河村会長から、活性化を提案された10年前から、6年前に自ら先頭に立ち施策実施されて、今日に至るまでを振り返えられ、挨拶された。
大学教職員の皆さんのご努力により、100年近くの歴史の中で、先生方の受賞の数々、要職への就任等により、これ程知名度が上がったのは初めてであること。活性化の結果、会報・ホームページの充実、総会・評議員会の充実、年3回の講演会の充実、そして、学生向けに奨学金制度の導入、また学生の卒業後の方向性を決めるに際し手伝いとなる先輩からのメッセージ・企業ガイダンスの充実。企業ガイダンスには、62社の企業が掲載され、卒業生年間150名の半数がこれら企業へ就職されていること。この企業ガイダンス参加企業を基にして、昨年から、情報の発信および産学連携を推進する「未来社会創成の会」を立ち上げられたこと。皆様の絶大なるご理解・ご協力ならびにボランティア(委員)の皆様のご尽力により、本日の活性化が充実したものになったことに感謝された。
本日をもって会長職を卒業するが、今後何を絞っていくかも含め、新しいメンバーにお願いしたいと思っている旨述べられた。
また、不幸にして博士号を授与された論文について、世の中で物議を醸していることに関して、関係者は真摯に受け止めて、未来に向けて、毅然たる態度で、建学の精神に基づいて対処することを望まれた。加えて、若い人は挫折を恐れず、我々の母校が今苦境に直面している今、OBが出来ることをし、力を合わせて母校に恩返しをする時 ではないかと思うこと。皆で肩を寄せ、手を組んで、この疾風の中を駆け抜ければ、 苦境をチャンスに変えることが出来るとの思いを伝えられた。
新制1回の百目鬼、加藤諸先輩を始めとし、先輩方のご指導・ご協力を頂き、乱暴な旗振りにもご理解を頂いた棚橋元会長、里見前会長、応用化学会同志諸兄の10年間の献身的な働きに深謝の気持ちを述べられた。また、6年間事務局長を務めた高橋宏君も総会後数か月をおいていて退職されることになるが、その献身的な勤務に対し感謝の意を表したいとして拍手をもって紹介された。
応用化学会活動を通じて、多くの学生諸君との出会いがあり、活性化活動の拠りどころとなったこと。知恵をもらったこと。後輩との交流の場を提供することが応用化学会の重要なファンクションであり、この会を通じてゼミの先輩・後輩との交流を図って頂きたいこと。ご自分の反省を踏まえ、現役の時から応用化学会活動に顔をだして、若い人たちを指導してもらいたい。そして若い世代の成長と共に、応用化学会が発展しますことを心からお祈りしますと挨拶を締めくくられた。
菅原庶務理事及び本間会計理事より各々「2013年度事業報告案」及び「決算案」の説明がなされ、特に、収支決算書では、正有志会員会費625万円、学生会員会費 126万円、名簿発行賛助金32万円他で収入1,080万円、支出は、会報費248万円(会費納付者への発送に限定し、予算比12万円減)、集会費137万円(無料会場利用により59万円減)、事務費327万円(コピー費減により13万円減)等、収入に対する差額95万円を収支準備補填金に繰り入れし、合計1,080万円の支出となったことを資料に基づき説明。
監査報告として、平林監事から、5/13に監査を実施。収支決算書、貸借対照表のチェックを行い、報告書内容が正しいことを確認された旨報告された。
以上により、2013年度事業報告案及び決算案が承認された。
菅原庶務理事及び本間会計理事より各々「2014年度事業計画案」及び「予算案」の説明がなされた。
特に、収入では、正有志会員会費を30万円増の655万円を見込み、支部預け金取崩で33万円他で、収入1,092万円。支出では、会報費を2013年度同様会費納入者にのみ発送すること等で経費削減し、支出計1,092万円とすることを説明。
以上により 2014年度事業計画案及び予算案は承認された。
河村会長より、前会長である里見多一氏の名誉会員への推薦をペンディングとしてい た背景を説明され、今回名誉会員への推薦を提案され、承認された。 その場で、桐 村応用化学科主任から「名誉会員任命書」が贈呈された。
河村会長から、2年前から理事となって頂き、昨年から副会長として本日に備えて頂いたこと。前の会社のトップまでいかれ、三顧の礼でお迎えした三浦千太郎氏を会長として選任され、承認された。
三浦新会長就任の挨拶:10年の長きにわたって同士の方々と共に応用化学会の改革に精励されて来られた河村さんは、まさに「中興の祖」とも言える大きな存在であり、その早稲田大学応用化学科、応用化学会に対する真摯な思いと情熱は、接するたびに一緒に邁進していかなくてはいけないと言う思いにさせられたこと。助走期間のあまり無い中で会長をお引き受けすることになったわけで、大丈夫か、不遜では無いか、と言う思いに駆られることも多々あったこと。しかしながら、本日皆さまのご信任を頂き、その迷いも吹っ切れ、河村さんより12歳若いだけが取り柄ではあるが、新しい執行体制の方々と全力でこの重責を担っていく覚悟であることを表明された。
一昨年、初めて応化会活動に参加することになり、この会が普通のOB会では無いことに大いに驚かされたこと。それは、卒業生、教職員、学生諸君が一体となって運営に関わっており、企業顔負けの様々なイベントを主催している他に、類を見ないきわめて能動的な組織であることを述べられた。
応化会は会員資格者8,000名、会費納入会員2,500名、この大変な数の会員が支えている組織で、その活動は会費によって運営され、今後も会の運営そして発展のためには、さらなる会費納入率の向上が必須であり、新しい体制においても引き続き最大・最重要の課題として全力で取り組んでいくことを決意し、会員各位のご理解と絶大なるご協力をお願いされた。
応化会初仕事になった応用化学科の産学連携を深化させるため、旧知の企業だけではなく社会インフラなど新しいジャンルの企業をお招きしたフォーラム「未来社会創成の会」を実施致したこと。ほぼ満員の61社88名の方にご参加頂き成功裏に終えることが出来、この経験を元に今秋第2回フォーラムを実施する予定であること。 応化会会員が参加できない、直接会員利益には繋がりにくいイベントではあるが、応用化学科の名声、産学連携実績向上に資することによって学生や現役OBなど若い会員の帰属意識が高まることを期待しての実施であることを説明され、「役立つ化学」としての新しい外部への発信は新体制が試行していく新しいアクションプランの一つと考え、実績を重ね、より良い形に成長させてまいる所存であることを説明された。
昨今の混乱に関しては、粛々と、そして原理原則に則り臆することなく正々堂々と対外発信を積極的に進めていきたいと表された。
本日からの新しい体制で、先輩諸氏の築き上げてきた成果と名声を大切に守り、さらなる発展に結びつけていくために尽力してまいる所存であることを表され、OB会員、教職員そして学生諸君の引き続きの多大なるご支援・ご協力をお願いして会長就任の挨拶とされた。
三浦新会長から、新たに役員に指名された5名の方を紹介された。
副会長 倉持 誠氏、監事 河野恭一氏、理事 中井裕夫氏、門間聰之氏、和田宏明氏(学外理事からのスライド)
大矢庶務理事より、業務の多様化に合わせて、会則の変更・新設を2点提案された。
24条(監事)の監査を「会務」から「業務および会計」の監査にあたると変更。
第10章(特別顧問)第44条を新設し、会長の補佐をする特別顧問を会長が委嘱することが出来るものとする。
以上により、承認された。
桐村副会長より、応用化学科・応用化学科専攻の現状として 4点を報告された。
最後に2017年に応用化学科は本科設立から100周年を迎えること、より良い学科・専攻への努力をしていることが伝えられ、早稲田応用化学会各位への支援の依頼がなされた。 。