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早稲田応用化学会100周年講演会・祝賀会報告

応用化学会は,大正12 年 (1923年) 5 月に設立されて以来、令和5年5月に100周年を迎えました。これを記念して応用化学会100周年記念講演会・祝賀会を以下のスケジュールで開催いたしました。

【記念講演会・祝賀会】

以下リンクをクリックしていただければ、記念講演会・祝賀会の詳細を閲覧可能です。

  1. 記念講演会

  2. パネルディスカッション

  3. バーチャル・ツアー

  4. 記念祝賀会

    開会ご挨拶:濱逸夫 会長
    ご祝辞:田中愛治 早稲田大学総長
    乾杯ご挨拶:平沢泉 副会長
    名誉会員ご祝辞:河村宏 元会長
    名誉会員ご祝辞:西出宏之 前会長
    中締めご挨拶:橋本正明 副会長
    校歌斉唱動画

  5. フォトアルバム(2023年末まで公開)

    記念講演会_総長講演
    パネルティスカッション
    記念講演_集合写真・スナップ
    記念講演会_準備風景
    記念祝賀会_祝辞・挨拶
    校歌・集合写真
    祝賀会準備・スタッフ写真
    祝賀会スナップ

(文責:交流委員長 新36 椎名聡)

早稲田応用化学会100周年記念祝賀会 乾杯ご挨拶 平沢泉 副会長(新制26回)

平沢 泉副会長(新制26回)

応化会副会長を拝命しております平沢と申します。
皆さま、こんばんは。 本日は早稲田応用化学会の100周年記念事業にご参加賜り
ましてありがとうございました 。
私も本学の応用化学科に入学以来51年になります。 100年の内の51年、相当長く
在籍したなぁと感慨深い思いでございます。
早稲田応用化学会が100年続いたのは 皆様のご活躍とご支援の賜物であると思っ
ており ます。
先程、大隈記念小講堂で田中総長からの力強い早稲田の展開、また若手会(NACs)
の方か らも頼もしい将来の話は非常に感激いたしました。
応用化学会の今後の輝かしい100年を祈念いたしまして乾杯をさせて頂きます。
ご唱和をお願いいたします。
早稲田応用化学会の益々の発展、早稲田大学応用化学科の益々の進化および皆
さまのご多幸、ご健康を祈念いたしまして乾杯いたします。

乾杯!
早稲田ラベルのスパークリングワインで乾杯となった。>

 

バーチャル・ツアー

記念講演会閉会後から記念祝賀会受付開始までの間、広報委員会に作成いただいた以下の映像を放映しバーチャル・ツアーをお楽しみ頂きました。

また、祝賀会の懇談中にも大型プロジェクターに放映し、懐かしい映像でご参加者から大変ご好評を頂きました。

【広報委員会作成ビデオ・スライド映像】

  1. 応用化学科を中心とした65号館建設当時の西早稲田キャンパスの懐かしい映像や、新しく建設された55号館、63号館(理工100周年記念館)や副都心線西早稲田駅が大学構内に直結したことなど現在の学内のご紹介映像。

  2. 早稲田実業学校の国分寺移転に伴う跡地に新設され、応用化学科の研究室がある121号棟:Research Innovation Centerを中心に、早稲田大学本部キャンパスのご紹介映像。

  3. 応用化学会活動100周年(アーカイブ編)として、各期の同窓会や学生工場見学、学生委委員会合宿、学生企画フォーラム、縦割り交流会、新入生歓迎会、新入生オリエンテーション、その他応化会各種イベントや応化会支部の活動などのご紹介映像。

  4. 応用化学会活動100周年(祝賀会用応化会活動紹介映像)として、応化展、新入生オリエンテーション、新入生歓迎会、学生委員の各種企画、若手会(NACs)の活動、応化会評議員会、応化会総会、交流会講演会、先輩からのメッセージ、先輩博士からのメッセージや学位記の様子などのご紹介映像。

(後日、画像を公開いたします)

(文責:交流委員長 新36 椎名聡)

早稲田応用化学会100周年記念祝賀会

100周年記念式典は、大隈小講堂での講演会、パネルディスカッションから、場所をリーガロイヤルホテル東京に移し、18時から祝賀会が挙行されました(写真1)。

写真1 祝賀会開会風景

下村副会長実行委員長の開会宣言に続き、濱会長からご挨拶(写真2)があり、応化会は18歳から90歳代まで約1万人の会員がいるので、本会を次世代につながる時間として欲しい旨のお言葉をいただきました。次に田中総長から、早稲田大学は大学を挙げて産学の共同研究や人材交流、国際的な教育等に取り組む方針であり、日本を代表する大学として活動中であること並びに応化会の発展を祈念する旨の祝辞を頂戴致しました(写真3)。さらに早稲田ラベルのスパークリングワインを用いての平沢副会長応用化学科教授の乾杯の音頭(写真4)で祝賀会が始まりました。

写真2 濱会長開会ご挨拶

 

 

濱会長開会ご挨拶の内容

写真3 田中総長ご祝辞

 

 

田中総長ご祝辞の内容

写真4 平沢副会長乾杯

 

 

平沢副会長乾杯ご挨拶の内容

盛り上がる歓談の中、下村副会長(写真5)から、応化会の100周年事業、今後の取り組みについての説明、会員各位から給付奨学金1261万円、応化会へ約500万円の寄付を頂戴したことの御礼とそれぞれ奨学金、情報基盤整備と記念誌発行等に充当するとの報告がありました。 

写真5 司会:下村副会長

また、来賓である河村宏(新9) (写真8)、三浦千太郎(新21) (写真6)、里見多一(新22) (写真6)各元会長、西出宏之(新20)前会長名誉教授(写真10)、酒井清孝(新15) (写真7)、竜田邦明各名誉教授(写真9)の7名の紹介も行われた。この中で、里見元会長からは河村元会長の思い出、河村元会長(写真8)からはOBOG、教職員、学生を含む組織として応化会を立ち上げた故小林久平初代応化会長、その発展に尽力された百目鬼清氏(新1)の思い出をお聞きすることができました。また西出前会長名誉教授(写真10)からも名誉会員となっても応化会にご協力いただける旨のご挨拶を頂戴致しました。

写真6 左より橋本副会長、里見元会長、三浦元会長

写真7 酒井名誉教授

写真8 河村元会長ご祝辞

 

 

河村元会長ご祝辞の内容

写真9 左より竜田名誉教授、濱会長

写真10 西出前会長ご祝辞

 

 

西出前会長ご祝辞の内容

今回の祝賀会には、来賓の方々ほか教員19名、OBOG、学生約240名の合計約270名の参加があり、会場の大画面では応化会のスローガン等も投影される中、年代別、研究室別、企業別などいろいろなグループで集合して歓談され、旧交あるいは新たな出会いの場として大いに盛り上がりました。
最後に橋本副会長の閉会のご挨拶(写真11)、応援部の指揮による校歌斉唱(写真12)、全体集合写真撮影(写真13)で約2時間半の楽しい時間は幕を閉じました。

写真11 橋本副会長中締めご挨拶

 

 

橋本副会長中締めご挨拶の内容

写真12 校歌斉唱

校歌斉唱動画

写真13 集合写真

濱会長、田中総長からのお言葉にもあったように、応化会は年代、研究室を超えて交流できるコミュニティであり、今回の100周年記念祝賀会は交流のための格好の場となりました。応化会で新たに形成された人脈が、新たなビジネスになり得ます。今回は、産業界で活躍している方々はもちろん、本学の教職員および他大学、いろいろな研究機関でアカデミックポストにある会員諸氏の参加も多数あり、産学、産産交流の絶好の機会でした。本100周年記念行事が今後の応化会の発展に大いに寄与すると確信し、今後も応化会が産産、産学連携のプロモータとしてこのような機会を設け、会員がそれを活用するようになれば、応化会にとどまらず早稲田大学ひいては日本の発展に寄与することができると推察されました。

スタッフの皆さん お疲れさまでした

以上

(文責:交流委員 新31 常見宏一)

第43回早桜会懇話会(報告)

 第43回早桜会懇話会を2023年5月27日(土)イーセップ株式会社(京都府相楽郡精華町)にて開催しました。イーセップ株式会社は京都府相楽郡精華町にあるけいはんなオープンイノベーションセンター内に本社を構え、主にナノセラミック分離膜の開発や分離膜ユニットの製造・販売を行っています。現状の化学産業では分離工程にて多くのエネルギーを消費しておりますが、分離膜を用いると従来の蒸留等のプロセスと比較して省エネルギーで目的物を分離することが可能になります。昨今の環境問題への意識の高まりも追い風となり、膜分離技術に対する期待が高まっています。

 イーセップが今後力を入れていく開発テーマの1つにバイオマス資源からの燃料合成があります。具体的にはバイオマス資源のガス化から得られた二酸化炭素と水素を原料にメタノール水を合成します。得られたメタノール水を水素キャリアとして用いて必要に応じて水素を取り出すというプロセスを想定しています。またメタノールからガソリンを合成するプロセスは既存技術として存在するので、必要に応じてガソリンに転換することも想定しています。このプロセスのどこで分離膜が必要になるかというと、二酸化炭素と水素からメタノール水を得る工程においてです。二酸化炭素と水素からメタノールと水が出来る化学反応では逆反応も起こっており、収率が上がらないのが現状です。そこで分離膜を用いてメタノールと水を選択的に取り除くことで、逆反応が起こるのを防ぎ、メタノール水の収率が上がるという原理です。見学会ではイーセップの分離膜製造設備及び評価装置(写真1)を皆様に見学して頂きました。

写真1:イーセップ社の分離膜製造装置及び評価装置の様子

そしてまだ立ち上げ中ではありますが、分離膜と組み合わせたメタノール水製造装置についても外観を見て頂きました。(写真2)

写真2:現在立ち上げ中のメタノール水製造装置

今後開発されていく新技術ですが、地球の未来に確実に必要な技術であり見学会に参加して頂いた皆様におかれましては、大変に興味を持って話を聞いていらっしゃいました。

 メタノール水関連以外にもイーセップでは分離膜の製造や評価を行っていますのでそれらの設備についても見学して頂きました。特に10年前の会社設立当初、資金が十分無かった時に如何にして分析装置を揃えていったかという苦労話などは大変印象的であり、参加者の皆様も、よくぞここまで会社が成長したと、早稲田の同窓の活躍を喜んでいる様子でした。見学の最後には参加者の皆様で集合写真を撮影しました。(写真3)


写真3:参加者集合写真

見学会後は、久しぶりに懇親会を実施致しました。(写真4)

写真4:懇親会の様子

ここ何回か対面での開催を実施しておりましたが、懇親会は未開催でした。皆様久しぶりの懇親会ということで、イーセップ見学会の感想を始め、これから応化会、そして日本をどうやって盛り上げていくのか等、非常に話が弾みました。オンラインでの開催は懇話会の講師の先生の選択肢が広がる等、便利な部分もある一方で対面開催ならではの良さもあるということを改めて認識致しました。今年度の懇話会は対面を基本とする方針ですので、懇親会での議論も含め益々応化会が盛り上がっていくよう役員一同努めて参りたいと思います。(文責:三品)
【出席者(12名):敬称略】
津田實(新7), 市橋宏(新17),田中航次(新17) ,斎藤幸一(新33),和田昭英(新34), 中野哲也(新37), 脇田克也(新36) ,高田隆裕(新37), 澤村健一(新53), 陳鴻(新59),三品建吾(新59), 古田武史(新61)

学内講演会のお知らせ
「Necessity is the Mother of Invention: Natural Products and the Chemistry They Inspire」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Necessity is the Mother of Invention: Natural Products and the Chemistry They Inspire
講 師 Sarah E. Reisman
所属・資格 カリフォルニア工科大学・教授
日 時 2023年9月15日(金)16:30-18:10
場 所 西早稲田キャンパス 62号館森村記念ラウンジ (62号館1階)
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学研究科 応用化学専攻
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:「Necessity is the Mother of Invention: Natural Products and the Chemistry They Inspire」(2023/9/15) – 早稲田大学 理工学術院 (waseda.jp)

学内講演会のお知らせ
「Breakthroughs in Solid Sorbents for CO2 Capture」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Breakthroughs in Solid Sorbents for CO2 Capture
講 師 Jeong Gil Seo
所属・資格 Associate Professor, Hanyang Univ.
日 時 2023年7月18日(火)10:00-12:00
場 所 西早稲田キャンパス 55館S棟610ゼミ室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学研究科 応用化学専攻
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:「Breakthroughs in Solid Sorbents for CO2 Capture」(2023/7/18) – 早稲田大学 理工学術院 (waseda.jp)

新17回同期会開催報告:2023年5月20日 於 金城庵

コロナ禍の影響で長らく開催できなかった新17回同期会を12名が参加して4年ぶりに開催しました。今回は参加者の都合も考え、応用化学会設立100周年記念講演会・祝賀会と開催日を合わせ、正午から2時までの昼会として開催しました。

金子君の司会で、先ず前回開催以降にご逝去された内田健君、加賀山正己君、川崎勝敏君、桑原豊君、見並勝佳君、杢嘉雄君、横山功夫君(五十音順)のご冥福をお祈りし、一分間の黙祷をさせて頂きました。

コロナ禍をはじめ多難・激動する社会の中で、元気に集うことができたことを喜ぶ開会挨拶に続いて、全員で乾杯して会が始まりました。
次に、各自により順次近況報告や最近の関心事項などについての紹介がありました。
現役時代から続く月例麻雀会が生活リズムになっている人、海外勤務時代からの付き合いが今も続く人、老人ケア施設に入居し日々カラオケやゲームを楽しむ人、健康維持のため毎朝90分のジョギングが日課の人、元気にゴルフを頑張っている人、野鳥写真に興じる人など、夫々に充実した生活を楽しんでいる様子が分かりました。中でも西海君の名誉ある瑞宝中綬章受章の紹介、坪田君の声量を押さえた詩吟披露、三島君の足腰がちょっと不自由な人が靴下を楽にはけるように工夫した自作プラスティック治具の紹介等が印象的でした。質問やコメントも交えての和気あいあいとした楽しい時間でした。

会の冒頭には「これが最後の同期会かな」との声もありましたが、やはりリアルの会は楽しく印象的だったものと見え、2回/年の開催提案もあったほどの盛り上がりでした。
卒業後56年経っていますが、改めて「学生時代の仲間はいいものだ、技術屋魂は健在だ。」ということを感じるひとときでした。

会の終りは校歌斉唱と記念撮影が定番。今回は会場が本部キャンパスに近かったので、私達が学部時代に学んだ旧9号館の「応用化学実験室」の掲額を背景にしての記念撮影を行い応用化学会100周年にあやかる会のシメとし、元気での再会を約して散会いたしました。出席者の半数は100周年記念行事にも出席、充実した一日でした。

出席者:石井利典、大林秀仁*、金子四郎*,高橋志郎、高畑忠雄、高安正躬、塚原雅人、
経沢実、坪田正行、西海英雄*、三島邦男、室賀五郎。(五十音順。(*:幹事))。

(文責:大林秀仁)

2023年度定期総会・先進研究講演会・交流会開催のお知らせ

早稲田応用化学会 会員の皆様

早稲田応用化学会 会長 濱 逸夫

 平素は早稲田応用化学会の活動にご支援・ご尽力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、2023年度定期総会、および同時に開催される先進研究講演会についてご連絡申し上げます。

 応用化学会100周年記念イベントを終えて間もない時期ですが、久しぶりに交流会も予定しておりますので、出来るだけ多くの方にご出席頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。尚、出席申込は、下記URLからお願いします。

   https://forms.gle/ofMTfqBu6kTUU5Kb9

<スケジュール>
日時:2023年6月17日(土) 13:30 ~ 18:30

13:30~14:30 定期総会      (会場:57号館201教室 )

14:45~16:15 先進研究講演会  (      同上     )

16:45~18:30 交流会<懇親会>(会場:63号館1階 ロームスクエア)

懇親会費:3000円

■定期総会 議題

<会長挨拶>
  応化会活動の現状と課題  会長 濱 逸夫

 

<決議事項>
 議案1 2022年度事業及び会計報告   庶務理事 梅澤 宏明、会計理事 井村 正寿
 議案2 2023年度事業計画及び予算案

<報告事項>
 報告1 執行部体制          会長  濱 逸夫
 報告2 応用化学会百周年行事概況報告 副会長 下村 啓
 報告3 応化会給付奨学生紹介     副会長 橋本 正明

 

■先進研究講演会「応用化学最前線 ? 教員からのメッセージ」プログラム

  1)応用生物化学部門 木野 邦器 教授
   演題 「生物のシステムに学ぶ新たなモノづくり研究」

 

  2)触媒化学部門    松方 正彦 教授
   演題 「カーボンニュートラルな日本の化学産業を構想する」

 

  3)有機合成化学部門 山口 潤一郎 教授
   演題 「有機合成化学の新潮流をつくる」

 

以上