「先輩からのメッセージ２０１０」開催報告

2011年1月15日（土）　第３回フォーラム「先輩からのメッセージ」を開催しました。
その概要をここに報告いたします。

早稲田応用化学会ホームページには「企業ガイダンス」掲載欄があり、現在約５０社に参加いただいている。本年度も掲載企業にお願いして、現場の第一線で活躍中の身近な世代の先輩によるジョブガイダンスおよびキャリアデベロップメントについて講演していただくことにした。日本を代表する化学系を中心とする３９社から賛同していただき、企業からの参加者は講演者・随行者を含めて７０名以上、学生の参加者は１７８名（前年比１２７％）の盛会となった。会場は４教室を使用し、前半と後半の２部制にして各社２回講演をしていただく方式をとり、参加学生が希望する企業を出来る限り聴講できるように配慮をした。また別教室では現在当キャンパスが力を入れている「博士人材の育成」に関して、博士キャリアセンターが取り組んでいる活動の概要を高橋浩教授から企業参加者に紹介させていただいた。（ショート・トークの模様はこちら）

講演後は企業参加者（先輩および随行者）を囲んで懇親会を行なった。主催者を代表して河村会長から参加企業へ御礼の挨拶に始まり、懇親会に参加いただいた先生方を代表して菅原副会長（主任教授）から乾杯、その後はフォーラムに参加できなかった学生達も多数参加して、フォーラムの延長となる質疑応答を含めて先輩・後輩として話が弾み、会場は熱気に溢れてかつ談笑が絶えなかった。参加した多くの学生たちは、昼間のフォーラムそして夜の懇親会を通して、日常の勉学、研究そして将来の進路決定への貴重なアドバイスを多数の先輩の方々から頂戴し、多くを学ぶことができたものと確信している。桐村教授（就職担当）の挨拶、下井交流委員長の中締めによりプログラムは成功裏に終えた（懇親会の模様はこちら）

この企画に賛同いただき、参加していただいた企業の関係者および講演していただいた先輩の方々にはあらためて厚く御礼申し上げます。

付記

• プログラム概要
  

  （１）	日　時	２０１１年１月１５日(土)
  （２）	会　場	西早稲田キャンバス　５２号館　１０１〜１０４教室
  （３）	内　容	開催挨拶とオリエンテーション：１２：２５〜１２：５５ 　　　平林副会長、平沢教授、下井委員長 　　講演会　：１３：００〜１５：３０　【第一回】　１５分／社 　　講演会　：１５：４５〜１８：１５　【第二回】　１５分／社 　　特別講演：１３：３０〜１４：００、１７：００〜１７：３０ 【２０４教室】 　　懇親会　：１８：３０〜２０：００　【６３号館１Ｆ・馬車道】
  （４）	対象学生	学部生、修士、博士及びポスドク
  （５）	対象学科	応用化学科／専攻、化学・生命化学科／専攻、生命医化学科／専攻、ナノ理工学専攻 　　生命理工学専攻等、ほか他学部・学科・専攻の参加自由
  （６）	主催	早稲田応用化学会､運営：交流委員会

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  「先輩からのメッセージ２０１０」部屋割り・タイムスケジュール　【５２号館】　】

  タイムスケジュール	101教室	102教室	103教室	104教室
  12:35-12:55			【オリエンテーション】
  司会（交流委員）	河野善行	井上凱夫	中川善行	岡本明生
  13:00-13:15	旭 化 成 （株）	三菱マテリアル（株）	信越化学工業（株）	三菱化学（株）
  13:15-13:30	ＪＳＲ（株）	古河電気工業（株）	電気化学工業（株）	ＪＸ日鉱日石エネルギー （株）
  13:30-13:45	日本ペイント （株）	オージー（株）	ニ チ レ キ （株）	長 瀬 産 業 （株）
  13:45-14:00	三 井 化 学（株）	東 ソ ー（株）	旭 硝 子（株）	富士フイルム（株）
  14:00-14:15	住友金属工業（株）	（株）日立プラントテクノロジー	千代田化工建設（株）	日本パーカライジング （株）
  14:15-14:30	日産化学工業（株）	（株）コーセー	（株）ＡＤＥＫＡ	Ｄ Ｉ Ｃ （株）
  14:30-14:45	凸 版 印 刷（株）	東 　レ（株）	住友化学（株）	昭 和 電 工（株）
  14:45-15:00	三菱レイヨン （株）	大日本印刷（株）	明 治 製 菓 （株）	テ ル モ（株）
  15:00-15:15	新日鐵化学（株）	（株）東京機械製作所	ＪＦＥエンジニアリング （株）	ソニーエナジー・デバイス（株）
  15:15-15:30	（株）東芝	キ リ ン ビール （株）	トヨタ自動車（株）
  15:30-15:45	【　休　憩　】
  司会（交流委員）	井上凱夫	河野善行	岩井義昌	中川善行
  15:45-16:00	旭 化 成 （株）	三菱マテリアル（株）	信越化学工業（株）	三菱化学（株）
  16:00-16:15	ＪＳＲ（株）	古河電気工業（株）	電気化学工業（株）	ＪＸ日鉱日石エネルギー （株）
  16:15-16:30	日本ペイント （株）	オージー（株）	ニ チ レ キ （株）	長 瀬 産 業 （株）
  16;30-16:45	三 井 化 学（株）	東 ソ ー（株）	旭 硝 子（株）	富士フイルム（株）
  16:45-17:00	住友金属工業（株）	（株）日立プラントテクノロジー	千代田化工建設（株）	日本パーカライジング （株）
  17:00-17:15	日産化学工業（株）	（株）コーセー	（株）ＡＤＥＫＡ	Ｄ Ｉ Ｃ （株）
  17:15-17:30	凸 版 印 刷（株）	東 　レ（株）	住友化学（株）	昭 和 電 工（株）
  17:30-17:45	三菱レイヨン （株）	大日本印刷（株）	明 治 製 菓 （株）	テ ル モ（株）
  17:45-18:00	新日鐵化学（株）	（株）東京機械製作所	ＪＦＥエンジニアリング （株）	ソニーエナジー・デバイス（株）
  18:00-18:15	（株）東芝	キ リ ン ビール （株）	トヨタ自動車（株）
  特　別　講　演
  13:30-15:00	204教室	演題： 「産業界に羽ばたく博士院生・ポスドクの養成について」　＝博士キャリアセンターの取り組みと実績＝		講師 客員教授　高橋　浩
  17:00-17:30

  
  
• 参加した学生
  フォーラム参加学生の詳細（懇親会参加学生：119名）
  

  	博士	M2	M1	B4	B3	B2	B1	小計	前年	前年比（%)
  応用化学科・専攻	4	6	60	20	20	7	6	123	114	108
  化学・生命・専攻	2	1	15	2	1	0	0	21	8	238
  生命医科学・専攻	3	0	9	7	0	0	0	19	2	950
  その他学部・専攻	1	1	9	0	4	0	0	15	16	94
  合　　計	10	8	93	29	25	7	6	178	140	127

  
  
• 感想・アンケートを踏まえての総括
  
  • スケジュールがタイトとなり回収率（学生10%以下、企業64%）に問題があり、学生のアンケート解析は、定性的な総括に留めた。アンケート記入・回収に関しては次回に向けた検討事項とする。
  • 開催時期：企業の88%は「適当」と回答。学生は「適当」と12月開催希望とに分かれた。
  • 講演時間：企業の56%は「適当」と回答。学生概ね「適当」と回答。他の意見はほとんど短いと回答。
  • 講演テーマ、内容：企業の88%は「適当」と回答。学生全員「参考になる」と回答し、ほとんどの学生は10社以上の講演を聴講し、先輩方の個人の体験が聞けて良かったとの意見も寄せられた。また先輩からも母校で懐かしく楽しく説明できたとの感想も寄せられた。
  • 懇親会の設営（１テーブル当り企業数）：企業の88%は「適当」と回答。学生は全員「適当」と回答。
  • 講演、懇親会への参加学生数（対企業）：100%が「適当」と回答。来年度も全社から参加の意思表示を頂いた。
  • 昨年度に比べて参加学生数が大幅に増え、予想以上の学生に会えたたこと、多くの学生が意欲を持って参加していたこと、参加企業数が多かったこと等双方とも満足感が高かかった。
  • 高橋教授による特別講演は企業の参加者に大いに興味が持たれ評判が良かった。
  • 学生への周知方法や講演時間の同期化、なるべく多くの講演が聴けるような工夫は引き続き努力事項である。
  
  
• 本企画の経緯
  

  我が国１９８０年代は未曾有の好況を謳歌し、空前の求人難という状況下、企業は求人活動にはかなり苦労した時代である。かかる状況下、「企業ガイダンス」は早稲田応用化学会の会報編集委員会での議論から生まれたアイデアであった。当時会報の別冊として年一回発行し、学生支援というよりは企業支援として、その機能を果たした。その後、バブル経済が弾けると、就職戦線が様変わりし、掲載企業は激減し、２００１年の第１１号を最後に、以後休刊になった。

  ２００４年に活性化委員会が発足した折、当時の里見会長から、下部組織の交流委員会に休刊となっている「企画ガイダンス」を復活させていただけないかとのお話をいただいた。企業の協力がえられるかどうか不安であったが、「企業は人材なり」といわれる状況下、企業在籍のＯＢと学生、先生方のコミュケーション広場の構築ができれば、企業に役立つ人材教育の支援になるのではないかとの思いから、引受けることとした。

  時代に相応しく様相を変えて、ホームページ掲載方式とし、参加企業には維持費のみを負担していただくこととして再出発した。その「企業ガイダンス」には「先輩からのメッセージ」の欄があり、企業在籍応化ＯＢから、後輩の学生諸君への熱いメッセージが掲載されている。活字のメッセージ発信にとどまらず、実際にそのような先輩たちにご足労をいただき、後輩に直接会話をしていただけるような場を設営してみようとのアイデアが交流委員会にて生まれた。企業の人事部門の方々にご相談を持ちかけて、２００７年初秋、「企業と学生との対話」を開催したところ、参加企業及び就活学生から大変好評であった。

  しかしながら、企業の求人活動に直結しやすい内容であったところから、２００８年の化学系国立大学の新取組み、経団連の倫理憲章・指導要綱の強化および当大学教室側の指導・要請を踏まえて、内容及び開催時期を大幅に変更し、名称も改名してフォーラム「先輩からのメッセージ」を企画し、第一回目は２００９年１月１７日、第二回は２０１０年１月１６日、第三回の今年は１月１５日に開催した。

  なお、本フォーラム「先輩からのメッセージ」および「企業ガイダンス」に関するお問い合わせならびにご要望等は下記メールで、交流委員会または応化会事務局宛てお願いいたします。

  メールアドレス：guidance@waseda-oukakai.gr.jp
  
  〒１６９−８５５５　東京都新宿区大久保３−４−１
  　　早稲田大学　先進理工学部応用化学科内　早稲田応用化学会 　　事務局長　高橋　宏
  　　TEL　０３−３２０９−３２１１　　内線　５２５３
  　　FAX ０３−５２８６−３８９２
  　　E- mail oukakai@kurenai.waseda.jp
  　　URL http://www.waseda-oukakai.gr.jp