この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本論文作成にあたり、終始懇切なるご指導を賜りました逢坂哲彌教授には深く感謝致します。また、本論文の審査を賜りました黒田一幸教授、菅原義之教授、本間敬之教授に心より御礼申し上げます。また、お世話になりました応用化学科の諸先生方、ならびに応用物理化学研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。
本論文は、ゾルゲル法によるストロンチウムビスマスタンタレート薄膜を用いて、その強誘電相を利用した不揮発性メモリ用キャパシタとして、およびその常誘電相を利用した薄膜コンデンサ素子としてそれぞれシリコン基板上に集積化する研究をまとめたものです。不揮発性メモリについては、製造プロセスでキャパシタに導入されるダメージが長期信頼性に及ぼす影響を詳細に検討した結果、電極との界面の状態が重要であることを見出し、ダメージの影響を効果的に除去するプロセスを開発することにより長期信頼性を有するメモリを実現しました。また薄膜コンデンサ素子については、結晶化温度の低温化によりフルオライト構造微結晶が析出することを利用し、上述のメモリ製造プロセスを適用して集積化することにより低リーク・低損失の薄膜コンデンサ素子を得ることに成功、この薄膜材料が電子部品としても適用できることを初めて実証しました。これらの研究成果が、今後のエレクトロニクス分野の発展に寄与するものであれば幸いです。
今回の学位取得を励みに、今後ともエレクトロニクス分野において研究・開発に励んでまいる所存でございます。今後とも、皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本論文の作成にあたり、懇切丁寧なるご指導ご鞭撻を賜りました本間敬之教授に深く感謝の意を表します。また、本論文をご審査賜りました逢坂哲弥教授、黒田一幸教授、菅原義之教授をはじめとする応用化学科の諸先生方に心より御礼申し上げます。
本論文は、半導体デバイス製造プロセスにおいて問題となる分子レベルの極微量の化学汚染の防止を目的に、汚染物質の分析、汚染源の特定、汚染物質の吸着挙動の解析、その制御方法開発に関する系統的な研究を行った成果についてまとめたものであります。半導体デバイスの微細化、低消費電力化、高速化にともない、ゲート絶縁膜やメモリーキャパシタの容量膜などの薄膜化や配線コンタクトの低抵抗化が要求されています。このような最先端デバイスにおいては、プロセス中にシリコンウェハに吸着する分子レベルの極微量の化学汚染による性能低下が顕著となるため、これを如何に制御するかに、デバイスの性能向上と歩留まり向上による低コスト化の成否がかかっております。本研究では、シリコンウェハ表面に対する有機物汚染の分析手法、汚染源の特定のための最適なアプローチと、有機物汚染と自然酸化膜を含む化学汚染の効果的な制御方法が示されています。
現在、私はソニー株式会社で半導体プロセスの研究開発に従事しております。今回の学位取得を励みとして、尚一層の研鑽を積み、産業と学術の発展に献身する所存であります。今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております。本論文の作成にあたり,終始懇切なるご指導を賜りました逢坂哲彌教授に深く感謝いたします。また,本論文のご審査を賜りました黒田一幸教授,菅原義之教授に心より御礼申し上げます。また、幾多の面でお世話になりました応用化学科研究室の緒先生方ならびに研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。
本論文は,新機能材料開発を目的に,耐熱性,耐久性,軽量性,耐摩耗性及び機械的強度に優れたバルク材としてのカーボン材料を研究開発し,炭化物の熱処理条件や熱処理温度と分子構造及び物性の関係についての研究成果をまとめたものであります。また、最終的にこのカーボン材料をコンピュータ用インパクト形ハイスピードプリター活字に応用し、工業的生産技術の容易性,量産性,経済性などを確立しました。研究開発された無配向性乱層構造のガラス状カーボンは,以前に研究開発されたグラッシーカーボン,ビトロカーボンの約4倍の硬さを示し、工業材料として非常に有用な炭素材料を得ることができました。また,プリター活字への応用では,従来から使用されていためっき活字に対し、50倍以上の寿命がある炭化物活字を開発することができました。
現在,私は(株)環境技研リサーチセンター所長として,電子部品などの障害解析の調査・研究に従事しております。今回の学位取得を励みとして,尚,一層の研鑚を積んでいく所存であります。今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております。本論文の作成にあたり,終始懇切なるご指導,ご鞭撻を賜り,また,様々な面でご助力を賜りました菅原義之教授ならびに黒田一幸教授に心より御礼申し上げます。また,本論文のご審査を賜りました逢坂哲爾教授,本間敬之教授をはじめ,応用化学科の諸先生方に深く感謝申し上げます。さらに,幾多の面でお世話になりました諸先輩方,研究室の皆様にも厚く御礼申し上げます。
本研究では、耐熱性・耐食性などの性質を有する窒化物に着目し、「有機‐無機変換プロセス」を用いた窒化物または窒化物コンポジットの作製を試みました。可溶性かつ高収率を示す前駆体(プレカーサー)の合成及び熱分解過程〔有機(有機金属化合物または有機基をもつ無機化合物)から無機(セラミックス)への変換過程〕の詳細な検討を行い、前駆体構造が最終生成物(セラミックス)に与える影響を明らかに致しました。これらの成果は,コーティングなどの様々な形状のセラミックスの創製や新規ナノ複合材料の創製に寄与するものと考えております。
現在,私は,旭硝子株式会社で,無機微粒子に関わる業務に従事しております。今回の学位取得を励みとして,尚一層の研鑚を積む所存であります。今後とも皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と感謝しております。本研究を展開するにあたり、終始御指導を賜りました武岡真司教授、西出宏之教授に心より感謝申し上げます。また、本論文の審査を賜りました竜田邦明教授に深く御礼申し上げます。お世話になりました応用化学科諸先生方、諸先輩方ならびに研究室の皆様にも厚く御礼申し上げます。
学位論文では、生体内で酸素運搬を担っているヘモグロビンなどのヘム蛋白において活性中心として機能している金属ポルフィリン誘導体を、水素結合を用いて配列させた取り組みについてまとめました。ウラシルなどの核酸塩基を水素結合ユニットとして有する新規ポルフィリンの合成法を確立致しました。また、それらのポルフィリンと相補的に水素結合可能なメラミン誘導体を混合することで、環状二量体や、直鎖のジクザク構造をとったオリゴマーを形成したことを各種測定において明らかにしました。柔軟な水素結合を用いて、この金属錯体を高密度に集積化した集合体は、ナノレベルの分子認識空間を複数有しており、高機能な触媒や従来に無い新規機能性材料への展開の足がかりとなるものと期待できます。
学位取得を機に、更なる研鑽を積んでいく所存であります。今後とも皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本論文の作成にあたり、終始懇切なるご指導を賜りました酒井清孝教授ならびに小堀深講師に心より御礼申し上げます。本論文の御審査を賜りました平沢泉教授、常田聡教授に厚く御礼申し上げます。また、応用化学科の諸先生方、先輩方、研究室の皆様に深く感謝申し上げます。
私の研究内容は、液膜間で振動する電位について化学工学の視点からそのモデリングに取り組んだ研究をまとめたものとなっています。人工系で起こる振動現象は、味覚を模倣したセンサや、心臓のようなリズムをもったアクチュエータとしての応用が期待されています。私は、オクタノール液膜振動に着目し、その機構解明および応用のために物質移動の観点からモデリングをいたしました。本成果が今後、味覚のように複数の化学物質を同時に感じとるセンサなど、電気振動を応用した新しい機器の開発に向けた一助となればと考えています。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究を展開するにあたり、終始懇切なるご指導、ご鞭撻を賜りました西出宏之教授に心より感謝申し上げます。また、本論文の審査を賜りました武岡真司教授、本間敬之教授ならびに、Kalle Levon教授(Polytechnic University)に深く御礼申し上げます。お世話になりました応用化学科諸先生方、諸先輩方ならびに研究室の皆様にも厚く御礼申し上げます。
本論文は、磁性材料であるラジカル高分子を有機エレクトロニクス材料としての観点から評価し、ホール輸送性高スピンラジカル高分子の分子設計ならびに有機電子デバイスへの応用をまとめたものであります。室温大気開放下にて容易に扱えるニトロキシドラジカルを対象とし、不対電子自身の電子授受に基づく電荷輸送を提案・実証し、不対電子間での分子内強磁性相互作用、適切な酸化還元電位での安定なレドックス特性、湿式法による簡便に塗布可能な成膜性および、アモルファス状態での高い電荷移動度を有する電荷輸送性ラジカルを合成しました。得られたラジカル高分子を有機EL素子のホール注入層として適用するとともに、純有機化合物による磁場依存性電荷輸送の可能性も検討しました。これらの成果は、次世代有機エレクトロニクスの研究に新しい可能性を与えるものと期待されます。
4月より私は、三菱化学(株)への就職内定を頂いており、早稲田で得られた知識、技倆に更なる研鑽を重ね、社会に役立てたいと考えています。今後とも皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております。本研究を進めるに際しまして,終始懇切なるご指導を賜りました本間敬之教授に心より御礼申し上げます。また学位論文のご審査を賜りました逢坂哲彌教授,黒田一幸教授,中井浩巳教授(化学科),Yosi Shacham-Diamand教授(Tel Aviv大学,イスラエル)に厚く感謝いたします。応用化学科の諸先生方,先輩方,研究室の皆様をはじめとする関係各位にも,厚く御礼申し上げます。
本論文は量子化学計算を用いて無電解析出プロセスの還元剤反応機構を理論的に解析したものであります。本プロセスは金属薄膜形成技術としてエレクトロニクスなどの工業上重要な基幹技術となっていますが,固液界面において様々な化学反応を伴うために反応制御は試行錯誤的に行われてきました。そこで私は反応中間体が存在するために実験的には測定が困難な還元剤の酸化反応に注目し,理論計算を用いて素過程レベルからの解析を試みました。さらに金属表面が還元剤の反応の触媒となることを定量的に検証し,その作用機構,特に触媒活性の起源を分子レベルから解明しました。これらの結果から,精密なプロセス設計を実現する道を拓くことができ,大変意義深い研究成果と考えております。
現在私は,株式会社東芝に就職し,研究開発センターにおいて研究に従事しております。今回の学位取得を研究者の第一歩として,今後尚一層努力していく所存でございます。皆様方のご指導とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究を展開するにあたり、終始懇切なる御指導、御鞭撻を賜りました西出宏之教授に心より感謝申し上げます。また、本論文の御審査を賜りました武岡真司教授、本間敬之教授ならびに、Kalle Levon教授(Polytechnic University)に厚く御礼申し上げます。お世話になりました応用化学科諸先生方、諸先輩方ならびに研究室の皆様にも深く感謝申し上げます。
本論文は、純有機磁性体であるラジカル高分子をナノケミストリーの視点から評価し、ナノメートル寸法の機能性高分子材料としての新たな展開をまとめたものであります。室温大気下でも容易に扱えるラジカル種を選択し、単一分子で数〜数百nmとなる樹枝状あるいは球状の各種ラジカル高分子の合成を進めました。ラジカル高分子の微弱な磁気モーメントを検出する手段として磁気力顕微鏡を適用し、磁気像から単一分子の磁気情報を定量的に評価できることを明らかにしました。さらに、自己組織化を利用した簡便な方法により、ナノ寸法ラジカル高分子をシリコン微細加工基板上に規則正しく配列させることに成功しました。また、安定ラジカルを有する導電性高分子を合成し、全く新しいアプローチにより、単一分子に由来する導電特性を評価する試みも展開しました。これら成果は、機能性高分子の単一分子研究に新しい可能性を与えるものと期待されます。
学位取得を機に、更なる研鑽を積んでいく所存であります。今後とも皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、終始懇切なるご支援とご指導を賜りました平沢泉教授に心より感謝し厚く御礼申し上げます。また、本論文のご審査を賜りました酒井清孝教授、清水功雄教授、常田聡助教授、小堀深専任講師をはじめ、様々なご支援ご協力を賜りました応用化学科諸先生方に深く感謝し御礼申し上げます。また、幾多の面でお世話になりました諸先輩方、平沢研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本論文は、過冷却溶液や融液から析出する一次核に超音波が及ぼす影響について、晶析工学的な観点から研究をまとめたものであります。超音波が一次核化に及ぼす新規な作用を見出し、この作用が核形成のエネルギーに関連している事を明らかにしました。超音波を用いた晶析法は一次核化を促す手法として注目されており、医薬品や食品の有機結晶を対象とした工業晶析において、高品位な結晶の効率的な生産が期待されます。しかし、晶析現象が未解明であることから、これらの成果が、超音波を用いた晶析法の確立に有用な基礎的知見をもたらすものと考えております。
私は、早稲田大学を卒業しました後、三菱化学株式会社に就職する予定であります。今回の学位取得を励みとし、尚一層の研鑽を積む所存であります。また、研究者としてだけでなく技術者としての素養も身につけ、社会貢献ができる人材となるよう、たゆまず努力してゆく所存であります。今後とも、皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究開発を進めるに当たり、学生時代から懇切なご指導を頂きました平沢泉教授に心からお礼申し上げます。また、本論文のご審査を賜りました酒井清孝教授、常田聡助教授をはじめとする応用化学科の諸先生方に深く感謝致します。
本論文は、リン回収プロセスに関する一連の研究開発の成果をまとめたものであります。今日、水環境の更なる改善を図るために、有機物の削減を推進すると共に、窒素、リンを含めた総合的な汚濁負荷削減対策が行われています。しかしながら、とりわけ嫌気性消化槽を設置している下水処理では、水処理系と汚泥処理系でリンが循環し、放流水のリン濃度を悪化させるだけでなく、消化槽内でリン酸塩のスケールが生成しトラブルの原因となっていました。また、リンは有限な資源であることから、従来のようにただ単にリンを「除去する」のではなく、「回収する」への発想の転換が重要となっています。このような背景のもと、難溶解性のリン酸塩の晶析現象を利用した新規リン回収プロセスの開発を行い実用化に目処をつけました。更に、プロセスにおけるリン酸塩の晶析現象を把握し、基礎的な晶析操作条件を明確にすることで、希望品質のリン酸塩の最適晶析操作を明らかにしました。ここで得られた知見は、広く、物質循環型排水処理への開発ならびに、晶析工学の環境分野への新展開に貢献するものと考えております。
私は、現在でも荏原環境エンジニアリング(株)で新規下水処理プロセスの研究開発を進めております。今回の学位取得を励みにして、尚一層の研鑚を積む所存であります。皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と感謝しております。本研究を展開するにあたり、研究室配属当初より御指導を賜りました武岡真司教授、西出宏之教授に心より感謝申し上げます。また、本論文の審査を賜りました酒井清孝教授に深く御礼申し上げます。お世話になりました応用化学科諸先生方、諸先輩方ならびに研究室の皆様にも厚く御礼申し上げます。
学位論文では、人工酸素運搬体であるヘモグロビン小胞体へのメト化抑制導入による、酸素運搬能の延長についてまとめました。ヘモグロビンは酸素配位部位の中心鉄が2価の状態で酸素を運搬できますが、この中心鉄が3価となった状態であるメトヘモグロビンは酸素運搬能を有しません。生体内におけるヘモグロビン小胞体のメト化の主因子は過酸化水素であることを証明し、その反応機構を動力学的に明らかにしました。私が研究室に配属された頃、マテリアルとしてのヘモグロビン小胞体のスペックがほぼ完成した段階にありました。研究はこのスペックの範囲内でメト化抑制系を導入する、という難題でした。試行錯誤の研究から、ヘモグロビン分子の酵素的酸化還元活性に着目しました。結果として、メトヘモグロビンの有する過酸化水素消去活性を利用し、ヘモグロビン以外のたんぱく質や酵素類を用いない、ヘモグロビン小胞体へのメト化抑制系の導入に成功しました。
4月より私は、大正製薬株式会社への就職内定を頂いており、これまで早稲田大学で培った知識、技術に更なる研鑽を重ね、社会に役立てたいと考えています。今後とも皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、終始懇切丁寧なご指導を賜りました桐村光太郎教授ならびに木野邦器教授、宇佐美昭次名誉教授に厚く御礼申し上げます。また、学位審査にあたり格段のご指導を賜りました西出宏之教授に厚く御礼申し上げます。さらに、これまでご高配を賜りました応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に深く感謝いたします。
本論文では、新規な芳香族化合物変換酵素を利用した有用物質の生産に関する研究をまとめました。すなわち、既往の有機化学的な変換プロセスでは、多くの場合高温高圧条件を必要としますが、筆者は常温常圧条件下で副生成物の発生しない選択的な芳香族化合物の変換プロセスの構築を目的としました。本論文の成果として、新規な脱炭酸酵素を利用した水系反応でのフェノールからサリチル酸への変換やレゾルシノールからγ-レゾルシン酸への変換、あるいは好熱性脱硫微生物のジベンゾチオフェン脱硫活性の向上などに成功しています。以上の成果は、応用化学の領域において新規かつ重要な内容と考えております。
私は、これまでに早稲田大学で習得した全ての経験を活かして、早稲田大学を出発点とした日本の社会の活性化を強く願うようになりました。そこで、この4月から本学大学院商学研究科ビジネス専攻(経営管理プログラム)に進学し、新たに経営学を学ぶとともに、ゼロから組織を創り運営していく訓練を積むことになりました。今回の学位取得を励みとして、人間としてさらに研鑽を積んでゆく所存です。今後とも皆様方のご指導とご鞭撻を賜りたく、何卒宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました酒井清孝教授ならびに小堀深専任講師に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました平沢泉教授、常田聡助教授をはじめとする応用科学化の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本論文は、親水性高分子であるポリアクリルアミドを修飾した表面とレーザーによる微細加工技術を併用した新規な細胞パターニング手法についての研究内容をまとめたものです。細胞を操作することによって、新たなデバイスの開発や動物実験の代替法への展開など、本研究によって得られた知見は益々発展する再生医療や組織工学の分野に大きく寄与するものであると期待されます。
学位取得を機に、更なる研鑽を積んでいく所存であります。今後とも皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております。本論文の作成にあたり,終始懇切なる御指導,御鞭撻を賜わりました恩師常田聡助教授に深く感謝の意を表します。また,本論文のご審査を賜わりました酒井清孝教授,並びに平沢泉教授をはじめとする応用化学科の諸先生方に厚く御礼申し上げます。さらに,多大な御指導を賜わりました埼玉県環境科学国際センター須藤隆一総長に深く感謝致します。
本論文は,環境汚染物質として近年問題となっている栄養塩の除去プロセスの安定化および高効率化を達成するための手法として実時間制御法およびグラニュール法の開発に取り組んだ結果をまとめたものです。グラニュールという微小な反応場に性質の異なる微生物を効率よく配置し,これらの働きを最大限に生かすための制御手法を提唱できた点は意義深いものであると考えております。また本論文で開発されたシステムは,各種の生活排水および産業廃水に適用可能であり,生物学的栄養塩除去プロセスの普及を促すことができればと期待しております。さらにこれらの研究成果が,今後水環境工学および環境生物工学の発展に寄与することができれば幸いと存じます。
2007年4月より,私は日本学術振興会特別研究員(博士研究員)として本学理工学部社会環境工学科の榊原豊教授のもとで研究に従事しております。学位取得を研究者の第一歩とし,研鑽に励む所存でございます。今後とも皆様方よりご指導とご鞭撻を賜わりたく存じますので,何卒宜しくお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり,終始懇切なるご指導を頂きました常田聡助教授,平田彰名誉教授、独立行政法人国立環境研究所稲森悠平博士,徐開欽博士,蛯江美孝博士並びに学位審査にあたり多大なるご指導,ご助言を賜りました酒井清孝教授,平沢泉教授,小堀深専任講師に心より御礼申し上げます。また幾多の面で大変お世話になりました応用化学科の諸先生方,研究室の皆様に深く感謝いたします。
本論文は生活系・事業場系排水処理システムにおける派生余剰汚泥の削減と枯渇化資源であるリン資源回収を同時に達成する新規排水処理プロセスを開発したものです。脱窒性リン蓄積細菌・内生脱窒細菌を活用した汚泥発生ポテンシャルの削減、マイクロバブル化オゾンを活用した派生余剰汚泥の可溶化、ジルコニウムフェライト系リン吸着剤を用いたリン回収技術を導入し、運転条件を最適化することにより本プロセスが実用化可能であることを明らかにしました。また、排水処理プロセスを一つの生態系として捉え、多様に存在し、関わり合う複合微生物生態系について、分子生物学的手法を活用することにより、得られた情報をプロセス開発に応用しました。
現在、私は研究室配属以来6年間研究生として研究を遂行して参りました独立行政法人国立環境研究所において引き続き研究を続けております。学位取得を一つの節目として,なお一層の研磨を積む所存です。今後とも皆様のご指導,ご鞭撻を賜りますよう,宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、終始懇切なるご指導を賜りました木野邦器教授、桐村光太郎教授に心より御礼申し上げます。また、学位審査にあたり格段のご指導をいただきました西出宏之教授に厚く御礼申し上げます。さらに、幾多の面でお世話になりました応用化学科の諸先生方、先輩方、研究室の皆様に深く感謝いたします。
私の学位論文では、多くのD-アミノ酸の結合活性を有するアミノ酸リガーゼを様々な微生物の中から見出し、これらの酵素を利用することによって、従来の酵素合成法の課題となっていた「生成物分解のない高収率でのD-アミノ酸ジペプチド合成」が可能なことを明らかにしました。さらに、基質の供給法として、酵素共役反応や菌体反応を検討し、安価な原料からの効率的な合成プロセスを構築しました。D-アミノ酸ペプチドは、天然のペプチドとは異なる機能を有し、機能性材料、医薬原料など幅広い分野での応用利用が期待されています。そのため、本研究で構築した新たな合成法は、多様なペプチドの効率的供給を可能とし、今後のペプチド機能開発研究の推進に貢献するものと考えております。
学位取得後は、本学先進理工学部助手として木野邦器教授、桐村光太郎教授のもと、微生物機能を応用した物質生産をテーマに引き続き研究活動を続けてまいります。学位の取得を研究者としての第一歩とし、尚一層の研鑽を積んでいく所存でありますので、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究を展開するにあたり、終始ご指導を賜りました西出宏之教授に心より感謝申し上げます。また、本論文の審査を賜りました逢坂哲彌教授、武岡真司教授、Kalle Levon教授(Polytechnic University)に深く御礼申し上げます。また応用化学科の諸先生方、諸先輩方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本論文は、酸化還元活性なラジカル高分子の合成と二次電池の電極活物質としての展開をまとめたものです。ラジカル高分子を電極活物質として用いた「有機ラジカル電池」は、高いサイクル寿命と高出力特性(例えば1分で充電可)をあわせもつ次世代のエネルギー貯蔵デバイスとして強く期待されています。本研究では、側鎖ラジカル種および高分子主鎖の化学構造と電極活物質能との相関を体系化し、電気化学的側面からは高分子内での迅速な電子授受過程を解明するとともに、従来報告例の無いn型酸化還元高分子を創り出し、両極ラジカル高分子から成る全有機の二次電池としてはじめて評価・実証しました。これらの成果は、機能高分子材料の化学において新たな道筋を拓くものと期待されます。
学位取得を機に、4月からはバージニア工科大にてT. E. Long教授の下、ポスドクとして更なる研鑽を積んでいく所存であります。今後とも皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究を展開するにあたり、終始懇切なる御指導、御鞭撻を賜りました西出宏之教授に心より感謝申し上げます。また、本論文の御審査を賜りました逢坂哲彌教授、武岡真司教授ならびに、Kalle Levon教授(Polytechnic University)に厚く御礼申し上げます。お世話になりました応用化学科諸先生方、諸先輩方ならびに研究室の皆様にも深く感謝申し上げます。
本論文は、高温無加湿下で作動するプロトン伝導性高分子電解質膜の創製を、既存ナフィオン膜に代表されるフッ素系高分子電解質膜とはまったく異なるアプローチよりまとめたものであります。第一は、高分子鎖一本の厚みで膜厚を制御した緻密なポリマーコンプレックス積層膜。第二は、解離度の高いプロトン源としてスルファミド酸に着目し、これを高い含量でもつ耐熱性高分子。それら膜の高温無加湿下でのプロトン伝導性の発現を実証するとともに、非水下でのプロトン伝導機構の解明および強靭で柔軟な自立膜を用いた電池試験に成功しました。これら実践的な成果は、新しいプロトン伝導性高分子電解質膜の創製への力強い第一歩となっており、燃料電池膜研究に新しい可能性を与えるものと期待されます。
4月より私は、旭化成ケミカルズ株式会社への就職内定を頂いており、早稲田で得られた知識、技倆に更なる研鑽を重ね、社会に役立てたいと考えています。今後とも皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、大変光栄に存じます。本論文の作成にあたり、終始懇切なる御指導、御鞭撻を賜りました菅原義之教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の御審査を賜りました逢坂哲彌教授、黒田一幸教授、本間敬之教授ならびに応用化学科の先生方に深く感謝申し上げます。幾多の面でお世話になりました先輩方、研究室の皆様にも厚く御礼申し上げます
本論文は無機層状物質の一種であるイオン交換性H型層状ペロブスカイトの層表面の反応性に着目して有機分子や金属アルコキシドとの反応による無機-有機ハイブリッド合成を試みるとともに、生成物の構造及び反応機構について議論したものです。H型層状ペロブスカイトを用いてインターカレーション反応による無機-有機ハイブリッド合成のための手法を提案しました。また、H型層状ペロブスカイトの層表面と有機分子がM-O-C結合やM-O-Si結合を持つ有機誘導体型の無機-有機ハイブリッドの合成およびその反応機構を報告しました。さらに、これらの手法をヒドロシリル化やゾル-ゲル法との融合により、従来にないClass-IIハイブリッド合成手法を提案しました。これらの成果は無機層状化合物を用いた無機-有機ハイブリッドの材料設計に新たな指針を与えるものであると考えております。
現在、私は菅原教授のもと、早稲田大学理工学術院の助手として引き続き研究を続けております。今回の学位取得を研究者の第一歩として、尚一層の研鑽を積む所存でおりますので、今後とも皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄に存じます.本論文の作成にあたり,ご指導を賜りました逢坂哲彌先生,本間敬之先生に深く感謝いたします.また,本論文のご審査を賜りました黒田一幸先生,菅原義之先生,松田五明先生,幾多の面でお世話になりました応用化学科研究室の緒先生方ならびに研究室の皆様に心より厚く御礼申し上げます。
本論文は,大規模集積回路(ULSI)の内部配線形成プロセスである電気化学的銅析出法(銅めっき法)においてめっき浴中に含まれる添加剤が,微細配線溝の内部での銅析出形状や薄膜特性におよぼす効果に関して解析し,本系における添加剤の作用モデルを提案したものです.また,均一成膜性に優れることから更なる配線の微細化に有効である無電解銅めっき法に着目した新規配線形成プロセスについても研究を展開し、銅析出抑制剤を用いることで,高アスペクト比微細配線溝の無電解めっき法による銅埋め込みを実現しました.さらにその反応メカニズムについて電気化学的解析に基づいてモデルを提案しました. 2007年5月より,私は,フランスのUniversity of Franche-Comte, Besancon (C. Gorecki 研究室)において,博士研究員として,微小原子時計の作製を目的としたマイクロファブリケーションプロセスの研究に従事する予定です.今回の学位取得を励みとし,また,今日まで本学で習得いたしました電気化学の知識や研究の経験を大いに活かし,一層意欲的に研究に励む所存でございます。
この度は早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております。本研究を展開するにあたり,懇切なるご指導を賜りました本間敬之教授ならびに逢坂哲彌教授に深く感謝致します。本論文のご審査を賜りました黒田一幸教授,Tel Aviv 大学Yosi Shacham-Diamand教授,ならびに応用化学科の諸先生方に心よりお礼申し上げます。また,幾多の面でお世話になりました諸先輩方,研究室の皆様にも厚くお礼申し上げます。
本論文は,半導体産業の発展を支える基幹材料であるシリコンウェハの表面に関する研究をまとめたものであります。溶液中における極微量の金属イオン種とシリコンウェハ表面との反応メカニズムを電気化学的な手法により解析すると共に,得られた成果を基に,溶液中における金属イオン種の析出反応を精密に制御し,シリコンウェハ表面に金属ナノ構造体を形成する新規ナノファブリケーションプロセスの開発を試みました。本成果は,ますます微細化・高機能化が要求されるシリコンULSIデバイス分野における新規測定手法・プロセスに対して重要な指針となることから大変意義深いものと考えております。
現在私は,早稲田大学を卒業した後に株式会社日立製作所に就職し日立研究所において研究開発に従事しております。今回の学位取得を励みとして,尚一層努力していく所存でございます。今後とも皆様方のご指導とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり始終懇切なる御指導を頂きました黒田一幸教授をはじめ,逢坂哲彌教授,門間聰之助教授に心より御礼申し上げます。また,学位審査にあたり多大なる御指導・御助言を賜りました菅原義之教授,本間敬之教授,お世話になりました諸先輩方,黒田研究室と逢坂研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本論文では,規則性の高い各種メソポーラス金属の創製を目的とし,金属の析出過程に着目し,先駆的に電気化学的手法を取り入れることにより,従来にない高規則性メソポーラス金属の合成条件を確立したものです。特に,金属の骨格組成の拡張を行い,微細構造解析を踏まえ,実践的応用に向けてマイクロデバイス等への直接組み込みへ展開しました。特に,液晶鋳型の特長を最大限に生かした新材料の開発を行い,階層構造電極の作製・液晶の磁場配向を用いた配向性メソポーラス薄膜の合成も試みました。メソポーラス金属は,リオトロピック液晶という制限されたナノスケールの空間での金属析出によって合成され,従来にはない非常にユニークな構造を有しており,学問的な立場からも興味深いものと考えております。今後,電気化学反応系・エレクトロニクス分野への応用に加えて,幅広い触媒反応系への展開が大いに期待できます。
現在,私は物質・材料研究機構(若手国際研究センター)の研究員として,『早稲田』で学んだ無機合成化学の知見を軸に,新規ナノ材料の創製を展開しております。この学位取得を研究者としての第一歩として,一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、終始懇切なるご指導を賜りました逢坂哲彌教授ならび本間敬之教授に深く感謝致します。学位論文の御審査を賜りました黒田一幸教授,松田五明教授、Yosi Shacham-Diamand 教授、沖中裕先生に深く感謝いたします。また、応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より御礼申し上げます。
本論文は、電子産業の中核となる半導体デバイスの湿式法による配線形成技術に関する研究をまとめたものであります。現在の半導体製造プロセスは、基板の洗浄プロセスを除くと、乾式法により構成されております。本研究はこのような現状に一石を投じるものであると考えております。具体的には有機分子膜による基板の表面修飾と無電解めっき法による薄膜形成技術を併せ用いることで、nmオーダーの平滑性を有する薄膜の形成を可能とし、更には、有機分子膜上に担持させた触媒の状態解析に取り組みました。
現在、逢坂哲彌教授、本間敬之教授のもとで嘱託研究助手として研究に従事しております。学位の名に恥じぬよう、尚一層精進していく所存でございます。今後とも皆様のご指導とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。