早慶ワークショップ 2006

早慶ワークショップ2006開催

 去る10月28日土曜日、早稲田大学と慶應義塾大学の応用化学,化学系4学科の合同研究会である早慶ワークショップが開催された。本年度は慶應義塾大学矢上キャンパスにて行われた。
 今回は初の試みとして、学生主体にて企画・実行された。早慶両校から選ばれた実行委員の間での話し合いの結果、本年度はポスター発表に加えて、要旨集の発行やショートプレゼンテーションの実施を追加することとなった。また、早慶間のコミュニケーションを取り易くする環境作りが提案された。

当日は、早慶合わせた参加者総数は172名となり、非常に盛大な会となった。本年度の早慶ワークショップ実行委員長である慶応義塾大学修士課程2年奥村明史さんの開会の言葉で始まり、13時30分からの1時間、各々のポスターの紹介をするショートプレゼンテーションが行われた。
続いて14時45分からポスター発表会が開催された。発表件数は早稲田応化が17件、早稲田化学が6件、慶応化学・応化あわせて30件の計53件であった。ポスター発表を前半・後半に分け、各1時間半と充分な時間を設けたため、ディスカッションを充分に行うことができた。また、慶応には青、早稲田には赤のシールをポスター発表者に配分し、有意義なディスカッションを行うことができた相手校の聴衆にシールを渡すというルールにより行われた。このことにより、より早慶間のコミュニケーションを取ることができた。ポスター会場は多くの聴衆が訪れ、活気に満ちた議論が展開されていた。また、今回は展示物を用いた印象的な発表も多数あった。

さらに、学生と教員が全員審査員となり、64名のポスター発表者の中から優秀賞を決定した。慶応から2名、早稲田から2名の優秀者が表彰された。早稲田応化から選ばれたのは修士課程2年宇都宮沙織さんの発表であった。また、ユニーク賞も設置し工夫を凝らし聴衆にインパクトを与えた発表、早慶各1件に対して贈られた。この賞には、早稲田では応化修士課程2年奈和手秀俊さんが選ばれた。これらの賞の表彰はポスター発表会のあとの懇親会にて行われた。懇親会では表彰のほかにもビンゴゲームを行い、非常に和やかな雰囲気の中、早慶化学系の親睦をより深めることができた。
 このようにポスター発表に加えショーとプレゼンテーションや要旨集の発行等、盛りだくさんであったため、発表者も準備に時間のかかるものであったとは思う。しかし今回は例年に増して充実した会となった。

来年度は早稲田化学科主催で開催される予定である。引き続き学生主体での企画・準備が予定されている。この企画を通して早慶間の交流をより深めていくことを期待している。 (文責:阪田薫穂)