講演会」カテゴリーアーカイブ

学内講演会のお知らせ
「Playing with Ring Strain, Unconventional Chemistry of 4-membered Heterocycles.」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Playing with Ring Strain, Unconventional Chemistry of 4-membered Heterocycles.
講 師 Tibor Sóos
所属・資格 Research Centre for Natural Sciences・Head of Organocatalysis Research Group
日 時 2024年3月8日(金) 16:20-18:00
場 所 西早稲田キャンパス 63号館2階05会議室(原富太郎記念会議室)
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2024/01/31/29308/

学内講演会のお知らせ
「Design and Preparation of Eco-compatible Catalysts for Organic Chemistry」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Design and Preparation of Eco-compatible Catalysts for Organic Chemistry
講 師 Armelle Ouali
所属・資格 CNRS Research director,Institute Charles Gerhardt Montpellier,University of Montpellier
日 時 2024年2月7日(水) 16:00-17:40
場 所 西早稲田キャンパス 62号館大会議室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2024/01/23/29215/

学内講演会のお知らせ
「Atomic structures of SWNTs and DWNTs from FC-CVD synthesis」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 「Atomic structures of SWNTs and DWNTs from FC-CVD synthesis」
講 師 Esko I. Kauppinen
所属・資格 Professor Aalto University
日 時 2024年1月26日(金)15:00-16:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館S棟610室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2024/01/11/29145/

学内講演会のお知らせ
「芳香族アセチレンからの共役ポリマーの合成と機能設計」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 芳香族アセチレンからの共役ポリマーの合成と機能設計
講 師 金子 隆司
所属・資格 新潟大学教授
日 時 2024年1月19日(金) 16:00-17:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館S棟510室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2023/12/28/29102/

早稲田応化会中部支部 第20回交流講演会のご報告

開催日時;2023年11月18日(土) 15:00~17:00
開催場所;“ウインクあいち”1207号室
出席者; 21名(オンライン・トライアルでの出席者3名を含む)
講師;小柳津研一教授
ご略歴;

1990.3早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業

1995.3早稲田大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 終了

1995.4-1997.3早稲田大学 理工学部 助手

1997.4-2003.9早稲田大学 理工学総合研究センター 講師

2003.10-2007.3東京理科大学 総合研究機構 助教授

2007.4-2012.3早稲田大学 理工学術院 准教授

2012.4-現在早稲田大学 理工学術院 教授

主な研究テーマ:
機能性高分子、特に高密度レドックス高分子を用いた有機電池、水素キャリア高分子、高屈折率高分子、低誘電損失高分子など

受賞

1995.3水野学術賞(早稲田大学)

2002.3日本化学会進歩賞

2013.4科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞

2022.5高分子学会賞

演題;「エネルギー貯蔵機能性高分子、および早稲田のエネルギー・ナノマテリアル研究」
要旨;

●初めに早稲田大学の現在、キャンパスの変化など、ご自身/研究室/応用化学科の状況を含めて、
ユーモアを交えながらご紹介がありました。

トピックスとしては、西早稲田キャンパスに加えて早稲田キャンパスの研究開発センターエリアに2020年に竣工した新研究開発棟「リサーチイノベーションセンター(121号館)」があり、小柳津先生の研究室も機能高分子実験を行なっておられるとのこと。
早稲田大学としては、カーボンニュートラル「Waseda Carbon Net Zero Challenge」1)を2021年11月1日に宣言し、文理融合の研究推進体制によりカーボンニュートラルの実現を目指して2022年12月1日には「カーボンニュートラル社会教育研究センター」2)が設立されました。
1) https://www.waseda.jp/netzero/
2) https://www.waseda.jp/inst/wcans/research/realize

●Storing Energy in Organic Material:

1.有機電極活物質の設計・合成と有機電池の研究動向

エネルギー貯蔵機能を有する有機・高分子材料の科学とそのデバイス技術についての研究の基本として、高分子はレドックス部位の結晶化を防ぎ、多くの量を溶かすことができるので、材料として有用です。電荷蓄積のためのレドックス高分子として、密度が高く反応性を高く保つことができるのも大切な点です。電極の反応過程は、単分子吸着のような挙動から厚みのある高分子層の拡散過程まで多様です。

エネルギー貯蔵のための高分子研究のレビューとしては、1997年2月に発刊されたPetr Novákらの “Electrochemically Active Polymers for Rechargeable Batteries” [Chem. Rev. 1997, 97, 1, 207–282] が例に挙げられます。また、西出先生や小柳津先生も中心となったドーハでのセッション “Polymers in Energy” をきっかけとして、早稲田大学での国際会議 ”Organic Battery Days 2021”3) 等でコミュニティが広がってきており、論文も急増しています。
3) https://w3.waseda.jp/assoc-obd2021/ ・・実際は、オンライン形式

近年注目されている有機空気二次電池は、ラジカルではなくキノン体が電荷を担います。有機物は分子設計が容易であり、性能も多様性があり予測もできます。また、伸縮性・柔軟性・屈曲性にも優れています。エネルギー貯蔵機能には双安定性(Bistability)が必要で、蓄電特性を示す高分子の性能指針の一つになっています。

一方、リチウムイオン電池の充電速度を短縮するために、高分子物質による「電池触媒」が有効であることが分かってきました。少量のレドックス高分子を含む酸化物ハイブリッド電極の構成で、電子移動メディエーション効果による高速充放電が可能となります。

2.水素キャリア高分子の展開

既に見出していた水素を可逆的に貯蔵する水素キャリア高分子をアノードに適用し、プロトン導電膜との組み合わせにより、充電可能な燃料電池を山梨大学との共同研究で開発しました。通常の燃料電池では電解膜でのO2/H2分離が必要ですが、高分子によるGreen水素製造では蒸気圧の無い物体から水素をガス状態で取り出せるので膜が不要です。種々の利点があり、将来は家庭への展開も目指しています。

3.実践的MIによるLiイオン電池の新しい固体電解質

イオン伝導度が高く、安定性、強度、合成難易度、コストの点で優位な物質を作成するために、オリジナルのデータベース(DB)を作成しました。材料実験のデータは104のオーダーで保有しており、また数百件の文献も含めて、繰り返し単位の化学構造/分子量/共重合比/共重合の構造など、選定したパラメータを記録しました。AIシステムを使用して実験結果や文献データを自動解析することで、新材料の製造を想定しうる重要な構造や実験因子を抽出できました。

このMIにより導出したLiイオン高伝導性高分子は、芳香族系高分子の電荷移動錯体からなるこれまでに無い材料となりました。

4.早稲田のエネルギーナノマテリアル研究4)

早稲田大学のスーパーグローバル大学(SGU)創成支援「Waseda Ocean 構想」における7つのモデル拠点の1つである「エネルギー・ナノマテリアル拠点」では、応用化学の多くの先生方が参加されカーボンニュートラル社会の実現を目指した様々なエネルギー・マテリアル関連の研究が行われています。当研究室での有機電池や水素を安定かつ可逆的に貯蔵できる高分子もその例です。また、国際化を推進するために、Joint Appointment Professor 制度を採り入れ、海外教員が長期間早稲田に滞在して教育・研究を行っています。最近はその流れで「高屈折率高分子に関する共同研究」をドイツのミュンヘン工科大学と進めています。機能性高分子の可能性を見出すことにより、革新的科学技術を応用し、地球規模の課題解決に向けて、これからも挑戦していきたいと思います。
4) https://www.waseda.jp/inst/sgu/unit/

●質疑応答(Q&A)

Q:水素貯蔵について、吸脱着の繰り返しは?

A:実験上は50回。材料として具体的にはこれから詰めていく必要があります。家庭用へ展開する目安としては1000回は必要でしょう。値段や経済性も検討しなければなりません。

Q:触媒開発について、水素は固体高分子とどのように反応しますか?

A:高分子はGel(ゲル)状で、触媒は溶媒に可溶性です。

Q:電池のなかで高分子はどのように分散していますか?

A:元素マッピングで解析すると、顕微鏡レベルでは充分に分散しています。実験室では乳鉢で粉砕し、溶媒を投入します。分散している固体に溶存する高分子という状態でしょう。形態を問わず、繰り返し特性もOKです。

Q:Gel状の固体に水素を吹き付けて、どのように内部に溶解させますか?

A:実際は架橋体なので細孔があります。表面拡散律速状態だと思います。

Q:セラミックス系では固いですが、高分子系は耐久性が高いのが利点ですね。有機・無機材料へのアプローチも検討されていますか?

A:ソフトマテリアルとしての特徴を活かして,様々な材料・デバイスとの界面形成が容易である点は高分子の良さです。構造の詳細はこれからです。

まだまだ質問が続きましたが、懇親会の場でお願いすることとなりました。
なお、今回の交流講演会には、関西支部より和田支部長および三品幹事が出席されました。
また、中部支部としては初めて「ZoomによるNet配信」を試験的に行ないました。次回、2024年4月の交流講演会から、会場とNet配信のハイブリッド形式での開催となります。 (文責 浜名)

ご講演中の小柳津教授

ご講演後に、出席者と記念撮影

懇親会で談笑。 和田_関西支部長と友野_中部支部長

以上

学内講演会のお知らせ
「Chemical modification revives nitroxide radicals in catalysis and energy storage」

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Chemical modification revives nitroxide radicals in catalysis and energy storage
講 師 Zhongfan Jia
所属・資格 フリンダース大学准教授
日 時 2024年1月22日(月)10:00-11:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館S棟610教室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2023/12/15/28977/

学内講演会のお知らせ
Microplasma Engineering of Nanomaterials Synthesis and Applications(マイクロプラズマエンジニアリングによるナノ材料の合成と応用)

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題

Microplasma Engineering of Nanomaterials Synthesis and Applications
(マイクロプラズマエンジニアリングによるナノ材料の合成と応用)

講 師 Wei-Hung CHIANG
所属・資格 Professor National Taiwan University of Science and Technology
日 時 2023年12月12日(火)10:30-12:00
場 所 西早稲田キャンパス54号館403教室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 早稲田大学先進理工学研究科 応用化学専攻
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2023/11/07/28435/

学内講演会のお知らせ
Polymer-based batteries: Thin-film printable batteries and scalable, polymer-based redox-flow batteries

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 Polymer-based batteries: Thin-film printable batteries and scalable, polymer-based redox-flow batteries
講 師 Ulrich S. Schubert
所属・資格 (フリードリヒ・シラー大学イェーナ教授)
日 時 2023年11月21日(火)15:00-16:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館N棟1階第二会議室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 先進理工学研究科 応用化学専攻
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2023/11/07/28429/

学内講演会のお知らせ
Redox-Active Conjugated Microporous Polymers for Ultra-High Areal Capacity Organic Batteries

下記の要領で学内講演会が開催されます。

演 題 「Redox-Active Conjugated Microporous Polymers for Ultra-High Areal Capacity Organic Batteries」
講 師 Rebeca Marcilla García
所属・資格 IMDEA Energy主任研究員
日 時 2023年11月9日(木) 10:00-11:40
場 所 西早稲田キャンパス 55号館S棟510室
参加方法 入場無料、直接会場へお越しください。
対 象 学部生・大学院生、教職員、学外者、一般の方
主 催 先進理工学部 応用化学科
問合せ先 早稲田大学 理工センター 総務課
TEL:03-5286-3000

参考:https://www.waseda.jp/fsci/news/2023/10/23/28236/

早稲田応用化学会中部支部第20回交流講演会のご連絡

早稲田応用化学会中部支部の2023年度の活動としまして、小柳津 研一 教授を名古屋にお迎えしての講演会を計画しました。小柳津先生のご講演は現役会員をはじめ、会員皆様にとって大変参考になるお話を聞くことができる貴重な機会です。是非ご参加頂きますようご案内致します。
なお、今回の講演会は対面形式で開催します。また親睦会も予定しております。会員の皆様の元気なお顔が見ることができればと期待しておりますので、ご参加頂ければ幸いです。

早稲田応用化学会中部支部
支部長  友野 博美  

1.日時: 2023年11月18日(土) 15:00-19:00(親睦会含む) (受付開始14:30)
2.場所: ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 1207号室 https://www.winc-aichi.jp/access/
3.講演会: 15:00~16:30(質疑応答含む)
(1)講師: 小柳津 研一 教授
(2)演題: 「エネルギー貯蔵機能性高分子,および早稲田のエネルギー・ナノマテリアル研究」
4.写真撮影、親睦会: 16:30~19:00
(1)場所: 講演会と同じ1207号室
(2)親睦会会費: 3,000円/人
(親睦会にご参加頂ける方は当日に現金にてお支払いをお願いします。)
5.参加申し込みはこちらから ➡ https://forms.gle/YWq7MtB5YegFSkP89
・準備の都合上 11月11日(土)までにお申し込みをお願いします。
・お問い合わせ先: 応用化学会中部支部 担当  植村裕司
E-mail: yujiuemura.7112@outlook.jp
6.講演内容

エネルギー貯蔵を担う機能性高分子として,有機電池を構成する活物質,可逆的水素貯蔵を担う水素キャリア高分子,Liイオン電池の新しい固体電解質を見出した。また,これらの機能予測に役立つ実践的MIの方法を確立した。蓄エネ機能を担う高分子物質の研究動向について,早稲田大学SGUナノエネルギー拠点の活動状況と合わせて報告する。

7.小柳津 研一 教授のご略歴

・1990.3 早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業

・1992.3 早稲田大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 修士課程 修了

・1995.3 早稲田大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 修了 学位 博士 (工学) 早稲田大学 (1995.3.15)

・1992.4-1995.3 日本学術振興会 特別研究員 (DC1)

・1995.4-1997.3 早稲田大学 理工学部 助手

・1997.4-2003.9 早稲田大学 理工学総合研究センター 講師

・2003.10-2007.3 東京理科大学 総合研究機構 助教授

・2007.4-2012.3 早稲田大学 理工学術院 准教授

・2012.4-現在 早稲田大学 理工学術院 教授

・1997.10-1998.3 東京農工大学 工学部 非常勤講師

・2020.4-2021.3 九州大学 先導物質化学研究所 非常勤講師

主な研究テーマ
機能性高分子,特に高密度レドックス高分子を用いた有機電池,水素キャリア高分子,高純度・高分子量ポリフェニレンスルフィド,高屈折率高分子,低誘電損失高分子の創出など

受賞歴等:

・1995.3 水野学術賞 (早稲田大学)

・2001.5 高分子研究奨励賞 (高分子学会)

・2002.3 日本化学会進歩賞 (第51回)

・2013.4 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 (文部科学省)

・2022.5 高分子学会賞

・2022.6 山崎賞 (日本素材物性学会),