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2015年度 学位記・褒賞授与式

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応用化学科および応用化学専攻研究科の2015年度学位記・褒賞授与式は、2016 年3 月24 日(木) 13時半より、西早稲田キャンパス 63号館2F大教室にて式次第に従い本間敬之教授司会で執り行なわれました。

今年も学部卒業生、修士修了生の研究室代表者に学位記が授与されるとともに、続いて昨年度に制定された応用化学科褒賞授与式が行われました。

☆ 学位記授与式

松方正彦主任教授から各研究室代表に学士、修士の学位記が授与されました。

学位記授与

学位記授与

☆ 応用化学科褒賞授与式

引き続き、応用化学科褒賞の授与式が行われました。松方正彦主任教授から以下のような本賞設立の経緯、主旨等の説明があり、本賞および副賞が眞鍋将太君に授与されました。
「優れた業績をあげた学生を表彰して更に人間的な成長を促すことを主旨として設定した褒賞で、学業成績と人物の総合的評価で一人ということになりました。この褒賞は、OBの皆さんと我々教員および教員OBの寄付によって成り立っているもので、私達教員の気持ちを込めて対象の方に授与するものです。おめでとうございます。副賞を用意させていただきました。眞鍋君の名前と先進理工学部応用化学科の名前を刻んだバカラの時計です。」

眞鍋君へ応用化学科褒賞と副賞の授与 眞鍋将太君へ応用化学科褒賞と副賞の授与

このあと、眞鍋将太君は受賞の挨拶を行いました。

授与式のGallery

☆ 祝辞: 松方正彦 主任教授

matsuai祝辞を述べる 松方 正彦主任教授

続いて松方正彦主任教授から以下の祝辞がありました。

「学部生を卒業された皆さん、修士課程を修了された皆さん、おめでとうございます。
応用化学科、応用化学専攻は、「役に立つ化学、役立てる化学」を標榜しております。そして、化学は、物質を司る学問でありますからその応用範囲はとても広く、皆さんの旅立って行く先も様々な分野に広く展開されています。産業界は、皆さんの夢と希望に満ちた世界を提供してくれることを期待したいと思いが、それほど甘いものでもないとことを申し上げておきたいと思います。今から15年後、皆さんは40歳、世の中のことも解り、会社のことも理解し、最前線で責任のある立場で働いていらっしゃる時代かと思います。この2030年頃に化学を取り巻く日本の社会はどうなっているのかというと、例えば2030年には石油精製から製造されるガソリンと軽油との燃料は、凡そ半分になる。また、基礎化学品と呼ばれるエチレンとかプロピレンというような製品群は2030年には日本では生産量がやはりこれも凡そ半分位になるだろうと予測されています。全体の規模がその程度に縮小していく頃に皆さんは社会人としての、企業人としての最前線、責任のある立場に立つということになります。
皆さんは早稲田大学の教旨には、学の独立、学問の活用、等々が書かれています。我々教員は、ことあるごとに皆さんの自立的な成長を促し、自己実現をするということを講義の合間など様々な機会に申し上げてきました。学問の活用というのは新しい社会を創り、新しいシステムを創り、健康で幸福な社会の実現に向かって皆さんが寄与すること、即ち、他者のための学問の活用ということであろうと思います。自ら研鑚して能力を磨き、役に立つ化学、役立てる化学を皆さん自らの力で創り出していく。そしてそれを他者のために活用する、他者が幸せになるために活用する。このことが皆さん自身の未来を、我国の未来を、化学に携わる者として切り拓くことになるのだと信じております。そしてまた、この早稲田の杜に輝かしい姿になって戻ってきていただくことを期待してお祝いの言葉にさせていただきたいと思います。本日はおめでとうございました。」

☆ 祝辞: 三浦千太郎 早稲田応用化学会長

祝辞を述べる 早稲田応用化学会 三浦 千太郎会長 祝辞を述べる 早稲田応用化学会 三浦千太郎会長

ついで、早稲田応用化学会 三浦千太郎会長からは、以下の祝辞がありました。

「皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして学生諸君を育て上げ、送り出される諸先生のご労苦に敬意と謝意を表したいと思います。また、ご家族の皆様も今日の晴れ姿をご覧になり感無量の思いであろうと思います。誠におめでとうございます。
皆さんは本日の卒業を皮切りに学問を継続するもの、あるいは社会に巣立っていくともの、それぞれが新しい人生のスタートラインに立った訳であります。
私も45年前に皆様と同じ立場で、今日のこの日を迎えました。最高学府の卒業は一生のうちで大きなターニングポイントで、私も胸がわくわくしたことを良く覚えています。
社会に出て行くと、今まで皆さんが暮らしてきた学生時代とは違って厳しい局面に直面することも多々出てくるでしょう。その社会に出て、自分が存在した証としては自己実現があると思います。その自己実現はサクセスという形の成果を得ることだと思っています。勿論、サクセスの形はいろいろあるでしょう。
企業においては、なかなか自分の好きな仕事を与えて貰う環境は得られません。しかし、与えられた仕事を好きになり、全力で取り組めばどんな仕事でも魅力はあるもので、その魅力を見出すことはそれほど難しいことではありません。このアドバイスを心してください。
また、もう一つのサクセスへの重要な要素は、同志を作ることだと思います。
相談する仲間、力を合わせて目標に向かう仲間、外部から有益な意見をもらえる仲間、それぞれ大切な仲間です。
そして、皆さんはこの重要な同志、仲間を得るかけがえの無いフィールドを持っています。この応用化学科の卒業生達は素晴らしい人脈の宝庫です。また同じ学舎の中で共通体験をしてきた先輩、後輩、同輩たちが様々な経験知識を持った人脈として応化会に沢山います。応化会には卒業はありません。学生から現役OBに、そして遠い将来にはシニアOBに、と自分の体が動く限りは呼び名が変わっていくだけなのです。社会に出て親身に相談できる先輩が数千人いることを忘れないでください。そして、早稲田応化で得た恩恵を後輩たちに返すことが使命であることを肝に銘じて卒業後も応化会活動に参加して貰うことをお願いして、お祝いの挨拶に代えさせていただきます。
本日は本当におめでとうございました。」

☆ 在校生代表からの送辞

今年の送辞は 在校生を代表して、学部3年生 田中徳裕君が、卒業生に向かってウィットに富んだ感謝の気持ちを伝える送辞を述べました。

tanaai送辞 在校生代表 田中徳裕君

送辞の詳細

 ☆ 学部卒業生の答辞

これに答えて、学部卒業生を代表して浅見幸平君が答辞を述べました。

学部卒業生の答辞 答辞 学部卒業生代表 浅見幸平君

答辞の詳細

☆ 修了生からの答辞

引き続き、修了生を代表して鈴木伸君から在校生に向けて答辞がありました。

syutou 答辞 修了生代表 鈴木伸君

答辞の詳細

☆ 乾杯

応用化学科褒賞授与式及び受賞挨拶を終え、恒例の乾杯へと式が進みました。

nishiaiご挨拶をされる西出教授

☆ 校歌斉唱

卒業生を代表して永田雅人君の指揮による校歌斉唱、と応援部員を彷彿とさせる大声によるエール「フレー、フレー応化」、「フレー、フレー早稲田」でお開きとなりました。

kouka卒業生代表 学部4年 永田雅人君のリードによる校歌斉唱とエール

授与式・会場のGallery

(写真・文責:広報委員会)

2015年度 学位記授与式 送辞

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tanaai送辞 在校生代表 田中徳裕君

 緑に色づき始めた戸山公園や大空を飛び交う鳥たちが春の訪れを告げている今日のよき日に卒業・修了される先輩のみなさま、ご卒業、誠におめでとうございます。我々、在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

今、先輩方の心の中では、この早稲田の杜で積み重ねてきた数多くの思い出が走馬灯のように駆け巡っていることと思います。応用化学科での生活は、多くの授業、実験とそのレポートに追われる毎日、研究室配属後では、ゼミでの発表や卒論、修論研究とさぞかしお忙しかったことでしょう。一方講義を離れた場では、先生方の普段とは違ったお人柄に触れたこと、更には、サークル活動やボランティア活動を通じて多くの友人を作られたことも大きな思い出となっていることでしょう。

思い返してみると先輩方は、いつも私たちの相談を最後まで親身に聞いてくださいました。キャンパスの中では新しい分野に挑戦し、右も左も分からなくなっている私に方向性を示してくださいました。お酒の場では、恋愛や友人関係がもつれ右も左も分からなくなっている私にご自身の経験を語ってくださいました。高田馬場のロータリーではお酒を飲みすぎて右も左も分からなくなっている私を最後まで介抱してくださいました。講義、実験、レポート、サークル活動、アルバイト。いずれも大学生活と関わりの深い言葉です。このすべてに先輩方のアドバイスがありました。私の大学生活のすべてに先輩方の支えがありました。先輩方は、私たちの手本でした。そんな先輩方が、本日ご卒業されるのはうれしくもあり、寂しくもあります。これからは私たちが後輩たちの手本となるように精進してまいります。

今、世界は多くの問題にさらされています。昨日のニュースが霞んでしまうほど多くのニュースが次々と舞い込んできます。そして、その大半が暗く、心が沈んでしまうものです。しかし、この早稲田の杜で学んだ先輩方が、世界の各地で活躍され、これらのニュースを明るく、心が弾むものへと変えてくださることを期待しております。

最後になりましたが、早稲田大学応用化学科で習得されたことを糧に先輩方のますますのご活躍を願いつつ在校生一同心から御祝いを申し上げ送辞とさせていただきます。

平成28年3月24日

在校生代表 田中徳裕

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2015年度 先進理工学研究科応用化学専攻 答辞

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syutou答辞 修了生代表 鈴木伸君

寒さも和らぎ、桜の便りも次々と届けられる季節となりました。うららかな春の訪れを感じるこの佳き日に、私達のためにこのような盛大な式典を開催していだだき、誠にありがとうございます。ご多忙の中、ご臨席を賜りました諸先生方ならびにご来賓の皆様に、卒業生一同、心より御礼申し上げます。

伝統ある早稲田の学び舎で、諸先生方のご指導の下、大学院の修士課程を無事に修了することができ、大変幸せに感じております。ここで過ごした六年間は、何にも代えることのできない、かけがえのない貴重な時間でした。

学部時代には、幅広い分野にまたがる数々の講義を受けて応用化学の基礎を学び、また、演習に取り組むことでその知識と技術を定着させることができました。さらに、応用化学科の特徴ともいえる多彩な実験科目では、座学で学んだ知識を自分の五感で体感し、結果を解析し、考察することでより深い理解に繋がりました。課されるレポートは質・量ともに充実した内容を求められるものであり、作成には大変苦労しましたが、共に協力して実験を進め、議論を交わすことのできる仲間がいることで考えを整理することができ、レポートとして完成させることができました。実験とレポート作成の過程で多くのことを学び、論理的に思考して結論を導き出す力が鍛えられたと感謝しております。このような素晴らしいカリキュラムの中で、私達は研究の糧となる知識・技術、そして仲間を得て、強くたくましく成長することができました。

研究室配属後はそれまでとは異なり、先人達の功績を踏襲するだけではなく、未知の領域を切り開く立場となりました。自分の手で研究方針を決め実験を進めていく面白さを感じる一方で、なかなか思うような成果が挙げられず、壁にぶつかって悔しさを感じることもありました。しかし、「絶対に諦めない」という信念のもと粘り強く取り組み乗り越えることができました。努力を続けることができたのは先生方、先輩、後輩、そして同期の温かい励ましのおかげです。研究活動を通して、課題の抽出や解決に向けたアプローチの方法論を学び、独自に工夫する力、そして研究内容や成果を纏め上げて、それを伝える力を養うことができました。これらの力は私達にとって今後の大きな助けとなると確信しております。

これから先は、それぞれ新しい扉を開いて歩みはじめます。人生の新たなステージで、たとえ幾多の試練や困難に直面することがあっても、これまでに身につけてきた様々な力を糧として希望をもって立ち向かって参ります。”役立つ化学 役立てる化学”という応用化学科の精神を心に宿し、人々を幸せにするため、社会に貢献するために化学を活用していくことが、私達の使命であると思っております。

最後になりますが、未熟な私達を熱心かつ親身にご指導くださいました先生方、学生生活の様々な場面で支えてくださいました職員の皆様ならびに応用化学会の皆様に心より感謝申し上げます。そして、苦楽を共にして助け合ってきた同輩、一番近くで見守り、常に支え続けてくれた家族に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

歴史ある早稲田大学先進理工学部応用化学科および応用化学専攻と応用化学会の、今後の輝かしい発展と皆様のご多幸を心から祈念いたしまして、答辞とさせていただきます。

2016年3月24日

早稲田大学大学院 先進理工学研究科 応用化学専攻
学生代表 鈴木伸

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受賞者と研究テーマ

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水野賞受賞者
  • 北原 真樹 君

Preparation of Inorganic Nanostructured Materials by Stepwise Deposition Using Silica Templates

  • 木野 はるか 君

L-アミノ酸リガーゼを利用した塩味増強効果を有するジペプチドの探索と効率的な合成法の開発

  • Shofarul Wuston 君

Development of field effect transistor (FET)biosensor for the detection of amyloid prion protein

  • 中村 竜也 君

還元型ポリプロピオネートの効率的合成法の開発と天然物合成への応用

水野奨励賞受賞者
  • 戸ヶ崎 徳大 君

将来型リチウム空気電池のための金属リチウム負極の開発

水野敏行奨学金受給者
  • 川井 拓真 君

アントラキノンポリマーによる有機空気二次電池の実現

  • 齋藤 祥平 君

位置選択的に官能基を導入したかご型シロキサンの段階的な反応による機能性多孔質材料の創製

  • 定岡 佑典 君

金電析プロセスにおけるシアン錯体解離反応の理論的解析

  • 佐藤 尚人 君

水素結合を利用したかご型シロキサンの配列制御による結晶性構造体の作製

  • 白江 宏之 君

低抵抗カーボンナノチューブ・フレキシブル膜のロスフリー作製プロセスの開発

  • 鈴木 伸 君

ポリリン酸キナーゼを利用したAMPからのATP再生を伴う効率的物質生産プロセスの開発

  • 丸尾 浩史 君

キャリア輸送性高分子の性能向上と有機無機ハイブリッドデバイスへの展開

  • 山田 雅之 君

ディーゼル酸化触媒上における炭化水素の吸脱着・酸化挙動の解明

平田彰奨学金受給者
  • 佐藤 陽日 君

α.β-不飽和イミドに対する酸素官能基の立体選択的な1,2-付加反応の開発研究および抗生物質Baulamycin A の全合成研究

中曽根荘三奨学金受給者
  • 徳江 洋 君

有機ラジカルポリマーの電荷輸送と電気化学デバイスへの応用

  • 相田 冬樹 君

ジフェニルジスルフィドの酸化重合によるポリ(1,4-フェニレンスルフィド)合成と触媒反応機構

応用化学会給付奨学金受給者
  • 牛木 涼友 君

*BEA上に担持されたFe種がPt/H-*BEAの触媒特性に及ぼす影響

  • Yelchur Venkata Akash 君

Analysis on Carbothermic Reduction Pathway of a Silica-Silicon Carbide Pellet by Irradiation of Laser Beam

  • 佐藤 陽日 君

α.β-不飽和イミドに対する酸素官能基の立体選択的な1,2-付加反応の開発研究および抗生物質Baulamycin A の全合成研究

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2015年度 応用化学専攻 褒賞、奨学金 授与式

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2016年3月3日(木)午後3時30分から理工学術院西早稲田キャンパス55号館N棟1階大会議室にて和田宏教授の司会により式次第に則り2015年度 応用化学専攻 褒賞、奨学金 授与式が執り行われました。

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先ず、開会にあたり松方正彦主任教授から「 応用化学科、応用化学専攻の数多くの諸先輩方のお気持ちによる褒賞、奨学金の重みを、受賞者の皆さんは噛みしめ欲しいと思います。」 との挨拶を頂きました。

引き続き大学院先進理先進理工学研究科長 竹内 淳教授から祝辞として、「皆様本当におめでとうございます。 応用化学科は、1917年に本科として設立してから、間もなく100年を迎える非常に歴史のある学科で伝統の重みがあります。若い方々はこの重みを励みと思って次の世代に是非繋げてもらいたいと思います。」とのお言葉を頂きました  」

第29回水野賞、水野奨励賞、水野敏行奨学金、第11回平田彰奨学金、第2回中曽根荘三奨学金、第11回応用化学会給付奨学金 授与式

大学院研究科長の竹内 淳教授から、第29回水野賞、水野奨励賞、水野敏行奨学金、第11回平田 彰奨学金、第2回中曽根荘三奨学金が、松方主任教授から第11回応用化学会給付奨学金が、各表彰、奨学金受給者一人ひとりに賞状、証書を授与されました。

・水野賞受賞者

北原 真樹 君、木野 はるか 君、Shofarul Wuston 君、中村 竜也 君

・水野奨励賞

戸ヶ崎 徳大 君

・水野敏行奨学金

川井 拓真 君、斎藤 祥平 君、定岡 佑典 君、佐藤 尚人 君、白江 宏之 君
鈴木 伸 君、丸尾 浩史 君、山田 雅之 君

・平田彰奨学金

佐藤 陽日 君

・中曽根荘三奨学金

徳江 洋 君、相田 冬樹 君

・応用化学会給付奨学金

牛木 涼友 君、 Yelchur Venkata Akash 君、 佐藤 陽日 君

受賞者と研究テーマ


来賓ご祝辞  早稲田応用化学会会長 三浦 千太郎 様

祝辞 三浦応化会会長

祝辞 三浦応化会会長

三浦会長からは「本日は本当におめでとうございます。ご案内のように早稲田大学応用化学科には終了したものも含めまして大変多くの褒賞制度が作られてきており、諸先輩達の学生を支援する非常に強いそして稀有な思いがこれらの充実した制度を作り上げてきたものであります。本日受賞された皆さんは早稲田大学の誇るべき人材であり、今日を契機に公認されたものと自覚していただき、日本創成に貢献していく義務があると私は思っておりますし、応化会先輩諸氏の期待でもあると思います。」とのご挨拶を頂きました。

受賞者代表挨拶 北原 真樹 君 

北原 真樹 君

北原 真樹 君

受賞者を代表して、北原真樹君から「このたび水野賞を応用化学専攻より授かる幸運に恵まれ、受賞者一同身に余る光栄でございます。そして今回の受賞および博士の学位の取得は、9年間に亘り化学の面白さをご教授いただいた諸先生方、応用化学科を支えてくださいます諸先輩方のお蔭であり、厚く御礼申し上げます。このような素晴らしい賞をいただいたことに対して、水野敏行様ならびにご遺族の方々に深く感謝し、より一層の精進していくことを誓います。」 との代表挨拶がありました。

記念講演会  秋田大学大学院 工学資源研究科環境応用化学専攻 教授 寺境 光俊 先生(新制38回) 

記念講演 寺境光俊先生

記念講演 寺境光俊先生

 「多分岐構造をもつ高分子の合成と特性」とのタイトルで、比較的新しい系譜の高分子についての合成と特性に関して、分かりやすく解説をしていただきました。

引き続き、各受賞者の対象論文のポスター発表が行われました。

    • 水野賞受賞者
    • 水野奨励賞受賞者
    • 水野敏行奨学金受給者
    • 平田彰奨学金受給者
    • 応用化学会給付奨学金受給者

懇親会 

懇親会は、ポスター発表に引き続き大会議室にて開催されました。記念講演をされた寺境教授を交えて和やかに談笑の輪が広がり、予定通り19時過ぎにお開きとなりました。

 

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「先輩からのメッセージ2016」開催報告

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2016年3月12日(土)第8回フォーラム「先輩からのメッセージ2016」を開催しました。
その概要をここに報告いたします。
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講演会場

講演会場

早稲田応用化学会のホームページには学生向けのコンテンツの一つとして「企業ガイダンス」掲載欄を設けており、新規企業の8社が加わって現在75社に参加いただいている。本年は経団連の「採用選考に関する指針 (2015.12.7改定)」で採用活動の開始時期に変更修正がありましたが、会社説明会等の広報活動開始時期は従前の3月1日と変更はありませんでした。そのため大学側と慎重に協議いたしました結果、開催日を3月12日(土)とし、掲載企業に「先輩からのメッセージ2016」に参加のお願いをしたところ、日本を代表する化学系を中心とした58社から賛同を得て第8回開催の運びとなりました。
環境の変化が一段とスピードアップしているビジネス現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩がそれぞれの企業の特徴、ビジネスモデル、講演者自身のビジネスライフの様態、キャリア開発の実績、求められる人材像など、限られた時間内でコンパクトにまとめて講演いただきました。企業からの参加者は講演者・同行者を合わせて約120名、学生参加者も開催日の年度ごとの度重なる変更による減少が危惧されましたたが、昨年とほぼ同様の228名の大盛会となりました。
フォーラム開始前のオリエンテーションでは、主催者を代表して魚森交流委員長の開会挨拶、教室を代表して和田宏明教授から参加企業への感謝と講演についての注意・お願い事項の説明後、13:00より一斉に講演がスタートが切られました。

会場は参加企業の増加を勘案して昨年より1教室増やして6教室とし、これまでと同様に前半と後半の2部制にして各社2回の講演を行う方式を踏襲、参加学生が希望する企業の講演を出来る限り聴講できるよう配慮しております。また企業控室として使用する教室では特別講演として小柳津研一教授による『理工学術院 先進理工学部応用化学科、大学院のご紹介』 と桐村光太郎教授による『応用化学科の就職関連活動および早稲田応用化学会の活動』 のそれぞれ30分で2回講演いただきました。

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各企業のショート・トークの模様 ⇒  201,203教室 301,303教室 401,403教室

講演会終了後は参加いただいた企業在籍のOB・OGおよび同行者を囲んで懇親会を催しました。今回は同じ時間帯に別の懇親会が入っていたため会場としては若干手狭ではあったものの、その分逆に盛況感が増したものとなりました。主催者を代表して三浦会長から参加企業への御礼の挨拶と、西出教授の乾杯発声をかわきりに懇親を深め、その後もフォーラムの延長となる学生と企業のとの質疑応答を含めて話しが弾み会場は熱気に溢れて談笑が絶えず、今回もこれまでと同様に懇親会の終了予定時間になっても先輩を囲む輪が途切れないため、時間を延長するほど活況を呈しておりました。参加した多くの学生にとっては、昼間のフォーラムそして夕刻からの懇親会を通して日常の学習、研究に加えて将来の進路決定への貴重なアドバイスを先輩諸兄から頂戴し、学ぶべき点が多かったものと確信しています。橋本副会長の中締めの挨拶、西田学生交流委員会代表の一本締めをもって全プログラムを盛況理に終えることが出来ました。

懇親会の模様 (懇親会のスナップ写真) ⇒  懇親会

今回のフォーラムに賛同、ご支援いただいた企業および熱意溢れる講演と、懇親会場における後輩を思いやる親身なアドバイスをいただいた先輩と同行された関係者の皆様にはこの場をお借りしてあらためて厚く御礼申し上げます。

懇親会場

懇親会場

201,203教室 301,303教室 401,403教室  懇親会

「先輩からのメッセージ2016」の報告・感想は学生委員会のHPにも掲載されています。下記のボタンにリンクされていますのでご覧ください。

応化会学生委員会HPでの報告

(文責 交流委員会 写真 広報委員会)

Ⅰ プログラム概要

  1. 日 時    2016年3月12日(土)
  2. 会 場    西早稲田キャンパス 53号館2F・3F・4F教室
  3. 受 付
    企業関係者は講演会場にて11:30から、学生は52号館201教室で12:30から
  4. 内 容
    オリエンテーション    :12:30~12:50 (企業関係者)
    講演会 【第一回】    :13:00~15:28
    講演会 【第二回】    :15:45~18:13
    懇親会                :18:30~20:00  【63号館】
  5. 対象学生
    学部生、大学院生(修士、博士)およびポスドク
    (進路決定を間近に控えた学部3年、修士1年、博士課程修了予定者およびポスドクを参加の主体とし、将来へ備えての学部1・2・4年、修士2年生の参加も歓迎)
  6. 対象学科
    応用化学科、応用化学専攻、化学・生命化学科および専攻、生命医科学科および専攻、ナノ理工学専攻、生命理工学専攻等    (学部・研究科・学科・専攻を問いません。)

Ⅱ 「先輩からのメッセージ2016」教室番号・タイムスケジュール 【53号館】

先輩M2016 タイムスケジュール

先輩M2016 タイムスケジュール

Ⅲ 「先輩からのメッセージ2016」 特別講演タイムスケジュール

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Ⅳ  参加した学生 フォーラム参加学生の詳細

集計* それ以外の学生は化学・生命化学、生命医科学、電気情報生命、情報物理システム、他

Ⅴ  アンケート結果を踏まえての総括

1.今回のフォーラムの全体的な評価

学生は満足とほぼ満足を合計すると 100%、企業参加者の回答では満足とほぼ満足を合計すると94.6%で参加者はほぼ満足との評価であった。

質問に対し多岐にわたる回答があったが主なものを挙げると

1) 学生からの回答

 全く知らない企業や今まで興味のなかった業界を知ることができてエントリーの参考になった
② 若手OB・OG が真面目かつ楽しそうにプレゼンしていて好印象だった。
③ 講演者の発表資料が昨年より充実しており、価値ある時間を過ごせた。
④  人事とOB・OG のどちらの話しも聞け、その会社の雰囲気が良く伝わってきた。

2) 企業参加者からの回答

①  非常に運営が丁寧でありがたく思った。学生の意欲が高く質問も積極的だった。
② 先輩社員と直接会話できるイベントとしてはどの大学のものより良いと思った。
③ 他社の講演を聴講できたのは次回に備えて非常に良かった。また、両先生の特別講演は参考になり、特に応用化学科の就活支援の状況が良く判った。
④  応化会と教授の先生方の連携が外からみていても素晴しいと感じた。企業在籍OB・OGがこのような場でプレゼン・歓談が出来るのは貴重な機会。

2. 講演会の運営について

1) 1社当たりの講演時間13分については参加学生、企業ともに70%近くが適当と答えたものの、30%が短すぎるとの回答で、参加企業数と施設規模とを勘案して複数日開催等の改善策を検討する。
2) 何社の講演を聴講しましたかの質問に対する学生の回答は
10社以上 65.0%、7~9社 17.5%、4~6社 17.5%
この回答から7社以上聴講したのは82.5%で自分の関心のある企業はほぼ聴講したと思われる。

3. 経団連通達を遵守すると今後の開催も3月以降となるが、本フォーラムの開催時期は何時頃が良いか。

1) 企業の回答は3月が73.3% と企業広報活動の解禁直後の希望が多数を占め、経団連の意向遵守が伺われる。反面、OB・OGによる講演が主体で採用広報でないため1月開催希望も15.0%あった。
2) 学生は3月が53.4%、次が1月の30.2%となっており、対象学生がB1からD2までと範囲が広かったため、企業の回答よりバラツキが出た。
3) 次年度の開催時期については、新年度経団連方針を確認するとともに今回の結果を踏まえて教室側と十分協議のうえ、参加企業および学生には早めに情報を発信する。

4. 総括と次回開催に向けた課題

現在の開催方式に変えてから8回目を迎え、ここ三年間は参加企業50社、学生の参加も200名を超えて学生・企業・教員・応用化学会との距離が縮まって関係もより深化していることが実感できた。学生は化学系を中心とした優良企業からの新鮮な情報が多数得られ、企業も応化OB・OGの講演を通して自社に対する理解を深めてもらったという状況が、両者にとって本フォーラムの高い評価につながったものと思われる。

改善が求められている点として、学生側では講演時間の延長、会場移動のあわただしさの改善、他学科(化学・生命医科系)との連携を希望。企業側では待ち時間が長い、講演時間が短い、自社の余剰パンフレット返送作業が煩雑、会場によって参加学生数のかなり格差があるのでタイムスケジュール編成に一段の工夫が必要等であつた。毎回同様の要望となっているが、学生はさらなる業種(医薬品・食品・総合商社等)の拡大を、企業はゆとりある講演時間確保および拘束時間の縮小と相反する要望ではあるものの、主要課題として改善を図っていきたい。次回は試行段階の「企業と学生との対話」を加えると開催回数が10回の節目に当たるため、本フォーラムの主旨をより明確にするとともに就活面の充実も配慮したバランスが取れた運営を進め、修士に加えて学部生の参加も積極的に促していくべく新たに体制を整えて取り組みたい。

なお、「先輩からのメッセージ」および「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記メールアドレスに交流委員会または事務局宛てお願いいたします。

E-Mail :guidance@waseda-oukakai.gr.jp
〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
早稲田大学 先進理工学部応用化学科内 早稲田応用化学会
事務局長 寺嶋正夫
TEL 03-3209-3211 内線 5253
FAX  03-5286-3892
E-Mail : oukakai@kurenai.waseda.jp
URL : http://www.waseda-oukakai.gr.jp

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