第20回 先生への突撃インタビュー(門間 聰之 教授)

「先生への突撃インタビュー」の第20回として門間教授にご登場願うことにしました。
今回も学生、現役OB/OGにインタビュアーとして参加をしてもらい、応化会の本来の姿である先生・学生・OB/OGの3者による合作を目指しました。門間先生にも快く賛同していただきましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。
門間先生のプロフィール:1990年、早稲田大学理工学部応用化学科卒。 1995年、早稲田大学院博士後期課程修了。同大学理工学部応用化学科助手、米国ミネソタ大学の博士研究員を経て、早稲田大学に赴任。2010年より早稲田大学理工学術院 准教授。2014年より早稲田大学理工学術院 教授。 2001年に、電気化学進歩賞・佐野賞、2007年には「Electrochemical Communication Award 2007」を受賞。

・先生の現在に至るまでの足跡をお話頂けますか?
     
~科学には継続して面白さを感じていました~

小学生の頃は理科好きの子供で、時計を分解して遊んだり、当時出始めのLEDで遊んでいた記憶があります。高校になると物理と数学が好きだったと思います。理屈がわかれば、今までわからなかったことを証明できたり、確定できる面白さを感じていました。大学では化学を中心に学ぶようになりましたが、分野としては、化学工学や電気化学に大きく興味がありました。大学3年生の時に、これから深く勉強し、自分が身に着けるべき化学として、物理化学、特に電気化学を遠い将来にも必須の領域と感じて選びました。修士へは自然の流れで進みましたが、博士課程には研究が非常に面白いと思うようになると同時に、自分で決めたテーマを研究したいという思いを大切に進みました。更に、ドクターを取得したら海外で修業をしたいという思いもあり、1年間助手をした後に米国・ミネソタ大学に博士研究員として行き、その後早稲田大学に赴任して現在に至っています。研究内容は、学生時代は電池を中心に、またセンサー分野にも関わり始め、加えて、デバイスの種類を超えて、電気化学分析として電気化学反応のインピーダンス解析に注力して研究を進めています。

先生の専門の中で大切に思われているポイントなり、スタンスなりをお聞かせください?
     
~端的に言えば面白いから深堀したいし、人の役に立ちたいという思いです~

電気化学が好きで色々と研究を進めてきていますが、化学反応の中でも有機や無機といった扱う物質で分野を限定するのではなく、電子のやり取りを取り扱う領域としての電気化学を扱っています。基本的には界面反応で不均一反応であり、物質移動も関わります。電気的数値をオンタイムで測定できるという面もあり、非常に面白い領域だと思っています。応用面では、自分の得意領域である電気化学解析を取り入れたセンサー等への応用展開にも取り組んでいます。電気化学の特色を簡便に纏めてみると、化学反応の基本である酸化・還元反応を、電極を使うことで分離して評価できるというのが素晴らしいことだと思っています。

・先生の最近の動向や展望に関するお考えをお聞かせください。
     
~情報化時代を含めた現代社会への応用展開を進めたい~

現在、情報化の加速度的な進展でIoTなどが期待されていますが、インプットされる情報は物理的センサーの応用が先行しています。これでは限界がありますし、不十分だと思っていますので、化学や物理化学が組み込まれた、より高度なものに進展させたいという思いがあります。化学物質と電気エネルギー/シグナルを直接変換できる電気化学は、化学センサーに非常になじみが良いと考えています。具体的な一例としては、尿、汗、唾液などから病気や人の状態を測定できるようなセンサーの開発などが挙げられます。疾病のマーカー物質やアレルギー、ストレス状態などを測定できるセンサーなどが、体温計のように簡単に測定でき、その情報がIoT等の活用で疾病の超早期発見につながればと思っています。物質面だけでなく、こういったサービスでQOLの向上にも寄与出来たら良いと思います。これらの研究を通して、電気化学の学問領域を拡充したいという思いも強いです。

 ・関連質問として、異分野に対する取り組みは、どうでしょうか?

興味があればなんでも、調べたり、詳しそうな人に聞いたりしています。自分の関わっている領域では、しっかりとした基本を身に着けておくのがまず大事ですが、興味が湧けば周辺領域も知識を得て、また面白そうなことは取り組んでみるという姿勢が重要だと思っています。個人的には、化学に関係のあまりないようなことも、自宅では時間のあるときに実験や工作をしてみたりしています。

・応用化学会への期待を聞かせてください。
     
~もっと敷居の低い、会員家族が楽しめる企画があっても良いかと~

応用化学会は素晴らしい会だと思いますし、活動にも感謝をしています。自分も会員の一人と思っていますが、一卒業生としては、催事に関してはもう少し敷居の低い、参加対象の広い、会員の伴侶や子供たち家族も楽しめるような企画も良いのかな、と思う時があります。

・100周年を迎えた応用化学科についてコメントを聞かせてください。
~自分を育ててくれた学科で、これからはそのように思う学生を多く輩出したい~

応用化学科は、自分を成長させてくれた大切な場であると思っています。その面では感謝の気持ちが強いですが、今の立場で言えば、これからの学生が同様に「育ててくれた」と感じてくれるように携わりたいと強く思いますし、楽しんで過ごして欲しいと思います。

・21世紀を担う皆さんへのメッセージをお願いします。
     
~目先にとらわれずに、長期の夢や希望を持ち続けられるように~

研究の面白さや、面白いから研究を続けていることを話してきましたが、学生の皆さんにも是非とも自分の夢を追い続けるようにして欲しいと思います。目先の利益や安定、安心を求めるばかりでなく、長期にわたって追い続けられるような夢や希望をもって生きて欲しいと思います。また、折角化学を学んできたのでそれを活かして欲しいという思いもあります。

参考資料:

インタビュアー&文責: 
佐藤 由弥(学生広報班)、西尾 博道(学生広報班)、新谷 幸司 広報委員会副委員長(新34)、井上 健(新19回)

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新制12回 同期会報告(2019年3月13日)

昭和33年に応用化学科(05)に入学したので、私達は「3305クラス会」と名づけて、ここ20年ほど毎年クラス会を開催しております。

 今回は「銀座でワインを飲みながらフレンチを楽しもう!」とのコンセプト、「銀座 Sun-mi 高松本店」で12時から開催しました。参加者は、奈良から駆け付けた井上(征)さんを含め30名。

 森川幹事の開会挨拶と白ワインで乾杯の後、細田幹事の司会で30名全員がスピーチを。趣味の話、健康の話、108歳の母の話、18歳の愛犬の話、〇〇首相の批判など、談論風発。

3305クラス会では、「ネットによる連絡網」を始め「旅行」、「作品展」、「ゴルフ」などを行っており、スピーチの合間にそれぞれの幹事から今年の予定の案内があり、綱島さんの6弦ウクレレ・ギター伴奏により「花」、「思い出のグリーングラス」を皆で唄い、大変盛り上がりました。

 米田幹事の閉会挨拶と記念写真撮影の後、来年の再会を約し予定の14時30分に解散。翌朝、「雰囲気も良く、美味しい仏料理で楽しかった」との参加者半数以上からのメールで、幹事3名胸を撫で下ろしました。

                       (文責:森川、写真:米田)

集合写真

2018年度 応用化学専攻褒賞・奨学金授与式

司会:小堀 深 専任講師

 

3月7日木曜日、少し早い春の長雨が降り続く中、応用化学専攻褒賞・奨学金授与式が小堀深専任講師の司会により挙行された。若尾真治先進理工学研究科長の祝辞で始まり、水野賞・水野敏行奨学金、応用化学会給付奨学金、中曽根荘三奨学金、里見奨学金森村豊明会奨励賞の5つの褒賞・奨学金授与式が行われた。 22名の受賞者は、賞状を各代表者より直接渡され、緊張の面持ちの中に将来への自信のようなものが垣間見られた。

祝辞 若尾真治先進理工学研究科長

水野家代表、元応用化学会会長の河村宏様をはじめ、応用化学会副会長の橋本正明様、里見奨学会事務局長の田部修士様より受賞者を鼓舞する大変ありがたい祝辞を頂いた。また本年度より森村豊明会奨励賞が新設されたが、出席された森村豊明会の森村潔理事より、お祝辞と共に奨励賞新設の経緯が紹介された。応用化学科100周年を記念し、100年前の応用化学科設立の際多大な貢献をして頂いた森村豊明会と再び繋がることができ、その歴史的な意義に改めて深い感銘を受けた。  

最後に、水野賞受賞者の齋藤祥平君が、受賞者代表として御礼と今後の抱負を述べ約40分の式は閉会となった。

受賞者挨拶 齋藤 祥平君

 記念講演会では、東京大学の吉田亮教授から「インテリジェントゲル」に関する大変興味深いお話を聞くことができた。吉田先生は26年前に水野賞を受賞された我々の先輩でもある。講演では、吉田先生が大学院時代の恩師より受けた言葉を胸に、ゲルの世界を大きく展開していくお話に久しぶりに心が躍る思いがした。研究とは面白いものだということを再認識でき、特に聴講した受賞者には響いたのではないかと思う。

東京大学の吉田亮教授

 その後のポスター発表会では、参加者の活発な議論が展開されたが、受賞者同士がお互いの研究について熱く語り合っている姿が特に印象に残った。上からのアドバイスももちろん必要だろうが、横の繋がりから思わぬヒントも得られたのではないかと嬉しくなった。

Poster Session

 学科主任の門間教授の挨拶で始まった懇親会では、引き続き研究の話で盛り上がる場面もあったが、研究室での生活に関してや、今後の進路について忌憚のない意見交換がなされ、密度の濃い時間を過ごすことができた。

 受賞者の益々の発展を期待すると同時に、これだけ多くの褒賞・奨学金を独自に持つ応用化学専攻・応用化学科の力強さを改めて感じた一日であった。

(文責:広報委員会)

 

第19回 先生への突撃インタビュー(細川 誠二郎 准教授)

細川 誠二郎 准教授

 

「先生への突撃インタビュー」の第19回として細川 誠二郎 准教授にご登場願うことにしました。
今回も学生、現役OB にインタビュアーとして参加をしてもらい、応化会の本来の姿である先生・学生・OB /OGの3 者による合作を目指しました。細川先生にも快く賛同していただきましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。

  細川先生のプロフィール:

  • 1991 年 北海道大学理学部化学科卒業
  • 1993 年 同大学院理学研究科 博士課程前期課程化学専攻 修了
  • 1996 年 名古屋大学 大学院農学研究科 博士課程後期 食品工業化学専攻修了・博士(農学)
  • 1996 年 日本学術振興会特別研究員(PhD)(名古屋大学、米国スクリプス研究所)
  • 1998 年 東京理科大学 薬学部 助手
  • 2003 年 早稲田大学 理工学部 応用化学科 専任講師
  • 2007年より 同 理工学術院 准教授

  受賞

  • 2003 年 有機合成化学協会研究企画賞
  • 2008 年 有機合成化学奨励賞
  • 2010 年 Thieme Journal Award 2010

・先生の現在に至るまでの足跡をお話頂けますか?
   ~将棋と有機合成に類似性がありますね~

今思い起こすと、小学生頃から将棋が好きでしたが、将棋の考え方や詰め方などは有機化学の多段階合成に似ていると感じることがありますね。手順前後ではだめで、ターゲットを決めて理詰めに組み立てるプロセスは非常に似ていると思います。将棋以外は、田舎育ちでしたので、子供会でソフトをやったり、虫取りや釣りなどに興味を持っていましたが、特に理科少年ではなかったと思います。自分は子供のころから体内時計が壊れているようで、幼虫から虫を育てる時には午前2 時、3 時まで観察を続けていたこともありました。育ちが岡山県の児島で、遠くに水島コンビナートの夜景が望めたのと、化学が得意だったこともあり、何となくそちらの方面に行くのかなと思っていたのが高校の始めのころでした。その後高分子化学に興味を持ち、北海道大学に進学したのですが、1,2 年次の授業の中で、低分子、特に天然物(キノコの毒など)が個体の運命を決めることに興味を強くもつ様になり、理学部の化学科に進みました。その一方で、天然物は得られる量が気象などに左右されるので、これを補完する意味で有機合成が役立ちますし、何よりも、モノを作る技術はとても強みになると思うようになりました。このような経過を辿り、有機合成の研究に強く興味を持つようになり、はまり込んでいきました。修士にも自然の流れで進みましたが、指導教授が間近に定年になることから博士課程には、当時、有機化学が全般的に強かった名古屋大学に進みました。当時、生え抜きでも博士課程3 年で博士号を修得するのが難しい中で、博士課程から所属を変えることになったのですが、有機化学をつきつめたいという思いと、3 年でやりきれなければどこでもやっていける研究者にはなれないだろうという覚悟をもって入りました。私が大学院生の時はちょうど大学院重点化の時期でして、企業からも博士の需要がとても高いことを肌で感じましたし、「博士を持って研究者とみなされる」という国際的な考えが日本で定着した時期でした。結果として3 年で博士号を修得しアカデミアの道に進むことになりました。博士課程の3 年間は、技術的にも学力的にも飛躍的に成長できましたし、これから生きていく自信と新しい世界観を得られた、今の自分に不可欠な時期となりました。

  • 関連質問ですが、ご自身でハイパー・ケミカル・クリエーターと仰っていたことを聞いたことありますが、未来を作っていると感じる研究はどういう時でしょうか?

勿論、難しい全合成を完成した時は達成感と「遂にこれができるようになった」という時代を進めた感触はあります。しかし、未来を創るという実感は、失敗した研究でも今までにない反応に出会った時とか、多段階の合成ルートを極端に短くした時にも感じますね。今の研究はどれも未来を作っているのに繋がっていると思います。

  • 先生の専門の中で大切に思われているポイントなり、理念なりをお聞かせください。
       ~「美しく、短く」 に重きを置いています~

有機合成化学では、戦略と戦術の組み合わせで良い研究や新しいルートが出来ます。戦術は個別の反応やネーム・リアクションなどですが、合成の戦略は非常に大切だと思っています。現在、進んでいる短工程合成の研究も使っている反応は既知のものですが、どう組み合わせるかという戦略で画期的な合成ルートが出来ています。自分の研究は新しい戦略を最重要と捉えて、結果として突き詰めると「美しく、短く」の言葉に代表されるのだと思います。

  • 先生の今後に向けての展望に関するお考えをお聞かせください。
      ~役立つ有用な化合物を提供し続けること~

分子量1,000 を超えるような巨大なポリケチド化合物群を、簡便に数多く提供出来るようにしていきたいと思っています。分かり易く言えば、今までは合成や取り扱いが難しくて生物活性物質の俎上に乗っていなかった分子量の大きい化合物が、最近の研究で画期的な作用を発現していることがわかってきています。そのような研究に多くの新しい候補化合物群を提供していきたいと思っています。

  • AI 等の活用は?

タンパク質の構造と生物活性の相関が明確になってくると、ビッグデータやAI が活躍する場面は出てくると思いますが、合成化学は実験が基盤になっていますので、現時点では多くの実験を経験している人間の方が利点が多いと思います。寧ろ、実験が自動ロボットに移行する方が早いかも知れませんが、現時点では自分の研究室では導入を考えていません。

  • 応用化学会への期待を聞かせてください。
      ~感謝のひとこと~

学生にとっても存在感が大きい会で、工場見学の機会を得たり、奨学金の提供を受けたりと、ありがたい会だと思っています。励ましてくれる方々がいるということは、とてもありがたいことです。

  • 100 周年を迎えた応用化学科についてコメントを聞かせてください。
      ~伝統は大切~

歴史の中で伝統や受け継がれるものを大切にすることは非常に重要だと思いますので、この流れを大切にし続けてほしいです。 

  • 21 世紀を担う皆さんへのメッセージをお願いします。
      ~専門性を大切に~

専門性を身に着けることに是非注力してほしいと思います。壁にぶつかっても、徹底して考え、実験をして、自分なりの方法論や解決法を体得するようにしてほしいと思っています。
モノつくりのベースを是非とも身に着けてほしいし、モノつくりには観察も重要ですのでこれも大切にしてほしいと思います。
最今の就職事情から、修士課程の学生はこの辺の時間が十分に取れていないという危惧を持っていますが、自覚をもって対処すれば十分に修得できると思っていますので、頑張ってほしいですね。

参考資料:

インタビュアー&文責:

佐藤 由弥(学生広報班)、西尾 博道(学生広報班)、新谷 幸司広報委員会副委員長(新34)、井上 健(新19 回)

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第31回早桜会懇話会の報告

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  第31回早桜会懇話会は2月9日(土)、大阪ガス(株)の桜井沙織(新64回)氏による「低温熱利用システム」を中心としたテーマで開催しました。

 

   

  大阪ガスでは燃焼技術を始めとし、水素製造触媒の開発や気象シミュレーション技術、ナノ材料合成技術、フードサイエンスなど様々な新技術の研究開発、実用化に向けて積極的に取り組んでいます。

  今回は、給湯器などから排出される「低温熱(〜80℃)の利活用技術」のひとつとしてデシカント空調の開発について紹介がありました。

  デシカント空調は、夏場の空気を除湿、冬場は加湿することで、快適な空気環境を作り出すことができるとのことで、近年は健康・睡眠ニーズの高まりから、その開発に力を入れていると述べられました。

  吸湿材が空気中の水分を吸収したのち、低温熱をあて、吸湿材を再生することで、省エネ性が高い空調の開発に取り組んでいるとのことでした。

  講演中は、適宜参加者からの質問や意見交換が相次ぎ、活発な議論が展開されました。新たな市場の開拓等ビジネスの観点から、材料の特性を踏まえた学術的な観点から、など幅広い議論となり、約2時間の講演となりました。

  講演終了後は、行きつけ食事処で懇親を深め、非常に賑やかな会となりました。

出席者

津田實(新7回)、前田泰昭(新14回)、市橋宏(新17回)、井上昭夫(新17回)、田中航次(新17回)、篠崎匡己(新30回)、岡野泰則(新33回)、原敬(新36回)、高田隆裕(新37回)、中野哲也(新37回)、古谷敦志(新38回)、遠藤文子(新50回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53回)、陳鴻(新59回)、桜井沙織(新64回)、御手洗健太(新65回)

   (文責 田中)

早稲田応用化学会関西支部(早桜会)2019年度総会・懇親会開催のお知らせ

 

下記要領で開催しますので、奮ってご出席ください。

今回は、同時期甲南大学で開催される日本化学会春季年会に参加される応化 松方、和田両先生をお招きし、応化100年史を語っていただきます。

場所: 神戸大学 六甲台第2キャンパス内  理学部Z棟Z103教室   ( 阪急六甲、JR六甲道が最寄りですが、場所が分かりにくいので、出席者には詳細地図・案内図をメールにて送付します。)

日時: 2019 年 3 月 16 日(土)
    総 会:15:00~15:30
    講演会:15:30~17:15
   講師:早稲田大学応用化学科 松方正彦先生、和田宏明先生
   演題:早稲田応用化学科100年史
    懇親会:18:00~19:30
   懇親会会場:六甲道駅付近(決まり次第お知らせします)

          懇親会参加費:5,000円を予定しています。

早稲田応用化学会関西支部

支部長 岡野泰則

参加申し込みは、こちらから

準備の都合上、来る3月10日(日)までに申し込み願います。
お問い合わせ先:応化会関西支部事務局長 田中 航次
Tel. ; 090-1792-0629

kouji_t@mwd.biglobe.ne.jp

 

応用化学会中部支部第12回定期総会と交流会のご案内

2019年2月15日

4月6日(土) 16:00~20:00

河合塾講師  大宮 理氏

“化学教育と大学入試の化学

~高校の化学の今、大学入試の化学の今~

第12回定期総会と交流会は、応用化学会会長の西出宏之教授にご参加頂き開催いたします。

交流会では河合塾中部地区化学科講師大宮理氏(新制46回)より、『化学教育と大学入試の化学』と題し、現在の高校の化学と大学入試の化学およびこれからの入試の変革などについて、また最新の化学の話題などについても触れてご講演頂きます。

大宮理氏は長年塾講師として多くの若者を一流大学へ進学させ、その教育内容と成果は受験生とそのご家族より高く評価されており、『化学の大宮』で受験生には有名です。皆様、取り分け受験生を持っておられる会員の方々には、大変関心の高いテーマですので、講演会には受験生ご本人のご参加も歓迎いたします。

講演終了後には、西出会長と大宮氏を囲んで懇談の機会を持ちますので、会員の皆様方の積極的なご参加をお願い致します。又、西出研卒業生の皆様には、絶好の懇親の機会ですので奮ってご参加頂ければ幸いです。

                                  早稲田応化会中部支部支部長 三島 邦男

                           記

1.開催日時: 2019年4月6日(土) 受付15:30より

2.場所: 北京料理「百楽」名古屋店14階会議室(JR名古屋駅桜通口より徒歩3分)

3.支部総会: 16:00~16:30  

・2018年度事業実績報告および2019年度事業計画について

4.講演会: 16:30~18:00

・題目:「化学教育と大学入試の化学」

・講師:大宮 理氏  

      (略歴)1996年 早稲田大学理工学部応用化学科 土田・西出・武岡研究室卒。

                                   1997年 代々木ゼミナール化学科講師

                                  2007年 河合塾中部地区化学科講師~現在に至る

5.懇談会: 18:00~20:00 「百楽」15階ホールにて開催 (会費5,000円)

6.お申し込み先 → こちらから

        ・勝手ながら、来る 4月3日(水)までに申し込みをお願いします。

       ・問合せ先 中部支部代表幹事 堤 正之 m.tsutsumi@fuga.ocn.ne.jp

                                                     以上

第10回早桜会講演会の報告

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  第10回早桜会講演会を2018年9月22日(土)に大阪・中央電気倶楽部で開催しました。

  演者は、古川直樹氏(新36回 城塚研 ㈱カネカ 常務理事R&D企画部長)にお願いし、企業の中での研究者・技術者のあるべき姿、心構え、考え方について、特に若手研究者・技術者向けにお話しいただきました。

   

  演者は、若い新入社員時代からいくつもの社内プロジェクトに参加する機会があり、特に社を挙げての大きなプロジェクトに参加できたときは、自らの成長を確信できるような感動があったそうです。

 企業研究者・技術者は、できれば学位を取得し、学会等で大学の先生や社外の研究者・技術者と交流し、人脈と知識の幅を広めていってほしい。 語学、特に英語については、ある程度堪能であることはこれからの時代は必須であり、自分なりの努力を続けて欲しい。

 会議等の場で、自分が正しいと考えている事象については、たとえ言いにくいことであっても勇気をもって主張しなければならない。 他にも多数参加してくれた若手からいろいろな質問が出され、一つ一つ丁寧に答えていただきました。

 講演会には、来阪中の応化会西出会長にもご出席いただきました。

講演終了後は、いつもの特別食堂に席を移し、和やかな歓談の場が持たれました。西出会長には、エールの音頭もとっていただき、フレーフレー応化会の叫びが大阪でこだましました。

出席者

古川直樹(新36回)、西出宏之(新20回)、津田實(新7回)、井上征四郎(新12回)、市橋宏(新17回)、井上昭夫(新17回)、田中航次(新17回)、岡野泰則(新33回)、斎藤幸一(新33回)、牧芳彦(新34回)、和田昭英(新34回)、原敬(新36回)、高田隆裕(新37回)、中野哲也(新37回)、髙島圭介(新48回)、荒井直樹(新50回)、遠藤文子(新50回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53回)、吉原秀輔(新55回)、陳鴻(新59回)、猪村直子(新60回)、古山大貴(新65回)、前田傑(新65回)、御手洗健太(新65回)

以上 25名

   (文責 田中)

2019年度定期総会・先進研究講演会・交流会(懇親会)のご案内

早稲田応用化学会会員の皆様へ

2019年2月
早稲田応用化学会 会長 西出 宏之

今年は5月18日(土)の開催といたします。応用化学科の研究に関する理解を深めて頂くために、昨年に引き続き応用化学科と共催で先進研究講演会を企画いたしました。万障お繰り合わせの上、ご出席いただきますようお願い致します。
出席申込は、ご指定の住所へ応用化学会会報と共に4月20日過ぎに送付させていただきます。 「返信 用記入用紙」で返信頂くか、こちらからお申込下さい。
尚、個人情報に変更のある方は、必ず 会報同封の「返信用記入用紙」の個人情報を修正頂き返送下さい。

日 時: 2019年5月18日(土)13:00~19:00
場 所:

早稲田大学西早稲田キャンパス   
         57号館 2階教室(受付・会場)
                                                              ※予定:変更する可能性があります。
                                 63号館 1階カフェテリアー旧馬車道ー(交流会)

※定期総会              13時00分~14時30分
※先進研究講演会   14時45分~17時00分

「応用化学最前線-教員からのメッセージ」 プログラム

1. 有機合成化学部門 細川 誠二郎 准教授

2. 触媒化学部門 関根 泰 教授

3. 高分子化学部門 小柳津 研一 教授

4. 化学工学部門 平沢 泉 教授

※交流会(懇親会)  17時30分~19時00分
        懇親会費 3,000円(夫婦同伴の場合 5,000円)

総会会場、懇親会場では応化会ホームページ掲載用の写真を撮影いたしますのでご了承願います。

以上

「先輩からのメッセージ2019」開催報告

 

 2019年1月19日(土)第11回フォーラム「先輩からのメッセージ2019」を開催しました。その概要をここに報告いたします。

 本年の経団連の「採用選考に関する指針」は昨年と変わらず、会社説明会等の広報活動開始時期は3月とされましたが、本フォーラムは、採用に向けた会社説明会とは異なり、先輩の眼を通じた各企業のアクティヴィティ、社会人としての過ごし方や後輩への期待等を話していただく、学生の進路選定の一助、キャリア教育の一環であることから、大学側と慎重に協議いたしました結果、開催日を1月19日(土)といたしました。これに基づき、後述の「企業ガイダンス」掲載企業に「先輩からのメッセージ2019」への参加をお願いしたところ、59社からご賛同をいただき第11回の開催の運びとなりました。早稲田応用化学会のホームページには学生向けのコンテンツの一つとして「企業ガイダンス」掲載欄を設けており72社に参加いただいています。
 ビジネス現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩がそれぞれの企業の特徴、ビジネスモデル、講演者自身のビジネスライフの様態、キャリア開発の実績、求められる人材像など、限られた時間内でコンパクトにまとめて講演いただきました。企業からは講演者、同行者を合わせて約140名に参加いただきました。内OB/OGの参加は講演者を含めて90名となりました。学生の参加数は総数192名で、内応用化学科及び専攻が約75%、その他化学・生命化学、生命医科学、電気・情報生命工学等からも広く参加を得ました。また参加学生の84%が10社以上の講演を聴講したと回答しており、企業や先輩の動向への関心の高さがうかがわれます。 

和田教授によるオリエンテーション

 フォーラム開始前のオリエンテーションでは、和田教授からご挨拶と特別講演のご案内、保谷交流副委員長から講演についての注意・お願い事項の説明がありました。その後、12:30より一斉に講演がスタートしました。会場は6教室で、これまでと同様に前半と後半の2部制として各社2回の講演を行っていただき、参加学生が希望する企業の講演をできる限り聴講できるようにいたしました。全講演の学生延べ聴講数は約2,400名となり、積極的に講演会場の教室を回ったことがうかがわれます。会場の各社講演風景は下記ボタンをクリックしてご参照下さい。

201・202教室   203・301教室   302・303教室

また、企業控室として使用の教室では、特別講演として菅原教授による「最近の早稲田大学応用化学科について」と和田教授による「早稲田大学応用化学科の就職活動概要」をそれぞれ30分で2回講演いただきました。

 本年は学生受付教室に企業からの配布資料置き場を設置し、35社がパンフレット等をおいていただきました。受付終了後の学生が、各社の配布資料を閲覧し、持ち帰っていました。

 講演会終了後は参加いただきました企業在籍のOB/OGおよび同行者を囲んで懇談会を催しました。企業側、学生出席者多数で大盛況の懇談会となりました。町野交流委員長の司会のもと、主催者を代表して西出会長から参加企業への御礼と挨拶、教室を代表して門間主任教授の乾杯発声をかわきりに懇親を深め、フォーラムの延長となる学生と企業との質疑応答を含めて話が弾み、会場は熱気にあふれました。学生にとっては昼間のフォーラム、夕刻からの懇談会を通して、日常の学習、研究に加えて、将来の進路選定への貴重なアドバイスを先輩諸兄から頂戴し、学んだことも多かったものと確信しています。橋本副会長の中締めの挨拶、神守学生委員長の一本締めをもって全プログラムを盛況のうちに終了いたしました。懇親会風景は下記のボタンをクリックしてご参照ください。

懇親会

 今回のフォーラムにご賛同、ご支援いただきました企業、および熱気溢れる講演、懇談会における後輩を思いやる親身なアドバイスをいただきました先輩と、同行された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

(文責 交流委員会 写真 広報委員会)

Ⅰ プログラム概要

  1. 日 時  2019年1月19日(土)
  2. 会 場  西早稲田キャンパス 54号館2F~3F教室
  3. 受 付  企業関係者は講演会場にて11:00から、学生は54号館101教室で12:00から
  4. 内 容 
      講 演 会  :12:30~15:13 【第一回】
      【休憩】   :15:15~15:30
      講 演 会  :15:30~18:13 【第二回】
      懇 談 会  :18:30~20:00 【63号館1Fロームスクエア】
  5. 対象学生  学部生、大学院生(修士、博士、一貫性博士)およびポスドク(進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程、一貫性博士課程修了予定者およびポスドクを主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、修士2年生の参加も歓迎します。)
  6. 対象学科   応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医化学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等(その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

Ⅱ 「先輩からのメッセージ2017」教室番号、タイムスケジュール(54号館)

Ⅲ 「先輩からのメッセージ2017」特別講演スケジュール

  1. 「最近の早稲田大学応用化学科について」   講師:菅原義之        
      13:30~13:58 @54号館204号室   17:15~17:43 @54号館304号室      
  2. 「早稲田大学応用化学科の就職活動概要」   講師:和田宏明        
           14:30~14:58 @54号館304号室   16:15~16:43 @54号館204号室

Ⅳ 参加した学生(フォーラム参加学生の詳細)

*それ以外の学生は化学・生命化学専攻、生命医科学専攻、ナノ理工学専攻、電気・情報生命専攻、物理学及応用物理学専攻、創造理工研究科経営デザイン専攻

Ⅴ アンケートを踏まえての総括

1.今回のフォーラムの全体的な評価

アンケート回答者では、参加企業、学生ともほぼ全員が、「満足」「ほぼ満足」と回答しており、フォーラムは評価されていると考えられます。

質問に対し多岐にわたる回答がありましたが多かったものをまとめると次の通りです。

1)学生からの回答

 ①いろいろな企業が一堂に会していて、業界を知ることができてよかった。
 ②OB・OGからは、仕事や生活の具体的な話が聞けて参考になった。就活のアドバイスをもらうこともできた。

2)企業参加者からの回答

 ①学生の熱心さ

  • 特別講演
  • 他社聴講やスケジュール通りの進行などの運営
  • 他社講演の聴講が可能

が評価されました。

 

2.運営について

1)講演時間の13分/社については企業の81%、学生の80%が適当と回答しました。但し学生の入れ替え時間が短いとの意見も多くみられます。参加企業数も増えてきており、施設規模、運営陣容を含め今後の課題です。

2)会場について本年度は学生の7%が企業によっては狭いと回答したものの、講演企業では98%が適当と回答されており、部屋割りはおおむね順調にいったと考えられます。

3)開催時期は、学生の69%が1月開催で良かったと回答、29%が前年12月を希望しています。企業からも、絞り込む前に幅広く知ってもらうということを評価する声も多く聞かれます。 本フォーラムは、経団連指針による会社説明会と趣旨を分けていることもあり、来年の開催時期については教室側のご理解をいただき、1月開催で考えていきたいと思います。

4)懇談会は年々参加者が増え、会場が狭いという意見が多くありますが、適当な代案も難しく、大きな課題になります。

 

3.まとめと次回開催に向けた課題

  本年は59社に参加いただき、また、学生参加数192名でそのうち84%が10社以上を聴講し延べ聴講数2,400名という熱気にあふれたフォーラムとなりました。学生は優良企業からの具体的な情報が得られ、企業側も自社に対する理解を深めてもらうという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価につながっていると思われます。

  学生側からは講演時間が短い、会場移動があわただしい、企業側からは講演時間が短い、同一時間帯での企業割り振りなど改善希望点も指摘されています。今後とも参加企業を増やしていくことと、日程を含めた運営方法との調整が課題となります。

  今後の参加企業として、食品・飲料、医薬などが希望されており、また電機やIT、自動車、精密機器など現在参加が少ない業種へのアプローチも課題です。一方、講演時間の要望も考慮しますと、施設面、運営人員面での課題も大きく、教室側と連携をとって次年度の運営を早めに議論していくことが求められています。

なお、「先輩からのメッセージ」及び「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記メールアドレスの交流委員会または事務局宛お願いいたします。

  E-Mail :guidance@waseda-oukakai.gr.jp
      〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
  早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会 事務局長 寺嶋正夫
  TEL 03-3209-3211 内線 5253
  FAX 03-5286-3892
  E-Mail: oukakai@kurenai.waseda.jp
     URL :  http://www.waseda-oukakai.gr.jp