応化会活動」カテゴリーアーカイブ

早稲田応用化学会主催 「2025年度第1回先輩博士からのメッセージ」開催報告

【イベント名】

2025年度第1回先輩博士からのメッセージ

【イベント詳細】

開催期日;2025年7月26日(土)

会場:西早稲田キャンパス63号館202室+63号館ロームスクエア

講演形式;対面

14:00~14:05;開会挨拶

14:05~14:45;先輩博士・博士学生による講演(20分×2件、質疑込)

15:00~16:00;座談会(20分×3セット)

16:05~16:15;応化及び応化会関連の奨学金説明

16:35~17:55;懇親会

17:55~18:00;閉会挨拶

応化会会長による開会挨拶後、企業で活躍されている博士OG、および現役の博士後期課程に在籍している学生から、博士後期課程に進んだ動機、留学経験、企業と大学の研究の違いなどについて講演いただいた。座談会では参加者を学部~修士学生、および現役博士学生〜先輩博士を交えた少人数のグループに分け、講演に関わる質疑応答や博士後期課程での生活などに関して活発な意見交換が行われた。加えて、懇親会では様々な立場の学生·先輩博士の間で交流が深まった。様々な場所で本イベントに対して早めにアナウンスいただいたことで、幅広く各学年からの学生参加に繋がり、学生·先輩博士·応化会関係者合わせて70名程度が出席し、盛会に終わった。

開会挨拶: 下村 会長

下村 会長

夏季休暇中ながら、多くの学生さんに参加いただき大変うれしく思っている。今年も猛暑が続いているが、温暖化については同期の松方教授と話すことが多く、色々なデータを踏まえた話になる。一方で最近の世の中を見ていると、データに基づいて説明する人が少ないように感じる(米騒動の話題にも触れつつ)。皆さんは化学に携わる以上、データに基づいて議論することの大切さを認識して欲しい。また、そのような人が上に立ち、今後の日本を引っ張っていくことを期待している。今回は博士学生·博士人材の方々から博士について、色々な話を聞くことができるのではないかと思う。自分自身は、博士号を取得していないが、社会人を40年続けてその重要性を実感してきた。特に、博士人材にはクリエイティブに物事を創造して欲しい。皆さんを応援していきたいので、この会がその第一歩となることを願っている。

先輩博士·博士学生による講演:

企業で働く博士OGと現役の博士学生の2名に、学部·修士課程での過ごし方や研究室の選び方、研究室生活、博士進学の動機、博士研究を通じて得た経験、アカデミックと企業の研究方法の違いなどについてご講演いただいた。

講演者①;中原 輝さん(博士後期課程3年,山口研究室(有機合成化学部門))
題目:「チャンスの神様は前髪しかない」

中原 輝さん

中原 輝さんは、有機合成化学研究室の博士学生及び日本学術振興会特別研究員(DC2)として研究に従事されている。国内外の学会参加やアメリカへの研究留学など、幅広い経験をされている。また、国内最大の化学ポータルサイトであるChem-Station内のYouTube動画も作成されているとのこと。題目は、チャンスの神様であるカイロスは前髪しかないことから、チャンスは一瞬で訪れ、逃さず掴む必要があるという意味。

研究室での研究内容、及び大学·研究室を選んだ動機

山口研究室の研究方針「分子をつなぐ、分子をぶっ壊す、革新的な分子をつくる」の中で、「芳香族化合物における置換基の位置を制御する新規変換反応の開発」の研究に従事している。化学に携わりたいと考えた発端には、祖父の難病があり、「難病治療薬を創りたい」という強い想いがあった。本学応用化学科を選んだのは、見学した時や受験の会場に、面白そうな人が多かったため。山口研究室に惹かれた決め手は、応用化学科が主催するオリエンテーション(グループミーティング)で、山口教授の第一声が「好きなラーメンは何?」だったから。フレンドリーに接してくれる教授から色々学べると期待して山口研究室を選択した。山口研究室は研究の進展スピードが非常に速く、一見大変に思われるかもしれないが、まだ見ぬ反応設計·分子合成の追求に面白さを感じている。研究に打ち込める時間は今しかなく、大事にしたいと考えている。

博士進学を選んだ動機、博士後期課程に進んで実感していること

博士進学を選んだのは、自身の難病治療薬創薬の夢を達成するうえで、製薬業界で活躍するために学位取得が必須と考えたから。山口研究室は研究活動と研究室生活の両面で充実した環境が整っており、博士号取得への支援が豊富であったことも進学を後押しした。博士後期課程では、8時半に研究室に到着してから食事以外はほぼ実験という日々が続いているものの、応化会および応用化学科の奨学金制度が充実しており、手厚い支援を受けているため経済的な不安はほとんどない。

博士進学後の実感として、自身の研究の深化や、専門的な知識や実験技術の習得等がよく話題にあがるが、自身が最も実感したのは「人から頼られる場面が増えた」ことである。研究室内では最高学年となるため、後輩や他の学生の面倒を見る場面が非常に増えたと感じている。また、博士後期課程までにため込んできた研究成果を、国際学会·留学等で自信をもって発表できるという経験も博士後期課程でしか得られないと考えている。(日本化学会年会でも学生優秀講演賞を受賞)

留学経験

博士後期課程2年の10月に、米シカゴ大のM. Levin研究室に日本学術振興会(JSPS)の制度を活用して、3か月間の短期留学を経験した。JSPSや里見奨学会からの支援を受けたことで、資金面も工面できた(本制度はすでに終了しており、前髪(チャンス)を掴んでおいて良かったエピソードの1つ)。英語はもともと苦手であり、院試合格に必要なTOEICも締め切り間際にボーダーラインに到達した経験がある。研究室配属後は、英語の習得に継続して取り組み、学会等での発表経験や、海外研究者の方とのコミュニケーションを通じて習得した。

実際に留学してみて、研究室では最高学年としての自負があったが、夕方に研究室に来て実験するだけでハイレベルな研究成果を生み出す研究者が何人もいて、米国研究者の思考能力の高さや教育の成熟度の違いを感じる等、海外での経験を通じて、「逆立ちしても敵わないレベルの研究者」と出会い、価値観の違いや、日本の外から見る日本の魅力に気づくことができた。

将来のキャリアと学生へのメッセージ

将来は製薬企業への就職を予定している。応用化学科に所属する私たちの環境は本当にチャンスに恵まれている。未来はどうなるかわからないが、題目にも示した通り、後悔のないように今目の前にある“前髪”を掴んでみて欲しい。

講演者②;斉藤 ひとみさん(株式会社 東芝, 菅原研究室(無機化学部門), 2013年修了)
題目:「人生の岐路での巡り合わせ」

斉藤 ひとみさん

斉藤ひとみさんは、無機化学部門(ゾル-ゲル反応を用いた多孔質無機-有機ハイブリッド材料)が専門で、博士後期課程後半は早稲田大学 理工学術院 助手も兼任されていた。在学中は文部科学省グローバルCOEプログラムに参加され、海外インターンも経験。学位取得後は株式会社東芝の研究開発センターで長年研究開発に従事され、現在は東芝エネルギーシステムズ株式会社にて研究企画·管理に従事されている。

研究室での研究内容、及び研究室·博士進学を選んだ動機(一つ目の岐路)

学部では様々な化学の存在を知り、毎日新しいことを学べてワクワクしていた。特に無機化合物の結晶構造の美しさに惹かれ、3年の研究室配属では無機化学研究室を志望した。配属後のアンケートで結晶性層状化合物を希望したにも拘わらず、アモルファス(非晶質)の多孔質ハイブリッド材料が研究テーマとなった。当時は修士課程までは進学を決めていたが、博士進学は考えていなかった。

ゾル-ゲル反応を用いた無機-有機ハイブリッド材料は、組み合わせ次第で無機と有機双方のメリットを生かした材料となり得ることに無限の可能性を感じ、段々アモルファス材料が面白くなり、博士進学に興味を持ち始めた。当時の研究テーマで用いる予定だった原料が諸事情により中々入手できなかったため、入手までの期間は原料を模擬した架橋型モノマーが重合していく時に形成されるSi–O–Si (シロキサン) 結合の素反応を核磁気共鳴(NMR)法により追跡することになった。様々な条件を試したものの、上手く反応課程を分離できず、なかなか成果に結び付かなかった。

微妙な結果のまま臨んだ学会発表では他大の先生から的確かつ厳しい指摘を受け、挫折を味わった。しかし、この時の挫折から一念発起し、博士進学を決心することになった。当時は、経済的な理由から就職後の学位取得を考えていたが、就職活動直前に発生したリーマンショックで各社の採用活動が急激に鈍化·停止し、悩みに悩んだ末に就職せずに博士後期課程に進学することに決めた。この時、博士キャリアセンター(当時)や応化会のイベントに直接足を運んで、積極的に情報収集したおかげで、経済的な不安が解消され、安心して進学を決断することができた。

博士後期課程での経験(海外インターン)、学位取得後の進路(二つ目の岐路)

博士後期課程では、大学や応化会の奨学金を受けつつ、文部科学省のグローバルCOEプログラムを通して、フランス国立科学研究センター(CNRS)のDr. P. Hubert. Mutin及びモンペリエ第二大学のProf. B. Bouryの元で海外インターン(約3ヶ月)を経験した。(CNRSはモンペリエ第二大学内に設置され、同じ建物内に大学教員とCNRS研究者、ベンチャー企業の経営者が同居する不思議な環境だった。) 語学学習も間に合わないまま初めての海外滞在で、最初は意思疎通が難しかったが、ボディランゲージを駆使しつつ、自ら教員や現地の先生、CNRSの研究員、大学スタッフと積極的にコミュニケーションをはかった。 研究では、「徹底的なディスカッションありき」のフランスの研究方針と、「まずはやってみる」方式の日本との違いに大きな衝撃を受けた。徹底的に議論を尽くしてから実験を開始することで、短時間でより大きな成果をあげ、時間のメリハリを大切にする考えにも感銘を受けた。また、多国籍のスタッフ·研究員との交流を通じて、日本人を自覚するとともに、語学スキルよりも「自分は何を考え、何をしたいか」を明確にすることが何より大切であることを学んだ。

学位取得後の進路としてアカデミックと企業を考えた。助手業務を通じてアカデミックは僅かながら体験できたので、全く異分野の人々と仕事ができ、かつ、化学が少数派の企業で活躍したいと考え、たまたま応化会イベントで自社の面白さを熱弁した先輩OGと巡り合ったことで東芝への入社を決めた。入社後は無機材料系のラボラトリーで太陽電池の開発からスタートし、その後、多孔質材を用いた分離技術開発を一貫して行ってきた。現在は事業部に出向し、水素事業の研究企画·管理を行なっている。

企業と大学との研究の違い

企業では社員の安全·健康管理等の観点から、徹夜を含む長時間の残業は推奨されていない。従って標準勤務時間内で効率よく研究業務を行い、目標を達成する必要がある。そのためには、電気や物理、機械といった専門分野が全く異なるだけでなく、国籍も異なる仲間をいかに多く集め、上手くコミュニケーションとっていくかが重要となる。また、企業での研究は「いつまでに、どのような性能で、何を、いくらで作るか」を常に考えて動く必要があるが、世の中の潜在的なニーズをいち早く察知し、製品化やサービス提供までのプロセスに直接関与できることは企業研究の醍醐味の一つと感じている。

学生へのメッセージ

博士学生だった当時、何を考えてどんな行動をとったのか時系列に沿って説明したが、学生の方には、下記のアドバイスをしたい。

(1)今(幅広く)学んでいることを好き嫌いせずに確実に習得して欲しい、(2)SNS等の二次情報に惑わされることなく、自分自身で直接情報収集を行って欲しい、(3)真贋を見極める目を養って欲しい、(4)なるべく多く自分で体験してほしい。自分が経験できない部分は経験者の話を聞くようにして欲しい(応化会イベントは最適)

座談会

学部1年生~修士2年生と博士学生と先輩博士がそれぞれ5~6名程度の小グループに分かれて座談会を20分ずつ3セット実施した。講演会を踏まえて気になったことや、研究生活や博士進学のきっかけなど、各自が疑問に思ったことを博士人材に直接聞く良い機会となった。

応用化学科及び応化会関連の奨学金説明:須賀 先生

須賀 先生

最新の博士後期課程への進学率とその後の進路先の割合、及び博士進学を目指す学生に向けた応用化学科及び応化会の奨学金を含む支援制度について紹介があった。現在、博士後期課程への進学率は1割弱であり、進学率の向上は本学としても注力していきたい課題と考えている。博士号取得者のおよそ6割は企業で活躍しており、次いで国内大学、省庁·研究機関、海外大学となっている。就職先の企業としては化学·材料分野への就職が多い。博士後期課程に進むと将来の進路の幅が狭まるわけではなく、むしろ博士後期課程でのキャリア·経験を積極的に活かすことで活躍している。博士後期課程の支援体制として、学外では日本学生支援機構(JASSO)、日本学術振興会特別研究員、学内では早稲田オープンイノベーションエコシステム挑戦的研究プログラム(W-SPRING)、大学院博士後期課程養成奨学金がある。W-SPRINGは応用化学科のかなりの分野で毎年採択されている。応用化学科および応化会独自の奨学制度は早稲田大学の中でも群を抜いて充実しており、全て給付型となっている。水野敏行奨学金、里見奨学金、中曽根荘三奨学金、森村豊明会奨励賞(成績優秀者対象、定員増)などの支援制度に加え、応化会給付奨学金がある。また最近では、応化会100周年に伴う多大な寄付を受け、「応用化学科卒業生による優秀な人材の発掘と育成の支援」のために、応化会給付奨学金は給付対象を学部生まで拡大しており、博士進学を決心した学生だけではなく、優秀な学生を早期支援するためにも充実させている。以上の通り、博士進学への支援は充実しており、経済的な面での不安は少ないはずである。学部生の方もぜひ今一度博士後期課程への進学を検討してみて欲しい。

乾杯の挨拶(懇親会):米久田 奨学生推薦委員会副委員長

米久田 奨学生推薦委員会副委員長

本日の講演であったように、生のリアルな情報を自分自身の手で積極的に取得するようにして欲しい。本日の講演会や座談会で聞けた情報は、ネットやSNSから得ることは非常に難しく、貴重であり、皆さんの成長にもつながると思う。懇親会でも、横と縦の交流を深めて生の情報を見聞きして欲しい。また、今秋11月29日にパネルディスカッションを含めた第2回博士イベントがあるので積極的な参加を期待している。

閉会挨拶:臼田 基盤委員長

臼田 基盤委員長

博士後期課程への進学に関して、多くの方が興味を持っているということは何よりも重要なことと思う。本イベントの冒頭にもあった通り、多くの情報に惑わされることなく、本イベントのようなリアルな場で先輩方·経験者に聞いて判断するのが良い。その上で皆さんが今後何をしてどのような人生を切り開いていきたいのか考えて欲しい。中原さんの講演にあったように、本イベントに来た皆さんはチャンスを掴んでいると思う。加えて同講演では、やりたいことをしっかりやり遂げることが大事であること、また、博士後期課程に行って人に頼られることが増えたと述べられていた。博士学生や博士人材となってからは、いかに人望を集めてリーダーシップを発揮できるかが大事である。斉藤さんの講演では、人生の岐路としてのフランス留学の際に、まず話したいことがなければ英会話の技能は発揮されないこと、そして異文化を体験することが大切と述べられていた。これは博士後期課程に進学しなければなかなか経験できない貴重な体験である。

講演にはなかったが、名刺にPhDが入るか入らないかで相手からの印象が全然異なる。これも、学位取得のメリットの一つと思う。学生の皆さんには、やりたい研究を見つけて(斉藤さんのように学部4年生の時に研究成果が芳しくなくとも逆転の道はある)、面白いと思ったら博士後期課程進学を考えてみて欲しい。

懇親会の様子

懇親会での集合写真

 

以上

早稲田応用化学会中部支部総会及び第23回交流講演会(門間聰之先生講演会)のご報告

開催日時: 2025年4月12日(土)15:30-17:00

開催場所: ウインクあいち(愛知県産業労働センター)1307号室

出席者: 31名(オンラインでの出席者9名)

演者: 門間 聰之先生

演題: 「大学での研究から社会に貢献するには -電気化学編-」

要旨:

  • 初めに、司会の渡部幹事より門間先生のご略歴が紹介されました。続けて、門間先生より本日のご講演概要についてご説明があり、本題に入られました。
  • 電気化学は、社会実装という観点から、非常に身近な化学です。近年では電気自動車やドローンに蓄電池が用いられていますし、古くから、めっき、乾電池、あるいはトタンといった電気化学を利用して作られた部材や、電気化学を利用したデバイスが身近にありました。
  • 私の研究室では、電気化学センサーや蓄電デバイスなどの応用を目的とした材料やデバイスの研究、また、その評価のための測定法の開発を行なってきていますが、分析手法の開発を含めて、何より研究が楽しいことが重要です。大学教授は研究テーマを自由に選べることも大切ですが、本日の講演では、その一端を紹介したいと思います。
  • 将来の電池用電極を改良するためには、その反応場の評価が重要です。このために、当時としては新しい測定技術を開発し、電極反応の評価を行なってきています。その際に知った、より良い反応場の知見を基に、理想的な材料に思いを巡らし、新しい材料の設計から合成へと展開しました。頭で想像していた特性以上のデータが出てきて、楽しい研究となりました。
  • 電気化学デバイス:電気化学の反応場まで反応が進行するためのリード線や電極/電解液界面といった電気化学測定に必要なパーツは揃っています。
  • 如何に「反応場の情報を取り出せるのか?」を工夫することで、有益な情報を得ることも可能になる・・ことがあります。
  • 得られた情報を上手に展開することで、新しい電極の形成も可能となる・・ことがあります。
  • 研究に必要な設備や装置、また電池自体を手配できなくなり、自前で、自分の研究室で製作するようになったので、大学やアカデミックとしては企業並みの設備を有しています。
  • 研究結果から派生した「物」は、実態として社会貢献していると自負します。
  • 高くても、良いから買ってくれる「物」を開発することが「社会実装」に繋がります。
  • 分析手法からフィードバックすること。これも、一つのキーポイントだと思います。

講演内容: 詳細はこちらからご覧ください

会場出席者と記念撮影

以上

文責:中部支部

学内講演会のお知らせ
Latest Breakthroughs in Anion-Exchange Membrane Fuel Cells

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Latest Breakthroughs in Anion-Exchange Membrane Fuel Cells
講 師 Dario Dekel
所属・資格 Israel Institute of Technology Professor
日 時 2025年10月29日(水) 16:00-17:00
場 所 早稲田大学 121号館4階407室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学研究科  応用化学専攻
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/10/02/35379/

学内講演会のお知らせ(再掲載)
光を集めてエネルギーに変える:プラズモンと人工光合成

下記の要領で学内講演会が開催されます
(一旦、早稲田大学 理工学術院のサイトで取り消されましたが、同じ内容で再掲載されました。
ただし、終了時刻が16:40に変更されています。)

演 題 光を集めてエネルギーに変える:プラズモンと人工光合成
講 師 三澤 弘明
所属・資格 北海道大学電子科学研究所客員研究員、岡山大学先鋭研究領域特任教授
日 時 2025年10月22日(水) 15:00-16:40
場 所 早稲田大学 西早稲田キャンパス 55S号館 カンファレンスルーム
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/09/29/35367/

学内講演会のお知らせ
タンパク質配列に秘匿された遺伝暗号の解読と、その制御技術の開発

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 タンパク質配列に秘匿された遺伝暗号の解読と、その制御技術の開発
講 師 茶谷 悠平
所属・資格 岡山大学 学術研究院研究教授 (准教授)
日 時 2025年10月21日(火) 15:05-16:45
場 所 早稲田大学 西早稲田キャンパス55S-510室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

リンク先URL:https://sites.google.com/s.okayama-u.ac.jp/chadani-lab/

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/09/29/35362/

早稲田応用化学会中部支部第24回交流講演会開催のご連絡

早稲田応用化学会中部支部の2025年度活動としまして、細川 誠二郎 准教授を名古屋にお迎えしての講演会を計画しました。細川先生のご講演は会員皆様にとって大変参考になるお話を聞くことができる貴重な機会です。
是非ご参加頂きますようご案内致します。

なお、講演会は対面形式とオンライン形式のハイブリッドで開催します。また対面形式では親睦会も予定しております。会員の皆様の活発な交流の場になることを期待しておりますので、ご参加頂ければ幸いです。

早稲田応用化学会中部支部
支部長  上宮 成之

1.日時: 2025年11月29日(土) 15:30-19:00 (親睦会含む) (受付開始15:00)

2.場所: ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1309号室

https://www.winc-aichi.jp/access/

3.講演会:15:30~17:00(質疑応答含む) (対面形式とオンライン形式のハイブリッド)

(1)講師: 細川 誠二郎 准教授

(2)演題: 「天然有機化合物と向き合う:ある合成化学者の思索と挑戦」

4.写真撮影、親睦会: 17:00~19:00 (対面形式)

(1)場所: 講演会と同じ1309号室

(2)親睦会会費: 3,000円/人

(*親睦会にご参加頂ける方は当日に現金にてお支払いをお願いします。)

5.参加申し込みはこちらから ➡ https://forms.gle/yXcMkvnDy3vh9rEbA

・準備の都合上 11月21日(金)までにお申し込みをお願いします。

・講演会へオンライン形式でご参加頂ける方には別途招待URLをご連絡いたします。

6.講演概要:

天然有機化合物(天然物)はユニークな構造と特異な物性・生物活性で化学者を魅了し続ける。学生の頃より天然物合成に携わり、「有機化学は人類が手にした最高で最強の科学技術の一つ」との信念を持つ筆者が、天然物を見て何を考えて合成研究に着手するのか、また研究途上で出くわす思いがけない結果とどのように向き合っているのか、を実例を示して紹介する。

7.細川 誠二郎 准教授のご略歴:

・氏名(ふりがな) 細川 誠二郎(ほそかわ せいじろう)

・所属機関    早稲田大学

・所属部署    理工学術院 先進理工学部 応用化学科 准教授

・略歴

1991年03月 北海道大学理学部化学科 卒業

1993年03月 北海道大学大学院理学研究科化学専攻修士課程 修了

1996年03月 名古屋大学大学院農学研究科食品工業化学専攻博士後期課程 修了・博士(農学)取得

1996年01月~1997年03月 日本学術振興会特別研究員(PD)名古屋大学

1997年04月~1998年03月 日本学術振興会特別研究員(PD)米国スクリプス研究所

1998年04月 東京理科大学 薬学部 助手

2003年04月 早稲田大学 理工学部 専任講師

2007年04月 早稲田大学 先進理工学部 准教授

2011年04月 早稲田大学 先進理工学部 准教授(細川誠二郎 研究室主宰)

現在に至る

・受賞歴

2010年 Thieme Journal Award 2010

2007年 有機合成化学奨励賞

2003年 有機合成協会企画賞

以上

「先輩からのメッセージ2025」タイムスケジュール(一部修正)

早稲田応用化学会 交流委員会

先にご案内いたしました「先輩からのメッセージ2025」は、対面で実施することとし、タイムスケジュールを下記の通りご案内します。
(修正内容は、「5.対象学生:対象学生範囲の明確化、8.事前確認:参加企業・先輩情報の事前確認についての趣旨説明追加」です)

1.
日 時
2025年9月27日(土)
2.
会 場
西早稲田キャンパス
講演会 52号館2F~3F教室
 
 
 
懇談会 63号館1Fロームスクエア
3.
受 付

学生の受付は52号館102教室にて12:00から

4.
内 容
講 演 会
:12:30~14:43
【第一回】
 
 
【休憩】
:14:43~15:15
 
 
 
講 演 会
:15:15~17:28
【第二回】
 
 
懇 談 会
:17:45~20:00
【63号館1Fロームスクエア】
5.
対象学生

学部(1~4年)生、大学院生(修士・博士)

6.
対象学科

応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等(その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

7.
申込方法

準備の都合上、事前申し込みが必須です。
申し込み⇒こちらから

8.
事前確認

講演や懇談会では、参加企業に所属する先輩方からキャリアに関する体験談を伺えます。事前にHP掲載の参加企業・先輩情報をご覧いただくと理解が深まり、会話のきっかけにもつながります。先輩から学び、交流する貴重な機会として、ぜひ事前にご確認ください。

参加企業・先輩情報 ⇒こちらから

パスワード不明の場合は応化会事務局まで問い合わせてください。【新規企業を含め56社が掲載】

E-mail: oukakai@list.waseda.jp
TEL 03-3209-3211(内)5253

9.
タイムスケジュール
 
 

タイムスケジュールおよび部屋割りは下記の通りです。
画像をクリックしてください

 
 

入場は自由、無料ですので、奮ってのご参加をお待ちしています。
なお、服装はリクルートスーツ厳禁としていますのでご協力ください。

若手会(NACs)活動報告【25年度 BBQ】

8月30日に学生と社会人の定期交流会として飯能河原でBBQを実施しました。学生社会人合わせて42名が参加して盛り上がりました。

暑い日が続いておりましたが、熱中症には充分気を付けながら社会人も学生もお互いに貴重な交流機会を楽しみました。

若手の会では今後も定期的に交流会を開催していきます。

10月4日には社会人同士の交流をメインとした以下の交流会を企画中です。興味のある方はぜひ、記事内のアンケートリンクより参加登録をお願いいたします。

【若手会(NACs)】業界を超えた対話と発見の場へ — 参加者募集! | 早稲田応用化学会

(文責:大山)

学内講演会のお知らせ(開始時刻変更)
細胞システムにおける代謝の位置づけについて

下記の要領で学内講演会が開催されます。
開始時刻変更が変更になりましたので、ご注意ください

演 題 細胞システムにおける代謝の位置づけについて
講 師 田中 寛
所属・資格 東京科学大学総合研究院 教授
日 時 2025年9月4日(木) 15:05-16:45
場 所 早稲田大学 西早稲田キャンパス54号館 202教室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/08/06/35018/

2025年度定期総会、先進研究講演会、交流会の報告

Ⅰ.定期総会(議長:濱会長(会則第11条による)、司会:町野庶務理事)

2025年5月24日(土)13時30分~14時30分

会 場:早稲田大学西早稲田キャンパス 57号館201教室

参加者:87名(卒業生・教員67名、学生20名)

本総会決議に際しては、会則第12条の定めに従い出席者の過半数によって決し、可否同数の場合は議長の決によること,および議長は、会則第11条の定めに従い会長が務めることが司会の町野庶務理事から宣言され開会した。

総会議事アジェンダ→こちらから

濱会長

1.濱会長挨拶

応化会100周年記念行事から約2年が経過し、これまで議論を進めてきた「これからの応化会の在り方」の方針策定に目途が立ったことを機に、本総会の承認をもって会長を交代される旨のご挨拶がありました。

 

2.総会議事

 

1)第1号議案:2024年度事業報告・会計報告・監査報告について (⇒資料庫注):②事業報告 説明資料と決算案

町野庶務理事より2024年度の活動報告、井村会計理事より会計報告がなされました。

<監査報告:1号議案に対して>

スクリーンに映し出されたパワーポイント資料を基に、事業報告を町野庶務理事、決算報告を井村会計理事がおこなった後、橋本監事より、5月1日に監査を行い、会計部門については領収書、通帳等の各種帳票確認した結果、適正に処理されており決算書は正当であると報告されました。業務部門についても議事録等を精査した結果、基盤、交流、広報の三委員会とも会議のオンライン/ハイブリッド化等の工夫を重ねながら、当初計画に基づき業務を遂行されていると判断したと報告がありました。補足意見として、情報基盤構築と共に会費納入率の改善と効率的な運用、若手会員の応化会活動への参画促進、対面とハイブリッド方式活用による活動の参加者数向上などの取り組みが強化されることを期待する旨が併せて報告されました。その後、議長から出席者に質問・意見を求めたがなかったため承認の審議をお願いし、第1号議案は出席者の満場一致で承認されました

 町野庶務理事

 井村会計理事

橋本監事

 

2)第2号議案:2025年度事業計画と予算案について (⇒資料庫注):③事業計画 説明資料と予算案)

2025年度の事業計画について町野庶務理事より報告があり、それに伴う予算案を井村会計理事が報告したのち、出席者の満場一致で承認されました

3)第3号議案:会則の変更の承認(会則第41条(決算、予算の承認)の改定) (⇒資料庫注):④審議事項)

下村基盤委員長

会員専用ページの設定に伴う会則改定について、下村基盤委員長より説明がありました。応化会報は春、秋の年2回の発行から、秋号がオンライン版のみに移行されたことを受け、例年秋号で実施されていた決算書及び予算書の公開方法を『応用化学会の公式ウェブサイトに掲示する』と変更するものです。出席者の満場一致で承認されました

 

4)第4号議案:会長の選任

濱会長より、下村副会長を新会長として推挙し役員会において選出(新任)したのでこれを承認いただきたいとの提案がなされ、出席者の満場一致で承認されました

下村新会長は新任の挨拶として、これまでの応化会活動の方針である「全世代にとって魅力ある応化会活動への進化」を踏襲し、若手を含む幅広い世代の会員ができるだけ参加しやすいような応化会活動の在り方を継続的に検討していきたい、というお話をされました。

下村 啓 新会長 略歴

1984年卒(新制34回)

1986年 修士修了

1986年 日本石油株式会社(現ENEOS株式会社)入社

2018年 ENEOS(株)常務執行役員

2020年 大阪国際石油精製株式会社代表取締役社長

現在ENEOS(株)非常勤アドバイザー

 

3.報告事項

 

1)2025年度役員体制について (⇒2025年度役員体制)

下村会長より2025年度の役員体制と新任役員(理事)及び退任役員について報告されました。その後、新役員(杉村副会長,常見監事)、退任される旧役員(下嶋前副会長,津田前監事)からお一人ずつ挨拶があり、参加者全員により退任される役員のお二人に盛大な拍手が送られた。

2)奨学生の紹介

米久田奨学生推薦副委員長より、今年度の奨学生5名、北村さん(M1)、佐藤さん(M1)、筒井さん(M1)、吉野さん(B4)、三村さん(B3)、が紹介されました。奨学生は揃って登壇し、それぞれ選出への謝辞と今後の抱負などの挨拶をされました。

 米久田奨学生推薦副委員長


5年度奨学生(5名)

野田副会長

4.新副会長挨拶

野田副会長による新任の挨拶と閉会宣言により総会は終了しました。

Ⅱ.先進研究講演会:「応用化学最前線-教員からのメッセージ」

(早稲田大学先進理工学部応用化学科、早稲田応用化学会の共催(司会: 松方庶務理事))

先進研究講演会「応用化学最前線-教員からのメッセージ」は、応用化学科の各研究室の教員が、企業の研究者・技術者や学生に、自らの研究分野を紹介し、その先進性、先導性を熱く語りかける企画です。その後の交流会(懇親会)で、教員、社会人および学生の間の交流を深め、応用化学科の研究についてより一層理解を深めていただく狙いもあり、毎年総会とあわせて企画されています。本年も3名の先生方にご講演いただきました。本間先生は本学常任理事のお立場から、全学の取り組みについてお話くださいました。

1)応用生物化学部門 桐村 光太郎 教授
演題 「応用生物化学の新展開~クエン酸発酵機構の全容解明への取り組み」

2)応用物理化学部門 本間 敬之教授
演題 「創立150周年に向けて ~早稲田大学の研究教育体制の今とこれから~」

3)化学工学部門 花田 信子 准教授
演題「材料とプロセスの両面からの水素貯蔵技術の開拓」

松方庶務理事

桐村光太郎教授

本間敬之教授

花田信子准教授

講演は早稲田応用化学会ホームページの資料庫に格納されております。⇒こちらから

Ⅲ.交流会(懇親会)

場所を63号館1階ロームスクエアへ移し、井村会計理事の司会、下村新会長、杉村新副会長の開会挨拶と乾杯のご発声で交流会(懇親会)がスタートしました。
 懇親会会場では終始和気あいあいとした雰囲気が漂い、卒業生・教員・学生会員の皆さんの間で様々な交流が行われました。中盤には25年度新基盤委員長の臼田理事、中部支部長の上宮理事、梅澤新事務局長と奨学生の皆様のご挨拶がありました。

盛り上がりが続く中、最後は原副会長のご挨拶と井村理事による一丁締めにてお開きとなりました。

下村新会長

杉村新副会長

臼田新基盤委員長

梅澤新事務局長

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