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第34回早桜会懇話会の報告

関西支部(早桜会)第34回懇話会報告

第34回早桜会懇話会を2020年2月15日(土)15時~17時、中央電気倶楽部(大阪堂島浜)にて開催しました。
今回の講師は2007年から小学校で理科実験の指導を続けておられる市橋 宏氏(新17回)で「小学校理科教育の現状と課題」と題して、豊富な経験を基に現場の状況とそこから見えてくる課題について話されました。
出席者間で活発に意見交換がなされ小学生の理科離れについて認識を新たにしました。以下に要点を記します。
1.なぜ理科離れが起こったか
1)理科授業時間の削減
40年前までは5年生で年間140コマ理科の授業があった。しかし1980年からは105に、2002年からは95に減り、2009年からは105コマに戻ったが昔と比べると時間数が25%も減ったままである。教えることが増えているのに時間が少なくなって、実験に十分な時間を取り難くなっている。
2)教員の質の変化
小学校教員の80%が理科に苦手意識を持っている。一方で子どもの80%は理科実験が好きであるとの報告がある(日本科学教育学会 科教研報Vol24, No.2, 95)。

近の教員はおそらく小学生時代に十分な理科実験を経験していなかったため実験を敬遠し苦手意識が生まれているのであろう。
2. 理科授業の支援
小学生の理科離れ対策として文部科学省は2007 年から理科支援員等配置事業を始めた(予算20億円)。これは小学校5,6年生の理科授業に大学院生や会社、学校のOB/OG を理科支援員として教育現場に立たせて理科実験を充実させ、合わせて教員のスキルを向上させること目的としていた。大いに意義のある事業と思われたが、2009 年行政刷新会議事業仕分けで廃止と結論され中止になった。この事業は子どもたちに理科の魅力を伝え、教員の指導力を高め、OG/OB技術者に退職後も社会と繋がりを持って生活に張りを与えるよい場であったが今はない。
3.小学校理科教育を充実させるために
 実験が苦手の教師と実験大好きな子どもたちとのミスマッチを改める必要があると思うが、教師の苦手意識を変えることは容易ではない。理科離れ世代、ゆとり教育世代が教員になり始めており、(理科時間数の削減)→(理科離れ)→(理科離れ世代の教師)→(理科教育の弱体化)→(理科離れ)と負のスパイラルが始まっているように思う。
小学校ではクラス担任が全ての教科を教えるのが原則である。理科の前後に別の教科の授業があれば、教員は準備も後片付けも出来ないし予備実験で確かめる時間も取れない。従って実験は最小限になり知識として教える授業が中心になってしまいがちである。実験で子どもたちに好奇心を掻き立て、自分の頭で何故だろうと考え、学びの意欲を高めるタイプの指導をすればよいものを、多くの学校で知識注入型の授業になっているように思う。これでは子ども達は面白くない。理科を学習する意欲も湧かない。おそらく今後も理科苦手意識の教員は増え続けるであろう。どこかで悪循環を断ち切らねばならない。
教科専任制が好ましいと思い、これまでいろいろな機会でことに理科については専任制であるべきと主張してきた。幸い2019年4月に文部科学省は中教審へ小学校における教科担任制を諮問したので、近い将来理科を得意とする教員が十分な科学実験を取り入れ授業を進めるようになるだろうと期待している。しかし理科に長けた教員を確保することは容易ではなく、教科担任制が効果を発揮するまでには相当の時間を要すると思われる。
理科支援員を経験して積極的に小学校理科教育を支援しようと考えるOG/OB が少なからずいることに気付いた。数年前に終了となった理科支援員等配置事業を復活させることが出来れば有効な手立てと思うが、ボランテアを活用する手段もあると思う。行政機関の中にボランテアを受け付ける窓口を用意し、希望する小学校へ派遣する制度を作りシニアエンジニアを活用するなどどうであろうか。会社や大学のOG/OB 技術者、小中高等学校で理科を得意としたOG/OB 教員が小学校での理科授業(特に実験)に加わりボランテアとして積極的に支援するシステムを作ることを提案したい。

(文責 新53回 澤村)

出席者: 
津田實(新7回)、市橋宏(新17回)、井上昭夫(新17回)、田中航次(新17回)、加藤文義(新20回)、岡野泰則(新33回)、斎藤幸一(新33回)、高田隆裕(新37回)、中野哲也(新37回)、高島圭介(新48回)、遠藤文子(新50回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53年)、陳鴻(新59回)、古田武史(新61回)

懇親会 風景

第33回早桜会懇話会の報告

第33回早桜会懇話会を2019年12月7日(土)に中央電気倶楽部にて開催いたしました。

今回の講師には前田泰昭先生(新14回、大阪府立大学 工学部名誉教授)をお迎えし、「右手(研究費)と左手(趣味)の研究」と題して、原料をカスケード利用して軽油より安価なBDF(バイオディーゼル燃料)とバイオマス化成品を製造するプロセスの開発を中心に、ご講演いただきました。
前田先生は、ゴムの実を始めとするバイオマスからバイオディーゼル燃料への転換をテーマに、ベトナムを拠点に長きに渡りご研究されております。バイオマス由来燃料の最大の課題は、現行の石油由来燃料と比べ経済的に不利である点であり、燃料化の過程で得られる残渣の高付加価値利用が必要です。

今回のご講演では、燃料化プロセスの残渣から得られる金属石鹸やリノレン酸油といった有用成分を見出すことに成功し、ビジネス化に向けてプロセスのスケールアップを進められていることをご紹介いただきました。

講演終了後は、再生可能エネルギーへの関心の高さから、活発な議論が行われ、今後の技術展望に向けて各企業・大学等の立場からメンバー間で意見交換するなど、非常に盛り上がる会となりました。
懇話会終了後は、松方教授がボーカルとして出演されるWinter liveに向かい、懇親を深めました。(文責桜井)

出席者
前田泰昭(新14)、津田實(新7)、井上征四郎(新12)、市橋宏(新17)、井上昭夫(新17)、田中航次(新17)、篠崎匡己(新30)、斎藤幸一(新33)、高田隆裕(新37)、中野哲也(新37)、古谷敦志(新38)、髙島圭介(新48)、數田昭典(新51)、澤村健一(新53)、桜井沙織(新64)

関西支部(早桜会)第11回早桜会講演会報告

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第11回早桜会講演会を2019年9月28日(土)15時~17時、中央電気倶楽部(大阪堂島浜)にて開催しました。

今回の講師は企業技術者・管理者としてご活躍中の原 敬 氏(新36回平田研 JXTGエネルギー(株)執行役員 根岸製油所長 )で「石油精製技術の歴史と今後の展望」と題してご講演頂きました。

 

石油精製の初期から現在に至るまでの製品の高品質化・高付加価値化を目指した技術革新の歴史、AI・ビッグデータなど周辺技術の活用が進んだ今後の石油精製、更には原油の用途開発、原油価格、シェールガス・オイルの復権、原油市場の変化など、多角的な視野で分かり易く解説頂きました。参加者からもCO2・エネルギー資源問題から人事、安全管理、教育など多岐にわたる内容で活発に意見が交わされ、大変盛況でした。
 講演会終了後は中央電気クラブ特別食堂にて懇親を深め、大変有意義な懇話会となりました。

出席者:津田實(新7回)、井上征四郎(新12回)、市橋宏(新17回)、田中航次(新17回)、岡野泰則(新33回)、斎藤幸一(新33回)、原 敬(新36回)、脇田克也(新36回)、高田隆裕(新37回)、古谷敦(新38回)、工藤周三(新39回)、高島圭介(新48回)、遠藤文子(新50回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53年)、本田裕樹(新57回)、陳鴻(新59回)、古田武史(新61回)、桜井沙織(新64回)(文責 新53回 澤村)


第11回早桜会(早稲田応化会関西支部)講演会の案内

第11回早桜会(早稲田応化会関西支部)講演会の案内

毎年秋に開催している早桜会(早稲田応化会関西支部)講演会を第11回として、下記要領で開催します。

今回の講師は、企業技術者・管理者としてご活躍中のJXTGエネルギー(株)原敬氏です。応用化学科卒業生にとって、石油は親しみのある存在ですが、その事業、技術の実際は意外とご存知ない方も多いかと思います。今回は、石油精製の歴史を踏まえ、事業の詳細を語っていただきます。
ぜひ奮ってご出席ください。

第11回早桜会講演会
  • 日時:2019年9月28日(土)15:00~17:00
  • 場所:中央電気倶楽部 213号室;大阪市北区堂島浜2-1-25
    ウエブページ
  • 講師:原敬(新36回 平田研)氏 JXTGエネルギー(株)執行役員 根岸製油所長
  • 演題:「石油の利用と技術の進歩」
講師からのメッセージ

原油は1300年代から灯油として利用が始まったが、最初の石油精製技術である単蒸留が開始されたのが1850年代である。
それ以降、現在に至るまで精製技術は製品の高品質化・高付加価値化を目指して進化を続けており、その技術革新の歴史を振り返る。

懇親会:17:00~19:00
  • 中央電気倶楽部 特別食堂
  • 会費 5,000円(卒後又は修了後2年間は2,000円)

ご出席の方は、下記メールにご連絡ください。
お手数ですが、アドレスを入力して送信ください。早桜会担当:田中航次、市橋宏、澤村健一

第32回早桜会懇話会の報告

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第32回早桜会懇話会を2019年6月1日(土)15時~17時、中央電気倶楽部(大阪堂島浜)にて開催しました。

今回の講師は髙田隆裕氏(新37回 加藤・黒田研 村田製作所 革新技術開発部 )で「(株)村田製作所の電子部品とそれを支える材料技術」と題して、電子部品の小型・高機能化の開発例として、コンデンサ、多層基板・モジュールのセラミック材料技術を中心にご紹介頂きました。

講師の髙田隆裕氏

講師の髙田隆裕氏

<内容>
1. ファインセラミックス・電子部品業界
2. 村田製作所のご紹介
3. 技術開発の取り組み例
(1) セラミックコンデンサの変遷
(2) 多層セラミックス・モジュール
(3) The Connected World

「よい電子機器はよい電子部品から、よい電子部品はよい材料から」というモットーで、設計から材料の選定、生産全てを一貫して管理し、より薄く、より小さく、より正確なセラミックコンデンサを製造する技術の変遷をご説明頂きました。電子機器内部に搭載され普段目にすることのないセラミックコンデンサや多層セラミックス・モジュールの実サンプルも会場で回覧され、理解を深めることができました。参加者からも質問も活発で、技術的な特徴や課題についても分かり易く解説頂きました。
 最後にあらゆるモノやコトがデシタル化し、インターネットで繋がった「The Connected World」における技術展望についても活発に意見が交わされ、大変盛況でした。
 懇話会終了後は行きつけの食事処で懇親を深め、大変有意義な懇話会となりました。
                                                                                                                       (文責 新53回 澤村)

出席者: 
津田實(新7回)、井上征四郎(新12回)、前田泰昭(新14回)、市橋宏(新17回)、田中航次(新17回)、和田昭英(新34回)、古川直樹(新36回)、脇田克也(新36回)、高田隆裕(新37回)、中野哲也(新37回)、新船幸二(新43回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53年)、陳鴻(新59回)、猪村直子(新61回)、古田武史(新61回)、桜井沙織(新64回)、御手洗健太(新65回)

 

関西支部(早桜会)第32回懇話会のお知らせ

 

第32回懇話会を下記要領で開催します。講演の途中で質問も可能な気の張らない会ですので、初めての方もご気軽にご参加ください。

終了後、簡単な懇親会を予定しています。

日時

2019年6月1日(土)15:00~17:00

場所

 

中央電気倶楽部(大阪・堂島浜)
大阪市北区堂島浜2-1-25  06‐6345‐6351

https://www.chuodenki-club.or.jp/

演者

髙田隆裕氏(新37回 加藤・黒田研 村田製作所 革新技術開発部 )

演題

「(株)村田製作所の電子部品とそれを支える材料技術 」

要旨

電子部品の小型・高機能化の開発例として、コンデンサ、多層基板・モジュールのセラミック材料技術を中心にご紹介します。

早稲田応用化学会関西支部

支部長 田中航次(新17回)

2019年度関西支部(早桜会)総会・講演会・懇親会の開催報告

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 2019年度総会・講演会・懇親会を2019年3月16日(土)に開催しました。関西で開催中の日本化学会春季年会に合わせ、前倒しの開催となりました。

  甲南大学で開催されている日本化学会春季年会に参加されている松方正彦、和田宏明両教授と中部支部から堤正之代表幹事、藤井高司理事に来賓としてご出席いただきました。

  岡野支部長の開会挨拶に続いて2018年度事業実績報告、会計報告(暫定)が上程され、いずれも提案どおり承認されました。

  続いて役員改選の提案があり次のメンバーが選任されました。任期は2019年度、2020年度の2年間です。

支部長:田中航次(新17回)
副支部長:市橋宏(新17回)
監事:中野哲也(新37回)
事務局長:澤村健一(新53回)

理事:斎藤幸一(新33回) 和田昭英(新34回) 脇田克也(新36回) 高島圭介(新48回) 遠藤文子(新50回) 數田昭典(新51回) 陳鴻(新59回) 猪村直子(新61回) 桜井沙織(新64回)

  2018年度の岡野泰則(新33回)支部長と前田泰昭(新14回)理事は勇退し、名誉顧問に就任します。名誉顧問は、津田實(新7回)氏、井上征四郎(新12回)氏とともに4名となります。

  続いて2019年度事業計画、予算案が上程され、いずれも提案どおり承認されました。

  総会終了後、引き続き講演会に移り、松方先生による「早稲田応用化学科100年史」が1時間半にわたり語られましたが、残念ながら70年あたりで時間切れとなりました。後日機会を作り、より充実した内容での続編をお約束いただきました。非常に興味深い内容で、私学の化学系は財政的に成り立たないと言われる中、いかに多くの方々の物心両面の支えがあって、100年の歴史を紡いできたかがよく理解できました。

  懇親会は、JR六甲道駅付近の「バル・ザル」にて開催しました。懇親会から川口史郎(旧30回)大先輩も合流され、最若手の桜井沙織(新64回)さんとは、実に70歳近い年齢差の会になりました。和田宏明先生が、川口さんから盛んに旧制時代の応化の様子を取材されていたのが印象的でした。

  「早稲田応用化学科100年史」のご講演もあり、参加者が多く、にぎやかな会となりました。

(文責 : 田中)

参加者 28名

(早稲田大学)

和田宏明教授(新29回) 松方正彦教授(新34回)

(中部支部)

堤正之代表幹事(新17回) 藤井高司理事(新36回)

(関西支部他)

川口史郎(旧30回) 津田實(新7回) 井上征四郎(新12回) 前田泰昭(新14回) 関谷洋輔(新15回) 市橋宏(新17回) 井上昭夫(新17回) 田中航次(新17回)  浜名良三(新29回) 篠崎匡巳(新30回) 岡義久(新33回) 岡野泰則(新33回) 和田昭英(新34回) 古川直樹(新36回) 脇田克也(新36回) 高田隆裕(新37回) 中野哲也(新37回) 古谷敦志(新38回) 山本太郎(新42回) 髙島圭介(新48回) 數田昭典(新51回) 澤村健一(新53回) 陳鴻(新59回) 桜井沙織(新64回)

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第31回早桜会懇話会の報告

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  第31回早桜会懇話会は2月9日(土)、大阪ガス(株)の桜井沙織(新64回)氏による「低温熱利用システム」を中心としたテーマで開催しました。

 

   

  大阪ガスでは燃焼技術を始めとし、水素製造触媒の開発や気象シミュレーション技術、ナノ材料合成技術、フードサイエンスなど様々な新技術の研究開発、実用化に向けて積極的に取り組んでいます。

  今回は、給湯器などから排出される「低温熱(〜80℃)の利活用技術」のひとつとしてデシカント空調の開発について紹介がありました。

  デシカント空調は、夏場の空気を除湿、冬場は加湿することで、快適な空気環境を作り出すことができるとのことで、近年は健康・睡眠ニーズの高まりから、その開発に力を入れていると述べられました。

  吸湿材が空気中の水分を吸収したのち、低温熱をあて、吸湿材を再生することで、省エネ性が高い空調の開発に取り組んでいるとのことでした。

  講演中は、適宜参加者からの質問や意見交換が相次ぎ、活発な議論が展開されました。新たな市場の開拓等ビジネスの観点から、材料の特性を踏まえた学術的な観点から、など幅広い議論となり、約2時間の講演となりました。

  講演終了後は、行きつけ食事処で懇親を深め、非常に賑やかな会となりました。

出席者

津田實(新7回)、前田泰昭(新14回)、市橋宏(新17回)、井上昭夫(新17回)、田中航次(新17回)、篠崎匡己(新30回)、岡野泰則(新33回)、原敬(新36回)、高田隆裕(新37回)、中野哲也(新37回)、古谷敦志(新38回)、遠藤文子(新50回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53回)、陳鴻(新59回)、桜井沙織(新64回)、御手洗健太(新65回)

   (文責 田中)

早稲田応用化学会関西支部(早桜会)2019年度総会・懇親会開催のお知らせ

 

下記要領で開催しますので、奮ってご出席ください。

今回は、同時期甲南大学で開催される日本化学会春季年会に参加される応化 松方、和田両先生をお招きし、応化100年史を語っていただきます。

場所: 神戸大学 六甲台第2キャンパス内  理学部Z棟Z103教室   ( 阪急六甲、JR六甲道が最寄りですが、場所が分かりにくいので、出席者には詳細地図・案内図をメールにて送付します。)

日時: 2019 年 3 月 16 日(土)
    総 会:15:00~15:30
    講演会:15:30~17:15
   講師:早稲田大学応用化学科 松方正彦先生、和田宏明先生
   演題:早稲田応用化学科100年史
    懇親会:18:00~19:30
   懇親会会場:六甲道駅付近(決まり次第お知らせします)

          懇親会参加費:5,000円を予定しています。

早稲田応用化学会関西支部

支部長 岡野泰則

参加申し込みは、こちらから

準備の都合上、来る3月10日(日)までに申し込み願います。
お問い合わせ先:応化会関西支部事務局長 田中 航次
Tel. ; 090-1792-0629

kouji_t@mwd.biglobe.ne.jp

 

第10回早桜会講演会の報告

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  第10回早桜会講演会を2018年9月22日(土)に大阪・中央電気倶楽部で開催しました。

  演者は、古川直樹氏(新36回 城塚研 ㈱カネカ 常務理事R&D企画部長)にお願いし、企業の中での研究者・技術者のあるべき姿、心構え、考え方について、特に若手研究者・技術者向けにお話しいただきました。

   

  演者は、若い新入社員時代からいくつもの社内プロジェクトに参加する機会があり、特に社を挙げての大きなプロジェクトに参加できたときは、自らの成長を確信できるような感動があったそうです。

 企業研究者・技術者は、できれば学位を取得し、学会等で大学の先生や社外の研究者・技術者と交流し、人脈と知識の幅を広めていってほしい。 語学、特に英語については、ある程度堪能であることはこれからの時代は必須であり、自分なりの努力を続けて欲しい。

 会議等の場で、自分が正しいと考えている事象については、たとえ言いにくいことであっても勇気をもって主張しなければならない。 他にも多数参加してくれた若手からいろいろな質問が出され、一つ一つ丁寧に答えていただきました。

 講演会には、来阪中の応化会西出会長にもご出席いただきました。

講演終了後は、いつもの特別食堂に席を移し、和やかな歓談の場が持たれました。西出会長には、エールの音頭もとっていただき、フレーフレー応化会の叫びが大阪でこだましました。

出席者

古川直樹(新36回)、西出宏之(新20回)、津田實(新7回)、井上征四郎(新12回)、市橋宏(新17回)、井上昭夫(新17回)、田中航次(新17回)、岡野泰則(新33回)、斎藤幸一(新33回)、牧芳彦(新34回)、和田昭英(新34回)、原敬(新36回)、高田隆裕(新37回)、中野哲也(新37回)、髙島圭介(新48回)、荒井直樹(新50回)、遠藤文子(新50回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53回)、吉原秀輔(新55回)、陳鴻(新59回)、猪村直子(新60回)、古山大貴(新65回)、前田傑(新65回)、御手洗健太(新65回)

以上 25名

   (文責 田中)