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2023年度早桜会総会後講演会(報告)

 2023年度早桜会総会を2023年4月15日(土)にWEB形式(Zoom)にて開催し、その後講演会を実施いたしました。今回の講師には和田昭英先生(神戸大学理学研究科教授)をお迎えし、「へそ曲がりの光化学」という演題でご講演して頂きました。

【講師】和田昭英氏 (神戸大学理学研究科教授)
【概要】
 和田先生には光化学の新しい切り口について,神戸という街の紹介も交えてお話しいただきました。お話の前半は「答えから考える光化学」という研究テーマのお話で,遺伝的アルゴリズムと呼ばれる最適化手法を超短パルスレーザーのパルス形状に適用することで光化学反応を逐次的に制御する方法について紹介して頂きました。通常は反応物の時間変化を追跡して反応機構を調べていくところを,“へそ曲がり”なこの手法では波形最適化により理屈抜きにして光反応の制御を実現して,得られた波形を詳しく解析することで制御機構(理屈)を明らかにします。この手法の応用例として,ペリレン結晶の励起状態制御を実現し,さらに得られたパルス形状を解析することで明らかにされた制御メカニズムについて説明して頂きました。
 後半は「俯瞰して見る光化学」という研究テーマのお話で,太陽光の様な白色光で駆動される光化学反応を調べる新しい手法についてご説明頂きました。通常は照射する光(単色光)の波長を変えて反応の進行度の波長依存性を調べるところを,この手法では白色光を干渉計に通して波長ごとに異なる周期で変調する“へそ曲がり”な方法を採用することで,単色光照射では観測の難しい多色多段階の反応まで観測できます。非常に感銘を受けました。この手法の応用例として,アゾベンゼン誘導体について青色と赤色の2色の光が関与した多段階光異性化反応の観測例について説明して頂きました。
 また,お話の合間合間に神戸の紹介が入り,例えば神戸大学周辺の紹介や,神戸の山(摩耶山)の上から見える景色や神戸港の遊覧船から見られるクルーズ船や海上自衛隊の潜水艦などの紹介もして頂き、神戸の街を訪れたくなりました。
(文責:三品)

【出席者(15名)】
津田實(新7回),井上征四郎(新12回),市橋宏(新17回),田中航次(新17回), 井上昭夫(新17回),熊谷和夫(新31回) ,斎藤幸一(新33回),和田昭英(新34回),脇田克也(新36回),高田隆裕(新37回),中野哲也(新37回),澤村健一(新53回),陳鴻(新59回),三品建吾(新59回),古田武史(新61回)

2022年度 学位記・褒賞授与式

応用化学科 学位記授与式
応用化学科および応用科学専攻研究科の2022年度学位記・褒賞授与式は、2023年3月26日(日)16時30分より、西早稲田キャンパス63号館202教室にて、式次第に従い、小堀 深専任講師の司会で執り行なわれました。本会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮しつつも、教職員、主賓及び学部卒業生、修士課程修了生に加え、保護者の方々にも会場にご参加いただき、対面での開催となりました。

開式の辞に続き、学部卒業生、修士修了生へ学位記が授与されました。今年も研究室ごとの代表者が前に出て授与されました。

応用化学科褒賞授与式
引き続き、応用化学科褒賞の授与式が行われました。下嶋 敦教授から以下のような本賞設立の経緯、主旨等の説明があり、本賞および副賞が岡 大智さんに授与されました。
応用化学科褒賞は、優れた業績をあげた学生を表彰して更に人間的な成長を促すことを主旨として設定した褒賞で、学業成績と人物の総合的評価で毎年学部卒業生一名に授与されます。この褒賞は、OBの皆さんと教員および教員OBの寄付によって成り立っているもので、皆さんの気持ちを込めて対象の方に授与するものです。副賞は先進理工学部応用化学科とお名前を刻んだバカラのグラスです。おめでとうございます。

褒賞授与 受賞者 岡 大智さん

褒賞の授与の後、受賞者の岡 大智さんより受賞の謝辞がありました。

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祝辞:下嶋 敦 教授

 

応用化学科主任 下嶋 敦教授から祝辞がありました。

 

祝辞:濱 逸夫早稲田応用化学会会長
ついで、早稲田応用化学会 濱逸夫会長から祝辞がありました

早稲田応用化学会 濱逸夫会長の祝辞

 

在校生代表からの送辞
在校生を代表して、学部3年生 石﨑 柊平さんが、卒業生に感謝の気持ちを伝える送辞を述べました。

送辞 在校生代表 石崎 柊平さん

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学部卒業生の答辞
これに答えて、学部卒業生を代表して宋美慶さんが答辞を述べました。

学部卒業生 答辞 宋 美慶さん

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卒業生代表 宋 美慶さんの答辞

修了生からの答辞
引き続き、修了生を代表して中村 汐里さんから答辞がありました。

大学院修了生 答辞 中村 汐里さん

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乾杯
応用化学科褒賞授与式及び受賞挨拶を終え、平沢 泉教授の発声による恒例の乾杯へと式が進みました。なお、乾杯の缶ビールは応化会から皆さんに進呈されました。

乾杯の言葉 平沢 泉教授・応化会副会長

校歌斉唱

校歌斉唱 指揮:山本 幹大さん

卒業生を代表して、山本 幹大さんの指揮によって校歌を斉唱しました。今年は声出しが可能となりましたので、全員がそれぞれの想いを乗せて「都の西北」を演奏することができました。
閉会の辞を経て、授与式はお開きとなり、その後は卒業・修了生は各研究室、また仲間同士の記念撮影にてひとときを過ごしていました。

           

学位記・褒賞授与式 アルバム1

学位記・褒賞授与式 アルバム2

 

(文責:広報委員会)

教室会員受賞 2022年度

2022年度

2023-05-15掲載

黒澤美樹(山口研究室 D3)
日本化学会 第103春季年会
学生講演賞
講演タイトル:Deoxygenative Functionalization of Diarylketones
2022年度

2023-03-26掲載          2022-10-24掲載 近嵐 樹の写真が追加されました

桜井 宏樹(野田・花田研究室 M2)
化学工学会
第88年会 優秀学生賞(Excellent Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:簡易プロセスによる使用済みリチウムイオン電池正極材の再生技術
2022年度

大橋 美彩子(野田・花田研究室 M1)
化学工学会
第88年会 優秀学生賞(Excellent Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:急速蒸着法による多孔質シリコン表面上への単結晶シリコン膜の作製
2022年度

瑞慶覽 諒大(野田・花田研究室 B4)
化学工学会
第88年会 優秀学生賞(Excellent Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:高速水素吸蔵放出のためのLaNi5-高分子樹脂構造体の熱伝導特性
2022年度

北原 亘(野田・花田研究室 B4)
化学工学会
第88年会 優秀学生賞(Excellent Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:カーボンナノチューブの長尺パターン成長による電子エミッタの開発
2022年度

蛭子 蒼太(野田・花田研究室 M2)
化学工学会
第88年会 学生奨励賞(Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:ホウ酸をホウ素源に用いた窒化ホウ素ナノチューブの合成
2022年度

AL ABRI, Hajar abdullah yasir(野田・花田研究室 M1)
化学工学会
第88年会 学生奨励賞(Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:Development of compact hot-filament reactor for energy efficient thermolysis of ammonia
2022年度

千原 直人(松方研究室 M2)
化学工学会
第88年会 優秀学生賞(Excellent Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:Direct CO2 Fischer-Tropsch合成用膜反応器における運転条件の検討
2022年度

関根 悠真(松方研究室 M2)
化学工学会
第88年会 優秀学生賞(Excellent Student Award, 88th Annual Meeting)
講演タイトル:フロー型エステル化膜反応器の開発
2022年度


松本 莉奈(松方研究室 M2)
化学工学会
第88年会最優秀学生賞(Best Student Award, SCEJ 88th Annual Meeting)
講演タイトル:MFI型ゼオライト分離膜におけるカチオン位置と透過選択性の関係
2022年度

門間 聰之(門間研究室 教授)
電気化学会
フェロー
2022年度

2023-02-01掲載

桐村 光太郎(桐村研究室 教授)
Japanese Society of Mycotoxicology
JSM Mycotoxins Award
2022年度

2023-01-23掲載

川久保 優香(下嶋研究室 M1)
日本ゼオライト学会 第38回ゼオライト研究発表会
若手優秀講演賞
講演タイトル:Ti含有ゼオライトの触媒活性点をモデルとしたシロキサン系分子の合成
2022年度

2022-12-22掲載

センゲニ アナンタラジ[Anantharaj SENGENI](野田・花田研究室・理工学術院総合研究所 次席研究員)
早稲田大学
早稲田リサーチアワード(国際研究発信力)
講演タイトル:(リサーチアワードの為、なし)
https://www.waseda.jp/inst/research/news/73635

2022年度

花田 信子(野田・花田研究室 専任講師)
日本学術振興会
第19回日本学術振興会賞
講演タイトル:Improvement of Reaction Rate of High Capacity Hydrogen Storage Materials and Development of Hydrogen Storage and Supply Processes
2022年度

2022-12-19掲載

黒澤 美樹(山口研究室 D2)
11th Singapore International Chemistry Conference (SICC-11)
Poster Prize
講演タイトル:Synthesis of Multiply Arylated Alkanes by Catalytic Deoxygenative Transformation of Diarylketones
2022年度

2022-12-14掲載

吉田 啓佑(野田・花田研究室 D1)
第8回 日本金属学会 水素化物に関わる次世代学術・応用展開研究会
優秀ポスター賞
講演タイトル:多孔質MgH2シートへの水素流通プロセスによる熱供給と水素放出の実験的検証
2022年度

宮越 すみれ(野田・花田研究室 M1)
第8回 日本金属学会 水素化物に関わる次世代学術・応用展開研究会
優秀ポスター賞
講演タイトル:液体アンモニア電解による水素生成のためのRu担持カーボンナノチューブ膜電極の開発
2022年度

2022-12-09掲載

松田 卓(関根研究室・先理専攻 LD3)
8th DGIST-WASEDA Workshop on Electrochemistry 2022
優秀プレゼン賞
講演タイトル:Quantitative investigation of CeO2 surface proton conduction in H2 atmosphere
2022年度

木野 邦器(木野研究室 教授)
大隈記念学術褒賞
研究題目:微生物機能の高度活用による革新的バイオプロセスの開発
勲章・褒章ページを参照ください→こちら
2022年度

柿原 聡太(関根研究室 M1)
日本化学会第12回CSJフェスタ
優秀ポスター発表賞
講演タイトル:Co-In2O3の酸化還元を用いたケミカルループによる逆水性ガスシフト反応
2022年度

2022-11-14掲載

沓抜 佳奈(野田・花田研究室 M2)
化学工学会新潟大会2022
学生奨励賞
講演タイトル:Ir担持カーボンナノチューブ膜電極の開発と水溶液系でのアンモニア電解による水素生成
2022年度

2022-11-12掲載

吉田 啓佑(野田・花田研究室 D1)
17th Internaional Symposium on Metal-Hydrogen Systems (MH2022)
Best Student Poster 3rd Prize
講演タイトル:Experimental study of heat supply and hydrogen desorption by hydrogen flow process to porous MgH2 sheet
2022年度

根岸 恵利(松方研究室 M1)
日本膜学会
膜シンポジウム2022学生賞
講演タイトル:ゼオライト正浸透膜を用いた水中からの重金属除去法の提案
2022年度

金子 健太郎(野田・花田研究室 D3)
12th A3 Symposium on Emerging Materials: Nanomaterials for Electronics, Energy, and Environment
Best Poster Award
講演タイトル:Nanotube-based architecture with ionic liquid electrolyte for high-temperature operation of Li and Li-ion batteries
2022年度

服部 哲也(下嶋研究室 M2)
第9回 ZAIKEN Festa
奨励賞
講演タイトル:ニオブ酸リチウムナノ多孔体の合成と圧電触媒への展開
2022年度

岡 大智(下嶋研究室 B4)
第29回ゼオライト夏の学校
高石哲男記念賞(優秀ポスター賞)
講演タイトル:酸化鉄を鋳型としたメソポーラスゼオライトの作製
2022年度

2022-10-25掲載

服部 哲也(下嶋研究室 M2)
日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウム
最優秀プレゼンテーション賞
講演タイトル:二オブ酸リチウムナノ多孔体の合成と圧電触媒への応用
2022年度

菊地 弥温(下嶋研究室 M1)
日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウム
学生優秀講演賞
講演タイトル:有機シリル基を修飾した二重六員環シロキサンの架橋によるナノ多孔体の作製
2022年度

2022-10-24掲載

近嵐 樹(野田・花田研究室 M2)
化学工学会 反応工学部会 CVD反応分科会
学生奨励賞
講演タイトル:触媒原料急熱による単層カーボンナノチューブの気相連続CVD合成
2022年度

2022-10-14掲載

石田 鴻太朗(小柳津・須賀研究室 M2)
第71回高分子討論会
優秀ポスター賞
講演タイトル:ビオロゲン置換ポリマーを添加した硫黄ハイブリッド電極の作製とリチウム二次電池の高速充電
2022年度

西尾 博道(小柳津・須賀研究室 M2)
第71回高分子討論会
優秀ポスター賞
講演タイトル:高透明性・高屈折率を両立するメチルチオ基含有ノボラックの合成とその性質
2022年度

2022-10-04掲載

卯野 宏幸(木野研究室 M2)
新薬創製談話会
第32回新薬創製談話会研究奨励賞
講演タイトル:麹菌の形態変化を指標とする機械学習を用いた抗真菌剤探索法の開発
2022年度

2022-09-26掲載

大木 風豪(山口研究室 M1)
第11回 フッ素化学若手の会
優秀ポスター賞
講演タイトル:ピラゾロアジン類の開環型ジフルオロ化反応
2022年度

2022-09-06掲載 2022-08-22掲載の記事で写真(☆印)が追加されました

岩切 翠(小柳津・須賀研究室 M2)
RadTech Asia2022
Outstanding Poster Award
講演タイトル:Morphology and Domain Size Tuning in the Controlled UV-curing via Organic Photoredox-Catalyzed Iodine-Mediated Polymerization
2022年度

望月 彩音(小柳津・須賀研究室 M1)
RadTech Asia2022
Outstanding Poster Award
講演タイトル:Selection of C-X Endgroup of Photo-active Polymeric Dormant:Nanodomain Control during Controlled UV-curing
2022年度

2022-08-30掲載

平尾 まりな(山口研究室 M2)
第56回有機反応若手の会
口頭発表賞
講演タイトル:ルイス酸/可視光レドックス触媒系を利用した N-アシルピロリジンの開環反応
2022年度

平尾 まりな(山口研究室 M2)
第56回有機反応若手の会
Good Question賞
講演タイトル:ルイス酸/可視光レドックス触媒系を利用した N-アシルピロリジンの開環反応
2022年度

2022-08-26掲載

重本 彩香(関根研究室 D1)
Post Symposium of TOCAT9
Excellent research award
講演タイトル:Low temperature NOx reduction in an electric field
2022年度

2022-08-22掲載

重本 彩香(関根研究室 D1)
12th International Conference on Environmental Catalysis
Best Oral Presentation Award
講演タイトル:Reaction mechanism of NOx reduction in an electric field at low temperatures
2022年度

柿原 聡太(関根研究室 M1)
12th International Conference on Environmental Catalysis
RSC Best Presentation Award
講演タイトル:Reverse water-gas shift reaction via chemical looping on Co-In2O3
2022年度

渡辺 光亮(関根研究室 M2)
12th International Conference on Environmental Catalysis
Best Poster Presentation Award
講演タイトル:Low-temperature selective EDH over YCrO3 perovskite
2022年度

村上 路有久(野田・花田研究室 B4)
Asian Pacific Confederation of Chemical Engineering (APCChE)
Gold Prize, SDG Special Symposium, APCChE2022
講演タイトル:Sustainability Assessment and Optimal Selection of Hybrid Renewable Energy System for Resilient Off-grid Water Security Application
2022年度

瑞慶覽 諒大(野田・花田研究室 B4)
Asian Pacific Confederation of Chemical Engineering (APCChE)
Bronze Prize, SDG Special Symposium, APCChE2022
講演タイトル:Solving Bali’s Marine Plastic Problem
2022年度

2022-08-09掲載

千原 直人(松方研究室 M2)
15th International Conference on Catalysis in Membrane Reactor (ICCMR-15)
ポスター賞
講演タイトル:Development of ZSM-5 membrane for Dehydration from Products of Fisher-Tropsh Synthesis
2022年度

関根 悠真(松方研究室 M2)
15th International Conference on Catalysis in Membrane Reactor (ICCMR-15)
ポスター賞
講演タイトル:Development of Methanol Selective Zeolite Membrane for Transesterification Membrane Reactor
2022年度

2022-07-25掲載

川久保 優香(下嶋研究室 M1)
日本ゾル-ゲル学会 第20回討論会
ベストポスター賞
講演タイトル:不完全縮合型POSSを用いた二核Tiサイトを有するチタノシロキサン系化合物の合成
2022年度

2022-07-08掲載

川久保 優香(下嶋研究室 M1)
日本セラミックス協会2022年年会
優秀ポスター発表賞 最優秀賞
講演タイトル:二核Tiサイトを有するチタノシロキサン系化合物の形成
2022年度

 

渡辺 清瑚(小柳津・須賀研究室 D2)
第71回高分子学会年次大会
優秀ポスター賞
講演タイトル:側鎖に硫黄含有基と水酸基を併せ持つポリ(フェニレンスルフィド)誘導体の合成と特異な屈折率特性
2022年度

2022-06-28掲載

海和 雄亮(小柳津・須賀研究室 LD4)
日本素材物性学会
山崎賞
講演タイトル:Polymers for Reversible Hydrogen Storage Inspired by Electrode-active Materials in Organic Batteries
2022年度

飛田 優花(小柳津・須賀研究室 M2)
日本素材物性学会
山崎賞
講演タイトル:Polymers for Reversible Hydrogen Storage Inspired by Electrode-active Materials in Organic Batteries
2022年度

2022-06-21掲載

根岸 恵利(松方研究室 M1)
新化学技術推進機構 (Japan Association for Chemical Innovation)
第11回JACI/GSCシンポジウムポスター賞 (Poster Award, 11th JACI/GSC Symposium)
講演タイトル:果汁脱水濃縮用Na-ZSM-5 正浸透膜の開発
2022年度

2022-06-13掲載

藤本 早希(松方研究室 M1)
日本膜学会
第44年会学生賞
講演タイトル:Ag-X膜中のプロピレンの透過挙動
2022年度

2022-06-09掲載

前田 竜駒(関根研究室 M1)
石油学会
第26回JPIJS優秀ポスター発表賞
講演タイトル:リン化鉄担持触媒を用いた低温・大気圧下での電場アンモニア合成
2022年度

2022-05-28掲載

三瓶 大志(関根研究室 M2)
触媒学会
第129回触媒討論会 学生ポスター発表賞
講演タイトル:CeO2への異種カチオンドープによる水素吸着能の制御
2022年度
(受賞年度が間違っていたこと、写真の提供があったことにより再掲載しました)

 

 


 

 

 

 

 

 

 

応用化学会100周年記念企画&2022年度 第四回若手会員定期交流会報告

2023年2月18日(土)に「早稲田応用化学会100周年記念企画&2022年度 第四回若手会員定期交流会:『競争・協奏・共創』~次世代応化会の共創に向けて~」が開催されました。

本交流会はNACs会議、本企画、懇親会の3部制にて実施されました。

入試期間中で校舎に立ち入れなかったこともあり、都内の会議スペースを利用しましたが、いつもと違った環境でこれまで以上にざっくばらんな会話を行えたと感じます。

1部のNACs会議では22年度のNACs活動の振り返りを行い、発足1年が経過した節目として、今後のNACsの方向性を話し合いました。現役学生も交えてディスカッションを行うことで、社会人と学生の求める内容の共通点・異なる点を認識し、今後持続的な活動を続けていくための道標を考えることができました。

2部では応化会役員のOBの方々を交え、グループディスカッションが行われました。議題は「次世代応化会の共創に向けて、自身がどのように応化会と関わりたいか?どんな応化会に参加したいか?」であり、参加者の自由な意見をくみ取ることができたと思います。

特に印象的だったのは、今以上に“日常的な”交流を求めているということです。企画の時に顔を合わせるだけでなく、もっとプライベートな空間でも応化の人に会える場所が欲しいという意見が目立ちました。応化が家庭・会社に次ぐ第三の居場所として、心地よくそして成長できる場所になれるよう努めていきたいと思います。

また今回出た様々な意見に対して、ただの願望ではなく、主体性をもって実現していこうと思います。

3部では、場所を変えて立食形式で懇親会を行いました。スライドショーの上映や個人の近況報告を行い、思い出話から将来のことまで様々な話で場は盛り上がりました。

未だ収束はしておりませんが、コロナ禍で懇親会の実施が難しかったこともあり、久しぶりの懇親会は懐かしく、そして人と人とのつながりの大切さを改めて感じることができました。

今後もこのような機会を設け、持続可能な組織となるよう努めていきます。

(文責 NACs~次世代共創委員会~ 増田)

2022年度 応用化学専攻褒賞・奨学金授与式

コロナ禍で2019年以来実地で開催が出来なかった応用化学専攻褒賞・奨学金授与式が2023年3月9日木曜日4年ぶりに、西早稲田キャンパス62号館W棟で開催された。

司会 小堀先生

小堀深専任講師の司会で開会し、鹿又宣弘大学院先進理工学研究科長のお祝辞があり、引き続いて水野賞、水野奨励賞、水野敏行奨学金、応用化学会給付奨学金、里見奨学金、森村豊明会奨励賞の5つの褒賞・奨学金授与式が行われた。 38名の受賞者は、賞状を鹿又先生より直接手渡され、自分たちへかけられた期待と、その使命を強く感じていた。
応用化学会給付奨学金については、博士進学者へのサポートを強化するために早期に学部生からの支援を行うことが2022年度定期総会で承認されたが、今回の受給者にはその最初の学部奨学生5名が含まれている。

お祝辞 鹿又宣弘大学院先進理工学研究科長

各賞の授与

引き続いて、応用化学選考主任の下嶋 敦先生よりご祝辞を戴いた。

応用化学選考主任下嶋 敦先生のご祝辞

来賓の方からのご祝辞として、水野家代表(元応用化学会会長)の河村宏様より、ご父君の水野敏行様の熱い志によるご遺言により始められたこの奨学金についての説明とともに奨学生に対する期待とお祝いのお言葉があった。引き続いて応用化学会の橋本正明副会長、里見奨学会事務総長の田部修士様、森村豊明会理事森村潔様よりお祝辞を戴いた。

水野家代表(元応用化学会会長)河村宏様のご祝辞

応用化学会橋本副会長

 

 

里見奨学会事務総長の田部修士様

森村豊明会理事森村潔様

 

受賞者の代表として水野賞受賞者の浅原光太郎君より御礼と今後の決意を述べる挨拶があり、授与式は閉会となった。

水野賞受賞者の浅原光太郎君の挨拶

閉会後には、応用化学科土田英俊教授のもとで研究を始めた小松晃之先生により「人工血液開発の最前線」と題する記念講演会があった。小松先生は現在中央大学教授として人工血液開発の研究を行っている。人間の輸血血液の保存可能期間が約2日と短いなか、通常時の妥当な献血量と大規模災害を想定した必要血液とに大きなギャップがある。そうしたギャップを解消し得る人工血液の開発は今日の急務となっており、その人工血液開発についてのお話は興味深かった。
また、ドイツ留学時の学友たちや、ベルリンの恩師の話は、将来海外で活動するチャンスのある奨学生たちに強い刺激になったと思われる。

小松晃之先生による記念講演「人工血液開発の最前線」

会場の後部のスペースは、今回受賞者たちの研究を要約したポスターセッション会場となっており、授与式のあと参会者と各受賞者たちはポスターの前で意見交換や交流の機会を持つことが出来た。

Poster Sessionの様子(クリックで拡大表示)

 

第42回早桜会懇話会(報告)

 第42回早桜会懇話会を2023年2月18日(土)に対面(中央電気倶楽部)とWEB(ZOOM)のハイブリッド方式にて開催いたしました。今回の講師には大阪大学の岡弘樹氏(新67回,西出・小柳津・須賀研)をお迎えし、「持続可能な社会の実現に向けた機能性有機材料の展開~早稲田大学への感謝の気持ちとともに~」という演題でご講演頂きました。
 岡先生は機能性高分子の研究を学生時代からされており、蓄電可能な高分子やプロトン・水素ガスを貯蔵できる高分子について積極的に研究を行っていらっしゃいました。特に蓄電容量を高める為にポリアリルアミンに着目され、学生時代に企業と直接交渉をされたお話は大変印象深いものでした。
 学生時代にスウェーデンに留学されたり外国人研究者のもとで指導を受けたり等、学生のうちから広い視野を持って研究を進めてこられ、また非常にエネルギッシュで私自身も良い刺激を受けました。
 現在大阪大学では分子配列と導電性の化学を研究しており、これからの水素社会や持続可能な社会の実現に向けて、エネルギーに関連した機能性有機材料開発を進めていらっしゃいます。特に若い世代をどうエンカレッジしていくか、ということに注力しており、研究者としてのみならず教育者としても新しいことに積極的に挑戦していこうという姿勢に大変感銘を受け、私自身もエンカレッジされました。
 講演後は質疑応答が活発に行われました。普段はどちらかというと中堅〜シニアの講演者が多い中、20代の若手講演者は珍しかったですが聴衆一同良い刺激を受け、非常に有意義な懇話会になったと思います。講演して下さった岡先生に改めて感謝の意を表し、報告書とさせて頂きます。
  (文責:三品)
【出席者(18名):敬称略】
(現地)
津田實(新7), 前田泰昭(新14), 岡野泰則(新33),斎藤幸一(新33), 和田昭英(新34),
澤村健一(新53),三品建吾(新59),加藤文義(新20),篠崎匡巳
(ZOOM)
井上征四郎(新12), 市橋宏(新17),田中航次(新17), 脇田克也(新36), 數田昭典(新51), 陳鴻(新59), 古田武史(新61), 桜井沙織(新64),井上昭夫(新17)

早稲田応用化学会中部支部総会及び第19回交流講演会のご連絡

早稲田応用化学会中部支部の2023年度の活動としまして、総会および山口潤一郎 教授を名古屋にお迎えしての講演会を計画しました。 コロナ禍のため、中部支部の総会は2020年度よりの3年間、応用化学会HP上でのWEB開催とさせていただきました。また、同時開催の春の講演会につきましては中止のやむなきを得ませんでした。従いまして、対面方式での両者同時開催は3年ぶりとなります。特に、山口先生のご講演は現役会員をはじめ、会員皆様にとって大変参考になるお話を聞くことができる貴重な機会ですので、ぜひご参加頂きますようご案内致します。
なお、今回は対面方式のみでの開催とし、親睦会も予定しております。会員の皆様の元気なお顔が見ることができればと期待しておりますので、ご参加いただければ幸いです。

早稲田応用化学会中部支部
支部長  友野 博美

1.日時: 2023年4月8日(土) 14:30-19:30 (受付開始14:00)

2.場所: ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1008室

https://www.winc-aichi.jp/access/

3.中部支部総会: 14:30~

(1)議事内容

・2022年度支部活動報告、及び支部決算報告

・2023年度支部予算申請内容、支部活動計画、支部役員会メンバー構成など

4.講演会: 15:30~17:00(質疑応答含む)

(1)演題: 「応用化学科の現状と分子レベルのものづくり研究」

(2)講師: 山口潤一郎 教授

(ご略歴)

・2002年東京理科大学工学部工業化学科卒業

・2007年東京理科大学大学院工学研究科工業化学専攻 博士後期課程修了。博士(工学)。

・2007年 日本学術振興会 海外特別研究員(米国スクリプス研究所)

・2008年 名古屋大学大学院理学研究科物質理学専攻(化学系)助教

・2012年 同准教授。

・2016年早稲田大学准教授

・2018年より現職。

(3)講演内容:

名古屋大学から早稲田応用化学科へ移勤してから7年となる。4年生3名とはじめた研究室だが現在では34名と応化では最も大きな研究室となった。応化に所属してから、100周年、西出先生・黒田先生の退職、一部教員の121号館への移動など様々な出来事があった。
専門は有機合成化学であるが、構造式が苦手な方は多いと思うので、本公演では研究内容はほんの一部として、自己紹介を含めて嘱任後の応用化学科の変化と、現在、今後について中心にお話させていただきます。

5.写真撮影、懇親会: 17:00~19:30

(1)場所: 総会、講演会と同じ1008室

(2)懇親会費: 3,500円/人 (当日に現金にてお支払いをお願いします。)

6.参加申し込みはこちらから ⇒ https://forms.gle/LP4tCYhyq64X2g1SA

・準備の都合上 3月31日(金)までに申し込み願います。

・今回は対面方式のみでの開催となります。

・総会、講演会ではマスクの着用をお願い致します。

・お問い合わせ先: 応用化学会中部支部 担当  植村 裕司 

E-mail: yujiuemura.7112@outlook.jp

卒業生へのインタビュー(第4回)

元第一三共株式会社代表取締役、元早稲田大学創造理工学部客員教授 荻田健さん


2022年1月15日:オンラインにて開催。

ご略歴

1973年 早稲田大学理工学部応用化学科卒
1980年 東大農学系研究科博士課程修了(応用微生物研究所)

三共株式会社入社
研究所で医薬の研究(約20年)
開発部門で医薬の開発(約10年) 

第一三共株式会社(2007年、第一製薬と合併)
取締役 専務執行役員(2009年~2016年)

早稲田大学創造理工学研究科客員教授 (2017年-2021年)

今回は研究からグローバルプロジェクトマネジメント、経営に至るまで幅広い経験に基づくお話を伺った後Q&Aに答えて頂く流れでのインタビュー記事になります。荻田さんから学生・若手へ以下の内容での話がありました。

  • 製薬会社の主力製品について(ドラッグストアで購入できる一般医薬品と、医療用医薬品について
  • 新規医療用医薬品を世に出す:探索ターゲットから臨床試験以外の研究分野まで
  • 新薬ビジネスの特徴:研究開発費と研究の成功確率について
  • 荻田さん自身のキャリアパスについて(研究~プロジェクトマネジメント~グローバル変革への対応~経営戦略(取締役専務執行役員としてのタスク)
  • 製薬企業のおかれた状況
     新薬創生の難しさ、複雑化
     多様な経営戦略
  • これからの時代と経営戦略、社会との持続的成長とご自身の経験としてのこれまでの社会変化への重ね合わせからの振り返り
  • これから社会に踏み出す若き才能に向けてのエール

荻田さんからのメッセージを受けてのディスカッションでは以下のようなやりとりがありました。

-Be Professionalについてどうすればその領域に近づけるとことが出来るのか教えてください

(荻田さん):皆さんは学部生あるいは大学院生として既にProfessionalな仕事に触れていると思いますが、自分の好きなことを一生懸命に取り組んでいるうちにその意識づけが出来てくる様に思います。会社での研究におけるプロ意識もその延長線上にあると思います。
一朝一夕には行きませんが、繰り返し仕事に取り組んでいくうちに、この領域なら自分が強みを発揮でき、他の人にはそう簡単に負けないという意識が自然に持てるようになりました。そうなるとしめたものだと思います。

 

-自分がこれなら(社会人として)やっていけると自信を持たれたきっかけなどありますでしょうか。

(荻田さん):私の専門は狭い研究領域でしたが、その仕事はほかの誰にも負けないという意識は自分自身の考え方にプラスに働きましたし、学会での受賞経験は外的な評価という点からも自分に勇気を与えました。ポジティブな経験を積み重ねていくことが重要です。仕事のの目標設定を必要以上に高く設定する必要はないと思います。ハードルをクリアーするたびに自分自身の仕事に自信が持てるようになりました。

 

-大学生生活もまだ十分にいろいろなことが経験できていると自覚できる立ち位置にいません。様々な経験をこれまでされてきている中で経営者の視点からアドバイスを頂けますでしょうか。

(荻田さん):私の学生時代はキャリア形成に関する考え方もはっきりしていませんでしたが、現在では環境も大きく変わり、積極的に自分のキャリアを積上げていくことは重要だと思います。たとえば会社での所属部署が変わるようなとき、それはその後の自分の進むべき方向に役立つかどうかはその時にはわからないかも知れませんが、広く経験されることにより将来に生かされる事案は多いと思います。

 

-医薬品の研究開発で成功確率が低いことに驚きました。日々の研究において自分自身もうまくいかないことが多いですがその中でもモチベーションを維持できる意識づけについて教えてください

(荻田さん):私自身は研究していること自体が非常に面白いと感じていました。研究成果も重要ですが、その研究に興味をもって没頭することで探求心は研ぎ澄まされて行ったように思います。また、同僚との議論の中で目的意識を共有、確認することも大切でした。。「うまくいかない」のではなく、その結果も含めて研究は興味を持って考えていくことが一つのヒントになるのではないでしょうか。

 

-マテリアル・インフォマティックスのようにビッグデータを扱うことで研究環境も変わるのでしょうか(例えば研究室で一人がAIを駆使して研究を進めていくような環境になるのでしょうか)

(荻田さん):この質問は私にはちょっと難しい質問です。なぜなら、私の時代にはビックデータを扱う研究環境はなかったからです。従って一般論としてしかお答えできませんが、IT革命が進む中での化学との付き合い方も当然変わってくると思います。例えば今から5年前に現在の姿が想像できたかといえばそれはまた違った成果として現在があるわけです。少なくともこれまで以上に新しいことにポジティブに取り組んでいくという姿勢が必要だと思います。何が正解かは私にもわかりませんが前向きに考える姿勢が重要だと思います。

 

-研究を離れてマネジメントに転身された際に、研究者としての道を続けたいと考えましたか

(荻田さん):研究もある程度キャリアが長くなってくると研究自体もスペシャリストというよりは全体を見渡すような役割に段々と変わってきます。その時点ではジェネラリストとしての意識づけも自分自身の中でありましたのでマネジメントへの移行はしやすかったと思います。部下が多くなってくると人間関係などにも気を配ることが多く、それがグローバルになるとさらに考え方の違いなどにも考慮しながらマネジメントするエネルギーが要求され、自分自身から積極的に飛び込んで行くようにしました。
(写真:社内理科系社員による稲門会)

 

インタビュー参加者:
学生委員会:高田こはる(B4)、吉田七海(B4)、横尾拓哉(B3)、原田拳汰(B2)、吉村尚(B2)、
春原晴香(67期)、加来恭彦(39期、広報委員会)

第26回 先生への突撃インタビュー (梅野太輔教授)

「先生への突撃インタビュー」は2021年度に新たに応用化学科にお迎えした梅野 太輔教授にご登場をお願いし, 最終回といたしました第25回より再開いたします。今回は学生2名, OB 1名の組み合わせで対面でのインタビューを行い, 応化会の本来の姿である, 先生・学生・OBの3者によるインタビュー記事の作成を目指しました。
梅野先生にはインタビューのご快諾並びに入念なご準備・熱のこもったお話を頂きましたこと, この場を借りて御礼申し上げます。

梅野先生ご略歴

・1994年 九州大学 工学部 応用化学科卒業 

・1998年 九州大学大学院 工学研究科 分子システム工学専攻 博士課程修了・博士(工学)

・1999年 カリフォルニア工科大学 化学工学科 博士研究員 (Frances H. Arnold Group)

・2003年 ワシントン大学シアトル校 病理学科 シニアフェロー (Larry A. Loeb Group)

・2005年 千葉大学 工学部 共生応用化学科 助教授

・2019年 千葉大学 工学部 共生応用化学科 教授

・2021年 早稲田大学 先進理工学部 応用化学科 教授

 

 

Q. 先生が研究に本格的に取り組み始めたきっかけはなんですか?
 ~ かっこいい数学者と出会って化学を目指した? ~

❶ 化学科への道

子供の頃は, 社会も宇宙もひっくるめ, この世界のすべてに興味がありました。だから進むべき道は, むしろ哲学や社会学にあるのかしら, と思っていました。中学・高校時代は6年間, 学校の授業はほとんど聞かず, ただひたすら読書でした。しかし, 大学受験シーズンを前にして自分の5年間を総括すると, じつに見窄らしい。読書によって自分が世界を知れたとは全く思えませんでした。そして勉強を初めて見ると, 教科書や入試対策問題でさえ, 私の世界(宇宙)の理解が着実に深まってゆく実感がある。自分はなんと遠回りをしたものだと… そして世界の探針として, 科学とは, なんと優れた手法なのだろうと…。

高2の秋, 運命的な出会いがありました。その日, 九州の片隅にある私の前に, 前触れもなく, どえらい学者がやってきたのです。この先生は, 米国ミシガン大学教授の菊池昇先生, のちにトヨタの研究所長に就任する高名な数学者です。この奇蹟をしかけたのは, 私の地元福岡に九大の客員研究者として滞在していたJohn Bolanderさん(現カリフォルニア大学土木工学科教授)。あるきっかけで知り合い, 私のオートバイの師匠になった人です。この人自身も, 研究者という生き方を見せてくれ, 高校生の私の理系帰依を後押しした恩人です。私の人生によき影響をもたらすはずだと, 自分の尊敬する学者を半強引に連れてきちゃった。いきなり「見知らぬ若者にためになる話をしろ」と言われた菊池先生はおおいに困惑されたでしょうが, Bolanderさんの熱意に押され, 予備校時代から大学時代, 渡米して成功してゆくまでの波乱万丈の物語を, 一気に語ってくれました。私が追体験させてもらったその半生は, 爽やか, 軽やか, 冒険に満ちたものでした。自分が持つカビくさい学者像は吹っ飛び, 僕も学者になりたい!と。いや正確には, キクチノボルになりたい!…これが私の人生の目標になりました。

なぜ化学を選んだか。それも菊池先生の影響です。その日, 「将来の進路は決めてるの?」と聞かれた私は, 「環境問題の解決みたいなことに貢献できればいいと思って…」とナイーブな言葉をモゴモゴと…。菊池先生は, 少し黙って, 首を振って言いました。「環境問題も人口問題も食料問題も, それは, 解くべき課題であって, 学問の名前ではない。それらの問題の解決のために, 君はどんなexpertiseを提供するのか?」と。まごついている私に, 彼は助け舟を出します。「数学, 物理, 化学, の3つのどれかひとつを極めなさい。もちろん, どれを選んでも正解!」。なるほど, それなら僕にも選べる。数学・物理より, よりダイレクトに世界とつながっている(気がした)化学に決定です。ここは雑な直感ですが, 菊池先生が確約した正解のひとつなので, 信者に迷いなどありません。

❷ アカデミアへの道

分野より先に, まず大学人になることを決めていた私ですが, 卒論研究をすすめるにつけ, アカデミアは研究者にとっての「最高の場所」だと納得を深めてゆきました。アカデミアの最大の魅力は, 理科の民としての「行の純度」にあります。経済合理性がなくても, エネルギー負荷が高すぎても, 同時代の同業者が価値を認めてくれなくても, 応用可能性に明確な展望がなくても…自分が「価値ある」と認定すれば, その研究を続けることが許されます。完全なる選択の自由! …これは塀の外(社会)では, なかなか許されない自由ではないでしょうか?

応化を選んだ学生の中には, 世の中に直接役立つ化学研究に興味ある人が多いかもしれません。しかし考えてみて欲しい。応用分野でも, 本当に破壊的発展やブレイクスルーは, 煮詰まった業界の内ではなく, 予期せぬ方向から突然やってくるものです。そしてその「事件」の萌芽は, 基礎研究の所産であることが圧倒的に多いのです。化学分野ならば, 「みたことない」「きいたことない」現象の発見, 「いまは存在しない」分子機能が生み出された瞬間。しばしば, 周辺分野に破壊的な解決をもたらします。この「突然」を半ば必然的に生み出すために, 物質科学の辺境を探検するのが僕らアカデミアンなのです。だれも歩んだことのない「ぼくたち」「わたしたち」だけの冒険なのだから, 計画・実行する段階から楽しいし, 結果がどうころんでも, 無条件に楽しい。こんな業務で給料もらえるなんて, サイコーだとは思いませんか?世の中に役立ちたいからといって, アカデミアを選択肢に入れないのは, 理系人としてもろもろ矛盾しています。製品よりも産業を創出しようとする厨二病を, 子供扱い(食わず嫌い)するのは, とてもおすすめできません。

❸ 本格的に研究を始めたのは?

卒論でもらった最初の研究テーマは, 二重鎖DNAに合成ポリマーを共有結合的に固定し, 面白い性質をもつ材料を創ろう, というものでした。DNAの化学研究といえば, 遺伝情報保存の本質, 塩基対形成の超分子化学だと思います。しかし私の指導者(前田瑞夫先生)は, 縦横比が大きく剛直, そして高密度に電荷を帯びた電解質高分子としてのDNAの物性に着目し, その本質を突けば, まだ未整理な重要な現象が見つかると直感しておられたようです。その直感の正しさを私が実証することはありませんでしたが(残念), 私の直属の後輩だった森 健さん(現九大准教授)によって証明されました。そして, その成果が裏書きした確信をもとに, 先生は「ソフト界面の化学」という学術領域を創始した。卒業後, 分野をタンパク質工学に転向した私ですが, 私のタンパク質工学は「孤立し進化する特殊なソフト界面」の設計学と見立てて実践していることを考えると, 結局のところ, その物質観, 研究観はしっかり伝承していることになる。三つ子の魂なんとやら, ってやつです。

博士号を取得後, 米国に移った私は, 進化分子工学を始めました。博士研究員は, 何か新しいことを始めることが求められます。高分子材料学で学位を得た私ですので, おそらくは, 高分子化・高分子分解にかかわる酵素の進化分子工学などが「落とし所」だったのでしょう。しかし私は, それこそが, 一番やっちゃいかんことだと, 強く感じていました。自分のバックグラウンドを留学先で直接活かせれば, 短期間に成果は出ますが, その代償として, それは私が心から大事だと思えるテーマ設定には足枷になる。自分を進化工学という「技術」の輸入・転売業者に貶めないためには, 自分が学生時代に修得した技術や経験はいったん全部捨てようと。テーマ設定において流用してよいのは, 培った物質観・感性だけに限定しようと。

結局私は, 5年近くもかけて, 納得ゆく自分の行くべき道をじっくり設定することができました(自己責任において!)。この時期が一番キツく, そして一番楽しかった。そしてこの段階で私の学者としてのゆく道は明快になったのです。以後研究者としてのアイデンティティに悩むことは一切ありません。菊池先生にもういちど「何のexpertiseを提供するの?」聞かれたら, 「化学です」と即答するでしょう。そして「何に熱中しているの?」と聞かれれば, 「分子の協働機能の進化デザイン学です」とこたえるでしょう。ちなみに, これが自分の人生を成功に導く正解だったかなんて, どうでもいいことです。自分のちっぽけな人生を賭けるに足る学問であると, 自分自身が確信していることが大事なのだと思います。この確信が研究者に安定した幸福とモチベーションを与え, この職業を全うする力となる。論文数も予算獲得額も, ポストとるためには大事だけど, 場渡的に成果を貪った人は, ポストをとったあとも自分探しで苦しむ。大事なものは, 自分を賭けるべきものとの出会いです。トレーニング期間は十分にとること。これは, アカデミアにおける目指す若き研究者に私が進言したい, 唯一のメッセージがこれかもしれません。

 

Q. 技術的内容で先生がポイントと考えておられる点はなんですか?
 ~ 生物の能力(化学)の拡張, 生物の進化プロセスのデザイン~

自分はいま, 合成生物学, 進化分子工学という分野の研究者として研究室を運営しています。 合成生物学(Synthetic Biology)は, 生物に化成品やバイオ燃料をつくらせたり, 環境保全や診断を行わせたり, 情報記憶や演算をさせたりすることを目標に, 細胞を遺伝子レベルで再デザインする学問です。環境問題, 食料問題, 温暖化問題などの解決の切り札として, 大きな期待が寄せられている分野です。そして合成生物学は, 生物学の新しいアプローチとしても注目を浴びています。20世記生物学は, 現存する生物の最大公約数をとることによって, 「生命とは何か」という問いにこたえてきました。そして21世紀, 合成生物学たちの「生物をどこまで機能拡張できるか」という挑戦は, 生命のありえるかたちを探索する, 新しい生命科学の方法論と認識され始めている。工学部だからこそできる学術っていうのも, あるのです。産業にも貢献したいけど, 基礎科学にも後ろ髪ひかれる…そういうよくばりな人には, とても向いた分野だと思います。

もう一つの専門, 進化分子工学(Directed evolution)も, 同じ魅力を持っています。この分野では, 自然界にある酵素・タンパク質などを実験室内で超高速に人工進化させ, その性能改良や, 新機能創出を目指します。この技術はすでにたくさんのスーパー酵素を世に提供していますが, いまやその対象を, 生合成経路や情報処理・演算回路, 分子モータやエネルギー変換デバイスにまで広げつつあります。その集大成として目指されるべき未来は, 「分子の自動進化装置」です。ほしい分子機能をコンピュータに打ち込めば, それを実現する分子や分子システムを吐き出してくれる「機能のタイプライター」のようなもの。ドラえもんみたいだって?いやいや, 全く根拠があるのです。生体高分子(DNAやタンパク質など)の最大の特徴は, その機能と構造が, すべて文字列として符号化されている点にある。そしていったん文字列化した高分子機能は, 人為的に進化させ, 様々な機能をそこから生み出せることが, すでにわかっています。あとは, 粛々と技術課題をつめてゆき, , , , , ドラえもんに納品するだけです。

 

Q. 先生の研究理念を教えてください。
~競争ではなく冒険性を大事にしたい~

最近は競争が激しく, 世界700万人の研究者たちが, 生馬の目を射るような先陣争いを日々繰り広げています。頭脳と腕を鍛えあげた究極の戦士たちを尊敬はしますが, 英勇的努力をして初めて「一番槍」が立つ世界に, どれほどの「理科の徒」が憧れるでしょうか。梅野研では, アカデミア研究は, 「競争」ではなく「協働」によって, 僕らの努力は同業者に勝つためではなく, 課題の解決のために使われるべきだと考えます。そもそも「誰よりも早く, うまくやり遂げた!」という報告は, 個人の能力証明, 「匠の技」の実証ではあっても, 新たな工学技術の誕生とは質的にちがう。むしろ「素人の僕らにさえ, それができちゃった?」くらいのところに, 破壊的技術の萌芽があるのではないか。

研究とは, とどのつまり冒険です。我々が最大価値をおくのは, その冒険としての「ワクワク度」です。一年卒論研究をがんばって, なにかを明らかにしたとして。その「明らかできた」ことが, どれほど僕らにとって, いや人類にとって, 「Aha!体験」なんだろう?これを問わねばならない。「やっぱり(仮説通り)そうなったか!」も嬉しいですが, 「なぬぅ?そういうことなの?」というびっくりエンディングの余地が見込めるとき, 私たちのなすべきテーマが1つできましたね, ということになります。

 

Q. これからの研究の展望を聞かせてください。
~ Encoding Chemistry, そしてMolecular Sociology~

1. 化学技術のDNA翻訳:たとえば有機合成化学は, 生命系(organisms)の営む精緻な化学を学び再現するための学問として生まれました。しかし200年のうちに有機化学は大発展し, すでに多くの面において, 自然界を追い越しています。レアメタルの利用, 各種カップリング反応, 保護・脱保護反応, クリック反応など, 化学者が使う技の多くを, 自然界は知りません。私たちは, これら人類だけがもつ化学技術を, 生物界へ技術移転することに興味を持っています。具体的には, 有機, 無機化学者が発明したさまざまなケミストリーを再現できるタンパク質を創り出す。生体高分子は, 遺伝子文字列としてエンコードされていますので, どの生命体に導入しても, その機能はちゃんと働く。合成生物学者の手にかかると, ケミストリーは, 人種どころか生物種を超え, カビもバクテリアも植物もヒトも隔てずglobalにシェアされる共通知になります。これってちょっとロマンチックじゃないですか?

2. 分子社会学へ:僕らが生物に作らせたいもの, やらせたいこと, は, 化学的には, たかだか数ダースくらいの素過程で事足りることばかりです。しかしその数ダースの化学反応は, 数千数万の酵素が共存する「分子のるつぼ」の中で, 実現させねばならない。我々が導入する分子たちに, 細胞内の先住民たちとコンフリクトをおこさずに正しく協働させるのは, 極めて困難です。社会科学分野では150年前に社会学が創設され, 社会の維持・発展に大きな役割を果たしてきた。無数の分子がつくる複雑な分子「社会」である生物の再デザインを目指す生物工学は, いわば分子の「社会工学」といえます。凝縮系, 非平衡系, 超並列多成分系におかれた分子「群」の協働・共同形態のデザイン学もまた, 僕らが挑戦すべきChemistryのフロンティアだろうと考えています。

 

Q. 応用化学会の活動への期待を聞かせてください。
 ~ 日本産業界に不足する基礎科学の推奨・育成の場として ~

日本の産業界に不足しているのは, 基礎科学に対するリスペクトだと思うことが多々あります。カリフォルニア工科大で研究員をしていた時分, 近所の宇宙論研究者が, 民間の経済・金融研究所からしばしば講演依頼を受けると伺って, 新鮮に驚いたことがあります。金融に超ひも理論は不要ですが, 聞く耳さえあれば, 役立つインスピレーションはあるのでしょう。直接関係がみとめられない分野の言葉にも耳を傾ける文化こそが, イノベーションのゆりかごとなり, 破壊的創造のもとになるのではないかと。

ゆえに我が国の化学産業界も, 大学を, 単なる即戦力人材のリソースとして見るのではなく, 破壊的な技術革新やゲームチェンジに必要なインスピレーションの発生源として, じっくり守り育ててほしい。盃を交わした1万の構成員を擁する, 日本最大勢力「応化会」は, その「脱日本型」産学協働のロールとなりえるのではないでしょうか。

 

Q. 100周年を迎えた応用化学科についてコメントを聞かせてください
 ~ 産学で化学者の未来課題をともに模索できたら ~

応化会のスケールメリットを生かして, たんなる相互扶助組織, 同窓会の域を超えた, 発展的なエコシステムとしてのあり様を模索できたらステキだと思います。変貌しゆく産業界で活躍できる化学人材を育てるため, 早稲田応化はどう変わってゆくべきなのか。企業サイドから学生に働きかけるとき, いまの企業人の有り体をそのまま見せることが, 果たして良いことかどうかも疑問。同窓という特殊なconnectivityをもった応化会だからこそ, Industrial/ Academic Chemistsの抱く問題意識(とくに自己に対するもの)をもとに, いまから必要とされる, 育つべき未来人像を模索すべきかもしれません。

 

Q. 21世紀を担う皆さんへのメッセージをお願いします。 
 ~ 不確実な未来を歓迎できる冒険的精神を持って欲しい ~

21世紀はとんでもない世紀になりました。温暖化や食料/水/エネルギー不足など, 科学者に託された課題は難題ばかり。さらには, この数年で, パンデミック問題や紛争問題が追加されてしまった。本当に我々科学者は, これらすべてを克服できるのか。みんな未来に大きな不安を抱いている。

しかし, 十分な基礎学力を身につけ, 問題解決の成功体験を積んだ若者は, 不安にいたずらに身を竦めることはしない。難題にぶつかっても, まだ希望が残っていることを正しく理解し, 正しく努力をし続ける。まわりのみんなが不安で脳停止に陥っても, 最後の最後まで努力できる。こういう人たちを, リーダー(勇者)というのではないか。究極の知恵とは, 「希望をみつけるちから」なんだと思います。そしてそれを持つひとこそ, 早稲田が作るべき人物じゃないか。

例えば皆さんの卒業研究。先生の言った通りの「いい」実験結果がでるまで, ずっと不安だろうか?ついに思い通りの結果が出たとき初めて, ほっとした? それじゃ, じきに研究が嫌いになるし, その他あらゆる知的生産活動も, 苦痛になってしまうだろう。なぜなら, そういう気持ちで研究している人たちは, 価値創造の可能性よりも, 成果の所有と安心に心を奪われているからだ。そりゃ, 誰だって成果は出したいし, 褒められたい。しかし究極には, 価値ある目標と仮説を持つことが一番大事。ワクワクしながらその検証過程を楽しむひとに, 負けはないのだから。

未来創造が僕らの本分。未来の不確定さ(uncertainty)を見たとき, ただそれを不安がるのではなく, 冒険要素(volatility)を見出す人になってほしい。これができるようになった人にとって, 難題山積のいまの時代は, まさしく祝福とチャンスに満ちた「大冒険時代」です。


参考情報(教員・研究紹介):
    https://www.waseda-applchem.jp/ja/professors/umeno/

インタビュアー&文責: 疋野拓也 (博士1年),  原田拳汰(学部2年),  真野陽子(新47回)

「先輩からのメッセージ2023」タイムスケジュール更新

早稲田応用化学会 交流委員会

「先輩からのメッセージ2023」は、対面で実施することとし、下記の通りご案内していますが、タイムスケジュールが更新されましたのでご確認ください。

1.日 時  2023年1月21日(土)
2.会 場  西早稲田キャンパス 講演会 52号館2F~3F教室
                 懇談会 63号館1Fロームスクエア
3.受 付  学生の受付は52号館101教室にて12:00から
       受付と懇談会での食事引き換え券をお受け取りください。
       同室に会社案内等企業からの配布資料が置いてありますのでお持ちください
4.内 容  講 演 会  :12:30~14:43 【第一回】
      【休憩】  :15:43~15:15
       講 演 会  :15:15~17:28 【第二回】
       懇 談 会  :17:45~20:00 【63号館1Fロームスクエア】
        本年度の懇談会は個包装軽食と清涼飲料によるマスク懇談とします。
5.対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫制博士)およびポスドク
       (進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程、一貫制博士課程修了予定
                            者およびポスドクを主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、
                           修士2年生の参加も歓迎します。)
6.対象学科 応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、
                       生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等
       (その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)
7.申込方法 準備の都合上、事前申し込みが必須です。
           申し込み⇒こちらから 
8.事前確認 聴講を希望する企業および懇談会で個別対話を希望する企業については、
                       事前にHP掲載の「企業ガイダンス」にて情報の確認をお願いします。PW不明の
                       場 合は応化会事務局まで問い合わせてください。【新規企業を含め64社が掲載】
       E-mail: oukakai@list.waseda.jp
                         TEL 03-3209-3211(内)5253

9.タイムスケジュール
  タイムスケジュールおよび部屋割りは下記の通りです。
 
   入場は自由、無料ですので、奮ってのご参加をお待ちしています。
  なお、服装はリクルートスーツ厳禁としていますのでご協力ください。