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2016年度修了生代表 答辞

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修了生代表答辞 大谷貴洋

本日は我々卒業生のために先生方やご来賓の皆様の御臨席を賜りこのような盛大な式典を催していただきましたこと修了生を代表して心より御礼申し上げます。

思い起こせば6年前東日本大震災の直後でまだ混乱が残る中、希望と不安を胸に私は早稲田大学に入学しました。無事に今日という日を迎えることができたのはひとえに早稲田大学で出会えた大切な方々のおかげであると強く感じております。伝統ある早稲田の学び舎で諸先生のご指導のもと、そして友と過ごした6年間は何事にも変えられない大変貴重な時間でした。応用化学科では幅広い分野にまたがる数々の講義を受け、化学の基礎を学びました。ときには襲い来る課題の波に挫けそうになる時もありましたが、妥協せず取り組んでいくことで、私の中にある化学の知識の幅が広がっていくことに充実感を覚えました。研究室配属後は今までの学生実験とは異なり答えが見えないものへと挑戦していきました。自らの手と頭を使い、道を切り開いていく面白さを感じる一方、思った通りの結果が出ず思い悩む日々が続くこともありました。

しかしいつも近くには共に悩み議論を交わし合う先輩、後輩、そして同輩がいました。そして粘り強く研究に取り組んでいくことで100の失敗の中から1つの成功を掴み取ることが出来た、あの瞬間は今でも鮮明に覚えています。昼夜を分かたず実験活動に励んだこと、研究発表会において先生方から鋭いご指摘をいただいたこと、海外での学会において不慣れな英語で発表したこと、そして友と酒を酌み交わし夢を語り合ったこと、研究室での3年間で語り尽くせぬほど多くのことを経験しました。これらの経験はかけがえのないものであり、今後の人生において大きな助けになると確信しております。

これから先、私たちはそれぞれ新たな道を歩みはじめます。その道のりは長く険しいものとなるでしょう。しかし私たちは早稲田大学で学問と真摯に向き合った経験を誇りに、これまで身に付けてきた様々な力を発揮し、希望を持って立ち向かってまいります。「役立つ化学、役立てる化学」と言う応用化学科の精神を胸に社会に貢献していくことが、私たちのこれからの使命であり、同時に私たちを導いて下さった方々への恩返しになると考えています。

最後になりますが、未熟な私たちを温かく見守り厚くご指導していただきました先生方、学生生活の様々な場面で支えてくださいました職員の皆様、ならびに応用化学会の皆様に心より感謝申し上げます。そして苦楽を共にし笑あい助けあってきた友人、今日まで私たち子の成長を見守り常に支え続けてくれた家族に改めて深く感謝し、厚く御礼申し上げます。

後輩たちのさらなるご活躍と歴史ある応用化学科、応用化学専攻ならびに応用化学会の今後のますますのご発展と皆様のご多幸を心から祈念いたしまして答辞とさせていただきます。

平成二十九年三月二十四日
早稲田大学大学院先進理工学研究科 応用化学専攻
大谷貴洋

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2016年度卒業生代表 答辞

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卒業生答辞 春原晴香

 本日は、私たち卒業生のためにこのような盛大な式典をご用意くださり、誠にありがとうございます。ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、先生方、ご父兄の皆様に、卒業生一同心より御礼申し上げます。
応用化学科での四年間を振り返りますと、様々な出会逢いや経験がありました。ハイレベルで個性的な先生方の講義、そして絶え間なく課される実験レポートには、苦しいと感じたこともありました。しかし、同輩達と助け合いながら乗り越えてきたことは、今となっては懐かしい思い出であり、自身の糧となったことに疑いの余地はありません。四年生になると、研究室に配属され、新しい生活が始まりました。毎日朝から、夜まで研究室で過ごした一年間は、大学四年間の中でも最も濃い一年間であったように思います。先生方、先輩方から学んだ研究に対する姿勢や考え方、志の高い同輩達と刺激しあいをがら過ごした時間は、私にとってかけがえのない財産です。 
大学の志望学科を選ぶ際、悩んだ末に応用化学科を選択したものの、入学当初はこの選択で本当に良かったのかと自信が持てずにいました。しかし、今では、応用化学科を選んで良かったと心から思っています。
 四月から私達は、早稲田大学の大学院に進学する者、他大学の大学院に進学する者、就職する者とそれぞれ異なる道を進むごとになりますが、今年創設百周年を迎える、歴史ある学科で学べたことに誇りを持ち、それぞれの道で精進してまいります。新たな環境で、困難に直面することもあると思いますが、大学四年間で得たものを糧とし、一つずつ乗り越えていく決意です。そして、今日までに受けた恩恵を周囲や社会に還元していけるよう努力してまいります。
 最後になりましたが、ご指導、ご助言を賜りました先生方、様々な面でお世話になりました事務所、ならびに応用化学会の方々、いつも支えてくださった先輩方、同輩達、そして私達の成長を温かく見守ってくれた家族に心から感謝申し上げます。後輩の皆様のご活躍と応用化学科の益々の発展を願いまして、答辞とさせていただきます

平成二十九年三月二十四日
早稲田大学先進理工学部応用化学科 卒業生代表
                  春原晴香

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2016年度学位記授与式送辞

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在校生代表 政本浩幸

寒さも日一日と和らぎ、桜のほころびに、春の訪れを感じる今日この頃です。

このよき日に、早稲田大学を卒業された皆様、並びに、大学院を修了された皆様、本日は、誠におめでとうございます。

今、先輩方の脳裏には、早稲田大学で月日を過ごされた数々の思い出が、次々と浮かんでくることでしょう。それは勉強や研究に励んだこと、部活動、サークル活動やアルバイトに打ち込まれたことなど、皆様それぞれで異なるとは思いますが、それらの経験は先輩方の大切な思い出となっていることと思います。

先輩方は、私たち在校生にとって最も身近であり、大きな存在でした。実験の時には、TAとして親身になってご指導下さり、研究室では研究のいろはを教えて下さり、部活動やサークル活動では苦楽を共にし、私達在校生にとってかけがえのない思い出ができました。 今後は先輩方を見習い、私たちが後輩の目標になれるよう、努力してまいります。

日本を取り巻く社会情勢はますます厳しさを増しております。さらに、世界を相手に戦っていくためには、知識や技術だけではなく、決断力、そして情熱が必要であると感じます。この先も困難が待ち受けているかもしれません。しかし、応用化学科で培われた論理的思考などが、解決へと導く武器となることでしょう。

早稲田大学の校歌には、「早稲田」以外に1,2,3番に共通して存在する言葉が一つだけあります。それは「理想」という言葉です。常に高い「理想」をもつこと、つまり、「久遠の理想」を持つことにより、「理想の光」が先輩方の将来を照らしてくれると思います。

卒業後も、時には「心のふるさと」である母校を訪ね、元気な姿を見せて下さるとともに、私達を励まして下さい。

皆様方の輝かしい未来と、ご健康をお祈りし私達の感謝とお礼の言葉とさせていただきます。本日はご卒業おめでとうございます。

平成二十九年三月二十四日
在校生代表  政本浩幸

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2016年度褒章受賞者挨拶

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受賞者挨拶 江戸倫子

この度、応用化学科褒賞をいただき、誠にありがとうございます。創立100年目の今年にこのような賞をいただくことができまして大変光栄に思います。このような賞を頂くことができたのも4年間に渡り講義や実験を通してご指導下さいました先生方、いつも的確なアドバイスをくださった先輩方のおかげです。そして明るい雰囲気の中で研究を深め合った同期にも心から感謝しています。
忙しいといわれる応用化学科ですが、なんといっても実験とそのレポートが特色だと思います。週一をこえるペースでレポート提出があり、応化ノートを常に持ち歩いていました。
化学の授業はもちろんのこと、数学や物理の授業も非常にレベルが高く、はじめのころは板書するだけで精いっぱいでした。しかし、個性的な先生方から聞く授業はおもしろく、ルビーが赤く光る理由、酢豚にパイナップルを入れている理由、ゴキブリホイホイの正しい使い方、など、たくさんのことを教えてもらいました。基礎知識がこのような身近な役立つ知識につながっていくたびに、授業がおもしろいと感じるようになりました。

そんな授業の中で私が印象に残っている言葉があります。それは野田先生の「カーボンナノチューブは果たして使えるようになるのかわからない」という言葉です。これを聞いたときとても驚きました。しかし、そのあとに、「使えるかわからないけど、使えるように工夫するのが研究」と続きました。これはとても応用化学科らしい言葉だなと思います。
一般に「必要は発明の母」と言われますが、必要に迫られて役立つものができるのか、それとも材料を発展させた先に利用先が見つかるのか、どちらが多いのか疑問に思ったことがありました。野田先生の言葉を聞いたとさに、ものがあって、それを役立たつものに変えていくのが化学の力なのかな、と感じました。応用化学科の「役立つ化学・役立てる化学」の言葉どおり、価値のないものから価値を見出すような、そんな研究をしていけたらなと思います。
最後に、4年間ご指導くださった先生方並びに支えてくださった校友会の方々に重ねてお礼申し上げます。「人間的な成長を促す」という本賞のご期待に副えるよう、今後も多くの経験を積んでいけるよう努力します。
楽しい大学生活を共にした友達、これまで支えてくれた家族にも改めて感謝します。
本日は本当にありがとうございました。

平成二十九年三月二十四日
早稲田大学先進理工学部応用化学科
              江戸倫子

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2017年度総会、先進講演会および懇親会のご案内 (会場変更と参加登録)

57号館2階201教室が確保できましたので、会場をこちらに変更いたします。  

2017年2月14日
早稲田応用化学会 会長 三浦 千太郎

今年は4月22日の土曜日開催といたします。又昨年に引き続き先進研究講演会を応用化学科と共催で開催します。応用化学科の研究に関する理解を深めて頂くために企画いたしました。万障お繰り合わせの上、ご出席いただきますようお願い致します。 出席申込は下記ボタンのLink先からお願いいたします。

総会、先進講演会、懇親会 参加登録はこちら

 

日 時:     2017年4月22日(土)13:00~19:00
場 所:    早稲田大学西早稲田キャンパス
                57号館2階201教室   55号館1階大会議室
                56号館1階カフェテリア(交流会)

※ 定期総会        13時00分~14時45分 

※ 先進研究講演会  15時00分~17時00分 

 「応用化学最前線-教員からのメッセージ」 プログラム

  1. 有機合成化学分野 山口潤一郎 准教授
       「演題 芳香族分子の新奇カップリング法・合成法の開発」
  2. 触媒化学分野 松方正彦 教授
       「演題 膜分離技術を用いた革新的化学プロセスの創生」
  3. 応用物理化学分野 本間敬之 教授
       「演題 テラワット級太陽光発電のためのプロセス技術革新」
  4. 応用生物化学分野 桐村光太郎 教授
       「演題 応用生物化学の新展開:KIS-BIOTECHNOLOGY」

※ 交流会(懇親会)  17時30分~19時00分               
              懇親会費 3,000円  (夫婦同伴の場合 5,000円)
              学生無料

総会会場、懇親会場では応化会HP掲載用の写真を撮影いたしますのでご了承願います。

以上

 

 

 

総長招待とは

総長招待とは、毎年早稲田大学の学生として学術・芸術・スポーツなどの様々な分野で、特にめざましい活躍、すばらしい体験などをした学生の皆さんを総長が招いて、さらなる飛躍を願って、食事をとりながら親しく懇談する会です。

本年度、応用科学科から招待された3名とその功績は下記の通りです。

  • 早稲田応用化学会学生委員会
    安藤英悟君 修士1年  西出・小柳津・須賀研究室
    石原真由君 学部4年 菅原研究室
    福井宏佳君 学部4年 黒田・下嶋・和田研究室

  • 業績
    本年、創立百周年を迎える応用化学科のOB・OG会である早稲田応用化学会は、理工系で最もアクティブに各種イベントを開催し学科の発展にも貢献しており、中でも学生委員会は特に重要な役割を任され、数々の実績を示してきた。

2016年度 総長招待 学生の集い 報告

 左より 安藤英悟、福井宏佳、鎌田薫総長、石原真由

  3月16日、早稲田大学大隈ガーデンハウスにて、2016年度総長招待学生の集いが行われました。200名以上を超える招待者が一堂に会し、早稲田大学の鎌田薫総長を囲んで食事を楽しみました。応用化学会学生委員会からも、3名の学生(M1 安藤英悟、B4 石原真由、B4 福井宏佳) が学術院推薦者として招かれました。

 初めに鎌田総長からのご挨拶があり、乾杯をした後には鎌田総長と写真を撮ろうと長蛇の列ができ、われわれ学生委員もその列に並んで総長と写真を撮らせていただきました。

その後は、普段あまり交流のない様々な学部・学科から招待された学生たちと交流し、有意義な時間を過ごすことができました。

 会も終盤になり、招待された学生たちには記念品として招待者限定のUSBを授与されました。また、早稲田大学応援部の先導で、全員で校歌を1-3番まで斉唱しました。司会者の方の「早稲田大学校歌は第二の国歌である」という言葉が印象的でした。最後に学生部長からのご挨拶で会は締めくくられました。

 応用化学科は今年で100周年ということもあり、今回のイベントにわれわれ学生委員が招待されたことはとても名誉なことで、記念すべき経験だと感じました。

文責 石原 真由

各受賞者の研究テーマ

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水野賞受賞者

相田 冬樹 君

  • ジフェニルジスルフィドからのポリ(1,4-フェニレンスルフィド)合成とその酸化重合機構

松田 翔風 君

  • 磁気特性を制御したフェライトナノ粒子の磁気ハイパーサーミアおよびバイオテクノロジー応用

AHN, Seongki 君

  • Si-based anode on three-dimensional carbonaceous substrates for lithium batteries

伊知地 真澄 君

  • 反応晶析法による金および白金微粒子の粒径制御

ヴォダルツ ジギー 君

  • Fabrication of Ferromagnetic Nanostructures via Analysis and Control of Electrochemical Nucleation Process

加藤 遼 君

  • 高分子型水素キャリア:合成と電解水素化

佐川 直也 君

  • 新奇遠隔不斉誘導反応の開発と抗生物質coprophilinの合成への応用

佐々田 哲人 君

  • レドックス活性をもつ超分子とその電荷輸送・貯蔵能

孫 瑩瑩 君

  • In-situ analysis on interfacial nano-structures and reactions by using surface-enhanced Raman spectroscopy

徳江 洋 君

  • 電荷貯蔵材料としてのラジカルポリマーとそのレドックスメディエーションに基づく電荷輸送

矢部 智宏 君

  • Low-Temperature Catalytic Methane Conversion Using Carbon Dioxide in an Electric Field

 

水野敏行奨学金受給者

牛木 涼友 君

  • Pt,Feイオンを交換したゼオライトを用いた低級炭化水素の転換反応

王 宇 君

  • アイソタクチックポリアクリロニトリルの精密合成およびその誘電特性

佐藤 尚人 君

  • シラノール基の水素結合を利用したシロキサン系結晶性多孔体の精密合成

堀 圭佑 君

  • カーボンナノチューブスポンジ膜への硫黄包含によるリチウム硫黄電池正極の開発

 

里見奨学金受給者

池 勇樹 君

  • 超音波照射によるL-アルギニン塩酸塩の核化誘導および多形制御

小栗 輔矩 君

  • 低温での電場印加反応場におけるメタンのTri-reforming

 

中曽根荘三奨学金受給者

川井 拓真 君

  • 優れた電荷貯蔵能を有するアントラキノンポリマーの合成と電気化学特性

丸尾 浩史 君

  • 電気化学反応におけるポリビオロゲン/酸化亜鉛複合体の形成と電荷貯蔵能

 

応用化学会給付奨学金受給者

池 勇樹 君

  • 超音波照射によるL-アルギニン塩酸塩の核化誘導および多形制御

 

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2016年度 応用化学専攻 褒賞・奨学金授与式 Gallery

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酒井先生 講演趣意 (2017年3月9日)

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備蓄·緊急投与が可能な人工赤血球製剤の実用化を目指す研究 

酒井宏水 教授

血液中に存在するタンパク質のうち、最も沢山あるのが酸素を結合するヘムタンパク質のヘモグロビン(Hb)で、その濃度は12 – 15 g/dLである。血液のもつ機能のうち、酸素の輸送が生命の維持にとって如何に重要であるかを示している。このHbは赤血球内に高濃度(35 g/dL)に封じ込められている。最も沢山あるタンパク質であるにも拘らず、赤血球から一旦漏出すると、様々な副作用(毒性)を示す。赤血球は進化の過程で酸素輸送に専念するために核を捨ててきた細胞と言われている。赤血球は球形ではなく両凹円板型(満たされない袋)のため変形能があり、自身の長径(8 µm)よりも細い毛細血管 (〜 4 µm)でも変形して通過できる。酸素のみならず二酸化炭素の運搬にも寄与し、また血液の全容積の50%近くを占有し、血液レオロジーの支配因子でもある。巧妙に設計され機能する本物の赤血球には及ばない点もあるが、我々は、赤血球と同等の酸素輸送機能をもつ微粒子:人工赤血球(ヘモグロビン ベシクル, Hb-V)の濃厚分散液をつくり、これを新しい医薬品として実用化を目指す研究を進めている。この人工赤血球は、早稲田大学で開発されたものである。 人工赤血球は本物の赤血球を凌ぐ性能もある。① 加熱処理(60℃)・ナノフィルトレーションを経た高純度Hbを用いるので、血液型がなく、病原体を含まず、② リポソーム粒子表面のPEG修飾と脱酸素化により2年間の備蓄が可能であり、いつでもどこでも必要時に投与できること、③ 小粒径(250 nm)で血漿層に均一に分散して流動し、赤血球が通過出来ない狭窄血管なども通過できること、などである。また、④ 赤血球と同じ細胞型(カプセル)構造と最適粒子径により、Hbと内因性NO, COとの反応を抑制すること、⑤ 優れた血液適合性を有し、老化赤血球と同様に最終的にRESに捕捉され分解・排泄されることが明らかになっている。人工赤血球の効能として、⑥ 出血性ショック、あるいは制御不能出血に対する投与では赤血球輸血と同等の蘇生効果を示すこと、⑦ 小粒径の特徴を活かすことにより、脳梗塞モデルにおいて梗塞巣を縮小すること、皮弁モデルの虚血領域の酸素化と創傷治癒効果が得られること、妊娠中毒症モデルにおいて胎盤の狭窄血管を経由し胎仔に酸素を供給すること、⑧ 摘出臓器の灌流液として有効であること、他方、⑨ 一酸化炭素(CO)を結合したHb-Vの投与では、COの徐放により虚血再灌流障害の低減や細胞保護効果を示す(毒をもって毒を制する)こと、などが明らかになってきた。

現在、本研究は日本医療研究開発機構(AMED)臨床研究・治験推進研究事業として推進され、アカデミアのコンソーシアムが主体となって研究を進め、治験に橋渡しすることを目指している。

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