月別アーカイブ: 2016年7月

第8回早桜会講演会のお知らせ

saoukai

早桜会(早稲田応用化学会関西支部)では、第8回講演会を下記要領で開催します。今回の講師には、静岡大学名誉教授の須藤雅夫先生にお願いしています。
初めての方もぜひ奮ってご参加ください。

演題 : 固体高分子形燃料電池の話題
講師 : 須藤雅夫先生 (静岡大学名誉教授、公益財団法人天野工業研究所理事)
日時 : 2016年9月17日(土)
15:00 ~ 17:00 講演会
17:00 ~ 19:00 懇親会
場所 : 中央電気倶楽部(大阪・堂島浜)
大阪市北区堂島浜2-1-25
06‐6345‐6351
http://www.chuodenki-club.or.jp/
講演会  215号室
懇親会  特別食堂
会費 : 講演会 無料
懇親会 5,000円
(ただし、学部卒業後または大学院修了後2年間は、2,000円)

講師ご略歴
1972年城塚研卒(新22回)。工学博士(1978年、早稲田大学)。
静岡大学助手、助教授、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員などを歴任し、1993年静岡大学教授。2016年より静岡大学名誉教授。
化学工学協会学会賞論文賞、日本海水学会学術賞、電気化学会電解科学技術委員会工業電解業績賞など受賞。専門は化学工学、電気化学、バイオメディカル。

津田 實

早桜会第23回懇話会(2016年6月25日)報告

早桜会第23回懇話会を、6月25日(土)15時~17時、中央電気倶楽部(大阪堂島浜)で開催しました。

津田 實

講演する津田 實氏

今回の講師は、長年蝶理株式会社で海外との貿易業務で活躍され、退職後は植林ボランテアとして毎年海外で活躍されている津田 實(新7)氏で、早桜会懇話会での講演は今回で3回目になります。

「世界で3番目に大きい島・ボルネオ島の今」と題して最近10年間で4回ボルネオ島を訪問した時の見聞、経験を情熱的に話され感銘を受けました。
以下に講演内容の一部を紹介します。
第23回懇話会‐2

  1. 一昔前のボルネオ島のイメージは首狩族、猛毒のコブラ、樹木から群がり落ちてくる蛭(ひる)、マラリア蚊、熱帯の奇病(風土病)などであり、ジャングルは魑魅魍魎(ちみもうりょう)の住処(すみか)でした。砂漠やツンドラと同様に不毛の大地として敬遠されていました
  2. そのジャングルのボルネオ島が森林資源、石油・天然ガス資源、石炭・鉱物資源の宝庫であることが分かり、開発が進められたのは、この数十年のことです。特に資源開発・輸入に関して日本が大きく関わりました。
  3. 現在ボルネオ島を分割統治する3か国(ブルーネイ王国・マレーシア連邦・インドネシア共和国)の近代化を推進した有力リーダーは何れも親日的でした。
  4. 植林ボランティア活動を通じて過去・現代にわたり、ボルネオ島で活躍の素晴らしい日本人・現地の人達の存在を知りました。
    ・大東亜戦争当時日本占領下(昭和17年)のブルーネイ王国(現在小国ながら世界で一番豊かな国)で活躍された木村強さん
    ・ブルック白人王(1840~1941)に日本の存在感を示した依岡省三さん
    ・現在クチンで活躍中の「肝っ玉母さん」酒井和枝さん
    ・明治時代サンダカンで からゆきさんの面倒を看た木下クニさん
    ・野生動物絶滅の危機を憂う(アブラヤシ農園/自然破壊)滝川クリステルさん
    ・サバ大学教授(熱帯生物保全研究所) マレー人親日家のチャールスさん
  5. 今やボルネオ島は棲み良い島です。
    資源・自然環境・観光の面で非常に魅力のある島で今後の発展がおおいに期待できます。気になるのはパームツリー・プランテーション拡大による熱帯雨林の荒廃とそれに伴う生態系の変化ですが、それぞれの政府は自然環境保全に懸命に取り組んでいます。特に高地では(キナバル山麓)気候温暖にして地味豊か、物価も安く、安全で、ロングステイには絶好の保養地(穴場)です。

第23回懇話会‐3 講師の津田氏は82歳にもかかわらず元気溌剌、講演の中で次はボルネオ島の最高峰キナバル山(4095m)へ登りたい、誰か一緒に行きませんかと呼びかけ、これには出席者全員顔を見合わせました。
講演終了後いつものように近くの居酒屋で一献交わしながらよもやま話で大いに盛り上がりました。特に津田氏は新会員の若い人たち3人(平成生まれ)を相手に次回は「昭和シングル生まれの語り部」として「私見大東亜戦争論」を披露したいと怪気炎?をあげておられました。(文責 市橋 宏)
出席者:

津田實(新7回)、前田泰昭(新14回)、市橋宏(新17回)、井上昭夫(新17回)、田中航次(新17回)、岡野泰則(新33回)、斎藤幸一(新33回)、和田昭英(新34回)、脇田克也(新36回)、澤村健一(新53回)、桜井沙織(新64回)、澤田健太郎(新64回)、中村典義(新64回)