応化会活動」カテゴリーアーカイブ

学内講演会のお知らせ
「Atomic structures of SWNTs and DWNTs from FC-CVD synthesis」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 「Atomic structures of SWNTs and DWNTs from FC-CVD synthesis」
講 師 Esko I. Kauppinen
所属・資格 Professor Aalto University
日 時 2024年1月26日(金)15:00-16:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館S棟610室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2024/01/11/29145/

平沢泉教授 最終講義および記念行事のご案内

平沢先生が古希を迎えられ、2024年3月にご退任されることとなりました。
平沢先生のご退任にあたり、以下の日程で最終講義および記念パーティーが予定されています。

最終講義:
2024年3月16日(土)
14:00-16:00
西早稲田キャンパス57号館201教室
記念パーティー:
2024年3月16日(土)
18:00-20:00
リーガロイヤルホテル東京

上記の行事に参加を希望する方、および平沢先生への記念品贈呈のための醵金のご案内を希望する方は、メールでご連絡ください(記念行事に欠席の方も、醵金にご参加いただけます)。
詳細は、こちらです。

「先輩からのメッセージ2023/12月」開催報告

 2023年12月2日(土)「先輩からのメッセージ2023/12月」を開催しました。その概要をここに報告いたします。

 本フォーラムの趣旨は、先輩の眼を通じた各企業のアクティヴィティ、社会人としての過ごし方や、後輩への期待等を親しく話していただく、学生の進路選定の一助、キャリア教育の一環です。これに基づき、後述の「企業ガイダンス」掲載企業に参加をお願いいたしましたところ43社からご賛同をいただき開催の運びとなりました。本年度は、例年に比し、早めの12月の開催といたしました。また、本イベントの特長であります先輩方、企業の方とのオープンな会話のための懇談会もコロナ禍前の自由な形での実施となりました。
 早稲田応用化学会のホームページには、学生向けコンテンツのひとつとして「企業ガイダンス」掲載欄を設けており59社に参加いただいております。
 フォーラム開始前のオリエンテーションでは、椎名交流委員長の司会のもと、下嶋主任教授からご挨拶いただきました。続いて、保谷交流副委員長から講演についての注意、お願い事項の説明をいたしました。その後、12:30より一斉に講演がスタートいたしました。会場は5教室で、これまでと同様に前半と後半の2部制として、各社2回の講演を行っていただき、参加学生が希望する企業の講演をできる限り聴講できるようにいたしました。
 講演会では、ビジネス現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩が、それぞれの企業の特長、ビジネスモデル、講演者自身のビジネスライフの様態、キャリア開発の実績、求められる人材像など、限られた時間でコンパクトにまとめてご講演いただきました。企業からは、講演者、同行者を含めて99名ほどにご参加いただきました。内OB/OGの参加者は講演者を含めて59名となりました。学生の参加総数は109名でしたが、各社講演の延聴講数は843人となり、学生たちが一人平均8社を聴講し、企業や先輩の動向への関心の高さがうかがわれます。
 企業控室として使用の教室では、特別講演として、下嶋教授によります「最近の早稲田大学応用化学科(専攻)について」、須賀准教授によります「応用化学科(専攻)学生の進路および早稲田応用化学会の活動」をそれぞれ30分で2回講演いただきました。
 また本年も学生受付教室に企業からの配布資料置き場を設け、多くの企業がパンフレット等を置いていただき、受付終了後の学生が各社のパンフレットを閲覧し、持ち帰りました。

301・302会場    303・201会場     202会場・会場風景

 講演会終了後はロームスクエアに場所を移し、参加いただきました企業在籍のOB/OGおよび同行者と参加学生の懇談会を催しました。椎名交流委員長の司会のもと、主催者を代表して応化会副会長の下嶋教授から参加企業への御礼と挨拶があり開会となりました。各社のテーブルを囲んで、講演の延長となる先輩、企業同行者と学生の質疑応答など話が進み、活気にあふれた会場となりました。
 学生にとっては昼間のフォーラム、夕刻からの懇談会を通して、日常の学習、研究に加えて、将来の進路選定への貴重なアドバイスを先輩方から頂戴し、学んだことも多かったことと確信いたしております。下村副会長の中締めの挨拶、佐々木学生委員長の一丁締めをもって全プログラムを盛況のうちに終了いたしました。

懇談会の模様(懇談会のスナップ写真はこちらから)

 今回のフォーラムにご賛同、ご支援いただきました企業、及び熱気溢れる講演、懇談会における後輩を思いやる親身なアドバイスをいただきました先輩と、同行された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

(文責 交流委員会 写真 広報委員会)

Ⅰ.プログラム概要

1.
日時
2023年12月2日(土)   12:30~
2.
会場
早稲田大学西早稲田キャンパス52号館
3.
内容
オリエンテーション
12:00~12:20(企業関係者)
 
 
講演会(第1部)
12:30~14:43
 
 
講演会(第2部)
15:15~17:28
 
 
懇談会
17:45~20:00(63号館ロームスクエア)

Ⅱ.講演会タイムスケジュール    

Ⅲ.特別講演スケジュール

Ⅳ.参加した学生

  D M2 M1 B4 B3 B2 B1
  3 5 65 10 5 12 9 109

Ⅴ.アンケートをふまえての総括

1. 今回のフォーラムの全体的な評価
 アンケート回答者では、学生の100%、企業の80%が、「満足」「ほぼ満足」と回答しており、フォーラムは評価されていると考えられます。企業側の「やや不満」の回答は、コロナ前に比した参加学生の減少と思われます。学生へのPR方法を含めて改善の工夫が必要かと思われます。
質問に対し、多岐にわたる回答がありましたが、多かったものをまとめると次の通りです。

 1)学生からの回答

  ①いろいろな企業の話が聞けた。知らなかった会社の話も聞けた。

  ②懇談会で親しくいろいろな話が聞けてよかった。

 2)企業からの回答

  ①親密に話ができた、学生から熱心さが伝わった。

2. 運営について
 講演時間の13分/社については、学生の80%、企業の90%が適当と回答しました。
学生の移動時間を含めて、もう少し長くという希望もありますが、本イベントの特長であります懇談会の時間の確保との両立が難しいところです。

3.まとめと次回開催に向けた課題
 本年は早目の12月開催とし、43社の企業にご参加いただきました。学生も一人平均8社を聴講し、懇談会でも先輩方、同行された企業の方と親密に、活発な懇談をさせていただく姿がみられ、盛況のうちに終わることができました。学生は優良企業からの具体的な情報が得られ、企業側も自社に対する理解を深めてもらうという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価になっていると思われます。
 一方、コロナ前に比べ、参加学生が少なかったという指摘も相当数ありました。採用活動が早くなっている企業も増えてきており、アンケートでも企業、学生とも13%が開催時期を早くすることが好ましいとしています。また、今回不参加企業の中で数社が、理由として開催が遅いことを挙げています。学生へのPR方法への工夫、開催時期の更なる検討等次回に向けた検討を続けることといたします。

なお、「先輩からのメッセージ」及び「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記早稲田応用化学会事務局へお願いいたします。

〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会
TEL 03-3209-3211 内線 5253
FAX 03-5286-3892
E-Mail: oukakai@list.waseda.jp
URL: http://www.waseda-oukakai.gr.jp

以上

学内講演会のお知らせ
「芳香族アセチレンからの共役ポリマーの合成と機能設計」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 芳香族アセチレンからの共役ポリマーの合成と機能設計
講 師 金子 隆司
所属・資格 新潟大学教授
日 時 2024年1月19日(金) 16:00-17:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館S棟510室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2023/12/28/29102/

早稲田応化会中部支部 第20回交流講演会のご報告

開催日時;2023年11月18日(土) 15:00~17:00
開催場所;“ウインクあいち”1207号室
出席者; 21名(オンライン・トライアルでの出席者3名を含む)
講師;小柳津研一教授
ご略歴;

1990.3早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業

1995.3早稲田大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 終了

1995.4-1997.3早稲田大学 理工学部 助手

1997.4-2003.9早稲田大学 理工学総合研究センター 講師

2003.10-2007.3東京理科大学 総合研究機構 助教授

2007.4-2012.3早稲田大学 理工学術院 准教授

2012.4-現在早稲田大学 理工学術院 教授

主な研究テーマ:
機能性高分子、特に高密度レドックス高分子を用いた有機電池、水素キャリア高分子、高屈折率高分子、低誘電損失高分子など

受賞

1995.3水野学術賞(早稲田大学)

2002.3日本化学会進歩賞

2013.4科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞

2022.5高分子学会賞

演題;「エネルギー貯蔵機能性高分子、および早稲田のエネルギー・ナノマテリアル研究」
要旨;

●初めに早稲田大学の現在、キャンパスの変化など、ご自身/研究室/応用化学科の状況を含めて、
ユーモアを交えながらご紹介がありました。

トピックスとしては、西早稲田キャンパスに加えて早稲田キャンパスの研究開発センターエリアに2020年に竣工した新研究開発棟「リサーチイノベーションセンター(121号館)」があり、小柳津先生の研究室も機能高分子実験を行なっておられるとのこと。
早稲田大学としては、カーボンニュートラル「Waseda Carbon Net Zero Challenge」1)を2021年11月1日に宣言し、文理融合の研究推進体制によりカーボンニュートラルの実現を目指して2022年12月1日には「カーボンニュートラル社会教育研究センター」2)が設立されました。
1) https://www.waseda.jp/netzero/
2) https://www.waseda.jp/inst/wcans/research/realize

●Storing Energy in Organic Material:

1.有機電極活物質の設計・合成と有機電池の研究動向

エネルギー貯蔵機能を有する有機・高分子材料の科学とそのデバイス技術についての研究の基本として、高分子はレドックス部位の結晶化を防ぎ、多くの量を溶かすことができるので、材料として有用です。電荷蓄積のためのレドックス高分子として、密度が高く反応性を高く保つことができるのも大切な点です。電極の反応過程は、単分子吸着のような挙動から厚みのある高分子層の拡散過程まで多様です。

エネルギー貯蔵のための高分子研究のレビューとしては、1997年2月に発刊されたPetr Novákらの “Electrochemically Active Polymers for Rechargeable Batteries” [Chem. Rev. 1997, 97, 1, 207–282] が例に挙げられます。また、西出先生や小柳津先生も中心となったドーハでのセッション “Polymers in Energy” をきっかけとして、早稲田大学での国際会議 ”Organic Battery Days 2021”3) 等でコミュニティが広がってきており、論文も急増しています。
3) https://w3.waseda.jp/assoc-obd2021/ ・・実際は、オンライン形式

近年注目されている有機空気二次電池は、ラジカルではなくキノン体が電荷を担います。有機物は分子設計が容易であり、性能も多様性があり予測もできます。また、伸縮性・柔軟性・屈曲性にも優れています。エネルギー貯蔵機能には双安定性(Bistability)が必要で、蓄電特性を示す高分子の性能指針の一つになっています。

一方、リチウムイオン電池の充電速度を短縮するために、高分子物質による「電池触媒」が有効であることが分かってきました。少量のレドックス高分子を含む酸化物ハイブリッド電極の構成で、電子移動メディエーション効果による高速充放電が可能となります。

2.水素キャリア高分子の展開

既に見出していた水素を可逆的に貯蔵する水素キャリア高分子をアノードに適用し、プロトン導電膜との組み合わせにより、充電可能な燃料電池を山梨大学との共同研究で開発しました。通常の燃料電池では電解膜でのO2/H2分離が必要ですが、高分子によるGreen水素製造では蒸気圧の無い物体から水素をガス状態で取り出せるので膜が不要です。種々の利点があり、将来は家庭への展開も目指しています。

3.実践的MIによるLiイオン電池の新しい固体電解質

イオン伝導度が高く、安定性、強度、合成難易度、コストの点で優位な物質を作成するために、オリジナルのデータベース(DB)を作成しました。材料実験のデータは104のオーダーで保有しており、また数百件の文献も含めて、繰り返し単位の化学構造/分子量/共重合比/共重合の構造など、選定したパラメータを記録しました。AIシステムを使用して実験結果や文献データを自動解析することで、新材料の製造を想定しうる重要な構造や実験因子を抽出できました。

このMIにより導出したLiイオン高伝導性高分子は、芳香族系高分子の電荷移動錯体からなるこれまでに無い材料となりました。

4.早稲田のエネルギーナノマテリアル研究4)

早稲田大学のスーパーグローバル大学(SGU)創成支援「Waseda Ocean 構想」における7つのモデル拠点の1つである「エネルギー・ナノマテリアル拠点」では、応用化学の多くの先生方が参加されカーボンニュートラル社会の実現を目指した様々なエネルギー・マテリアル関連の研究が行われています。当研究室での有機電池や水素を安定かつ可逆的に貯蔵できる高分子もその例です。また、国際化を推進するために、Joint Appointment Professor 制度を採り入れ、海外教員が長期間早稲田に滞在して教育・研究を行っています。最近はその流れで「高屈折率高分子に関する共同研究」をドイツのミュンヘン工科大学と進めています。機能性高分子の可能性を見出すことにより、革新的科学技術を応用し、地球規模の課題解決に向けて、これからも挑戦していきたいと思います。
4) https://www.waseda.jp/inst/sgu/unit/

●質疑応答(Q&A)

Q:水素貯蔵について、吸脱着の繰り返しは?

A:実験上は50回。材料として具体的にはこれから詰めていく必要があります。家庭用へ展開する目安としては1000回は必要でしょう。値段や経済性も検討しなければなりません。

Q:触媒開発について、水素は固体高分子とどのように反応しますか?

A:高分子はGel(ゲル)状で、触媒は溶媒に可溶性です。

Q:電池のなかで高分子はどのように分散していますか?

A:元素マッピングで解析すると、顕微鏡レベルでは充分に分散しています。実験室では乳鉢で粉砕し、溶媒を投入します。分散している固体に溶存する高分子という状態でしょう。形態を問わず、繰り返し特性もOKです。

Q:Gel状の固体に水素を吹き付けて、どのように内部に溶解させますか?

A:実際は架橋体なので細孔があります。表面拡散律速状態だと思います。

Q:セラミックス系では固いですが、高分子系は耐久性が高いのが利点ですね。有機・無機材料へのアプローチも検討されていますか?

A:ソフトマテリアルとしての特徴を活かして,様々な材料・デバイスとの界面形成が容易である点は高分子の良さです。構造の詳細はこれからです。

まだまだ質問が続きましたが、懇親会の場でお願いすることとなりました。
なお、今回の交流講演会には、関西支部より和田支部長および三品幹事が出席されました。
また、中部支部としては初めて「ZoomによるNet配信」を試験的に行ないました。次回、2024年4月の交流講演会から、会場とNet配信のハイブリッド形式での開催となります。 (文責 浜名)

ご講演中の小柳津教授

ご講演後に、出席者と記念撮影

懇親会で談笑。 和田_関西支部長と友野_中部支部長

以上

学内講演会のお知らせ
「Chemical modification revives nitroxide radicals in catalysis and energy storage」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Chemical modification revives nitroxide radicals in catalysis and energy storage
講 師 Zhongfan Jia
所属・資格 フリンダース大学准教授
日 時 2024年1月22日(月)10:00-11:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館S棟610教室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2023/12/15/28977/

応用化学会報 No.108 December 2023 を会報アーカイブスに収納しました

2023年12月13日付で「応用化学会報 No.108 December 2023(早稲田大学応用化学会100周年記念誌)」を会報アーカイブスに収納しました。

入室はこちらから ⇒  会報アーカイブス

早稲田応用化学会事務局/広報委員会

2023年度早桜会講演会(報告)

2023年度早桜会講演会を2023年11月11日(土)にWEB形式(Zoom)にて実施いたしました。今回の講師には松田謙次郎先生(神戸松蔭女子学院大学文学部教授)をお迎えし、「社会言語学は越境する」という演題でご講演して頂きました。

【講師】松田謙次郎氏 (神戸松蔭女子学院大学文学部教授)

【概要】

松田先生は社会言語学を御研究されています。社会言語学とは、言語を社会という枠組みの中で捉える学問です。社会との関わりの中で考えるので、この世にある言語データほぼ全てがデータ対象となります。

その中で特に国会会議録に着目してお話して頂きました。講演の中で特に取り上げて頂いたのが集団語と当用漢字、法令の言葉になります。

集団語とは特定グループのメンバーのみが理解できる表現であり、国会会議録においては国会議員のみが理解できる表現、ということになります。集団語がどのようにして用いられ始め、それがどのようにしてより広い意味を持って使われるようになっていったのか、ビッグデータを用いて解析されており非常に興味深く感じました。

当用漢字についてもビッグデータを用いた解析が為されており、速記者の癖が反映されていると思われるデータもあり興味深かったです。実際にどの会議をどの速記者が担当したか分かれば、出身地や年齢等が癖に与える影響も分かってくるのではないかと思います。

法令の言葉のようにブレはほぼ無いだろう、と我々が考えている物でさえ、有さない→有しない、命ずる→命じる等の変化があることが分かりました。このように言葉は絶えず変化してきているものなのだということがよく分かりました。

今回社会言語学に初めて触れました。言語を社会との繋がりで考えることで分かることもあり、特に科学技術の進歩によりビッグデータが活用できるようになったというのは非常に大きな意味を持つと思います。言語は人間が扱うものであり、人間は社会的動物ですので言語を社会との繋がりで捉え、それがどのようにして変遷してきたか考えるのは自然なことだと改めて認識しました。そして様々な学問がそれ単体ではなく、学際的・越境的になってきているのだということも再認識できました。

お忙しいところ、快くご講演をお引き受けくださった松田先生に改めて感謝の意を表し、報告書を締め括らせて頂きます。

(文責:三品)

【出席者(7名)】

井上征四郎(新12回),田中航次(新17回),和田昭英(新34回),高田隆裕(新37回), 陳鴻(新59回),三品建吾(新59回),古田武史(新61回)