2015年度 学位記授与式 送辞

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tanaai送辞 在校生代表 田中徳裕君

 緑に色づき始めた戸山公園や大空を飛び交う鳥たちが春の訪れを告げている今日のよき日に卒業・修了される先輩のみなさま、ご卒業、誠におめでとうございます。我々、在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

今、先輩方の心の中では、この早稲田の杜で積み重ねてきた数多くの思い出が走馬灯のように駆け巡っていることと思います。応用化学科での生活は、多くの授業、実験とそのレポートに追われる毎日、研究室配属後では、ゼミでの発表や卒論、修論研究とさぞかしお忙しかったことでしょう。一方講義を離れた場では、先生方の普段とは違ったお人柄に触れたこと、更には、サークル活動やボランティア活動を通じて多くの友人を作られたことも大きな思い出となっていることでしょう。

思い返してみると先輩方は、いつも私たちの相談を最後まで親身に聞いてくださいました。キャンパスの中では新しい分野に挑戦し、右も左も分からなくなっている私に方向性を示してくださいました。お酒の場では、恋愛や友人関係がもつれ右も左も分からなくなっている私にご自身の経験を語ってくださいました。高田馬場のロータリーではお酒を飲みすぎて右も左も分からなくなっている私を最後まで介抱してくださいました。講義、実験、レポート、サークル活動、アルバイト。いずれも大学生活と関わりの深い言葉です。このすべてに先輩方のアドバイスがありました。私の大学生活のすべてに先輩方の支えがありました。先輩方は、私たちの手本でした。そんな先輩方が、本日ご卒業されるのはうれしくもあり、寂しくもあります。これからは私たちが後輩たちの手本となるように精進してまいります。

今、世界は多くの問題にさらされています。昨日のニュースが霞んでしまうほど多くのニュースが次々と舞い込んできます。そして、その大半が暗く、心が沈んでしまうものです。しかし、この早稲田の杜で学んだ先輩方が、世界の各地で活躍され、これらのニュースを明るく、心が弾むものへと変えてくださることを期待しております。

最後になりましたが、早稲田大学応用化学科で習得されたことを糧に先輩方のますますのご活躍を願いつつ在校生一同心から御祝いを申し上げ送辞とさせていただきます。

平成28年3月24日

在校生代表 田中徳裕

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