逢坂哲彌教授(早稲田応用化学会副会長)の大隈記念学術褒賞記念賞受賞式

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逢坂哲彌教授(早稲田応用化学会副会長)が2013年度大隈記念学術褒賞記念賞を受賞されました。

逢坂哲彌先生は、このたび2013年度大隈記念学術褒賞記念賞を「電気化学ナノテクノロジーを中心とした新学際融合学問分野の展開」の成果で受賞されました。

応用化学会会員では、これまでに故土田英俊先生(高分子錯体による人工赤血球の研究 1987年度記念賞)、加藤忠蔵先生(イオン・分子のインターカレーションによる先端無機材料の研究 1989年度記念賞)、故平田 彰先生(異相系接触操作における移動現象の基礎理論の体系化と応用 2001年度記念賞)、竜田邦明先生(多様な天然生理活性物質の全合成と活性発現機構の解明 2008年度記念賞)、菊地英一先生(エネルギーと環境に関わる触媒化学の研究 2010年度記念賞)、武岡真司先生(高分子化学を利用した医療素材の開発研究  2011年度奨励賞)が受賞されております。

この賞は、55年前の1958年5月15日に、創立者大隈重信先生を記念し、学術の振興をはかることを目的として、研究上顕著な業績をおさめた教員に対して記念賞と奨励賞を授与する学術褒賞制度として設けられました。授与は、本学の創立記念日の前後に行われることになっており、本年は、2013年11月28日11時より、大隈会館N棟3階301室において鎌田薫総長列席のもと褒賞授与式が行われ、逢坂先生はご夫妻で授賞式に出席されました。

逢坂哲彌教授ご夫妻と鎌田 薫総長

逢坂先生は、応用化学科総意のもと、桐村主任教授のご推薦によりその業績が審査委員会にて審査され、めでたく、上記の研究題目「電気化学ナノテクノロジーを中心とした新学際融合学問分野の展開」で受賞されました。大隈記念学術褒賞審査報告書は、2013年11月28日発行の早稲田大学広報誌CAMPUS NOW特別号に掲載されております。

授賞式では、鎌田総長から受賞者の先生方への祝意が、受賞者の先生方へのこれまでの学術的な貢献に対する敬意をもって述べられました。


受賞挨拶をされる逢坂哲彌教授

逢坂先生は、本学の教旨「学問の独立・学問の活用・模範国民の造就」を心に刻みつつ、研究教育活動を続けてきた結果、成熟した基礎学問から進取の精神を持って「電気化学ナノテクノロジー」の概念を提唱し、学理を学理として研究すると共にこれを実際に応用するという思いで新しい世に役立つ学問を、領域を超えて創り出してきたことを紹介されました。また、恩師吉田忠先生、加藤忠蔵先生、宮崎智雄先生、上田重朋先生から受けたご指導に敬意と感謝の念を示されました。研究を進めていく中で、電気化学ナノテクノロジーの概念を広める学会を立ち上げたこと、また、その研究成果による特許収入を大学にもたらし、紫綬褒章叙勲、さらには現在展開している研究についてお話しされました。この研究の展開は、自由な研究環境で、若い人たちと思うままに議論とアイデアを交わすことができた早稲田大学の自由でおおらかな環境、すなわち「学問の独立」、「学問の活用」をうたう早稲田大学の自由な雰囲気と環境の中で、若い志の高い人たちと楽しく過ごすことができた結果である旨、謝意を述べられるとともに、世界に伍していく早稲田大学として、また、世界に冠たる早稲田大学として、本学が実質的に評価されるべく、この栄誉ある賞の受賞者として誇りと責任を胸に、本学に世界的研究拠点を構築するきっかけに努力したいと、今後の意気込みを話されました。

お言葉通り、逢坂先生におかれましては今後も、応用化学科のみならず早稲田大学の発展ためにご尽力いただけることを祈念しております。

受賞者を囲み、別室にて行われた祝賀会の雰囲気を一部ご紹介します。授賞式および祝賀会には、応用化学科教員、逢坂哲彌教授の学内のご友人も多数出席され、2009年度記念賞受賞者の白井克彦前総長も駆けつけられ、ご夫妻とも親しくご歓談されていました。

祝賀会のスナップ

(文責: 門間聰之准教授)


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