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新21回有志 茅ヶ崎BBQパーティ

昨年同期会で集まった時に、来年はBBQパーティをやろうと河原芳和君から提案がありました。季節も丁度良い候となり、パーティのアレンジが急遽整って、都合のついた同期5名が、6月13日に茅ヶ崎の河原邸に集いました。朝から、食材を調達し、会場のセッティングをして待っていてくれた河原君に感謝。そして他の5名がアルコール類を持参して参集し、昼過ぎからパーティは始まりました。
暑くはなく、梅雨の時期にしては雨もなく、絶好のBBQ日和でした。
火をおこす役目は島田君、工場安全管理の講師をしている長瀬君は、早速消火用バケツを用意し、一方で早くも酒の味の下見をするものもあり、それぞれ自発的にその役割を分担しました。
ビール、ウィスキー、そしてなかなか由緒あるワインなど、各自好みの酒を楽しむうちに、厚い肉も、野菜類も、丁度いい塩梅に焼けて、湘南の微風のなか皆で心行くまで舌鼓を打つことが出来ました。
平日の昼間から、皆で集まってこうした楽しいパーティが出来るのも、無事に古希を迎えられたからこそと皆で喜び合いました。  

左より 橋本正明、島田修二、河原芳和、仲佐保洋、三浦千太郎、長瀬穂積

 

文責:橋本正明

先進研究講演会要旨

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「応用化学最前線―教員からのメッセージ」

共催: 早稲田大学 先進理工学部 応用化学科、早稲田応用化学
於 : 早稲田大学 西早稲田キャンパス 57号館201教室

 

15:00-15:30  化学工学部門 花田信子 講師

  「演題 水素エネルギー活用に向けた水素貯蔵技術開発」

花田信子 講師

水素は再生可能エネルギーなどの様々な一次エネルギーから製造可能で、燃料電池などから電気や熱として効率よくエネルギーを取り出せる。しかし、二次エネルギーとしての水素がエネルギー媒体として普及するためには高密度に水素を貯蔵・輸送する技術が必要である。高体積水素密度を有する液体系の水素貯蔵物質としてアンモニアに着目して研究を進めており、水素を室温で簡便に取り出す技術を紹介する。また、定置用水素貯蔵タンク向けて高水素容量を有する水素化マグネシウムに着目している。水素吸蔵速度向上ための触媒添加による構造制御、及び貯蔵タンク適用に向けた取り組みについて紹介する。

15:30-16:00  無機合成化学部門 下嶋敦 教授

  「演題 精密構造制御に基づくシリカ系材料の機能開拓」

下嶋敦 教授

シリカ(SiO2)はありふれた化合物であるが、精密な構造制御によって多様な機能材料の創出が期待できる。本講演では、シロキサン骨格のミクロ-メソ構造制御法の進展と、新たな機能開拓の試みとして自己修復機能材料やフォトメカニカル材料の設計について紹介する。

 

16:00-16:30  応用生物化学部門 木野邦器 教授

  「演題 新たな酵素反応プロセスの開発」

木野邦器 教授

多様な酵素の緻密な連携・制御によって生物は特有の機能を発現している。これまでに開発されたバイオプロセスは、そのごく一部のシステムを利用しているにすぎない。未知の可能性を有するバイオの世界に描いた大きな夢は、その実現に向けた独創的な発想と巧みな戦略によって新たな酵素の発見や酵素反応システムの開発に繋がると考えている。最近の研究を紹介したい。

 

16:30-17:00  無機合成化学部門 菅原義之 教授

  「演題 無機ナノ材料と高分子材料のクロスロード」

菅原義之 教授

次世代の機能材料として盛んに研究されている有機-無機ハイブリッド材料は、無機ナノ材料と高分子材料のクロスロードに位置している。本講演では、金属酸化物系ナノ材料を起点とした有機-無機ハイブリッド材料への私たちのアプローチについて述べた後、ナノ粒子やナノシートを用いた有機-無機ハイブリッドの最近の作製例を紹介する。

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2018定期総会 西出新会長挨拶

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只今、会長の選任されましてひしひしと重責を感じております。新制20回卒の西出宏之でございます。この3月に最終講義をさせていただき、また同窓多くに集まっていただきまして区切りのお祝いをいただきました。この場を借りまして厚く御礼申しあげます。この3月末で応用化学科教室からは退任いたしました。

4月からは特任研究教授ということで幸いにも籍をいただきまして、大型プロジェクトの取りまとめと、また新たな誘致の可能性に努めておる現況でございます。

応用化学会の会長候補には内々に濱 逸夫副会長が内定しておったとの三浦会長のご紹介がございました。ただ、ライオンの代表取締役社長として超ご多忙であるということで、三浦会長より昨年末よりご相談を受けまして、(言葉を選ばなくてはいけないんですが)止むを得ずこの重責を引き受けさせていただくことになりました。是非、ご理解とご支援をお願いする次第でございます。

振り返ってみますと近いところでも棚橋会長、里見会長、そして特に河村会長には熱い情熱とご注力のもとに応用化学会が大きくなって、その存在感、また、レピュテーションも非常に高い、早稲田の総長がしばしばこの応用化学会を例に挙げて、あるべき同窓会の姿としてアピールいただいていたことは皆様ご承知のとおりでございます。

三浦前会長の強いリーダーシップのもとに例えば基盤、交流、広報の3委員会の委員長に現役OBにお願いして体制を強化し、そしてスピード感をもって活動することで前進を多く得ております。一方、学生委員の自主的な活動を支援することによってまた卒業直後の若手の卒業生を取り込むなど多くの新しい領域に応用化学会が踏み出すことができている訳でございます。

この後、三浦会長への深い感謝と名誉会員の推薦の場を設けましたので、後程もう一度述べさせていただきます。

一方、応化会の活動が活性化していくこととある意味で表裏の関係になる訳でございますが、基本的にボランティアによる活動ですので、事務局の仕事量は増加の傾向にあります。これをどのように対処していくかということも、大事な課題になっておる訳です。只今、田嶋先輩よりご指摘いただきました、少なくない保留金。税務上の対策としては恐らくこの5年後に控えました応化会百周年に向けて準備金として積み立てているといえばいいのかもしれませんが、ただ積立しているだけではしょうがない訳で、(かといって使いだすとすぐ底つくので、皆様の汗によって蓄えられたものであること肝に銘じてますが)大事に積極的に使っていくことによって拡げていくということ、これも残されたまたこれからの課題であると了解しております。

この総会また諸先輩がおられる場で恐縮ですが、私自身の振り返りをさせていただきます。

学位を取りまして2年学術振興財団に、あと2年ドイツのフンボルトに出かけておりまして、その後、早稲田に職をいただきまして助手として篠原功先生のもとに着任いたしました。篠原先生は、その当時応化会の副会長をなされておられた訳です。助手は、応用化学の教室では私一人でした。鈴木晴男先生が会計担当でした。鈴木先生は寡黙で厳しい先生ですが、これはちょうどいい後継者がきたということで、私に対しましてはニコニコとして黒い腕抜きをして沢山たまっている郵便振替の束を持ってこられまして、それを帳簿に書き込む、この作業を名簿と照らし合わせながらする。そして月々の貸借対照表を作っていくというようなことを教えていただきました。

応用化学会報は宇佐美先生のご尽力で応化会だよりとして続いておったのですが、これを会報として復刊したい。これが1980年で、応用化学会報が現在の姿でもう少し背表紙が厚い形で再度発行されるようになりました。応用化学会のそもそもの会則(お手元の資料にもあると思いますが)第1章第3条に、会員の学術の向上促進にあたるを最初に唱い、会員相互の親睦、教室への支援を・・・こうなっています。今日はあまり申しあげませんが、「学会」という形をとっていたということです。1号から始まって原著論文を沢山掲載している媒体であった。それを同窓会の形で応用化学会報を出版していいのかどうか議論をしながら、会報が再発行されたのに立ち会うことができております。ただ、その意向でもお金がありませんのでどうやって背表紙のあるものを印刷するのか?といことになりまして、これは大日本印刷さんに頼もうということで、確かその当時の古関専務にお願いに参りました。紙代だけの請求書を出すからその分だけ郵便振り込みで払ってくれで、格安の発行につながりました。

会長は、大友恒夫氏で秩父セメントを大きく発展させた方で非常に力強い先輩であられました。大友さんが三つのことを常に会長としておっしゃっておりました。組織をしっかり創り、財政の確立、そして事業の促進 これらは今でも全く同じである訳です。

大友会長は、私財500万円を応用化学会に寄付されました(申し訳ないですがと濱さんのほうに振り返って見て)。財政基盤をどう力強く作っていくかということです。今はなかなかそう簡単な寄付とはいきませんが、いつもいろいろな方法で考えていかなくてはいけないということです。

確か今頃の季節であったと思うのですが、平田 彰先生が庶務担当理事で、総会が近づいてきたので予習の会をしました。来られた大友会長が何か食べにいこうということで上野の伊豆榮に連れていってもらいました。それから程なく大友会長が急に逝去されました。その結果、空席ができましたので篠原先生は筆頭副会長ということで止むを得ず会長を引き継ぎ、そのあと岩城会長にきていただくまでリリーフを務められた訳でございます。

ある意味、私自身、先ほど三浦会長からご紹介がありました教室側からの会長は篠原先生以来三十何年ぶりということですが、ある意味リリーフ役としての因縁を感じる次第でございます。

さて、締めくくらせていただきます。この後、教室のほうから松方主任が応用化学科の百周年を振り返ってお話いただけると聞いております。昨秋、応用化学科百周年では応用化学会から参加、また志の多大なお力添えをいただいたことを当時の実行委員長として再度御礼申し上げます。おかげ様で早稲田の応用化学科のプレゼンスを広く訴えること、また、認めていただくことができました。応用化学会は、先ほどご紹介のように2023年に百周年を迎えます。この続く節目に向けて、教室、応用化学科はもちろんのこと、是非、大先輩、ベテラン、シニアそして現役、若い学生諸君とこの幅広い年齢層を結集して、皆が語り合い、そして過去を振り返り、またこれからの夢を気持ち良く語れる居心地の良いコミュニティとして応用化学会が進んでいきますよう、今までの歴代会長の熱情、これに沿いながら微力ですが努めて参ります。是非、会員皆様のご理解とご支援をお願いする次第でございます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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2018年度 定期総会

2018年5月12日(土) 13時~19時
場 所:    早稲田大学西早稲田キャンパス
                         57号館2階201教室(定期総会・先進研究講演会)
                  56号館1階カフェテリア(交流会)

本年度も、昨年同様、定期総会と、それに引き続き先進研究講演会「応用化学最前線-教員からのメッセージ」、そして交流会を開催した。
昨年は4月開催に変更して開催したが、本年は例年通り5月の開催となった。
出席者は、総会110名(OB・OG 74名、教員12名、学生24名)、講演会116名(OB・OG 80名、教員14名、学生22名)にご参加頂き、交流会(懇親会)では106名の会員の皆さんが集い、盛会な総会の一日となった。

スケジュール:

  13時00分~14時15分 定期総会
  14時30分~15時00分 応用化学科百年史
  15時00分~17時00分 先進研究講演会「応用化学最前線-教員からのメッセージ」
  17時30分~19時00分 交流会(懇親会)(56号館1階)

 

1. 定期総会

13時より和田庶務理事の司会で開催された定期総会では、最初に三浦千太郎応用化学会会長より挨拶が述べられた。三浦会長は二期会長職を勤められ、本総会をもって退職されるので、併せて退職の挨拶と新会長の推薦がおこなわれた。

三浦千太郎会長挨拶

 

引き続き、和田宏明庶務理事及び廣谷会計理事よりそれぞれ2017年度事業報告案及び決算案、2018度事業計画案及び予算案の説明がなされた。

和田宏明庶務理事

廣谷修会計理事

 

 

引き続き、河野恭一監事より監査の報告があった。5月8日(火)に廣谷修会計理事、和田宏明庶務理事および寺嶋事務局長の同席のもとに監査を実施し、会計部門においては領収書、通帳等の各種帳票を確認した結果、適正に処理されており決算書、貸借対照表は正当であると報告された。また、業務部門においても、各委員会議事録の閲覧ならびに、基盤委員会、広報委員会および交流委員会に時間が許す範囲で出席した結果、各委員会ともに当初計画に基づき概ね順調に業務が遂行されていること、特に学生委員の積極的な参加が顕著であったことが報告された。なお余剰金がある程度積みあがっている状況であるので、5年後の応化会100周年記念事業を含め有意義かつ適正な活用を検討されたいというコメントがなされた。

河野恭一監事による監査報告

以上により、一号議案:2017年度事業報告案及び決算案および二号議案:2018度事業計画案及び予算案が承認された。

引き続き、三号議案である会則の変更について説明があり、また会員名簿閲覧システムの運用にともない附則、細則の修正が役員会で決定されたことについて説明があった。
会則の変更は総会で承認された。

 

続いて、新会長として推薦された西出宏之教授の就任が総会において承認され、それを受けて、西出宏之新会長より就任の挨拶が行われた。

西出宏之新会長より就任挨拶

 

次に西出新会長より、新年度の新規役員体制と、その体制が決められた背景について説明があり、加えて退任される役員に対する謝辞があった。

新年度の新規役員体制の説明

退任される各役員より挨拶が述べられた。

退任 窪田信行監事

退任 廣谷修会計理事

新任の役員の紹介があり、新任の各役員から挨拶があった。

新任 黒田一幸副会長

新任 津田信悟会計理事

新任 関谷紘一理事

新任 新谷幸司理事

新任 椎名聡理事

新任 山口潤一郎理事

続いて、役員会より三浦前会長を名誉会員に推薦する提案があり総会において承認された。

また、名誉教授加藤忠蔵先生がご逝去された報告があり、参会者一同で黙祷を行った。

加藤忠蔵先生ご逝去のお知らせ

参会者による黙祷

 

最後に松方正彦副会長から応化会給付奨学生、里見奨学生の紹介があり、加えて応用化学科の近況報告、および新任の山口潤一郎教授の紹介があった。

松方教授による奨学生の紹介

 

  1. 応用化学科百年史

松方正彦教授により貴重な歴史的写真が多数紹介され、併せて題記の講演が行われた。

応用化学科百年史  松方正彦主任教授

  1. 先進研究講演会 「応用化学最前線教員からのメッセージ」 (応用化学科と共催)

先進研究講演会「応用化学最前線-教員からのメッセージ」(応用化学科と共催)は、応用化学科の各研究室応用化学科の教員が、企業の研究者・技術者や学生に、自らの研究分野を紹介し、その先進性、先導性を熱く語りかけるもので、 その後の交流会(懇親会)で、教員、社会人および学生との交流や懇談を深め、早稲田応用化学科の研究に関する理解を深めていただくために、毎年総会とあわせて企画される。本年は下記の4先生にご講演をいただいた。

1.15:00-15:30  化学工学分野 花田 信子 講師
 「演題 水素エネルギー活用に向けた水素貯蔵技術開発」

  2.  15:30-16:00  無機合成化学分野 下嶋 敦 教授

   「演題 精密構造制御に基づくシリカ系材料の機能開拓」

  3.  16:00-16:30  応用生物化学分野 木野 邦器 教授

    「演題 新たな酵素反応プロセスの開発」

  4.  16:30-17:00  無機合成化学分野 菅原 義之 教授

    「演題 無機ナノ材料と高分子材料のクロスロード」

 

 

  1. 交流会(懇親会)

2時間の講演会の後、場所をロームスクウェアへ移し、橋本副会長の司会で、西出宏之新会長の開会挨拶、そして黒田一幸教授(応化会新副会長)からは応用化学会の益々の発展を願って乾杯のご発声を頂き、交流会(懇親会)がスタートした。  

開会の挨拶:西出宏之新会長

乾杯:黒田一幸副会長

応化会給付奨学生・里見奨学生(小池正和、吉岡育哲、海野城衣、池勇樹、小松田雅晃の諸君)の紹介と、奨学生の挨拶があった。

応化会給付奨学生・里見奨学生の紹介

今年の交流会は卒業生・教員・学生合わせ106名の会員の皆さんで和気あいあいとした雰囲気で進み、司会橋本副会長の中締めに続いて政本浩幸学生交流委員長の一本締めにて散会となった。

司会:橋本正明副会長

一本締め:政本浩幸学生委員長

 

 

(文責:広報委員会・応化会事務局)

2018 年度総会三浦会長挨拶

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本日はご多忙の中 定期総会にご出席賜り、誠に有り難うございます。

会の開催に先立ちまして、一言ご挨拶を申し上げます。

昨年は応用化学科創立百周年を迎え、記念祝賀会をはじめとする様々な記念事業が滞りなく盛大に執り行われたことはご存じの通りで、我々卒業生一同にとりましても誠に喜ばしく、また誇らしい出来事でありました。

そして、5年後の2023年には、いよいよ応用化学会も創立百周年を迎えることになり、どのようなお祝いの形にしていくのか、真剣に考えていく時期になって参りました。

その折でもありますが、私の会長就任も2014年以来2期4年を迎え、当初から申し上げておりましたとおり本総会をもって退任させて頂くことに致しました。

百周年事業もさることながら、様々な課題を残したままではありますが、応化会のような組織(OB/OG、教員、学生)は適任な卒業生が持ち回りで代替わりをしながら会の発展のために尽くしていくことが母校への恩返し・義務である、と私は考えており、昨年来後任候補者を探して参りました。

いずれ会長になっていただきたい思いから昨年からライオンの濱さんに副会長をお願いしてきましたが、さすがに好調な企業の社長では現状すぐに会長就任は難しく、後継者探しは難航しておりました。そこで今年退官された西出先生にご無理をお願いして、会のためなら、とようやくお引き受けして頂き、後ほど皆様のご承認を図る運びとなりました。

教員からの会長就任は篠原先生が一番直近の事例でありますが、過去には初代の小林久平先生に始まり6名の先生方が務めてきておられます。

私の期待は、まず盛況な活動を続けている高研会を初めとする先生の同門、教え子達への影響力であります。この4年間現役、シニアの卒業生達の新たなボランティア参加の厳しさをお伝えしてきましたが、やはり先生からの招聘は我々企業出身の卒業生よりはるかに強力で、断りにくかろう、と考えております。

また、厳しい運営を続けている会の引き締めを図っていくために、応用化学科の今日の繁栄の原動力、中心軸として活躍してこられた西出先生の手腕、指導力に大いに期待するものであります。

私の任期中は、ベテランボランティアの世代交代が進んだため、現役シフトを進めて参りましたが、想定通り多忙な中での活動となることから、より多くのボランティアの参加が望まれてきた4年間でもありました。

また、同様に「チェック&レビュー」による活動の見直し、リソースの効果的活用などにより、多くの会員にとって魅力のある会とすべく活動のあり方を同志諸君と議論し、進めて参りました。

その結果、産学連携を目指す「未来社会創成フォーラム」、学生部会の活性化と学生自主企画によるフォーラムの実施、若手現役の会の立ち上げ、現役OB・OGによる委員会の執行体制など応化会を取り巻く環境変化に対応した新しい姿への試行を続け、ようやく骨組みだけは出来上がってきたものと考えております。

これも現執行部を支えている理事や委員の皆さん、長きに亘り会の活動を支えているベテランボランティアの皆さん、そして何よりも本日お集まりの会員の皆さまのご理解とご支援によるものと、この場をお借りして厚くお礼を申し上げる次第であります。

また、理事から会長になるまでの助走期間が1年半と短かった私の未熟な、そして強引とも受け取られる運営にご理解をいただき、多くの場面でご助言・ご助力をいただいた河村前会長や平林前副会長には感謝の言葉もございません。

後ほどご紹介されると思いますが、西出新会長には昨年編成しました現行体制をほぼそのまま引き継いで頂き、若い世代による課題解決を進め、応化会のさらなる発展につなげていくことをお約束いただきました。

百年を迎えようとしている応用化学会は、他に類を見ない活性化された組織(OB/OG、教員、学生)です。そしてその原点は学生を軸とする若手後輩達への先輩達からの支援の場であるという立ち位置にあります。これからもさらなる活動が起案そして実行されていくものと期待しております。応用化学会が多くの学生・卒業生たちの交流の場として、ますます発展されていくことを心より祈念申し上げまして、開会および退任のご挨拶とさせて頂きます。

4年間のご協力・ご支援、誠に有り難うございました。

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早稲田応用化学会 交流委員会主催 第32回交流会講演会案内

2018年6月30日(土)15:30~18:00
於:早稲田大学 西早稲田キャンパス 57号館201教室

講演者:小野崎正樹氏 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 研究顧問
演題 :『シンクタンクのお仕事』
副題 : -研究から政策立案まで-

小野崎正樹氏 (応化新23回城塚研)

今回は、政府系のシンクタンクである上記の研究所において、永年エネルギー関連の仕事をしてこられた小野崎正樹氏をお迎えし、『シンクタンクのお仕事』というテーマにてご講演をして頂きます。
参加申し込みは本ページ下段のボタンをクリックして申し込みページよりお願いいたします。

本講演の概要

エンジニアリング会社で、石油、化学の研究開発、プロセス設計、プロジェクトマネージメントに携わった後に、政府系のエネルギー技術を専門とするシンクタンクである本研究所に移って、18年。大学との研究開発、海外調査、プロジェクト立ち上げ、長期見通しの作成、など幅広い業務に携わってきた。特に、2100年に向けた超長期エネルギー技術戦略策定のように、企業ではできない長期の視点からの検討はシンクタンクならではの仕事であり、その目指すところと実像を紹介する。(講演者から寄せられた紹介文より)

講演者略歴

1975年3月  早稲田大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 化学工学専修 修了(城塚研究室出身)
1975年4月  千代田化工建設株式会社 入社
1980年6月~ 1981年8月 米国ウェストバージニア州立大学大学院留学
1989年5月~ 同11月 オランダ、Stamicarbon社駐在
1992年11月 同社 石油プロジェクト部エンジニアリングマネージャー
1996年8月  日本コールオイル株式会社 出向
2000年5月  九州大学大学院工学研究院材料物性工学専攻 博士(工学)授与
2000年6月  財団法人エネルギー総合工学研究所 入所 プロジェクト試験研究部専門役
2003年4月  同所 プロジェクト試験研究部部長(副主席研究員)
2013年6月  一般財団法人エネルギー総合工学研究所 理事兼プロジェクト試験研究部長(主席研究員)
2018年4月  同所 研究顧問 現在に至る。
 併せて、一般社団法人 火力原子力発電技術協会理事、経済産業省/NEDOの各種委員兼任。

一般財団法人 エネルギー総合工学研究所の概要

1)沿革

1978年4月1日 財団法人として通商産業省より設立許可を受ける
2008年4月1日 原子力工学センターを開設
2013年4月1日 一般財団法人へ移行
2015年4月1日 技術開発支援センターを開設

2)事業内容

総合工学の視点に立ち、産・学・官の連携の下、再生可能エネルギー、化石燃料、新エネルギー、電力システム、地球環境、原子力など、幅広いエネルギー分野について、技術面から下記の調査研究を実施している。

①エネルギー基本戦略に関する調査研究
②長期エネルギー技術ビジョンに関する調査研究
③エネルギーモデルに関する研究
④エネルギー技術開発動向及び将来性評価の調査研究

100名弱の専門分野の研究員を擁しており、経済産業省、環境省、NEDO、JST、エネルギー系民間企業を中心に年間70件程度を受託している。

講演者のこれまでの主な講演実績(2013年以降、共同講演を含む)

  • CO2分離型化学燃焼石炭利用技術(ケミカルルーピング燃焼技術)の開発 
    日本機械学会2017年度年次大会(埼玉大学) 2017年9月4日
  • Feasibility of Thar Coal Utilization for Fuels and Chemicals
    Symposium on “Innovative Thar Coal Value Chain”、Karachi、パキスタン 2017年2月4日
  • 火力発電におけるCO2削減の道筋
    日本化学会秋季事業-第6回CSJ化学フェスタ2016  2016年11月14日
  • Japanese Technologies on CTL
    Symposium on COAL TO LIQUIDS、Karachi、パキスタン 2016年1月30日
  • 新プロセス開発における物性の重要性
    -石炭液化プロセスの設計・運転の経験から-
    「化学工学物性定数の最近の動向」講演会 2015年3月13日
  • 非在来型エネルギーによって何が変わるか―至近のシェールガスなどエネルギー動向の変化と将来―
    日本鉄鋼協会、高温プロセス部会シンポジウム 2014年9月24日
  • 2050年に向けたエネルギー技術開発とそのあり方
    日本鉄鋼協会、グリーンマテリアルフォーラム:「エネルギーシフトと高効率転換に向けた鉄鋼材料研究の最前線」シンポジウム 2013年9月17日
  • 高効率石炭火力の将来動向
    JCOAL CCTワークショップ2013  2013年8月7日
  • 我が国の将来に向けたエネルギーとその技術開発
    三重県メタンハイドレート地域活性化研究会 2013年3月28日
  • Japanese Technologies on Coal Combustion
    Symposium on Coal Utilization in Kyrgyz、 Bishkek、キルギス 2013年3月12日

皆様お誘いの上、是非奮ってご参加下さい。

講演期日:2018年6月30日(土)
講演会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 57号館201教室
講演時間:15:30~17:00(受付開始 15:00、無料)
学生代表とのパネルディスカッション:17:15~18:00
懇親会:18:15~20:00(63号館1階ロームスクエア)

講演者を囲んで懇親会を開催します。(懇親会費:3千円、学生無料)

申込みはこちらから

事前登録を6月26日(火)までに頂いた方には、当日受付で名札をお渡し致します。
それ以降の登録の場合は、名札の準備が出来ませんので自筆でお書き頂く事になりますことをご了解下さい。
講演会場、懇親会場では応化会ホームページ掲載用の写真を撮影致しますのでご了承願います。また講演会場ではビデオ撮影も予定しております。

――― 以上 ―――

会則および方針、細則の改定

平成30年5月12日に開催された役員会および総会において早稲田応用化学会の会則および附則に関して一部の改定が行われました。主な変更は下記のとおりです。

  • 印刷冊子による会員名簿の発行を取りやめ、ホームページ経由の会員名簿閲覧システムを採用することに伴う会則の変更、および関連する個人情報保護に関する方針、細則の整備と変更
  • 会の役員の任命に加えて、解任が行われる場合の記述
  • 評議員会の開催および学生会員の選出に関し、現状に即した記述に変更   等

改定された会則は下記リンクからご参照いただけます。

→ 会則 http://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/members/oukakaikaisoku/
     会則の上右の矢印から方針、細則に行くことができます。
     また下記リンクから直接行くこともできます。

→  個人情報保護に関する基本方針  http://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/members/kojinjohohogo/

→  個人情報管理細則 http://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/members/kojinjohosaisoku/

以上

リンク集

早稲田大学  https://www.waseda.jp/top/
早稲田大学理工学術院  http://www.sci.waseda.ac.jp/
早稲田大学先進理工学部  http://www.sci.waseda.ac.jp/global/faculty/advanced/index.html
早稲田大学先進理工学部応用化学科  http://www.waseda-applchem.jp/

応用化学会関連

早桜会ホームページ http://www.waseda-saoukai.org/
学生委員会ホームページ  http://waseda-oukakaip.sakura.ne.jp/gakusei/wp/

関連研究機関・施設

理工学術院総合研究所  https://www.waseda.jp/fsci/wise/

理工系の理工学術院では、急激に変化する社会や産業界からのニーズに対応できる機動性と 展開性を発揮するため、「総合 理工系教育・研究組織」となっております。 学界・産業界・社会との連携・融合を可能とする新しい都市型教育・研究拠点として発展していくことになります。

理工学研究所 http://www.wise.sci.waseda.ac.jp/r_index.html

今日、「産業界から真に評価される研究機関への飛躍(リサーチ・ユニバーシティーへ向けて)」というコンセプトのもと、理工研は今後の理工系研究の世界的レベル拠点となりうる、真にふさわしい研究研究所としての活動を開始しています。理工研は社会、市民に資する研究との新しい連携の場であり、総合性の観点を掲げている研究所です。

各務記念材料技術研究所 http://www.waseda.jp/zaiken/

当初は、鋳造および鋳物材料の研究が主体でしたが、その後の工業技術の発展に対応して塑性加工・表面加工・粉末冶金などの分野への拡大、さらには工業材料の分野ではセラミックスや半導体などの電子材料の重要性の増大に鑑み、これらの分野の増強を図ってきました。このような経過により、1988年10月21日、創立50周年を契機に名称を「各務記念材料技術研究所」と改めました。  現在、当研究所では15名の研究員により、基幹研究とプロジェクト研究を中核とした多様な研究が展開されています。

環境保全センター http://www.waseda.jp/environm/

1979年に設立。現在『教育研究活動等に伴い発生する環境汚染の防止と環境負荷を低減し、教職員・学生および周辺住民の生活環境の保全をはかることを目的』として運営しています。

 

早稲田大学理工学部支援ラボ

早稲田大学理工学部支援ラボは、大型研究設備を集中管理し、依頼分析・加工、装置講習会や技術相談などの研究教育支援を行っています。

物性計測センターラボ http://www.waseda.jp/mccl/

高分解能各時期共鳴装置、高分解能質量分析装置、X線回析装置、透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡などの分析装置が設置されており、分子構造解析、結晶構造解析、表面形態構造解析音日元素・熱分析、評価を行っています。

応用化学会会員関連サイト

草炭緑化協会  http://soutan.eco.coocan.jp/newhome/

村井資長先生中心に、先生ゆかりの人達により発足した団体。砂漠緑化活動を中心に、生涯現役がモットー。毎年、シルクロード砂漠緑化ボランティアを募集しています。あなたも参加をしませんか。
(草炭研究会は2008年6月より草炭緑化協会に統合されました。)

早稲田大学技術士稲門会 http://wasedape.sakura.ne.jp/blogs/

早稲田大学卒業生で技術士の資格を有する者の親睦会。  親睦会開催のほか、講演会、技術士試験(一次、二次)の受験指導、技術経営に関する相談会等の活動を行っている。

 

 

応化会WPの編集要項   ⇒ こちら

早稲田地球再生塾(WERS)開設記念シンポジウム報告


去る4月6日(金)に「-知の結集から新たな再生の道を探る- 日本版バイオエコノミーとSDGsの推進」と銘打った早稲田地球再生塾(WERS)開設記念のシンポジウムが55号館N棟1F 第2会議室で開催され、産官学から多くの方々が参加されました。応化会からも三浦会長、橋本副会長らが参加致しました。
経産省、NEDO、東大などの講演に加え応用化学科からは松方先生も講演者として「原料多様化時代、炭素循環型社会における科学プロセスの展望」との題で話されました。最後にWERSの活動計画が示され、シンポジウムを閉じ引き続き交流会へと流れ込みました。

理工学術院総合研究所のシンポジュウム報告

シンポジウムのプログラム

  • 開会挨拶
    13:00~13:10   早稲田大学 理工学術院総合研究所 所長 木野 邦器
  • 基調講演
    13:10~13:30 基調講演1 
     「農工連携による維持性社会構築に向けて」
           経済産業省 産業技術環境局 局長 末松 広行 氏
    13:30~13:50 基調講演2 
      「SDGsをイノベーション活動に活かす」
           Japan Innovation Network  専務理事 西口 尚宏 氏
  • 講演
    13:50~14:35 講演1
     「バイオエコノミー:日本の苦手意識をどう克服するか」
            東京大学大学院農学生命化学研究科 准教授 五十嵐 圭日子 氏
    14:35~14:50 休憩
    14:50~15:35 講演2 
      「原料多様化時代、炭素循環型社会における化学プロセスの展望」
           早稲田大学先進理工学部応用化学科 教授 松方 正彦
  • 15:35~16:20 講演3 
    「バイオエコノミー創出のための技術開発-NEDOスマートセルプロジェクト-」
          新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 主査 林 智佳子 氏
  • 16:20~17:05 講演4 
    「デジタルとの融合による新たなバイオ戦略の取組み」
           三菱ケミカル横浜研究所 室長 水無 渉 氏
  • 活動計画
    17:05~17:10 早稲田大学理工学術院総合研究所 上級研究員 荒 勝俊
  • 閉会挨拶
    17:10~17:20 早稲田大学研究院 副研究院長 小林 直人
  • 交流会
    17:30~19:00 

このような取り組みは、東大でも始めたようでもあり将来に向けた学の発信として期待をしたいと思います。

 

(文責:応化会広報委員会・井上)