月別アーカイブ: 2021年5月

修士修了生代表答辞 田中雄太君

答辞 田中雄太君

やわらかな日差しがそそぎ、春の訪れを感じる季節となりました。本日はご多忙の中、先生方ならびにご来賓の皆様のご臨席賜りましたこと、卒業生、修了生一同、心より御礼申し上げます。また、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、多くの行事が中止や延期となる中、このように無事に卒業式を挙行していただいたことについても、重ねて御礼申し上げます。
 私達がこの応用化学科に入学してから六年の月日が経ちました。振り返ると、この六年間は非常に濃密であり、同時に瞬く間に過ぎ去ったように感じます。
 入学当初は、新しい日々への期待を持ちつつも、専門性の高い講義や実験量の多さに戸惑ったことを覚えています。しかし、先生方の個性あふれる授業や創意工夫に富んだ実験を通じ、私たちは化学のおもしろさ、楽しさ、奥深さを知ることができました。また、必死に勉学に励み、能動的に実験に取り組むという過程を通じ、一人の人間としても成長できたと実感しています。
 四年次には、皆が各研究室へと配属されました。私は環境問題の解決や持続可能なエネルギー社会の実現といった現代社会の課題解決に取り組みたい、その一端に少しでも触れたい、という思いから触媒化学という分野を選択しました。大学院での研究は、これまでに誰も解明したことのない未知なる課題への挑戦であり、私自身ももがき苦しむ時期が続きました。しかし指導教員である関根先生や多くの先輩方に支えていただき、また仲間たちと切磋琢磨し、時に協力しあうことで、最後まで研究をやり遂げることができました。また国際学会を含め、多くの対外的な発表の場を設けていただいたことは、新たな研究への刺激となりました。自ら実験を計画、実施、考察し、結果について多くの研究者と議論する、というサイクルの中で、私達は研究者として成長するとともに、論文投稿や学会発表での受賞など多くの成果を出し、研究成果を社会に還元することができたように思います。さらに、最終年度は新型コロナウィルスの世界的な流行があり、大学も封鎖され、一時は十分な実験ができない状態へと陥りました。しかし諸先生方ならびに早稲田大学の多くの関係方々の協力があり、学生が安全に勉強や実験を行う環境が整えられ、私達も無事に実験を進めることができました。私達の卒業・修了は大学全体の協力なくしては迎えることができなかったものであると強く感じます。
 本日、我々はこの応用化学専攻を終了し、羽ばたいていきます。博士後期課程へと進学しさらに研究の道を究める者、企業へ就職し、化学の仕事に携わる者、化学の世界から離れる者、などそれぞれ進む道は多岐にわたりますが、この応用化学専攻で得た知識や知恵を活かし、また経験を糧とし、応化修了生としての誇りをもって生きていきます。さらに化学を通じて豊かな社会、希望に満ちあふれる未来を創ることを誓います

 最後になりますが、未熟な私達を熱心にご指導いただきました先生方、学生生活を支えてくれた職員の方々、先輩方、互いに支え合い、学生生活に彩を与えてくれた仲間たち、そして何より自己の意見を尊重し、温かく見守り、常に支えてくれた家族に深く感謝し、改めて厚く御礼を申し上げます。
 ここに改めて早稲田大学および応用化学科の今後の益々のご発展と、皆様のご健勝、ご活躍を心より願い、答辞の言葉とさせていただきます。

学部卒業生代表答辞 新井菜月さん 

答辞 新井菜月さん

日差しに暖かさが増し、春の訪れを感じる季節となりました。本日はご来賓並びに教職員の皆様をはじめ、多くの皆様のご臨席の下、コロナ禍でありながら、学位授与式を開催していただきましたことを、心より御礼申し上げます。
 今日この日に、応用化学科の学生として、卒業式を迎えることができたことを、大変嬉しく存じます。
 振り返ると、四年前の四月、新しい日々への期待と不安を胸に抱き、入学式に出席したことを思い出します。
 応用化学科での個性あふれる先生方のハイレベルな講義や、数多くの実験およびレポート作成を通じて、様々な視点から化学を学ぶことができました。
 研究室に配属されてからは、専門分野への理解を深め、先生方や先輩方とのディスカッションを重ね、実験を進めていきました。その矢先、新型コロナウィルス感染症によるかつて経験したことのない事態が生じ、新しい生活様式を余儀なくされました。しかし、先生方や先輩方の多大なるご指導のおかげで、研究を進め、卒業論文を書き上げることができました。この一年では、今自分には何ができるかを考え、自身で取り組むことの重要性を改めて学びました。
 四月から私たちの進む道はそれぞれ異なりますが、この四年間で学んできたこと・経験したことを糧とし、自覚と責任を持ち、より良い社会の発展に貢献していく所存です。

 最後に、四年間熱心にご指導いただきました、先生方、職員の皆様、先輩方、互いに支え合ってきた友人、そして温かく見守ってくれた家族に心より御礼申し上げます。
 本日ご臨席賜りました皆様方のご健勝、ご活躍と、応用化学科の益々の発展をお祈りし、答辞とさせて頂きます。

在校生代表送辞 岡順也君

岡順也君送辞

春の温かい風に包まれる今日、この良き日に早稲田大学を卒業された皆様、並びに大学院を修了された皆様、誠におめでとうございます。在校生を代表して心からお祝い申し上げます。

今、先輩方はこの応用化学科での多くの思い出が心を満たしていることでしょう。不安を抱えながら入学した日のことや、仲間とともに勉強や試験に励んだこと、レポートの提出に追われたあの日のこと、さらには研究に全力で取り組んだこと。はたまた気づいたら朝まで飲み明かしていた時のことでしょうか。きっと何気ない日常も含めた多くのことが皆様の大切な日々になっていたことでしょう。

 思い返すと我々は多くの先輩方に支えられながら大学生活を送ってきました。実験ではTAとして未熟な私たちに対し、一から熱心に指導していただきました。またサークルや委員会活動ではそのリーダーシップや気配りで常に我々の側に寄り添っていただきました。さらに悩んでいるときには耳を傾けアドバイスしていただきました。我々は優しく、温かい先輩方に囲まれ応用化学科で学びを深めることができました。今後は我々が後輩を支えられるように努力してまいります。

 さて、この一年コロナウイルスによって当たり前の日常が大きく変化しました。混沌とした日々が続く中で迷うこと、悩むこともたくさんあるでしょう。しかし、先輩方がこの応用化学科で培われた「役立つ化学 役立てる化学」の力はどこへ行っても輝けると確信しています。一歩先で輝く先輩方を我々は追いかけ、ともに輝けるよう精進いたします。皆様もその日まで走り続けてください。そしていつまでも我々の目標であり続けてください。

 最後になりましたが、早稲田大学応用化学科で学ばれたことを糧に、皆様の益々のご活躍をお祈りし、在校生一同、心よりお祝い申し上げて、送辞とさせていただきます。

2021年度定期総会と先進研究講演会について(変更)

早稲田応用化学会会員の皆様へ

2021年5月
早稲田応用化学会 会長 濱 逸夫

2021年度定期総会と先進研究講演会の開催方式の変更
(WEB開催)のお知らせ

平素は早稲田応用化学会の活動にご支援・ご尽力を賜り、誠に有り難うございます。
 さて、2021年度総会、及び同時に開催される先進研究講演会についてご連絡申し上げます。
 当初開催方法につきましては、リアル開催、もしくはハイブリッド(リアル+WEB)開催で準備を進めて参りましたが、新型コロナウィルス感染拡大による社会情勢と学内規制、そしてご参加の皆様の健康被害防止のため、下記要領にてWEB開催とすることに決定致しました。
 出来るだけ多くの方にご出席頂きますよう、宜しくお願い申し上げます

尚、出席申込は、下記URLからお願いします。
      ⇒     https://forms.gle/U2AUKhSa7ojcqfKQ6

申込をいただいた方に、5月23日頃参加URLを送ります。そこからご参加をお願いします。

日時:2021年5月29日(土) 13時30分~16時15分
   <スケジュール>:    13時30分~14時30分  定期総会
                14時45分~16時15分    先進研究講演会

■定期総会

 議題:1)2020年度事業及び会計報告     
              2)2021年度事業計画及び予算案
      3)執行部体制 
             4)応用化学会百周年行事 等
 

■先進研究講演会「応用化学最前線 - 教員からのメッセージ」プログラム 

 1)応用物理化学部門  福永 明彦 教授  
            演題「エネルギー問題と材料開発」

 

 

 

2)無機合成化学部門  ゲガン・レジス 准教授   
     演題「自己組織化物質の界面や構造の理解とその応用

 

 

 

3)化学工学部門    小堀 深 専任講師
      演題「いかに結晶をつくるか、いかに結晶をつくらせないか」

 

 

 

 

以上