第5回早稲田応用化学会シニア会開催報告

早稲田応用化学会シニア会は、15年続いた前身のWGS会(早稲田応化会グランドシニア会)の世話役をされた百目鬼清氏は、応化会行事に積極的にご支援、ご協力を頂き、活動を進め、前会長の河村 宏氏に バトンタッチ、はや3年目(18年目)となりました。

さて、第5回会合は、2018年4月18日(水)新宿中村屋ビル8階のGranna(グランナ)にて12時から開催されました。予定では19名の参加でしたが、諸般の事情で2名が急遽欠席で参加者は17名となりました。

今回、学校関係者は、竜田邦明栄誉フェローに加えて新たに最終講義と古希のお祝い会をされた西出宏之特任研究教授がメンバーに加わりました。いつものように下井將惟氏が司会役を務め、最長老の百目鬼清先輩の到着が遅れるため河村会長に乾杯ご発声とご挨拶をいただき、スタートしました。

乾杯後、河村会長から「本日、西出先生がお見えになっていらっしゃいますが、今度の定期総会で応用化学会会長を引き受けていただこうと考えております。このところ外部のOBが会長をしてまいりましたが、タイミングよく先生が70歳になり、愛でたく退任され特任研究教授になられた機会をとらえて会長をしていただこうと考えてお願いに上がりご了承いただきました。改めてご紹介するまでもありませんが、皆様にご挨拶をお願いいたします」と促されて西出宏之先生は、昨日応用化学会会員に発送されたという最新の早稲田応用化学会報を参加者に配布された。本会報は、応用化学科創立百周年記念号で、全頁カラーの立派な装丁、昨年10月7日にリーガーロイヤルホテル東京で開催された応用化学科創立百周年記念事業の企画、準備の報告および祝賀会、キャンパスツアー、記念展示等では皆様からたくさんの寄付を頂戴し、学生へのエンカレッジや応用化学会報のアーカイブ化を含めて素晴らしい内容の記念事業が実施できたことに関して謝辞が述べられた。また、やむを得ず会長を引き受けることにした経緯について詳しい説明がありました。

暫しの会食とご歓談を経て、大学側のトピックスとして和田教授からの情報を司会者が紹介:早稲田大学1号館1階にこの4月からノスタルジックでこぎれいな早稲田大学歴史館がオープンし、早稲田大学の歴史が解りますので是非お立ち寄りくださいとのことです(入場無料)。司会者の指名により応化会幹事の窪田信行氏から応化会の現況を話されました。

ここで到着されました今年93歳になられる百目鬼清氏のご発声で乾杯。ご挨拶では早稲田大学は、終戦後の仕事の基礎になることを叩き込んでくれた学校なので大学のほうに足を向けては寝ておりませんし、この意義あるシニア会ですので次回からは遅れないように頑張りますとのこと。引き続き竜田先生は、IUPACの会長を歴任した長倉三郎先生によれば「化学者は長生きする」と言ってますが、ご出席の皆さんがお元気なように皆で会って話していることで長生きする?かもしれない由。中谷一泰氏からは免疫を抑えるのを抑える抗体薬注:参照 の進歩によりがんでは死ななくても済む時代が近々やってくるとの話、平中勇三郎氏からは応化会報のアーカイブ化作業並びに会員名簿のデジタル化について説明があり、作業完了も間近い旨説明があった。

その他、別に示す方々から近況報告があり、占めに田嶋喜助氏は、応化会活動を軌道に乗せた時の心境を語り、またこういうところにきて皆さんと話し合うことで長生きできるのではないかとの言葉がありました。

参加者間での懇親が深まるなか、アイスクリームほかの氷菓のデザートをいただいた後、司会者から次回本年10月18日(水)に同じ場所を予約した旨の知らせがあり、集合写真を撮影してお開きとなりました。

  注:がん細胞の表面に現れて、免疫を抑えるタンパク質を妨害して免疫細胞の働きを回復させる抗体薬(ex. メラノーマや肺がんなど多種類のがんの治療薬オプジーボ(一般名 ニボルマブ))

世話役:河村 宏(新9)、下井將惟(新13)、相馬威宣(新13)
(文責:相馬威宣、写真:広報委員会 相馬威宣)