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「先輩からのメッセージ2018」の開催日程

早稲田応用化学会 交流委員会

 

 「先輩からのメッセージ」は、学生諸君の企業への理解を深める時期が余裕をもって確保できるよう、開催日を2018年1月20日(土)とし、会場もこれまでと同じく西早稲田キャンパス内で諸準備を進めております。

 学生諸君には参加へ向けてのスケジュール調整をお願いいたします。当日は「企業ガイダンス」ホームページ掲載中の日本を代表する化学系を中心とした約60社に在籍されている応化OB・OGの皆様に日常の仕事や自身の転勤・異動経験等を学部学生でも理解できるように紹介していただきます。また、終了後には講演頂いた先輩およびご同行の皆様を囲んでの懇談会を開催し、その場で学生諸君の疑問や不安について適切なアドバイスがいただけますので、将来の進路決定にも必ず役立つものと確信しております。

 詳細な内容ならびに参加の申し込みは、改めて12月上旬にホームページおよびメールマガジンにてご案内いたします。

 

1.日 時 2018年1月20日(土)

2.会 場 西早稲田キャンパス54号館 

3.内 容 学生受付:12:00~   (予定)【54号館101教室】

      講演会 :12:30~18:15(予定)【54号館2~3F教室】

      懇談会 :18:30~20:00(予定)【56号館B1理工カフェテリア】

4.対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫性博士)およびポスドク

      (進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士、一貫性博士課程修了予定者およびポスドクを主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、修士2年生の参加も大歓迎です。)

5.対象学科 応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医化学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等

      (その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

6.お問合せ 本件に関する問い合わせ・要望等は下記の専用アドレスまでお願いいたします。

       guidance@waseda-oukakai.gr.jp

第4回早稲田応化会シニア会開催報告

 毎年2回開催しているシニア会ですが、今回は応用化学科創立百周年記念祝賀会(2017年10月7日)に続いて間を置かず次週の10月18日に開催されたことから、出席者は、従来の半減となり、13名のメンバーが新宿中村屋ビル8階のグランナに参集しました。

 応化会副会長を歴任した下井世話人の司会により、最高齢の百目鬼 清先輩のご挨拶と92歳を超えても今なお頭髪ふさふさで電車でも席を譲ってもらえない程のお元気さで乾杯のご発声をいただき、会がスタートしました。

今回は出席者が少ないことから、各人が対面あるいは隣との対話に重きを置く機会となり、なごやかに懇親がはかられ、適宜ビールやワインをはさみながら食事が進められました。

  

 下井將惟氏から応用化学科百周年記念行事の展示について詳しい説明がありました。

また、歓談中、竜田邦明栄誉フェロー(化工誌編集委員長)からは陛下が出席された早稲田応用化学科担当の日本化学会春季年会における事前準備が大変であった状況が詳しく説明され興味を引きました。

デザートをいただきながら今後も年2回の会合 (次回は2018年4月18日予約済み)を行うこととし、女性会場係に集合写真を撮影していただき、お開きとなりました。

 

世話役:河村 宏(新9)、下井將惟(新13)、相馬威宣(新13)

(文責・写真撮影:相馬威宣)

豊倉賢名誉教授 瑞宝小綬章 叙勲

2017年4月29日、豊倉賢名誉教授は、瑞宝小綬章を叙勲され、5月11日に、伝達式が行われた。

豊倉名誉教授ごあいさつ

先生のご功績は、工業装置内晶析現象で新しく考案した無次元結晶粒径・溶液過飽和度を用いて所望結晶製品を工業規模で生産出来る晶析装置・操作の設計理論を世界に先駆けて確立したことに加え、工業晶析装置内の2次核発生や結晶精製の新現象も発表して製品結晶品質向上や生産コスト削減を容易にし、世界の晶析研究・結晶生産工業の発展に貢献した点にある。

豊倉名誉教授に、ご薫陶を受けたOBが、2017年7月29日(土)リーガロイヤル東京 サファイアに参集し、盛大な祝賀会を実施した。海外から、マルティンルター大学 ヨアヒムウーリッヒ教授も、急遽来日し、OBとともに、恩師の叙勲をお祝いした。同門のOB会としては、先生のご退職以来の実施であり、18年ぶりの再会に話が盛り上がり、飲食も忘れて昔話に花が咲いた。


瑞宝小受章 勲記

豊倉名誉教授ご夫妻とウーリッヒ教授

祝賀会の記念写真

 

 

 

 

 

(新18回 鶴岡洋幸、新26回 平沢 泉)

第30回、第31回交流会講演会の資料を資料庫に収納しました。

第30回講演会講演会(突破力 株式会社キャステム代表取締役社長 戸田拓夫氏)、第31回交流会講演会(タケダのグローバル化への挑戦 武田薬品工業株式会社 相談役 長谷川 閑史氏)の資料を資料庫に収納しました。

資料庫への入室は → こちらから

(資料庫への入室はID,パスワードが必要です)

第3回早稲田応用化学会シニア会開催報告

早稲田応用化学会シニア会は、最長老の中岡敏雄先輩(旧制17回)を筆頭に太田 昭先輩、中曽根荘三先輩(中曽根荘三奨学金設立者)、加藤忠蔵先生、山本明夫先生など錚々たる顔ぶれがメンバーに名を連ねております。

15年続いた前身のWGS会(早稲田応化会グランドシニア会)の世話役をされた百目鬼清先輩は、応化会行事に積極的にご支援、ご協力を頂き、活動を進め、前会長の河村 宏氏に バトンタッチされました。

さて、第3回会合は、2017年4月19日(水)新宿中村屋ビル8階のGranna(グランナ)にて12時から開催されました。予定では26名の参加でしたが、諸般の事情で3名が急遽欠席で参加者は23名となりました。

下井將惟氏が司会役を務め、本年6月で92歳となられる最長老の百目鬼清先輩にご挨拶をいただき、併せて乾杯のご発声を頂戴し、会がスタートしました。今回は学校側から竜田邦明栄誉フェロー、豊倉 賢名誉教授、逢坂哲彌特任研究教授が参加されました。

引き続き司会者から2017年10月7日(土)にリーガロイヤルホテル東京にて開催予定の応用化学科創立100周年記念事業の進捗状況を実行委員の和田宏明教授から聴取した内容の説明があり、追加として寄付口座*も用意してありますので本会ご参加の皆様方のご理解、寄付、支援を賜りたい旨のお願いと教室側の現況説明がありました。トッピクスとして昨年は山口潤一郎准教授(有機合成、前名古屋大学准教授)及び須賀健雄専任講師(高分子化学、 前早稲田大学高等研究所助教授)が新加入、今年は下嶋敦准教授(無機化学)が教授に昇格、また花田信子講師(化学工学、前筑波大学大学院システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻助教)が新加入し、応用化学科初の女性講師が誕生したとの報告がありました。

 暫しの会食とご歓談を経て司会者の指名により窪田信行氏から応化会の新しい基本方針となる役員改選の方針、会費納入促進、新規評議員選任等について説明があり、続いてHP管理者育成に今も務めている平中勇三郎氏から広報委員会も新体制に移行し、トップページ他をワードプレスの利用によりスマートフォン対応に改訂するとともに学生委員の活動を推進していくようにしたいとの報告がありました(http://www.waseda-oukakai.gr.jp/)。引き続き応化会監事の河野恭一氏から交流委員会業務のうち企業とのコンタクトを綿密にした結果、企業ガイダンス掲載企業が76社に増加、先輩からのメッセージの開催に際し、教室の準備や各企業の発表時間の調整にもうれしい苦労している等の説明がありました。

 世話役から欠席者からのメッセージ数件が披露された後、引き続き会食を進めながら大林秀仁氏からは応化会にはできるだけ奨学金の寄付等で協力したい旨のご奇特なお話があり、逢坂特任研究教授は、総長室参与から身を引き、イノベーションセンターの研究推進に注力しているとのこと。長田義仁氏は、北海道大学副学長を経て、現在理化学研究所で顧問及び文部科学省関係業務に勤しんでいる状況の説明があり、アジアで初めての新元素ニホニウム合成を記念して理化学研究所から和光市駅までニホニウム通りが整備される旨の話がありました。最後に元事務局長の森川忠正氏からは当時の応用化学会の状況を含め近況の報告がありました。

出席者間での懇親が深まるなか、アイスクリームほかの氷菓のデザートをいただいた後、司会者から次回本年10月18日(水)に同じ場所を予約した旨の知らせがあり、お開きとなりました。

今回は、都合により集合写真が撮影できず、下記URLの映像により会の雰囲気をご覧ください。→こちら

 

*寄付口座:ゆうちょ銀行、店番018、普通預金、口座番号78759931、口座名義:「早稲田応化百周年記念事業」

世話役:河村 宏(新9)、下井將惟(新13)、相馬威宣(新13)

(写真:広報委員会 相馬威宣、文責:相馬威宣)

*(発言された方々)⇒ こちら

第14回 先生への突撃インタビュー(本間敬之教授)

「先生への突撃インタビュー」の再開の2番バッター(第14回)として本間敬之教授にご登場願うことにしました。

今回は新しい試みとして、学生にもインタビュアーとして参加をしてもらい、応化会の本来の姿である先生・学生・OBの3者による合作を目指しました。
本間先生もこの試みに快く賛同していただきましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。
本間先生は、皆様ご承知のとおり、1987年早稲田大学理工学部卒業、92年同大学院博士後期課程修了・工学博士、1991年早稲田大学助手、同専任講師、助教授を経て2005年より教授、1997年‐1998年スタンフォード大学客員准教授、1998年より米国国立科学財団シリコンウェハ工学研究センター兼任研究員を兼任されています。

先生が研究に本格的に取り組み始めたキッカケはなんですか?

~~~真理を追い求めたいとの気持ちの延長線~~~
少年時代は寧ろ理科少年というよりは、剣道をやったり、文学にも興味を持ったりの時代を過ごしました。高校以降は、答えが決まっているものよりは、わからないものへの興味、特に現象を観察することに強い関心がありました。また、原理を数式化するといった概念的なことより、原子や分子の実際の姿を見てみるような分野に惹かれていきました。その流れの中で、修士から博士に進む際には世界を相手に活躍したいが、実業よりは学究の分野で極めてみたいと思うようになりました。丁度その頃、走査トンネル顕微鏡という新しい手法が発明され、これをツールに固液界面を自分の目で確かめてみようという研究に入り込んだのが現在の道に進む流れとなりました。

先生のご専門の流れとその内容をご紹介いただけませんか?

~~~固液界面反応系が主な対象~~~
いま申し上げたような固液界面反応系が私の主な研究の対象です。バルクにはない特異な性質を持つ固体表面や、その液相側の分子との複雑な相互作用をよく理解することにより、シンプルでありながら非常に高度な制御が可能なプロセス設計と,それによる新しい高機能材料・デバイスの開発を目指しています。併せて、その実現のための実験的、理論的解析のための方法論の確立も進めています。具体的なターゲットは、超高密度データストレージデバイスやセンシングデバイス、太陽電池や熱電変換素子、大規模蓄電池といったエネルギー関連などです。またプラズモンセンサを使った超高感度な顕微ラマン分光や非経験的分子軌道法によるモデリングなど、高度な解析のための実験的、理論的手法の開発にも力を入れています。

先生の研究を進めるうえでのポイントはどういうことをお考えですか?

~~~インターフェース・マルチスケール・理論と実験 がキーワード~~~
化学の世界では個々の原子や分子の様子に目が行きがちですが、実際のものづくりでは、物質と物質を繋ぐ界面も非常に大切です。そして、その界面を理解し、制御することこそが機能や性質を最大限に活かせる道につながると思っています。また、ナノスケールでの精密な理解や制御は重要ですが,これをナノ・マイクロ・ミリからさらに大きなスケールへと理解や現象を繋げる、或いは展開していかないと実際のデバイスなどが上手く動きません。更に、試行錯誤の大切さと共に、得られた実験結果を如何に理論的な裏付けと繋げるか、が大切だと痛感しています。例えば樹脂やセラミックス表面に直接金属薄膜を形成できる無電解析出法は工業的にも広く使われていますが、その反応機構は全くブラックボックスで、プロセス開発は試行錯誤的なアプローチによっています。これを理論的に解明し積極的な反応設計ができるようにしたいと思いましたが世界的にも先行研究がなく、結局自分たちでゼロからモデルを構築して検討を進め、さらに実験結果とのつながりを追及しています。

研究の今後の展開に向けてのお考えは?

~~~自分たちの分野での大規模なスケールでの応用展開を~~~
ナノの精密な設計・制御をマクロに展開可能なマルチスケールなプロセスを実現し、現在使われている太陽電池や二次電池、データストレージデバイスなどの限界を超えるような新しい材料やデバイスに展開していきたいと思っています。

応用化学科の世代による見方がいろいろありそうですが?

~~~今の学生は真面目?~~~
大学の重要な使命である、社会への人材の提供という役割を果たしていきたいと思っています。特に、まっさらな白紙に自在に絵を描けるような人や、学生時代に学んだことを応用展開できるような人材を育てたいと考えています。一方、昨今は幼少期から学ぶことが多くなり、また常に失敗をしないようにという意識で育ってくる学生が増えているようにも思います。時代背景や社会の要請等により色々な違いもありますが、失敗を恐れず、修士課程や博士課程でより多くの経験を積んで欲しいとも思います。

応用化学会の活動への期待

~~~不変のネットワーク~~~
学校本体では人が入れ替わりネットワークも変化していく訳ですが、不変のネットワークという面での応用化学会は非常に重要な組織だと思います。また、最近現役学生の活動も活発になっているようで、ネットワークの質も上がってくるものと期待しています。

21世紀を担う皆さんへ、メッセージをお願いします。

~~~ツールをきちんと使い、フェイス・トゥ・フェイスを大切に~~~
ハードウェアという意味では、生身の人間の身体能力や感性は、ここ数千年というオーダーではあまり進化していないのだと思います。目覚ましい発展を遂げたのは、様々なツールを発達させてきたからに他なりません。化学の世界でも、かつては難しかった精密な実験や計測が簡単にできるようになっています。ツールは発達し、データはどんどん取れるようになりますが、プロフェッショナルになるにはツールの単なるユーザーでなく、原理や背景、そして得られたデータの意味するところを十分理解できる力がますます問われるようになっています。道具に頼り過ぎると頭も身体も鈍るともいわれています。是非自分の頭と身体を使って体得して欲しいと思います。また、コミュニケーションもツールが発達していますが、矢張り、フェイス・トゥ・フェイス(FtoF)の場面は重要です。例えば過去数十年に渡り、常に世界最先端の技術革新を生み出す中心となっているシリコンバレーでも、FtoFを可能にするコミュニティがあってこそ成り立っているということも、そこに住んで仕事をした経験から実感として認識しています。加えて、時間軸のスケールも良く考える必要があります。これから生まれる子どもたちは22世紀を生きることになります。ですから今の学生さんたちは、21世紀をどう支えるかはもちろん、22世紀をどうつくっていくか、という意識で頑張って欲しいと思います。                        ―了―

2月3日インタビュー(聞き手&文責:広報委員会 井上 健(新19回)・神守広一郎(広報班学部2年))

研究概要紹介
 シリーズ未来の早稲田を担う研究者 第4回
   https://www.waseda.jp/inst/nanolife/news/2016/11/14/1145/
 キャンパスナウ
   http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/campus/class_1104.html

研究プロジェクト紹介
 JST-CREST「太陽光を利用した独創的クリーンエネルギー生成技術の創出」
   http://www.jst.go.jp/crest/pv/research/h23_index.html#23_honma

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