月別アーカイブ: 2022年3月

応化会副会長祝辞

橋本応化会副会長

本日、応用化学専攻の 褒賞、奨学金を受賞、授与されますこと、まことにおめでとうございます。
皆さんの日ごろのご努力、研鑽によるものと心からお喜び申し上げます。
さて、今日の世の中の状況を見ますと、殆どの先進諸国において、今まで活躍していた世代が高齢化を迎えており、これから中心となる就労人口は減少していく傾向にあります。
そうした状況の中で、国際間の競争は限られた就労人口において、いかに大きな価値を生み出せるかというところが中心になっていくと思われます。
この新しい時代、状況における価値の創出は、現状のフェーズにおいて効率化や日々の改善で一段一段階段を上っていくという従来型のアプローチでは恐らくなく、新たな技術によってフェーズをジャンプアップしていくという形で行われるでしょう。
そういう意味では、現状のフェーズを超えて、上のフェーズにジャンプアップさせていく新しい技術が競争力の基盤になると思います。
奨学金を受けられ、博士課程に進む皆さんには、そうした技術を生み出し支える研究者、技術者として活躍していただくことが期待されています。
奨学金は、各企業、財団、先輩諸氏より、そうした期待を込めて贈られるものですので、そのことをしっかり心にとめて、その期待に応えるようにさらに努力されることをお願いいたします。
本日はおめでとうございました。

2021年度 応用化学専攻褒賞・奨学金授与式

3月3日木曜日、コロナ禍の続く情勢の中、応用化学専攻褒賞・奨学金授与式がzoomを用いたオンライン形式で細川誠二郎准教授の司会により挙行された。鹿又宣弘先進理工学研究科長の祝辞で始まり、水野賞・水野敏行奨学金、中曽根荘三奨学金、里見奨学金森村豊明会奨励賞の4つの褒賞・奨学金授与式が行われた。なお、応用化学会給付奨学金は学部生まで対象を拡充し、4月選考予定のため、本授与式ではなく、応化会総会での表彰を予定。画面上で賞状を表示しながら33名の受賞者が表彰された。

 

 水野家代表、元応用化学会会長の河村宏様をはじめ、応用化学会副会長の橋本正明様、里見奨学会事務局長の田部修士様、森村豊明会理事の森村潔様より受賞者にご祝辞と励ましのお言葉を頂いた。 

 

最後に、水野賞受賞者の浅子 貴士君が、受賞者代表として御礼と今後の抱負を述べ約40分の式は閉会となった。

 続けて開催された記念講演会では、東京理科大学 佐竹彰治教授から「現代昔ばなし わらしべ長者」と題し、応化入学のきっかけから応化学生委員時代の故・清水先生とのエピソード、清水研時代のアルカロイド類の合成研究、学位取得後の理研および奈良先端大での有機合成を武器としたポルフィリン構造体の合成と光捕集アンテナへの展開など、盛りだくさんの内容をご紹介いただいた。新たな分野へと研究を展開された経験をユーモラスに語られ、率直な語り口の中に先生のお人柄が伝わる講演であった。短期的な視点での役立つ、役立たないだけではなく、誰もやっていないと自信を持って言えるやりたい研究に是非取り組んでほしい、という先生の想いと激励は受賞者に響いたのではないかと思う。

 その後のオンラインで実施した受賞者の研究発表会では、水野賞受賞者が2分、奨学金採用者が1分で各自の研究を紹介し、その後ブレイクアウトルームを利用して参加者の活発な議論、懇親会を兼ねた交流が展開された。受賞者同士がお互いの研究について熱く語り合い、今後の進路について忌憚のない意見交換がなされ、対面実施はできなかったが密度の濃い時間を過ごすことができた。

 受賞者の益々の発展を期待すると同時に、これだけ多くの褒賞・奨学金を独自に持つ応用化学専攻・応用化学科の力強さを改めて感じた一日であった。

(文責:広報委員会)

 

学内講演会のお知らせ

山元公寿教授

下記の要領で学内講演会が開催されます。

  • 演 題    : 高分子から原子の世界へ -原子を混ぜてみようー
  • 講 師    : 山元 公寿
  • 所属・資格  : 東京工業大学教授
  • 日 時    : 2022年3月28日 10:00 ~ 11:00
  • 場 所    : 西早稲田キャンパス55N号館1階第二会議室
  • 参加方法   : 入場無料。直接会場へお越しください
  • 対 象    : 学生、大学院生、教職員、学外者、一般の方
  • 主 催    : 早稲田大学先進理工学研究科 応用科学専攻
              (世話人 小柳津 研一)

 

 

2022年度定期総会と先進研究講演会について

早稲田応用化学会会員の皆様へ

2022年3月           
早稲田応用化学会 会長 濱 逸夫

今年の定期総会につきましては、下記日程予定で開催すべく準備を進めておりますが、新型コロナウィルス感染状況により学内で開催するか、WEB開催となるか現時点では確定できずにいます。決定した場合には、開催内容につきまして改めて 「早稲田応用化学会 ホームページ」、あるいは「メール配信」等でお知らせいたします。皆様におかれましては当面下記日程で心づもりの程宜しくお願いします。

日時:2022年5月14日(土) 13時30分~17時00分

<詳細スケジュール>        13時30分~14時30分  定期総会
             14時45分~16時15分       先進研究講演会

■定期総会

 議題:    1)2020年度事業及び会計報告 
     2)2021年度事業計画及び予算案
                  3)執行部体制 
                  4)応用化学会百周年行事 等

 ■先進研究講演会「応用化学最前線 - 教員からのメッセージ」プログラム

  今年は門間 聰之 教授 (応用物理化学部門)、梅野 太輔 教授 (応用生物化学部門)
  須賀 健雄 准教授 (高分子化学部門)の講演を予定しております。

 

以上