河野交流委員長の司会のもと、同門先輩である下井応用化学会会副会長のユーモアを交えた挨拶、講師紹介の後、教員・OB ・一般70名、学生31名、合計102名(受付ベース)の聴衆を対象に講演が始まった。
河野交流委員長 |
下井副会長 |
長田義仁氏 |
長田義仁氏の講演要旨
本講演会は、学生、一般OB、長田氏同期、演者の教え子等々多層な聴衆であったが、演者は、それぞれを対象に多種のメーセージを、講演を通じて発信された。特に若い学生諸君に対しては冒頭何か心に残ることを届けたいと明確に述べられた。
法則をその必要性から考え、そして0から作ること等モスクワ大学で体得した研究哲学をベースに、今まで演者が構築してきたサイエンスの世界を最もエッセンシャルなところや、演者が頭の中で繰り返し反芻されてきたイメージを丁寧に説明することから講演が始まった。それ故現在、学会等で評価されている成果、今後注目されると考えられる成果に関しては駆け足にならざるを得なかった。本速報では、当日の講演会の様子を臨場感をもって伝えることを主眼とした。興味ある諸兄姉はすでに報告されている原著論文への遡及をお願いしたい。
質疑応答
講演終了後時間の制約があったため、公式には3つの質疑応答しかできなかったが懇親会、2次会と延々と質疑応答が続いた。
講演所感
課題設定が如何に重要であるかを再認識する講演であった。 ゲルという領域で種々の課題を設定し、原理原則を導き出す努力を継続されるとともに、将来の新規素材提案の端緒まで今まで構築されてきた長田ワールドの一端を一般聴取者にも示して頂いた。冒頭でも述べられたが、これから仕事や研究を展開する若い学生諸君は何かを得て帰ったものと思う。OBの皆様もそれぞれの立場で何かをイメージし満足感を味わえたとものと考えている。また早稲田という場で多くの人々が新しいエネルギーを創発できるのではないかという期待をも抱かせる講演会であった。
<懇親会>
中川交流副委員長司会のもと、冒頭、河村会長からの開会の挨拶に続き、同門の西出教授が講演会参加に続き、乾杯の発声と挨拶を頂いたのち懇親会が開始され多くの聴講者が参加した。懇親会では多層の参加者がいたるところで講演に関して、またその他の話題で歓談し、同期も演者のそばを離れず話がはずみ懇親を深めた。また演者も研究者として教育者としてまたOB、同期として精力的に歓談頂き、教員・OB・学生それぞれとの絆を深めることが出来たと考える。最後に演者により挨拶を頂き、三浦副会長の閉会挨拶、学生委員会の永田雅人君の一本締めで閉会となった。