用化学科の100年の歴史を見事にまとめた資料で説明頂き、多くの方より是非これを活用したいとの要望がだされました。
次に、各委員会の活動状況について下村基盤委員長、町野交流委員長、新谷広報副委員長より報告がありました。その後、5つのグループ(年代別)に分かれて「同期会を通じて応化会を活性化するために」と題して意見交換を行い、最後に各グループから発表をしていただきました。


   意見交換会風景

   意見交換会風景

   意見交換会風景
 

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懇親会は16時30分から56号館カフェテリアで松方先生(副会長)、濱副会長のご挨拶、乾杯で始まり、ここでも活発な意見交換が行われました。

最後に橋本副会長の中締めでお開きとなりました。(文責基盤委員会)

第12回評議員会報告 ⇒ こちら
第11回以前の評議員会報告は、こちら。

早桜会第28回(今年度第3回)懇話会の案内

  第28回(今年度第3回)懇話会を下記要領で開催します。
懇話会終了後、簡単な懇親会も予定しております。

  応用化学科卒業生による卒業生のための会です。気楽に参加いただける会ですので、まだ参加されたことのない方も是非ご参加ください。

 講演終了後、簡単な懇親会を予定しています。

日時 平成30年2月3日(土) 15時~17時
場所 中央電気倶楽部(大阪・堂島浜)  210号室
  http://www.chuodenki-club.or.jp/
演者 櫻井秀彦氏 (新35回 酒井研) 東洋紡株式会社
 演題 正浸透(FO)膜とその応用
内容

正浸透(FO)は、浸透圧差を駆動力とした膜システムで、海水淡水化、発電、排水処理などへの応用が期待されている技術です。
今回は、FO膜とそれを用いたアプリケーションを紹介されます。

参加のご連絡は、早桜会事務局 田中まで
kouji_t@mwd.biglobe.ne.jp

「先輩からのメッセージ2018」タイムスケジュール・事前登録

早稲田応用化学会 交流委員会

 先にご案内いたしました標記のタイムスケジュールならびに部屋割りが決定いたしましたので、お知らせいたします。

1.日 時  2018年1月20日(土)
2.会 場  西早稲田キャンパス 54号館2F~3F教室
3.受 付  学生諸君の受付は54号館101教室にて12:00から
4.内 容  講 演 会  :12:30~15:13 【第一回】
       【休憩】  :15:15~15:28
       講 演 会  :15:30~18:13 【第二回】
       懇 談 会  :18:30~20:00 【56号館B1F】
5.対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫性博士)およびポスドク
       (進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程、一貫性博士課程修了予定
        者およびポスドクを主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、
        修士2年生の参加も歓迎します。)
6.対象学科 応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医化学科
       および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等
       (その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)
7.申込方法 当日の受付混乱を回避するため、参加希望の学生は事前登録にご協力をお願いいた
        します。
           申し込み⇒こちらから

8.事前確認 聴講を希望する企業および懇談会で個別対話を希望する企業については、
       事前にHP掲載の「企業ガイダンス」にて情報の確認をお願いします。
      IDおよびPW不明の場合は応化会事務局まで問い合わせてください。
      【新規企業を含め
77社が掲載】
          E-mail:oukakai@kurenai.waseda.jp
          TEL 03-3209-3211(内)5253
9.タイムスケジュール

  タイムスケジュールおよび部屋割りは下記の通りです。

今回、応化教授による特別講演も下記の通り開催されます。お時間の許す方は是非ご聴講下さい。
① 百周年を迎えた早稲田大学応用化学科   講師:松方正彦          
  13:30~13:58 @54号館204号室   17:15~17:43 @54号館304号室      
② 早稲田大学応用化学科の就職活動概要   講師:菅原義之          
  14:30~14:58 @54号館304号室   16:15~16:43   @54号館204号室

「先輩からのメッセージ2018」の催しは入場は自由、無料ですので、奮ってのご参加をお待ちしています。
    なお、服装はリクルートスーツ厳禁としていますのでご協力ください。

「謳歌燦久会(昭和39年卒)ゴルフ会(2017年12月1日)」報告

今年も恒例の謳歌燦久会(昭和39年卒)ゴルフ会を12月1日に伊豆の伊東(ゴールド川奈CC)で開催しました。 参加メンバーは、菊地、河野、渋谷、野際、平中、萬の常連6名で、渋谷さんを除く5名は前夜から一碧湖畔の池田庵に泊まり込み前夜祭で鋭気を養いました。

今年は秋が早くから寒くなり、天候も不順でしたが、当日は寒いものの風は弱く、ゴルフに支障なく、プレーが続けられました。
皆後期高齢者になり、腰痛に苦しむもの、ドライバーの飛距離が落ちたと嘆くものと様々でしたが、和気藹々のゴルフプレーを楽しむことができました。(会の申し合わせにより成績は非公開です)

ゴルフの後は、これも恒例の「池田20世紀美術館」で美術鑑賞後、宿舎の池田庵にて持ち込みのシャンペン、ワイン、酒、焼酎での懇親会となりました。懇親会から追川さん、和田さんも参加し総勢8人の宴会となり、これも恒例の舟盛りの刺身、金目鯛の煮つけで夜の更けるまで旧交を温めました。

 

 

来年は12月7日(12月第一金曜日)に再会を約して、翌朝解散しました。
HPをご覧の三九会の皆さん、懇親会だけでも参加するよう是非ご計画ください。

(文責・写真 平中勇三郎)

フォーラム「企業が求める人材像」2017

「これからの企業が求める人材像」
Nov. 18, 2017  @52号館302室

2009年10月3日に新制「企業が求める人材像」を開催して以来、今回が9回めを数えるこのイベントは、就職活動に直結するものではなく、学生のキャリア教育の一環として我々を取り巻く様々なテーマを多角的・多面的に語ることを目的としている。一昨年よりは特に「誰もが発信者となる」ため、参加者が自ら積極的に意見を述べ合う形の実現をめざして取り組んできた。

 本年はテーマを「これからの企業が求める人材像」とし、昨年までとは異なって後半に学生部会主催の「縦割り交流会」を開催せず、前半部分をForum 1として、後半部をForum 2として区切り、テーマの継続性を図った。

和田教授(Facilitator)

 まずForum 1では、ファシリテータ(和田教授)の提案で、以下のテーマについて議論をした。第一テーマは、AIの進化がもたらす企業活動への影響である。ハードウェア/ソフトウェアの劇的な進化やIoT、RPA、フィンテックの発達、ビッグデータの活用等により企業における個人の役割に変化が生じ、人員削減、職業消失という話題も登場しつつあり、もはや学生にも無関係なテーマとは言えず、活発な議論がなされ、有意義であった。

 

学生からの意見

第二テーマは、暗黙知と形式知、企業の強みの消失問題について討議した。第三テーマは、なぜ新しいビジネスは外国から来るのか、というものであった。企業が期待する“イノベーション力”や“提案力”の醸成について議論を深めることはできなかったが、電気自動車の急激な勃興と社会情勢の変化がもたらすであろう化学産業への影響についての論議は重要な指摘を含む有益なものであった。

 休憩をはさみForum 2では、学生と社会人を5つの混成グループとして分け、これからの企業が明日を担う社員に求める力についてグループ討議を行って個別に絞り込んだ。各チームは求める能力の重要なもの6要素を設定し、それぞれ重要度を評価したレーダーチャートを作成した。学生にとっては、普段の授業とは異なる問題提起を受けて、それを先輩の社会人と議論検討するという時間を持つことができた。またその成果をグループごとに総括して発表し、グループ間での質疑応答を行うという貴重な体験を積む良い機会ともなった。

社会人からの意見

全体としては、少人数ならではの手作り感あふれるフォーラム、また参加者が個々に考えを深めていくというプロセスで進められた充実したフォーラムとなった。

本年は応用化学科創立百周年のイベントも相次ぎ、日程上開催も厳しい状況であったが、わざわざ本フォーラムに出席をいただけた方々に厚く御礼を申し上げたい。

 

 

(文責:「企業が求める人材像」企画グループ)

「応用化学会による学生企画フォーラム2017」のご案内

早稲田大学応用化学会 学生委員会代表 田中徳裕(修士1年)
学生委員会学部生部会部会長 上宇宿雄哉(学部3年)

 昨年、資生堂様をお招きし催した第2回学生企画フォーラムに引き続き、今年も学生委員会が企画し、運営するフォーラムを開催することとなりました。その第3回目として、ブリヂストン様の絶大なるご協力のもと、下記の通り開催いたしますので、多数ご参加をお願いいたします。

<正会員の皆様へ>
学生企画というイベントではありますが、是非昨年度同様多くのOB、OGの方々に参加していただきたいと思っております。

<学生会員の皆様へ>
 本講演会は、応用化学科が標榜する「役立つ化学、役立てる化学」を、身近な企業から学んでいただけると思います。また、現役で働いている社会人の方の生の声を聞くことができますので、今後の学習のモチベーションの向上や将来の進路の助けになることを期待しております。是非、ご参加ください!

1.講師と演題

講師1:佐治 俊介 氏
演題:「早稲田から世界へ ~外国の人と働くって?~」
              2010年早稲田大学大学院 応用化学専攻修了(西出研究室)
              2010年 ブリヂストン入社
              2010年 タイヤ材料開発部 エラストマー開発ユニット 配属
              2013年 海外トレーニー派遣(アメリカ)
              2015年 タイヤ材料先行開発部 ゴム材料開発ユニット 帰任
                現在に至る

講師2:大友 麻由美 氏
演題:「働きやすい会社って、どんな会社? ~ブリヂストンで働く”ワセジョ”として~」
              2010年早稲田大学大学院 化学・生命化学専攻修了
              2010年 ブリヂストン入社
              2010年 MS・MCタイヤ材料設計部 材料評価技術開発ユニット 配属
              2015年 特殊タイヤ材料設計部 航空機タイヤ材料設計ユニット 異動
       現在に至る

2.日時と開催場所
2017年12月9日(土) 早稲田大学西早稲田キャンパス 52号館 52-302

3.時間
・15:00:会場
・15:30-17:00:講演会
・17:45-19:30:懇親会

4.懇親会
・会場:63号館ロームスクウェア
・会費:3000円、学生会員は無料

中部支部第14回交流会報告

早稲田大学応用化学会中部支部第14回交流会報告

逢坂名誉教授によるご講演

平成29年10月14日(土)に、現在、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構特任研究教授・名誉機構長、早稲田大学理工学術院名誉教授を務めておられる逢坂哲彌名誉教授をお迎えして、ご講演して頂きました。 演題は“エネルギー・蓄電池の将来展望-特に自動車 EV化に伴って-”であり、誰にとっても大変興味ある 内容を説明して頂きました。 東京から参加頂いた方も含め、多数の逢坂研OBの 方に参集いただき、総勢26名の盛会となりました。

講演の要旨

①蓄電池1

蓄電池はエネルギーを発生するもではなく、ためるものであり、容量の増加に伴って、その開発も盛んになっている。携帯電話(Wh)→車(kWh)→系統電源(MWh)と容量増加に伴い、生活に必須のものとなっており、CO2削減等の環境問題も背景となって、その重要性が更に増している。
電池の発展にはその開発だけではなく、コントロール技術(評価・診断)も重要になる。HV車に使われて戻ってきたニッケル水素電池が診断方法によっては、3割ぐらい再生可能であることが分かる。直近はリチウムイオン二次電池(LIB)の比重が高まっているが、安定性があり、実績のあるニッケル水素電池はHV車用で一定の地位を占めている。
LIBは他の先進部材と同じ問題を抱えている。日本企業の携帯用LIBはある一定の事業規模になったところで、DRAM,LCD等と同様に世界でのシェアが急低下している。車載用LIBはまだ高シェアであるが、中国のEV大増産が始まれば、シェアは低下していく。技術で先行して、ビジネスで負けるのは構造的な問題が潜んでいる。

②EV化

トヨタは2020年に本格的にEVを投入する。その背景は、カリフォルニア州のZEV法、中国のNEV法がある。英仏の2040年、エンジン車禁止もある。フォルクワーゲン(VW)は本格的なEV開発に舵を切り、中国メーカーはまだ技術レベルは低いが、国策に従って、EV化を進めている。2015年のEV, PHEV販売量は①テスラ、②日産リーフ、③三菱となっているが、今後順位が大きく変動する。CO2排出量比率の高い自動車は環境対策の面でもEV化を強く求められる。

③蓄電池2

電池は他の部材と異なり、材料費比率が高い。事業として利益を出すには工夫が必要で、川下のアプリケーションとの連携が欠かせない。エネルギー密度をいかに上げていくかがkeyになるが、正極はCo-Ni-Mnの3元系、負極はカーボンからSi系への移行が図られている。次世代は硫黄系の正極に特徴が見出されている。
トヨタは2020年に全固体電池EV車の実用化を発表している。固体電解質では安全性が焦点になる。硫化物の電解質が検討されている。
早稲田は材料開発だけでなく、電池を試作して評価までできる施設を構築している。インピーダンス法の適用により、電池の非破壊検査ができるようになっており、電池内部評価への需要は非常に強い。電池はどうすれば壊れるかは分かってきているが、どうすれば壊れないかは不明な部分も多い。評価技術の進展は重要である。


懇談会

榊原彰良氏以下若手7名と東京より臼田雅彦氏と渡辺佳織氏の逢坂研OBの参加および関西より御手洗健太氏と、多くの若手会員の参加を頂いた盛大な懇談会となりました。逢坂先生との旧交を温めると同時に、新婚の渡辺ご夫妻のスピーチを頂くなど和やかなや雰囲気で、活発な会員間の交流が図られ瞬く間に懇談時間が過ぎてしまいました。小林幹事の若手へのエールを以って閉会とし、全員写真と逢坂研OB写真を撮り散会致しました。
中部支部交流会として、久しぶりに多くの若い会員に集まって頂いた有意義な時間でした。


参加者

逢坂哲彌名誉教授、(愛知県)近藤昌浩(9回)、三島邦男(17回)、後藤栄三(19回)、小林俊夫(19回)、山崎隆史(25回)、服部雅幸(32回)、加藤啓(38回)、榊原彰良(46回)、角友秀(53回)木藤広樹(54回)、小幡裕之(55回)、秋山直久(56回)、工藤聡(56回)、渡辺優太(65回)、(三重県)堤正之(17回)、秋山健(19回)、友野博美(22回)、櫛谷文彦(39回)、新村多加也(39回)、大高康裕(41回)、(岐阜県)白川浩(18回)、木内一壽(24回)、(滋賀県)御手洗健太(65回)、(東京)臼田雅彦(36回)、渡辺佳織(65回)

(文責:新村、堤)
スナップ写真集

2017年度学生工場見学報告 

                                  第四高炉前で集合写真

千葉木更津・君津地区工場見学(2017年9月21日)

応用化学科   教授 門間 聰之
応用化学会 交流委員 関谷 紘一
保谷 敬夫  

1.見学趣旨

・大学側の教育行事として、応化学生に対し学部2年生を対象に、工場見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学ばせ、今後の勉学への動機付を行うことを目的とする。開催時期は夏休み中の後半の平日とし、西早稲田キャンパスから日帰りで往復可能な地区の企業事業所・工場を対象とする。昨年は湘南、小田原地区であったが、今年は千葉木更津・君津地区を選定した。
・主管は教室、交流委員は支援。先生が引率、交流委員は同伴。

2.開催日時

・9月21日(木) 07:45    西早稲田、理工キャンパス63号館ロームスクエア前集合
                        08:00   バスに乗車・出発
                        18:30   理工キャンパス帰着・解散(バス内でアンケート記入、下車時回収)     

3.参加者

・応用化学科2年生36名(男子20、女子16)、引率・同伴者 3名、合計39名
・引率教員 B2担任 門間 聰之教授 
・同伴交流委員 関谷 紘一(新18、元昭和電工)、保谷 敬夫(新19、元三菱化学)
   

4.工場見学先 (木更津・君津地区)

 新日鐵住金株式会社 君津製鉄所(木更津)・REセンター (富津)
 住所 君津製鉄所(本館)〒292-0835 千葉県木更津市築地1番1 TEL0439-50-2570
    富津 REセンター  〒293-8511 千葉県富津市新富20-1 TEL 0439-80-2793
・製鉄所製品:自動車・家電向けから建築向けまで多様な産業向け鋼板、厚板、ラインパイプ等
・REセンター:基礎基盤研究から、応用開発、エンジニアリング迄の一連研究開発を行う施設 

5.見学スケジュール

10:00 新日鐵住金君津製鉄所にバス到着、本館事務所入場
10:00〜10:30 君津製鉄所概要紹介(技術開発本部人事室 柴田 哲徳様)
・1965年操業開始、敷地面積1,228万㎡(東京ドーム220個分)、直営社員3,511名
見学ルート説明(該社広報ご担当) 
10:30~12:00 君津製鉄所工場見学(移動バスで製作所内移動)
・広報ご担当の解説により、第四高炉(外部より)、厚板工場・圧延工場を中心に見学。
広大な敷地で、東側本館入り口を新宿駅とすると、西側外れの第四高炉は東京駅の距離に相当し、敷地内の中間製品等移動用のレール総長は山手線の2倍に達するとのこと。
途中、第四高炉前で高炉を背景に集合写真撮影
12:00〜13:00 事務所に戻って昼食(新日鐵住金殿ご提供)
・同席応化OBの方は以下の通り、所属は何れも技術開発本部 先端技術研究所
新材料・界面研究部 萩原 快朗様(黒田研、2009年、博士)
無機材料技術部 稲森 裕也様(黒田・下嶋研、2016年、修士)
表面処理研究部 松本 美映様(松方研、2016年、修士)
13:00〜13:30 バスに乗車、富津・REセンターへ移動
13:30〜14:30 技術開発本部(富津REセンター)プレゼン室にて概要紹介(柴田様)
・1991年9月設立、現在研究者 800名在籍
応化OB自己紹介、業務歴・研究内容等説明(萩原様、稲森様、松本様)
学生との質疑応答
14:30〜16:00 技術開発本部(富津REセンター)見学
・3班に分かれ、徒歩で所内見学。製鉄新材料製造小型試験機、評価試験機等見学、本製造前の準備のための広大なセミパイロット設備建屋・パイロット設備建屋等を外部から見学の後、事務所ショウルームにで、これまで開発・商品化した幾多の材料、製品類の陳列サンプル等見学。
終了後、プレゼン室に戻り、演壇前部で集合写真撮影
16;00  バスに乗車、早稲田理工キャンパスに向け出発 
18:30  西早稲田キャンパスに帰還、解散 

 6.見学後記

・新日鐵住金君津製鉄所、富津REセンターとも事前に当方の学生工場見学の趣旨をよく理解されており、人事のご担当、広報の工場見学ご担当の方の工場・研究所の概要説明、見学解説も学部2年生に対し分かりやすい説明をされていました。富津REセンターでの応化OB若手技術者の方のプレゼンも担当業務・職務の説明に加え、入社後の履歴、公私に渡る体験談、製鉄工場における化学の重要性、入社の動機、学生時代と入社後の意識の持ち方の違い等が具体的に話され、質疑応答も活発に交わされました。学生にとっては膨大な規模の企業の製造現場・研究開発部門とそこで働く技術者のあるべき姿の一端が認識出来、理解が深まったものと思われます。

・今回は見学先が千葉君津・富津と首都高・アクアライン経由で木更津から近いこともあり、高速道路のバスの移動はスムーズで、海ほたるで30分時間調整し、予定通り10:00に新日鐵住金君津製鉄所本館事務所に到着出来ました。その後のスケジュールもスムーズに予定通り進められたことに対しましては、新日鐵住金殿の事前のご準備とご配慮によるところが大きく、あらためて同社に感謝いたします。又昼食会の食事はご厚意で、同社負担で賄われたことに関しても感謝いたします。

・帰りのバスで学生から回収した今回の見学会のアンケート結果も、今回の見学会については実施方法、開催時期、内容とも概ね好評であり、今後も継続を希望しております。学生の見学希望先は企業の研究所が多かったのですが、今回は工場と研究所が隣接して配置されており、プレゼンされた応化OBは何れも研究職の方だったので、学生に取って企業の研究の一端が伺える良い機会になったと思います。今後の見学先の希望は食品関係、総合化学、化粧品の順となっています。

・今回の参加学生は36名と予定の40名には届きませんでしたが、昨年より3名増となりました。今年は昨年より2か月早く見学先企業工場・研究所の選定・受入可否の確認を行い、見学先、見学日の特定を5月中旬迄にできたため、夏休み前に担任の先生方からB2学生に周知頂き、昨年の参加者より3名増となりました。来年も同様の準備をして、計画を進める所存です。 

以上

プレゼン室演壇前で

「先輩からのメッセージ2018」の開催日程

早稲田応用化学会 交流委員会

 

 「先輩からのメッセージ」は、学生諸君の企業への理解を深める時期が余裕をもって確保できるよう、開催日を2018年1月20日(土)とし、会場もこれまでと同じく西早稲田キャンパス内で諸準備を進めております。

 学生諸君には参加へ向けてのスケジュール調整をお願いいたします。当日は「企業ガイダンス」ホームページ掲載中の日本を代表する化学系を中心とした約60社に在籍されている応化OB・OGの皆様に日常の仕事や自身の転勤・異動経験等を学部学生でも理解できるように紹介していただきます。また、終了後には講演頂いた先輩およびご同行の皆様を囲んでの懇談会を開催し、その場で学生諸君の疑問や不安について適切なアドバイスがいただけますので、将来の進路決定にも必ず役立つものと確信しております。

 詳細な内容ならびに参加の申し込みは、改めて12月上旬にホームページおよびメールマガジンにてご案内いたします。

 

1.日 時 2018年1月20日(土)

2.会 場 西早稲田キャンパス54号館 

3.内 容 学生受付:12:00~   (予定)【54号館101教室】

      講演会 :12:30~18:15(予定)【54号館2~3F教室】

      懇談会 :18:30~20:00(予定)【56号館B1理工カフェテリア】

4.対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫性博士)およびポスドク

      (進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士、一貫性博士課程修了予定者およびポスドクを主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、修士2年生の参加も大歓迎です。)

5.対象学科 応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医化学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等

      (その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

6.お問合せ 本件に関する問い合わせ・要望等は下記の専用アドレスまでお願いいたします。

       guidance@waseda-oukakai.gr.jp