2016年度学位記授与式送辞

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在校生代表 政本浩幸

寒さも日一日と和らぎ、桜のほころびに、春の訪れを感じる今日この頃です。

このよき日に、早稲田大学を卒業された皆様、並びに、大学院を修了された皆様、本日は、誠におめでとうございます。

今、先輩方の脳裏には、早稲田大学で月日を過ごされた数々の思い出が、次々と浮かんでくることでしょう。それは勉強や研究に励んだこと、部活動、サークル活動やアルバイトに打ち込まれたことなど、皆様それぞれで異なるとは思いますが、それらの経験は先輩方の大切な思い出となっていることと思います。

先輩方は、私たち在校生にとって最も身近であり、大きな存在でした。実験の時には、TAとして親身になってご指導下さり、研究室では研究のいろはを教えて下さり、部活動やサークル活動では苦楽を共にし、私達在校生にとってかけがえのない思い出ができました。 今後は先輩方を見習い、私たちが後輩の目標になれるよう、努力してまいります。

日本を取り巻く社会情勢はますます厳しさを増しております。さらに、世界を相手に戦っていくためには、知識や技術だけではなく、決断力、そして情熱が必要であると感じます。この先も困難が待ち受けているかもしれません。しかし、応用化学科で培われた論理的思考などが、解決へと導く武器となることでしょう。

早稲田大学の校歌には、「早稲田」以外に1,2,3番に共通して存在する言葉が一つだけあります。それは「理想」という言葉です。常に高い「理想」をもつこと、つまり、「久遠の理想」を持つことにより、「理想の光」が先輩方の将来を照らしてくれると思います。

卒業後も、時には「心のふるさと」である母校を訪ね、元気な姿を見せて下さるとともに、私達を励まして下さい。

皆様方の輝かしい未来と、ご健康をお祈りし私達の感謝とお礼の言葉とさせていただきます。本日はご卒業おめでとうございます。

平成二十九年三月二十四日
在校生代表  政本浩幸

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