河村会長から冒頭、遠路はるばる多数の参加へのお礼を述べられ、会長挨拶を始められた。
現体制は昨年の総会で更新され、その一年が経過し、応用化学科においては、竜田教授が退任され、これまでの業績が高く評価され栄誉フェローの終身称号が授与されたこと。逢坂教授が米国電気学会(ECS)の副会長に就任されたこと。会員として誇りに思うと絶賛された。
昨年約束した学生諸君の応用化学会への帰属意識を高めるための重点施策の報告があった。
また、応化会の従来活動はこれまでにも増して活発に行われ、改めて各委員のご努力に敬意を表された。
平沢庶務理事及び本間会計理事より各々「2010年度事業報告案」並びに「決算案」の説明がなされ、特に、収支決算書では、収支補填準備金取崩し 46万円、正有志会員会費635万円、学生会員会費 123万円他で収入1,042万円、支出は、東日本大震災の影響による企画の開催減と経費削減効果により1,402万円となったことが説明された。
監査報告として、藤本監事から、5/20に監査を行い、帳票・通帳、両支部からの報告書等を確認して、記載の通りの報告書内容を確認したことが報告された。
以上により、2010年度事業報告案及び決算案が承認された。平沢庶務理事及び本間会計理事より各々「2011年度事業計画案」並びに「予算案」の説明がなされた。
特に、収入では収支補填準備金取崩170万円を含め収入総額1,163万円となること。支出に既に中止となった評議員会を予算上は計上していることが補足された。
昨年10月の応化主任が木野教授から菅原教授に代わり、自動的に応化会副会長が交代されたこと、菊地副会長が一身上の都合で引かれた事により逢坂教授が副会長となったこと、内田理事の北米赴任に伴い安達理事に交代されたこと、竜田理事の教授定年に伴う退任が報告された。
竜田栄誉フェローへの感謝状贈呈は、別途、日程を定め河村会長から贈呈することを報告された。
贈呈式の模様は → こちら
菅原副会長より、昨年秋からの教室の近況として、西出教授の先進理工学部長就任、逢坂教授のナノ理工学研究機構長の継続、木野教授の理工学研究所長・産学官研究推進センター長就任、菊地教授の大隈記念学術褒章受賞、3月には竜田名誉教授の最終講義を開催、東日本大震災と重なったが、全ての行事を執り行うことが出来たことについて、皆様のお力添えに感謝の意が述べられた。大震災に関連しては、予定していた応用化学会給付奨学金・水野賞授与式、卒業式、入学式は安全を勘案した大学本部決定により中止したこと、実験室は、若干の被害があったが、幸い人的な被害はなかったこと。5月からは授業も開始され、現在は震災前と変らない状況であることが報告された。
なお、来春には、菊地教授、酒井教授がご退職のご予定であることが紹介された。
社団法人日本化学工業協会が募集した化学人材育成プログラムで選定された11大学院専攻は、化学の基礎・応用研究と並行して、リーダーシップやコミュニケーション能力に優れた人材、グローバルな感覚を持った人材育成など、化学企業が望ましいと考える博士後期課程の教育カリキュラムを推進していることが評価されたもので、私立大学では早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻のみが選定されたこと、そのカリキュラム、グローバルCOEプログラム、博士キャリアセンターとの連携した教育が高く評価されたこと、更に、奨学金の学生を推薦できる特に優れた8専攻にも選定されたことから来年から3年間で3名の奨学生を推薦出来ることが報告された。(詳しくは ⇒ http://www.nikkakyo.org/upload/2994_4319.pdf)
本年度は世界化学年であり、その日本委員会には竜田名誉教授、西出教授が参画されており、西出教授はその実行委員長もお務めです。昨年はノーベル化学賞を2名の日本人が受賞し、応用化学関係にはいい風が吹いていると感じており、応用化学科・応用化学専攻としても この風にのり、更なる発展が出来ればと考えている旨を述べ、最後にOB皆様の引き続くご支援を依頼された。