早稲田応用化学会・第16回交流会講演会の報告(速報)

(画像をクリックすると拡大表示されます)
日時 :2010年10月8日(金)18:10〜19:30 引き続き 馬車道で懇親会
場所:63号館04, 05号会議室


演題 :「産業界に向けた大学における研究開発戦略」―電気化学の立場から―


講師 :逢坂哲彌教授
  • 1969年応化卒(吉田研)
  • 1974年博士後期課程修了
  • 助手、専任講師、助教授を経て1986年より早稲田大学理工学部教授。
  • 再編により2007年より早稲田大学理工学術院先進理工学部教授

下井交流委員長のオリエンテーションの後、河村応用化学会会長より挨拶および紫綬褒章等の輝かしい多くの受賞歴や国内外学会役職履歴等の紹介、同門先輩である岩井交流委員より教授のお人柄紹介に続き、門間准教授座長のもと、教員・OB・一般 74名、学生49名、合計123名の聴衆を対象に講演が始まった。



逢坂哲彌教授の講演要旨

講演所感

質/量ともに豊富な教授の研究成果の詳細まで踏み込みお話頂くには、今回の講演時間は余りにも短かったというのが率直な感想である。
しかしながら、幅広い応用分野で活用されている研究の根幹をなし、教室全体に行き渡っている「界面設計」というソリッドな研究思想は専門外の聴衆にもよく理解できインパクトを与えた。また研究遂行では、スライドでも紹介されたがそれぞれ領域で研究を進展させた博士課程学生の個人別に強み、個性を把握し、教室を結束させた絆の重要性は聴衆に感銘を与えたと確信する。今回の主題ともなっている大学における研究開発戦略に関しては、産業界とのwin-winの関係構築に関しては、大学の権利の確保もさることながら、最も大事なのは学問の推進であり、それを企業が理解して対応してくれること、さらに言えばこのスタンスが守られるなら権利は企業へとの教授の今までの成功体験を踏まえたお考えを拝聴することができた。研究成果のみならずこれらの優れた研究マネジメントは国際的にも評価され学会運営を嘱望される所以とも考えられる。

<懇親会>
懇親会:平林副会長挨拶、菅原主任教授乾杯で懇親会が開始され、多くの聴講者が参加した。今回の講演会は学外からの参加者も多くOB、学生諸君も含めて賑やかな談笑の輪がいくつもでき懇親を深めた。学生交流会鈴木委員長の一本締め、下井將惟交流委員長の挨拶で閉会となった。

(文責:岩井義昌、井上凱夫、河野善行)
注)講演録は応用化学会報2011年春号に掲載される予定です。


スナップ写真集は → こちら