月別アーカイブ: 2019年11月

早稲田応用化学会 交流委員会主催 第34回交流会講演会

講演者 :山本康雄氏 タカハタプレシジョン株式会社 代表取締役社長(CEO)
演題  :『未来を見据えビジョンを持って挑む』
  副題 :「必ずしも答えがあるとは限らない世界へ向けて」

講演期日:2019年11月16日(土)
講演会場:西早稲田キャンパス 52号館302教室
講演時間:16:30~17:45
懇親会 :18:00~19:15(56号館 地下1階 理工カフェテリア)

講演者略歴

  • 1988年03月 理工学部 応用化学科 卒業(新制38回、長谷川研究室)
  • 1988年04月 三井物産株式会社 入社
  • 2001年12月 三井物産株式会社 退社
  • 2002年01月 高畑精工株式会社 入社
  • 2003年06月 高畑精工株式会社 社長就任
  • 2010年 社名を「高畑精工株式会社」から「タカハタプレシジョン株式会社」に変更

講演の概要

講演に先立ち、椎名交流委員長の開会宣言、西出会長の講師紹介、椎名交流委員長の講師略歴紹介を受けて山本社長が登壇し、講演の機会を与えて下さった西出会長への謝辞が述べられた後、講演が始まりました。
*参加者;教員・OB/OG・講演会関係者44名、学生36名、合計80名

椎名交流委員長の開会宣言                            西出会長の講師紹介

<始めに>

*講演を引き受けた経緯について

山梨県にはタカハタプレシジョンの工場がありますが、同じ県内にある山梨大学の宮武先生と知り合う機会が有りました。そして、宮武先生が研究していることを物にする過程で困っていることがあるとお聞きし、それでは一緒にそれをやりましょうということになりました。そのため宮武先生の恩師である西出先生のところへお邪魔したり、本間先生とのお付き合いも始まりました。そのような折、今回の講演の依頼を受けました。

山本康雄社長

*講演の演題設定の経緯について

私から講演内容を一方的に決めるのではなく、学生委員と十分にコミュニケーションを取った上で決めました。

長谷川先生のご逝去(2019年9月)に関して

恩師の長谷川先生の訃報に接し思い出したのですが、当時実験に失敗してドラフトを破損した際、激高された先生から叱責を受けた後「出世して返せ」と言われたことがありました。今日は少しその恩返しが出来ればと思っています。
講演の前半は私がこれまで行ってきたことや会社の紹介をします。
講演の後半はこれから巣立っていく学生の皆さんに少しでも役に立てれば、と思っていることをお話しします。

<講演の前半>

1988年に入社した三井物産での経験

同期入社130名のうち30名が理科系で、そのうち6名がそれぞれ学科の異なる早大理工学部出身でした。
入社して3年間の大阪勤務の後、海外研修のためドイツのミュンヘン大学に聴講生として2年間留学しました。そこで学んだのは日本人のメンタリティのデメリットです。授業形態は世界各国の学生が参加しているグループディスカッションで、この中で発言しないと完全に孤立してしまいます。外に出るといかに自分の意見を述べる力、自分の存在感を出すことが大事であるかが分かりました。
それからドイツの事務所に勤務した後本社に戻り、機能化学品を扱う部門に配属されました。シリコンバレー、台湾、上海、シンガポールを往復し、半導体材料、液晶材料関連のビジネス化にチャレンジせよとの指示を受け、これらの活動を通してベンチャー企業のメンバー個人個人の大きなエネルギーを感じ取ることが出来ました。
この部署では半導体・液晶関連以外にエンジニアリングプラスティックも扱っており、この時お付き合いのあった会社の1つが高畑精工でした。そして縁あって三井物産から高畑精工に移りました。人生の大決断でした。今から思えばこの大決断を後押ししたのはチャレンジスピリットであったと思います。
移った当初言われたのは、この高畑精工を思いっきり変えてみてくれ、ということでした。高畑精工は精密成形技術において国内トップクラスの技術を持っており、これを武器に最初の海外進出先として決めたアメリカに打って出ることにしました。事業分野としては将来性が見込める自動車関連部品を選定し、その後世界各国に進出しました。

山本社長

Company Profile(会社案内パンフレットを用いての説明)

・表紙「CHALLENGE TECHNOLOGY INSPIRE INNOVATION」
これを会社の基本的なMentalityとして置きました。

P.2~3 4 Core Values

タカハタプレシジョンという会社の価値をここに打ち出しました。

#1 人財
モノづくりは、人づくり。人こそ財産であるというこだわりから、「人材」ではなく「人財」という漢字を使いました。

#2 総合力
端的に言えば「垣根を取る」ということです。私が以前勤務していた会社の場合、多くの関連部門の審査を経て稟議書が承認されるまでに3カ月以上を要しました。大企業ではこういうデメリットがあります。私の会社では管理系の職場の人数は極力減らし、工場や研究系の職場に多くの人を投入してこういうデメリットを無くすように努めています。

#3 対応力
#2の総合力とリンクしますが、パンフレットにある「お客様のニーズに的確、柔軟、そして迅速にお応えする」には「垣根を取る」ことが必要です。そして「物事には正解が無い」ことを知る必要があります。特定のビジネスの世界において「決める」ということは、いくつかの選択肢の中から「選ぶ」ということですが、考え抜いて選んだ選択肢を採用してもうまくいかないことがあります。それは時間と共に状況が変化するからです。迅速な対応力によりこの変化に立ち向かわなければなりません。この迅速な対応力を実現するため、私の会社では多様化の象徴として役員の多国籍化且つ複数女性役員の登用をすることで議論の活発化を図っています。
対応策として予算とか経営計画を立てる場合、私が以前勤務していた会社では正確性が執拗に求められ、その結果長期間に亘り改訂に次ぐ改訂を強いられ、その間に外部の状況が変わってしまうということがありました。これからは正確性の追求より、覚悟・腹落ち・納得性といったことを重視し、方向性を決めたらそれに向かって集中し、外部環境に応じて柔軟に修正しながら進めることが重要と考えます。
このようなことを実行するために必要なもの、それは知性です。そのために勉強し、知識を増やし、考えて考察することを持続させて下さい。そして感性・五感を磨いて下さい。

#4 挑戦力
当社の製品の1つである水道メーターに関連して役所と付き合いがありますが、従来のメカ式水道メーターからスマートメーターに変える提案をしても、前例が無いとして逡巡されてしまいます。「前例が無い」から挑戦すべきという当社の姿勢に対しても、理解を得るのが難しいので、この分野で有力な競合他社がいないオーストラリアに進出しました。

・P.6~7 事業拠点

これらのページに記載しましたように世界各国に事業拠点を置いており、年間の3/4は海外出張しています。これだけ海外にいると複眼で世の中を見ることが出来るようになり、マスコミやニュースで報道されることは物事の片鱗に過ぎないことが分かります。従って、特に若い学生諸君に言いたいのは、今はひたすら勉強に励み、そして世の中に出たら少しでも外に出て下さいということです。自発的な行動によってその機会を掴んで下さい。私の場合失敗もしましたがそこから多くを学び、取り返して来ました。七転八起ということです。これを行うのは大企業にいては難しいかも知れません。従って自らの力で大きな成果を掴み取ろうと思ったら、大企業に入ったとしても一度外に出てみることを勧めます。大企業でしか得られないものもありますが、外に出て初めて得られるものもあります。失敗することもあるでしょうが、それを通じて視野を広げることが出来るのです。失敗に落胆せずそれに打ち勝つことにより大切な経験を得ることが出来ることを説いた大隈重信の言葉を、恥ずかしながら最近知りました。我々、特にビジネス世界にいる人間はこの言葉を肝に銘じる必要が有ると思います。
私の会社では人事評価において、若い研究・技術職の人に対してはどういう失敗をしたか、そしてそれら失敗から何を学んだかを評価に加味するようにしました。これにより、コストは掛かるようになりましたが社員が失敗から学ぶことを覚えてチャレンジスピリットを醸成し、人が育つようになりました。

会場

<講演の後半>

*新しい分野への取り組みについて

パンフレットの8ページの下方にある「挑戦し続ける技術者集団」という見出しに続く文章の中で、「従来のビジネス領域とはまったく異なる新しい分野への取り組みも進行しています。」と記載しました。新しい分野に進出するために、当社の若い精鋭技術職十数名を集めてブレインストーミングをさせました。4~5回行ったのですが、新しいものは出ず、話が従来の技術に戻っていくような状況でした。理由を考えたのですが、メンバー全員が同類、すなわち同じような社会的バックグラウンドにある人達であることに気付きました。組み合わせを間違えたわけです。対応策として社外からの色々な考えを取り込みました。異なる業界、外国、年配者から若人まで。その結果、予想もしない新しい考えが出て来ました。従来からの組み合わせを変えることによって、初めて新しいアイデアが生まれて来るということです。同時に、前述のように外に出て幅広く物事を見ることが重要です。

*バランスについて

私の会社では新しい分野に挑戦する部署(A)と、既存の事業を担当し利益を生み出す部署(B)があります。そしてこれらの部署の間で摩擦が起きることがあります。部署(A)の幹部はお金を使うばかりで部署(B)に対して申し訳ないと思い、部署(B)の幹部は専ら自らの部署で利益を生み出しているので、部署(A)に対して厳しい態度で迫るといった具合です。大事なのはこれらの間のバランスをとることです。会社にとっては(A)も(B)も必要で、これらのバランスをうまくとることが非常に大切です。そして、もうひとつはこのバランスをとるためのコミュニケーションをスムーズ且つ活発に行う環境を作ることです。トップダウンは時として思考停止を招きます。社内にはこれらの部署の人達が参加する色々な会議があるのですが、私以外役員たちから、これらの会議には出席しないで欲しいと言われました。私が出席すると私が発言の機会を殆ど独占し、他の参加者は私に忖度するから、というのがその理由です。そして、その言葉に従い私が出席しないようにすると色々な意見が出るようになって会議が活発になりました。
私はサミットと呼んでいる最高経営会議には出席しますが、そこでの発言はなるべく控えるようにしてその場の雰囲気を掴み取るようにしています。この「雰囲気」が大事で、海外出張した際も工場の中を歩き回って職場の雰囲気を掴み取り、微妙な変化を察知するようにしています。この「察知する」ことも大事で、かつて私より年上の役員が当時の会長に直接提出していた業務報告書の内容が、業務実態と乖離した美辞麗句となっていることを会長に説明した結果、納得してもらい改善を任されました。社長とは言え現場で働き苦労してきたからこそ分かったことで、先輩格の部下と現場の仲間たちとの間に入って両者間の相互理解を良好なものにすることが出来ました。ということで、現場の重要性を強く訴えたいと思います。最近大企業が起こしている品質問題の原因は、決定権を持った人が現場をよく見ていない或いは実情を知らないからです。何故かというと企業が大き過ぎるからです。大き過ぎる故に、変化に対応出来ないのです。会社は絶対にこのようになってはならないと考えます。私はこの現象を環境変化に対応できずに滅んだ恐竜を例にとって社員たちにしばしば説明します。現在私はこの会社をこれ以上大きくするつもりはない考えを持っています。ガバナンスが効かなくなる恐れがあるからです。これが正解かどうか分かりませんが、当面この方針で行ってみようと思います。なお、最後の海外進出先としてヨーロッパのスペインを選び、本年2019年初頭に工場を立ち上げました。意識している顧客の一つにBoschという会社がドイツにあるのですが、進出先としてはスペインを選びました。理由として、ヨーロッパにある先進国と比較して忘れられたような国ではあるのですが、物造りに興味があって芸術的センスを有する人財が豊富であること、また日系を含めて競合他社が見当たらないことでした。進出して間もないですが、多数の引き合いがあります。

<まとめ>

会社の規模の拡大としてはスペインが最後であり、これからは中身を充実していきます。中身とは人財育成、Culture変化、そしてInnovationです。このInnovationの中で今回、西出先生、本間先生、そして後輩の宮武先生とのお付き合いを通して母校と関わることが出来、こんな嬉しいことはありません。そして、今回の私の講演から学生諸君が何か得ることが出来れば、それは私の最大の喜びです。また、学生諸君の中に将来に対する展望みたいなものが少しでも芽生えてくれたら、それも私の喜びです。
以上で私の講義とさせて頂きます。有難う御座いました。

時間的な制約から、質問を1件だけ受付けました。

<質問>

新規事業への挑戦のため外に出て行くことと規模を大きくすることとは関連性があるように思えるのですが、この点はどのように考えたら宜しいでしょうか。

Floorからの質問

<回答>

私の会社の、既存の技術による売り上げを仮に100とすると、これが80、70、60と段々減少して行きます。例えば3-D Printingという技術が拡大しつつあり、形状のみを考慮した製品において売り上げを伸ばしています。一方、私の会社で従来から行っている射出成形は製品の機能や精度を追及した技術ですが、製品の売り上げは減少しています。この減少した10、20、30の部分を新しいものに置き換えて、売り上げの100を維持しようということです。これが正解かどうかは分かりません。規模を大きくすることを全否定しているわけではありませんが、私の会社の実情や外部の環境を考慮して現在はこのような方針を採っているということです。

質問に答える山本社長

講演の中で参照された会社案内パンフレットは、電子ファイル化されて応用化学会HPの中の「資料庫」(パスワードが必要です)に交流講演会資料(講演会第34回)として格納されています。是非ご覧下さい。

【懇親会】

講演会終了後、会場を56号館地下1階理工カフェテリアに移して懇親会が開催されました。
参加者;教員・OB/OG・講演会関係者36名、学生27名、合計63名
交流委員会鈴木委員の司会のもと、応用化学会濱副会長の挨拶、続いて安達副会長の挨拶と乾杯のご発声の後、懇親会が始まりました。

今回の講師である山本社長は積極的に学生の輪の中に入り、熱い懇談の場となりました。学生にとって講演会では聞くことが出来なかった山本社長のご経験やお考えを直接聞くことが出来、今後の進路を考える上で大変貴重な機会になったのではないかと思います。

学生に囲まれる山本社長

今回も早大応援部学生に懇親会場でのパフォーマンスをお願いし、懇親会後半に校歌、エールで参加者が声を合わせ、応化会の団結を確認し今後益々の発展を誓いました。

校歌斉唱

そして橋本副会長の中締めと閉会の挨拶に続いて、学部生部会 岡 部会長の一本締めにて解散となりました。

講演会・懇親会のスナップ写真は下のボタンをクリックしてご覧ください。

以上

(文責:交流委員会)

新18回(昭和43年卒)応化同期会開催報告

2019年11月13日

2019年11月11日(月)、大隈会館202号室で同期会を開催しました。業務多忙、体調不良等で欠席された方もあり、出席者は昨年よりも3名少ない28名でした。

保坂君の司会、竹下の挨拶につづいて全員で乾杯して会が始まり、暫しの会食・歓談の後、参加者全員の近況報告、中井君や関谷君からの応化会関連の活動紹介、竹下からの会計報告と続きました。和気藹々の楽しい時間が流れて15時過ぎに保坂君の挨拶に続き、玄関ホールで記念写真を撮ってお開きになりました。

今回の同期会は、昨年に続き参加者全員による近況報告がメインでした。どの参加者のお話しも日本人の平均健康寿命を超えた我々同期にとって身近で関心の高いものばかりで大変参考になるものでした。

その中からいくつかを紹介します。

  1. 会社勤務、自然観察ガイド等のボランティア活動、企業コンサルタント業務、海外での共同会社経営 等  
  2. 胃がん・膀胱がん、大動脈解離や心臓バイパス等の手術からの快復、白内障の手術、腰痛・膝痛等に伴う体調管理、県対抗野球参加、ウォーキング、テニス、筋トレ等の体力維持・増強 
  3. 超大型台風被害からの復旧、相続への備え、スマートカーの購入や運転免許証返納の勧め、約150ヶ国の海外旅行経験 等

参加者全員、自分の身に置き換えてメモを取ったり、質問したりして熱心に聞き入っていました。“いろいろあるが、青春とは心の若さであり今が青春真っ只中では?”との思いを共有し、それぞれが明日への新たな一歩と来年の再会を誓った一時でした。

末筆になりましたが、新18回応化同期会として、2023年の応化会100周年に合わせてこれまでに積み立てた会費残高を寄付させて頂く予定にしていますことをご報告いたします。

尚、2014年には応化会給付奨学金へ300K¥を会費残高から寄付させて頂きました。

(注)次回は2020年11月吉日を予定しています。詳細は各研究室の幹事から後日、ご連絡致します。同期の皆さん全員の参加をお持ちしています。

(幹事:杉本、進、品田、永田、関谷、曽根、鶴岡、小久保、渡辺(壮太郎)、渡部、中井、山形、長島、金山、保坂、竹下)

以上

(文責 竹下哲生)

                                     

 

応化展見学報告(第66回理工展)

投稿:交流委員 加来 恭彦

2019年11月2,3日、第66回理工展の展示の一部として応化展も開催されました。会場は54号館102、56号館5階実験室、模擬店6の三か所です。

54号館1階では応用化学科を紹介するブースとして、学部生の授業で使用される一般化学、有機化学などの紹介や学生実験の内容説明、カードゲームなどのイベントに加えて、学生生活や研究室紹介などが展示されており受験を控える高校生など、多くの人で賑わっておりました。


無機化学の研究室で有機化学や高分子化学を取り入れたり、高分子化学で電気化学のノウハウを使ったり、触媒化学に無機化学で研究されていたアイデアを応用したりとそれぞれの分野での垣根がなく幅広いナレッジの融合が進んでいることが分かります。

来場される高校生がイメージ出来るような説明もお願いできればさらに視線をくぎ付けに出来るかも知れませんね。


これからを背負って立つ才能多き人材です。

それにしても机に並んでいる教科書群ですが、現在使われているアトキンスの物理化学の教科書が文字の羅列ではなく複色刷りの工夫された読みやすい教科書になっていることに驚きでした。

 

また、56号館5階の学生実験室では

  • 「芳香剤を作ろう」
  • 「電気を通すプラスチックを作ろう」
  • 「アントシアニンで考える色とは」
  • 「人工イクラでスノードームを作ろう」

の4つのテーマでの実験展示が行われていました。

 

 

 

 

日常生活で普遍的に使用されている吸水性高分子にアロマオイルを加えてゲル化させる実験など体験型の展示や共有系高分子による電子の保持、またpHを調節することで色の変化を見るなど多種多様な実験に多くの来場者が列を作って貴重な体験をされていたかと思います。

電気を通すプラスチックはポリアニリンを使用した実験でした。ポリチオフェン系とともに製膜性にも優れたポリアニリンを使用することで視覚的な効果も上げていましたし、また電気を通すだけでなくボーイング787にも採用された航空機用電子カーテンに使われるエレクトロクロミックの説明も秀逸でした。

展示の妨げにならないように一部の写真しか撮れず今日まで準備に努力してきたスタッフ全員を紹介することが出来ず申し訳ありません。
応化展は学部生が準備してきた成果を発表する機会であると同時に一般の方が科学に興味を持ってもらう場を提供する意味でも貴重なもので基礎研究からその応用まで各研究室のサポートも欠かせません。研究室と学部生の近い距離間を維持しながら今後もクオリティの高い展示を継続して頂ければと思います。
なお、応化展には応化会や理工展からの補助も出ているとのことですが、学生さんがプレゼンをする機会を得るという意味でも教育的見地から意義のある企画だと思います。応化会費が有効に使われている一例であるとともに、予算としてもより充実してくれるとさらにプレゼンの選択肢が増えるものと期待します。

 

応用化学会による学生企画フォーラム2019のご案内(第二報)

 

 

早稲田大学応用化学会 学生委員会委員長 神守広一郎(修士1年)
学生委員会学部生部会部会長 岡康太(学部3年)

昨年、JXTGエネルギー様をお招きし催した第四回学生企画フォーラムに引き続き、今年も学生委員会が企画し、運営するフォーラムを開催することとなりました。その第五回目として、ライオン様の絶大なるご協力のもと、下記の通り開催いたしますので、多数ご参加をお願いいたします。

<正会員の皆様へ>
学生企画というイベントではありますが、是非昨年度と同様、日頃より学生委員会にご支援いただいております多くのOB、OGの皆様に参加していただきたいと思っております。

<学生会員の皆様へ>
 本講演会は、応用化学科が標榜する「役立つ化学、役立てる化学」を、身近な企業から学んでいただけると思います。また、会社で現役で働いている先輩の生の声を聞くことができますので、今後の学生生活のモチベーション向上や進路選択および将来設計の助けになることを期待しております。是非、ご参加ください!

1, 講師

 講師1:仲田 篤史 氏

         「日用品メーカーの製品開発と大学での学びとの繋がり」

2013年 早稲田大学大学院 応用化学専攻修了(菅原研究室)
2013年 ライオン株式会社 入社
2013年 研究開発本部 リビングケア研究所
2019年 研究開発本部 戦略統括部
現在に至る

  講師2:西山 美香子 氏

          「合成からパッケージ開発まで ~12年目を迎えたワークライフバランス~」

2008年 早稲田大学大学院 応用化学専攻修了(黒田研究室)
2008年 ライオン株式会社入社
2008年 研究開発本部 プロセス開発研究所
2012年 研究開発本部 オーラルケア研究所
2015年 研究開発本部 包装・容器技術研究所
2018年 生産技術研究本部 容器・包装技術研究所
 現在に至る

2. 日程・開催場所

2019年12月7日(土) 早稲田大学西早稲田キャンパス 52号館 52-102

3. 時間

14:30-15:00 受付
15:00-15:10 会社概要説明
15:15-15:50 第一講演者講演
16:00-16:35 第二講演者講演
16:45-17:15 社員の方によるパネルディスカッション
17:30-19:00 懇親会

4.懇親会

・会場:63号館1階ロームスクウェア
・会費:3000円、学生会員は無料

準備の都合上、来る11月29日(金)までに申し込み願います。
上記期日以降の申し込みですと名札を準備できない可能性もございますので、ご了承ください。

以上

新17回卒(昭和42年・1967年)同期会報告(令和1(2019)年10月19日)

新17回卒(昭和42年・1967年)同期会報告(令和1(2019)年10月19日)

10月19日(土)高田馬場BIG BOX 9F 「わん」で開催されました(出席者12名)。

金子の司会と見並の乾杯音頭で始まり、飲食がある程度進んだところで、各人の近況報告となりました。
関東地方等に甚大な被害をもたらした台風15号(9月)と19号(10月)関連では、高安から出身地の千葉県香取市は大きな被害はなかったとの話があり、水戸在住の高橋からは、那珂川氾濫被害をかろうじて免れたと報告がありました。その他では、家屋管理で定期的に遠方の古里通いを続ける人、本人の長い海外生活と子供達が海外在住の話題、大学の名誉教授で結構忙しい人、施設で元気な一人暮らしを始めた人、ジョギングやバードウォッチングに興じる人、身の回り整理の難しさを痛感している人、温泉宿での定期的麻雀会を楽しむ人、前立腺ガンの治療中の人と多種多様でした。さらに、このような会に出席するのは、本当に久しぶりですと話す塚原、シングルのゴルフは止めたが、応化会の中部支部長をしている三島と、それぞれ個性あふれる近況報告を聴くことができました。

 このように楽しく歓談飲食したのち、校歌斉唱して、来年の再会を約束して帰途につきました(文中の敬語略)。

当日の出席者:石井利典、大林秀仁、押田信昭、金子四郎、小山範征、高橋志郎、高畑忠雄、高安正躬、経沢実、塚原雅人、三島邦男、見並勝佳(以上12名;下線幹事)


来年(2020年)も同じ頃に同じ場所で開催を予定しています。皆様の参加をお持ちしています。最近に開催された同期会報告として、下記の応化会URLをご参照ください。(文責:見並勝佳)

新制19回卒業50周年記念同期会

 

去る10月18日(金)に卒業50周年を記念して、同期会を開催しました。
会食は大隈会館教職員食堂「楠亭」を会場とし、参加者は23名を数えました。
早稲田大学も50年で大分変りましたので、会食前に会津八一記念館と歴史館を見学しました。逢坂特任教授の案内で、歴史館の資料の説明を受け、卒業後50年経ったその変貌の歴史を垣間見ることが出来ました。

逢坂先生の音頭で乾杯

会食は逢坂先生の挨拶と乾杯の音頭で和やかに始まりました。ここ5年で3回目の同期会でしたが、人の入れ替わりもあり、当初は当時の顔と今の顔の擦り合わせが出来ないもどかしさもありました。しかし、時間が経つにつれ共通する話題や当時の雰囲気がよみがえり、笑顔の絶えない談笑が続きました。応化会行事への参画の呼びかけや会報のアーカイブ化の宣伝も行いましたが、出席者からは魅力あるイベントや情報発信をより充実して欲しいという声も聴かれました。
また、恒例の2分間スピーチで全員の近況報告を披露しあいました。健康にまつわる話、孫の世話の話、社会参加の話、ウォーキング、スポーツなどの健康自慢の話など多岐にわたる話題で盛り上がり、あっという間に時間過ぎました。
お開きの後には、気の合うグループで2次会へと繰り出し存分に同期会を楽しんだひと時となりました。   

 

出席者(敬称落・名字のみ):秋山、阿蘇、石川、石田、井上、岩間、内海、逢坂、小野、勝見、菊田、重谷、高橋(今井)、田中、寺田、花井、長谷川、廣谷、保谷、丸嶋、水上、森、吉岡 

文責・世話役 廣谷修・井上健 写真・森多美雄

企業ガイダンス更新

下記の企業ガイダンスを更新しました。

HPへの掲載日順です。

2019-11-28
王子ホールディングス株式会社(更新掲載)
2019-11-24
株式会社クレハ(更新掲載)
2019-11-22
JXTGエネルギー株式会社(更新掲載)
2019-11-21
DIC株式会社(更新掲載)
2019-11-14
JFEエンジニアリング株式会社(更新掲載)
2019-11-12
信越化学工業株式会社(更新掲載)
住友電気工業株式会社(更新掲載)
株式会社コーセー(更新掲載)
2019-11-08
東レ株式会社(更新掲載)
NOK株式会社(更新掲載)
ニチレキ株式会社(更新掲載)
2019-10-27
ライオン株式会社(更新掲載)
古河電気工業株式会社(更新掲載)
デンカ株式会社(更新掲載)
2019-10-17
協和キリン株式会社(更新掲載)
日産自動車株式会社(更新掲載)

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    • ★ このガイダンスは就職を斡旋するものではありません。
    • ★ 就職の為の情報として利用するに際しては学生諸君自身の判断で利用する事。
    • ★ このガイダンスは「学生会員」、「教室会員」および「事務局関係者」のみに開示されます。
    • 閲覧には認証が必要です。
2019年4月1日より2019年度パスワードに変わりました。
2019年度のパスワードを入手していない方は応化会事務局までお問い合わせください。

2019年 新制21回同期会

毎年恒例の新制21回同期会が、今年も早稲田祭・理工展のタイミングに合わせて11月2日(土)17時から開催されました。会場は昨年と同じ東京ガスの四谷クラブで22名が参加しました。
冒頭 司会の島田さんより開会宣言。その中で 古希は昨年通過し、これから喜寿、米寿と段々天国に近づく皆さんに 天国について日本一短い小話をひとつーーと皆の注意を引いたところで “あのよ~(あの世に掛けて)” との落ちがあり一同爆笑。
次いで前応用化学会会長 三浦さんより3年後の応用化学会100周年行事に係る紹介があり、寄付金についても言及。
そして乾杯の音頭は 広島からかけつけた倉持さん。折しも先般日本チームが大健闘したラグビー・ワールドカップ2019の決勝戦が当日夕刻開催@横浜 されるとあって、新幹線東京駅は、緑色(南アフリカ)& 白色(イングランド)のTシャツ姿のファンでごった返していたとの報告そして全員で声高らかに乾杯、その後暫し歓談。
宴もたけなわ、ラグビーの展開が気になる中で 一人づつ 応用化学科入学以来の想い出~近況報告。

  • 学生時代アメリカ民謡研究会の部室に入り浸っていた関係で、今日の参加者の内数名しか面識がない。現在は介護関係の仕事をしている。
  • 卒業後 分野の異なる毎日新聞→IBM→オリックスと渡り歩いた。
  • 現場中心の社会人生活から得た知見が その後の人生の糧となっている。
  • スマホのpaypay画面を押しても指が乾き過ぎていて反応しない。(paypayを使っている新しもの好きが4,5人いた)
  • あおり運転や自身の交通トラブルの無実を証明するためにもドライブレコーダーは設置すべき。
  • 料理教室で腕を磨いている。
  • 保有レコード2000枚の中から 毎日1枚聞いている。
  • 毎週ゴルフ & 毎日カラオケ三昧の生活。
  • 現在体重100Kgを越えてるも 先般地中海クルージングを満喫 等々。

その間各テーブルでも1年振りの再会でボケ防止対応含め諸々の話で大いに盛り上がり、近況報告がかき消される場面も。いずれにしても70歳超えの集まりとは思えぬ活況ぶりでした。
最後に皆で記念撮影を行い、その後円陣を組んで 紺碧の空 そして早稲田大学校歌を熱唱、気になっていたラグビー決勝戦後半の最後20分程をTV観戦、一年後の再会を約して散会となりました。

(文責:堀江芳文)

応化会事務局 メールアドレスの変更のお知らせ

2019年11月1日

諸般の事情により応化会事務局のメールアドレスを変更しました。

会員の皆様のアドレス帳を変更してください。

 

旧アドレス oukakai@kurenai.waseda.jp

新アドレス oukakai@list.waseda.jp

 

尚、旧アドレスは2020年3月31日まで有効です。

2020年4月1日以降は無効となりますのでご注意ください。

(応化会事務局)