早稲田応用化学会・第17回交流会講演会の報告(速報)

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日時 :2010年11月27日(土)15:00〜16:40 引き続き 理工カフェテリアで懇親会
場所:55号館大会議室


演題 :『山梨大学における燃料電池教育研究活動の取り組み
             −高分子電解質膜の開発研究を一例として−』


講師 :宮武 健治氏
  • 1991年応化卒(土田・西出研)、
  • 1996年博士後期課程修了、
  • 早稲田大学理工学総合研究センター助手、講師、
    山梨大学クリーンエネルギー研究センター助教授を経て、2009年より同研究センター教授。

下井交流委員長が司会を務め講演会に関する案内の後、河村応用化学会会長の挨拶、同門先輩にあたる下井交流委員長より講師の経歴、受賞歴紹介に続き、教員・OB 45名、学生25名、合計70名の聴衆を対象に講演が始まった。現在最も関心の持たれている課題の一つである首題に対して質疑応答も含めて多いに盛り上がった講演会であった。



宮武 健治氏の講演要旨


質疑応答 講演所感

今回の講演会は学内行事とも重なり参加者は若干少なかったが、現在最も注目されているエネルギー問題、環境問題ともリンクする課題にその実現性も視野に入れた議論が講演会場のみならず懇親会場にも場所を移し続けられた。新しい産業分野となることを予見して多くの種類のマトリックス設計にチャレンジしている研究開発のみならず人材育成にも踏み込み、努力している取り組みに対しても参加者はインパクトを受けたのではと思われる。講演において専門の高分子膜の詳細な機能設計に関しては必ずしも十分な時間がなかったが、まだまだ産学官協同で努力を継続する必要があることを昨今話題となっている「事業仕分け」を引き合いに出され、新進の若手研究者としての想いを最後数枚のスライドで述べられたことも印象的であった。

<懇親会>
冒頭、恩師である西出教授よりのユーモア溢れる挨拶、宮武教授のお人柄の紹介により懇親会が開始され、学内行事終了後駆けつけた教員も含めて多くの聴講者が参加した。宮武教授は懇親会会場でも精力的に多くの教員・OB、学生諸君と質問や意見交換に応じ、賑やかな議論の輪がいくつもでき懇親を深めた。最後に平沢教授による閉めの挨拶、宮武教授の今後のご活躍、ご発展を参加者全員の拍手によるエールを送り閉会となった。

(文責:岩井義昌、井上凱夫、河野善行 写真:広報委員会)
注)講演録は応用化学会報2011年春号に掲載される予定です。


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