総会および先進研究講演会の後、場所を63号館1階ロームスクエアへ移し、橋本副会長の司会で、三浦会長の開会挨拶、そして西出教授(応化会副会長)からは応用化学会の益々の発展を願って乾杯のご発声を頂き、交流会(懇親会)がスタートしました。 今年の交流会は卒業生・教員・学生合わせ108名の会員の皆さんで和気あいあいとした雰囲気で進み、倉持副会長と西田学生交流委員長の二人によるに中締めにて散会しました。
総会および先進研究講演会の後、場所を63号館1階ロームスクエアへ移し、橋本副会長の司会で、三浦会長の開会挨拶、そして西出教授(応化会副会長)からは応用化学会の益々の発展を願って乾杯のご発声を頂き、交流会(懇親会)がスタートしました。 今年の交流会は卒業生・教員・学生合わせ108名の会員の皆さんで和気あいあいとした雰囲気で進み、倉持副会長と西田学生交流委員長の二人によるに中締めにて散会しました。
送辞 在校生代表 田中徳裕君
緑に色づき始めた戸山公園や大空を飛び交う鳥たちが春の訪れを告げている今日のよき日に卒業・修了される先輩のみなさま、ご卒業、誠におめでとうございます。我々、在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
今、先輩方の心の中では、この早稲田の杜で積み重ねてきた数多くの思い出が走馬灯のように駆け巡っていることと思います。応用化学科での生活は、多くの授業、実験とそのレポートに追われる毎日、研究室配属後では、ゼミでの発表や卒論、修論研究とさぞかしお忙しかったことでしょう。一方講義を離れた場では、先生方の普段とは違ったお人柄に触れたこと、更には、サークル活動やボランティア活動を通じて多くの友人を作られたことも大きな思い出となっていることでしょう。
思い返してみると先輩方は、いつも私たちの相談を最後まで親身に聞いてくださいました。キャンパスの中では新しい分野に挑戦し、右も左も分からなくなっている私に方向性を示してくださいました。お酒の場では、恋愛や友人関係がもつれ右も左も分からなくなっている私にご自身の経験を語ってくださいました。高田馬場のロータリーではお酒を飲みすぎて右も左も分からなくなっている私を最後まで介抱してくださいました。講義、実験、レポート、サークル活動、アルバイト。いずれも大学生活と関わりの深い言葉です。このすべてに先輩方のアドバイスがありました。私の大学生活のすべてに先輩方の支えがありました。先輩方は、私たちの手本でした。そんな先輩方が、本日ご卒業されるのはうれしくもあり、寂しくもあります。これからは私たちが後輩たちの手本となるように精進してまいります。
今、世界は多くの問題にさらされています。昨日のニュースが霞んでしまうほど多くのニュースが次々と舞い込んできます。そして、その大半が暗く、心が沈んでしまうものです。しかし、この早稲田の杜で学んだ先輩方が、世界の各地で活躍され、これらのニュースを明るく、心が弾むものへと変えてくださることを期待しております。
最後になりましたが、早稲田大学応用化学科で習得されたことを糧に先輩方のますますのご活躍を願いつつ在校生一同心から御祝いを申し上げ送辞とさせていただきます。
平成28年3月24日
在校生代表 田中徳裕
寒さも和らぎ、桜の便りも次々と届けられる季節となりました。うららかな春の訪れを感じるこの佳き日に、私達のためにこのような盛大な式典を開催していだだき、誠にありがとうございます。ご多忙の中、ご臨席を賜りました諸先生方ならびにご来賓の皆様に、卒業生一同、心より御礼申し上げます。
伝統ある早稲田の学び舎で、諸先生方のご指導の下、大学院の修士課程を無事に修了することができ、大変幸せに感じております。ここで過ごした六年間は、何にも代えることのできない、かけがえのない貴重な時間でした。
学部時代には、幅広い分野にまたがる数々の講義を受けて応用化学の基礎を学び、また、演習に取り組むことでその知識と技術を定着させることができました。さらに、応用化学科の特徴ともいえる多彩な実験科目では、座学で学んだ知識を自分の五感で体感し、結果を解析し、考察することでより深い理解に繋がりました。課されるレポートは質・量ともに充実した内容を求められるものであり、作成には大変苦労しましたが、共に協力して実験を進め、議論を交わすことのできる仲間がいることで考えを整理することができ、レポートとして完成させることができました。実験とレポート作成の過程で多くのことを学び、論理的に思考して結論を導き出す力が鍛えられたと感謝しております。このような素晴らしいカリキュラムの中で、私達は研究の糧となる知識・技術、そして仲間を得て、強くたくましく成長することができました。
研究室配属後はそれまでとは異なり、先人達の功績を踏襲するだけではなく、未知の領域を切り開く立場となりました。自分の手で研究方針を決め実験を進めていく面白さを感じる一方で、なかなか思うような成果が挙げられず、壁にぶつかって悔しさを感じることもありました。しかし、「絶対に諦めない」という信念のもと粘り強く取り組み乗り越えることができました。努力を続けることができたのは先生方、先輩、後輩、そして同期の温かい励ましのおかげです。研究活動を通して、課題の抽出や解決に向けたアプローチの方法論を学び、独自に工夫する力、そして研究内容や成果を纏め上げて、それを伝える力を養うことができました。これらの力は私達にとって今後の大きな助けとなると確信しております。
これから先は、それぞれ新しい扉を開いて歩みはじめます。人生の新たなステージで、たとえ幾多の試練や困難に直面することがあっても、これまでに身につけてきた様々な力を糧として希望をもって立ち向かって参ります。”役立つ化学 役立てる化学”という応用化学科の精神を心に宿し、人々を幸せにするため、社会に貢献するために化学を活用していくことが、私達の使命であると思っております。
最後になりますが、未熟な私達を熱心かつ親身にご指導くださいました先生方、学生生活の様々な場面で支えてくださいました職員の皆様ならびに応用化学会の皆様に心より感謝申し上げます。そして、苦楽を共にして助け合ってきた同輩、一番近くで見守り、常に支え続けてくれた家族に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
歴史ある早稲田大学先進理工学部応用化学科および応用化学専攻と応用化学会の、今後の輝かしい発展と皆様のご多幸を心から祈念いたしまして、答辞とさせていただきます。
2016年3月24日
早稲田大学大学院 先進理工学研究科 応用化学専攻
学生代表 鈴木伸
Preparation of Inorganic Nanostructured Materials by Stepwise Deposition Using Silica Templates
L-アミノ酸リガーゼを利用した塩味増強効果を有するジペプチドの探索と効率的な合成法の開発
Development of field effect transistor (FET)biosensor for the detection of amyloid prion protein
還元型ポリプロピオネートの効率的合成法の開発と天然物合成への応用
将来型リチウム空気電池のための金属リチウム負極の開発
アントラキノンポリマーによる有機空気二次電池の実現
位置選択的に官能基を導入したかご型シロキサンの段階的な反応による機能性多孔質材料の創製
金電析プロセスにおけるシアン錯体解離反応の理論的解析
水素結合を利用したかご型シロキサンの配列制御による結晶性構造体の作製
低抵抗カーボンナノチューブ・フレキシブル膜のロスフリー作製プロセスの開発
ポリリン酸キナーゼを利用したAMPからのATP再生を伴う効率的物質生産プロセスの開発
キャリア輸送性高分子の性能向上と有機無機ハイブリッドデバイスへの展開
ディーゼル酸化触媒上における炭化水素の吸脱着・酸化挙動の解明
α.β-不飽和イミドに対する酸素官能基の立体選択的な1,2-付加反応の開発研究および抗生物質Baulamycin A の全合成研究
有機ラジカルポリマーの電荷輸送と電気化学デバイスへの応用
ジフェニルジスルフィドの酸化重合によるポリ(1,4-フェニレンスルフィド)合成と触媒反応機構
*BEA上に担持されたFe種がPt/H-*BEAの触媒特性に及ぼす影響
Analysis on Carbothermic Reduction Pathway of a Silica-Silicon Carbide Pellet by Irradiation of Laser Beam
α.β-不飽和イミドに対する酸素官能基の立体選択的な1,2-付加反応の開発研究および抗生物質Baulamycin A の全合成研究