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早稲田応化会中部支部 第22回交流講演会(野田優先生講演会)のご報告

1. 開催日時:2024年11月30日(土)15:30~17:00

2. 開催場所:ウインクあいち1309号室

3. 出席者: 28名(オンラインでの出席者15名を含む)

4. 講師:  野田 優 教授

5. 演題:      「化学工学者の効率性から充足性への展開: ナノチューブ、電池、持続可能性」

6. 要旨:
カーボンナノチューブ(CNT)の合成技術とその応用、特にエネルギーデバイスへの展開についてご紹介いただきました。CNTは強固かつ柔軟な特性を持ち、持続可能な社会への貢献が期待されていますが、実用化には適切な合成技術の確立が不可欠です。CNTの合成には物理蒸着(PVD)法や化学蒸着(CVD)法が用いられ、触媒供給方法の最適化が重要であることが指摘されました。
野田先生の研究では、CNTが触媒から剥離しやすい特性に着目し、流動層反応器を活用することで、CNTの効率的な成長とスケールアップを実現されています。さらに、炭素収率を向上させつつ、環境負荷を評価し、持続可能な製造方法の確立を目指しているとのことです。
また、CNTを活用した高エネルギー密度の二次電池開発にも取り組まれ、軽量化・高性能化を図るとともに、リチウム-硫黄電池の可能性についても検討されています。LCA(ライフサイクルアセスメント)分析に基づき、リサイクル技術の重要性を強調されていました。
さらに、持続可能な社会の実現には「効率性」に加えて「充足性」の視点が必要であることを指摘されました。技術開発だけでなく、社会全体の未来ビジョンを議論し、長期的な視点で環境・資源問題を考えることが求められます。研究者として、2050年以降を見据えた社会像を描き、持続可能な技術の開発に取り組むべきであるとの見解を示されました。

7. 講演内容:詳細はこちらからご覧ください

●記念写真等

ご講演中の野田教授

Online出席者と

ご講演後に、会場出席者と

懇親会で、上宮支部長と

以上

学内講演会のお知らせ
“Octahedral metal clusters with graphenic nanomaterials as catalysts for sustainable development”

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 “Octahedral metal clusters with graphenic nanomaterials as catalysts for sustainable development”
講 師 Marta Feliz Rodriguez
所属・資格  
日 時 2025年3月4日(火) 16:00-17:40
場 所 早稲田大学 各務記念材料技術研究所 42-1-101 (講演室)
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 応化学部生、応化院生、化学院生、ナノ理工院生
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/02/07/32732/

学内講演会のお知らせ
“Nano-decoration” of field-effect capacitors – challenges, changes

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 “Nano-decoration” of field-effect capacitors – challenges, changes
講 師 Schöning, Michael Josef
所属・資格  
日 時 2025年2月26日(水) 15:30-17:10
場 所 早稲田大学 121号館4階407
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学専攻
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/02/07/32729/

学内講演会のお知らせ
Studies on the role of sulphur during FC-CVD synthesis of CNTs

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Studies on the role of sulphur during FC-CVD synthesis of CNTs
講 師 Esko I. Kauppinen
所属・資格 Professor, Department of Applied Physics, Aalto University School of Science, Finland
日 時 2025年3月7日(金) 15:00-16:40
場 所 早稲田大学 55号館S棟610室
リンク先 野田・花田研究室(早稲田大学 先進理工学部 応用化学科 化学工学部門) – 訪問者・セミナー
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/02/04/32667/

学内講演会のお知らせ
LMCT Catalysis for Selective Functionalizations of Strong Bonds

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 LMCT Catalysis for Selective Functionalizations of Strong Bonds
講 師 Zhiwei Zuo
所属・資格  
日 時 2025年2月13日(木) 16:20-18:00
場 所 早稲田大学121号館 コマツ100周年記念ホール
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/01/30/32373/

学内講演会のお知らせ
Opportunity for New Plastics Industry from CO2 Fixation into Polymers

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Opportunity for New Plastics Industry from CO2 Fixation into Polymers
講 師 王 献紅
所属・資格  
日 時 2025年2月13日(木) 15:00-16:40
場 所 早稲田大学 西早稲田55号館S棟510室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2025/01/30/32631/

「先輩からのメッセージ2024」開催報告

2024年12月7日(土)「先輩からのメッセージ2024」を開催しました。その概要をここに報告いたします。

本フォーラムの趣旨は、応用化学科OB/OGを中心とする先輩が各企業での日々の活動を具体的に話していただく、キャリア教育の一環です。これに基づき、後述の「企業ガイダンス」掲載企業に参加をお願いいたしましたところ41社からご賛同をいただき開催の運びとなりました。

早稲田応用化学会のホームページには、学生向けコンテンツのひとつとして「企業ガイダンス」のページを設けており56社に参加いただいております。

フォーラム開始前のオリエンテーションでは、椎名交流委員長の司会のもと、保谷交流副委員長からプレゼンについての注意、お願い事項の説明をいたしました。その後、12:30より一斉にプレゼンがスタートいたしました。会場は5教室で、これまでと同様に前半と後半の2部制として、各社2回のプレゼンを行っていただき、参加学生が希望する企業のプレゼンをできる限り聴講できるようにいたしました。

各企業のプレゼンでは、第一線で活躍中の身近な世代の先輩が、発表者自身の日常生活や学生生活へのアドバイス、自らのキャリアパスなど、限られた時間でコンパクトにまとめて発表いただきました。企業からは、講演者、同行者を含めて103名ほどにご参加いただきました。内OB/OGの参加者は講演者を含めて69名となりました。学生の参加総数は157名でしたが、各社講演の延聴講数は1291人となり、学生たちが一人平均8社を聴講していました。

企業控室では、野田教授によります「最近の早稲田大学応用化学科(専攻)について」、福永教授によります「応用化学科(専攻)学生の進路および早稲田応用化学会の活動」をそれぞれ30分で2回講演いただきました。

野田 優 教授

福永 明彦 教授

302・303会場    201・202会場     204会場・会場風景

プレゼン終了後はロームスクエアに場所を移し、参加いただいた企業在籍者と参加学生の懇談会を催しました。椎名交流委員長の司会のもと、主催者を代表して野田教授から参加企業への御礼と挨拶があり開会となりました。各社のテーブルを囲んで、プレゼンの延長となる先輩、企業同行者と学生の活発な質疑応答が行われ、活気にあふれた会場となりました。

参加した学生にとっては昼間のフォーラム、夕刻からの懇談会を通して、日常の学習、研究に加えて、将来に向けての貴重な情報と日々の過ごし方へのアドバイスを先輩方から頂戴し、学んだことも多かったことと確信いたしております。下村副会長の中締めの挨拶と一丁締めをもって全プログラムを盛況のうちに終了いたしました。

懇談会の模様(懇談会のスナップ写真はこちらから)

今回のフォーラムにご賛同、ご支援いただきました企業、及び熱気溢れるプレゼンを行っていただき、また懇談会でも後輩からの質問に親身になってお答えいただき、また貴重なアドバイスをいただきました先輩と、同行された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

(文責 交流委員会 写真 広報委員会)

Ⅰ.プログラム概要

1.
日時
2024年12月7日(土)   12:30~
2.
会場
早稲田大学西早稲田キャンパス52号館
3.
内容
オリエンテーション
12:00~12:20(企業関係者)
 
 
講演会(第1部)
12:30~14:43
 
 
講演会(第2部)
15:15~17:28
 
 
懇談会
17:45~20:00(63号館ロームスクエア)

Ⅱ.講演会タイムスケジュール

Ⅲ.特別講演スケジュール

Ⅳ.参加した学生

  D M2 M1 B4 B3 B2 B1
  1 9 61 40 12 14 20 157

Ⅴ.アンケートをふまえての総括

1. 今回のフォーラムの全体的な評価

アンケート回答者では、学生の100%、企業の95%が、「満足」「ほぼ満足」と回答しており、フォーラムは評価されていると考えられます。
質問に対し、多岐にわたる回答がありましたが、多かったものをまとめると次の通りです。

1)学生からの回答

①いろいろな企業の話が聞けた。知らなかった会社の話も聞けた。

②懇談会で親しくいろいろな話が聞けてよかった。

2)企業からの回答

①多くの学生と親密に話ができた、

2. 運営について

講演時間の13分/社については、学生の87%、企業の85%が適当と回答しました。
学生の移動時間を含めて、もう少し長くという希望もありますが、本イベントの特長であります懇談会の時間の確保との両立が難しいところです。

3.まとめと次回開催に向けた課題

本年も昨年に続いて早目の12月開催とし、41社の企業にご参加いただきました。学生も一人平均8社を聴講し、懇談会でも先輩方、同行された企業の方と親密に、活発な懇談をさせていただく姿がみられ、盛況のうちに終わることができました。学生は優良企業からの具体的な情報が得られ、企業側も自社に対する理解を深めてもらうという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価になっていると思われます。

採用活動が早くなっている企業も増えてきており、アンケートでも学生の26%、企業の15%が開催時期を早くすることが好ましいとしています。また、今回不参加企業の中で数社が、理由として開催が遅いことを挙げています。また、学部生の参加が増えてきており、キャリア学習の一環としてさらに広がることを目指したいと思います。学生へのPR方法への工夫、開催時期の更なる検討等次回に向けた検討を続けることといたします。

なお、「先輩からのメッセージ」及び「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記早稲田応用化学会事務局へお願いいたします。

〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
  早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会
  TEL 03-3209-3211 内線 5253
  FAX 03-5286-3892
  E-Mail: oukakai@list.waseda.jp
  URL: http://www.waseda-oukakai.gr.jp

以上