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2022年度応化展(第69回理工展)

2022年度の応化展(理工展)は11月5日、6日の2日間に渡って天候にも恵まれて開催されました。入場制限も緩和され、連日多くの人で西早稲田キャンパスは通行制限が掛かるような場面もあり賑わいが戻ってきました。初日は教室側のペアレンツデーと重なっていたため、一部のスタッフも慌ただしい状況だった様です。


実験班
ケミカルライト、人工イクラ、芳香剤の3テーマに分かれて56号館502室(学生実験室)にてゲスト参加型の実演が行われました。

チーフ:竹本佳世さん

 

-準備に際して大変だったことは
昨年の人数制限の厳しい状況からの緩和で来場者が増えることが想定されたので、当初は人工イクラと芳香剤の2テーマで実施することを考えましたが、ケミカルライトを追加して体験実験(人工イクラ、芳香剤)に多くの方が同時に参加できるようにスペースを増やすなどの対応を検討したことです。
-実際の感触はいかがでしたか
初日は人数調整が思うようにいかず参加するスタッフのシフトの調整に苦慮しましたが2日目は初日からの修正もうまく回り多くの方に楽しんでいただけたのではないかと思います。
-シフトの話がありましたが、実験スペースを拡張するとスタッフも多く必要になりますが、どのように対応されましたか
新入生の歓迎会や女子会で学生委員の人数も増えていることが奏功して多くのスタッフに協力していただけたと思っています。
-今回の応化会の展示を受けて今後後輩たちに引き継いでいきたいことは
人気の高いテーマについて、楽しい実験実演企画を引き継いでもらえると嬉しいです。
-応化会からのサポートについてはどうですか
準備段階から慌ただしい日々が続いており、展示で配布する資料のコピーなどで応化会のサポートを頂けたことはとても有難かったです。


展示班
54号館B04教室(地下1階)にて、応用化学科の研究室紹介や大学のカリキュラムで使用される教科書や実験ノートの展示、及び有機溶媒の不要な界面活性剤、吸水性高分子の実演が行われました。
チーフ:元川龍之介さん

-今年の展示で特色を出してみようと考えたことは何ですか
個別相談ブースを設けて来場者の方からの質問を受けることを当初考えていましたが、臨機応変に対話していく手法を取り入れました。研究室紹介は簡単な提示ではなく研究室の詳細な内容や、研究室配属に当たってのプロセスをポスターにすることで具体化した展示になっていると思います。
-実際にやってみた感触はどうでしょうか
学外だけではなく今後研究室配属を経験する学部生にも自分の針路について深く知己を得る機会になったと思います。
-今後やってみたいと思うこと、後輩への期待は
研究室紹介はHPをもとに作成しましたが、研究室の教授や先輩方の話も伺いながら内容を充実させると、より分かりやすい内容になるのではないかと思います。
今回は研究室紹介など学術寄りの展示内容になっていますが、応用化学科を知っていただくもう一つの側面として学生生活にフォーカスした展示内容も面白いのではないかという話をスタッフとしていました。クラブ活動や遠方から通う学生の一日の様子など現実に沿った内容に生活感が表現出来るように思っています。
-チーフとして意識したことはありますか
来場者も学内のかたであったり、これから入学されるかた、父兄のかた、様々いらっしゃいます。それぞれにあった説明方法を取れるように工夫をすることを意識して、応化展の2日目には体現できるようになってきたと思います。

屋台
3年振りの再開で61号館脇のテントにて綿菓子の製造販売を実施しました。行列が途切れない人気店でスタッフは休む間もなく動き回る盛況な2日間になりました。
チーフ:白井亮太朗さん(左から2人目)

-屋台の再開は3年ぶりですが
今のスタッフの誰もが初めての経験の中、4月より構想を練って理工展事務局とも連絡を密に事務手続きを進めました。
-機材のレンタルなど含めて準備は大変だったのでは
屋台運営のためのサポートメンバーのシフトを組んだりと本番直前は慌ただしく動きましたが新入生のサポートもあり、初めて対面で作業する機会が多く作れたことが良い方向に進んだと思います。
-綿菓子の作成作業も手慣れたものになっているようですが
機械を持ち込んだあと少しだけ動作確認などする時間があったのですが、ほとんどはぶっつけ本番に近い形で動かしました。3年前の引継ぎ資料を参照しましたが、今年はそれよりもさらに来校される方が多く一生懸命やっている結果なのかなと感じています。
-苦労した点はありますか
屋台は一つのテントに入れる人数に制限(6名)があり、その中で作業しなければいけない制約があります。その中でも活気があるブースになってよかったです。
-チーフとしての感想はどうでしょう
引き受ける前は屋台の再開も不透明なところがありましたし、周囲からも心配されましたが、実際に再開が決まった後多くの方と話をする機会もあり、得難い経験が出来て今は嬉しい気持ちでいっぱいです。

(屋台前には長い行列が出来ており盛況ぶりが分かると思います)

(広報委員会 加来 恭彦)

2022年 秋のプライベートゴルフ会

2022年10月の第二土曜日、応化会有志で久々にゴルフ会を開催した。
季節はずれの寒さと長雨は昨日までで、薄日も射す絶好のゴルフ日和となった。例年であれば、この時期に応化会公式ゴルフコンペが開催されるところ、コロナの影響でもう丸2年見送られている。
今回の参加者は20代から70代の初老若男子8人(次回は是非初老若男女としたい)。
時節柄、仕事関係のコンペも久しく、皆早稲田応用化学科の同窓生とは言え、複数組でのラウンドは多少の緊張を感じながらのスタート。右だ左だダボだトリだとホールを重ねる中、それぞれが地力を出し始めたところで昼食。
ハイオク満タンで、さあ午後のスタート。エンジン全開で本調子となったところで18番。最終スコアは聞かず語らずニコニコしながらお疲れ様でしたの挨拶の後、参加者全員で記念撮影。
上司や部下でもなく、先輩へのほんの少しの気遣いのみ。利害関係の無い世代を超えたお付き合い。
うーん、楽しいラウンドでした。(その後、19番ホールへと個人的に突入した方々がいらしたかは定かでない。ただ、誰か発症したとの話も聞かず、結果オーライ。良かった良かった。)

文責:当面ゴルフ幹事 新制36回 井村正寿

参加者 写真前列 下村 啓(新34) 井上 健(新19) 中井裕夫(新18)

写真後列 椎名 聡(新36) 西田穂高(新66) 入江伸一(新20) 井村正寿(新36) 糸日谷陽一(新39)

12月3日(土)企業が求める人材像を超えて~次世代共創に向けてのキャリア戦略を考える~(NACs~次世代共創委員会~主催キャリアデザイン支援企画・第一弾)

応用化学科 卒業生・現役学生の皆様

 平素よりお世話になっております。早稲田応用化学会・次世代共創委員会(以下、NACs)です。

 NACs(Sustainable Community for Next Applied ChemistrieS)は主に応用化学科出身の若手OB/OGによって組織・運営されており、BBQ大会や、キャリア・デザイン支援などの企画も含め、年4回若手会員定期交流会を開催しています。

 さて、人生100年と言われているような時代においては、自身のキャリア形成(≒生きること)に関し個人で早い段階から意識し、考えていく必要性が出てきました。このような社会変革と時代背景の中で、「何から始めていいかわからない」や、「漠然とした不安=もやもやを感じている」という声をいただくことが多くなったと感じており、NACsによる本イベントを開催することとなりました。

 今回はキャリアについて考える上での大前提となる”自己理解”に焦点を当てたイベントです。20代~30代前半までの方にフォーカスした内容になっておりますが、学部生や修士・博士課程の大学院生もご興味があれば参加いただけます。

 講師として国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を持つ市場洋之氏(新42回)をお迎えし、講義・個人ワーク・グループワークを通して自己理解を深めていっていただきます。本イベントには事前課題があります。取り組んでいただいた方が深い理解に繋がりますが、取り組まなくても理解できる内容となっております。

 NACs主催の事前企画(11/19、キャリアぶっちゃけトークの場1回目)や本企画等が、今後、皆さんのキャリア・デザインを考える上での一助になればと思います。

 なお、本イベント後に別途有志による懇親会も、開催する予定です。そちらにも是非ご参加ください。

【企画詳細等】

・企画名:企業が求める人材像を超えて~次世代共創に向けてのキャリア戦略を考える~

・副題:どうせ働くのならば、少しでもスッキリとした気持ちで働きたい!!

・開催日時:2022年12月3日(土) 15:00~18:00

・会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 55N号館 1階 大会議室A分割(西側)

対象者:卒業10年目までの応化OB/OGおよび学生

・参加費:無料(懇親会費は、別途連絡)

・内容(一部抜粋):自己理解の落とし穴、キャリアとは、キャリアプラトー、フロー理論、ジョブ・クラフティング、キャリアブレーキと外し方など

・参加登録及び事前アンケート:https://forms.gle/Rn8RCZvfMrfrGDNG8

・問い合わせ先:cloudy-go@toki.waseda.jp(NACs 上宇宿、神守、政本、劉)

 皆様のご参加お待ちしております。

【早稲田応用化学会100周年記念事業】

https://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/100nenjigyo_announce_potal/

【NACsビジョン&ミッション】
<ビジョン>
 『競争・協奏・共創』~多様な繋がりを創造し、次世代に向けて共に輝こう!!~

・競争:切磋琢磨し、競争力のあるグローバル人材を輩出する。

・協奏:皆で集まり知恵を出しあう事でシナジー効果を生み出す。

・共創:未来社会の創造とイノベーションの創出に貢献する。

<基本ミッション>

◎ 世代を超えた交流。

◎ 若手卒業生支援。応化会の位置付け再定義:(卒業生にとって)第2もしくは第3の居場所(第1、第2は職場と家庭)。

◎ 学生支援。

 

早稲田応用化学会・NACs~次世代共創委員会~

若手卒業生(卒業15年目まで)及び学生向けアンケート調査

応用化学科 卒業生・現役学生の皆様

日に日に秋が深まってまいりましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 早稲田応用化学会・NACs〜次世代共創委員会〜です。
 私たちは、若手応化会員の皆さんと共に、未来の社会に貢献したいという想いのもと、次世代応化会の共創をビジョンに掲げ、若手OB/OGが主体となって立ち上げた組織です。
又、人生100年時代と言われる昨今、若手の皆さんが自身のキャリア形成(=生きること)について考えるときに、様々なサポートができるようなイベントなども、現在、計画しております。
 より多くの皆さんに今後の応化会活動に対する興味・関心を持っていただけるようなイベントを企画するため、アンケート調査を行なっております。下記の URLからアクセスいただき、皆様のご意見等をぜひ、お聞かせください。

【アンケートURL】https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfHpEiaO88ogVhxGYUPIC7RLr5ffWx86TX5t0iJ1i4N-T7s_Q/viewform?usp=sf_link

【対象者】学生および卒業15年目までの応化OB/OG
【回答期限】11月25日(金)23:59迄
【所要時間】5~10分程度

【早稲田応用化学会100周年記念事業】
https://waseda-oukakai.gr.jp/newhome/100nenjigyo_announce_potal/

【NACsビジョン&ミッション】
<ビジョン>
『競争・協奏・共創』~多様な繋がりを創造し、次世代に向けて共に輝こう!!~
 ・競争:切磋琢磨し、競争力のあるグローバル人材を輩出する。
 ・協奏:皆で集まり知恵を出しあう事でシナジー効果を生み出す。
 ・共創:未来社会の創造とイノベーションの創出に貢献する。

<基本ミッション>

◎ 世代を超えた交流。

◎ 若手卒業生支援。応化会の位置付け再定義:(卒業生にとって)第2もしくは第3の居場所(第1、第2は職場と家庭)。

◎ 学生支援。

 お忙しいところ大変恐縮ではございますが、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

 気温もどんどん下がってくる時期になりましたが、体調を崩されませんようご自愛ください。

早稲田応用化学会・NACs〜次世代共創委員会〜

大山永展(2016年大学院修了、元関根研)
石原真由(2019年大学院修了、元菅原・ゲガン研)
田中徳裕(2019年大学院修了、元平沢・小堀研)
増田陸(2021年大学院年修了、元平沢・小堀研)

学内講演会のお知らせ「Publishing in Chem from Cell Press」(2022/11/1)

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演題 Publishing in Chem from Cell Press
講師 Vjekoslav Dekaris
所属・資格 Cell Press, Chem誌 Senior Editor
日時 2022年11月1日(火)14:00-15:30
場所 早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館 2階 03会議室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対象 学部生・大学院生、教員、学外者、一般の方
主催 早稲田大学 先進理工学研究科 応用化学専攻 世話人:山口 潤一郎(連絡先:79-3235)

参考:「Publishing in Chem from Cell Press」(2022/11/1) – 早稲田大学 理工学術院 (waseda.jp)

「先輩からのメッセージ2023」の開催日程

早稲田応用化学会 交流委員会

 「先輩からのメッセージ」は、学生諸君の企業への理解を深める時期が余裕をもって確保できるよう、開催日を2023年1月21日(土)とし、準備を進めています。
 学生諸君には参加へ向けてのスケジュール調整をお願いいたします。
当日は、日本を代表する各社に在籍されているOB・OGの皆様から直接に、学生諸君の疑問や不安について適切なアドバイスがいただけますので、将来の進路決定にも必ず役立つものと確信しております。
 本年度の実施形態は、対面、リモートの両面で準備し、新型コロナウィルスの状況により11月末に決定いたします。
 詳細な内容ならびに参加の申し込みは、改めて12月中旬にホームページおよびメールマガジンにてご案内いたします。

1.日 時 2023年1月21日(土) 時間(開催形態により別途連絡)

2.実施方法

実施方法詳細は12月中旬にご案内いたします。 
「先輩からのメッセージ」は、一般の企業説明会と異なり、企業概要、仕事の紹介にとどまらず、応化OB/OGより直接に、会社生活や日常、普段考えていることや雰囲気などを親しく聞けることを特色としています。

3.対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫制博士)

(進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士、一貫制博士課程修了予定者を主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、修士2年生の参加も大歓迎です。)

4.お問合せ 

本件に関する問い合わせ・要望等は下記の専用アドレスまでお願いいたします。

       guidance_2022@waseda-oukakai.gr.jp

 

 

 

2022年度早桜会講演会(報告)

 2022年度早桜会講演会を2022年10月8日(土)に中央電気倶楽部で実施いたしました。今回の講師には大宮理先生(河合塾講師)をお迎えし、「大学入試から見る化学」という演題でご講演して頂きました。

 18歳人口が年々減少する中、予備校業界は厳しい立場におかれており、暗記主義的な教育が化学嫌いを量産しているという現状を冒頭話されておりました。現代社会の高校生は昔と比べて物に触れる機会がどうしても減少し、物質観が希薄になる中、複雑な化学式や計算が先行し知識の順番が逆になっているということもお話しされていました。大学進学を果たすうえではまず大学入試を突破する必要があり、学生は当然その対策をするので結局の所、大学入試の問題が高校生の勉強の方向性を決めます。したがって、大学入試の問題は教訓的、教育的な観点が大事です。大宮先生は入試問題は、あいまいな問題や暗記主義的な問題ではなく、役に立つ化学の視点を問うような問題が良いとお話しされていました。

 実際に近年の大学入試の問題も紹介して頂きましたが、非常に難しい問題、処理量の多い問題がたくさん出題されていると感じました。教科書の内容が改定され、エンタルピーやエントロピーを高校で教えるというのは驚きでしたが、現状も問題文の中でヒントを与えながら大学レベルの内容を問うような問題が出題されており、受験生も大変だと感じました。また、せっかく良い問題を出題しても問題が複雑すぎて時間内に処理出来ないことから飛ばされてしまい、あまり用をなさないという話もされており、分量が多すぎるというのもむしろ弊害になっている現状があります。

 昨今の時代の流れで予備校でもオンライン化が進んでいます。しかし対面で授業を行い、実際に物に触れ、互いに議論する中で初めて理解が深まっていくこともたくさんあります。そういったことがだんだんと希薄になっているようにも思います。大学入試の問題を皮切りに、日本の教育問題にまで踏み込んだ深い議論がなされ、質疑応答も活発に行われて有意義な時間となりました。久しぶりの対面開催であり、web開催時より幾分か議論が活発だったように思います。講師を務めてくださった大宮先生に改めて感謝の意を表し、今回の報告とさせて頂きます。

 (文責:三品)

 

【出席者(12名)】

井上征四郎(新12) ,津田實(新7),市橋宏(新17),田中航次(新17),岡野泰則(新33),斎藤幸一(新33), 和田昭英(新34), 脇田克也(新36),  數田昭典(新51), 澤村健一(新53), 原敬(新36),三品建吾(新59)(議事録)

 

 

「リモート学生工場・企業施設見学」レポート
(花王エコラボミュージアム)

 

  1. 見学趣旨

大学側の教育行事として、応化学生に対し学部1、2年生を対象に、工場・研究所・企業施設見学を催行し、企業の製造、生産管理、研究開発等の実態を学ばせ、今後の勉学への動機付けを行うことを目的とします。
本企画の主管は教室で、交流委員会が支援をしています。
従来、開催時期は夏休み中の後半の平日とし、先生が引率、交流委員は同伴として西早稲田キャンパスからバスを利用し、日帰りで往復可能な地区の工場・研究所および企業施設を見学してきました。
新型コロナウィルス感染拡大により対面方式での工場・研究所および企業施設見学が実施できない状況が続いており、昨年同様リモートツールを利用した企業訪問を行いました。

  1. 概要

【日程】 2022年9月20日(火) 13時30分~16時00分
【リモートツール】 Zoom
【訪問先】 花王(株)和歌山工場内・花王エコラボミュージアム 

  1. 参加者

【参加学生】対象:応用化学科学部1年生、学部2年生の希望者

学部1年生:11名、学部2年生:10名、合計21名

【引率】 梅野 太輔 教授、須賀 健雄 准教授、下嶋 敦 教授、合計3名
【同伴交流委員(Zoom操作、進行担当)】椎名 聡 交流委員長(新36、日本航空)、合計1名

【花王】 研究開発部門 人財開発部 田村 辰仙 様、曽我 聡子 様

花王エコラボミュージアム 細川 泰徳 花王エコラボミュージアム館長

麻田 貴広マネジャー(花王エコラボミュージアム担当)

松田 幸子 様、高橋 雄一 様、梶 敦彦 様

サニタリー研究所(栃木事業所)

安藤 英悟 様(新66:西出、小柳津、須賀研、2018年入社)

辻村 織恵 様(新65:西出、小柳津、須賀研、2017年入社)

スキンケア研究所(栃木事業所)陶山 優 様(新65:細川研、2017年入社)

 

  1. 花王エコラボミュージアム

住所 〒640-8580 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 和歌山工場内 TEL: 073-426-1285
【花王エコラボミュージアム・ホームページより引用】 

https://www.kao.com/jp/corporate/about/tour/museum-tour/eco-museum/

“いっしょにeco”を知る、体験する――
地球環境と花王のエコ技術の情報発信ミュージアム
花王の製品は、ほとんどが毎日のくらしの中で使うものです。だから、花王は、環境に配慮したモノづくりをめざして、原材料選びから、ごみに出すまでのすべてをエコロジー視点で考える、“いっしょにeco”に取り組んでいます。
その一環として、先端のエコ技術を体験していただくために開設したのが、「花王エコラボミュージアム」です。
アタマ・カラダ・ココロを刺激する展示や映像、体験プログラムによって、地球環境のいまや、花王のエコ技術に触れてみませんか?
「花王エコラボミュージアム」での経験や知識をご家庭に持ち帰り、身近なくらしの中で生かしていただけることを願っています。

花王エコラボミュージアム建物全体写真およびエントランス写真

  1. スケジュール

13:30~13:40 オープニング
13:40~15:00 花王エコラボミュージアム見学・Q&A 
15:00~15:05 休憩
15:05~15:55 OB/OG懇談会(ブレークアウトセッション 3回)
15:55~16:00 クロージング

  1. 詳細

【第1部】 花王エコラボミュージアム見学・Q&A

1942年に設立したグループ最大の研究・生産拠点で、シャンプー、リンス、衣料用洗剤と言った家庭用製品から多種多様な工業用製品まで生産する和歌山工場内のエコテクノロジーリサーチセンター1階にある『花王エコラボミュージアム』からZoomによるライブ配信を行い、参加学生と双方向のコミュニケーションをとりながら見学が行われました。
花王の歴史、研究開発部門の説明に続き、1887年の創業以来、「よきモノづくり」を愚直なまでに追求し、暮らしに変化を提供し続ける企業として、花王ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」 に沿った地球環境や社会に配慮した取り組みについて、「地球環境問題」「原材料」「製造工程」「輸送、販売」「製品の使用」「再利用、廃棄」の展示ブースや映像を通じてわかりやすく説明がなされました。
界面活性剤製造における先端のエコ技術など応用化学科の学生にとって興味深い内容も含まれ、原材料選びから、ごみに出すまでの製品のライフサイクルにおけるさまざまな取り組みを理解することが出来ました。

花王エコラボミュージアム

◎ 全体的な見学会の感想、環境問題など印象に残った事について 

・ 製品のライフサイクルにおいて消費者が使用する時に最もCO2が排出されるため、それを減らす商品開発に取り組んでいるという話が印象に残った。一方で詰め替え用の購入や水をこまめに止めるといった自分たちの意識で排出量を減らすことも可能である。そういう所で私たちも意識的に排出量を減らす取り組みに協力していくのも大切だと感じた。

・ 花王は家庭用製品事業のイメージが強く、その他にも多様な工業用製品の製造や研究が行われている事を知ることが出来た。

・ 自社の歴史や商品を伝えるためだけでなく、環境問題を可視化できる展示方法が良かった。

・ 花王製品と環境にも配慮したものづくりについて全体像をバランス良く説明してもらえた。原材料から廃棄までトータルに考えているのが理解できた。

【第2部】 OB/OG懇談会(ブレークアウトセッション 3回)

花王の研究開発部門で活躍している応用化学科OB/OGに自己紹介・業務内容をご説明いただいた後、Zoomブレークアウトルームで3グループに分けて懇談会を行った。 参加学生からの下記の質問を中心に、OB/OG懇談会を実施しました。

・ 学校で勉強した知識の活かし方

・ 学生時代にしておいた方が良いこと

・ 学生時代に取り組んだこと

・ 就職の考え方や準備について

・ 博士の活躍の場について

◎ OB/OG懇談会での感想や今後の学業・研究生活へ受けた影響について

・ 大学での研究がさまざまなところで活かされると聞いて、一つ一つの実験を大切にしようと思った。

・ 今後はデータサイエンスも必須だと知り、勉強の意欲が湧いた。

・ 学生時代に幅広く学習・経験することが大事で、会社に入ってから新たに学ぶことも多い事を知った。

・ 実際に現場で働く人の声を聞く、貴重な機会だった。

・ 学部卒での就職を考えていたが、研究職で活躍している先輩方をみて大学院進学を検討しようと思った。

 

  1. 見学後記

「花王エコラボミュージアム」の施設は素晴らしく、またリモート見学でありながら現地で見学しているかの様にカメラワークを駆使しながら映像も取り入れたプレゼンテーションがなされ、各ブース担当の社員の皆さまも応用化学科の学生に合わせたご説明で大変理解しやすい内容でした。ご準備頂いた花王の皆様の “よきモノづくり” の精神がとても感じられました。
また、花王で活躍される応用化学科OB/OGの皆さまも、参加した学生にとって今後の勉学へのヒントとなるように自己紹介や業務内容について簡潔にお話しされ、懇談会では短い時間でしたが学生の質問に丁寧にご対応いただきました。
この様な貴重な機会に参加学生が21名と少なかったことは残念でしたが、参加した学生にとって興味深い場になったと思われます。
今回ご協力くださいました 花王株式会社様 には、この場を借りて深く御礼申し上げます。

花王エコラボミュージアム見学後の集合写真

以上

(報告:広報学生委員 原田 拳太、小川祐輝、交流委員会 椎名 聡)

早稲田応用化学会中部支部第18回交流講演会のご連絡

 早稲田応用化学会中部支部の2022年度の活動としまして、木野邦器 教授を名古屋にお迎えして下記内容にて講演会を計画しました。 現役会員をはじめ、会員皆様にとって大変参考になるお話を聞くことができる貴重な機会ですので、ぜひご参加頂きますようご案内致します。
なお、今回は対面方式のみでの開催といたします。またコロナ感染防止の関係で親睦会は予定しておりませんが、会員の皆様の元気なお顔が見ることができればと期待しておりますので、ご参加いただければ幸いです。

早稲田応用化学会中部支部
支部長  友野 博美

1.日時: 2022年11月12日(土) 14:30-17:00  (受付開始14:00)

2.場所: ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1307室 

          https://www.winc-aichi.jp/access/

3.講師: 木野邦器 教授

4.演題: 脱炭素社会の実現に貢献するバイオテクノロジー

5.参加費: 今回は懇親会実施しませんので、参加費は0円です

6.参加申し込みはこちらから ➡ https://forms.gle/LfqnXm4dg1ZHDLVg8

・準備の都合上 11月4日(金)までに申し込み願います。
・今回は対面方式のみでの開催となります。
・当日はマスクの着用をお願い致します。
・お問い合わせ先: 応用化学会中部支部 担当  植村 裕司 
                   E-mail; yujiuemura.7112@outlook.jp

7.講演内容

 気候変動に見られる温暖化や新型コロナウイルス感染症拡大など地球規模でさまざまな問題が起きています。これらは人間社会の高度化がもたらした弊害とも言えます。一方、SDGsに掲げられた地球規模の多くの課題に対し、我が国ではSociety 5.0を「目指すべき未来社会の姿」としてイノベーションの創出や基盤の強化を図るべく具体的な施策や科学技術開発が進められていますが、その実現には人類の食糧、生活、産業、環境などあらゆる側面においてインパクトを与えうるバイオテクノロジーが大きく貢献するであろうと期待されています。
 地球の先住民である微生物は、その生存戦略に基づいて進化し多様化を進めてきました。私たち人類は、これまでその多様な機能や生命システムの一部を生活や産業に取り込んできましたが、バイオテクノロジーはDNA解析技術による生命の設計図とも言えるゲノム情報の蓄積と分析、iPS細胞系の樹立や再生医療における技術革新、高度化した計算科学や人工知能を駆使したビックデータ利用技術との融合、ゲノム編集や合成生物学的手法による高度のモノづくり技術など、近年のバイオテクノロジーの革新は著しい状況です。今まさに、従来の化石資源依存の産業形態から脱炭素化を実現できる社会への転換期にあると考えます。微生物の機能解析からモノづくり研究を展開している演者らの具体的な研究事例を紹介しながら、科学技術開発研究の方向性を議論したいと思います。

8.木野先生の御略歴:

・1979年 早稲田大学理工学部応用化学科卒
・1981年 早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程応用化学専攻修了
・1987年 工学博士(早稲田大学)
・1981-1999 協和発酵工業株式会社 勤務
・1999年 早稲田大学理工学部(現:理工学術院)教授就任
・2010年 早稲田大学理工学術院総合研究所所長就任

その他

・早稲田大学産学官研究推進センター長、同大学研究院副委員長、同大学理工学研究所長

国立研究開発法人科学技術振興機構開発戦略センターシニアフェロー、同機構プログラムオフィサー、かずさDNA研究所特別客員研究員などを歴任。

・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構評価部研究評価委員長、

公益社団法人日本生物工学会会長、バイオインダストリー協会理事、日本微生物学連盟理事などを歴任。

・国立研究開発法人産総研生命工学領域の審査評価委委員長、公的研究機関などの

技術推進委員長や審査評価委員長などを歴任。

・東京大学・大阪大学・名古屋大学・九州大学等の非常勤講師を歴任。

受賞歴等:

・1999年 協和発酵工業株式会社 社長賞、
・2015年 文部科学大臣表彰科学技術賞(研究)受賞、
・2016年 早稲田大学ティーチングアワード(秋学期)総長賞受賞
・2020年 日本生物工学会第39回生物工学賞受賞 
 その他専門誌論文賞4件など