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酒井先生 講演趣意 (2017年3月9日)

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備蓄·緊急投与が可能な人工赤血球製剤の実用化を目指す研究 

酒井宏水 教授

血液中に存在するタンパク質のうち、最も沢山あるのが酸素を結合するヘムタンパク質のヘモグロビン(Hb)で、その濃度は12 – 15 g/dLである。血液のもつ機能のうち、酸素の輸送が生命の維持にとって如何に重要であるかを示している。このHbは赤血球内に高濃度(35 g/dL)に封じ込められている。最も沢山あるタンパク質であるにも拘らず、赤血球から一旦漏出すると、様々な副作用(毒性)を示す。赤血球は進化の過程で酸素輸送に専念するために核を捨ててきた細胞と言われている。赤血球は球形ではなく両凹円板型(満たされない袋)のため変形能があり、自身の長径(8 µm)よりも細い毛細血管 (〜 4 µm)でも変形して通過できる。酸素のみならず二酸化炭素の運搬にも寄与し、また血液の全容積の50%近くを占有し、血液レオロジーの支配因子でもある。巧妙に設計され機能する本物の赤血球には及ばない点もあるが、我々は、赤血球と同等の酸素輸送機能をもつ微粒子:人工赤血球(ヘモグロビン ベシクル, Hb-V)の濃厚分散液をつくり、これを新しい医薬品として実用化を目指す研究を進めている。この人工赤血球は、早稲田大学で開発されたものである。 人工赤血球は本物の赤血球を凌ぐ性能もある。① 加熱処理(60℃)・ナノフィルトレーションを経た高純度Hbを用いるので、血液型がなく、病原体を含まず、② リポソーム粒子表面のPEG修飾と脱酸素化により2年間の備蓄が可能であり、いつでもどこでも必要時に投与できること、③ 小粒径(250 nm)で血漿層に均一に分散して流動し、赤血球が通過出来ない狭窄血管なども通過できること、などである。また、④ 赤血球と同じ細胞型(カプセル)構造と最適粒子径により、Hbと内因性NO, COとの反応を抑制すること、⑤ 優れた血液適合性を有し、老化赤血球と同様に最終的にRESに捕捉され分解・排泄されることが明らかになっている。人工赤血球の効能として、⑥ 出血性ショック、あるいは制御不能出血に対する投与では赤血球輸血と同等の蘇生効果を示すこと、⑦ 小粒径の特徴を活かすことにより、脳梗塞モデルにおいて梗塞巣を縮小すること、皮弁モデルの虚血領域の酸素化と創傷治癒効果が得られること、妊娠中毒症モデルにおいて胎盤の狭窄血管を経由し胎仔に酸素を供給すること、⑧ 摘出臓器の灌流液として有効であること、他方、⑨ 一酸化炭素(CO)を結合したHb-Vの投与では、COの徐放により虚血再灌流障害の低減や細胞保護効果を示す(毒をもって毒を制する)こと、などが明らかになってきた。

現在、本研究は日本医療研究開発機構(AMED)臨床研究・治験推進研究事業として推進され、アカデミアのコンソーシアムが主体となって研究を進め、治験に橋渡しすることを目指している。

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「先輩からのメッセージ2017」 事前参加登録

昨年12月22日に掲載した『「先輩からのメッセージ2017」タイムスケジュール』に事前参加登録へのリンクボタンをつけてありますが、タイトルがタイムスケジュールとなっているため、事前登録へのHPサイトをあらためて探しに行く場合に見つけにくく、事前登録へたどり着けない人がかなりいるという情報がはいりました。
下記に再度登録サイトへのリンクをつけますので、参加される人はこのリンク先で登録してください。

先輩からのメッセージ2017の事前登録はこちら

(交流委員会)

新制17回(昭和42年(1967))卒業同期会報告(10月23日)

 

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新17回卒同期会集合写真

2016年10月23日(日)に同期会を、今年が卒業50年目で、案内状が送られてくる最後のホームカミングデーに合わせて開催しました。
  大隈講堂での式典参加ができるようにと、高田馬場駅近くのBIG BOX 9F「わん」で13時から15時の昼食を摂りながらの集まりでした。参加者は17名とやや寂しい人数でしたが、中部支部からは3人が参加しました。司会は金子四郎が担当し、見並勝佳の開会挨拶と乾杯でスタートしました。
顔を合わせていると50年以上前の記憶がどんどん戻ってくる体験を全員がしたようで、各人の近況を報告するともに、色々な話題に花が咲きました。まあ、ご多分に漏れずに病気と健康の話題も飛び交いました。予定の時刻はあっという間に過ぎ、来年も開催するようにとの強い要望が出ました。
閉会の挨拶は石井利典が行いました。全員で集合写真を撮り、来年にもまた会おうと帰路につきました。

参加者:石井利典、大林秀仁、押田信昭、金子四郎、坂野泰明、曽根眞人、高橋志郎、高畑忠男、堤正之、経沢実、坪田正行、西海英雄、久枝信一、藤本隆之、三島邦男、安村弘之、見並勝佳

 (文責:見並勝佳)

新18(昭和43年卒)応化同期会開催報告

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2016年11月28日

 2016年11月26日(土)、昨年に引き続き早稲田大学西早稲田キャンパス内の竹内ラウンジで同期会を開催しました。業務多忙、旅行、体調不良等で欠席された方もあり、出席者は24名でしたが、例年通り研究室毎に幹事が取り纏めた資料でそれぞれの近況を把握することができました。会の始めに、今年体調を崩されて幽冥界に旅立たれた渡会不三男君(2016.05.02ご逝去)、磯川眞治君(2016.07.02ご逝去)、お二人のご冥福を心よりお祈りし、全員で黙祷を捧げました。

 その後、保坂君の司会、竹下の挨拶、中井君の乾杯で会が始まり、会食・歓談の後、参加者全員の近況報告、中井君の応化会活動や基盤委員会活動報告(来年10月7日応用化学科創立100周年記念式典、会費納付率アップの取組み等)、保坂君の分科会・会計報告と続き、和気藹々の楽しい時間が流れ、16時過ぎに渡部君の締めでお開きになりました。

 今回の同期会は、昨年に続き参加者全員による近況報告をメインテーマとしました。参加者のお話しは全て、同期の我々にとって大変参考になるものばかりでした。 その中からいくつかを紹介します。

1)包装資材商店経営、神主・指圧師・森林インストラクター・書道師範・中国での講演 活動、通訳ガイド国家試験挑戦、日本棋院4段免状取得、太極拳師範審査合格、ボランティア活動 

2)腰痛、膝痛、前立腺不調 等に伴う体調管理やゴルフ・テニス・ソフトジョギング・ウオーキング、吹矢等の体力維持・増強

3)年2回のゴルフ分科会に加えて、今年から始めた年2回の放談会の紹介

 参加者全員、自分の身に置き換えてメモを取ったり、質問したりして熱心に聞き入っていました。“青春とは心の若さである、今が青春真只中では?”との思いを共有し、それぞれが明日への新たな一歩と来年の再会を誓った一時でした。

 末尾になりましたが、今回の開催にあたって応用化学会事務局長寺嶋正夫様に大変お世話になりました。ここに篤く御礼申しあげます。

(注)次回は2017年11月24日(金)を予定しています。詳細は各研究室の幹事から後日、ご連絡致します。同期の皆さん全員の参加をお持ちしています。
(幹事:杉本、村岡、二見、品田、小久保、渡辺(壮太郎)、永田、関谷、鶴岡、曽根、金山、渡部、中井、山形、長島、保坂、竹下)。

(文責 竹下哲生)
以上

第2回早稲田応用化学会シニア会ギャラリー

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西出会長 開会の挨拶

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