第10回早稲田応用化学会シニア会開催報告

現在早稲田応用化学会シニア会は、早稲田応用化学会活動に参加してきたシニアの対象を(70歳以上)として開催致しております。第10回シニア会は新宿中村屋Grannaで11月25日(土)、29名が参加して開催されました。


本年は中村屋の予約スペースをほぼ満席とする29名が参集し開催することが出来ました。大学関係者としては、竜田邦明栄誉フェロー及び応用化学会元会長の西出宏之特任研究教授(新20)がお忙しい中駆けつけて下さいました。
今回初めての試みとして、去る8月26日に開催された「里帰り企画;給付奨学金受給者の集い(新51~新60回生・博士号取得者)」で参加者の中からめざましい活躍されたお二方が選出されましたのでご招待いたし、お話を伺う機会も持ちました。本年のシニア会懇親会では、世話人である下井将惟氏(新13)が司会を勤めました。

最初に河村宏氏(新9)の乾杯ご発声で懇親会は開始されました。
食事やお酒を楽しみながら会員同士の会話が各テーブルで盛り上がりました。応化会役員として注力を傾けた当時の活性化活動や当時の思いまた現在のそれぞれのアクティビティが各テーブルで盛んに会話が交わされていました。
ここで当日の参加者のなかから、現役として活量を落とさず活躍を続けておられる3名の近況をお聞きしました。
大矢毅一郎氏(新14)からは、海外2社と独占契約を結びペプチド医薬の開発に携わっておられること、中谷一泰氏(新13)からは、現在も講演活動を行っておられることやパーキンソン病やアルツハイマー病を防いでいる可能性のあるタンパク質シヌクレインを発見、シヌクレインの医薬品開発にも携わっておられること、宮坂勇一郎氏(新26)からは、社長として醸造業に注力されており、来週より真澄「あらばしり」が発売されること、等々お話いただき参加者の関心を呼んでおりました。
各テーブルでは歓談が盛んに継続され席も移動して久し振りの再開を喜びまた新たな話題で歓談が続きました。

引き続き里帰り企画で選出された米久田康智氏(新51)、澤村健一氏(新53)に今後よりいっそうのご活躍を祈念しての褒賞が行われました
西出先生よりその意義を簡潔にご説明頂いた後、河村さんより奨励賞が授与されました。今回の褒賞者はそれぞれコメントを求められ、米久田さんは今までの有機ELおよび半導体レジスト等の研究開発のご経験を紹介された後、研究マネージャーとして今後有機光電変換材料等の社会課題へのチャレンジをしていくことを力強く語られました。澤村さんはネットワークを広げることは応化会活動でも学んできたこと、またそれを活用して現在エネルギー分野のスタートアップを立ち上げ現在40名を率いていることを語られました。


その後も歓談が尽きることは有りませんでしたが、里見多一氏(新22)に中締めのご挨拶を頂き、井上健氏(新19)の会場にとどろくエールもいただきあっという間にお開きの時間を迎えてしまいました。記念の総合写真を撮影し今後のシニア会での再会を約して散会となりました。
シニア会は早稲田応用化学会に関与してきたシニア同士の懇親をあたためる場となっております。新たな会員もお迎えしたいと考えております。応用化学会の発展をあたたかく見守り、影ながら支援するコミュニティとして今後とも存続できればと考えております。

世話人:下井將惟(新13)、河野恭一(新14)、河野善行(新25)
文責:世話役一同、写真:相馬威宣(新13)、平中勇三郎(新14)