会員の皆様から個人情報の確認・総会出席シートの通信欄に頂きました近況、ご意見を掲載しました。会報誌No.96にも掲載されています。
旧制・工経・燃料卒業生
●上田 忠雄(昭和26年卒・旧3回)
応用化学科創立百周年をむかえられおめでとうございます。これから先益々のご発展とご活動を心から祈念申し上げます。私も今年6月に満89才をむかえます。まだまだ元気に頑張るつもりでおります。
新制卒業生(1回~10回)
●佐野 和夫(昭和27年卒・新2回)
米寿間近となりましたが、元気に過ごしております。
●樋渡 章訓(昭和28年卒・新3回)
87才になりました。相模原は森の町ですので春は殆んど毎日カメラを持って風景を写し歩いております。
●嶋根 政彦(昭和30年卒・新5回)
アパート駐車場等の不動産管理をして元気に過しております。
●高野 不二雄(昭和30年・新5回)
昨年9月に設立しました㈱先進工学研究所ですがfirst projectである脂肪酸アミドの新製法は日本の石化産業の停退で、国内は実現困難でしたがお隣の中国では花咲いており、こちらに1号成約見込です。
●清水 固(昭和31年卒・新6回)
85歳になり、歩行の疲れがひどく困っていますが何とか暮らしいます。皆様の後活躍を今後も期待しています。
●杉田 米藏(昭和32年卒・新7回)
事務局の皆様、いつもご苦労様です。私共新制7回卒のメンバーも大分少なくなって参りましたが、毎年5月にはそれでも20名程が集まり、旧交をあたためています。皆夫々に元気ですが、小生も相変わらずです。末筆乍ら応化会の益々の発展を祈念して居ります。
●鈴木 博(昭和33年卒・新8回)
貴会の益々の発展を祈念致します。
●髙柳 晴夫(昭和33年卒・新8回)
一身上の都合で、一昨年末に千葉県柏市から宮城県仙台市に引越して来ましたが、やっと慣れて来て元気で過しております。応用化学会の益々の発展を祈念しております。
●阿武 靖彦(昭和34年卒・新9回)
イャー 歳を取りました。私も、家族も、友達も、、、毎日やってる身のまわりの作業の手順を間違えたり、忘れたり、、、でも全く稼いでいないのに、当たり前に生活出来ます。社会制度と若い人のお陰です。でも長寿化が進むとどうなるのでしょうか?
●小林 裕(昭和34年卒・新9回)
卒業以来の岡山住まいです。
●速水 清之進(昭和34年卒・新9回)
80才の大台を越えながら、まだゴルフと囲碁と飲み会を続けています。これも交友の皆様のお陰です。
新制卒業生(11回~20回)
●岩井 義昌(昭和36年卒・新11回)
2年前より体調不良!遠方への外出は不可!
●西 敏史(昭和37年卒・新12回)
超高齢化時代を何とか生きていますが、これからの不確実性の多い時代はやはり、頭の柔らかい若い人に期待しています。
●王 義雄(昭和38年卒・新13回)
化学工学会-エネルギー検討グループ、過去の仕事上の問題点の記録作成、語学(中国語)の研修、機具を利用したステップ体操(毎日)
●小川 弘(昭和39年卒・新14回)
私は三菱重工の研究所に45年間勤務しましたが、その内35年間は排ガス処理装置(環境装置)の開発に従事しました。 そのため、中国の「大気汚染」が気になります。 日欧米の先進工業国は日本企業が開発した環境技術(排煙脱硫・脱硝装置等)によって「大気汚染」問題を解決しました。中国はこの問題を解決できると思いますか? 私は現状の中国の社会体制ではだめだと思います。
●福島 騏一(昭和40年卒・新15回)
男女1人ずつの孫と年相応に元気で過しております。
●鶴岡 洋幸(昭和43年卒・新18回)
薫陶を受けて参りました豊倉賢先生が、今年の春に叙勲を綬賞されました。7月29日(土)にリーガロイヤルホテルにての祝賀会の準備で忙しくしております。
●柿野 滋(昭和44年卒・新19回)
退職後、岐阜に移り住み丸6年を迎えます。可児市というすばらしい自然の中で日々人との触れ合いを大切に、楽しくやっています。
●重谷 恒久(昭和44年卒・新19回)
退職後5年たち、日々散歩、読書して過しています。
新制卒業生(21回~30回)
●山本 浩一(昭和45年卒・新20回)
中国からファインケミカル、ウレタン原料の輸入の仕事をしています。中国でも人件費や公害対策費が高騰していて、競争力が無くなりつつあるようです。
●勝 孝(昭和46年卒・新21回)
この3月で大学を退職しました。退職すると日々の風景が変わって見えてきますね。自然を楽しんでいます。
●宮崎 慎司(昭和47年卒・新22回)
2015年3月に科学技術振興機構を退職しました。今は町会の役員になり、けっこう忙しくしております。
●有山 達郎(昭和48年卒・新23回)
最近、中国の鉄鋼企業に数日滞在しました。彼らの熱意には心を打たれます。
●大澤 悟(昭和48年卒・新23回)
2015年3月に42年間の宮仕え(㈱竹中工務店 技術研究所)を卒業し、自宅にて建築仕上コンサルタントを起業しています。現在、大学の非常勤講師(建築材料)、民間企業の技術顧問等今だにけっこう多忙な日々を送っています。
●西川 和子(昭和48年卒・新23回)
40代からスペイン史に興味を持ち出版を重ねてきましたが、化学の仕事を退職した今、「スペイン史著述家」として執筆・講演を続けています。最新作『スペイン レコンキスタ時代の王たち』(彩流社刊)は、スペイン中世800年の歴史を描いたものです。お読みいただければ幸いです。
●長谷川 悦雄(昭和48年卒・新23回)
昨秋に四半世紀ぶりに鳴門を訪れました。OBとして大塚グループ迎ひん館「潮騒荘」に夫婦で泊まり、道路向かいにある「大塚国際美術館」で大型陶板に焼き付けられた世界の名画を堪能しました。永遠の色彩を保つ名画を一見してみては。
●佐田 洋(昭和49年卒・新24回)
入学時のクラス分けのクラスNo.18クラス(応化+機械)の同窓会を年1~2回開いています。まだまだ皆んな若く、飲み会、カラオケ張切って楽しんでます。
●角 仁(昭和49年卒・新24回)
最近は囲碁にハマっており、応化会の「棋友会」へも可能であれば参加したいと思っています。
●福田 隆(昭和49年卒・新24回)
応化も百周年のごとく、勤務していたデンカ社も一昨年同じく百周年を迎え、たまたま百年史の編纂に携わりました。奇遇を感じます。
●大澤 伸行(昭和50年卒・新25回)
3月でJXグループから卒業しました。4月からは畑違いの横浜家庭裁判所の調停委員として頑張っています。
●加藤 宏(昭和50年卒・新25回)
本年3月末に退職しました。これからは、いくつかのボランティアに参加させてい頂きながら、家族と供に過ごしていくつもりです。
●前田 哲郎(昭和50年卒・新25回)
会社人生40年目で会長職というセミリタイアの地位に辿り着きました。このクールダウン期間を上手に使って異分野への挑戦の準備を進めたいと思っています。
●荻野 和男(昭和52年卒・新27回)
再雇用3年目に入りました。まだ元気で働いています。
●藤井 進一(昭和52年卒・新27回)
インド国ハイデラバード市に2013年11月より駐在しています。二回目のインド赴任ですが、今回は合弁会社への出向で製造に直接たずさわっており、毎日が新鮮です。会員各位のご健勝をお祈りしております。
●井上 和雄(昭和53年卒・新28回)
10年振りに開発に戻りました。あと残り少ないですが頑張るつもりです。
●木村 賢一(昭和54年卒・新29回)
ひとまわり(60)が過ぎた。おもて向きは何ら変わらぬが、「その日」は確実にやって来る。今は、今やれるだけの事を日々精進あるのみ!!です。
●森本 聡(昭和55年卒・新30回)
2016年3月に現在の会社に移り再生医療に取り組んでいます。
新制卒業生(31回~40回)
●濱田 和人(昭和59年卒・新34回)
5月より㈱協和に転職しました。化粧品とサプリメントの会社になります。これからも変らぬご指導・ご鞭撻を賜わります様、宜しくお願い致します。
●前田 和哉(昭和59年卒・新34回)
タンタル業界は、厳しい状況ではありますが、漸く、上向きに成り始めました。Taコンデンサーの用途も、大きく変わりつつある様です。
●相田 冬樹(昭和61年卒・新36回)
勤務先で4月に統合があり、さらに大所帯となりました。業務はあいかわらず「研究一直線」です。
●中野 哲也(昭和62年卒・新37回)
昨年12月よりラインに復帰しました。管理業務は忙しいですが、充実した日々を過しています。
新制卒業生(41回~)
●酒井 優(平成3年卒・新41回)
2014年度まではプロセス系の部署にいたのですが、2015年3月末から、社内のITツールのとりまとめをする部署に異動しました。
●影山 謙介(平成5年卒・新43回)
秋田勤務6年目になりました。
●穐山 徹(平成6年卒・新44回)
日立製作所からリストラされ、三菱グループに入りました。給料上がりました。
●増田 直人(平成7年卒・新45回)
創立100周年誠におめでとうございます。地方自治体で環境行政に従事しています。化学の専門から離れましたが、気象予報士と技術士(環境部門)の資格を取得し、業務に活かしています。
●関根 優子(平成9年卒・新47回)
100周年おめでとうございます。(本年、弊社も創立100周年を迎えます)
大修修了博取得生
●横田 昌明(昭和54年修・大27回)
満期定年で外科部長職を引退し、半官半民の診療
所で第2(3?)の人生です。吉田研で勉強して
いた頃が遠い日の夢のようです。
新制17回(昭和42年(1967))応用化学科卒業同期会報告
2017年10月7日(土)に同期会を、応用化学100周年の記念式典の前に開催しました。式典参加ができるようにと、高田馬場駅近くのBIG BOX 9F 「わん」 で、13時30分から15時30分まで昼食を摂りながらの集まりでした。参加者は15名と、昨年と同様に寂しい人数でしたが、中部支部から1名参加してくれました。
同期会を始める前に、今年2月に、72歳で逝去された濱田義治氏のご冥福をお祈りし、1分間の黙祷を捧げました。
司会は、金子四郎が担当し、石井利典の開会挨拶と乾杯でスタートしました。 順番に話を始めると50年以前の在校時の記憶が次々と戻ってくるようで、色々と声がかかっておりました。各人が近況を報告すると、それに合わせて色々な話題が出てきて、花を咲かせていました。余り触れないように最初に釘を刺したのですが、ご多分に漏れず病気の話題が飛び交いました。
予定の時刻はあっという間に過ぎ、来年も10月の土曜日に同じ場所で開催するようにとの強い要望が出ました。閉会の挨拶は、見並勝佳が行い、早稲田大学の校歌を全員で合唱しました。そして、集合写真を撮り、来年もまた会おうと同期会の会場を後に、帰路につきました。
参加者 : 石井利典、大林秀仁、押田信昭、金子四郎、木寺洋一、小山範征、高橋志郎、高畑忠男、坪田正行、西海英雄、藤本隆之、三島邦男、見並勝佳、室賀五郎、鶴岡洋行 (15名) (文責:石井利典)
見並追記
鶴岡君は同時に入学したのですが、3年次に病気のため学部卒業は1年遅れましたが、今回参加して貰いました。その鶴岡君が持参してくれた入学して間もない頃の写真を下に掲載します。(54年前の写真です。クリックで拡大できます。)
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岡野支部長の講演者紹介
第9回早桜会講演会は9月9日(土)、講師に岐阜大学名誉教授 木内一壽先生をお迎えし、開催いたしました。木内先生は平田研究室にて「活性汚泥法による廃水処理」についてご研究される中で、酵素を中心とする生化学の研究に進まれたのち、神経化学分野で長年に渡りご研究をされています。今回は、“ヒト脳の特性”と題し、神経細胞や脳に関する基本的な知識から、脳機能の解明に至るまで幅広くご講演いただきました。
皆さまは脳の存在を意識して過ごされていますか?日本人にとって脳を身近に感じる機会は滅多にありませんが、アメリカではなんと小学校教育の中で、神経信号の伝搬の仕方や、前頭葉の機能など“brain power 脳力”に関する授業が行われているそうです。
人間は他の動物よりも脳が非常に発達していますが、チンパンジーと我々ホモ・サピエンスの遺伝子はわずか1.23%しか変わらないと言われています。霊長類の進化とともに、脳は非常に大きく進化し、20万年前からホモ・サピエンスは約1350mLサイズの脳を持っていると解説いただきました。
ではヒトの脳はなぜここまで成長しているか、それは他の動物よりも未熟な状態で生まれてくるからこそ、学習することで脳を鍛え、成長できるのだそうです。人間の脳は遺伝子の影響50%、外部環境の影響50%で決まり、脳のネットワーク形成が人類の進化の始まりにつながっていると解説いただきました。さらに大脳皮質前頭葉の働きが人間の脳の発達につながっていると述べられました。
最後に、脳神経細胞に関する最新の研究動向もご紹介いただきました。f MRIによる脳の位置ごとの機能の解明、脳内の信号のやりとりの可視化など大変刺激的な内容でした。
“研究は気力、体力、知力だ”という木内先生の研究スタイルを象徴するような大変広く深い内容で、質疑の時間が予定をオーバーするなど参加者一同、探究心を刺激されるご講演でした。
講演終了後は、集合写真を撮り、特別食堂での懇親会に移りました。初めてご参加の方、お久しぶりの方のスピーチを挟み、大変賑やかな会となりました。筋肉と同じように脳も鍛え続けるべし、との木内先生のお言葉を持ち、大盛況の中閉会いたしました。
(文責 桜井)
出席者:
木内一壽(新24回)、津田實(新7回)、井上征四郎(新12回)、市橋宏(新17回)、田中航次(新17回)、岡野泰則(新33回)、和田昭英(新34回)、原敬(新36回)、中野哲也(新37回)、柘植知彦(新41回)、髙島圭介(新48回)、數田昭典(新51回)、陳鴻(新59回)、桜井沙織(新64回)、御手洗健太(新65回)
2017年4月29日、豊倉賢名誉教授は、瑞宝小綬章を叙勲され、5月11日に、伝達式が行われた。
豊倉名誉教授ごあいさつ
先生のご功績は、工業装置内晶析現象で新しく考案した無次元結晶粒径・溶液過飽和度を用いて所望結晶製品を工業規模で生産出来る晶析装置・操作の設計理論を世界に先駆けて確立したことに加え、工業晶析装置内の2次核発生や結晶精製の新現象も発表して製品結晶品質向上や生産コスト削減を容易にし、世界の晶析研究・結晶生産工業の発展に貢献した点にある。
豊倉名誉教授に、ご薫陶を受けたOBが、2017年7月29日(土)リーガロイヤル東京 サファイアに参集し、盛大な祝賀会を実施した。海外から、マルティンルター大学 ヨアヒムウーリッヒ教授も、急遽来日し、OBとともに、恩師の叙勲をお祝いした。同門のOB会としては、先生のご退職以来の実施であり、18年ぶりの再会に話が盛り上がり、飲食も忘れて昔話に花が咲いた。
瑞宝小受章 勲記
豊倉名誉教授ご夫妻とウーリッヒ教授
祝賀会の記念写真
(新18回 鶴岡洋幸、新26回 平沢 泉)
『タケダのグローバル化への挑戦』
~ 世界をとりまくパラダイムシフトのなかで ~
講演日時:2017年7月13日(木)17:00~19:00(学生代表とのパネルディスカッションを含む)
講演会場:63号館2階03室、04室、05室 引き続き63号館1階ロームスクエアで懇親会を実施
講演者;長谷川 閑史 (はせがわ やすちか) 氏 武田薬品工業株式会社 相談役
1970年 早稲田大学 政治経済学部卒業
同 年 武田薬品工業株式会社入社
1998年 医薬国際本部長
1999年 取締役
2003年 代表取締役社長
2011年 公益社団法人 経済同友会 代表幹事(2015年まで)
2014年 代表取締役 取締役会長
2015年 東京電力株式会社(現 東京電力ホールディングス株式会社) 社外取締役
2015年 取締役会長(2017年まで)
2016年 旭硝子株式会社 社外取締役
2017年 相談役
保谷交流副委員長の司会のもと、まず早稲田大学名誉教授である竜田邦明・栄誉フェローから講師紹介が行われた後、教員・OB/OG・講演会関係者67名、学生73名、合計140名(来場者ベース)の聴講者を対象に講演が始まった。なお、講演会場内で投影された説明資料は印刷物としても用意して頂き、聴講者一人ひとりに配布された。講演は基本的にこの説明資料に基いて順を追ってなされており、本報告書でもこの説明資料を引用した部分がある。
保谷交流副委員長からは、竜田邦明先生が、武田薬品と深い関係にあり育英事業を行う公益財団法人尚志社において長年評議員及び理事の役職にあり、長谷川閑史氏ともお付き合いが長いこと、また竜田邦明先生ご自身も尚志社から奨学金を受けた奨学生であることが紹介された。
竜田邦明氏による講師の紹介
長谷川閑史氏の講演
長谷川閑史氏の講演
講演内容は下記の3項目に大別されている。
(講演内容要旨は下記の項目をクリックしてご覧になれます)
1.世界のパラダイム・シフト
2.医薬品産業の現状と今後
3.タケダのグローバル化への挑戦
質疑応答(要旨)
講演の最後に聴講者の1人から次のような質問があった。
*研究拠点を湘南Research Centerからアメリカに移した、という話があったが、武田薬品において創薬が出てこなかった原因は何か? また、拠点を海外に移した理由は何か?
これに対して講師から下記のような説明があった。
*2つ理由がある。
1つは、1990年代の初頭位まで、市場に出ている製品の9割は低分子化合物で、錠剤とかカプセルとかの経口薬であった。ところが、Unmet Medical Needsとして残された病気は治療が難しく原因の究明も難しい。ましてや治療法が出てきてもそれは注射剤であり、経口剤では難しい。経口ということは水に溶けなければいけないが、それが中々難しい。そのスペースを埋めたのが抗体を中心とした生物学的製剤である。日本は低分子化合物でTopであったが、それだけに生物学的製剤への切り替えが遅れた。例えば抗体のTechnologyは1970年代の半ばに分かっていたが、そのTechnologyを使って具体的に治療薬を出すのに約20年位掛かった。当社も含めて日本の企業は抗体の研究を行ったが、うまくいかず途中で投げ出してしまった。ところが欧米の企業は、自分のところで出来なければHigh Risk、High Returnを覚悟のBio Ventureを取り込むことによって、抗体の技術を自らのものにしていった。日本は、某製薬会社1社を除いては抗体の研究を最後まで続けて製品化したという成功体験のある企業は無い。成功体験のある所へ行って取って来ることも難しい。
残念であるが、Bostonが世界のResearch Hubでinnovativeな薬の6~7割を出している。そういうEco Systemを作れない日本で頑張るといっても、それは根拠のないGambleのようなものである。今は、そういう世界のResearch Hubに行ってInsiderになって研究開発を行う道を選んだ。それが究極的に正しいかどうか分からない。ただ、今の延長線上で行く将来の姿と比べて、何かの改革をやることで成功確率、あるいは将来の絵姿が少しでも良くなるのであればそれに賭ける、というのが経営者としての判断であると思うので、そういう改革を行ったという事である。
講演の後、講師を囲んで学生によるパネルディスカッションが開催された。
学生によるパネルディスカッション
テーマ「私達のパラダイムシフト」
パネルディスカッション
参加学生:
M1 田中 徳裕(Facilitator)
M1 石原 真由
M1 福井 宏佳
B4 政本 浩幸
B4 柳川 洋晟
パネルディスカッション
学生によるパネルディスカッションの内容、および学生の講演会に対する印象については、学生交流委員のページで報告されています。 ⇒ 学生のページはこちら
第31回交流講演会Gallery
懇親会
学生によるパネルディスカッションの後、会場を63号館1階ロームスクエアに移して懇親会を開催した。(懇親会参加者;教員・OB/OG・講演会関係者51名、学生60名、合計111名)
町野交流委員長の司会のもと、応用化学会三浦会長の挨拶、そして竜田栄誉フェローの乾杯のご発声の後、懇親会が始まった。今回は特に講師所属の会社説明のため、武田薬品工業株式会社 社長室から下記4名の方にも参加して頂いた。
渉外・秘書担当部長 田村 聖彦 様
主席部員 小泉 雄介 様
課長代理 高際 辰之 様
課長代理 片野 詩子 様
また今回は学生参加者も多く、講師を取り囲んでの輪は勿論、上記4名の方を取り囲んでの輪も会場のあちこちに開いて盛大な催しとなった。帰国子女である学生が講師と英語で話している姿も見られた。
懇親会
橋本副会長の中締めの挨拶の後、松方主任教授から閉会の挨拶を頂いた。松方先生はこの日海外出張からの帰りの日で、空港から直ちに懇親会場まで駆けつけて頂いたとのことである。最後に上宇宿学生交流委員による、武田薬品の製品を引用した魅力ある挨拶と一本締めにて解散となった。
第31回交流講演会懇親会Gallery
(文責:交流委員 小林幸治、写真撮影:相馬威宣、橋本正明)
――― 以上 ―――