「先輩からのメッセージ　２００９」開催報告

2010年1月16日（土）　第２回フォーラム「先輩からのメッセージ」を開催しました。
その概要をここに報告いたします。

早稲田応用化学会ホームページには「企業ガイダンス」掲載欄があり、現在４０社強に参加いただいている。本年度も掲載企業にお願いして、現場の第一線で活躍中の若い先輩によるジョブガイダンスおよびキャリアデベロップメントについて小講演（以下ショートトーク）していただくことにした。日本を代表する化学系を中心とする３０社から賛同していただき、企業からの参加者は講演者・随行者を含めて５０名、学生の参加者は１４０名を超えた。会場は４教室を使用し、前半と後半の２部制にして各社２回ショートトークをしていただく方式をとり、参加学生が希望する企業を出来る限り聴講できるように配慮をした。折り返しの時間帯には現在当キャンパスが力を入れている「博士人材の育成」に関して、博士キャリアセンターが取り組んでいる活動の概要を高橋浩教授から企業参加者に紹介させていただいた。（ショート・トークの模様はこちら）

ショートトーク後は企業参加者を囲んで懇親会を行なった。主催者を代表して河村会長から参加企業へ御礼の挨拶に始まり、懇親会に参加いただいた先生方を代表して平沢教授から乾杯、その後はフォーラムに参加できなかった学生達も多数参加して、昼間のフォーラムの延長となる質疑応答を含めて先輩・後輩としての様々な話に弾み、熱気に溢れて談笑が絶えませんでした。参加した多くの学生たちは、昼間のフォーラムそして夜の懇親会を通して、日常の勉学、研究そして将来の進路決定への貴重なアドバイスを多数の先輩の方々から頂戴し、多くを学ぶことができたものと確信している。菅原庶務理事（教授）の締めにより盛会裏に終えた。（懇親会の模様はこちら）

この企画に賛同いただき、参加していただいた企業の関係者および講演していただいた先輩の方々にはあらためて厚く御礼申し上げます。

付記

• プログラム概要
  

  （１）	日　時	平成２２年１月１６日(土)
  （２）	会　場	西早稲田キャンバス　５２号館　３０１〜３０４教室 受付：５２号館２０３教室
  （３）	内　容	平林副会長の開催挨拶：１３：００〜１３：１０ フォーラムのオリエンテーション　下井交流委員長：１３：１０〜１３：２５ ショートトーク　（前半）：１３：３０〜１５：３０　１５分／社 特別講演：１５：３５〜１５：５５ ショートトーク　（後半）：１６：００〜１８：００　15分／社 懇親会　：１８：００〜１９：３０　【６３号館１Ｆ・馬車道】
  （４）	対象学生	学部生、修士、博士及びポスドク
  （５）	対象学科	応用化学科／応用化学専攻及び関連学科・専攻、他学部・学科・専攻の参加自由
  （６）	ショートトーク スケジュール	下記のとおり

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  「先輩からのメッセージ２００９」部屋割り・タイムスケジュール　【５２号館】

  タイムスケジュール	301教室	302教室	303教室	304教室
  司会（交流委員）	岩井義昌	岡本明生	中川善行	井上凱夫
  13:30-13:45	三井化学（株）	三菱マテリアル（株）	旭硝子（株）	三菱化学（株）
  13:45-14:00	ＪＳＲ（株）	古河電気工業（株）	電気化学工業（株）	旭化成（株）
  14:00-14:15	日本パーカライジング（株）	オージー（株）	千代田化工建設（株）	ニチレキ（株）
  14:15-14:30	東レ（株）	信越化学工業（株）	三菱レーヨン（株）	日本ペイント（株）
  14:30-14:45	大日本印刷（株）	住友金属工業（株）	凸版印刷（株）	富士フイルム（株）
  14:45-15:00	ライオン（株）	（株）コーセー	（株）ＡＤＥＫＡ	昭和電工（株）
  15:00-15:15	新日本石油（株）	住友金属鉱山（株）	東ソー（株）	住友化学（株）
  15:15-15:30	（株）ジャパンエナジー	日産化学工業（株）
  15:35-15:55	【特別講演】　３０３教室 講演タイトル　：　実践的博士人材とは？　−博士キャリアセンターの活動ご紹介 −　 講師　客員教授　高橋浩氏　（理工学術院　博士キャリアセンター　事務局長代行）
  16:00-16:15	三井化学（株）	三菱マテリアル（株）	旭硝子（株）	三菱化学（株）
  16:15-16:30	ＪＳＲ（株）	古河電気工業（株）	電気化学工業（株）	旭化成（株）
  16:30-16:45	日本パーカライジング（株）	オージー（株）	千代田化工建設（株）	ニチレキ（株）
  16:45-17:00	東レ（株）	信越化学工業（株）	三菱レーヨン（株）	日本ペイント（株）
  17:00-17:15	大日本印刷（株）	住友金属工業（株）	凸版印刷（株）	富士フイルム（株）
  17:15-17:30	ライオン（株）	（株）コーセー	（株）ＡＤＥＫＡ	昭和電工（株）
  17:30-17:45	新日本石油（株）	住友金属鉱山（株）	東ソー（株）	住友化学（株）
  17:45-18:00	（株）ジャパンエナジー	日産化学工業（株）

  
  
• 参加した学生
  
  • フォーラム受付登録者数：１４０名、未登録聴講者数：不明。
  • 応用化学科、応用化学専攻所属：８１％、その他学部・学科・専攻：１９％。 （その他学科・専攻の内訳：化学・生命化学、資源環境工学、電気・情報生命工学、機械、生命医科学、ナノ理工学、応用物理、文化構想学部）
  • 学部生：３７％、大学院生：６３％。 （内訳；修士１年５５％、学部３年１７％、学部２年９％、学部４年９％、修士２年６％、その他４％　）
  • 女子学生：２６％、男子学生７４％
  • 懇親会のみの参加学生：かなりあり、人数不明。
• アンケートの総括
  
  • 開催時期：企業９０％「適当」、学生８３％が「適当」。
  • 講演時間：企業６０％、学生５９％が「適当」。他の意見はすべて短いとの回答。
  • ショートトークのテーマ内容：企業８３％「適当」、学生９２％「参考になる」。
  • 懇親会の設営（１テーブル当り企業数）：企業９７％「適当」、学生６５％「適当」。
  • ショートトークへの参加学生数（対企業）：７３％「適当」、２７％「少ない」。
    参加登録者数１４０名を4教室に分けると、各教室は平均３５名となり、教室収容数１５０名との対比からかなり少なく見えた。
  • 本企画の情報入手ルート（対学生）：メルマガ３１％、学友１７％、研究室配布資料１６％、 学内掲示板１３％。
  • ４教室ショートトーク会場４人の司会者からのコメント：講演時間は１５分が最適。講演内容は大方大変良かったが、学生時代との考え方、仕事の進め方の変化などの話も入れていただいてもよかった。教室間を移動するに際し、各教室の開始終了時間の同期化が必要。
• 本企画の経緯
  

  我が国１９８０年代は未曾有の好況を謳歌し、空前の求人難という状況下、企業は求人活動にはかなり苦労した時代である。かかる状況下、「企業ガイダンス」は早稲田応用化学会の会報編集委員会での議論から生まれたアイデアであった。当時会報の別冊として年一回発行し、学生支援というよりは企業支援として、その機能を果たした。その後、バブル経済が弾けると、就職戦線が様変わりし、掲載企業は激減し、２００１年の第１１号を最後に、以後休刊になった。
  
  　 ２００４年に活性化委員会が発足した折、当時の里見会長から、下部組織の交流委員会に休刊となっている「企画ガイダンス」を復活させていただけないかとのお話をいただいた。企業の協力がえられるかどうか、不安であったが、「企業は人材なり」といわれる状況下、企業在籍のＯＢと学生、先生方のコミュケーション広場の構築ができれば、企業に役立つ人材教育の支援になるのではないかとの思いから、引受けることとした。
  
  　時代に相応しく様相を変えて、ホームページ掲載方式とし、参加企業には維持費のみを負担していただくこととして再出発した。その「企業ガイダンス」には「先輩からのメッセージ」の欄があり、企業在籍応化ＯＢから、後輩の学生諸君への熱いメッセージが掲載されている。活字のメッセージ発信にとどまらず、実際にそのような先輩たちにご足労をいただき、後輩に直接会話をしていただけるような場を設営してみようとのアイデアが交流委員会にて生まれた。企業の人事部門の方々にご相談を持ちかけて、２００７年初秋、「企業と学生との対話」を開催したところ、参加企業及び就活学生から大変好評であった。
  
  　しかしながら、企業の求人活動に直結しやすい内容であったところから、２００８年の化学系国立大学の新取組み、経団連の倫理憲章・指導要綱の強化および当大学教室側の強い指導・要請を踏まえて、内容及び開催時期を大幅に変更し、名称も改名してフォーラム「先輩からのメッセージ」を企画し、第一回目は昨年１月１７日、第二回の今年は１月１６日に開催した。来年も是非継続して開催してほしいとの声が学生側・参加企業側ともにかなり強い。

  なお、本フォーラム「先輩からのメッセージ」および「企業ガイダンス」に関するお問い合わせ ならびにご要望等は下記メールで、交流委員会または応化会事務局宛てお願いいたします。

  メールアドレス：guidance@waseda-oukakai.gr.jp
  
  〒１６９−８５５５　東京都新宿区大久保３−４−１
  　　早稲田大学　先進理工学部応用化学科内　早稲田応用化学会 　　事務局長　高橋　宏
  　　TEL　０３−３２０９−３２１１　　内線　５２５３
  　　FAX ０３−５２８６−３８９２
  　　E- mail oukakai@kurenai.waseda.jp
  　　URL http://www.waseda-oukakai.gr.jp