フォーラム」カテゴリーアーカイブ

「2024年度第2回先輩博士からのメッセージ」開催報告

【イベント名】

2024年度第2回先輩博士からのメッセージ

【イベント詳細】

開催日時:2024年12月14日(土)

開催場所:西早稲田キャンパス63号館202室+63号館ロームスクエア

開催形式:対面開催

14:00~14:05;開会挨拶

14:05~15:05;パネルディスカッション

15:15~15:55;座談会(20分×2セット)

16:00~16:10;応化及び応化会関連の奨学金説明

16:30~17:55;懇親会(飲食あり)

17:55~18:00;閉会挨拶

本年度7月に実施した「2024年度第1回先輩博士からのメッセージ」に引き続き、対面開催となった。今回は学位取得後、企業やアカデミアにて活躍されている博士OBOGから博士後期課程学生までの幅広い年代層の方々にパネリストとして参加いただき、アカデミアと企業の違い、博士号取得後のキャリア、博士後期課程での生活などに関するパネルディスカッションを実施した。特に、博士取得後10年程度の博士OBOGにもパネリストを依頼し、博士号取得により得られた経験を語っていただいた。

また、座談会では、参加者を学部~修士学生、及び現役博士学生〜博士OBOGを交えた少人数のグループに分け、パネルディスカッションに関わる質疑応答や意見交換の場として各グループで交流を深めた。加えて、懇親会では様々な立場の学生・博士OBOG間の交流をさらに深め、自由に懇談いただいた。参加者は、学生・博士OBOG・応化会関係者合わせて60名程度の参加となり、盛会に終わった。

開会挨拶: 原 副会長:

原 副会長

応化会の役割として、OBOG間の親睦の深化と、学生や若手OBOGのキャリア形成の支援がある。今回は学生の皆さんのキャリア形成の支援を目的として企画した。先週のイベント(先輩からのメッセージ2024)では、そのキャリアパスの一つとして企業に就職したOBOGに発表頂いたが、今回は博士進学の実際を知ってもらうために博士OBOG及び現役博士学生を交えたパネルディスカッションとなっている。積極的な参加を通じて、今後のキャリア形成の参考にしてほしい。

パネルディスカッション:

今回、企業・アカデミアからの博士OBOG及び現役博士学生を含めた6名のパネリストの方々に自己紹介いただいた後、事前アンケートで挙がったテーマを中心にファシリテーター(米久田康智 応化会給付奨学金推薦委員会副委員長)から質問する形式でパネルディスカッションを行った。

米久田 応化会給付奨学金推薦委員会副委員長

パネリスト:

田中 学さん
西出研究室(高分子化学部門)博士修了
東京都立大学 都市環境学部 環境応用化学科 准教授

宮坂(柘植)悦子さん
平沢研究室(化学工学部門)博士修了
三菱ケミカル株式会社

渡辺 光亮さん
関根研究室(触媒化学部門)
博士後期課程2年

吉岡 育哲さん
桐村研究室(応用生物化学部門)博士修了
千葉大学 真菌医学研究センター 特任研究員

佐藤 陽日さん
細川研究室(有機合成化学部門)博士修了
三井化学株式会社

久保 真之さん
山口研究室(有機合成化学部門)
博士後期課程2年

アカデミアと企業の違い:

田中さん: (企業は経験していないが)アカデミアと企業を二分しがちな人が多いように思う。しかし、両者の違いは小さいのではないかと感じることが多い。教え子の一人は博士から化学系企業、その後ベンチャーキャピタル、そして金融機関へと転職した学生もいる。柔軟に進路の転換ができるという印象。

宮坂さん: (アカデミアは経験していないが)違いは主に2つあると考えている。

1) 企業はデータの秘匿性が高いため、企業に入らないと実際の現場を見ることができない

2) 企業では様々な役割を持つことになるため、専門以外の分野を広げていくことになる ということがアカデミアと違った企業での博士の働き方である。

渡辺さん: (修士2年のタイミングでは)もともと企業に就職しようとしていたが、卒業直前に成果を残すには時間が足りない、もっと自身の研究を突き詰めたい、と思い博士進学した。現在は自分が得たものがどのように生かされるのかを見るために企業に進もうと考えている。

博士取得後のキャリアについて:

佐藤さん: 企業に入った後は、専門に近いところから遠いところまで様々なことを経験し、現在は希望したテーマに関わる事業の立ち上げを行っている。希望した仕事にアサインしてもらえたのは博士号があったからこそ。即戦力としてみなされているためだと思う。新たな事業にアサインをもらえているのは、多くが博士卒の社員と思う。

吉岡さん: (出身研究室である)桐村研では、カビの遺伝子を組み替えて機能を付与する研究をしていた。現在の研究室にはカビの取り扱いに習熟していることに加え、持っているスキルの珍しさもあって採用された。現在も国内外問わず、多くの先生と知り合うことで、やること·できることがどんどん増えていっている。

久保さん: 海外留学先の研究室では博士号取得が前提であった。アメリカではアカデミアか企業かといった、二分化されたキャリアだけではなく、ベンチャーキャピタルへの就職も選択肢としてあり、進路は多様である。そのような経験から、博士後期課程で選択に時間を掛けられ、キャリアパスが広がることを、留学を通し実感した。

博士後期課程での生活:

田中さん: 自身の学生時代もかなりみっちりと研究をしていた。ただ、現在指導している博士学生の2/3はライフワークバランスを考えた研究生活を送っている。全員が朝から晩まで実験をしているわけではない。

宮坂さん: 朝早くから夕食まで後輩とともに実験·ディスカッションを行い、夕食後は中央図書館にて夜12時までデータ整理や論文執筆を行っていた。

久保さん: 研究へのモチベーションは3つある。まずは学部時代、修士時代には気づかなかったが、研究室で自由に実験できるということのありがたさを感じている。また、有機合成化学特有の予想外が起こる部分を面白く感じている。さらに、留学·学会などにおける他の研究者との交流を通して研究の学術的意義を感じるようになった。現在は研究内容で自分を知ってもらえるようになりたいと思い研究している。

渡辺さん: 朝10時から10~12時間ほどはラボにいる。これを週6日行っている。実験をしてから、結果を資料にまとめ今後の計画を立てる。他の博士学生及び講師と得られたデータについて毎日ディスカッションしている。このディスカッションのおかげで広い視野で客観的にデータを評価できていると感じている。

学費や生活費:

田中さん: 日本学術振興会特別研究員であり、自分ですべて賄えていた。今は奨学金が充実しており、取得率が高くなってきている印象。

久保さん: 現在W-SPRINGと里見奨学金を受給しており、一人暮らしをしつつ、不自由なく研究もできている。

渡辺さん: 現在一人暮らしをしているが、アルバイトなしでも不自由ない生活が送れている。

海外での活動について(留学や国際学会):

田中さん: 博士後期課程に進んだ最大のモチベーションは海外に行けるということ。留学はポスドクで1年半、研究休暇期間で半年渡米した。教え子の一人は3ヶ月間海外に留学した。海外からの訪問者と食事などの機会も多い。

佐藤さん: (海外での国際学会は経験ないが、)日本の国際学会では英語でのポスター発表を経験した。論文を英語で読む·書く機会はあっても、研究室以外で英語を話す機会は少ないため、こうした学会で英語を話す経験をできたのは貴重だと感じた。

吉岡さん: 研究柄、アフリカの研究機関との共同研究をしている。博士号を持っていると丁重に扱われる。実際に相手方の国の研究機関の上の役職の方とも話す機会をいただけるなど、海外で職に就きたいなら、特に博士号の取得は重要。

女性博士の活躍:

佐藤さん: 女性博士のキャリアは2パターンあると思う。まずは、研究一本でやっていく専門家として働くパターンである。もう一方は、ジェネラリスト·マネージャーとして働くパターンである。色々なライフイベント(妊娠、出産など)では、特に化学品を扱う業務には携わることはできないため、身体に配慮した別の仕事に従事して見識を広める期間とできる。

宮坂さん: 博士号を持っていると、早めに全体をマネジメントしていく職につくことができる。同期入社の女性博士の例でいうと、研究所でキャリアを研鑽する方が多い印象を受ける。

進路を考えている後輩学生へのエール:

田中さん: 好きなことができることは幸せなこと。好きなことができるなら是非やってほしい。社会に対して自身の能力がどのように貢献ができるかを考えて進路を決めるとよい。

宮坂さん: 社会人15年目の今、学生時代を振り返り、博士号は取得して良かったと思う。当時は博士後期課程に進むか悩んでいた。博士号を持つことで、キャリアに関する選択肢の幅は広がる。女性だと年齢的なことで子供の心配などあるかもしれないが、ライフイベントも数年だと誤差範囲かと思う。

渡辺さん: 博士後期課程では後悔なく楽しくやれている。自分のやりたいことをやっていく中で、楽ではないが成長を感じられる日々である。興味があれば博士は良い選択だと思う。

吉岡さん: 学生時代は周りに博士進学者がおらず、博士進学は荊の道だと先輩に言われたが、無事にやり遂げることができた。楽ではないが、頑張ってほしい。

佐藤さん: 博士進学に際し、進路が狭まるのではないかと感じるかもしれないが、実際には博士号は未来のキャリアパスを広げてくれるものだと思う。大変なところもあるが、博士後期課程に進学して、仲間が増えるということもある。

久保さん: 修士で就職していたらと振り返ってみると、座学の知識は身についたものの、実際の化合物を合成する力は十分に身についていなかったと感じた。専門性を身に着けるという観点では、博士後期課程では力をつけることができていると感じている。手厚い奨学金の支援があることもあり、成長のために博士後期課程を選択するという考え方もあると思う。

座談会

パネルディスカッションに引き続き、パネリスト6名に博士号取得後の卒業生、現役博士学生を加えて、学部生との座談会を実施した(20分×2回)。8グループに参加者を分け(1グループ5~6人程度)、より率直に質疑応答や意見交換が出来る環境を提供することで、様々な博士後期課程での経験を共有した。

話題としては、なぜ博士後期課程進学を決めたのか、卒業後のキャリアとその選択理由、研究室生活と博士論文のテーマ決定、外国人学生との付き合い方、海外留学、修士と博士の違い、博士後期課程在学時の金銭面、など、学部·修士学生の興味に沿った内容が多かった。

座談会の様子

応用化学科及び応化会関連の奨学金説明:須賀 先生

須賀 先生

最新の博士後期課程への進学率とその後の進路先の割合について紹介があった。博士後期課程修了者は、2010年以降2022年までの間で約120名である。博士後期課程修了後の進路は、企業が57%、国内大学が24%、その他(省庁·研究機関、海外大学等)が19%である。就職先の企業としては、化学、材料そして製薬分野への就職が多い。また、研究職以外のキャリアパスを選択する学生も増加傾向にある。博士後期課程学生の支援体制として、学外では日本学生支援機構(JASSO)、日本学術振興会 特別研究員、化学人材育成プログラム、学内では早稲田オープン·イノベーション·エコシステム挑戦的研究プログラム(W-SPRING)、大学院博士後期課程研究者養成奨学金といった給付型奨学金が充実している。

さらに応用化学科及び応化会独自の奨学制度は早稲田大学の中でも群を抜いて充実しており、全て給付型となっている。水野敏行奨学金、里見奨学金、中曽根荘三奨学金、森村豊明会奨励賞などの支援制度に加え、応化会給付奨学金がある。

最近では応化会100周年に関連して、応化会給付奨学金は「応用化学科卒業生による優秀な人材の発掘と育成の支援」のために、対象を学部生まで拡張し、博士後期課程進学を決心した学生だけではなく、やる気のある学生にも支援を行なっている。このように学科内外の支援が充実しているため、博士後期課程では金銭的な不安は少ないはずである。ぜひ博士進学を検討してみてほしい。

乾杯の挨拶(懇親会):濱 会長

濱 会長

若い世代の話を聞いて素晴らしいと感じた。自分は研究者人生を突っ走る予定だったが、事業部に異動し、いつの間にか社長になっていた。博士号を持っている社長は多いとも感じており、ビジネス上でのメリットも多く存在する。また、博士号取得が自分のキャリアを面白くするチャンスにもなると思う。今回のイベントを通して、自分の選択肢を広げて活躍できる場を作るきっかけにしてほしい。

閉会挨拶:下村 副会長

下村 副会長

応用化学科の学生の皆さんにもっと博士号を取って頂きたい。日本の博士号取得数は諸外国に比べ少ない状況が続いている。まずは、早稲田応用化学科からこの数を増やしていきたい。応化会は博士進学に関するイベントや資金援助をはじめとして、皆さんのキャリアが明るくなるような支援を続けていくので、皆さんそれぞれが将来について主体的に考えていってほしい。

懇親会での集合写真

以上

早稲田応用化学会 第40回交流会講演会のご案内

2025年4月26日(土)15:00~16:30 (対面と遠隔方式を併用して開催)

講演者;百武 壮 氏

国立研究開発法人 土木研究所 材料資源研究グループ 上席研究員

演題;『応用化学×インフラニーズ パブリックワークスの挑戦的研究』

副題;「Needsを捉え Seedsを手段とし Sourceを生み出す」

今回は、対面方式と遠隔方式を併用したハイブリッド開催と致します。
土木研究所の百武壮氏をお迎えし、上記のテーマにてご講演をして頂きます。
応用化学科のOB・OGとしては異色のキャリアパスをお持ちです。
ご期待下さい。
なお、百武氏は2023年1月21日(土)に開催されました「第18回 先輩からのメッセージ」においてミニ講演をされております。

本講演の概要

応用化学科・高分子化学研究室で学びました。就職氷河期、ポスドク問題、そしてリーマンショックの荒波に揉まれながら、命からがらたどり着いたのは国の研究所でした。アカデミアでの研究とは打って変わり、社会実装を前提とした「行政に近い研究」に没頭する日々。――あまりに没頭したせいか、数年後には勢いあまって行政職ど真ん中のポジションに就いてしまいました。「行政に近い」どころか、「行政そのもの」である管理部門の課長となり、不夜城さながらの中央省庁との連携に連日連夜キリキリ舞い。施策や基準に直結する研究所の立場とアウトプットの責任の重さを、身をもって実感しました。現在は研究室に戻り、応用化学を武器に新たなステージへと挑んでいます。インフラのNeedsを捉え、産官学連携からなるSeedsを手段として、信頼されるSourceを生み出すことを使命と考えています。

(講演者から寄せられた紹介文より)

講演者略歴

2003年 3月早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業 (西出・武岡研究室 新制53回)

2005年 3月早稲田大学 大学院 理工学研究科 応用化学専攻 修士課程 修了

2007年10月早稲田大学 大学院 先進理工学研究科 客員研究助手

2008年 3月早稲田大学 大学院 先進理工学研究科 応用化学専攻 博士課程 修了
博士(工学) 指導教授 西出 宏之先生

2008年 9月アメリカ University of Houston, Advincula教授グループ 博士研究員

2009年 4月独立行政法人 土木研究所 材料地盤研究グループ(新材料) 研究員

2014年 9月スペイン Institut Català d’Investigació Química, Urakawa博士グループ
在外派遣(1年間)

2015年 4月国立研究開発法人 土木研究所 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ
研究員 (改組による)

2016年 4月国立研究開発法人 土木研究所 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ
主任研究員

2019年 4月国立研究開発法人 土木研究所 企画部 研究企画課 副参事

2020年 4月国立研究開発法人 土木研究所 企画部 研究企画課長

2022年 4月国立研究開発法人 土木研究所 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ
上席研究員(特命事項担当)

2023年 4月国立研究開発法人 土木研究所 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ
上席研究員(シーズ実用化担当)

講演者のご趣味

観葉植物栽培

講演の日時、場所、形式等

開催期日;2025年4月26日(土)

講演時間;15:00~16:30(応化会役員挨拶、講師紹介、及び質疑応答等を含む。
講演会場での受付開始14:30、講演聴講は無料)

講演形式;対面方式、及び遠隔会議用ソフト Zoomを使用したリモート方式を併用.

対面方式での開催場所;未定(西早稲田キャンパス内の教室を使用。参加申し込み者へは開催日の5日前までにお知らせします。)

懇親会 ;16:45~18:15[対面参加者のみ]

懇親会場;56号館地下1階 理工カフェテリア(懇親会費:3,000円、学生無料)

その他 ;要事前申し込み.

申し込み方法について

応用化学科の学生、早稲田応用化学会会員であるOB・OGの皆様、及び同会会員以外で本学の学生、卒業生・修了生、教職員の方は下記のリンク先から申し込みをお願いします。

申し込み先URL ⇒ https://forms.gle/cn8oGJP8wZLFdkCy6

 

申し込み先 QRコード⇒       

4月20日頃、申し込みメールアドレス宛にZoomによる参加方法、また対面参加の方へのご案内や依頼事項等を配信します。

なお、講演会場、及び懇親会場では応化会ホームページ掲載用として、参加した皆様の写真を撮影致しますのでご了承願います。Zoomにより参加された方に対しても、同様の目的でScreen Shotを取得致しますのでご了承願います。

皆様、是非奮ってご参加下さい。宜しくお願い致します。

――― 以上 ―――

(文責;交流委員会)

早稲田応用化学会主催 「2024年度第2回先輩博士からのメッセージ」のご案内

2024年12月14日(土)14:00~18:00 @西早稲田キャンパス

これまでに応化会では、キャリア形成に関心のある学生を対象に「先輩からのメッセージ」や「応化卒の多様なキャリア形成」などのイベントを開催してきました。それらに参加されて、企業での働き方や博士後期課程を身近に感じ、今後のキャリア形成に興味を持たれた方もいらっしゃるかと思います。そこで、皆様が研究や博士課程を身近に感じ、博士後期課程学生(以下、博士学生)やOB/OG博士と交流する会として、今年度2回目の「先輩博士からのメッセージ」を開催いたします。

今回は、現役の博士学生から社会の一線でご活躍されているOB/OG博士まで幅広い年代層のパネリストをお招きし、博士後期課程での経験や、企業での研究生活、博士号が活かされた場面などをパネルディスカッションしていただきます。普段はなかなか接する機会のない方々の経験を聞くことができるだけでなく、座談会及び懇親会ではOB/OG博士や博士学生と直接話すことができる機会ですので、奮ってご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

【スケジュール】

開催期日;2024年12月14日(土)

会場;西早稲田キャンパス63号館202教室+63号館ロームスクエア

講演形式;対面

14:00~14:05;開会挨拶

14:05~15:05;パネルディスカッション

15:15~15:55;座談会(20分×2セット)

16:00~16:10;応化及び応化会関連の奨学金説明

16:30~17:55;懇親会(飲食あり)

17:55~18:00;閉会挨拶

※ 日本語で実施いたします。

【講演情報】

講演者①;田中 学さん(東京都立大学 都市環境学部 環境応用化学科, 西出研究室(高分子化学部門))

講演者②;柘植(宮坂) 悦子さん(三菱ケミカル株式会社, 平沢研究室(化学工学部門))

講演者③;佐藤 陽日さん(三井化学株式会社, 細川研究室(有機合成化学部門))

講演者④;吉岡 育哲さん(千葉大学 真菌医学研究センター,桐村研究室(応用生物化学部門))

講演者⑤;久保 真之さん(博士後期課程2年, 山口研究室(有機合成化学部門))

講演者⑥;渡辺 光亮さん(博士後期課程2年, 関根研究室(触媒化学部門))

【申込について】

参加費:無料

参加方法:下記URLより要事前申し込み

締切:12月1日(日)

※申し込みの際は、Wasedaメールのアドレスをご入力ください。

※集計の関係上、締切を設定していますが、当日の参加も可能です。(フォーム入力は前日まで可能)

※今回のイベントは早稲田大学応用化学科に所属する学部1~4年生および応用化学科の教員の指導を受ける大学院生が参加申し込みの対象となります。

https://forms.gle/VyZ9dYF74N8SVqTo9

※ 早稲田アドレスにて作成されたGoogleアカウントですとアクセスできません。

個人のGoogleアカウントにて上記URLを開いてください。

皆様、是非奮ってご参加下さい。宜しくお願い致します。

――― 以上 ―――
(文責;早稲田応用化学会給付奨学金 奨学生推薦委員会)

「先輩からのメッセージ2024」タイムスケジュール

早稲田応用化学会 交流委員会

先にご案内いたしました「先輩からのメッセージ2024」は、対面で実施することとし、タイムスケジュールを下記の通りご案内します。

1.
日 時
2024年12月7日(土)
2.
会 場
西早稲田キャンパス
講演会 52号館2F~3F教室
 
 
 
懇談会 63号館1Fロームスクエア
3.
受 付

学生の受付は52号館102教室にて12:00から
同室に会社案内等企業からの配布資料が置いてありますのでお持ちください。

4.
内 容
講 演 会
:12:30~14:43
【第一回】
 
 
【休憩】
:14:43~15:15
 
 
 
講 演 会
:15:15~17:28
【第二回】
 
 
懇 談 会
:17:45~20:00
【63号館1Fロームスクエア】
5.
対象学生

学部生、大学院生(修士、博士、一貫制博士)およびポスドク(進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程、一貫制博士課程修了予定者およびポスドクを主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、修士2年生の参加も歓迎します。)

6.
対象学科

応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等(その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

7.
申込方法

準備の都合上、事前申し込みが必須です。
申し込み⇒こちらから

8.
事前確認

聴講を希望する企業および懇談会で個別対話を希望する企業については、事前にHP掲載の「企業ガイダンス」にて情報の確認をお願いします。PW不明の場合は応化会事務局まで問い合わせてください。【新規企業を含め56社が掲載】
E-mail: oukakai@list.waseda.jp
TEL 03-3209-3211(内)5253

9.
タイムスケジュール
 
 

タイムスケジュールおよび部屋割りは下記の通りです。
画像をクリックしてください

 
 

入場は自由、無料ですので、奮ってのご参加をお待ちしています。
なお、服装はリクルートスーツ厳禁としていますのでご協力ください。

「先輩からのメッセージ2024」の開催日程

早稲田応用化学会 交流委員会

本年度の「先輩からのメッセージ」は、学生の皆様の企業への理解を深める時期が余裕をもって確保できるよう、開催日を2024年12月7日(土)とし、準備を進めています。

学生の皆様には参加へ向けてのスケジュール確保をお願いいたします。

当日は、日本を代表する企業に在籍されているOB・OGの方々から直接、皆様の疑問や不安について適切なアドバイスがいただけますので、将来の進路決定にも必ず役立つものと確信しております。

本年度の実施形態は、講演、懇談会とも対面での実施を予定しています。

詳細な内容ならびに参加の申し込みは、改めて10月下旬にホームページおよびメールマガジンにてご案内いたします。

  1. 日 時
    2024年12月7日(土)
    時間 12時30分ころ~(詳細は10月中旬に決定)

  2. 会 場
    早稲田大学西早稲田キャンパス
    講演会  52号館2F、3F教室
    懇談会  63号館ロームスクエア

  3. 実施方法
    実施方法詳細は10月下旬にご案内いたします。 
    「先輩からのメッセージ」は、一般の企業説明会と異なり、企業概要、仕事の紹介にとどまらず、応化OB・OGより直接、会社生活や日常、普段考えていることや雰囲気などを親しく聞けることを特色としています。

  4. 対象学生
    学部生、大学院生(修士、博士、一貫制博士)
     進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士、一貫制博士課程修了予定者を主体としていますが、将来へ備えての学部1,2,4年生、修士2年生の参加も大歓迎です。

  5. お問い合わせ

    本件に関するお問い合わせ・要望等は下記の専用アドレスまでお願いいたします。
    guidance_2024@waseda-oukakai.gr.jp

「2024年度第1回先輩博士からのメッセージ」開催報告

【イベント名】

2024年度第1回先輩博士からのメッセージ

【イベント詳細】

開催日時:2024年7月27日(土)

開催場所:西早稲田キャンパス54号館101~104室+63号館ロームスクエア

開催形式:対面開催

14:00~14:05;開会挨拶

14:05~15:05;博士OB及び博士後期課程学生による講演(2件)

15:15~15:55;座談会(20分×2セット)

16:00~16:10;応化及び応化会関連の奨学金説明

16:30~17:55;懇親会

17:55~18:00;閉会挨拶

昨年12月に実施した「第2回 応化卒の多様なキャリア形成」に引き続き、対面開催となった。今回は学位取得後、企業にて活躍されているOBおよび博士後期課程学生による博士課程での研究や博士取得後の企業研究に関する講演を実施した。また、座談会では、学部1年~修士2年生と博士学生〜博士OBOGを少人数のグループに分かれ、研究生活など様々な疑問に答えた。これらを通じて、博士課程進学というキャリアパスに対する理解度を上げてもらった。加えて、懇親会では様々な立場の学生・OBOGが交流する場を得ることができた。参加者は、学部~博士学生、OB/OG、応化会関係者合わせて50名程度の参加となり、盛会に終わった。

開会挨拶: 下村副会長:

下村副委員長

2024年はパリオリンピックの開催年であり、その開会式を見ても世界には多種多様な人がいると感じられる。また、日本においては高齢化が進み、人生100年時代が到来すると言われている。そのため、働く期間は今後伸びていくのではないか。したがって、若いうちに博士過程に進学することで、勉強する期間を長く取ることも、これから来る時代を乗り切るのに重要なことかもしれない。特に博士人材は、緊急時などに臨機応変に考えて行動できる力を得ていることが多く、今後の日本に求められる人材となり得るのではないかと思われる。また、高齢になっても長く仕事を続けることができる。これはこれからの時代に優位であろうと考えている。「先輩博士からのメッセージ」という本イベントで、皆さんの未来に繋がるきっかけになることを願っている。

OB・博士学生による講演:
今回、企業で働く博士OBと現役の博士学生の2名に、これまでの自身の博士研究での経験・博士進学の動機などについてご講演いただいた。尚、司会進行は、応用化学科 林宏樹講師が行った。

講演者①;会田 和広さん(博士後期課程3年,山口研究室(有機合成化学部門))

題目:「研究人生のはじまり」

会田 和広さん

会田和広さんは、有機化学研究室の博士学生として研究に従事されている。学会参加やアメリカへの研究留学など、幅広い経験をされている。

学生実験と研究の違い・博士進学での動機について
学生実験は実験項目が皆同じで、答えが決まっているものを再現することがほとんどであり、実験操作や考え方の基礎を学ぶものである。一方で、研究室での研究は、答えがわからないものから答えを見つけ出すための実験を繰り返すものである。答えがないからこそ、思った通りの結果が出ないことが長く続くことがあるが、答えを見つけたいという思いが強くなることもある。会田さんは、学部1年生の時に卒業後の進路を考えた際に、薬を作って多くの人を救いたいと思い、有機化学の研究者になろうと決めた。製薬会社の研究所では、博士人材の需要が高まっていることから、博士進学も視野に学部生活を送ってきた。そして、博士進学を決めた動機は、研究室に入って有機合成方法の研究を初めた当初、200通りの実験を行ったが、その収率はほぼ0%であった。その後もなかなか収率が増えずに15%程度までにしかならなかった。就職活動をするかどうかを決断する時期が近づき、このまま卒業してしまったら、自分のテーマを後輩に託すことになるが、それならば自分でやり遂げたいと思い、博士後期課程進学を決めた。

研究室での研究について
有機研究室では、分子を作る新たな有機合成方法論の開発を行っている。実験には時間がかかることから、朝から晩まで実験室にいることが多いが、その中でも実験室のメンバーと食事休憩を取って、メリハリを付けた生活を送っている。その他にも、研究室のイベントや運動などもしてリフレッシュもしている。
また、実験以外の研究室の活動としては、学会発表や研究留学がある。研究室を進めていくに連れて成果が出てきたので、学会にも参加するようになった。学会では、自身の研究を国内外の研究を発表するだけでなく、他大学の同期や有名な先生、企業の人など多くの人と交流している。また、博士後期課程では、アメリカのUCバークレー大学へ留学する機会を得ることができた。現在の研究テーマは分子を作る新たな方法論を開発しているが、天然物合成をする技術を学ぶことが企業での研究に活きてくると考えて、全合成を行う研究所を選択した。アメリカで感じたことは、トップレベルの大学であっても、研究レベルに大きな差はないことだった。英語はあまり得意ではなかったが、有機化学は構造式や反応機構を手書きで表せば議論できた。また、漫画や音楽など日本のカルチャーを好きな海外の人も多いので、日々色々なことに興味を持っておくと会話が弾むことを実感した。

学生へのメッセージ
学部、修士、博士さまざまな選択肢がある中で自分に何が必要か、将来何をしたいのかよく考えて選択し、自分が後悔しない道へ進んで欲しい。

講演者②;女部田 勇介さん(AGC株式会社,本間・福永研究室(応用物理化学部門), 2022年修了)

題目:「博士までの経験と企業での研究生活」

女部田勇介さん

女部田勇介さんは、応用物理化学研究室に所属され、日本学術振興会特別研究員(DC1)として博士研究をされていた。現在は、AGC株式会社 材料融合研究所 無機材料部にて研究に従事されている。

博士進学を決めたきっかけ
初めに、博士学位取得者の基礎情報を紹介いただいた。全人口のうち、50%が大学進学、6%が修士、0.6%が博士ということで、ごく少数である博士はそれだけ価値が高い肩書きかもしれない。収入面では、統計データから学位取得者は30代後半くらいからの収入の伸びが大きく、60代以降も比較的高い水準で働けることを紹介された。また、博士後期過程への進学の利点として、国際学会への参加や留学など貴重な経験ができることや、自分のやりたい研究が思い切りできるようになること、学位を取得すれば、研究者として一目置かれるようになることが挙げられる。これらの基礎情報を踏まえて、博士進学を決めたきっかけは、第一に将来長く働きたいこと、そして第二に学会で海外に行くことを挙げていた。さらに、修士課程時代に、理系に限らない企業インターンシップに参加してみて、自分が研究を好きなことを再認識したことも進学理由になった。加えて、指導教員や研究室の先輩を尊敬できたことも、博士課程を過ごす上での環境面として重要な点であると卒業後に感じた。

企業での研究について
博士進学を決める前からビジネスの場に近い研究をしたいと思い、学位取得後は企業に就職した。大学での研究は自分の実験は自分でやり、基本的に1人でテーマを進めていく。コアタイムだけでなく自分の裁量で実験ができ、自由度も高く細かなコストなどを気にせずに10年先の課題などに向き合える。一方、企業での研究は、市場規模などをもとにビジネスに繋がる研究を、作業員に実験内容を指示して協力して進めていくことになる。そして、定時にやりきる必要があるため、実験計画をしっかりと立てることが重要である。また、企業で働いてみて特に驚いたのは安全やセキュリティの高さだった。たくさんのチェックすべき項目があり、安全性に配慮して作業を行っている。また、博士号を取得したことで、就職後も専門性に合った研究に従事できているように感じる。

学生へのメッセージ
博士進学を少しでも考えたら、まずは親に相談すること、そして指導教員にも相談することが大事である。博士課程に進学すると同年代の多くが働いている中、学生を続けることになり、不安もあるかもしれないが、勇気を持って研究の世界に飛び込んで欲しい。

座談会
学部1年生~修士2年生と博士学生と博士OBOGがそれぞれ2〜3名程度の小グループに分かれて座談会を実施した。講演会を踏まえて気になったことや、研究生活や博士進学のきっかけなど、各自が疑問に思ったことを博士人材に直接聞く良い機会となった。

応用化学科及び応化会関連の奨学金説明:須賀先生

須賀 先生

早稲田応用化学会は1923年5月に設立された会員数11000人超えの組織であり、卒業生との太いパイプがある。博士後期課程の進学に対して経済面がひとつの問題になり得ることから、応用化学科及び応用化学会の充実した奨学金制度について紹介があった。また、最近の博士後期課程への進学率とその後の進路先の割合について紹介があった。博士後期課程修了者は、2010年以降2022年までの間で約90名である。博士号取得者のおよそ6割は企業で活躍している。次いで国内大学、海外大学、省庁・研究機関となっている。
博士後期課程の支援体制として、学内外の奨学金制度は、貸与型と給付型がある。学外では日本学生支援機構(JASSO)、学内では早稲田オープンイノベーションエコシステム挑戦的研究プログラム(W-SPRING)がある。応用化学科および応化会独自の奨学制度は早稲田大学の中でも郡を抜いて充実しており、全て給付型となっている。また、最近では「応用化学科卒業生による優秀な人材の発掘と育成の支援」のために、応用化学会給付奨学金は対象を学部生まで拡充している。早期から優秀な人材を発掘・支援したいという目的から、すそ野を広げる形となった。このような支援の存在を早い段階から知ってもらい、各自の必要に応じて応募して欲しい。

乾杯の挨拶(懇親会):原副会長

原 副会長

今回のイベントは今後のキャリア選択の参考になったと思う。特に低学年の学生の方々は、まだまだ先の将来を考える時間はあると思うが、博士進学がとても魅力的に感じたと思う。ぜひ先輩たちと懇親会で交流をして、今後のキャリアを考える良い機会にしてもらえればと思う。

閉会挨拶:橋本監事

橋本 監事

海外では、日本とは異なってドクターを持っているかどうかでの待遇が大きく違うことを自分の経験上でも大きく感じたことがある。博士は面白いチャンスを得られると思うし、自分の興味のある研究に関わることができる。少しでも興味を持ったら博士進学を検討して欲しい。

懇親会の様子

 

(早稲田応用化学会 基盤委員会、交流委員会、広報委員会)
以上

早稲田応用化学会主催 第39回交流会講演会

2024年6月15日(土)15:00~16:30 (対面と遠隔方式を併用して開催)

講演者;小岩一郎先生
関東学院大学 理工学部 理工学科 表面工学学系 特約教授

演題;『ドイツ、シリコンバレー、シンガポールでの産業創成方法の比較』

副題;「ドイツで2018年度1年間研究して、以前訪問した地域についても感じたこと」

                         
小岩一郎先生

講演者略歴

1982年3月早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業 (逢坂研究室 新制32回)

1984年3月早稲田大学 大学院 理工学研究科 博士前期課程 応用化学専攻工業物理化学 修了

1986年4月~1988年3月 早稲田大学 理工学部 助手

1987年3月早稲田大学 大学院 理工学研究科 博士後期課程 応用化学専攻工業物理化学 修了

1988年4月~2005年3月 沖電気工業株式会社 研究開発本部、研究本部 研究員、管理職

2005年4月~2013年3月 関東学院大学 理工学部 工業化学科 教授

2013年4月~2023年3月 関東学院大学 理工学部 理工学科 化学学系 教授

2023年4月~2024年3月 関東学院大学 理工学部 理工学科 表面工学学系 教授

2024年4月~関東学院大学 理工学部 理工学科 表面工学学系 特約教授

はじめに

今回は、対面と遠隔方式を併用して開催致しました。

対面方式で使用した会場;西早稲田キャンパス 57号館 201教室

遠隔方式で使用したソフト;遠隔会議用ソフト Zoom

参加者:対面方式;50名(卒業生35名[講演者、先生を含む]、在校生15名)

遠隔方式;22名(卒業生18名[先生を含む]、在校生 4名)

合計  ;72名(卒業生53名[講演者、先生を含む]、在校生 19名)

まず椎名交流委員長による開会宣言と自己紹介、及び視聴に当たっての依頼事項の説明があった後、早稲田応用化学会の濱会長から開会のご挨拶を頂きました。

濱会長
椎名交流委員長

濱会長の開会のご挨拶
椎名さん、ご紹介有難うございます。
この交流会講演会、1年半振りとなります。昨年は応化会100周年記念イベントがありまして、その後初めての交流会講演会となります。そういう意味では応化会の次なる100年のスタートとなる記念すべき交流会講演会になると思います。その記念すべき講演会に、本日はお忙しい中小岩先生に来て頂き、様々な海外での色々な経験をベースに、外から見た日本の今の状況を、厳しいご意見もあると思いますがざっくばらんにお伺いしたいと思います。私も非常に楽しみにしております。
今日はリアルとオンラインで多くの方が聴講されているそうです。是非お話を聞くだけでなくて、今日の先生のお話を起点に、自ら何を考え、どう行動するか、そして今の日本をどうやって立て直していくか、というところにうまく繋げていって欲しいと思います。
小岩先生、是非宜しくお願いします。

続いて椎名交流委員長から講演者の略歴が紹介された後、講演が始まりました。
講演の概要 ==⇒ こちら【新しいタブで開きます】

講演終了後、対面で参加された松方先生、及び学部4年 北村悠真さんと質疑応答が行われました。

松方先生
B4 北村さん

質疑応答の概要 ==⇒ こちら【新しいタブで開きます】

最後に、早稲田応用化学会の原副会長から閉会のご挨拶を頂きました。

   
  原副会長  

原副会長の閉会のご挨拶
小岩先生、本日は貴重なお話し、有難うございました。
私も過去にアメリカとイギリスに住んだことがありまして、ドイツのお話しをお聞きしますとやはり日本とは違うということで、外を見ることが大事だと思います。1つの会社とか1つの研究所にいると外を見る目が失われていくと思います。外の世界はすごく刺激になるんですね。小岩先生は日本に対する期待がすごく高いので、日本の出来ていないところを色々仰って頂きましたが、私が日本に帰ると必ず思うのは日本の良さです。海外に住めば日本の良さを認識することがありまして、こんな良い日本が世界の中で経済でも負けて、皆さんがすごく勉強しているのに活躍出来ない、そして色々な製品において負けてしまう、ということについて悔しい思いがあります。日本が世界に向けてしっかりポジションを取れるのが、私としては良いことだと思います。これから社会に出る人、出て間もない人も色々なところを見て、自分の力を培って成果を出してくれたら、と思います。先生の仰って頂いた、目標を持つ、Visionを持つというところで、やはり自分の中で目標を持つと色々な事で努力出来ることがあるな、と思います。
私は会社へ入って37年も経ってしまいました。途中で目標が変わったりしますが、目標があったからこそ出来たこともありました。これから社会に出られる方も若い方も色々な事にチャレンジして、目指すものを持ったらすごくいいなと感じました。
今日はどうも有難うございました。

この後、椎名交流委員長からアンケート回答についてお願いがあった後、閉会となりました。

当日の参加者の写真
対面での参加者

遠隔での参加者

対面での参加者は講演会場での写真撮影後、63号館1階ロームスクエアに場所を移し、懇親会を行いました。

懇親会

鈴木交流委員 関谷交流副委員長

鈴木交流委員の司会により、まず関谷交流副委員長の開会のご挨拶と乾杯のご発声の後、懇親会が始まりました。

小岩先生を囲んだ人たちの輪とか、旧交を温めるOB/OGの人たちの輪が会場のあちこちに出来て、大いに盛り上がりました。

応援部学生のパフォーマンス

懇親会の終盤には早稲田大学応援部の学生によるパフォーマンスが披露されました。校歌、エールで参加者が声を合わせ、応化会の団結を確認し今後益々の発展を誓いました。

下村副会長 石崎学生委員長

最後に、早稲田応用化学会の下村副会長からいつもの力強い中締めのご挨拶を頂き、石崎学生委員長の一丁締めにて散会となりました。

講演会・懇親会のスナップ写真は下のボタンをクリックしてご覧ください。

 

(文責;交流委員会)

早稲田応用化学会主催 「2024年度第1回先輩博士からのメッセージ」のご案内

2024年7月27日(土)14:00~18:00 @西早稲田キャンパス

これまでに応化会では、キャリア形成に関心のある学生を対象に「先輩からのメッセージ」や「応化卒の多様なキャリア形成」などのイベントを開催してきました。それらに参加されて、企業での働き方や博士後期課程を身近に感じ、今後のキャリア形成に興味を持たれた方もいらっしゃるかと思います。

そこで、学部生及び修士課程学生の皆様が研究や博士課程を身近に感じ、博士後期課程学生(以下、博士学生)やOB/OG博士と交流する会として、今年度も「先輩博士からのメッセージ」を開催いたします。

現役の博士学生及び社会でご活躍されているOB/OG博士をお招きし、学部生時代から博士後期課程進学までを振り返りつつ、博士後期課程での経験や、企業での研究生活などをお話いただきます。普段はなかなか接する機会のない方々の経験を聞くことができるだけでなく、座談会及び懇親会ではOB/OG博士や博士学生と直接話すことができる機会ですので、奮ってご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

【スケジュール】

開催期日;2024年7月27日(土)

会場;西早稲田キャンパス54号館101室+63号館ロームスクエア

講演形式;対面

14:00~14:05;開会挨拶

14:05~15:05;OB/OG博士・博士学生による講演(30分×2件)

15:15~15:55;座談会(20分×2セット)

16:00~16:10;応化及び応化会関連の奨学金説明

16:30~17:55;懇親会(飲食あり)

17:55~18:00;閉会挨拶

※ 日本語で実施いたします。

【講演情報】

講演者①;会田 和広さん(博士後期課程3年,山口研究室(有機合成化学部門))

題目:「研究人生のはじまり」

講演者②;女部田 勇介さん(AGC株式会社,本間・福永研究室(応用物理化学部門), 2022年修了)

題目:「博士までの経験と企業での研究生活」

【申込について】

参加費:無料

参加方法:下記URLより要事前申し込み

締切:7月13日(土)

※申し込みの際は、Wasedaメールのアドレスをご入力ください。

※集計の関係上、締切を設定していますが、当日の参加も可能です。(フォーム入力は前日まで可能)

※今回のイベントは早稲田大学応用化学科に所属する学部1~4年生および応用化学科の教員の指導を受ける大学院生が参加申し込みの対象となります。

https://forms.gle/N2khZmd6GCAZboMt6

※ 早稲田アドレスにて作成されたGoogleアカウントですとアクセスできません。

個人のGoogleアカウントにて上記URLを開いてください。

皆様、是非奮ってご参加下さい。宜しくお願い致します。

――― 以上 ―――
(文責;早稲田応用化学会給付奨学金 奨学生推薦委員会)

リマインド-早稲田応用化学会 交流委員会主催 第39回交流会講演会のご案内

2024年6月15日(土)15:00~16:30 (対面と遠隔方式を併用して開催)

講演者;小岩一郎先生

関東学院大学 理工学部 理工学科 表面工学学系 特約教授

演題;『ドイツ、シリコンバレー、シンガポールでの産業創成方法の比較』

副題;「ドイツで2018年度1年間研究して、以前訪問した地域についても感じたこと」

今回は、対面方式と遠隔方式を併用したハイブリッド開催と致します。関東学院大学 特約教授の小岩一郎先生をお迎えし、上記のテーマにてご講演をして頂きます。
ご期待下さい。
なお小岩先生は、Waseda Electrochemical Society(略称 WECS、すなわち応用化学科 応用物理化学研究室の吉田研究室・逢坂研究室・本間研究室・門間研究室のOB・OG会)の会長をされております。

本講演の概要

近年、ドイツに興味を持っていた。労働時間が短く、それでいてGDPは日本を超えている。人口が日本の7割程度と考えると、3割も高いことになる。また、労働時間を加味すると生産性は、日本より7割も高いと言われている。特に、フラウンホーファーの名前をいたるところで聞く。さらに、過去、複数回訪問した2019年に工業競争力世界一位を獲得したシンガポールと急激に発展しているシリコンバレーの状況も加えて、日本が置かれている状況、世界が日本をどう見ているかについて、私の意見を加えて、お話しする。また、私が経験した、日本的な失敗例についてもお話しする。

(講演者から寄せられた紹介文より)

講演者略歴

1982年3月早稲田大学 理工学部 応用化学科 卒業 (逢坂研究室 新制32回)

1984年3月早稲田大学 大学院 理工学研究科 博士前期課程 応用化学専攻 工業物理化学 修了

1986年4月~1988年3月早稲田大学 理工学部 助手

1987年3月早稲田大学 大学院 理工学研究科 博士後期課程 応用化学専攻 工業物理化学 修了

1988年4月~2005年3月沖電気工業株式会社 研究開発本部、研究本部 研究員、管理職

2005年4月~2013年3月関東学院大学 理工学部 工業化学科 教授

2013年4月~2023年3月関東学院大学 理工学部 理工学科 化学学系 教授

2023年4月~2024年3月関東学院大学 理工学部 理工学科 表面工学学系 教授

2024年4月~関東学院大学 理工学部 理工学科 表面工学学系 特約教授

講演者のご趣味、等

読書、囲碁、旅行

講演の日時、場所、形式等

開催期日;2024年6月15日(土)

講演時間;15:00~16:30(応化会役員挨拶、講師紹介、及び質疑応答等を含む。
講演会場での受付開始14:30、講演聴講は無料)

講演形式;対面方式、及び遠隔会議用ソフト Zoomを使用したリモート方式を併用.

対面方式での開催場所;西早稲田キャンパス 57号館 201教室

懇親会 ;16:45~18:15[対面参加者のみ]

懇親会場;63号館1階ロームスクエア(懇親会費:3,000円、学生無料)

その他 ;要事前申し込み.

申し込み方法について

応用化学科の学生、早稲田応用化学会会員であるOB・OGの皆様、及び同会会員以外で本学の学生、卒業生・修了生、教職員の方は下記のURLまたはQRコードから申し込みをお願いします。

申し込み先URL ⇒ https://forms.gle/jNXaK61JCZDAkSSD9

 

申し込み先 QRコード⇒

申し込み締め切り;6月6日(木)

参加申し込みをされた方には、6月11日(火)頃、申し込みの際にご入力いただいたメールアドレス宛にZoomによる参加方法、また対面参加の方への依頼事項等が配信されます。

なお、講演会場、及び懇親会場では応化会ホームページ掲載用の写真を撮影致しますのでご了承願います。

皆様、是非奮ってご参加下さい。宜しくお願い致します。

――― 以上 ―――

(文責;交流委員会)

「先輩からのメッセージ2023/12月」タイムスケジュール

早稲田応用化学会 交流委員会

 先にご案内いたしました「先輩からのメッセージ2023/12月」は、対面で実施することとし、タイムスケジュールを下記の通りご案内します。

1.日 時  2023年12月2日(土)

2.会 場  西早稲田キャンパス 講演会 52号館2F~3F教室
懇談会 63号館1Fロームスクエア

3.受 付  学生の受付は52号館102教室にて12:00から。
同室に会社案内等企業からの配布資料が置いてありますのでお持ちください。

4.内 容  講 演 会  :12:30~14:43 【第一回】
【休憩】 :15:43~15:15
講 演 会  :15:15~17:28 【第二回】
懇 談 会  :17:45~20:00 【63号館1Fロームスクエア】

5.対象学生 学部生、大学院生(修士、博士、一貫制博士)およびポスドク。
(進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程、一貫制博士課程修了予定者およびポスドクを主体としていますが、将来へ備えての学部1・2・4年生、修士2年生の参加も歓迎します。)

6.対象学科 応用化学科および応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等(その他学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

7.申込方法 準備の都合上、事前申し込みが必須です。

8.事前確認 聴講を希望する企業および懇談会で個別対話を希望する企業については、事前にHP掲載の「企業ガイダンス」にて情報の確認をお願いします。PW不明の場合は応化会事務局まで問い合わせてください。【新規企業を含め59社が掲載】

E-mail: oukakai@list.waseda.jp
TEL 03-3209-3211(内)5253

9.タイムスケジュール → こちらから
タイムスケジュールおよび部屋割りは下記の通りです。

 入場は自由、無料ですので、奮ってのご参加をお待ちしています。
なお、服装はリクルートスーツ厳禁としていますのでご協力ください。