同期会便り

3305作品展(新制12回 昭和37年卒)

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集合写真

3305とは今まで何度も出てきましたが、昭和33年に応用化学科(学科番号05)に入学した「3305xx」の学籍番号に由来しています。即ち昭和37年に卒業した同期生のグループ名です。在学中は60年安保闘争の洗礼を受け、卒業後は日本の高度成長の担い手として頑張ってきました。

退職後はその勢いを持って、「応化会活性化委員会」「応化会事務局」「応化ウクレレ同好会」「アルペン同好会」等に多くの同期生が関与し、少なからず貢献しております。我々3305のメンバーは、同期会の開催は勿論の事、6、7年前から毎年温泉旅行(登山を含む)を実施していますが、昨年竹田研爾氏(佐藤研出身)から、「激動の時代を生きて無事古稀を越えた記念とお祝いを兼ねて、日頃の趣味・生きがいの所産をそれぞれ持ち寄って、一日を気軽に過ごしては」との提案があり、有志を募り、「3305作品展を開催しよう」ということになりました。その後一年がかりで準備を進め、ようやく今年の6月5日に、吉祥寺駅前「井の頭画廊」での開催が実現しました。  前日6月4日(金)の午後、各人が作品を持ち寄り、会場での飾り付けが終了した後、前夜祭と称して吉祥寺の居酒屋に席を移し、趣味の話から政治、経済問題に至るまで、大いに日頃の考えを語り合い、楽しいひとときを過ごしました。

今回の作品展では、18名の出品者から、絵画(7点)、写真(28点)、陶芸(38点)、創作折り紙(22点)、豆本(14点)、篆刻(4点)、紐(3点)、工作品(2点)などの他、パソコンやデジタルフレームによる山岳風景やガーデニングの花、家族の絆の紹介等の画像も数多く表示され、予期した以上にバラエティーに富んだ内容となりました。 更に海外にも進出し活躍されている菅原実氏(菅原工芸ガラス社長 長谷川研出身)からは、自社製品の紹介を兼ねたガラス工芸品の展示があり、それによってより充実した雰囲気が醸し出されていました。

開場と共に続々と同期の諸氏や家族、友人など多数の来訪者があり、出品者との話がはずむとともに、同期会とは一味違った交流の場となりました。また、わざわざ手土産を差し入れて下さる方もあり、お祭りのような一日はあっという間に過ぎて、後片づけを済ませ各自満足感とともに、次の開催を期して家路に就きました。

初めての作品展に今回参加して感じたことは、「いかに皆が隠れた才能を持っているか」が分かったことです。あらためて趣味を持つことは、これからの人生に大変重要なことだと感じました。さらに今回は3305という同期生の作品展でしたが、「これが応用化学会全体に広まれば会員同士や、若い学生の方々とのコミュニケーションがもっと良くなるのでないか」と思ったりもしました。

(文責:石橋暉彦・山口研出身)
(写真:大島 晃、永井 肇・篠原研出身、米田和生・石川研出身)