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2022年度定期総会の開催報告

2022年5月14日(土)13時30分
方 式: オンラインと会場参加のハイブリッド開催
会 場: 早稲田大学西早稲田キャンパス 52号館304教室

 定期総会(議長:濱会長、司会:井村庶務理事)
 参加者:130名(リアル39名、WEB 91 名)

1.濱会長挨拶( 挨拶全文と説明資料 
三つの基本方針に対し応化会活動の現状と課題を述べるとともに再任された場合の2022年度の活動方針を述べた。
 基本方針①全世代にとって魅力ある応化会活動への進化
 基本方針②次世代情報基盤の構築
 基本方針③応化会100周年記念事業の準備

2.総会議事
1)第1号議案:2021年度事業報告と決算報告(  事業報告説明資料と決算案 
 井村庶務理事より2021年度のコロナ禍の中で工夫して実施した活動が報告され、津田会計理事より会計報告がなされた。

 

 

 

 

 

 

 


<監査報告:1
号議案に対して>
 中井監事より、4月26日に監査を行い、会計部門においては領収書、通帳等の各種帳票確認した結果、適正に処理されており決算書、貸借対照表は正当であると報告された。また、業務部門においても議事録を精査した結果、三委員会とも、計画通り概ね順調に運営されたと判断したと報告された。
第1号議案は出席者の満場一致で承認された。

2)第2号議案:2022年度事業計画と予算案( 事業計画説明資料と予算案 
 2022年度のイベント計画について井村庶務理事より報告があり、それに伴う予算案を津田会計理事が報告したのち、出席者の満場一致で承認された。
 

 

 

 

 

 

 

 3)第3号議案:会則の改訂( 改訂内容
 評議員の規定の見直しに関して、梅澤基盤委員長より改訂の要点と具体的な条文の変更点に関する提案がなされ、出席者の満場一致で承認された。

 

 

4)第4号議案:会長の選任(再任)
 橋本副会長より役員会の総意として2022年度-2023年度会長に濱逸夫氏を推薦し、出席者の満場一致で承認された。

3.報告事項
1) 2022年度役員体制について(  2022年度組織表
 濱会長より2022年度の役員体制と新任役員(理事)及び退任役員について報告した。

2) 早稲田応用化学会百周年事業について(  説明資料 
 下村副会長より2023年5月の早稲田応用化学会100周年記念事業の進捗状況を説明するとともに、さらなる協力とご支援を呼び掛けた。

 

 

 3) 奨学生の紹介(  応化会奨学金の内規改訂と奨学生一覧表 
 橋本奨学生推薦委員長より、早期からの博士進学者へのサポート強化のため応用化学会給付奨学金の内規を変更したことを説明するとともに今年度の奨学生を紹介した。会場に出席している4人の奨学生が登壇し挨拶をした。
その後、門間副会長より今年度選考した水野奨学金、里見奨学金の奨学生、森村豊明会奨励賞の受賞者を紹介した。

 

 

4.閉会の挨拶
 平沢副会長が閉会のあいさつに立ち、周りにいる応化会員に活動に参画するよう声掛けをしていただきたいと総会参加者に呼び掛けた。

 

 

<定期総会会場>

<オンラインで参加の皆さん>


先進研究講演会:「応用化学最前線-教員からのメッセージ」(司会: 桐村庶務理事)
 参加者: 157 名(リアル46名、WEB 111名)
    講演は近日中に早稲田応用化学会ホームページの資料庫に格納する予定です。

 

  1)応用生物化学部門   梅野 太輔教授
             演題:「その場形成・反応の視点から見た機能性
                            コーティングの設計と展開」

 


  2)応用物理化学部門   門間 聰之教授
     演題:真に「役立つ電気化学」を目指して

 

 


  3)高分子化学部門    須賀 健雄准教授
     演題:「高分子機能の進化デザイン」

 

 

            

 

2022年度中部支部総会議決結果について(報告)

早稲田応用化学会中部会員各位

                 2022年5月9日 中部支部支部長 友野博美

22年度中部支部総会議決結果について(報告)

 会員の皆様におかれましては、コロナ禍が一進一退の状況となる中、徐々に平常の毎日が
戻ることを期待しつつ、お元気でお過ごしのことと念じております。

 さて、本年度の総会に関し先にホームページ上での書面評決をお願い致しておりましたが、
結果を下記の通り報告致します。

1.審議議案
第1号議案:   2021年度事業報告
第2号議案:   2022年度事業計画
第3号議案:   2021年度会計報告と2022年度予算案
第4号議案:   2022年度中部支部役員会メンバー表

2.審議の評決結果
 所定審議期日内での審議結果は、すべての議案に対する反対意見や提案は一件もなく
各議案とも可決されました。(送付会員数:151名)

3.今後の活動
 上記議案可決の結果を踏まえ、今年度の活動計画を推進致します。 

以上

早稲田応用化学会 交流委員会主催 第37回交流会講演会ご案内

2022年5月28日(土)15:00~16:00 (対面と遠隔方式を併用して開催)

講演者;杉村純子氏
    日本弁理士会 会長
 演題;『ワセジョが語る知的財産世界の魅力』
 副題;「~グローバル経営資源に知財を活かそう!~」

今回は、対面方式と遠隔方式を併用したハイブリッド開催と致します。
日本弁理士会会長の杉村純子氏をお迎えし、上記のテーマにてご講演をして頂きます。
弁理士は知的財産権に関わる仕事を行う国家資格者ですが、今回の講演については講演者より「あまり堅苦しい説明ではなく、身近なことを実例にあげて聞きやすい内容にしたい。」とのお話を伺っております。
ご期待下さい。

弁理士について(日本弁理士会HPより)
 特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの知的財産権を取得したい方のために、代理して特許庁への手続きを行うのが弁理士の主な仕事です。また、知的財産の専門家として、知的財産権の取得についての相談をはじめ、自社製品を模倣されたときの対策、他社の権利を侵害していないか等の相談まで、知的財産全般について相談を受けて助言、コンサルティングを行うのも弁理士の仕事です。
 さらに、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの侵害に関する訴訟に、補佐人として、又は一定要件のもとで弁護士と共同で訴訟代理人として参加するのも弁理士の仕事です。

日本弁理士会について(日本弁理士会HPより)
 日本弁理士会は、弁理士及び特許業務法人の使命及び職責に鑑み、その品位を保持し、弁理士及び弁理士法人の業務の改善進歩を図るため、会員の指導、連絡及び監督を行うことを目的とし(弁理士法第56条)、研修を通した会員の能力研鑚と向上、知的財産権制度の研究と普及活動など多様な活動をしています。また、弁理士の登録に関する事務を行っています。

 日本弁理士会のHPは下記のURLから閲覧出来ます。より詳細な情報が得られますので是非ご覧下さい。
https://www.jpaa.or.jp/

本講演の概要
 最近、マスコミでも知的財産という言葉を見かける機会が増えました。知的財産はビジネスを展開する上では重要なツールです。DX、AIやIoTなどの新たな技術分野の進展、サプライチェーンの変革、グローバル競争の激化、更にはコロナ時代のビジネスサバイバルなど、知的財産を経営資源とする動きが加速しています。早稲田の精神を心に抱いて激動の知的財産世界を駆け抜けているワセジョが、グローバルな知的財産世界の魅力を、実経験をもとにお話したいと思います。

講演者略歴
 1984年 早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業 (森田・菊地研究室 新制34回)
 石油会社研究部門に所属後、弁理士登録
 特許事務所勤務後、プロメテ国際特許事務所設立(2001年度)~現在に至る
 裁判所調査官(2003年度~2005年度)・現在 裁判所調停委員・専門委員(知的財産)
 日本弁理士会 副会長(2011年度)
 内閣府 知的財産による競争力強化・国際標準化専門調査会委員、
   評価・検証・企画委員会委員、知財教育タスクフォース委員、等

講演者の現役職(日本弁理士会 会長 以外)
 プロメテ国際特許事務所 共同代表 弁理士
 早稲田大学ビジネススクール 非常勤講師
 内閣府 知的財産戦略本部 本部員(同 構想委員会 委員)
 裁判所調停委員・専門委員(知的財産)
 Licensing Executive Society International Vice President
   (Licensing Executive Society Japan 元会長)
 アジア弁理士協会 日本部会 理事
 産業構造審議会 知的財産分科会 委員
   (同 特許制度小委員会 委員、不正競争防止小委員会 委員)
 日本工業標準調査会総会委員・ISO知財マネジメント策定委員

講演者のご趣味、特技、等
 美味しい料理を探索すること
 タイ語

講演の日時、場所、形式等
 開催期日;2022年5月28日(土)
 講演時間;15:00~16:00(応化会役員挨拶、講師紹介、及び質疑応答等を含む)
 講演形式;対面方式、及び遠隔会議用ソフト Zoomを使用したリモート方式を併用.
 対面方式での開催場所;西早稲田キャンパス 57号館 201教室
 その他 ;参加費無料.要事前申し込み.

申し込み方法について
 応用化学科の学生、早稲田応用化学会会員であるOB/OGの皆様、及び同会会員以外で本学の学生、卒業生・修了生、教職員の方は下記のリンク先から申し込みをお願いします。
 申し込み先 ⇒ https://forms.office.com/r/iAwZw5yHas
 5月24日頃、申し込みメールアドレス宛にZoomによる参加方法、また対面参加の方への依頼事項等が配信されます。皆様、是非奮ってご参加下さい。
 宜しくお願い致します。

――― 以上 ―――
(文責;交流委員会)

2022年度 定期総会と先進研究講演会開催のお知らせ

早稲田応用化学会 会員の皆様

早稲田応用化学会 会長 濱 逸夫

平素は早稲田応用化学会の活動にご支援・ご尽力を賜り、誠にありがとうございます。さて、2022年度定期総会、および同時に開催される先進研究講演会についてご連絡申し上げます。

 当初開催方法につきましては、オンライン・会場参加の併用(ハイブリッド方式)開催で準備を進めております。
 出来るだけ多くの方にご出席頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。

    尚、出席申込は、下記URLからお願いします。

              https://forms.gle/aR5JpjcJLY8P3upw7

   WEB参加で申込をいただいた方には、5/10に参加URLを送ります。そこからご参加をお願いします。

日時:2022年5月14日(土) 13時30分〜16時15分
   <スケジュール>: 13時30分〜14時30分  定期総会(会場:52号館304教室)
             14時45分〜16時15分     先進研究講演会(   同上   )

■ 定期総会

 議題

<会長挨拶>

  応化会活動の現状と課題  会長 濱 逸夫

<決議事項>

 議案1 2021年度事業及び会計報告   庶務理事 井村 正寿、会計理事 津田 信悟
 議案2 2022年度事業計画及び予算案             〃
 議案3 会則改定
 議案4 会長選任

<報告事項>

    報告1 執行部体制                         会長 濱 逸夫
 報告2 応用化学会百周年行事準備状況   副会長 下村 啓
 報告3 応用化学会給付奨学生紹介          副会長 橋本 正明                 

■ 先進研究講演会「応用化学最前線 − 教員からのメッセージ」プログラム

梅野教授

 

  1)応用生物化学部門  梅野 太輔 教授        

         演題「高分子機能の進化デザイン」

門間 聰之教授

 

2)応用物理化学部門  門間 聰之 教授

         演題「役立つ電気化学」

須賀 健雄 准教授

   

3)高分子化学部門   須賀 健雄 准教授

         演題「その場形成・反応の視点から見た機能性コーティングの設計と展開」

 

                                                       以上

2022年度早稲田応用化学会中部支部WEB総会

開催案内メールでお知らせしましたように、総会はWEB上での開催とし、書面表決と致します。

以下の総会議事を閲覧の上、提出議案1,2,3,4のいずれかに反対の会員は、 下部の投票欄より送信下さい。賛成の会員は送信の必要がありません。

第1号議案:2021年事業報告
第2号議案:2022年事業計画
第3号議案:2021年度会計報告と2022年度予算案
第4号議案:2022年度中部支部役員会メンバー表

上記議案に反対される会員は、会員番号、氏名および反対理由をご記入の上、メールによる投票送信をお願いします。

投票は、4月19日をもちまして締め切らせて戴きます。 メールによる投票送信 先は                           https://forms.gle/4ZQioRvu3cy2kh5n9

第1号議案:2021年度事業報告

     1号-1)役員会/イベント開催実績

     1号-2)講演会その他の活動実績

1.春の講演会は、総会に合わせて開催予定であったが、COVID-19の感染防止を目的として   総会をWEB総会としたため、中止した。

2.秋の講演会→11月13日 黒田先生講演会実施。  演題「ナノ空間物質の化学」   
       支部としての懇親会は感染防止のため中止。
    議事録は本部WEBページに詳細記載していただいた。

3.関西支部総会・懇親会出席(中止)   

4.支部(中部及び関西)活動PRパンフレットの卒業生への配布 
                        (本部経由)         

第2号議案:2022年度中部支部事業計画

事業目標:一層の会員相互の親睦と情報交換        

1.ウイズコロナの中での活動の継続  

    ・「交流講演会」2回/年の開催に向けた努力。
    域内外を含む種々のジャンルからのプレゼンターおよび現役教授の講師招聘。
    若手会員の希望の取り込み。
  ・若手現役会員の参加拡大への取り組み強化。
    「若手部会」の活動本格化と若手会員への広報の強化。         

2.活動計画

    ・中部支部総会      1回/年(期首)
   ・中部支部交流講演会 2回/年(春季、秋季)
   ・定期役員会         4回/年
   ・関西支部との交流   新しい交流方法を模索する。(幅広い層の交流を図る。)

3.活動基盤の強化

  ・対面活動とリモート活動の併用。
  ・役員会メンバーの世代交代への対応。

4.本部との連携緊密化

   ・応化会100周年記念事業準備への協力。

第3号議案:2021度会計報告と2022年度予算案

 

第4号議案:2022年度中部支部役員会メンバー表
                                                                                    改訂11)2022.4.9

役員名;

支部長:  友野博美           監事: 山崎隆史
副支部長: 服部雅幸(兼:会計担当、機材担当)
事務局長: 上宮成之(兼:岐阜地区担当幹事、本部基盤委員会委員)
幹事 :  植村裕司(愛知地区担当)
      浜名良三(三重地区担当)
      渡部 綾(静岡地区担当)
理事 :  山本瑛祐(兼:IT担当、若手部会担当)
      加藤 啓   大高康裕
      谷口 至   北岡 諭
      新村多加也
顧問 :  三島邦男   堤 正之   白川 浩   小林俊夫
      木内一壽   柿野 滋

退任 :  後藤栄三(顧問)   金原和秀(幹事)
      藤井高司(理事)

i以上

 

卒業生へのインタビュー(第3回)

   三菱ケミカル(株) 山崎正典さん

卒業生へのインタビュー企画
多くの応用化学科卒業生が社会に出られて活躍されています。実社会での経験は業種や職種によっても様々であり、卒業生の体験談は実社会で日々活躍されている卒業生の新たな視点への着眼点になったり、在校生にもこれから進むべき未来において貴重な体験が含まれていると思います。

そこで、各方面で活躍している卒業生に現在の自分の立ち位置について語っていただくとともに、インタビュー形式をとることで現役学生を含めた各世代の応化会会員間のコミュニケーションラインの構築と、社会における経験値をほかの卒業生にも共有していただくことを目的とした企画になります。

山崎正典さんには、会社の統合による研究環境の変化や内閣総理大臣賞も設定されている「ものづくり大賞」にもノミネートされた日本古来からの技術に太陽熱を冷房に使う試みを融合させた研究テーマの概要や着眼点について伺いました。

山崎正典さん 《ご略歴》
1992年3月 応用化学科 高分子(西出)研究室(修了) 1992年4月 三菱油化(当時)入社 入社後、三菱化成との合併、三菱化学に、その後三菱樹脂、三菱レーヨンとの統合などを経て三菱ケミカルと会社組織が変動していく中で、新素材研究所、材料加工研究所、ポーラスマテリアル研究所、機能材料研究所、無機材料研究所、Science & Innovation Center Inorganic Materials Laboratoryを歴任され、その間東京農工大にて学位(工学博士・2013)取得

Q. まずは日本ものづくり大賞について教えてください。

A. 「ものづくり大賞」は経済産業省が中心になって2005年から実施されています。日本を支えてきた古き良き文化を継承するとともに、それを新たな事業環境へも発展させて付加価値を提供する人やグループを表彰する制度です。幸運にも、「太陽の熱で冷房する革新的な水蒸気吸着材」で第3回ものづくり大賞の優秀賞をグループとして受賞することが出来ました。

(写真)大学研究室時代 追分セミナーハウスにて

Q. 会社の統合を経験されていますね。統合の際に何か変化を感じたことはありますか

A. 大学では西出研で高分子を学びました。日々多くの実験をこなし、それなりに勉強した自負はありましたので三菱油化(現三菱ケミカル)に入社した時、どんな研究をすることになるのか本当にわくわくしたのを覚えています。

 その後、会社の合併・統合のたびに自分が取り組むテーマは変わりました。入社時の複合材料開発、合併後に蓄熱・吸着材開発、統合後には熱マネージメント材料や酸化物ナノ粒子など。今考えると、合併、統合する相手の得意な分野をテーマに取り入れ、シナジーを出そうとしていたのではないかと思います。例えば、「ものづくり大賞」の吸着材は旧三菱化成のゼオライト合成技術がベースとなっています。
合併や統合の際には、人的な面でも大きな変化があったと思います。それぞれの会社で持つ専門・技術の広がりが人を介して融合し、新たな材料を共同で開発するといった取り組みが増えたように感じています。単一の技術で解決できる課題は少ないので、製品化を進めていくための最適な土壌が出来ていったと思います。

「太陽の熱で冷房する革新的な水蒸気吸着材」はもともとが有機化合物を使った相反応の応用研究を進めていたのですが会社が保有していたゼオライト合成技術が生かせることに気がついて方向転換しました。会社に研究成果が蓄積されていることで違う視点での研究成果が得られることが強みに繋がっていると思います。

Q. ものづくり大賞にノミネートされた「打ち水」の技術について教えて下さい

A. 霧状の水滴を上からまいたりする設備がありますが、これらは特別な材料や装置を必要としないエコな冷房とみることができます。水の潜熱は凡そ2454(kJ/kg)@20℃程度で比熱が4.2(kJ/kg・℃)ですので、10gの水が蒸発するだけで水1kgを約6℃も低下させることができることになります。ゼオライトという多孔材料を使って、強制的に水を吸着(蒸発潜熱の利用)させ、太陽の熱を使って脱着(自然エネルギの利用)させるというサイクルを回すことで、「打ち水」の現象を実用的な冷房に使えるということになります。

Q. 研究テーマも何度も変わっていらっしゃるようですが、常に新しいものを創製していかなければいけないプレッシャーなどありますか

A. 正直、プレッシャーはありますが、社内では新規のテーマ提案をいつでも行えます。それを支えるために10%カルチャーという制度があり、主担当の業務以外に研究者個人が興味を持ったことに取り組む時間と幾ばくかの予算が与えられています。その様な制度をうまく利用して、最近では積極的に若手が発信をしています。また、若手研究者とのコミュニケーションは大切にしています。様々な年齢層の人たちが、現状をどのように考え、どのようなことが課題と思っているかを聞くことは、働きいやすい職場や活気のある職場の実現には必須と考えているからです。研究を一人ですることはできないので、普段から多くの部署の方々とコミュニケーションを持ち、協奏を進めたいと思っています。
専門性を究めていくことと多岐に渡る可能性を一つのテーマに拘ることなく展開していくことのどちらが好ましいかは難しいテーマだと思います。ただ、技術やナレッジの繋がりを強化しておくことは一つでも上手くいく研究成果があるとテーマ全体として生き残っていくことも出来ますし、広い視野を持つことは意識するようにしています。

Q. 後輩に対して伝えたいことを教えて下さい。

A. 「大学の研究内容について簡単にご説明ください」、と言われると最近の学生さんは研究内容をびっくりするほど上手に説明します。一方、どこを自分で考え、工夫したのかを問われると、答えに窮することが多いようです。研究がうまくいくことは重要ですが、それよりも「なぜ、そのような検討を行ったのか」を振り返ってみることが大切と考えています。そこには確かに自分の考えがあると思います。自分で仮説を立て検証を繰り返す中で、研究を進める主体があくまで自分であることを認識し、有意義な研究室生活を送っていただければと思います。
また、研究に限らず多くの人とつながりを持つことも大切と思います。多様な個性を認め、相互理解を深めることから新たな発想が生まれ、テーマ提案につながることもあるからです。大学時代は、先生やドクターの方からテーマを与えられ、その範囲で研究を進めることがほとんどです。しかし、会社では、何をやるべきなのか、どのようなアプローチでそれを達成するのか、どんな強みや弱みがあり、弱みをどこの誰と一緒に解決できるのかなどを将来状況も考慮しながら、自分で提案していくことが求められます。その時、人のつながりがきっと皆さんの力になってくれると思います。

学生時代は研究室で与えられたテーマをこなすだけで精一杯で、それ以外の分野に興味を持つ余裕はなかなかありませんでした。しかし、入社以降、特別な場合を除いて、1つの製品は多くの技術の塊で出来ているということを実感しました。自分の専門にとらわれず、専門以外の分野に興味を持つことも大切と思います。

インタビュー後記:

会社が強みとして持っている研究領域についても、10年後20年後を見据えた時に時代遅れの技術になっている可能性もある中で、社内の風通しをよく、異分野の研究テーマについても情報共有することは、新しい提案が次の研究テーマとして採択されるかどうかは別にしても研究者としてのモチベーションに繋がっているという話は興味深く、特にオンラインが導入されたことによりその強みを活かして普段は対面で接することが出来ない事業所の方々とも情報共有することが出来るという話は新たなイノベーションに必要と感じました。

また、若手に対しては自分が想定していた研究テーマとは違う領域での研究においても自分が何のために研究しているのかという自分自身の軸を持っておくことで将来のチャレンジに繋がることもあるので頑張ってほしいとの強いエールを頂きました。

(聞き手) B3.吉田七海、B3.小林菜々香、新68.住田裕代(広報委員)、新39.加来恭彦(広報副委員長)

2021年度 応用化学専攻褒賞・奨学金授与式

3月3日木曜日、コロナ禍の続く情勢の中、応用化学専攻褒賞・奨学金授与式がzoomを用いたオンライン形式で細川誠二郎准教授の司会により挙行された。鹿又宣弘先進理工学研究科長の祝辞で始まり、水野賞・水野敏行奨学金、中曽根荘三奨学金、里見奨学金森村豊明会奨励賞の4つの褒賞・奨学金授与式が行われた。なお、応用化学会給付奨学金は学部生まで対象を拡充し、4月選考予定のため、本授与式ではなく、応化会総会での表彰を予定。画面上で賞状を表示しながら33名の受賞者が表彰された。

 

 水野家代表、元応用化学会会長の河村宏様をはじめ、応用化学会副会長の橋本正明様、里見奨学会事務局長の田部修士様、森村豊明会理事の森村潔様より受賞者にご祝辞と励ましのお言葉を頂いた。 

 

最後に、水野賞受賞者の浅子 貴士君が、受賞者代表として御礼と今後の抱負を述べ約40分の式は閉会となった。

 続けて開催された記念講演会では、東京理科大学 佐竹彰治教授から「現代昔ばなし わらしべ長者」と題し、応化入学のきっかけから応化学生委員時代の故・清水先生とのエピソード、清水研時代のアルカロイド類の合成研究、学位取得後の理研および奈良先端大での有機合成を武器としたポルフィリン構造体の合成と光捕集アンテナへの展開など、盛りだくさんの内容をご紹介いただいた。新たな分野へと研究を展開された経験をユーモラスに語られ、率直な語り口の中に先生のお人柄が伝わる講演であった。短期的な視点での役立つ、役立たないだけではなく、誰もやっていないと自信を持って言えるやりたい研究に是非取り組んでほしい、という先生の想いと激励は受賞者に響いたのではないかと思う。

 その後のオンラインで実施した受賞者の研究発表会では、水野賞受賞者が2分、奨学金採用者が1分で各自の研究を紹介し、その後ブレイクアウトルームを利用して参加者の活発な議論、懇親会を兼ねた交流が展開された。受賞者同士がお互いの研究について熱く語り合い、今後の進路について忌憚のない意見交換がなされ、対面実施はできなかったが密度の濃い時間を過ごすことができた。

 受賞者の益々の発展を期待すると同時に、これだけ多くの褒賞・奨学金を独自に持つ応用化学専攻・応用化学科の力強さを改めて感じた一日であった。

(文責:広報委員会)

 

学内講演会のお知らせ

山元公寿教授

下記の要領で学内講演会が開催されます。

  • 演 題    : 高分子から原子の世界へ -原子を混ぜてみようー
  • 講 師    : 山元 公寿
  • 所属・資格  : 東京工業大学教授
  • 日 時    : 2022年3月28日 10:00 ~ 11:00
  • 場 所    : 西早稲田キャンパス55N号館1階第二会議室
  • 参加方法   : 入場無料。直接会場へお越しください
  • 対 象    : 学生、大学院生、教職員、学外者、一般の方
  • 主 催    : 早稲田大学先進理工学研究科 応用科学専攻
              (世話人 小柳津 研一)

 

 

2022年度定期総会と先進研究講演会について

早稲田応用化学会会員の皆様へ

2022年3月           
早稲田応用化学会 会長 濱 逸夫

今年の定期総会につきましては、下記日程予定で開催すべく準備を進めておりますが、新型コロナウィルス感染状況により学内で開催するか、WEB開催となるか現時点では確定できずにいます。決定した場合には、開催内容につきまして改めて 「早稲田応用化学会 ホームページ」、あるいは「メール配信」等でお知らせいたします。皆様におかれましては当面下記日程で心づもりの程宜しくお願いします。

日時:2022年5月14日(土) 13時30分~17時00分

<詳細スケジュール>        13時30分~14時30分  定期総会
             14時45分~16時15分       先進研究講演会

■定期総会

 議題:    1)2020年度事業及び会計報告 
     2)2021年度事業計画及び予算案
                  3)執行部体制 
                  4)応用化学会百周年行事 等

 ■先進研究講演会「応用化学最前線 - 教員からのメッセージ」プログラム

  今年は門間 聰之 教授 (応用物理化学部門)、梅野 太輔 教授 (応用生物化学部門)
  須賀 健雄 准教授 (高分子化学部門)の講演を予定しております。

 

以上

 

 

 

「先輩からのメッセージ2022」開催報告

2022年1月22日(土)第14回フォーラム「先輩からのメッセージ2022」を開催しました。その概要をここに報告いたします。

 文部科学省の「採用選考に関する指針」において会社説明会等の広報活動開始時期は本年も3月とされていますが、本フォーラムは、採用に向けた会社説明会とは異なり、先輩の眼を通じた各企業のアクティヴィティ、社会人としての過ごし方や後輩への期待等を話していただく、学生の進路選定の一助、キャリア教育の一環であることから、大学側と慎重に協議いたしました結果、開催日を1月22日(土)とすることで予定しました。しかしながら、コロナ禍のなか、本年も対面での開催は難しく、ZOOMによりますリモート開催といたしました。これに基づき、「企業ガイダンス」掲載企業に「先輩からのメッセージ2022」への参加をお願いしたところ、47社からご賛同をいただき第14回の開催の運びとなりました。早稲田応用化学会のホームページには学生向けのコンテンツの一つとして「企業ガイダンス」掲載欄を設けており68社に参加いただいています。
 本イベントの特色は就職活動に向けた企業説明会とは異なり、企業様概要、仕事のご紹介にとどまらず、OB/OGの皆様から直接に、会社生活、日常や、普段感じていること、職場の雰囲気から余暇の過ごし方、配属や休暇・福利厚生に至るまで身近な事柄を含めて親しくお話が聞けることと理解しております。
 そのため、例年は、各社には13分/回の講演を2回実施していただき、全社の講演終了後、ロームスクエアで一堂に会し、企業名の表示柱の下、学生たちが思い思いの先輩や企業参加者からお話を聞かせていただく懇談会を実施しています。本年もこの懇談会が実施できませんので、講演の時に質疑応答などの懇談時間が十分とれるように、講演時間を40分/回としました。このため本年は各社の講演を1回とさせていただき、下記のタイムテーブルの通り、同時間枠あたり5社、10時間枠での開催となりました。
 講演では、ビジネス現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩が、それぞれの企業の特徴、ビジネスモデル、講演者自身のビジネスライフの様態、キャリア開発実績、求められる人材像などを講演いただきました。講演に引き続き、学生からの多岐にわたる質問に丁寧にご対応いただきました。企業からは講演者、同時参加者を合わせて約100名に参加いただきました。内OB/OGの参加は講演者を含めて61名でした。学生の参加数は総数128名で、平均一人当たり4~5社の講演を聴講しました。積極的な質疑応答がなされ、企業や、将来のイメージなど理解を深めることができたと思います。
講演から懇談会まで学校に詰めている例年と異なり、自宅からの参加で、参加時間が選ばれたこと、講演と懇談を合わせて一社当たりの講演時間を長くしたことにより一人当たりの聴講会社数が少なくなったことは、リモート開催の課題と言えます。
 さらに本年に入ってコロナオミクロン株の急激な感染拡大を受け、昨年のようなトラブル対応などの運営本部を学校に置くこともできず全員自宅からのリモート対応となりましたが、LINEグループによる連携などを活用することにより多少のトラブルはあったものの、時間通りに実施完了することができました。詳細準備にあたった委員、ファシリテーターを務めた応化委員、参加申込システムなどで広報委員、当日の運営に奮闘した学生委員、応援学生に感謝します。
今回のフォーラムにご賛同、ご支援いただきました企業様、および熱気溢れる講演、懇談において後輩を思いやる親身なアドバイスをいただきました先輩と、同時参加された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

                             (文責 交流委員会)

                記
 プログラム概要

1.日時  2022年1月22日(土) 9時~17時40分
2.実施内容 本年はZOOMによるリモート開催となりました。
3.対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫制博士)

(進路選定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程、一貫制博士課程修了予定者を参加の主体とし、将来へ備えての学部1,2,4年、修士2年の参加を呼びかけました)

 「先輩からのメッセージ2022」タイムスケジュール

 参加した学生

 アンケートを踏まえての総括

.今回のフォーラムの全体的な評価

アンケート回答者では、参加企業の84%、学生の91%が、「満足」「ほぼ満足」と回答しており、フォーラムは評価されていると考えられます。
質問に対し多岐にわたる回答がありましたが多かったものは次の通りです。

1)学生からの回答
 ① いろいろな企業が一堂に会していて、多くの企業を知ることができてよかった。
 ② 同じ時間枠に聞きたい会社が重なった。2回/会社の講演を希望。

リモ-ト開催により、1講演あたりの参加数が少なかった昨年の状況から、本年は同じ時間枠の講演数を減らし1回/時間枠としたことにより、希望に添えない面もでました。

2)企業参加者からの回答
 ① 学生の熱心な質問など積極的な姿勢を評価。
 ② ざっくばらんな質疑ができた。

.運営について

 今回もリモート開催とならざるをえませんでしたが、参加企業の88%、学生の82%が参加し易かったと回答されました。対面の希望もありましたが、現在の状況ではやむをえず、開催されたことが評価されました。
 講演と懇談を一体化したため、応化会としてファシリテーターを設けました。質問がスムースだったなど、概ね好評でした。
 対面開催時にはOB/OGが学校に集まることによりできたお互いの懇親を、リモートでも可能とするため、SpatialChatによる懇親会の場を設定しました。参加者からは感謝の言葉が寄せられた一方、直前の案内で参加者がやや少なく、運営上の工夫も必要かと思われます。

.まとめと次回開催に向けた課題

 本年もリモート開催のなか、47社にご参加いただき、学生も128名が参加しました。学生にとっては優良企業からの具体的な情報が得られ、企業側も自社に対する理解を深めてもらうという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価につながっていると思われます。
 同一時間帯での企業割り振りなど改善希望点も指摘されています。今後とも参加企業を増やしていくことと、日程を含めた運営方法との調整が課題となります。
  今後の参加企業として、医薬、化粧品などが希望されており、また電機やIT、自動車、精密機器など現在参加が少ない業種へのアプローチも課題です。

なお、「先輩からのメッセージ」及び「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記メールアドレスの交流委員会または事務局宛お願いいたします。

  E-Mail :guidance_2021@waseda-oukakai.gr.jp
  〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
  早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会 事務局長 寺嶋正夫
  TEL 03-3209-3211 内線 5253
  FAX 03-5286-3892
  E-Mail: oukakai@list.waseda.jp
  URL  http://www.waseda-oukakai.gr.jp