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西出宏之教授最終講義 Gallery


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(写真:広報委員会 相馬威宣 他)

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西出宏之教授記念会 gallery

2018交流講演会 講演・パネルディスカッション会場

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2018年度総会Gallery

 

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先進研究講演会要旨

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「応用化学最前線―教員からのメッセージ」

共催: 早稲田大学 先進理工学部 応用化学科、早稲田応用化学
於 : 早稲田大学 西早稲田キャンパス 57号館201教室

 

15:00-15:30  化学工学部門 花田信子 講師

  「演題 水素エネルギー活用に向けた水素貯蔵技術開発」

花田信子 講師

水素は再生可能エネルギーなどの様々な一次エネルギーから製造可能で、燃料電池などから電気や熱として効率よくエネルギーを取り出せる。しかし、二次エネルギーとしての水素がエネルギー媒体として普及するためには高密度に水素を貯蔵・輸送する技術が必要である。高体積水素密度を有する液体系の水素貯蔵物質としてアンモニアに着目して研究を進めており、水素を室温で簡便に取り出す技術を紹介する。また、定置用水素貯蔵タンク向けて高水素容量を有する水素化マグネシウムに着目している。水素吸蔵速度向上ための触媒添加による構造制御、及び貯蔵タンク適用に向けた取り組みについて紹介する。

15:30-16:00  無機合成化学部門 下嶋敦 教授

  「演題 精密構造制御に基づくシリカ系材料の機能開拓」

下嶋敦 教授

シリカ(SiO2)はありふれた化合物であるが、精密な構造制御によって多様な機能材料の創出が期待できる。本講演では、シロキサン骨格のミクロ-メソ構造制御法の進展と、新たな機能開拓の試みとして自己修復機能材料やフォトメカニカル材料の設計について紹介する。

 

16:00-16:30  応用生物化学部門 木野邦器 教授

  「演題 新たな酵素反応プロセスの開発」

木野邦器 教授

多様な酵素の緻密な連携・制御によって生物は特有の機能を発現している。これまでに開発されたバイオプロセスは、そのごく一部のシステムを利用しているにすぎない。未知の可能性を有するバイオの世界に描いた大きな夢は、その実現に向けた独創的な発想と巧みな戦略によって新たな酵素の発見や酵素反応システムの開発に繋がると考えている。最近の研究を紹介したい。

 

16:30-17:00  無機合成化学部門 菅原義之 教授

  「演題 無機ナノ材料と高分子材料のクロスロード」

菅原義之 教授

次世代の機能材料として盛んに研究されている有機-無機ハイブリッド材料は、無機ナノ材料と高分子材料のクロスロードに位置している。本講演では、金属酸化物系ナノ材料を起点とした有機-無機ハイブリッド材料への私たちのアプローチについて述べた後、ナノ粒子やナノシートを用いた有機-無機ハイブリッドの最近の作製例を紹介する。

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訃報 加藤忠蔵名誉教授

訃報 名誉教授 加藤忠蔵先生
謹んで故人のご冥福をお祈り申しあげます。

ご逝去日:4月24日(火)(享年96歳)
ご葬儀:すでに近親者にて執り行われました。
    後日(10月頃)「加藤忠蔵先生を偲ぶ会」が
    実施される予定です
喪主: ご令閨 加藤陽子様
ご略歴(学内のみ):
早稲田大学応用化学科教授、理工学研究所所長、理工学部学部長

環境保全センター 所長、商議員、理事、賛助員、名誉評議員
(学外略)

2018定期総会 西出新会長挨拶

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只今、会長の選任されましてひしひしと重責を感じております。新制20回卒の西出宏之でございます。この3月に最終講義をさせていただき、また同窓多くに集まっていただきまして区切りのお祝いをいただきました。この場を借りまして厚く御礼申しあげます。この3月末で応用化学科教室からは退任いたしました。

4月からは特任研究教授ということで幸いにも籍をいただきまして、大型プロジェクトの取りまとめと、また新たな誘致の可能性に努めておる現況でございます。

応用化学会の会長候補には内々に濱 逸夫副会長が内定しておったとの三浦会長のご紹介がございました。ただ、ライオンの代表取締役社長として超ご多忙であるということで、三浦会長より昨年末よりご相談を受けまして、(言葉を選ばなくてはいけないんですが)止むを得ずこの重責を引き受けさせていただくことになりました。是非、ご理解とご支援をお願いする次第でございます。

振り返ってみますと近いところでも棚橋会長、里見会長、そして特に河村会長には熱い情熱とご注力のもとに応用化学会が大きくなって、その存在感、また、レピュテーションも非常に高い、早稲田の総長がしばしばこの応用化学会を例に挙げて、あるべき同窓会の姿としてアピールいただいていたことは皆様ご承知のとおりでございます。

三浦前会長の強いリーダーシップのもとに例えば基盤、交流、広報の3委員会の委員長に現役OBにお願いして体制を強化し、そしてスピード感をもって活動することで前進を多く得ております。一方、学生委員の自主的な活動を支援することによってまた卒業直後の若手の卒業生を取り込むなど多くの新しい領域に応用化学会が踏み出すことができている訳でございます。

この後、三浦会長への深い感謝と名誉会員の推薦の場を設けましたので、後程もう一度述べさせていただきます。

一方、応化会の活動が活性化していくこととある意味で表裏の関係になる訳でございますが、基本的にボランティアによる活動ですので、事務局の仕事量は増加の傾向にあります。これをどのように対処していくかということも、大事な課題になっておる訳です。只今、田嶋先輩よりご指摘いただきました、少なくない保留金。税務上の対策としては恐らくこの5年後に控えました応化会百周年に向けて準備金として積み立てているといえばいいのかもしれませんが、ただ積立しているだけではしょうがない訳で、(かといって使いだすとすぐ底つくので、皆様の汗によって蓄えられたものであること肝に銘じてますが)大事に積極的に使っていくことによって拡げていくということ、これも残されたまたこれからの課題であると了解しております。

この総会また諸先輩がおられる場で恐縮ですが、私自身の振り返りをさせていただきます。

学位を取りまして2年学術振興財団に、あと2年ドイツのフンボルトに出かけておりまして、その後、早稲田に職をいただきまして助手として篠原功先生のもとに着任いたしました。篠原先生は、その当時応化会の副会長をなされておられた訳です。助手は、応用化学の教室では私一人でした。鈴木晴男先生が会計担当でした。鈴木先生は寡黙で厳しい先生ですが、これはちょうどいい後継者がきたということで、私に対しましてはニコニコとして黒い腕抜きをして沢山たまっている郵便振替の束を持ってこられまして、それを帳簿に書き込む、この作業を名簿と照らし合わせながらする。そして月々の貸借対照表を作っていくというようなことを教えていただきました。

応用化学会報は宇佐美先生のご尽力で応化会だよりとして続いておったのですが、これを会報として復刊したい。これが1980年で、応用化学会報が現在の姿でもう少し背表紙が厚い形で再度発行されるようになりました。応用化学会のそもそもの会則(お手元の資料にもあると思いますが)第1章第3条に、会員の学術の向上促進にあたるを最初に唱い、会員相互の親睦、教室への支援を・・・こうなっています。今日はあまり申しあげませんが、「学会」という形をとっていたということです。1号から始まって原著論文を沢山掲載している媒体であった。それを同窓会の形で応用化学会報を出版していいのかどうか議論をしながら、会報が再発行されたのに立ち会うことができております。ただ、その意向でもお金がありませんのでどうやって背表紙のあるものを印刷するのか?といことになりまして、これは大日本印刷さんに頼もうということで、確かその当時の古関専務にお願いに参りました。紙代だけの請求書を出すからその分だけ郵便振り込みで払ってくれで、格安の発行につながりました。

会長は、大友恒夫氏で秩父セメントを大きく発展させた方で非常に力強い先輩であられました。大友さんが三つのことを常に会長としておっしゃっておりました。組織をしっかり創り、財政の確立、そして事業の促進 これらは今でも全く同じである訳です。

大友会長は、私財500万円を応用化学会に寄付されました(申し訳ないですがと濱さんのほうに振り返って見て)。財政基盤をどう力強く作っていくかということです。今はなかなかそう簡単な寄付とはいきませんが、いつもいろいろな方法で考えていかなくてはいけないということです。

確か今頃の季節であったと思うのですが、平田 彰先生が庶務担当理事で、総会が近づいてきたので予習の会をしました。来られた大友会長が何か食べにいこうということで上野の伊豆榮に連れていってもらいました。それから程なく大友会長が急に逝去されました。その結果、空席ができましたので篠原先生は筆頭副会長ということで止むを得ず会長を引き継ぎ、そのあと岩城会長にきていただくまでリリーフを務められた訳でございます。

ある意味、私自身、先ほど三浦会長からご紹介がありました教室側からの会長は篠原先生以来三十何年ぶりということですが、ある意味リリーフ役としての因縁を感じる次第でございます。

さて、締めくくらせていただきます。この後、教室のほうから松方主任が応用化学科の百周年を振り返ってお話いただけると聞いております。昨秋、応用化学科百周年では応用化学会から参加、また志の多大なお力添えをいただいたことを当時の実行委員長として再度御礼申し上げます。おかげ様で早稲田の応用化学科のプレゼンスを広く訴えること、また、認めていただくことができました。応用化学会は、先ほどご紹介のように2023年に百周年を迎えます。この続く節目に向けて、教室、応用化学科はもちろんのこと、是非、大先輩、ベテラン、シニアそして現役、若い学生諸君とこの幅広い年齢層を結集して、皆が語り合い、そして過去を振り返り、またこれからの夢を気持ち良く語れる居心地の良いコミュニティとして応用化学会が進んでいきますよう、今までの歴代会長の熱情、これに沿いながら微力ですが努めて参ります。是非、会員皆様のご理解とご支援をお願いする次第でございます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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2018 年度総会三浦会長挨拶

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本日はご多忙の中 定期総会にご出席賜り、誠に有り難うございます。

会の開催に先立ちまして、一言ご挨拶を申し上げます。

昨年は応用化学科創立百周年を迎え、記念祝賀会をはじめとする様々な記念事業が滞りなく盛大に執り行われたことはご存じの通りで、我々卒業生一同にとりましても誠に喜ばしく、また誇らしい出来事でありました。

そして、5年後の2023年には、いよいよ応用化学会も創立百周年を迎えることになり、どのようなお祝いの形にしていくのか、真剣に考えていく時期になって参りました。

その折でもありますが、私の会長就任も2014年以来2期4年を迎え、当初から申し上げておりましたとおり本総会をもって退任させて頂くことに致しました。

百周年事業もさることながら、様々な課題を残したままではありますが、応化会のような組織(OB/OG、教員、学生)は適任な卒業生が持ち回りで代替わりをしながら会の発展のために尽くしていくことが母校への恩返し・義務である、と私は考えており、昨年来後任候補者を探して参りました。

いずれ会長になっていただきたい思いから昨年からライオンの濱さんに副会長をお願いしてきましたが、さすがに好調な企業の社長では現状すぐに会長就任は難しく、後継者探しは難航しておりました。そこで今年退官された西出先生にご無理をお願いして、会のためなら、とようやくお引き受けして頂き、後ほど皆様のご承認を図る運びとなりました。

教員からの会長就任は篠原先生が一番直近の事例でありますが、過去には初代の小林久平先生に始まり6名の先生方が務めてきておられます。

私の期待は、まず盛況な活動を続けている高研会を初めとする先生の同門、教え子達への影響力であります。この4年間現役、シニアの卒業生達の新たなボランティア参加の厳しさをお伝えしてきましたが、やはり先生からの招聘は我々企業出身の卒業生よりはるかに強力で、断りにくかろう、と考えております。

また、厳しい運営を続けている会の引き締めを図っていくために、応用化学科の今日の繁栄の原動力、中心軸として活躍してこられた西出先生の手腕、指導力に大いに期待するものであります。

私の任期中は、ベテランボランティアの世代交代が進んだため、現役シフトを進めて参りましたが、想定通り多忙な中での活動となることから、より多くのボランティアの参加が望まれてきた4年間でもありました。

また、同様に「チェック&レビュー」による活動の見直し、リソースの効果的活用などにより、多くの会員にとって魅力のある会とすべく活動のあり方を同志諸君と議論し、進めて参りました。

その結果、産学連携を目指す「未来社会創成フォーラム」、学生部会の活性化と学生自主企画によるフォーラムの実施、若手現役の会の立ち上げ、現役OB・OGによる委員会の執行体制など応化会を取り巻く環境変化に対応した新しい姿への試行を続け、ようやく骨組みだけは出来上がってきたものと考えております。

これも現執行部を支えている理事や委員の皆さん、長きに亘り会の活動を支えているベテランボランティアの皆さん、そして何よりも本日お集まりの会員の皆さまのご理解とご支援によるものと、この場をお借りして厚くお礼を申し上げる次第であります。

また、理事から会長になるまでの助走期間が1年半と短かった私の未熟な、そして強引とも受け取られる運営にご理解をいただき、多くの場面でご助言・ご助力をいただいた河村前会長や平林前副会長には感謝の言葉もございません。

後ほどご紹介されると思いますが、西出新会長には昨年編成しました現行体制をほぼそのまま引き継いで頂き、若い世代による課題解決を進め、応化会のさらなる発展につなげていくことをお約束いただきました。

百年を迎えようとしている応用化学会は、他に類を見ない活性化された組織(OB/OG、教員、学生)です。そしてその原点は学生を軸とする若手後輩達への先輩達からの支援の場であるという立ち位置にあります。これからもさらなる活動が起案そして実行されていくものと期待しております。応用化学会が多くの学生・卒業生たちの交流の場として、ますます発展されていくことを心より祈念申し上げまして、開会および退任のご挨拶とさせて頂きます。

4年間のご協力・ご支援、誠に有り難うございました。

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